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【発明の名称】 スチームアイロン
【発明者】 【氏名】ペーター・ベルク

【氏名】ホルスト・リーベッケ

【氏名】ヴォルフガング・ロイナー

【氏名】トーマス・ランク

【要約】 【課題】投与弁の作動を簡単にしかつリネンまたは布へ向けられる蒸気の投与を簡単にして投与弁の処理特性を改善する。

【解決手段】蒸発室8および蒸気放出弁12ならびにスチームアイロン底部3からなっているスチームアイロン1に関する。スチームアイロン底部は、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片に向けられる少なくとも1つの蒸気開口をそれに形成している。蒸気放出弁を通って、蒸気は、前記弁の開放状態において、蒸発室から少なくとも1つの蒸気開口を経由してアイロン掛けされるべきリネンまたは布片に導かれる。蒸気投与作業に関連してスチームアイロンの処理特性を改善するために、蒸気放出弁は蒸気放出弁に作用している蒸気圧力が前記蒸気放出弁の開放方向に向けられかつそれによってアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に少なくとも1つの蒸気開口を通って放出される蒸気の量が手で調整され得る圧力安全弁として実行される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アイロン掛けされるべきリネンまたは布片に向けられる少なくとも1つの蒸気開口をそれに形成したシチームアイロン底部からなっており、かつさらに、開放状態において、蒸気がそれを通って少なくとも1つの蒸気開口を経由して、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれる蒸気放出弁(12)からなっているスチームアイロンにおいて、前記蒸気放出弁(12)が圧力安全弁として実行され、そのさい前記蒸気放出弁に作用している蒸気圧力が前記蒸気放出弁(12)の開放方向に向けられかつそれによってアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に少なくとも1つの蒸気開口(4)を通って放出される蒸気の量が手で調整され得ることを特徴とするスチームアイロン。
【請求項2】 前記蒸気放出弁(12)がばね要素(15)を備え、このばね要素によって前記蒸気放出弁が閉止状態に保持されかつそのばね力が蒸発室(8)内を支配している圧力と反対に前記蒸気放出弁(12)に作用することを特徴とする請求項1に記載のスチームアイロン。
【請求項3】 前記蒸気放出弁(12)が実質上平らな弁座(14)であることを特徴とする請求項1または2に記載のスチームアイロン。
【請求項4】 前記蒸気放出弁(12)が、前記蒸気放出弁(12)の閉止状態において、それと実質上平らな接触で前記弁座(14)上に載置していることを特徴とする請求項3に記載のスチームアイロン。
【請求項5】 予め定めた限界圧力が超過される場合に、前記蒸気放出弁(12)が自動的に開くことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項6】 前記投与弁(12)が、好ましくは、レバーおよび/またはキー(27)の形において操縦装置として実行される手動操作可能な投与ユニット (26)に接続され、前記投与弁(12)が前記投与ユニット(26)の作動(27’)に応答して全閉および全開状態の間で実質上無段階方法において開放されるようになされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項7】 スチームアイロンを保持するためのハンドルを備え、前記投与ユニット(26)が前記スチームアイロン(1)の前記ハンドル(2)上に、好ましくは、前記ハンドル(2)の下面上に可動に配置されることを特徴とする請求項6に記載のスチームアイロン。
【請求項8】 前記投与ユニット(26)が前記蒸気放出弁(12)の弁ロッド(31)を経由して弁タペット(15)に接続されることを特徴とする請求項6または7に記載のスチームアイロン。
【請求項9】 前記投与ユニット(26)が前記圧力安全弁(12)の開放方向に実質上対応する方向において作動されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項10】 前記蒸気放出弁(12)が前記スチームアイロンの前方3分の1に配置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項11】 前記スチームアイロン(1)が加熱された蒸発室(8)を備え、この蒸発室から蒸気少なくとも1つの蒸気開口に導かれることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項12】 前記蒸発室(8)が蒸気入口開口(9)を備え、この蒸気入口開口を通って、外部蒸気発生器によって発生された加圧蒸気が前記蒸発室(8)に導入されることを特徴とする請求項11に記載のスチームアイロン。
【請求項13】 前記スチームアイロン(1)が、外部蒸気発生器の蒸気導管(5)が好ましくは繰り返し解放可能な方法において接続され得るように少なくとも1つの実質上圧力密閉接続(6)を備えていることを特徴とする請求項12に記載のスチームアイロン。
【請求項14】 前記スチームアイロン(1)が蒸気湿潤ユニット(20)を備え、このユニットによって、水分の多いおよび/または湿った蒸気が前記蒸発室(8)から前記少なくとも1つの蒸気開口(4)を経由してアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれた蒸気に混合され得ることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項15】 前記蒸気湿潤ユニット(20)が前記蒸発室(8)と前記少なくとも1つの蒸気開口(4)との間に、好ましくは、支配している圧力が前記蒸発室(8)内の圧力より低い区域(18)に配置されることを特徴とする請求項14に記載のスチームアイロン。
【請求項16】 前記蒸気湿潤ユニット(20)が前記蒸気放出弁(12)に一体化されることを特徴とする請求項14または15に記載のスチームアイロン。
【請求項17】 前記蒸気湿潤ユニット(20)が、好ましくはベンチュリ管の形において、霧化器(22)を備え、この霧化器によって、水分の多いおよび/または湿った蒸気が、霧化された形状において、前記蒸発室(8)の蒸気に混合され得ることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項18】 湿潤調整器(23,24,25)が設けられ、これによって前記湿潤ユニットにより混合される水分の多いおよび/または湿った蒸気が手で調整されることができることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項19】 前記蒸発室(8)が、前記スチームアイロン(1)が少なくとも作動中であるときかつ少なくとも前記蒸気放出弁(12)の閉止された状態において前記スチームアイロン(1)を取り囲んでいる周囲圧力より高い圧力に従わされる圧力室として実行されることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項20】 前記蒸気放出弁(12)が前記蒸発室(8)と前記少なくとも1つの蒸気開口との間に配置されることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【請求項21】 バイパス導管が設けられ、それを通って蒸気が前記蒸発室(8)を過ぎて前記蒸気放出弁(12)を通って前記少なくとも1つの蒸気開口へ導かれることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載のスチームアイロン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投与弁を備えたスチームアイロン、とくに、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片に向けられる少なくとも1つの蒸気開口をそれに形成したシチームアイロン底部を備えており、かつさらに、開放状態において、蒸気がそれを通って少なくとも1つの蒸気開口を経由して、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれる蒸気放出弁を備えているスチームアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この型のスチームアイロン(蒸気吹き出しアイロン)は、例えば、アメリカ合衆国特許第5,428,910号などで知られている。このアメリカ合衆国特許に記載されたスチームアイロンの場合において、内部の充填可能な水容器からの水または外部蒸気発生器からの蒸気は蒸発室に導かれている。それぞれの蒸気放出弁が前記水容器と前記蒸発室との間に、あるいは外部蒸気発生器からの蒸気供給導管と蒸発室との間に配置されている。蒸気はスチームアイロン底部の蒸気開口を経由してアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に向けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アメリカ合衆国特許第5,428,910号によるアイロンは、投与弁を作動するのが複雑でかつ結果としてリネンまたは布片上に導かれた蒸気を投与するのがより困難である限りにおいて不都合がある。
【0004】アメリカ合衆国特許第5,428,910号に記載されたスチームアイロンを考慮して、本発明の目的は、投与弁の処理特性を改善するスチームアイロンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目的は、蒸気放出弁が圧力安全弁として実行され、そのさい前記蒸気放出弁に作用している蒸気圧力が前記蒸気放出弁の開放方向に向けられかつそれによってアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に少なくとも1つの蒸気開口を通って放出される蒸気の量が手で調整され得るという特徴によって最初に述べられた型のスチームアイロンに関連して達成される。
【0006】圧力室またはスチームアイロンが損傷するのを防止するために、蒸気放出弁は本発明による圧力安全弁として実行される。圧力安全弁は蒸発室中の予め定めた限界圧力が超えられるとき自動的に開かれる。
【0007】蒸気放出弁のこの二重機能に鑑みて、一方では、別個の圧力安全弁を設ける必要がなく、それにより製造コストが減少される。他方で、蒸気圧力は前記圧力安全弁の場合において前記投与弁の解放方向に常に作用している。蒸気圧力が弁の解放を支持し、それにより前記弁の取扱いが実質上容易にされるという結果になる。
【0008】弁解放作動における蒸気圧力の支持作用に鑑みて、使用者の作動力を増加するためのレバー装置が本発明による実施例の場合に省略され得る。それゆえ、蒸気放出弁の操縦装置はレバー装置を収納するための追加の空間を設ける必要なしにスチームアイロンの人間工学的に好都合な点に設けられ得る。
【0009】スチームアイロンの好都合な実施例によれば、蒸気放出弁はばね要素を備えることができ、このばね要素によって前記蒸気放出弁が閉止状態に保持されかつそのばね力が蒸発室内を支配している圧力と反対に前記蒸気放出弁に作用している。ばね要素によって、蒸気放出弁は自動的に閉止される。ばねの力は圧力安全弁がそれ以上で自動的に開く圧力を決定する。
【0010】さらに他の好都合な実施例によれば、蒸気放出弁は実質上平らな弁座を有することができる。前記蒸気放出弁は、また、前記蒸気放出弁の閉止状態において、それと実質上平らな接触で前記弁座上に載置している弁タペットを備え得る。前記蒸気放出弁を開放しかつ布製品に蒸気を当てるための、蒸気放出弁の閉止力に対して、使用者が印加すべき力はこの実施例の場合に減少され得る。この簡単化された取扱いに加えて、これらの実施例は、これらが製造し易くかつ比較的粗い許容誤差の場合でも同様に信頼し得るようにかつ密封して嵌合するというさらに他の利点を付与する。圧力安全弁は、損傷を回避するように、予め定めた限界圧力が超過されるとき自動的に開くように実行されることができる。
【0011】さらに他の好都合な実施例によれば、蒸気放出弁は投与弁として実行され、この投与弁によって、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片に蒸気開口を経由して当てられる蒸気の量が手で調整されることができ;アイロン掛けされるべきリネンまたは布片の材料および織物に依存して、リネンまたは布片を永続的に滑らかにするのに必要とされる蒸気の量が変化する。投与弁として蒸気放出弁を実行することにより、この蒸気の量が手で容易に調整されることができる。これに関連して、とくに蒸気放出弁が圧力安全弁として実行されるとき、蒸発室中の過剰圧力が投与弁の開放方向に作用するという利点がある。当然、投与弁としてのおよび圧力安全弁としての二重機能に拘わらずかつ圧力安全弁としての閉止力に拘わらず、使用者は小さい力のみを印加することによりこの実施例による投与弁を作動することができるようになる。
【0012】投与弁の簡単な取扱いは、投与弁が、好ましくは、操縦装置として実行される手動操作可能な投与ユニットに接続され、前記投与弁が前記投与ユニットの作動に応答して全閉および全開状態の間で実質上無段階方法において開放されるようになされているとき、他の好都合な実施例によって達成される。かかる操縦装置は、例えば、キーとしてまたはレバーとして実行され得る。投与ユニットの人間工学的な操縦は投与弁がさらに他の実施例によりスチームアイロンのハンドルに可動に配置されるとき好都合な方法において達成される。投与ユニットは蒸気放出弁の弁ロッドを経由して弁タペットに接続され得る。設計を容易にしかつ製造を容易にする投与ユニットと蒸気放出弁との間の直接の機械的結合がこの方法において得られることができる。
【0013】さらに他の実施例によれば、投与ユニットが蒸気放出弁の開放方向に実質上対応する方向において作動されるとき、これはスチームアイロンの取扱いの容易さに関してとくに好都合である。この実施例の場合に、蒸発室中の過剰圧力は投与弁の開放を支持する作用を発生する。
【0014】スチームアイロンは、投与弁が前記スチームアイロンの前方3分の1に配置されるとき人間工学的に作動され得る。用語「前方」はアイロン掛けの方向に置かれたスチームアイロン部分に言及している。
【0015】スチームアイロンは追加的に加熱された蒸発室を備え、この蒸発室において蒸気が発生されるかまたは再び加熱される。
【0016】スチームアイロンは、また、外部蒸気発生器がそれに接続され得るように好都合に実行されることができる。可動のスチームアイロンに反して、この外部蒸気発生器は固定ユニットとして実行されることができかつ大きな水容器を備えることができる。スチームアイロンは、その場合に、延長された時間周期にわたって充填することなしに蒸気で作動され得る。
【0017】スチームアイロンのさらに他の好都合な展開によれば、蒸発室は、蒸気入口開口を備えることがてき、この蒸気入口開口を通って、外部蒸気発生器によって発生される加圧蒸気が前記蒸発室に導入されることができる。加圧蒸気は、蒸気の早期の凝固が回避されるように蒸気放出弁の後のみ−蒸気開口の前の短い間隔−周囲圧力に復帰する。
【0018】外部蒸気発生器をスチームアイロンに接続するために、スチームアイロンはさらに他の好都合な実施例によれば外部蒸気発生器の蒸気導管用の少なくとも1つの圧力密閉接続を備えることができる。外部蒸気発生器は蒸気導管および蒸発室の蒸気入口開口を経由してスチームアイロンの蒸発室に接続される。
【0019】原則として、独立した発明の概念からなりかつ先行の実施例から独立して好都合である独立した改善が、スチームアイロンが蒸気湿潤ユニットを含み、このユニットによって、水分の多いおよび/または湿った蒸気が蒸発室から少なくとも1つの蒸気開口を経由してアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれた蒸気に混合され得るという特徴によって達成される。この蒸気湿潤ユニットによって、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれる蒸気の水分含量が変化され得る。したがって、スチームアイロンはアイロン掛けされるべき種々の織物および材料に適合させられ得る。ひどくしわくちゃにされた材料の場合において、水分含量は織物の良好な滑らかさのために増加され得る。蒸気湿潤ユニットは別個の構造的ユニットを画成することができかつそれは他のスチームアイロンモデルにおいて独立して使用され得る。
【0020】さらに他の好都合な実施例によれば、蒸気湿潤ユニットは蒸発室と少なくとも1つの蒸気開口との間に配置され得る。例えば、蒸気がスチームアイロン底部を通って蒸気入口から蒸発室および投与弁を経由して蒸気開口へ導かれると仮定すると、蒸発室は圧力下にある。それゆえ、蒸気弁と蒸気開口との間の圧力はより低い。このより低い圧力の区域は水分の多いおよび/または湿った蒸気がほとんど簡単に蒸気に混合される区域であり、そしてこの区域を通って流れる少量の蒸気により、より正確に混合されることができる。蒸気湿潤ユニットは、好ましくは、支配している圧力が蒸発室内の圧力より低い区域に配置される。この配置の場合において、蒸気湿潤ユニットの構造的出費が減少され得るように水分の多いおよび/または湿った蒸気が混合されるとき強力な対抗圧力を克服する必要がない。
【0021】スチームアイロンが組み立てられているとき取扱いが容易である、構造的にとくに簡単な実施例は、蒸気湿潤ユニットが蒸気放出弁に一体化されかつそれと構造的なユニットを画成するとき得られる。かかる構造的ユニットはスチームアイロンが組み立てられているとき容易に取り付けられることができかつ組み立てを容易にする。
【0022】さらに他の好都合な実施例によれば、蒸気湿潤ユニットが霧化器を備えねことができ、この霧化器によって、水分の多いおよび/または湿った蒸気が、霧化された形状において、蒸発室の蒸気に混合され得る。この実施例の場合において、水分の多いおよび/または湿った蒸気がアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれた蒸気にとくに均一な方法において分配される。霧化器は、蒸発室からの蒸気が高速で蒸気湿潤ユニットを通って導かれるように実行されることができ、そのようにすると、前記高速から結果として生じる低い圧力により、水分の多いおよび/または湿った蒸気それ自体が吸い込まれかつ精密に分配される。霧化器は、好ましくは、このためにベンチュリ管を備えることができる。
【0023】また、湿潤調整器が設けられ、これによって湿潤ユニットにより混合される水分の多いおよび/または湿った蒸気が手で調整されることができるとき好都合である。
【0024】以下で、本発明によるスチームアイロンの構造的設計および機能を2つの実施例を基礎にしてかつ図面を参照して説明する。
【0025】
【実施例】まず第1に、本発明によるスチームアイロンの構造的設計を図1を参照して説明する。
【0026】図1はハンドル2およびアイロン掛けされるべきリネンまたは布片に当てられるスチームアイロン底部3からなっている本発明によるスチームアイロン1を示しており、前記リネンまたは布片は示されてない。
【0027】スチームアイロン底部3はスチーム開口4を備え、この開口を通ってスチームが処理されるべきリネンまたは布片に導かれることができる。スチームアイロン底部3は図1に示されない加熱要素を経由して加熱される。
【0028】スチームはスチーム導管5を経由して加熱水沸騰器および所望ならば、減圧弁からなっている外部スチームム発生器(図示せず)からスチームアイロン1に供給される。このために、スチーム導管5は接続6を介して圧力密閉方法においてかつそれが繰り返して解放され得るようにスチームアイロン1に接続される。接続6はスチーム供給導管7を経由して、スチームがスチーム入口開口9を通ってその中に流れる蒸発室8と連通している。
【0029】外部装置によって供給されるスチームが冷えかつ早期に凝縮するのを阻止するために、スチーム供給導管7は通常加熱されたアイロン底部3に近接して延びかつしたがって前記スチームアイロン底部3によって加熱される。代替的に、スチームは、また、スチームアイロン底部3によって画成されたラビリンスを通って蒸発室または後蒸発室8に導かれることができる。
【0030】蒸発室8はスチームアイロン底部3によって画成されかつこの蒸発室8は、また、スチームアイロン底部3を経由して加熱される。蒸発室8はカバー10によって圧力密閉方法において密封される。カバー10は蒸発室8を画成するスチームアイロン底部3のリブに溶接されている。スチーム入口開口9は、好ましくは、蒸発室のカバー10に形成される。蒸発室8が加熱されるという事実により、蒸発室8は、また、外部蒸気発生器から供給された蒸気を蒸発するのに役立ちそして供給された熱によって蒸気が早期に凝固するのを阻止する。
【0031】出口導管11が蒸発室8から蒸気放出弁12に延びている。この蒸気放出弁12は弁ブロック13の弁座14を画成する出口導管11を閉止する。蒸気放出弁12の弁タペット15は図1による実施例の場合に形状において筒状でありそして平らな面構成要素のごとく実行される弁座上に平らな端面によって載置している。弁タペット15は、図1による実施例において螺旋ばねとして実行される、ばね要素16を経由して弁座14上に押圧されている。このために、ばね要素16は弁タペット15と弁ブロック13との間に固定されている。出口側で、弁タペット15は収集導管として役立つ環状室17によって囲まれている。続いて、蒸気は導管18を経由して沈殿室19に向かって導かれる。この沈殿室19はスチームアイロン底部3に設けられた蒸気開口4への蒸気の均一な供給を保証している。
【0032】図1による実施例の場合において、蒸気湿潤ユニット20が、蒸気放出弁12の開放状態において、蒸気の流れ方向に見られる、導管18の区域に設けられている。蒸発室8から蒸気開口4へ流れている蒸気は蒸気湿潤ユニット20を通って水分の多いおよび/または湿った蒸気に高められ得る。この蒸気調節により、スチームアイロン1は作業中種々の織物および材料に適合させられることができる。蒸気放出弁12の後のこの区域を支配している圧力は蒸発室8内の圧力より低い。
【0033】蒸気湿潤ユニット20によって蒸気に混合された水分の多いおよび/または湿った蒸気の良好な分布を許容するために、蒸気湿潤ユニット20の水分の多いおよび/または湿った蒸気供給導管21が霧化器22の形において実行される導管18の区域において終端している。霧化器22の区域において、蒸気は、供給された水分の多いおよび/または湿った蒸気がこの区域を支配している低い圧力で運び去られかつ精密に分配されるようにより速い速度で流れる。
【0034】図1による実施例の場合において、霧化は、とくに、霧化器22の区域における減少された断面によって達成される。図1に示されたように、霧化器はノズルの形において、とくに、ベンチュリ管の形において実行されることができる。
【0035】混合された水分の多いおよび/または湿った蒸気の量を調整するために、蒸気湿潤ユニット20は、水分の多いおよび/または湿った蒸気容器24、または供給導管21から延びている導管24’を閉じる弁タペット23を備えている。
【0036】図1による実施例の場合において、混合された水分の多いおよび/または湿った蒸気の量はタペット23の位置を経由して調整される。タペット23の位置は、順次、手動操作可能な湿潤調整器25によって決定される。図1による実施例において、タペット23は湿潤調整器25の調整ノブを回転させることによって動かされかつ蒸気中の水分量がしたがって調整される。
【0037】蒸発室8から蒸気開口4へ導かれた蒸気の量はスチームアイロン1のハンドル2に収納された投与ユニット26を介して調整される。この投与ユニット26はこれが矢印27’の方向に動き得るようにスチームアイロン1に支持されるレバーまたはキー27を含んでいる。投与ユニットはスチームアイロン1の前方3分の1に人間工学的に配置されかつ操作し易いピストルの引き金の形において実行されている。
【0038】キー27は、その当接部29が弁ブロック13上に少なくとも間接的にスリーブ30を経由して載置するレバー手段29を介して蒸気放出弁12の弁ロッド31に接続され、前記弁ロッド31は前記スリーブ30内に案内されている。弁ロッド31は、順次、蒸気放出弁12のタペット15に接続されている。キー27はこれがスリーブ上で矢印27’の方向に摺動するようになされるごとくスリーブ30に支持されている。
【0039】弁ロッド31は、これが開口の方向に摺動可能であるようにレバー気候28内に支持されている。それゆえ、蒸気放出弁12は、蒸発室8中の圧力がばね要素16の力を超えるならば、キー27の位置から独立して開放可能である。
【0040】蒸気湿潤ユニットは、また、図1による実施例において省略されることも可能である。この場合に、蒸気の次の湿潤は可能でない。蒸発室8から供給された蒸気によって、アイロン掛けの間中のリネンの蒸気処理は、しかしながら、さらに、何時でも可能である。
【0041】図1による実施例において、蒸発室8は、導管5,7を経由してそれに接続された外部蒸気発生器とともに、蒸気放出弁12によって密封されかつ過剰圧力がその中で占めている閉止された蒸気装置を画成する。この過剰圧力は蒸気導管5内を支配している圧力に実質上対応している。
【0042】以下で、図1の第1実質上の作動を簡単に説明する。スチームアイロン1を操作するために、スチームアイロン底部3に設けられる加熱装置(図示せず)が予め定めた値に調整されかつ外部蒸気発生器がオンされる。外部蒸気発生器が蒸気を発生すると直ぐにかつ当該の弁が外部蒸気発生器に開放されると直ぐに、蒸気導管5、供給導管7および蒸気放出弁12までの出口導管11を備えた蒸発室8は圧力下にある。
【0043】蒸気放出弁12は、今や、圧力安全弁としてかつ投与弁として同時に役立っている。
【0044】レバー手段28は弁ロッド31が蒸気放出弁12の開放方向に自由に動くようにしている。
【0045】蒸発室8内を支配している過剰圧力が閉止方向において弁タペット15に作用しているばね要素16の力を超えるならば、蒸気放出弁12は自動的に開きかつ過剰圧力を導管18を経由して放出する。この方法において、蒸発室8内の危険な過剰圧力が回避される。蒸気放出弁12が自動的に開く限界圧力はばね要素16のばね力を調整することによって設定される。
【0046】手で蒸気放出弁12を開放するために、キー27はハンドル2の方向に動かされねばならない。蒸気放出弁12の開放方向における弁タペット15の運動はキー27がハンドル2に向かって動かされる範囲に従属している。それゆえ、蒸気放出弁12は、また、それによって蒸発室8から放出された圧力の量が弁タペット15の運動を介して投与され得る投与弁として役立っている。投与作業中の取扱いは、蒸発室8内を支配している過剰圧力がばね要素16の力に対抗することによって開放運動を支持する状況によって容易にされる。
【0047】蒸気放出弁12の開放状態において、蒸気は導管18を通って霧化器22に転送される。蒸気湿潤ユニット20が開くならば、この点で速い流れの蒸気が精密に霧化された形において容器24から水分の多いおよび/または湿った蒸気を運び去る。アイロン掛けされるべきリネンに当てられる蒸気の水分含量はこの方法において精密に調整され得る。
【0048】次に、蒸気は、沈殿室19から、スチームアイロン底部3を介して加熱される沈殿室19に達し、蒸気開口4に均一に分配される。
【0049】スチームアイロン底部3は高い熱伝導度を有する金属材料からなりそして図示されない加熱要素によって加熱されるので、かつまた、蒸気放出弁12のかつ蒸気湿潤ユニット20のすべての蒸気導入要素が高い熱伝導度を有する材料から作られるので、蒸気は協力に加熱された導管中で一定に導かれる。また、この方法は蒸気の早期の凝固を回避するのに役立っている。
【0050】繊細な衣類が低いアイロン掛け温度でかつ乾いた蒸気によりアイロン掛けされるとき、外部蒸気発生器から供給された高温の蒸気が、活動停止の間中、その場合に低い温度を有する蒸発室8内で凝固される危険が存在している。この場合に、蒸気だけでなく、また凝固物も、蒸気放出弁12が作動されるとき、スチームアイロン底部3の蒸気開口4から放出される。
【0051】これを回避するために、マイクロスイッチ(図示せず)がスチームアイロン1のさらに他の変形例のハンドル2に配置されてもよい。このマイクロスイッチは投与ユニット26間キー27が作動されるとき自動的に切り換えられ、そして蒸気が外部蒸気発生器から導管5を通って蒸発室8にかつ蒸気放出弁12を通って蒸気開口4へ流れる。マイクロスイッチは、蒸気放出弁12が開放される前に外部蒸気発生器の蒸気弁を開くように調整されている。マイクロスイッチのこの一時的に進んだ切り換え点により、外部蒸気発生器の蒸気弁は、常に、蒸気放出弁12が開放される前に開かれる。
【0052】この方法によって、蒸気は蒸発室8内に留まりかつ凝固することを阻止される。アイロンのこの実施例は低い温度で繊細なリネンまたは布をアイロン掛けするのにとくに適している。
【0053】図2を参照して、本発明によるスチームアイロンの第2の実施例を以下で説明する。同一または同様な要素は同一の参照番号を備えている。
【0054】図2の実施例は、アイロン掛け用の蒸気が専らスチームアイロン1それ自体から発生される、すなわち、スチームアイロン1は蒸気導管5を介してが手部蒸気発生器に必ずしも接続される必要はない限りにおいて図1による実施例と異なっている。図1に示した実施例と比較してさらに他の変更は、霧化器22が蒸気放出弁12に一体化されかつ前記蒸気放出弁12とともに1つの構成要素を画成するということである。これら2つの変更は以下で詳細に説明される。
【0055】内部蒸気発生のために、蒸発室8は蒸気入口開口9を介して、図2による実施例の場合に、水で充填されることができる容器40に接続されている。容器40および蒸発室8は圧力下にありかつともに圧力室を画成する。さらに他の投与および逆止め弁(図示せず)が、容器が圧力によって作用されないように、容器40と蒸発室8との間に配置され得る。容器40は、その場合に、スチームアイロンの場合に設けられる型の水容器に対応している。容器40に加えて、蒸発室8への接続6および供給導管7が設けられ得る。
【0056】蒸気放出弁12の残りの作用、とくに、投与弁および圧力安全弁としてのその二重作用は圧力下の内部容器40からなっている図2による実施例の場合において維持されている。
【0057】蒸気放出弁12のかつ霧化器22のおよび蒸気湿潤ユニット20の一体の構造的設計は、それぞれ、内部水容器40からなっている構造的設計から独立している。
【0058】図2による実施例において、霧化器22は弁ブロック13の導管24’と一体に形成される。水分の多いまたは湿った蒸気は容器24から導管24’を経由して霧化器22へ供給される。水容器40および容器24は互いに接続され得るかまたはそれらは別個に実行され得る。第1実施例と同様に、霧化器22によって混合された水分の多いまたは湿った蒸気は手動操作可能な湿潤調整器を介して調整される。湿潤調整器25は図2に略示されるのみである。
【0059】図3には、本発明によるスチームアイロンの第3の実施例が示されている。先行する実施例と同一の機能を有する要素は再び同一の参照番号を備えている。
【0060】図3による実施例と図1による実施例との間の必須の差異は、導管7が、また、切り換え弁を備えることができる、分岐手段7”からなっているということである。この分岐手段は、一方で、スチームアイロン底部3のラビリンス40に蒸気を供給するのに使用される。ラビリンスは蒸発室8において終端する。他方で、他の分岐7’が蒸気放出弁をバイパスしかつ湿潤ユニット20において終端するバイパス導管を形成している。
【0061】前記バイパス導管を経由して、活動停止の周期において形成される乾いた蒸気は湿潤ユニットによって再び湿潤されかつ湿った蒸気と再び混合される。
【0062】外部蒸気発生器を備えたスチームアイロン1は、また、蒸気放出弁を介して操作し得る磁石弁を備えることもできる。この磁石弁によって、導管5への外部蒸気発生器の蒸気供給がオンされる。スチームアイロン中に蒸気圧力を形成するために、磁石弁は、これが蒸気放出弁が開放される前に開くように切り換えられ得る。
【0063】
【発明の効果】叙上のごとく、本発明は、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片に向けられる少なくとも1つの蒸気開口をそれに形成したシチームアイロン底部からなっており、かつさらに、開放状態において、蒸気がそれを通って少なくとも1つの蒸気開口を経由して、アイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に導かれる蒸気放出弁からなっているスチームアイロンにおいて、前記蒸気放出弁が圧力安全弁として実行され、そのさい前記蒸気放出弁に作用している蒸気圧力が前記蒸気放出弁の開放方向に向けられかつそれによってアイロン掛けされるべきリネンまたは布片上に少なくとも1つの蒸気開口を通って放出される蒸気の量が手で調整され得る構成としたので、投与弁の処理特性を改善することができるスチームアイロンを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】501190996
【氏名又は名称】ファイト・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー
【出願日】 平成13年5月14日(2001.5.14)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
【公開番号】 特開2002−999(P2002−999A)
【公開日】 平成14年1月8日(2002.1.8)
【出願番号】 特願2001−143386(P2001−143386)