| 【発明の名称】 |
軽量複合アクリル繊維及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 悟
【氏名】細川 宏
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| 【要約】 |
【課題】軽量性に優れ、工程通過性が良好で安定して製造できる軽量複合アクリル繊維及びその簡易な製造方法を提供する。
【解決手段】鞘部がアクリロニトリル系ポリマーからなり、芯部がアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとからなり、芯部に下式を満たすボイドを含有する複合アクリル繊維であり、芯鞘型複合アクリル繊維を製造する際、鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマーを用い、芯成分としてアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸することにより製造する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鞘部がアクリロニトリル系ポリマーからなり、芯部がアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとからなり、芯部に下式を満たすボイドを含有することを特徴とする軽量複合アクリル繊維。 20μm≧D≧10d(ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示す。) 【請求項2】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーが、アクリル樹脂系ポリマーである請求項1記載の軽量複合アクリル繊維。 【請求項3】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーが、セルロースアセテート又はその誘導体である請求項1記載の軽量複合アクリル繊維。 【請求項4】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーが、ポリウレタン又はその誘導体である請求項1記載の軽量複合アクリル繊維。 【請求項5】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーが、ポリアルキレングリコール又はその誘導体である請求項1記載の軽量複合アクリル繊維。 【請求項6】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーが、アクリル樹脂系ポリマー、セルロースアセテート、ポリウレタン、ポリアルキレングリコール及びこれらの誘導体からなる群から選ばれた2種以上からなるポリマーである請求項1記載の軽量複合アクリル繊維。 【請求項7】 芯鞘型複合アクリル繊維を製造する際、鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマーを用い、芯成分としてアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸することを特徴とする軽量複合アクリル繊維の製造方法。 【請求項8】 芯成分におけるアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの質量比率が、20/80〜80/20である請求項7記載の軽量複合アクリル繊維の製造方法。 【請求項9】 芯成分と鞘成分の濃度が10〜50%である請求項7又は8記載の軽量複合アクリル繊維の製造方法。 【請求項10】 芯成分と鞘成分の濃度が20〜40%である請求項9記載の軽量複合アクリル繊維の製造方法。 【請求項11】 芯成分の体積比率が12.5〜90%である請求項7〜10のいずれか1項に記載の軽量複合アクリル繊維の製造方法。 【請求項12】 芯成分の体積比率が25〜75%である請求項11記載の軽量複合アクリル繊維の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、軽量性に優れ、工程通過性が良好で安定して製造できる軽量複合アクリル繊維及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】アクリル繊維は、発色性、嵩高性、保温性に優れ、衣料分野、装身具分野、インテリア分野、資材分野等広く用いられている素材である。近年、消費者の快適志向の高まりから、軽量性、保温性向上の要求が強くなっており、繊維にこのような性能を付与する手段として、従来から、中空紡糸口金を用いて繊維を中空化したり、発泡剤を混合して繊維を多孔化したりする方法が知られている。 【0003】しかしながら、中空紡糸口金を用いて繊維を中空化する方法では繊維強度が低下する為、製造工程中に糸切れが発現しやすくなり、工程通過性が低下する。また、発泡剤を混合して多孔化する方法では製造工程中に熱付与による発泡工程が必要な為、糸切れが発現し易くなると共に、ボイド径の適正化の為、高度な発泡温度制御が要求される。 【0004】その他、洗浄液可溶物質を紡糸原液に添加し、紡出後の洗浄工程にて洗浄液可溶物質を抽出することによりボイドを発現させる方法が、特開昭52−152515号公報、特開昭53−103024号公報、及び特開昭53−134921号公報等に開示されているが、これらの方法では洗浄液を再使用する際、洗浄液可溶物質を分離除去する特別な工程が必要となり、また芯鞘構造の芯部に水溶性あるいは延伸浴液に可溶なポリマーを入れる方法が特開平3−241005号公報に開示されているが、この方法においても延伸浴液を再使用する際、前記ポリマーを分離除去する特別な工程が必要になるという問題があった。 【0005】更に、芯鞘型複合繊維やサイドバイサイド型複合繊維の片側成分として単一のアクリロニトリル系ポリマーを用いて、中空化や多孔化を施す方法が特開昭54−34420号公報、特開昭56−118910号公報、特開平3−249215号公報、及び特開平7−90720号公報等に開示されているが、これらのポリマーは単一組成である為、発現するボイドが凝固環境に左右され易く、ボイド径の適正化には高度な紡糸技術が要求された。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の問題点を解消し、軽量性に優れ、工程通過性が良好で安定して製造できる軽量複合アクリル繊維及びその簡易な製造方法の提供を課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題は、鞘部がアクリロニトリル系ポリマーからなり、芯部がアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーからなり、芯部に下式を満たすボイドを含有することを特徴とする軽量複合アクリル繊維、及び芯鞘型複合アクリル繊維を製造する際、鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマーを用い、芯成分としてアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸することを特徴とする軽量複合アクリル繊維の製造方法によって解決される。 20μm≧D≧10d(ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示す。) 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本発明者らはボイド径の制御にはポリマー組成の選定が重要と考え、鋭意検討した結果、アクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合成分が、ボイドの発現及びボイド径の制御に有用であることを見出した。 【0009】本発明において用いるアクリロニトリル系ポリマーとしては、染色鮮明性、発色性、熱特性等の繊維物性の面から、アクリロニトリルを50質量%以上含有するポリマーであることが好ましい。アクリロニトリルの共重合成分としては、通常のアクリル繊維を構成する共重合モノマーであれば特に限定されず、例えば、以下のモノマーが挙げられる。 【0010】すなわち、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピルなどに代表されるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどに代表されるメタクリル酸エステル類、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどの不飽和モノマーである。さらに、染色性改良などの目的でp−スルホフェニルメタリルエーテル、メタリルスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、及びこれらのアルカリ金属塩などを共重合しても良い。 【0011】アクリロニトリル系ポリマーの溶媒としては、アクリロニトリル系ポリマーを溶解する溶媒であれば特に限定されず、例えば、硝酸(水溶液)、塩化亜鉛水溶液、ロダン塩水溶液、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトン等が挙げられる。 【0012】アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとしては、繊維形成時にアクリロニトリル系ポリマーと体積収縮差が大きいポリマーであれば特に限定されず、アクリル樹脂系ポリマー、セルロースアセテート、ポリウレタン、ポリアルキレングリコール又はこれらの誘導体、或いはこれらから選ばれる2種以上からなるポリマーが好適に用いられるが、アクリロニトリル系ポリマーの紡糸原液に対して粘弾性差を制御しやすい観点からアクリル樹脂系ポリマーが特に好ましい。 【0013】アクリル樹脂系ポリマーを構成するモノマーは特に限定されず、例えばアクリル酸、メタクリル酸のほか、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピルなどに代表されるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどに代表されるメタクリル酸エステル類が挙げられる。 【0014】また、クロトン酸等の一塩基酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、イソフタル酸等の二塩基酸、及びこれらの部分エステル、更にアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、α―メチルスチレン、p−メチルスチレン、メタクリル酸ベンジル、ビニルトルエン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチルなどの不飽和モノマーを共重合することもできる。 【0015】セルロースアセテート又はその誘導体の酢化度は、50〜60%が好ましく、53〜58%以上がより好ましい。 【0016】ポリウレタン又はその誘導体は、繊維形成性及び繊維伸度保持の面から熱可塑性の線状高分子であることが好ましい。 【0017】ポリアルキレングリコール又はその誘導体として、結晶性が小さいポリアルキレングリコール又はその誘導体を用いる場合は、延伸時に単繊維切れが起きたときに芯部からの漏出防止の為、1万以上の高分子量であることが好ましく、5万以上であることがより好ましい。 【0018】本発明においては、芯部に下式を満たすボイドを含有する芯鞘型複合構造であることが軽量性付与と工程通過性を兼備する為に必要である。 20μm≧D≧10d(ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示す。) 【0019】Dは空隙率向上の観点から大きい方が好ましいが、20μmを超えると繊維物性が不良となる。また工程通過性保持の為、D≧10d、すなわち d≦D/10であることが重要である。芯部にボイドを含有する芯鞘型複合繊維においては、製造工程中のガイド接触による繊維破断を低減化する為、鞘部の緻密構造とともに芯鞘境界領域は緻密化に近い構造であることが望ましく、微小ボイドを含有することが好ましい。 d>D/10であると、工程通過性に対する向上効果は不良となる。芯部と鞘部の境界領域は芯部と鞘部の接触部位及びその近傍であればよく、特に限定されるものではないが、芯部と鞘部の接触部位から芯部中心方向に1μm以下の範囲であることが好ましい。これらの要件を満たすことにより、軽量性付与と工程通過性を兼備することができる。 【0020】本発明の軽量複合アクリル繊維は、芯鞘型複合アクリル繊維を製造する際、鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマーを用い、芯成分としてアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸することにより製造することができる。鞘部がアクリロニトリル系ポリマーである芯鞘複合構造をとることにより、良好な工程通過性、必要とされる繊維物性の保持、芯部の漏出防止が可能となる。さらに、鞘部と芯部を形成する各紡糸原液にアクリロニトリル系ポリマーを導入することにより、鞘部と芯部の紡糸原液は適正な粘弾性差を有するようになり、製造工程中の糸切れが低減され工程通過性が良好となる。 【0021】紡糸方法は、溶液紡糸であれば特に限定されず、湿式紡糸法、乾湿式紡糸法、乾式紡糸法のいずれであってもよい。一般に、溶液紡糸においてはゲル化と脱溶媒に伴う急激な体積収縮により繊維が形成され、その際に発現するボイドの状況が繊維の緻密性を左右する。ボイド発現状況は、凝固環境に大きく支配されるが、紡糸原液が2種以上のポリマーの混合ポリマーからなる場合、ボイドの発現因子は凝固環境のみならず繊維形成に伴い進行する混合ポリマー溶液の液−液相分離状況に大きく依存すると考えられる。 【0022】芯部に20μm≧D≧10dを満たすボイドが発現する機構は現在のところ定かではないが、本発明者らは繊維横断面の中心方向に対する凝固速度の差異が関連していると推定している。すなわち、凝固に伴い溶剤が富む相は繊維中心部に多く残存するようになり、その結果、芯部と鞘部の境界領域には比較的小さなボイドが発現し、一方、芯部領域には大きなボイドが発現するものと推定される。 【0023】芯成分におけるアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの質量比率は、紡糸原液の適正な粘弾性差と軽量性付与の面から20/80〜80/20が好ましい。芯成分におけるアクリロニトリル系ポリマーの比率が20%未満であると、芯成分と鞘成分との粘弾性差が大きくなる為、糸切れが増加する。また80%を超えると、混合ポリマーの液−液相分離効果が小さくなり、発現するボイドは繊維横断面の中心方向に対して均一化する傾向となる為、軽量性付与と工程通過性への寄与が小さくなる。 【0024】また、鞘成分と芯成分の各紡糸原液の濃度は工程通過性の面から10〜50%が好ましく、20〜40%がより好ましい。芯成分の体積比率は、工程通過性と軽量性付与の面から12.5〜90%が好ましく、25〜75%がより好ましい。 【0025】紡糸口金としては、公知の通常の芯鞘型複合紡糸口金を用いればよく、紡出された未延伸糸は、70℃以上の熱水中で延伸するとともに脱溶媒し、次いで乾燥、緩和熱処理等の工程を経て軽量複合アクリル繊維となる。 【0026】 【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説明する。なお、芯部領域および芯鞘境界領域のボイド径は次の方法により測定した。 [ボイド径の測定方法]繊維横断面を走査型電子顕微鏡(フィリップス社製 XL−20)にて観察し、ミクロンバーにてボイド径を測定した。 【0027】(実施例1及び2、比較例1〜3)アクリロニトリル93.5質量%、アクリル酸メチル6.0質量%、メタリルスルホン酸ソーダ0.5質量%からなる平均分子量16万のアクリロニトリル系重合体(A)を濃度が30%になるようにジメチルホルムアミドに添加混合し、スラリー化後、80℃で加熱溶解することにより、鞘成分の紡糸原液(B)を得た。他方、表1に示すポリマーを濃度が30%になるようにジメチルホルムアミドに添加混合し、スラリー化後、80℃で加熱溶解した種々の紡糸原液(C)を得た。紡糸原液(B)と紡糸原液(C)をそれぞれ等量、添加混合することにより、芯成分の紡糸原液を得た。芯成分及び鞘成分の紡糸原液を個別に130℃に加熱した後、孔数400、孔径0.2mmの芯鞘複合紡糸口金を用いて芯部体積比率を50%として230℃の不活性ガス中に吐出し、未延伸糸を得た。次いで未延伸糸を100℃の熱水中で延伸した後、95℃の熱水中で洗浄し、さらに乾燥、緩和熱処理を施し、単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル繊維を得た。表2に芯部ポリマーが異なる繊維の工程通過性、芯部領域に存在するボイドの最大径(D)、及び芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径(d)等を示した。 【0028】 【表1】
【0029】註1)アクリル樹脂系ポリマー(PB−419)は、組成がMMA/MA=90/10で表される化合物である。 ただし、 MMA:CH2=C( CH3)COOCH3MA:CH2=C( CH3)COOH【0030】註2)セルロースジアセテートは、下式で示される化合物である。 〔 C6H7O2(OH)3−X( CH3COO)X)〕nただし、X=約2.4(置換度)、n=約160(重合度)、酢化度55%【0031】註3)ポリエチレングリコール(分子量6000)は、下式で示される化合物である。 HO(CH2CH2O))nH【0032】 【表2】
【0033】(実施例3)実施例1において紡糸原液(C)のポリマー濃度をアクリル樹脂系ポリマー15%、セルロースジアセテート15%に変えた以外は、同様にして単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル繊維を得た。表3に工程通過性、芯部領域に存在するボイドの最大径(D)、芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径(d)等を示した。 【0034】 【表3】
【0035】(実施例4及び5)実施例1において芯成分及び鞘成分の紡糸原液の個別の加熱温度を80℃に変え、40℃、30%ジメチルアセトアミド水溶液を満たした凝固浴中に吐出する湿式紡糸に変えた以外は、同様にして単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル繊維を得た(実施例4)。また、実施例1において芯成分及び鞘成分の紡糸原液の個別の加熱温度を60℃に変え、芯鞘複合紡糸口金と凝固浴液面までの距離を15mmに設定し、紡糸原液を芯鞘複合紡糸口金から空気中に押し出し、この生成された溶液の流れを直ちに40℃、75%ジメチルアセトアミド水溶液を満たした凝固浴に導き繊維を形成させる乾湿式紡糸に変えた以外は、同様にして単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル繊維を得た(実施例5)。表4に実施例1(乾式紡糸)で得られた軽量複合アクリル繊維と共に、実施例4(湿式紡糸)及び5(乾湿式紡糸)でそれぞれ得られた軽量繊維クリル繊維の工程通過性、芯部領域に存在するボイドの最大径(D)、芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径(d)等を示した。 【0036】 【表4】
【0037】 【発明の効果】本発明の軽量複合アクリル繊維は、軽量性に優れ、工程通過性が良好であり、しかも特別の工程を要することなく簡易に製造することができるものであって、衣料用途に限らず工業資材用途のアクリル繊維としても極めて有用である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006035 【氏名又は名称】三菱レイヨン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月27日(2000.6.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−13029(P2002−13029A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−192319(P2000−192319) |
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