| 【発明の名称】 |
増粘剤およびこれを配合した化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】野畑 靖浩
【氏名】黒宮 友美
【氏名】久芳 啓資
【氏名】美矢 豊文
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| 【要約】 |
【課題】少量で高い増粘性を持ち、温度の上昇による粘性の急速な低下のない優れた多糖類系増粘剤およびこれを含む化粧料を提供する。
【解決手段】実質的にフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノース構成単糖とする多糖類を、pHが8以上の水溶液中、60〜180℃で加熱処理して得られた多糖類よりなる増粘剤及びこれを含むことを特徴とする化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 実質的にフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類を、pHが8以上の水溶液中、60〜180℃で加熱処理して得られた多糖類よりなる増粘剤。 【請求項2】 多糖類の構成単糖が、モル比でフコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1〜2:1〜4:1〜2:1〜2である請求項1記載の増粘剤。 【請求項3】 多糖類が、主鎖としてグルコース、グルクロン酸、ラムノースにて構成され、さらにフコースが側鎖に結合している構造を有する請求項1記載の増粘剤。 【請求項4】 多糖類が、アルカリゲネス レータス B−16株の産生する多糖類である請求項1、2又は3記載の増粘剤。 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の増粘剤を化粧料基材に配合することを特徴とする化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種乳化製品、固体分散製品に使用される乳化・分散安定化性に優れ、高い増粘性を有する微生物多糖類系増粘剤、およびこれを含有する化粧料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に乳化製品、微細固形物の分散型製品には、乳化系の分離防止、固形分散物の沈降防止および浮上防止、取り扱い易い適度な粘性の付与等を目的に種々の増粘剤が使用されている。例えば、乳液や化粧水では広範囲に薄く塗るために低粘度でのびが良いこと、クリームや美容液では部分的に塗るために適度な粘度があること、パック化粧料やマッサージ化粧料では流れ落ちない程度の粘性を必要とする等、使用目的により様々な粘度特性が要求されている。 また、乳化製品や微細固形物の分散型製品等は、水と各種油剤、高級アルコール、顔料等の互いに溶け合わない原料を乳化または分散させているため、その乳化状態や分散状態を長期間維持し、分離を防止するために増粘剤が配合されている。しかし、増粘剤によっては、化粧品に「べたつき感」が生じて商品価値を損なうことがあり、少量で増粘性が高く、べたつき感のない増粘剤が求められてきた。 【0003】化粧料に用いられる増粘剤には、アクリル酸系ポリマーなどの合成ポリマー、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロースなどの天然物を加工したもの、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアゴム、カラヤガム等の植物由来の多糖類、キサンタンガム等の微生物由来の多糖類が用いられている。特に、従来から比較的少量で高い増粘効果を得る目的で天然物を加工したものや微生物産生多糖類が多く使用されてきた。しかし、従来の増粘剤では、増粘作用が十分ではないうえに、温度が高くなると粘性が急速に低下する欠点がある。 【0004】そこで、微生物産生多糖類の粘性特性を改善する方法が提案され、例えば、低濃度の増粘剤配合により高粘性を得る方法として微生物由来の多糖類であるジェランガムと他の多糖類を配合して粘性を高める方法(特開平10−215795号公報)、粉末状キサンタンガムを加熱処理もしくは湿熱処理して高粘性キサンタンガムを得る方法(特開平10−33125号公報、特開2000−7705号公報)等がある。しかし、未だ十分に満足できる増粘剤は得られておらず、より高性能化が求められている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題点を改善し、少量で高い増粘性を与え、温度の上昇による粘性の急速な低下のない優れた多糖類系増粘剤およびこれを含む化粧料を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課題を解決するために、各種多糖類増粘剤の改善について、鋭意研究を重ねた結果、特定の多糖類をアルカリ水溶液中で加熱処理することにより、増粘性能が改善されることを見出し、本発明を完成させるに至った。 【0007】すなわち、請求項1に係る発明は、実質的にフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類をpHが8以上の水溶液中、60〜180℃で加熱処理して得られた多糖類よりなる増粘剤である。 【0008】請求項2に係る発明は、多糖類の構成単糖が、モル比でフコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1〜2:1〜4:1〜2:1〜2である請求項1記載の増粘剤である。 【0009】請求項3に係る発明は、多糖類が、主鎖としてグルコース、グルクロン酸、ラムノースにて構成され、さらにフコースが側鎖に結合している構造を有する請求項1記載の増粘剤である。 【0010】請求項4に係る発明は、多糖類が、アルカリゲネス レータスB−16株が産生する多糖類である請求項1、2又は3記載の増粘剤である。 【0011】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4記載の増粘剤を化粧料基材に配合することを特徴とする化粧料である。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の増粘剤は、実質的にフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類をアルカリ水溶液中に分散もしくは溶解させて加熱処理したものである。 【0013】本発明に用いる多糖類は、実質的にフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類で、好ましくは下記式(1)に示されるようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖からなり、1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類である。 【0014】 【化1】
【0015】本発明の多糖類は微生物産生の多糖類として得られる物である。一般に微生物は、2種以上の多糖類を産生することが多いために本発明に使用される多糖類の他に他の多糖類が含まれていても本発明の多糖類の効果を妨げるものでなければ、他の多糖類が含まれることを妨げるものではない。 【0016】本発明の多糖類を産生する微生物は、特に限定されるものではないが、例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)がある。 【0017】本発明の多糖類の製造は、例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の場合、次のように行われる。 【0018】アルカリゲネス レータスB−16株細菌は、通常の微生物の培養方法で培養され、例えば、炭素源にフラクトース、グルコース、シュークロースなどの単糖類、ヘミセルロース、デンプン、コーンスターチなどの天然高分子、オリーブ油脂などの油類を、窒素源に尿素、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムなどの無機態窒素源、トリプトン、酵母エキス、肉エキス、ペプトン、麦芽エキスなどの有機態窒素源を、その他リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩類を加えた培地を用いて初発pHが4〜10、培養温度が15〜40℃で通気攪拌液体培養を3〜10日間行なう。培養後、該培養液に約2倍量(容量)以上のアセトン、エタノール、イソプロピルアルコールなどの有機溶媒を入れ、培養産生物を不溶性の凝集物として回収する。 【0019】アルカリゲネス レータスB−16株細菌の生産する多糖類には、少なくとも2種の多糖類が含まれていることが確かめられており、一つは、本発明の多糖類である前記式(1)に示すようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の中の1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類であり、他の一つは、下記式(2)で示される実質的にフコースとマンノースを構成単糖とする構造の繰り返しの多糖類である〔1998年度日本農芸化学会大会要旨集、371頁参照。Y.Nohata,J.Azuma,R.Kurane,Carbohydrate Research 293,(1996)213〜222参照〕。 【0020】 【化2】
【0021】式(2)で示される多糖類が、本発明の多糖類である式(1)の多糖類中に含まれていてもその効果を妨げないため、式(2)で示される多糖類を除去することなく、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の生産する多糖類を使用することができる。 【0022】本発明の増粘剤の製造において、該多糖類の水溶液濃度は、0.01〜3重量%、好ましくは0.1重量%〜1重量%の濃度である。3重量%を越える濃度では、水溶液の粘度が高くて取り扱い性が悪くなる場合がある。また、0.01重量%未満の濃度では、濃度が低く製造効率が低く好ましくない。 【0023】本発明の増粘剤の製造において、該多糖類の水溶液のpHは、アルカリ性物質を加えてpHを8以上、好ましくはpH11以上、さらに好ましくはpH12以上とする。水溶液のpHが7未満の酸性条件下では、該多糖類の分子鎖の切断が激しく、本発明の意図する増粘効果を得ることができない場合がある。 【0024】本発明の増粘剤の製造において、該多糖類の水溶液の温度は、60℃〜180℃、好ましくは80〜160℃、より好ましくは100〜140℃とする。60℃未満では、加熱時間を長くしても本発明の増粘剤を得られない場合がある。また、180℃を超えると、該多糖類の分解が過度に進むことがあり好ましくないことがある。当然のことながら、100℃以上の場合には、加熱処理に耐熱容器を用いる必要がある。加熱時間は、pH、処理温度、目的とする粘度特性によって、適宜決定されるものであるが、通常10〜120分である。 【0025】加熱処理後の該多糖類のアルカリ水溶液を室温まで冷却した後、無機酸(例えば、硫酸、塩酸)の水溶液を加えて中和し、攪拌下に約3倍量(容量)のアセトン、エタノール、イソプロピルアルコールなどの有機溶媒を加えて、加熱処理された該多糖類を凝集物として析出させ、ろ過、減圧乾燥して、本発明の増粘剤を得る。 【0026】なお、加熱処理前の該多糖類の0.1重量%水溶液の回転粘度は310mPa・sを示すが、本発明の方法により、pH=9、120℃、120分の加熱処理で同濃度水溶液の回転粘度は410mPa・s、さらにpH=13、120℃、20分の加熱処理で1,310mPa・sへと大きく向上する特性を示す。 【0027】本発明の増粘剤が、アルカリ水溶液中で加熱することにより粘度が高くなるのは、該多糖類の分子鎖の一部が切断されて、水への溶解性が向上することによって、粘度が高くなったものと考えられる。 【0028】本発明の増粘剤は、少量で高い増粘性を持ち、温度による粘性変化が小さく、さらに乳化製品の乳化安定化性、個体分散製品の分散安定化性に優れるために、化粧品、医薬品、食品、塗料、インク、農薬など、広い分野で適用できるようになった。 【0029】また、本発明は、本発明の多糖類の効果を損なわない範囲で、他の増粘剤と混合して用いることも、何ら妨げるものではない。 【0030】 【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。 【0031】[アルカリゲネスレータスB−16株細菌の培養]アルカリゲネスレータスB−16菌株は、下記組成の培養培地で培養した。 <培養培地の組成> グルコース 〔和光純薬工業(株)製 試薬〕 40.0g リン酸水素二カリウム 〔和光純薬工業(株)製 試薬〕 4.0g リン酸二水素カリウム 〔和光純薬工業(株)製 試薬〕 2.0g 塩化ナトリウム 〔和光純薬工業(株)製 試薬〕 0.1g 硫酸マグネシウム 〔和光純薬工業(株)製 試薬〕 0.2g 硝酸カリウム 〔和光純薬工業(株)製 試薬〕 1.0g イーストエキストラクト〔オキソイド(OXOID)社製〕 1.5g【0032】以上の成分をイオン交換水に溶解し、水酸化ナトリウムおよび硫酸を用いpH6.5に調整し、全量を1リットルとした。 【0033】この培地150mLを500mLの三角フラスコに取り、オートクレーブにより加熱滅菌(121℃、15分間)した後、室温まで戻した。次いで、アルカリゲネスレータスB−16株(FERM BP−2015号)を1白金耳の量で培地に接種し、30℃にて6日間振とう培養(180rpm)した。 【0034】[B−16多糖類の調製]培養終了後、培養物に約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えて攪拌混合した。析出した凝集物を濾過、回収し、減圧下にて乾燥し、B−16多糖類を得た。 【0035】[本発明の増粘剤−1〜8の調製]上記の方法で得られたB−16多糖類を、0.5wt%水溶液とし、1モル/L水酸化ナトリウム水溶液にて所定のpHに調整し、室温にて一晩放置、さらにオートクレーブ中所定温度で所定時間保持した後、室温まで冷却し、1モル/L硫酸水溶液を用いて中和した。中和後、該多糖類水溶液の約3倍容量のイソプロピルアルコールを添加し、析出した凝集物をろ過し、減圧乾燥して本発明の増粘剤―1〜8を得た。 【0036】[本発明の増粘剤−9の調製]特開平5−301904の方法に従い、B−16多糖類から式(2)で示される多糖類の除去を行なった。すなわち、培養後の培養物1,000mlに対してイオン交換水4,000ml加え、希水酸化ナトリウム水溶液によりpHを12に調製した。次いで、イオン交換樹脂:ダイヤイオンHPA−75(OH−)(日本錬水社製)1,000mlのカラムに8レジン容量以下にて吸着処理を行ない、式(2)で示される低分子成分多糖類を除去した。次いで、増粘剤−1と同様にして、増粘剤−9を得た。 【0037】本発明の増粘剤−1〜9の処理条件を表1にまとめた。 【0038】[比較に用いた増粘剤] 増粘剤−10:上記の培養方法で調製したB−16多糖類を用いた。 増粘剤−11:B−16多糖類を0.5wt%水溶液とし、水酸化ナトリウム水溶液にてpH13に調整した。室温にて一晩放置した後、1モル/L硫酸水溶液を用いて中和し、攪拌下、水溶液の約3倍容量のイソプロピルアルコールを添加して、生じた凝集物を回収、減圧乾燥し、増粘剤−11を得た。 増粘剤−12:B−16多糖類を0.5wt%水溶液とし、水酸化ナトリウムおよび硫酸を用いてpH6に調整した。室温に一晩放置し、さらにオートクレーブにて120℃で20分間加熱した後、室温まで冷却し、1モル/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和し、攪拌下、水溶液の約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えた。析出した凝集物を回収、減圧乾燥し、増粘剤−12を得た。 キサンタンガム−1:市販品〔「KELZAN」(商品名):三晶(株)製〕を用いた。 キサンタンガム−2:キサンタンガム−1を120℃の乾熱器中に20分放置したもの。 キサンタンガム−3:キサンタンガム−1の0.5wt%水溶液とし、1モル/L水酸化ナトリウムを用いてpH13に調整した。室温に一晩放置し、さらにオートクレーブにて120℃で20分間加熱した後、室温まで冷却し、1モル/L硫酸を用いて中和した。中和後、攪拌下、水溶液の約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えた。析出した凝集物を回収し、これを6時間減圧乾燥したもの。 ポリビニルアルコール(PVA):市販品〔「デンカPVAB−17」(商品名):電気化学工業(株)製〕を用いた。 【0039】[粘度測定]200mLトールビーカーに増粘剤0.2g、水199.8gを加え、小型ホモミキサーにて8000rpmで10分間攪拌分散させて、0.1重量%水溶液とした。該水溶液を30℃、50℃、80℃の各恒温槽に24時間静置した後、各々の温度においてB型回転粘度計(30rpm、1分間)で粘度を測定した。結果を表1に示した。 【0040】 【表1】
【0041】同濃度水溶液の粘度を比較すると、キサンタンガム、PVAに比べ本発明の増粘剤は粘度が高く、かつ温度の違いによる粘度変化が小さい。さらに本発明の増粘剤は、温度による影響が小さい。また、増粘剤−1−8および増粘剤−9について行った試験結果から明らかなように、B−16多糖類と式(2)で示される多糖類を除去した多糖類を同じ条件下で処理した場合にも同様の結果を示した。 【0042】[化粧品への適用]下記の配合でO/Wクリーム、化粧水、ボディ用ジェルを調製した。 (O/Wクリームの調製) <配合成分> (重量%) 1.セタノール 3.0 2.ステアリン酸 2.0 3.スクワラン 8.0 4.ラノリン 1.0 5.グリセリンモノステアレート 3.0 6.オクチルドデカノール 5.0 7.増粘剤 所定濃度 8.グリセリン 2.0 9.ソルビトール 10.0 10.セチル硫酸ナトリウム 1.0 11.精製水 残 量 (全体を100%とした) 【0043】配合成分1〜6を80℃にて完全に溶解し、混合物1とした。また、7〜11を均一に分散し、80℃に加温し、混合物2とした。混合物1に混合物2を加え、小型ホモミキサーにて10分間、80℃、8000rpmで攪拌分散させ乳化した後、室温まで冷却しO/Wクリームを得た。また最終製品の粘度が2,400〜3,200mPa・sになるように増粘剤の配合量を設定した。 【0044】 (化粧水の調製) <配合成分> (重量%) 1.エタノール 8.0 2.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレン オキサイド60モル付加) 2.0 3.メチルパラベン 0.1 4.香料 0.05 5.グリセリン 10.0 6.増粘剤 所定濃度 7.精製水 残 量 (全体を100%とした) 【0045】配合成分1〜4を均一に溶解し、混合物3を調製し、5〜7を均一に分散させて混合物4を調製した。混合物3に混合物4を加え小型ホモミキサーにて10分間、8000rpmで撹拌混合し、均一にして化粧水を得た。また最終製品の粘度が150〜250mPa・sになるように増粘剤の配合量を設定した。 【0046】 (ボディー用ジェルの調製) <配合成分> (重量%) 1.増粘剤 所定濃度 2.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレン オキサイド60モル付加) 1.0 3.グリセリン 1.0 4.多孔質ナイロンパウダー 2.0 5.エタノール 2.0 6.水酸化カリウム 0.3 7.メチルパラベン 0.1 8.精製水 残 量 (全体を100%とした) 【0047】配合成分1を8に溶かし、グリセリンなどの他の成分を順次加えて小型ホモミキサーにて10分間、8000rpmで攪拌混合し、水酸化カリウムで中和しボディ用ジェルを得た。また最終製品の粘度が14,000〜18,000mPa・sになるように増粘剤の配合量を設定した。 【0048】(評価)「べたつき感」、「なめらかさ」、「粘度変化」、「分離の有無」を比較した。 (1) べたつき感:官能試験で評価した。 評価基準;「べたつき感が少ない」と評価した人が、◎:10名中9名以上〇:10名中6〜8名×:10名中5名以下(2) なめらかさ:官能試験で評価した。 評価基準;「なめらかさが有る」と評価した人が、◎:10名中9名以上〇:10名中6〜8名×:10名中5名以下(3) 粘度変化:円筒状試料瓶(断面積16cm2×高さ10cm)に入れ、30℃にて3ヶ月間放置後、粘度変化の有無を視覚判定した。 ○:粘度低下が認められなかった×:粘度低下があった(4) 分離の有無:円筒状試料瓶(断面積16cm2×高さ10cm)に入れ、30℃にて3ヶ月間放置後、油相と水相の分離状態を観察し、分離の有無を視覚判定した。 ○:分離が認められなかった×:分離が認められた【0049】結果を表2に示した。 【0050】 【表2】
【0051】本発明の増粘剤の使用により調製されたO/Wクリーム、化粧水、ボディー用ジェルは、「べたつき感」、「なめらかさ」等の使用感に優れ、分離することなく、粘度安定性にも問題のない製品が得られた。 【0052】 【発明の効果】本発明の増粘剤は、従来の増粘剤に比べて、少量で高い粘度の製品を製造することが出来るようになった。また、本発明の増粘剤を使用した化粧料には、「べたつき感」がない上に「なめらかさ」が向上し、製品特性の改善が得られただけでなく、製品の分離や粘度変化も小さくなり、製品の品質面においても向上を図ることができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000234166 【氏名又は名称】伯東株式会社 【識別番号】000142252 【氏名又は名称】株式会社興人
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| 【出願日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085109 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 政浩
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| 【公開番号】 |
特開2002−121538(P2002−121538A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月26日(2002.4.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−313517(P2000−313517) |
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