トップ :: C 化学 冶金 :: C09 染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用




【発明の名称】 防水加工布帛用目止めテープ
【発明者】 【氏名】加々尾 洋

【氏名】春田 勝

【氏名】上本 雅則

【氏名】古谷 武徳

【要約】 【課題】防水性に加えて滑り性を改善し着用快適性に優れ、かつ視覚的にも柄がある新規な防水加工布帛用目止めテープを提供する。

【解決手段】防水層を有し、該防水層の片面に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で20%から200%に分散した高分子樹脂を塗布積層し、前記防水層の他面にホットメルト層を有することを特徴とする防水加工布帛用目止めテープ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】防水層を有し、該防水層の片面に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で20%から200%に分散した高分子樹脂を塗布積層し、前記防水層の他面にホットメルト層を有することを特徴とする防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項2】布帛の片面に防水層を有し、該防水層面側に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で20%から200%に分散した高分子樹脂を塗布積層し、前記布帛の他面にホットメルト層を有することを特徴とする防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項3】耐水圧が10kPa以上であり、高分子樹脂積層面のKES法による摩擦係数(MIU)のタテ方向が0.8以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項4】防水層がウレタンを主成分とする微多孔質膜か無孔質膜、またはウレタンを主成分とする微多孔質膜に無孔質膜を積層させたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項5】球状粒子を分散した高分子樹脂がウレタンを主成分とするものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項6】球状粒子がアクリル樹脂を主成分とするものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項7】球状粒子の重量分布が少なくとも2山分布以上の山を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項8】球状粒子を分散した高分子樹脂がグラビアコーティング方式で積層されたものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【請求項9】ホットメルト層がウレタンを主成分とするものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスポーツ用衣類および雨衣などに好適に使用される快適性を持つ防水シートの縫い目の防水性を維持する防水加工布帛用目止めテープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防水加工布帛用目止めテープは、ウレタン層に直接ホットメルト層を積層したものが知られているが、スベリ性が悪く、肌触りの悪いの悪いものであった。また、テープの表面に柄のあるものは存在しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のごとき従来の問題点を解決し、防水性に加えて滑り性を改善し着用快適性に優れ、かつ視覚的にも柄がある新規な防水加工布帛用目止めテープを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明者らは、鋭意研究した結果、防水層の上に球状粒子を有する層を全面または点状、格子状、ストライプ状などに積層することにより、樹脂面の滑り摩擦抵抗値の低下と視覚的感覚を含めた樹脂表面の心地よい肌触りとさらっとしたタック感の少ないドライな防水加工布帛用目止めテープが得られることを見出したのである.すなわち、上記の目的を達成するため、本発明の防水加工布帛用目止めテープは以下の構成からなる。
【0005】(1)防水層を有し、該防水層の片面に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で20%から200%に分散した高分子樹脂を塗布積層し、前記防水層の他面にホットメルト層を有することを特徴とする防水加工布帛用目止めテープ。
【0006】(2)布帛の片面に防水層を有し、該防水層面側に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で20%から200%に分散した高分子樹脂を塗布積層し、前記布帛の他面にホットメルト層を有することを特徴とする防水加工布帛用目止めテープ。
【0007】(3)耐水圧が10kPa以上であり、高分子樹脂積層面のKES法による摩擦係数(MIU)のタテ方向が0.8以下であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0008】(4)防水層がウレタンを主成分とする微多孔質膜か無孔質膜、またはウレタンを主成分とする微多孔質膜に無孔質膜を積層させたものであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0009】(5)球状粒子を分散した高分子樹脂がウレタンを主成分とするものであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0010】(6)球状粒子がアクリル樹脂を主成分とするものであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0011】(7)球状粒子の重量分布が少なくとも2山分布以上の山を有することを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0012】(8)球状粒子を分散した高分子樹脂がグラビアコーティング方式で積層されたものであることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0013】(9)ホットメルト層がウレタンを主成分とするものであることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の防水加工布帛用目止めテープ。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の防水加工布帛用目止めテープは、基材として強度向上などのために必要に応じて布帛を用いてもよい。基材の補強用として布帛を用いる場合の例を挙げると、ナイロン繊維やポリエステル繊維、ポリアミド繊維の如き合成繊維、アセテート繊維の如き半合成繊維、綿や麻や羊毛の如き天然繊維を単独でまたは2種以上を混合して用いて、織物や編物、不織布などとし、これらを基材として特に限定なく用いることができる。
【0015】布帛を基材として用いると強度は向上するが、風合いが硬くなる。また、防水加工皮膜衣料に目止めとして接着した場合、防水加工皮膜とテープ接着部の風合い差が大きいため、長期間着用するとテープのヨコ端部の防水加工皮膜が破れることがある。布帛を用いない場合は、風合いが柔らかいため該破れの現象がおきにくい。
【0016】防水層を形成する樹脂については、例を挙げると、ポリエステル共重合系、ポリエーテル共重合系、あるいはポリカーボネート共重合系のポリウレタン、シリコーン、フッ素、アミノ酸等を共重合したポリウレタン、アクリル系樹脂、合成ゴム、ポリ塩化ビニルの如きビニル系樹脂などを用いることができる。
【0017】後述するような透湿性を付与させるためには、例えば、(1)ウレタンを主成分とする微多孔質膜(2)透湿性を有するウレタンを主成分と有する無孔質膜(3)ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする微多孔質膜などがある。
【0018】また、上記(1)のような微多孔質膜に、透湿性を有する無孔質膜をさらに積層することも好ましい。
【0019】本発明の目止めテープは、片面にホットメルト層を有し、他面に粒子を分散した樹脂を積層してなる。
【0020】分散する粒子は、球状であることが重要である。球状であるとは、針状や破片状など、鋭角的な角を有する粒子は除外する趣旨である。鋭角的な角を有する粒子は、本発明に採用した場合、引っかかり感の原因となり、滑らかさやさらっとしたドライ感を得ることができない。
【0021】また、粒子の粒径は5μmから200μmとし、分散させる樹脂に対する比率は樹脂の固形分比で20%から200%とすることが重要である。粒子の粒径が5μm未満では粒子が小さすぎてドライな触感が得られず、また、200μmを越えると粒子が大きすぎてザラザラ感が顕著になるからである。また、配合量が20%未満では粒子が少なすぎ滑り性が得られず、また、200%を越えるとそれ以上の効果が得られず、逆に洗濯などによる脱落が顕著になってくる。
【0022】また粒子についてはさらに、重量分布が2以上のピークを有することが好ましい。さらにまた、重量分布で正規分布させた粒径のものを少なくとも2種類以上配合することが望ましい。重量分布で正規分布させると、個数分布では平均的な分布になり、かつ2種類以上配合させることにより、樹脂へのより均一な分散が可能となる。粒子径の大きいものでドライなタッチ感が発現し、粒子径の小さいもので摩擦係数がより低下するものと考えられ、これによりざらざら感がなくなり、より快適性に優れる目止めテープが得られる。
【0023】球状粒子の組成は、特に無機、有機に関わらず限定されないが、水または塗布工程やクリーニングで用いるような溶剤に不溶であり、かつ膨潤が少ないことが望ましい。水に溶解または膨潤しやすいと汗や洗濯により脱落が生じ、また、塗布工程で用いるジメチルホルムアミドやメチルエチルケトンなどの溶剤に溶解すると樹脂に配合する際溶解し、所用の目的が果たせなくなる。また、ドライクリーニングに用いる石油系溶剤やパークレンなどの溶剤に溶けると洗濯耐久性がなくなる。特にアクリル樹脂を中心とするものは分散させる樹脂へのなじみ、分散性に優れており、空洞がないため、破損の危険性が少ない。また、透明性が高く、意匠性の点から顔料を配合した場合も発色性が高い特徴があり特に有効である。
【0024】粒子を分散する樹脂については特に限定しないが、快適性の点から透湿性を有することが望ましい。
【0025】粒子を分散した樹脂は、防水層上に全面または部分的に積層する。全面に積層した場合には、粒子の存在による触感の向上をより効果的に得ることができる。また、部分的に積層した場合には、防水層が透湿性も有するものである場合には透湿性による快適性も損なわず、またコスト的にも好ましい。部分的に積層する場合、上記のような点から、点状、格子状、ストライプ状など、効率良い分布状態であることが好ましい。
【0026】粒子を分散した樹脂の表面のKES法による平均摩擦係数(MIU)はタテ方向およびヨコ方向とも0.8以下であることが好ましい。0.8以下とすることで、着用時に摩擦抵抗による不快感がなくなる。さらには、摩擦により膜面に傷が入り防水性が低下することもない。好ましくは、洗濯後も0.8以下を維持するものであることが望ましい。
【0027】本発明の防水層は、実用上の防水性の点から耐水圧が10kPa以上であることが好ましい。
【0028】また、本発明の防水層は、透湿性としてA−1法で2,500g/m2・hr以上、もしくはB−1法で4,000g/m2・hr以上を有することが望ましい。これを満たすことにより着用時に蒸れ感を感じないようになる。
【0029】次に、本発明の防水層の製造方法について説明する。
【0030】布帛を用いる場合の防水層の積層方法としては、布帛にダイレクトにコーティングしたり、離型紙上にコーティングなどで形成した防水層を接着剤を用いてドット、もしくは全面接着で布帛に接合させた後離型紙を剥離する方法があるが、これらに限定されない。
【0031】布帛を用いない場合は、離型紙上または離型布帛上にコーティングなどで防水層を形成させる方法があるが、これらに限定されない。
【0032】特に前述のように透湿性をも有する防水層を形成するには、(1)ポリウレタンを主成分とする樹脂を水に可溶な溶剤に溶解させてなるポリウレタン溶液を布帛もしくは離型布帛にコーティングし、これを湿式ゲル化させて透湿性と防水性を併せ持つ微多孔質膜を形成する方法、(2)透湿性を有するポリウレタンを主成分とする樹脂を布帛もしくは離型紙にコーティングし、これを乾燥させることにより透湿性と防水性を併せ持つ無孔質膜を形成する方法、(3)ポリテトラフルオロエチレンを2軸延伸して微多質膜を形成させる方法、などがあるが特に限定されるものではない。
【0033】なお、コーティング方式としてはナイフコーティング、ナイフオーバーロールコーティング、リバースロールコーティングなど各種のコーティング法を実施できる。
【0034】球状粒子を分散した樹脂を防水層面に積層する方法としては、例えば、コーティングする方法がある。コーティング方式としては、グラビアコーティング、ナイフコーティング、ナイフオーバーロールコーティング、リバースロールコーティングなど各種のコーティング法を実施できるが、球状粒子を含む混合高分子樹脂を全面または点状に塗布積層するにはグラビア(凹版)コーティング方式を用いてコーティングするのが、均一に分散させるのに優れている。また意匠性を重視する場合は、顔料等を配合しても良いのはもちろんのこと、柄状にプリントしたり、多色塗りをしても構わない。
【0035】また、本発明においては、上述の球状粒子を分散した樹脂を積層した面とは反対側の膜面にホットメルト層を有するものである。ホットメルト層を形成する樹脂については特に限定はしないが、柔軟性、接着性、加工性、コスト面などからウレタンの使用が望ましい。本発明の目止めテープは防水シートの縫い目にあてがわれ、ホットメルト層を加熱融着して上記縫い目の防水性を維持するようにしたものである。
【0036】例えば、離型紙EV130TPD(リンテック(株)製)にホットメルト樹脂(ポリエステル系ポリウレタン、流動開始点100℃)を予め流動開始点以上に加温し、流動化させたポリウレタンホットメルト溶液をナイフオーバーロールコーターにて塗工し、厚み100μmのホットメルト膜を作製し、さらに、上述の防水層の片面もしくは、布帛を用いる場合は布帛面とホットメルト膜を重ね合わせホットラミネーターにて温度120℃、圧力10kg/cm、速度20m/分の条件でラミネートを行ない。冷却後離型紙を剥がし防水加工布帛用目止めテープ用原布を得、次いでスリットカッターで所望の幅にカットすることにより得られる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
(測定方法)
(1)耐水圧JIS規格L−1092による。ただし、布帛を用いないシートは、シートの伸びによる破断を防止するため、シートの上にポリエステルタフタを重ねて測定した。
(2)KES法による平均摩擦係数(MIU)
カトーテック(株)製のKES−FB4を用いて測定した。糸目を通した20cm×20cmのウレタンコーティング品の膜面に目止めテープをアイロンを用い160℃で接着した試料を平滑な金属表面上におき、19.6cN/cmの一軸張力をかけて0.5mmのピアノ線を移動軸方向に垂直に10本並べた摩擦面寸法が5mm×5mmの接触子を50gfの荷重で試料の目止めテープの表面に圧着し、試料を0.1cm/secの速度で水平に2cm移動させたときの摩擦抵抗力から平均摩擦係数(MIU)を求めた。MIUは次式により求められる。
【0038】MIU=(1/X)∫0X μdxここでμ=摩擦力/試料を圧する力(50gf)
x:試料表面上の位置X:移動距離(2cm)
(4)肌触り肌触りについては目止めテープ表面を指の腹でなぜの皮膚の触感を4段階で評価した。
【0039】
◎:タック感なくドライ○:ほとんどタック感なくドライ△:ややタック感あり×:タック感あり(5)洗濯JIS規格L−0217の(番号)103の方法に準じた。
【0040】〔実施例1〕83dtexのポリエステルフィラメントヤーンで構成されたポリエステルタフタに、フッ素系撥水剤にて撥水処理を行なった。すなわち、撥水剤アサヒガードAG710(明成化学(株)製)を3重量%に含有した水分散液に上記タフタを浸漬し、絞り率40%にピックアップしヒートセッターにて130℃×30秒の乾燥熱処理を施し離型布とした。ここで、下記処方1に示す組成のポリウレタン溶液をナイフオーバーロールコーターにて130g/m2 の割合で離型布に塗工し、DMFを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間水洗し、140℃にて熱風乾燥し離型布つきの微多孔質膜加工品を得た。次に、下記処方2に示す組成のポリウレタン溶液を上記微多孔質膜上にグラビアコーター(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、次いで80℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、片面に球状粒子を含む樹脂層を積層した防水層を得た。次に、離型紙EV130TPD(リンテック(株)製)に下記処方3に示す組成で予め流動開始点以上に加温し、流動化させたポリウレタンホットメルト溶液をナイフオーバーロールコーターにて塗工し、厚み100μmのホットメルト膜を得た。さらに、上述の防水層を離型布から剥離して、剥離面とホットメルト膜を重ね合わせホットラミネーターにて温度120℃、圧力10kg/cm、速度20m/分の条件でラミネートを行なった。冷却後離型紙を剥がし防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0041】(処方1)
クリスボン8166 :100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリエステル系ポリウレタン)
バーノックD500 : 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロックイソシアネート)
サイリシア#350 : 5部(富士デヴィソン化学株式会社製、多孔質シリカゲル)
DMF : 50部(処方2)
ハイムレンY−262 :100部(大日精化製、ポリエーテル系ポリウレタン)
架橋アクリル粒子A : 15部(平均重量粒子径28μm、粒子径5〜50μm)
架橋アクリル粒子B : 15部(平均重量粒子径40μm、粒子径10〜80μm)
MEK : 75部トルエン : 75部(処方3)
ホットメルト樹脂100部(ポリエステル系ポリウレタン、流動開始点100℃)
[実施例2]実施例1と同処方にて得られた離型布上の微多孔質膜加工品に、下記処方4に示す組成のポリウレタン溶液をナイフオーバーロールを使用してクリアランス50μmで塗工し、ついで80℃にて熱風乾燥して、微多孔質膜に無孔質膜を積層した防水膜加工品を得た。次に、上述記載の処方2に示す組成のポリウレタン溶液を上記無孔質膜上にグラビアコーター(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、ついで80℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、片面に球状粒子を含む樹脂層を積層した防水加工布帛を得た。次に、上述の実施例1と同処方にてホットメルト膜を作成し、上記防水層を離型布より剥離し、剥離面とホットメルト膜を実施例1と同処方にてラミネートを行い、防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0042】(処方4)
ハイムレンY−262 :100部(大日精化製、ポリエーテル系ポリウレタン)
MEK : 25部トルエン : 25部[実施例3]離型紙EV130TPD(リンテック(株))に下記処方5に示す組成でポリウレタン溶液をナイフオーバーロールを使用してクリアランス200μで塗工し、次いで80℃にて熱風乾燥して、さらに上記処方4に示す組成でポリウレタン溶液をナイフオーバーロールを使用してクリアランス50μで塗工し、ついで80℃にて熱風乾燥して、無孔質防水膜加工品を得た。次に、上述記載の処方2に示す組成でポリウレタン溶液を上記防水膜加工品上にグラビアコーター(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、ついで80℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、片面に球状粒子を含む樹脂層を積層した防水層を得た。次に、実施例1と同処方にてホットメルト膜を作成し、上記防水層を離型紙より剥離し、剥離面とホットメルト膜を実施例1と同処方にてラミネートを行い、防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0043】(処方5)
ハイムレンY−265 :100部(大日精化製、ポリエーテル系ポリウレタン、(厚さ12μの透湿度6,300g/m2・24hr))
レザミンX−100架橋剤: 1部(大日精化製、イソシアネート系架橋剤)
MEK : 25部トルエン : 25部〔実施例4〕33dtexのナイロンフィラメントヤーンで構成されたナイロンタフタに、フッ素系撥水剤にて撥水処理を行なった。すなわち、撥水剤アサヒガードAG710(明成化学(株)製)を3重量%に含有した水分散液に上記タフタを浸漬し、絞り率40%にピックアップしヒートセッターにて130℃×30秒の乾燥熱処理を施した。ここで、下記処方1に示す組成のポリウレタン溶液をナイフオーバーロールコーターにて130g/m2 の割合で塗工し、DMFを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿式凝固させ、次いで80℃の温湯にて10分間水洗し、140℃にて熱風乾燥し微多孔質膜加工品を得た。次に、下記処方2に示す組成のポリウレタン溶液を上記微多孔質膜上にグラビアコーター(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、次いで80℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、防水加工布帛を得た。次に、離型紙EV130TPD(リンテック(株)製)に下記処方3に示す組成で予め流動開始点以上に加温し、流動化させたポリウレタンホットメルト溶液をナイフオーバーロールコーターにて塗工し、厚み100μmのホットメルト膜を得た。さらに、上述の布帛面とホットメルト膜を重ね合わせホットラミネーターにて温度120℃、圧力10kg/cm、速度20m/分の条件でラミネートを行なった。冷却後離型紙を剥がし防水加工布帛用の布帛を用いた目止めテープ用原布を得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0044】(処方1)
クリスボン8166 :100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリエステル系ポリウレタン)
バーノックD500 : 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロックイソシアネート)
サイリシア#350 : 5部(富士デヴィソン化学株式会社製、多孔質シリカゲル)
DMF : 50部(処方2)
ハイムレンY−262 :100部(大日精化製、ポリエーテル系ポリウレタン)
架橋アクリル粒子A : 15部(平均重量粒子径28μm、粒子径5〜50μm)
架橋アクリル粒子B : 15部(平均重量粒子径40μm、粒子径10〜80μm)
MEK : 75部トルエン : 75部(処方3)
ホットメルト樹脂100部(ポリエステル系ポリウレタン、流動開始点100℃)
[比較例1]実施例1と同処方にて基布上に微多孔質膜を作成し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、離型布つきの微多孔防水膜加工布帛を得た。次に、上述の実施例1と同処方にてホットメルト膜を作成し、上記防水面面とホットメルト膜を実施例1と同処方にてラミネートを行い、離型布を剥離して防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0045】[比較例2]実施例1と同処方にて得られた離型布付きの微多孔質膜加工品に、下記処方6に示す組成でポリウレタン溶液を上記微多孔質膜上にグラビアコーター(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、次いで80℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、防水加工布帛を得た。次に、上述の実施例1と同処方にてホットメルト膜を作成し、上記防水層を離型布より剥離し、剥離面とホットメルト膜を実施例1と同処方にてラミネートを行い、防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0046】(処方6)
ハイムレンY−262 :100部(大日精化製、ポリエーテル系ポリウレタン)
MEK : 75部トルエン : 75部[比較例3]実施例2と同処方にて得られた離型布付きの防水膜加工品を防水層として、上述記載の実施例1と同処方にてホットメルト膜を作成し、上記離型布より剥離した防水層とホットメルト膜を実施例1と同処方にてラミネートを行い、防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0047】[比較例4]実施例3と同処方にて得られた防水膜を防水層として、上述記載の実施例1と同処方にてホットメルト膜を作成し、上記防水層とホットメルト膜を上記実施例1と同処方にてラミネートを行い、防水加工布帛用目止めテープ用シートを得た。次いでスリットカッターで2.5cm幅にカットし目止めテープを得た。スリット前の加工布について、耐水圧、および表面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価した。結果を表1に示した。
【0048】
【表1】

【0049】
【発明の効果】本発明によって、樹脂面の滑り摩擦係数の低下と視覚的感覚的な樹脂表面の心地よい肌触りとさらっとしたべとつきおよびタックの少ないドライな防水加工布帛用目止めテープを得ることができた。
【出願人】 【識別番号】000003159
【氏名又は名称】東レ株式会社
【識別番号】591086407
【氏名又は名称】東レコーテックス株式会社
【出願日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【代理人】 【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
【公開番号】 特開2002−121514(P2002−121514A)
【公開日】 平成14年4月26日(2002.4.26)
【出願番号】 特願2001−84105(P2001−84105)