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【発明の名称】 刺繍データ作成装置
【発明者】 【氏名】馬場 康史

【氏名】斎藤 顕

【氏名】助川 祐一

【要約】 【課題】単色の模様から得られる画像データを基に、色数の多い模様を刺繍縫いする刺繍データを容易に作成できるようにする。

【解決手段】刺繍データを作成する際、単色の原画から1以上の閉領域を含む花の模様の画像データをスキャナ入力し、入力された画像データに基づいて画面上に前記模様を表示し、表示された模様に含まれる閉領域の輪郭、指定された閉領域の内部の画像データを、縫いデータ作成用のパーツとして個別に登録し、登録されている各パーツの画像データに糸色の縫い条件を、ミドリ、アカ等のように初期設定しておき、これら画像データを、それぞれ設定されている縫い条件に合わせて縫いデータに変換し、刺繍データを作成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】模様を表わす画像データから、該模様を刺繍縫いするための縫いデータを作成する刺繍データ作成装置において、1以上の閉領域を含む模様の輪郭を表わす画像データを入力する画像入力手段と、入力された画像データに基づいて画面上に前記模様を表示する表示手段と、前記画面上に表示された模様に含まれる閉領域の輪郭の画像データを縫いデータ作成用のパーツとして登録する主記憶領域と、前記画面上に表示された模様に含まれる閉領域を指定する指定手段と、指定された1以上の閉領域の内部の画像データを、新たなパーツとしてそれぞれ個別に登録する1以上の副記憶領域と、主記憶領域及び副記憶領域に登録されている各パーツ毎に、予め縫い条件を初期設定する初期設定手段と、前記各パーツの画像データを、初期設定されている縫い条件に合わせてそれぞれ縫いデータに変換する変換手段と、を備えていることを特徴とする刺繍データ作成装置。
【請求項2】前記縫い条件に、糸色、放射縫い・水平縫いの縫い方及びジグザグ縫いの最大幅が含まれることを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
【請求項3】既に設定されている縫い条件を変更する設定変更手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
【請求項4】新たに設定する閉領域を、他の閉領域が登録されている前記副記憶領域に同種パーツとして追加登録する追加登録手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
【請求項5】前記表示手段の画面上には、前記副記憶領域に登録されている各パーツを配列して表示し、その後に前記主記憶領域に登録されているパーツを配列して表示する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
【請求項6】前記副記憶領域に登録されている各パーツが、登録された順に表示されるようになっていることを特徴とする請求項5に記載の刺繍データ作成装置。
【請求項7】前記各パーツの画像データから作成される縫いデータの縫い順序を、前記表示手段の画面上に表示された各パーツの配列順序と同一に設定する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の刺繍データ作成装置。
【請求項8】前記表示手段の画面上に表示されている前記主記憶領域に登録されているパーツに重ねて、前記副記憶領域に登録されたパーツをハーフトーン表示する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、刺繍データ作成装置、特に刺繍ミシンによる刺繍縫いに使用する刺繍データを作成する際に適用して好適な刺繍データ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】模様を刺繍縫いする刺繍縫いミシンにおいては、予め作成した刺繍データをミシン制御部に読み込ませることにより、自動的に刺繍縫いが行われるようになっている。
【0003】このような刺繍模様の自動縫製に使用する刺繍データの作成には、従来より模様が描かれている原画をイメージスキャナ(以下、単にスキャナともいう)等の画像入力装置を使用して、CPU、ROM及びRAM等からなる装置本体に取り込むことにより、その画像データを刺繍模様を縫うための針落ちデータである刺繍データ(縫いデータ)に自動的に変換して作成する刺繍データ作成装置が用いられている。
【0004】このような刺繍データ作成装置では、複数色の部分模様(パーツ)が含まれ模様を縫うための刺繍データを作成する場合には、糸色等の縫い条件を設定する必要がある。
【0005】従来、多色の模様について色を設定して刺繍データを作成するものとして、特開平7−88264に開示されている多色刺繍模様入力装置が知られている。この装置では、予め多色の原画を用意し、それをフルカラースキャナを用いて画像入力し、その画像データを予め設定してある色相毎に分割することにより、該当する色相に関連させて色を設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公報に開示されている装置では、予め目的とする多色の原画を作成して準備しておかなければならない上に、画像データを取り込むためにフルカラースキャナを使用しなければならないという問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、単色の模様が描かれている原画を画像入力して得られる画像データに基づいて、該模様に含まれる閉領域毎に異なる糸色等の縫い条件が設定された刺繍データを容易に作成することができる刺繍データ作成装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、模様を表わす画像データから、該模様を刺繍縫いするための縫いデータを作成する刺繍データ作成装置において、1以上の閉領域を含む模様の輪郭を表す画像データを入力する画像入力手段と、入力された画像データに基づいて画面上に前記模様を表示する表示手段と、前記画面上に表示された模様に含まれる閉領域の輪郭の画像データを縫いデータ作成用のパーツとして登録する主記憶領域と、前記画面上に表示された模様に含まれる閉領域を指定する指定手段と、指定された1以上の閉領域の内部の画像データを、新たなパーツとしてそれぞれ個別に登録する1以上の副記憶領域と、主記憶領域及び副記憶領域に登録されている各パーツ毎に、予め縫い条件を初期設定する初期設定手段と、前記各パーツの画像データを、初期設定されている縫い条件に合わせてそれぞれ縫いデータに変換する変換手段と、を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
【0009】即ち、本発明においては、画像入力された原画の画像データに含まれる任意の閉領域を、同一の画像上で指定することにより、閉領域の輪郭と各閉領域毎の内部の画像データをそれぞれ独立したメモリ領域に格納するようにしたので、1回の画像入力操作により各パーツ毎の画像データを抽出することが可能となり、しかも各メモリ領域に、縫い条件として糸色等を初期設定して割り当てるようにしたことにより、これらの画像データからそれぞれ糸色の異なる複数の縫いデータを作成することが可能となる。従って、色数の多い模様であっても、刺繍縫いするための刺繍データを短時間でしかも容易に作成することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る一実施形態の刺繍データ作成装置を、蓋体を開けた状態で示す、外観斜視図である。
【0012】本実施形態の刺繍データ作成装置は、収納ケース10に、装置本体12と、フラットベッドタイプのスキャナ(画像入力手段)14とが収納されていると共に、該ケース10の後部フレーム10Aの上端部には蓋体16が開閉可能に取り付けられている。
【0013】本実施形態において、前記装置本体12は、収納ケース10に一体的に形成されており、その上面には画像データ等を表示する液晶表示部(表示手段)18と、該表示部18に表示される各種操作を行うために押す複数のキー20とが設けられている。
【0014】又、前記フラットベッドタイプのスキャナ14は、図中上に位置する表面が透明なガラス板で形成され、該ガラス板に原画を載せ、必要に応じて開閉可能なカバー14A(一部のみを示す)を閉じた後、ボタンスイッチ14B又は該当するキー20を押すことにより、該原画の模様を画像データとして装置本体12に取り込むことができるようになっている。
【0015】又、この装置では、装置本体12とスキャナ14とを電気的に接続するスキャナコード22は、ケース10の内側から外側の背面側に引き出され、その先端の接続部がスキャナ14の後側面に設けられている前記コネクタ14Cに接続されている。又、横フレームの上端部には切欠溝30が形成されており、スキャナコード22をその切欠溝30に逃がした状態で完全に蓋体16を閉じることができる。
【0016】又、この刺繍データ作成装置では、収納ケース10の側面部に電源コード24が接続され、又、該側面部には電源スイッチ26と、前記液晶操作部18の明るさを調整するボリューム28とが設置されている。又、上記収納ケース10の内部には、不使用時に前記スキャナコード22を収容する収容スペース10Bと、電源コード24を収容する電源コード収容スペース10Cとが形成されている。又、収納ケース10の前面部に設けられているカバー12Aの内側には、メモリカード等の記録媒体を装着する装着ポケット(図示せず)が設けられ、装置本体12で作成された刺繍データを該記録媒体に保存することができ、該媒体を図示しないミシンのポケットに装着することにより、その制御部に該データを読み込ませることができるようになっている。
【0017】本実施形態の刺繍データ作成装置では、前記装置本体12が、図2のブロック図に示すように、画像処理等の各種演算を実行するCPU32と、該CPU32に各種演算を実行させるプログラム等が格納されているROM34と、各種演算結果等を保存するRAM36とを備えた基本構成を有している。このRAM36には、データ処理のためのワークエリアの他、刺繍縫いデータを作成する過程で生まれたデータを格納するための領域として、スキャナから読み込まれた原画データとしてのパーツイメージデータを「主」とし、この原画データから抽出したパーツイメージデータを「副」とする主副コードと、Z/Z幅コード、縫い方コード、色コードをそれぞれ配置した第1〜第8までのパーツメモリP1〜P8(図25の画面21に表示したデータが図示されている)、合成パーツ表示メモリDs、データ作成確認画面表示メモリDc、刺繍縫いミシン用表示データメモリMp、刺繍縫いデータメモリMsが配置されている。複数の刺繍縫いデータを作成するために、これらの領域を複数セット用意してもよい。
【0018】上記CPU32には、前記スキャナ14と液晶表示部18がそれぞれ接続され、このスキャナ14から上記CPU32に画像データが入力され、入力された画像データは直接又は所定の処理が施された後に、前記液晶表示部18の画面に表示されるようになっている。又、このCPU32には、前記メモリカード等の外部メモリ38が接続可能になっている。
【0019】本実施形態の刺繍データ作成装置は、模様を表わす画像データから、該模様を刺繍縫いするための縫いデータを作成するものである。そのために、前記スキャナ14により、図示しない原画から1以上の閉領域を含む模様の画像データを入力するとともに、入力された画像データに基づいて、前記液晶表示部18の画面上に前記模様を表示するようになっている。又、前記画面上に表示された模様に含まれる閉領域の輪郭の画像データを縫いデータ作成用のパーツとして登録する主記憶領域と、前記画面上に表示された模様に含まれる閉領域を指定する指定手段と、指定された1以上の閉領域の内部の画像データを、新たなパーツとしてそれぞれ個別に登録する1以上の副記憶領域と、主記憶領域及び副記憶領域に登録されている各パーツ毎に、予め縫い条件を初期設定する初期設定手段と、前記各パーツの画像データを、初期設定されている縫い条件に合わせてそれぞれ縫いデータに変換する変換手段とを備えている。但し、ここでは、前記縫い条件に、糸色、放射縫い・水平縫い及びジグザグの最大幅が含まれる。具体的には、上記主及び副の各記憶領域は、前記RAM36により構成され、上記指定手段、初期設定手段及び変換手段は、前記CPU32においてソフトウェア等により実現されている。
【0020】又、本実施形態の刺繍データ作成装置は、既に設定されている縫い条件を変更する設定変更手段も備えている。又、新たに指定する閉領域を、他の閉領域が登録されている前記副記憶領域に同種パーツとして追加登録する追加登録手段を備えている。又、前記液晶表示部18の画面上には、前記副記憶領域に登録されている各パーツを配列して表示し、その後に前記主記憶領域に記憶されているパーツを配列して表示する手段を備えている。又、この手段により、前記副記憶領域に登録(「記憶」、以下同じ)されている各パーツが、登録された順に表示されるようになっている。
【0021】又、前記各パーツの画像データから作成される縫いデータの縫い順序を、前記画面上に表示される各パーツと同一に設定する手段を備えている。又、前記画面上に表示されている前記主記憶領域に登録されているパーツに重ねて、前記副記憶領域に登録されたパーツをハーフトーン表示する手段を備えている。以上の各手段も、同様に前記CPU32においてソフトウェアにより実現されている。
【0022】次に、本実施形態による刺繍データの作成を、具体例を挙げて図3のフローチャートに従って説明する。
【0023】まず、オペレータは、花びらと花芯を持つ花2輪と、1枚の葉をそれぞれ閉領域で表わすようにした輪郭線による花模様が描かれている原画を、前記図1に示したスキャナ14の表面側のガラス面に載置し、前記スイッチボタン14B又は装置本体12のキー20を押して、該原画のイメージデータとして画像を読み込み、RAM36の第1パーツメモリP1に主記憶領域として「主」のコードを付し、さらにデフォルト値として予め設定されているZ/Z幅4mm、縫い方として放射縫い、色として緑コードが自動的に格納され、同時に合成パーツ表示をメモリDsに輪郭部模様が格納される(ステップ1)。そして、前記液晶表示部18の画面上には、上記模様のイメージ画像が表示される(ステップ2)。
【0024】図4に示す画面1は、ここで最初に入力した模様のイメージ画像の一例を表わしたものである。上記ステップ1の画像入力の前は、模様を構成する部分模様(パーツ)が幾つ目であるかを表わすパーツカウントは初期値の0であり、画像が入力され、イメージ画像が画面上に表示された段階でパーツカウントが1加算され、図4の右側の操作機能を表わすスイッチ領域の下に示されているように、1つ目のパーツであることを表わす“色パーツ1”と反転表示される。なお、この図4の画像入力が失敗した場合には、“よみなおし”キーを押して、最初からやり直すことができる。
【0025】上記ステップ1の画像入力が正しくできたときには、オペレータが“終了”キーを押すと(ステップ3)、その画像データは主記憶領域に格納されるとともに、液晶表示部18では図5に示す画面2のパーツ確認画面に切り替わる(ステップ4)。
【0026】この図5の確認画面は、8分割されたパーツ表示領域を有し、各領域にはスキャナで入力された輪郭を表わすデータと、この輪郭データから抽出したパーツを単位にそれぞれ表示されるようになっており、ステップ1で読み込んだ花模様の輪郭データが表示されている。従って、オペレータはこの確認画面を見ることにより、画像入力した原画が刺繍データを作成するための部品(パーツ)として登録されたことを確認することができると共に、この原画を元に以下に詳述する領域指定を行うことにより、希望する閉領域から順次新たなパーツを作成し、登録することができるようになっている。
【0027】上記図4、図5の画面1、2で原画が正しく入力されたことを確認できた後、パーツとして花芯のイメージデータを作成するために、色部品の作成に使用する“はんい指定”キーを押すと(ステップ5)、パーツ作成のサブルーチンに移行する(ステップ6)。
【0028】このサブルーチンでは、最初に後述する同色パーツであるか、次(異色)パーツかを区別するためのフラグFの値を0にし(ステップ7)、図6に示す画面3の閉領域指定画面が表示される(ステップ8)。この画面には、色パーツ1として登録された前記画面1と同一の模様を構成する閉領域の輪郭画像が拡大して表示されると共に、白抜きの矢印からなるポインタが出現しており、この画面上で上下左右の各矢印キーからなる4方向キーを使って上記ポインタを希望する閉領域に移動させ(ステップ9、10)、その領域に一致させた状態で“指定”キーを押すことにより、指定した閉領域を、いわゆる境界線追跡アルゴリズムにより抽出することができる(ステップ11、12)。ここでは、左側の花芯が抽出されたとする。なお、上記ステップ11で指定を行わずに、“戻る”キーを押すと、前記パーツ確認画面画面2に戻るようになっている(ステップ13)。
【0029】このように所望の閉領域が抽出されると、前記合成パーツ表示メモリDsに格納されている花模様の輪郭データを読み出して抽出された閉領域の内部を画面上にハーフトーンで塗りつぶした表示とするための選択画面用表示データの編集処理が行われ、RAM36の合成パーツ表示メモリDsに格納される(ステップ14)。そして、更に抽出された閉領域を登録されたパーツとしてフルトーン表示するためのパーツイメージデータの作成及び縫いの種類、色等の縫い条件に関する刺繍コード付けが行われた後(ステップ15)、その閉領域についてフラグ判定が行われる(ステップ16)。
【0030】このフラグ判定後に、該当する閉領域内部の画像データは副記憶領域に格納される。但し、このステップ16で、F=0と判定されたときは、前回指定(登録)されたパーツとは異なるパーツとして独立して登録したい場合であるので、別な副記憶領域である次パーツメモリに格納され、F=1と判定されたときは、前回と同色のパーツとして登録したい場合であるので、ステップ15で作成したイメージデータを前回のパーツイメージデータが記憶されているパーツメモリと同一の副記憶領域に対して前回のパーツイメージデータに合成して格納するようになっている(ステップ17、18)。
【0031】現段階、即ち前記図6に示した画面3の指定画面で左側の花芯が指定された段階では、F=0であるので、上記ステップ17によりその花芯(閉領域)の画像データは、その輪郭の位置データと共にRAM36の第2パーツメモリP2に副記憶領域を示す「副」及びZ/Z幅コード4、縫い方コード、色コード等のコードを付して格納され、パーツカウントが1増加させる表示処理が行われた後、図7に示す上記ステップ14で編集された表示データを合成パーツ表示用メモリDsから読み出して画面4の領域指定モード選択画面が表示される(ステップ19、20)。この画面4では、左側の花芯が既に指定され、登録されていることが分るようにハーフトーン表示され、それが2番目のパーツであることが分るように右下に色パーツ2が反転表示されている。なお、この画面で“戻る”ボタンを押すと、パーツカウントが1減少されて前記ステップ8に戻るようになっている(ステップ21、22)。
【0032】又、この画面4で、右側の花芯を異なる色のパーツとしたい場合は、再度“はんい指定”ボタンを押す。すると、F=0に設定したまま前記ステップ8に戻り、図8に示す次の段階の領域指定画面(画面5)が表示される(ステップ23、24)。この画面5でも、前記画面3の場合と同様に、ステップ9〜12の各操作を行って右側の花芯を指定すると、ステップ14〜19までの処理が実行され、第3パーツメモリP3に右側の花芯のパーツイメージデータが「副」のコード及びZ/Z幅コード4、縫い方コード「放」、色コードを付して格納されるとともに、前記合成パーツ表示メモリDsに格納されているイメージデータに対して右側の花芯もハーフトーン表示された表示データで合成パーツ表示メモリDsに格納された表示データが更新され、この更新データを読み出してステップ20で図9に示す画面6の領域指定モード選択画面が表示される。
【0033】この画面6では、右側の花芯もハーフトーン表示されていると共に、前回の左側の花芯とは異なるパーツとして指定されているため、パーツカウントは1加算され、右下に色パーツ3が反転表示されている。
【0034】その後、同様にしてステップ23で、画面6上の“はんい指定”キーを押すことにより、ステップ8に戻って図10に示す画面7の領域指定画面を表示させ、左側の花びら(閉領域)をF=0の別パーツとして指定することにより、第4パーツメモリP4に左側の花びらのパーツイメージデータが抽出され、副コード、Z/Z幅4、縫い方放、黄色の各コードとともに格納される。さらに左側花びらもハーフトーン表示された表示データにより合成パーツ表示メモリDsの表示データが更新される。そして、ステップ20で合成パーツ表示メモリDsの表示データが読み出され、図11に示す領域指定された3つのパーツがハーフトーン表示されていると共に、色パーツ4が反転表示された画面8の領域指定モード選択画面に変わる。
【0035】この画面8では、この後指定する右側の花びらを前回指定した左側の花びらと同じ色糸で糸切りすることなく連続して縫う縫いデータにしたいため、前記ステップ23の範囲指定ではなく、画面上の“追加”キーを押して追加を選択する(ステップ25)。この追加が選択されると、フラグはF=1に設定され(ステップ26)、ステップ8に戻って図12に示す画面9の領域指定画面に変わる。この画面上で、4方向キーを使ってポインタを右側花びらに合わせて、“指定”キーを押すことにより、ステップ14、16までは他の閉領域の場合と同様に処理されるが、ステップ16のフラグ判定ではF=1であるため、右側花びらのパーツイメージデータ(閉領域内部の画像データ)は、第4パーツメモリP4に格納された前回の左側の花びらと合成されて再度第4パーツメモリP4に格納される(ステップ18)と共に、この右側花びらもハーフトーン表示された表示データにより合成パーツ表示メモリDsの表示データが更新される。ステップ19のパーツカウントを行わずに、ステップ20でこの右側花びらもハーフトーン表示された表示データを合成パーツ表示メモリDsから読み出して図13に示す画面10の領域指定モード選択画面が表示される。この画面では、指定された閉領域は全てハーフトーン表示されているが、パーツ番号は左側花びらと同じ色パーツ4のままである。
【0036】この画面10では、未だ葉をパーツとするための領域指定を行っていないため、通常はステップ23の範囲指定を選択する必要があるが、それを忘れて刺繍データを作成するために“終了”キーを押すという誤操作を行ってしまったとする(ステップ27)。
【0037】この場合は、ステップ4に移り、前記図5に相当する図14に示す画面11のパーツ確認画面が表示される。このパーツ確認画面は、後述する縫い順変更操作が行われた場合を除いて、原則として抽出したパーツを抽出順に表示してからその後抽出元の輪郭データを表示することになっている。即ちこれまで指定して登録した全ての閉領域のパーツイメージデータ及びコードデータを副コードが付された第2〜第4パーツメモリからパーツデータを順に読み出して表示するとともに、最後に主コードが付された花模様の輪郭データを表示して全データを確認できる。そして、この画面11上で、前述のように誤操作して“データ作成”キーを押すと、“データ作成”キーが選択され(ステップ31)、縫いデータ作成のサブルーチンに移行し(ステップ32)、前記合成パーツ表示メモリDsに記憶された表示データを読み出してハーフトーン表示されている、指定された閉領域が全てフルトーン表示に変更されてデータ作成確認画面表示メモリDcに格納され、これを読み出して図15に示す画面12が、データ作成確認画面として表示され(ステップ33)、刺繍データ作成を実行するか否かの最終確認を促す。
【0038】この画面12では、フルトーン表示であってコントラストが大きいため、明らかに葉が白ヌキ表示されていることから、未指定領域として残っていると気づき、縫いデータを作成しないようにするため、オペレータは“いいえ”のキーを押すと(ステップ34)、前記図14の画面11と同じパーツ確認画面に戻り、更に画面上でキーを使ってステップ5のはんい指定を選択すると、ステップ24でF=0となり、ステップ8で合成パーツ表示メモリDsに格納された表示データを読み出して図16に示す画面13の指定画面が表示され、パーツ作成を継続することができるようになる。
【0039】この画面13上で、4方向キーを操作して残っている葉にポインタを一致させ、“指定”キーを押すことにより、同様の処理の後、ステップ24でF=0であることから、抽出された葉のパーツイメージデータが次パーツメモリとして、第5パーツモメリP5に格納されて「副」コードとZ/Z幅4、縫い方を放射縫い、黒色コードが付されるとともに、その葉もハーフトーン表示された表示データにより合成パーツ表示メモリDsが更新される。ステップ20でこの合成パーツ表示メモリDsの表示データが読み出され、図17に示す画面14の選択画面が表示され、葉がハーフトーン表示されるとともに、色パーツ5として登録される。この画面上で改めて“終了”キーを押すことにより、副コードが付された第2〜第5パーツメモリからパーツイメージデータを順次読み出すと共に、主記憶領域コードが付された第1パーツメモリP1から輪郭データを読み出して図18に示す画面15のパーツ確認画面が表示される。ここで、“データ作成”キーを選択すると、縫いデータ作成のサブルーテンが作動し、ステップ33で画面12に相当する図19に示す画面16のデータ作成確認画面が、データ作成確認画面表示用メモリが更新されることで表示される。この画面16から全ての閉領域が指定され、パーツとして登録されていることが確認できるので、オペレータは“はい”のキーを押すことにより(ステップ35)、縫いデータ作成が既知の方法により以下のように実行される(ステップ36)。なお、前記ステップ31でデータ作成をしない場合には、ステップ37でステップ2に戻るか、又はステップ4に移動する。
【0040】上記画面16で“はい”キーを選択すると、上記画面15のパーツ確認画面にフルトーン表示されている各パーツについて作成され、該当するメモリ領域である第1〜第5パーツメモリP1〜P5にそれぞれ格納されているイメージデータ(画像データ)から、各パーツ間に糸切り一時停止コマンドが付され、パーツ確認画面に表示された■〜■の順で各パーツを縫えるようにした縫いデータがRAM36の刺繍縫いデータメモリMsに格納される。さらに各パーツの色で表示された完成模様カラー表示データ及び、各パーツに付された色名表示を伴う5個のカラーパーツ表示データが作成され、RAM36の刺繍縫いミシン用表示データメモリMpに格納される。作成されたこれらデータ等は、メモリカード等の外部メモリに格納されるか、送信ラインを介してミシンに転送することにより、刺繍縫いに供される。
【0041】本実施形態では、作成された各パーツは、図18等のパーツ確認画面に示したように、8分割されたパーツ表示領域にパーツ毎に表示される。その表示に際しては、原則的には画像入力され、主記憶領域に保存されている原画(輪郭画像)の直前に、作成されたパーツが挿入され、領域指定により作成されたパーツ、即ち色パーツ2以降は作成順に並べられ、原画の輪郭を表わす色パーツ1が最後に配列されるようになっている。
【0042】この配列順序は、各パーツのイメージデータから作成される縫いデータを使って実際に刺繍を縫製する場合の縫い順序と同一になっている。従って、実際に作成された縫いデータを使って刺繍縫いをする場合には、必ず最後に輪郭部分に相当する箇所が縫われることになるため、美しい仕上りの刺繍にすることができる。
【0043】又、各パーツを縫うための糸色や放射縫いや水平縫い等の縫い方、ジグザグ縫いの最大幅寸法等の縫い条件は、予めデフォルトで設定されている。ここでは、図に示されているように、色は緑、赤、青、黄色等で示すように、16色のデフォルト色が設定され、第1パーツイメージデータP1を緑、第2パーツイメージデータP2を赤のようにデフォルト色をパーツの作成順に自動的に付すようにしている。また、縫い方は放射縫いが、ジグザグ幅は4mmが、全て一律に初期設定されている。
【0044】又、縫いデータと共に作成される各パーツの表示データは、表示されている領域毎に設定されている糸色と同一の色からなる表示用カラーイメージデータが、刺繍全体と各パーツとについて作成され、それらをミシンに読み込んだときには、該ミシンに設置されているカラー液晶にそれぞれ表示させることができるようになっている。
【0045】又、本実施形態では、作成される刺繍データに含まれる各パーツ毎の縫いデータに対しては、糸色、放射縫い又は水平縫いの縫い方、それにジグザグ縫いする最大幅がそれぞれ初期設定されている。即ち、前記図18に示した確認画面の場合であれば、各メモリ領域に対応するパーツ表示領域毎に、1〜5の順番にアカ、アオ、キイロ、クロ、ミドリで示されるように、糸色のデフォルト色が予め初期設定され、縫い方は放射縫いに、ジグザグの最大幅は4mmに、全ての表示領域に一律に初期設定されている。
【0046】又、本実施形態では、初期設定等により既に設定されている上記縫い条件を所望の条件に設定変更することができるようになっている。具体的には、前記画面2等のパーツ確認画面で“色部品変更”キーを選択すると、図20のフローチャートのサブルーチンに移行し(ステップ40)、色部品変更画面が表示される(ステップ41)。ここでは、便宜上前述した花の原画の場合とは異なるが、後述する組合せ機能を使用して、2種類のパーツをそれぞれ異なる原画からスキャナ14により取り込んだ、図21に示す画面17がこの変更画面であるとする。
【0047】この画面17では、パーツ表示領域が8個あり、1〜8の各領域に対して、その右側に配列されている上から8番目のシュイロまでがデフォルト色として、パーツを作成すると自動的に設定されている。なお、9番目のシロ以降の色は設定変更に使用できる色を表わしている。
【0048】そこで、この画面17上で右方向矢印の“選択”キーを1回ずつ押しながら、変更したいパーツを選択した後(ステップ42、43)、上下矢印の色変換キーを使用して、キー配列の左側に配列表示されている16色のデフォルト色として、緑、赤、青・・・の色名表示の中から希望する色名を選択し(ステップ44、45)、“設定終わり”キーを押すと(ステップ46)、選択されたパーツのパーツイメージデータの色コード情報が変更され、ステップ4に戻り、“データ作成”キーを押すと(ステップ47)、前記ステップ32の縫いデータ作成サブルーチンに移り、縫いデータ作成により、刺繍縫いミシン表示メモリMpに格納されるパーツのうち、ここで色部品変更されたパーツの表示データに対して、変更された色名表示と、その色によるカラーパーツ表示データが作成される。
【0049】また、“縫い方変更”キーを押すと(ステップ48)、そのサブルーチンに移り、図22に示す画面18が表示される(ステップ49、50)。
【0050】この画面18上で、同様に“選択”キーを使って対象のパーツを選択した後(ステップ51、52)、画面上で“放射”キーを押して、放射縫いを選択するか(ステップ53、54)、“水平”キーを押して水平縫いを選択する(ステップ55、56)。因みに、この画面18の例では、放射縫いがデフォルト設定されているので、変更するならば水平縫いを選択することになる。又、“設定終わり”キーを押せば、ステップ42に戻り(ステップ57)、“データ作成”キーを押せば、前記ステップ32のデータ作成サブルーチンに移行し(ステップ58)、選択された縫い方で縫いデータが作成され、刺繍縫いデータメモリMsに格納される。
【0051】また、“Z/Z幅変更”キーを押せば、Z/Z(ジグザグ)幅変更のサブルーチンに移行し(ステップ59、60)、図23に示す画面19の変更画面が表示される(ステップ61)。
【0052】この画面19では、同様にパーツを選択した後(ステップ62、63)、ジグザグの最大幅を2mm、4mm、6mmの各変更キーを使用し、それぞれ設定変更することができ(ステップ64〜69)、“設定終わり”キーでステップ51へ戻り(ステップ70)、“データ作成”キーを押すと前記ステップ32のサブルーチンに移行でき、選択された縫い方で縫いデータが作成され、刺繍縫いデータメモリMsに格納されるようになっている(ステップ71)。なお、ジグザグの最大幅は、その幅まではジグザグ縫いを、それを超えると畳み縫いをする寸法である。
【0053】又、本実施形態では、前記ステップ4で表示されたパーツ確認画面上で“組合せ”キーを押すと、ステップ1に戻り、新たに前記スキャナ14を使って別の原画を画像入力することができるようになっている(ステップ29)。ここでは、前記図18に示した画面15の確認画面で、“組合せ”キーを押して新しい原画を追加入力する場合を例に、以下に具体的に説明する。
【0054】実際に、前記スキャナ14のガラス面に“蜂”の輪郭が描かれた第2の原画を載置し、前記画面1の花の場合と同様に、該スキャナ14により蜂が描かれている原画の画像データを取り込む。取り込まれたイメージデータは第6パーツメモリP6に格納され、主記憶領域として「主」コードの他、Z/Zコード、、縫い方コード、色コードが、デフォルト値に従って自動入力的に付される。同時に、合成パーツ表示メモリDsに格納されている既パーツデータを含む花模様に蜂模様が合成された表示データに更新され、図24に示す画面20のように、前記画面1に相当するイメージ画像が表示される。この画面では、前述したように“やり直し”キーを押して画像入力のやり直しができると共に、入力した蜂の位置が適切でない場合には、“ズレナオシ”キーを押して、第6パーツメモリP6に格納された蜂の輪郭データを修正することにより、その位置ずれを調整することができるようになっている。
【0055】画像入力した蜂の状態が適切であれば、“終了”キーを押すことにより、花模様に蜂模様を合成した更新イメージデータを合成パーツ表示メモリDsに格納する。その後、図25に示す画面21のパーツ確認画面が表示され、これまでは主記憶領域として「主」コードが付されることで最終領域に表示されていた第1の原画の花の輪郭より後ろのパーツ表示領域に、「主」コードが付された第2の原画の蜂が表示される。その後、この蜂の絵について、花の場合と同様に領域指定することにより、パーツを作成することもできるが、ここでは蜂全体を1つのパーツとして“データ作成”キーを押すことにより、前記ステップ33で画面16に相当する図26に示す画面22のデータ作成確認画面を表示させ、OKであれば“はい”キーを押すことにより、花の周りに蜂が飛んでいる構成の刺繍データ及びカラー表示データを作成することができる。
【0056】更に、本実施形態では、ステップ4で表示されているパーツ確認画面上で、“編集”キーを押すことにより(ステップ30)、図27に示す編集のサブルーチンに移行するようになっている(ステップ80)。
【0057】このサブルーチンでは、前記図18に示した画面15のパーツ確認画面で“編集”キーを押した場合であれば、これと同じパーツが表示されている、図28に示す画面23の編集画面が表示される(ステップ81)。この編集画面上では、“選択”キーにより所望のパーツを選択するし(ステップ82、83)、さらに“移動”キーによりこの選択されたパーツの移動(ステップ84、85)が、また“回転・反転”キーにより選択されたパーツの回転・反転処理(ステップ86、87)が、それぞれ実行できるようになっている。又、“ぬい順変更”キーを押すと縫い順変更のサブルーチンに移行し(ステップ88、89)、縫い順変更画面が表示される。この画面は、その図示を省略するが、次に説明する図29に示す変更前の画面24と略同じであり、図29にも表示された、手のマークで表わされた“変更するパーツ”キーと、矢印マークで表わされた“挿入される場所”キーの位置が、図30に示す変更後の画面25と同じ位置(初期位置)とする画面に相当する。
【0058】上記縫い順変更画面で、変更操作する一例を図29で説明する。まず“変更するパーツ”キーを操作して手のマークを移動させ(ステップ91、92)、次いで“挿入される場所”キーを操作して矢印マークを移動することにより(ステップ93、94)、手のマークがあることから3番目の花びらが変更パーツとして選択され、矢印マークがあることから挿入場所が最後の輪郭パーツの後ろに指定された、上記図29の画面24の状態にする。この画面24上で、“変更”キーを押すと、縫い順の入れ替えが実行され、上記図30の画面25の状態に変更される(ステップ95、96)。“戻る”キーを押せば、上記操作はキャンセルされ(ステップ97、98)、“終了”キーを押せば、変更後の画面25の状態でステップ82に戻り(ステップ99、100)、縫い順が変更された前記図28に相当する編集画面(図示せず)が表示され、該画面上で更に上述した編集操作ができると共に、“戻る”キーにより以上の操作をキャンセルすることができ(ステップ101、102)、“終了”キーにより編集を実行し、ステップ4のパーツ確認画面に戻ることができる(ステップ103、104)。この縫い順変更を実行する方法としては、RAM36のP1〜P8のパーツメモリに格納されているデータを設定された順に入れ換えればよく、又は別に縫い順とP1〜P8のパーツメモリの対応するテーブルをもたせ、このテーブルを変更してパーツ確認画面表示の表示順を設定するようにしてもよい。
【0059】本実施形態の刺繍データ作成装置では、最後の表示領域に実際に表示されているパーツについて、領域指定を選択することにより新たな閉領域を抽出して新たなパーツを作成することができるようになっている。従って、例としては必ずしも適切ではないが、以上説明した編集機能を使って、花びらのパーツを最後の表示領域に移動させたことにより、この花びらから、仮に花芯が領域指定されていなかった場合には、花芯(閉領域)を新たなパーツとして作成する作業を行うこともできる。
【0060】以上詳述した本実施形態によれば、前記図4〜図19を参照して詳述した如く、単色の模様が描かれている原画を画像入力して得られる画像データに基づいて、該模様に含まれる閉領域を領域指定してパーツを作成し、各パーツ毎に縫い条件を初期設定するようにしていたので、各パーツ毎に異なる糸色等の縫い条件が設定された刺繍データを容易に作成することができる。又、前記図21〜図23に示したように、既に設定されている糸色、縫い方及びジグザグ幅の縫い条件を、パーツ毎に任意に変更することができる。
【0061】又、複数のパーツからなる刺繍データを、1回の画像入力により取り込んだ原画を表示させた画面上で、閉領域を指定することにより容易に作成することができる。従って、色数の多い刺繍データを作成する場合でも、短時間で且つ容易に作成することができるため、作業能率を大幅に向上することができる。
【0062】又、従来のように画像入力した複数枚のイラスト(原画)を使用する場合には、それらをスキャナ14の読取り面に置く位置によってイラスト間のズレが発生する可能性があったが、本実施形態では、画面上の輪郭から作成する2個目以降のパーツは、イラストを使用せずに作成できるため、ズレが発生することのない刺繍データを作成することができる。
【0063】又、本実施形態のように、領域指定方法を用いてパーツ(画像データ)を作成することにより、上記のように複数枚のイラストが必要とされないため、イラスト作成に多大な時間をかけずに済み、読み取り回数も1回で済むため作業効率が向上する。
【0064】又、本実施形態では、先に読み取った絵から領域指定により作成されるパーツの作り順と、それから作成される縫いデータの縫い順とを同一とし、先に読み取った絵が最後に縫われるようにしたことにより、領域指定された画像データから作成される縫いデータによっては閉領域の内部が縫われ、その外側の輪郭部分に相当する箇所は最後に縫われることになるため、仕上りの美しい刺繍縫製をすることができる。
【0065】以上、本発明について具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0066】例えば、本発明の刺繍データ作成装置の具体的な構成は、前記実施形態に示したものに限定されず、スキャナはフラットベッドタイプでなく、いわゆるハンディタイプのものであってもよい。又、画像入力手段は、前記スキャナに限られるものでなく、CD−ROM等の記録媒体から画像データを読み込むドライバであってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、単色の模様が描かれている原画を画像入力して得られる画像データに基づいて、該模様に含まれる閉領域毎に異なる糸色等の縫い条件が設定された刺繍データを容易に作成することができる。
【出願人】 【識別番号】000003399
【氏名又は名称】ジューキ株式会社
【出願日】 平成13年5月31日(2001.5.31)
【代理人】 【識別番号】100080458
【弁理士】
【氏名又は名称】高矢 諭 (外2名)
【公開番号】 特開2002−355458(P2002−355458A)
【公開日】 平成14年12月10日(2002.12.10)
【出願番号】 特願2001−165815(P2001−165815)