トップ :: C 化学 冶金 :: C09 染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用




【発明の名称】 粘着テ−プ
【発明者】 【氏名】井上 功

【氏名】高森 寛子

【要約】 【課題】鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができる粘着テ−プを提供することである。

【解決手段】基体シ−ト1の一方の面に、筆記用記録層2、特に、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とし、これに、更に、ポリウレタン系樹脂等からなる耐水性樹脂、あるいは、シリカ粒子等からなる滑剤を添加した樹脂組成物よりなる層を設け、その他方の面に、粘着剤層3を設けたことを特徴とする粘着テ−プに関するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基体シ−トの一方の面に、筆記用記録層を設け、その他方の面に、粘着剤層を設けたことを特徴とする粘着テ−プ。
【請求項2】 基体シ−トが、2軸延伸ポリプロピレンシ−ト、2軸延伸高密度ポリエチレンシ−ト、または、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トシ−トからなることを特徴とする上記の請求項1に記載する粘着テ−プ。
【請求項3】 筆記用記録層が、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物による塗布ないし印刷層からなることを特徴とする上記の請求項1〜2に記載する粘着テ−プ。
【請求項4】 ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体が、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合比を7/3〜3/7の範囲で調整した共重合体からなることを特徴とする上記の請求項3に記載する粘着テ−プ。
【請求項5】 樹脂組成物が、耐水性樹脂を含むことを特徴とする上記の請求項3〜4に記載する粘着テ−プ。
【請求項6】 耐水性樹脂が、ポリウレタン系樹脂または(メタ)アクリル系樹脂からなることを特徴とする上記の請求項5に記載する粘着テ−プ。
【請求項7】 樹脂組成物が、酸化スズを含み、導電性を有することを特徴とする上記の請求項3〜6に記載する粘着テ−プ。
【請求項8】 酸化スズが、固形分比で10%〜200%の範囲で含むことを特徴とする上記の請求項7に記載する粘着テ−プ。
【請求項9】 樹脂組成物が、滑剤を含むことを特徴とする上記の請求項3〜8に記載する粘着テ−プ。
【請求項10】 滑剤が、シリカ粒子、ポリマ−ビ−ズ、テフロンパウダ−、脂肪酸アミド、または、ポリエチレンワックスからなることを特徴とする上記の請求項9に記載する粘着テ−プ。
【請求項11】 筆記用記録層が、膜厚0.5g/m2 〜6.0g/m2 (乾燥状態)の範囲からなることを特徴とする上記の請求項1〜10に記載する粘着テ−プ。
【請求項12】 粘着剤層が、アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、または、シリコ−ンポリマ−をビヒクルの主成分とする粘着剤組成物による塗布ないし印刷層からなることを特徴とする上記の請求項1〜11に記載する粘着テ−プ。
【請求項13】 粘着剤層が、膜厚0.5g/m2 〜10.0g/m2 (乾燥状態)の範囲からなることを特徴とする上記の請求項1〜12に記載する粘着テ−プ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テ−プに関し、更に詳しくは、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、油性ペン、蛍光ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができる筆記用記録層を有する粘着テ−プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の形態からなる粘着テ−プが知られているが、これは、通常、基材シ−トの上に、溶液系あるいは水性エマルジョン系等の粘着剤組成物を塗布ないし印刷して、室温、無溶剤の状態で、指圧程度の圧力で押さえるだけで他表面に接着し、また、これを被着面から引き剥がす場合には、痕跡を残すことなく除去できる粘着剤層を形成して製造されている。而して、これらの粘着テ−プは、片面あるいは両面接着テ−プあるいはラベル等に使用され、その他、医療用、装飾用、マスキング、電子工業用、その他等の特殊用途に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、粘着テ−プが、種々の用途に使用されことに伴い、種々の物品にそのままあるいは梱包材等を介して粘着テ−プを貼着後、テ−プの表面に、例えば、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、油性ペン、蛍光ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を筆記し、記録することが行われている。特に、電子工業用においては、例えば、電子部品等にそのままあるいは梱包材等を介して粘着テ−プを貼着後、その表面に、例えば、部品面、数量、用途、その他等を明示する文字、記号、絵柄、図形等を筆記し、記録することが行われている。しかしながら、上記の粘着テ−プにおいては、基材シ−トとして、紙基材を使用する場合は、特に、支障をきたすおそれは生じないが、基体シ−トとして、例えば、2軸延伸ポリプロピレンシ−ト、2軸延伸高密度ポリエチレンシ−ト、または、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トシ−ト等のプラスチック基材等を使用する場合には、該プラスチック基材の表面は、極めて不活性であり、また、平滑性を有するものであることから、油性ペンを用いて筆記し、記録をする場合には、ある程度筆記し、記録することは可能であるが、鉛筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具を用いて筆記し、記録しても、インキが吸収されないために、その乾きがおそく、文字、記号、絵柄、図形等を鮮明に筆記し、記録することは極めて困難である。そこで本発明は、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができる粘着テ−プを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究の結果、基体シ−トの一方の面に、筆記用記録層を設け、特に、筆記用記録層として、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂に着目し、まず、該ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とし、これに、更に、ポリウレタン系樹脂等からなる耐水性樹脂、あるいは、シリカ粒子等からなる滑剤を添加し、溶剤、希釈剤等で十分に混練して樹脂組成物を調整し、次いで、該樹脂組成物を使用し、これをコ−ティングして筆記用記録層を形成し、他方、上記の基体シ−トの他方の面に、粘着剤層を設けて粘着テ−プを製造し、これを種々の物品に貼着後、上記の筆記用記録層の面に、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を筆記したところ、いずれの筆記具によっても、極めて鮮明に文字、記号、絵柄、図形等を筆記し得ることができることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、基体シ−トの一方の面に、筆記用記録層を設け、その他方の面に、粘着剤層を設けたことを特徴とする粘着テ−プに関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明にかかる粘着テ−プについて図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。まず、本発明にかかる筆記用記録材についてその一二例を例示してその構成を説明すると、図1、図2、図3および図4は、本発明にかかる粘着テ−プの構成についてその二三例を例示する概略的断面図である。
【0007】本発明にかかる粘着テ−プAは、図1に示すように、基体シ−ト1の一方の面に、筆記用記録層2を設け、その他方の面に、粘着剤層3を設けた構成を基本構造とするものである。而して、本発明にかかる粘着テ−プについて別の例を例示すると、図2に示すように、上記の図1に示す本発明にかかる粘着テ−プAにおいて、粘着剤層3の面に、更に、離型紙等の剥離材4を設けた構成からなる本発明にかかる粘着テ−プA1 を例示することができる。更に、本発明にかかる粘着テ−プについて別の例を例示すると、図3に示すように、上記の図1に示す本発明にかかる粘着テ−プAにおいて、基体シ−ト1と粘着剤層3との間に、プライマ−剤層5を設けた構成からなる本発明にかかる粘着テ−プA2 を例示することができる。また、本発明にかかる粘着テ−プについて別の例を例示すると、図4に示すように、上記の図1に示す本発明にかかる粘着テ−プAにおいて、基体シ−ト1と筆記用記録層3との間に、上記と同様に、プライマ−剤層5aを設けた構成からなる本発明にかかる粘着テ−プA3 を例示することができる。上記の例示は、本発明にかかる粘着テ−プについてその二三例を例示するものであり、本発明はこれによって限定されるものでないことは言うまでもいことである。例えば、図示しないが、プライマ−剤層としては、基体シ−トの両面に設ける場合も可能であり、また、図3、図4等に例示した本発明にかかる粘着テ−プにおいて、粘着剤層の面に離型紙等の剥離材を設けることもできるものである。
【0008】次に、本発明において、本発明にかかる粘着テ−プを構成する材料、製造法等について説明すると、まず、本発明にかかる粘着テ−プを構成する基体シ−トとしては、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層および粘着剤層を支持し得ることができ、かつ、それらの形成条件等に耐え得るシ−トをすることができる。而して、本発明において、基体シ−トとしては、例えば、紙基材は勿論のこと、2軸延伸ポリエチレン樹脂シ−ト、2軸延伸ポリプロピレン樹脂シ−ト、2軸延伸ポリ塩化ビニル樹脂シ−ト、2軸延伸ポリスチレン樹脂シ−ト、2軸延伸ポリカ−ボネ−ト樹脂シ−ト、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂シ−ト、2軸延伸ポリアミド樹脂シ−ト、2軸延伸ポリウレタン樹脂シ−ト、ガラス繊維で強化したプラスチックフィルム、ポリエチレン樹脂と織布ないし不織布を貼り合わせた複合シ−ト、アセテ−トシ−ト、アルミニウム箔、発泡体樹脂シ−ト、繊維強化エポキシ樹脂シ−ト、その他等を使用することができる。なお、本発明において、上記のシ−トの意味は、フィルム状、あるいは、シ−ト状のいずれの意味も表すものである。上記の基体シ−トの厚さとしては、粘着テ−プの用途等によりことなるが、例えば、10μm〜1mm位のものを使用することができ、好ましくは、30μm〜300μm位が望ましいものである。
【0009】ところで、本発明において、基体シ−トとしては、上記のような基体シ−トの中でも、特に、2軸延伸ポリプロピレンシ−ト、2軸延伸高密度ポリエチレンシ−ト、または、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トシ−ト等の樹脂製シ−トを使用することが望ましいものである。例えば、本発明において、本発明にかかる粘着テ−プを、例えば,電子部品等の電子工業用等に使用する場合、該電子部品等は、通常、クリ−ンル−ム等で取り扱われ、塵、埃等を極端に嫌うことから、基体シ−トとして、紙基材等を使用した粘着テ−プは、紙粉等が発生するので好ましくなく、基体シ−トとしては、上記のような2軸延伸ポリプロピレンシ−ト、2軸延伸高密度ポリエチレンシ−ト、または、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トシ−ト等の樹脂製シ−トを使用した粘着テ−プを使用することが望ましく、かつ、これが、例えば、電子部品等にそのままあるいは梱包材等を介して粘着テ−プを貼着後、その表面に、例えば、部品面、数量、用途、その他等を明示する文字、記号、絵柄、図形等を鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン、その他等の筆記具により筆記し、記録することができることは、極めて有用なことである。
【0010】次に、本発明において、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層について説明すると、かかる筆記用記録層としては、まず、例えば、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とし、これに、更に、ポリウレタン系樹脂、または、(メタ)アクリル系樹脂等からなる耐水性樹脂、あるいは、シリカ粒子、ポリマ−ビ−ズ、テフロン(登録商標)パウダ−、または、ポリエチレンワックス等からなる滑剤等の添加剤を添加し、溶剤、希釈剤等で十分に混練して、溶液系、分散系、あるいは、その他等の樹脂組成物を調整する。次いで、本発明においては、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これを、前述の基体シ−トの一方の面に、塗布ないし印刷し、その塗布ないし印刷層を形成して、本発明にかかる筆記用記録層を構成することができる。
【0011】上記において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂としては、モノマ−として、N−ビニルピロリドンと酢酸ビニルとを使用し、これらを溶液中で重合開始剤等を用いて共重合させてなる共重合体からなる吸水性樹脂を使用することができる。本発明においては、上記のようなビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂におけるビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合比を調整し、そのビニルピロリドンの重合体部分による親水性、および、酢酸ビニルの重合体部分の疎水性等を調整し、それにより、その塗布ないし印刷適性、塗布ないし印刷層形成適性、塗布ないし印刷層の親水性および疎水性、その他等を調整し、良好な筆記用記録層を形成するものである。而して、本発明においては、上記のビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合比を7/3〜3/7の範囲で調整して共重合させてなる共重合体からなる吸水性樹脂を使用することが好ましいものである。上記において、ビニルピロリドンの含有量が多くなると、親水性が増し、塗布ないし印刷適性、塗布ないし印刷層形成適性等に欠けることから好ましくなく、また、ビニルピロリドンの含有量が少なくなると、親水性が減少し、それにより塗布ないし印刷層の親水性が欠け、例えば、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等に対する筆記適性等が劣ることから好ましくないものである。
【0012】次にまた、本発明において、ポリウレタン系樹脂等からなる耐水性樹脂としては、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層が、耐候性、耐水性、耐熱性、耐磨耗性、耐薬品性、その他等に劣り、その強度等に欠ける場合、該筆記用記録層を補強することを目的に使用されるものである。而して、本発明において、耐水性樹脂としては、上記のようなポリウレタン系樹脂の他に、例えば、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、アミノプラスト系樹脂、シリコ−ン系樹脂、セルロ−ス系樹脂、アセタ−ル系樹脂、その他等の1種ないし2種以上を使用することができる。
【0013】なお、本発明において、耐水性樹脂として、上記のような樹脂の中でも、例えば、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、ヒドロキシル基、カルボニル基、イソシアネ−ト基、エポキシ基、その他、架橋剤、硬化剤等により架橋ないし硬化可能な官能基を樹脂構造中に有する耐水性樹脂を使用することが好ましいものである。而して、本発明において、上記のように耐水性樹脂を使用し、架橋ないし硬化させることにより、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層の被膜の耐水性、硬度等をさらに向上させるという利点を有するものである。また、本発明において、耐水性樹脂として、例えば、カルボキシル基あるいはその無水物、スルホン酸ソ−ダ、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、エ−テル基等の親水性を有する官能基を樹脂構造中に有する耐水性樹脂を使用することも望ましいものである。而して、本発明において、上記のような耐水性樹脂を使用し、これを吸水性樹脂とブレンドして使用することにより、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層の被膜の耐水性を向上させることのみならず、その構造中の親水性を有する官能基がビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体の親水性と相乗効果をもたらし、さらに水性ペン等の筆記性を向上させるという利点を有するものである。
【0014】ところで、本発明において、上記のような耐水性樹脂としては、具体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、もしくは、フマ−ル酸等のカルボキシル基あるいはその無水物基を有するモノマ−、ビニルスルホン酸ソ−ダ、ビニルベンゼンスルホン酸ソ−ダ、もしくは、ポリオキシエチレンアクリルスルホン酸ソ−ダ等のスルホン酸塩基を有するモノマ−、ポリオキシエチルアクリレ−ト、ポリオキシエチレンメタクリレ−ト、β−ヒドロキシエチレンビニルエ−テル、β−ヒドロキシエチレンアクリレ−ト、β−ヒドロキシエチレンメタクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパンメタクリレ−ト、もしくは、ペンタエリスリト−ルメタクリレ−ト等の水酸基を有するモノマ−、アクリルアミド、メタクリルアミド、モノメチロ−ルアクリルアミド、モノメチロ−ルメタクリルアミド、β−(ユリア)−N−エチレンアクリレ−ト、β−(ユリア)−N−エチルビニルエ−テル、メタクロイルジシアンジアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト、ジアセトンアクリルアミド、もしくは、N−メチレンビスアクリルアミド等のアミド基、アミノ基を有するモノマ−、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ポリエチレングリコ−ル、もしくは、ポリプロピレングリコ−ル等のエ−テル基を有するモノマ−、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、もしくは、フマ−ル酸等の不飽和カルボキシル基のエステルモノマ−、その他のモノマ−等を使用し、それらの1種ないし2種以上を使用し、単独重合ないし共重合させて製造することができる。
【0015】本発明において、耐水性樹脂の添加量としては、吸水性樹脂に対し耐水性樹脂が、重量部において、1/3〜9/1位の配合割合になるように添加することが好ましものである。なお、本発明において、耐水性樹脂として、その構造中に親水性を有する官能基を有する耐水性樹脂を使用する場合、筆記用記録層の被膜中に耐水性樹脂の存在比が、吸水性樹脂よりも多くなっても、吸水性樹脂の吸水性との相乗効果により、良好な水性ペンに対する筆記適性を示すものである。
【0016】次にまた、本発明において、シリカ粒子等の滑剤としては、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層の表面をマット化し、筆記具等の滑り性等を向上させるために添加するものである。而して、本発明において、滑剤としては、上記のシリカ粒子等の他に、例えば、炭酸カルシウム、タルク、クレ−、その他等の無機系滑剤、ポリエチレンビ−ズ、ポリプロピレンビ−ズ、ポリスチレンビ−ズ、ポリカ−ペネ−トビ−ズ、その他等のポリマ−ビ−ズ、テフロンパウダ−、脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス、その他等の有機系滑剤、更には、流動潤滑剤として作用する、例えば、リン酸エステル、金属セッケン、その他等を使用することができるものである。なお、本発明において、滑剤の添加量としては、樹脂組成物中の総固形分に対し滑剤が、重量部において、1/1〜16/1位の配合割合で添加することが好ましい。なおまた、本発明において、樹脂組成物を構成する添加剤としては、上記のような滑剤の他に、例えば、各種の安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤、その他等を任意に添加し、混練して、樹脂組成物を製造することができるものである。
【0017】更にまた、本発明において、本発明にかかる筆記用記録層を形成する樹脂組成物中には、例えば、酸化スズ、酸化インジウム、その他等の導電性物質を添加して樹脂組成物を調製し、これにより、導電性を有する塗布ないし印刷層を形成して筆記用記録層を構成することができる。而して、本発明において、本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層として、上記のうよな導電性を有する塗布ないし印刷層を形成して筆記用記録層を構成すると、例えば、本発明にかかる粘着テ−プを電子部品等の電子工業用等に使用する場合、該電子部品等は、通常、静電気等に敏感に反応するものであるが、上記の本発明にかかる粘着テ−プを構成する導電性を有する筆記用記録層が、帯電防止性能を発揮し、電子部品等の静電気対策として機能し、静電気等の作用に対し電子部品等を保護するという機能を有するという利点を有するものである。上記において、導電性物質の添加量としては、樹脂組成物による固形分比で10%〜200%の範囲で含むことが好ましいものである。
【0018】次にまた、本発明において、基体シ−トの上に、樹脂組成物を塗布ないし印刷する方法としては、例えば、ディップコ−ト、ナイフコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、キスロ−ルコ−ト、スクイ−ズロ−ルコ−ト、リバ−スロ−ルコ−ト、エア−ブレ−ドコ−ト、スプレイコ−ト、カ−テンフロ−コ−ト、スライドコ−ト、その他等の塗布法、あるいは、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、スクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、フレキソ印刷方式、その他等の印刷法等で行うことができる。而して、本発明において、上記のような塗布ないし印刷法により形成される筆記用記録層の膜厚としては、膜厚0.5g/m2 〜15.0g/m2 (乾燥状態)の範囲、より好ましくは、膜厚0.5g/m2 〜6.0g/m2 (乾燥状態)の範囲であることが望ましいものである。
【0019】本発明において、筆記用記録層の膜厚が増えるにしたがって、水性ペンの筆記適性は向上する傾向にあるものである。例えば、グラビアロ−ルコ−ティングにおいてコ−ティング可能な最大膜厚は、15.0g/m2 (乾燥状態)程度であり、また、筆記用記録層としての性能が発現する最低膜厚は、0.5g/m2 (乾燥状態)である。従って、グラビアロ−ルコ−ティング方式により得られる筆記用記録層の膜厚としては、膜厚0.5g/m2 〜15.0g/m2 (乾燥状態)位が望ましいものである。而して、本発明において、筆記用記録層として最適な塗膜表面状態と筆記性能を両立させるのに、さらに好ましい膜厚領域としては、膜厚0.5g/m2 〜10.0g/m2 (乾燥状態)位が望ましいものであり、更には、0.5g/m2〜6.0g/m2 (乾燥状態)位が望ましいものである。なお、本発明において、さらに筆記するインキの良好な吸収性を得るために、上記のような筆記用記録層を積層することにより、筆記用記録層の膜厚を厚くすることも可能である。また、本発明において、例えば、リバ−スロ−ルコ−ティングやカ−テンフロ−コ−ティング等のように、より膜厚を上げることも可能なコ−ティング方式により1層の塗布層により、その膜厚を厚くすることも可能である。本発明において、筆記用記録層の膜厚としては、筆記用記録層を形成する樹脂組成物、あるいは、筆記し、吸収させるインキ量等に合わせて適宜に設計することが好ましいものである。
【0020】なお、本発明にかかる粘着テ−プにおいては、筆記用記録層を形成する際に、必要ならば、例えば、基体シ−トと筆記用記録層との密接着性等を向上させるために、各種の接着用プライマ−剤層も設けることができものである。また、本発明においては、筆記用記録層に筆記記録される文字、図形等をより鮮明にするために、白色層等の下地隠蔽層等を設けることができるものであり、更に、その他の層等を任意に形成することができるものである。上記において、プライマ−剤層を構成するプライマ−剤としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。なお、本発明においては、例えば、前述の塗布法あるいは印刷法等を用いて塗布ないし印刷してプライマ−剤層を形成することができ、而して、その塗布ないし印刷量としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
【0021】次に、本発明において、本発明にかかる粘着テ−プを構成する粘着剤層について説明すると、かかる粘着剤層としては、まず、例えば、原材料の1種ないし2種以上をビヒクルの主成分とし、これに、更に、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、充填剤、その他の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、溶剤、希釈剤等で十分に混練して、溶液系、分散系、あるいは、その他等の樹脂組成物を調整する。次いで、本発明においては、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これを、前述の基体シ−トの他方の面に、前述の塗布法あるいは印刷法を用いて塗布ないし印刷し、その塗布ないし印刷層を形成して、本発明にかかる粘着剤層を構成することができる。
【0022】上記において、粘着剤を構成する原材料としては、例えば、天然ゴム、炭化水素系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、再生ゴム等のゴム誘導体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂あるいはその共重合体、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコ−ンポリマ−、その他の1種ないし2種以上を使用することができる。また、上記において、粘着付与剤としては、例えば、石油樹脂、天然ロジンエステル、クマロン−インデン樹脂、α・メチルスチレン−ビニルトルエン共重合体、その他等を使用することができる。
【0023】なお、本発明にかかる粘着テ−プにおいては、粘着剤層を形成する際に、必要ならば、例えば、基体シ−トと粘着剤層との密接着性等を向上させるために、各種の接着用プライマ−剤層も設けることができものである。上記において、プライマ−剤層を構成するプライマ−剤としては、前述と同様に、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。なお、本発明においては、例えば、前述の塗布法あるいは印刷法等を用いて塗布ないし印刷してプライマ−剤層を形成することができ、而して、その塗布ないし印刷量としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。また、本発明にかかる粘着テ−プにおいては、上記のように粘着剤層を形成した後、該粘着剤層の上に、例えば、離型紙等の剥離材を貼り合わせることができるものである。
【0024】以上の説明で明らかなように、本発明にかかる粘着剤は、基体シ−トの一方の面に、筆記用記録層を設け、その他方の面に、粘着剤層を設けて粘着テ−プを構成し、而して、該粘着シ−トを種々の物品に貼着後、上記の筆記用記録層の面に、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記し得ることができるというものである。而して、本発明にかかる粘着テ−プは、片面あるいは両面接着テ−プあるいはラベル等に使用され、その他、医療用、装飾用、マスキング、電子工業用、その他等の特殊用途に使用し得るものである。
【0025】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に具体的に説明する。
実施例1 (1).粘着剤の調製 アクリル系樹脂粘着剤 30.0重量部 酢酸エチル 70.0重量部 合計 100.0重量部上記の配合割合で十分に混練して粘着剤層を形成する粘着剤を調整した。
(2).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調製 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(共重合比;ビニルピリリドン/酢酸 ビニル=3/7)の50%エタノ−ル溶液 32.0重量部 ポリウレタン系樹脂の30%水分散液 26.6重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 6.0重量部 工業用エタノ−ル 35.4重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。
(3).次に、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で(2)で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.3g/m2からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、本発明にかかる粘着テ−プを製造した。上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができた。また、上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プは、良好なクリ−ン性と粘着性を有するものであった。
【0026】
実施例2 (1).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調製 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(共重合比;ビニルピリリドン/酢酸 ビニル=7/3)の50%エタノ−ル溶液 32.0重量部 反応性アクリル樹脂の26.9%水分散液 29.7重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 6.0重量部 工業用エタノ−ル 32.3重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.2g/m2 からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、本発明にかかる粘着テ−プを製造した。上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができた。また、上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プは、良好なクリ−ン性と粘着性を有するものであった。
【0027】
実施例3 (1).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調製 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(共重合比;ビニルピリリドン/酢酸 ビニル=6/4)の50%エタノ−ル溶液 32.0重量部 ポリウレタン系樹脂の30%水分散液 26.6重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 6.0重量部 工業用エタノ−ル 35.4重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.2g/m2 からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、本発明にかかる粘着テ−プを製造した。上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができた。また、上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プは、良好なクリ−ン性と粘着性を有するものであった。
【0028】実施例4上記の実施例1の(2)で調製した樹脂組成物を使用し、これを厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、ワイヤ−バ−で塗布し、次いで、乾燥し、乾燥後の塗布量が下記の表1に示す塗布量からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、本発明にかかる各粘着テ−プを製造した。上記で製造した本発明にかかる各粘着テ−プを構成する筆記用記録層について、水性ペンによる筆記性を目視にて測定した。その結果を下記の表1に示す。なお、表1中、×は、筆記適性なし、△は、筆記適性不良、○は、筆記適性良、◎は、筆記適性優良を表す。

上記の結果より明らかなように、良好な筆記性を得るためには、塗布量が0.5g/m2 以上必要であり、更に、筆記性を向上させるためには、1.5g/m2 以上必要であることが判明した。
【0029】
実施例5 (1).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調製 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(共重合比;ビニルピリリドン/酢酸 ビニル=3/7)の50%エタノ−ル溶液 57.6重量部 ポリメチルメタクリレ−トのトルエンとメチルエチルケトン=1/1からなる 50%混合溶媒 8.0重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 8.0重量部 トルエンとメチルエチルケトン=1/1からなる混合溶媒 26.4重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.2g/m2 からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、本発明にかかる粘着テ−プを製造した。上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができた。また、上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プは、良好なクリ−ン性と粘着性を有するものであった。
【0030】
実施例6 (1).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調製 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(共重合比;ビニルピロリドン/酢酸 ビニル=3/7)の50%エタノ−ル溶液 24.6重量部 ポリウレタン系樹脂の30%水溶液 23.4重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 4.6重量部 酸化スズ 30.0重量部 工業用エタノ−ル 27.4重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。次に、厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ティングによりコ−ティングし、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.7g/m2 からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、本発明にかかる粘着テ−プを製造した。上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プを構成する筆記用記録層は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができた。また、上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プについて、99%電荷減衰時間を測定したところ、1.0秒であり、導電性が認められた。なお、上記で製造した本発明にかかる粘着テ−プは、良好なクリ−ン性と粘着性、および、導電性を有するものであった。
【0031】
比較例1 (1).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調整 ポリビニルピロリドン樹脂の50%エタノ−ル溶液 32.0重量部 ポリウレタン系樹脂の30%水分散液 26.6重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 6.0重量部 工業用エタノ−ル 35.4重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.3g/m2 からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、粘着テ−プを製造した。上記で製造した粘着テ−プを構成する筆記用記録層は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等において劣り、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することが困難であった。
【0032】
比較例2 (1).筆記用記録層を形成する樹脂組成物の調製 ポリ酢酸ビニル樹脂の50%水分散液 32.0重量部 ポリウレタン系樹脂の30%水分散液 26.6重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 6.0重量部 工業用エタノ−ル 35.4重量部 合計 100.0重料部上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成する樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が1.3g/m2 からなる筆記用記録層を形成した。次に、上記で筆記用記録層を形成した反対側の面に、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1の(1)で調製した粘着剤を使用し、これをワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 からなる粘着剤層を形成して、粘着テ−プを製造した。上記で製造した粘着テ−プは、インキ受容性、定着性等において劣り、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することが困難であった。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明は、基体シ−トの一方の面に、筆記用記録層を設け、特に、筆記用記録層として、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂に着目し、まず、該ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とし、これに、更に、ポリウレタン系樹脂等からなる耐水性樹脂、あるいは、シリカ粒子等からなる滑剤を添加し、溶剤、希釈剤等で十分に混練して樹脂組成物を調整し、次いで、該樹脂組成物を使用し、これをコ−ティングして筆記用記録層を形成し、他方、上記の基体シ−トの他方の面に、粘着剤層を設けて粘着テ−プを製造し、これを種々の物品に貼着後、上記の筆記用記録層の面に、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン、油性ペン、その他等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を筆記して、いずれの筆記具によっても、極めて鮮明に文字、記号、絵柄、図形等を筆記し得ることができることというものである。
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【出願日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【代理人】 【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
【公開番号】 特開2002−121506(P2002−121506A)
【公開日】 平成14年4月26日(2002.4.26)
【出願番号】 特願2000−313685(P2000−313685)