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【発明の名称】 ライムケーキの再利用方法
【発明者】 【氏名】近藤 和夫

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ビート糖の製造工程で生成されるライムケーキ(CaCO3)に、再生利用目的で炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムを添加し脱水、造粒、焼成し、生石灰(CaO)を生成し、この生石灰(CaO)をビート糖の製造工程で再利用することを特徴とするライムケーキの再利用方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビート糖の製造工程で廃出されるライムケーキの再利用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビート糖の製造工程では、粗糖汁中から不純物を除去すべく、生石灰、炭酸ガスを用いているので、粗糖汁中で生石灰が炭酸ガスと反応し、炭酸カルシウムの沈殿(ライムケーキ)が生成する。
【0003】このライムケーキは、原料ビートに対し10%程度と大量に生成するが、その利用方法としては一部が土地改良剤として利用されるだけで、殆どが産業廃棄物として処理されている。
【0004】ライムケーキを有効利用する為、ライムケーキを造粒する方法が提案されている(特開平11−90203号公報、特開昭59−82937号公報)が、かかる技術は、造粒剤を添加したり、造粒工程が面倒且つコスト高でもある。又、かかるライムケーキは、ビート糖の製造工程で再循環利用する方法がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、ライムケーキを、再度、ビート糖の製造工程で再利用可能とし、ライムケーキを再生循環して有効に利用できることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべく、本発明にかかるライムケーキの再利用方法は、ビート糖の製造工程で生成されるライムケーキ(CaCO3)に、炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムを添加し脱水、造粒、焼成し、生石灰(CaO)を生成し、この生石灰(CaO)をビート糖の製造工程で再利用するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明にかかる一実施例を図1に基づき説明するが、最初に、ビート糖の製造工程につき、その概略を説明する。粗糖汁1(ロージュース)はビートより温水にて滲出された液であり、かかる粗糖汁1は、第1清浄設備2で処理後、第2清浄設備3で処理され、清浄糖汁10(シンジュース)が得られ、ビート糖の製造工程が終了する。
【0008】第1清浄設備2及び第2清浄設備3に生石灰4を石灰乳装置5で水6を加えてCaO+H2O→Ca(OH)2反応より石灰乳8を得る。
【0009】この石灰乳8は、第1清浄設備2と第2清浄設備3に必要量供給し、又、二酸化炭素ガス9も同様に第1清浄設備2と第2清浄設備3に必要量供給される。
【0010】第1清浄設備2、第2清浄設備3で石灰乳8は二酸化炭素ガス9と反応し、石灰泥11と水とになり、この石灰泥11は沈降分離し、攪拌機付石灰泥槽に取り出される。
【0011】本発明にかかるライムケーキの再利用方法は、ビート糖の製造工程で生成されるライムケーキ(CaCO3)の再生利用を目的に、炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムを添加し脱水、造粒、焼成し、生石灰(CaO)を生成し、この生石灰(CaO)をビート糖の製造工程で再利用する方法であり、かかる実施の形態としては、第1清浄設備2、第2清浄設備3の工程及び攪拌機付石灰泥槽12には、炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウム13を添加し、石灰焼成キルン16内でのCaCO3造粒物が破砕損傷しにくい様に、ナトリウムNa効果を出させるようにするものである。
【0012】粗糖汁1は第1清浄設備2、第2清浄設備3で処理され、非糖分等有機物を10%前後保有した糖汁中の沈殿石灰化合物が生成するので、かかる沈殿石灰化合物は脱水機14で脱水される。
【0013】得られた糖汁液は粗糖汁1(ロージュース)に戻され、脱水石灰泥(CaCO3+Na2CO3)15は水分30%前後に脱水され石灰焼成キルン16に導き投入される。
【0014】脱水石灰泥15は移動中に20mm前後の球状に凝集転動造粒されながら、粉塵飛散しにくい造粒物がバーナー17による1000℃前後の熱風温度で交流方式にて脱水石灰泥15と接触し、CaCO3+Na2CO3→CaO+2CO2+Na2Oに分解焼成される。炭酸ナトリウムは脱水石灰泥造粒物の固結強度を高め、1000℃前後の高温焼成中における造粒物の破損損傷を防止している。
【0015】焼成されたCaO+Na2Oは冷却された後、粗糖汁1(ロージュース)の清浄工程に再利用される。
【0016】更に、石灰焼成キルン16より発生した二酸化炭素ガス9も、誘引ファン18により粗糖汁1(ロージュース)の清浄工程に再利用される。
【0017】炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウム13が造粒助剤に適している理由は、生石灰4の焼成物に残留してもビート糖汁清浄工程に悪影響がなく、焼成中の造粒強度を維持出来、安定した焼成等を維持出来るからである。
【0018】上記説明では、ライムケーキ再生循環を目的に清浄工程途中で炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムを造粒助剤として添加し、石灰焼成しているが、脱水石灰泥(CaCO3)に造粒助剤として供給し、造粒焼成することもできる。
【0019】かかる実施例では、石灰泥の焼成を可能にし、再循環する為、炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムを石灰泥に造粒助剤として添加し、脱水石灰泥を造粒し、石灰焼成キルン16の内部で粉塵飛散が起こりにくくすることにより、石灰焼成を可能にして、生石灰と二酸化炭素ガスが生成し、これらをビート糖の製造過程で、再循環利用をすることができる。
【0020】水酸化ナトリウムを添加する場合にあっては、水酸化ナトリウムは粗糖汁1中の二酸化炭素ガス飽充に反応し、炭酸ナトリウムと水とが得られる。又、再循環利用の場合には、ナトリウムも再循環利用が可能になる。
【0021】すなわち、ビート糖工場における粗糖汁(ロージュース)の清浄に生石灰(CaO)と二酸化炭素ガス(CO2)を用い、PHコントロール、非糖分除去、殺菌処理等を行い祖糖汁を清浄安定化に役立てている。その結果、生石灰(CaO)は祖糖汁中で二酸化炭素ガス(CO2)と反応し石灰泥となる。
【0022】反応済石灰泥(CaCO3)には清浄利用中に非糖分等有機物を10%前後保有した糖汁中の沈殿石灰化合物で、脱水して糖汁回収を行い、固形分脱水石灰泥(CaCO3)を石灰焼成可能にする為、事前に炭酸ナトリウム(Na2CO3)又は水酸化ナトリウム(NaOH)を添加し脱水石灰泥の造粒を維持し焼成を安定させている。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ビート糖工場では石灰を大量に利用され、且つ反応済脱水石灰泥の大半は利用されず、埋立て処分としていたが、生石灰再循環利用により、石灰原石資源保護に役立つことができる。
【0024】又、 脱水石灰泥の産業廃棄物化を阻止し、自然環境を保全することができる。
【出願人】 【識別番号】593154263
【氏名又は名称】北興化工機株式会社
【出願日】 平成13年2月1日(2001.2.1)
【代理人】 【識別番号】100091764
【弁理士】
【氏名又は名称】窪谷 剛至
【公開番号】 特開2002−223800(P2002−223800A)
【公開日】 平成14年8月13日(2002.8.13)
【出願番号】 特願2001−25786(P2001−25786)