| 【発明の名称】 |
粘着テープ又はシート |
| 【発明者】 |
【氏名】今井 絵里子
【氏名】武田 信義
【氏名】竹沢 佳文
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| 【要約】 |
【課題】複数のスイッチの接片板を同時に基板の上に、クリック感を損なうこと無く保持できる粘着テープ又はシートを提供する。
【解決手段】複数のスイッチを搭載した基板2の上に伏せた椀状の接片板3を押圧によるスナップ動作可能に上記基板上に保持する粘着テープ又はシート4において、上記粘着テープ又はシートの基材および粘着剤を多孔性とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】基板の上に伏せた椀状の複数の接片板を押圧によるスナップ動作可能な様に上記基板上に保持する粘着テープ又はシートにおいて、上記粘着テープ又はシートの基材および粘着剤が多孔性であることを特徴とする粘着テープ又はシート。 【請求項2】上記粘着テープ又はシートの空気の透気度が10〜200秒/300mlであることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ又はシート。 【請求項3】上記粘着テープ又はシートの基材の厚さが0.020〜0.100mmであり、且つ、上記粘着剤の厚さが0.030〜0.100mmであることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ又はシート。 【請求項4】上記粘着テープ又はシートの粘着力が1.5〜5.0N/10mmであることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ又はシート。 【請求項5】基板の上に伏せた椀状の複数の接片板を押圧によるスナップ動作可能な様に上記基板上に保持する粘着テープ又はシートにおいて、上記粘着テープ又はシートの粘着剤が平均粒径0.006〜0.120mmの球状のアクリル系粘着剤であることを特徴とする粘着テープ又はシート。 【請求項6】上記粘着テープ又はシートの基材の厚さが0.020〜0.100mmであり、且つ、上記粘着剤の厚さが0.006〜0.120mmであることを特徴とする請求項5記載の粘着テープ又はシート。 【請求項7】上記粘着テープ又はシートの粘着力が0.8〜3.0N/10mmであることを特徴とする請求項5記載の粘着テープ又はシート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はスイッチのクリック動作機構部品の固定用の粘着部材に関し、特に、携帯電話などの押しボタンスイッチのバネ兼用椀状接片板を固定するのに好適な粘着テープ又はシートに関する。 【0002】 【従来の技術】携帯電話などの押しボタンスイッチのバネ兼用椀状接片板の固定方法として、従来から接着剤、粘着剤を使用して、椀状の接片板をスイッチ基板に固定する方法がとられている。 【0003】この方法に関して、実開平1−100333号公報、特開平7−320588号公報、特開平7−320589号公報、特開平8−227633号公報等が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】実開平1−100333号公報記載の方法では、接片板は絶縁カバーの形状によって、その場所に保持されているだけであるため、使用中に移動してしまうことがあり信頼性に乏しい。また、特開平7−320588号公報記載の方法では、空気抜きのためのスリットを設けてはいるものの、接片板スナップ動作時の余剰空気は粘着剤のスリット部を通って逃げるが、スリットが狭いため粘着剤どうしが粘着してしまい通気が阻害され、良好なクリック感を得る事ができなくなる。また、特開平7−320589号公報記載の方法では、基板に貫通孔を開けた場合は発明の目的ではないが、通気路となり、クリック感を得られるが、スイッチ毎に小さな貫通孔を開けなければならず、製造上のネックとなる。 【0005】尚、通気孔として基板に貫通孔を開ける例としては、特開平8−115633号公報記載の方法があり、この方法では基板の上に補助シートを置き、これに各スイッチ間の連結溝を設けているので、各スイッチ毎に通気孔を穿設する必要はなくなるが、余分な補助シートが必要となり価格を押し上げる一因となる。 【0006】また、特公平4−42765号公報記載の方法では、接点を設けた2枚の可撓性シートの間に開口を持ったスペーサー(接着剤で良い)を設け、この開口と2枚の可撓性シートにより形成される空洞と、可撓性シートの反対面との間に、開口部を設けて空気を逃がす構造が開示されているが、押圧によるクリック感を得る機構についてはなにも触れられていない。 【0007】また、特開平8−227633号公報には粘着フィルムを介して接片板を基板に固定する方法が述べられているが、接片板のスナップ動作に伴う空気の流通については何も述べられておらず、また複数のスイッチがある場合についての記述もない。 【0008】また、特開平7−220574号公報記載の方法では、接点の開閉機構とは別にクリック感だけを得るためのバネを開口のある接着シートにより固定しているが、この方式では接点部の空気の逃げについては、配慮されておらず、非導通の場合でもクリック感が生ずる恐れがある。 【0009】この他、実開平6−20043号公報記載の如く、粘着剤表面に凹凸をつけて凸部で被着体に粘着し、凹部で通気する方法もあるが、貼付後の繰返しの押圧で粘着剤の凸部が変形し凹部が無くなり通気が出来無くなってしまう。また、スイッチ用ではないが、特開平7−287522号公報記載の如く、貼付時の残存空気の排除と、貼付後に被着体(例えば樹脂)から生じる微量なガスを逃がすための方法もあるが、この技術は樹脂などで出来た平らな面に貼るラベルについてであり、本発明の課題である基板の上の接片板を固定するような凹凸な面に適合するための配慮はない。 【0010】また、粘着剤面の異なった使用法として、特開平7−291306号公報記載の方法があるが、この方法は袋内部の高圧となったガスを抜くだけ(一方向の流動)の方法であり、本発明が課題とする接片板のスナップ動作による空気の出入り(二方向の流動)についてはむしろこれを規制している。同様な目的の技術として、特開平8−314382号公報記載の方法があるが、これは被着体から発生するガスを逃がすだけの働きであり、本発明の課題である押圧によるクリック感を得る機能についてはなんら考慮されていない。 【0011】本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術が有していた課題を解決するものであり、複数の接片板を同時に固定するために、スイッチ基板の形状に合わせて、粘着テープ又はシートを打ち抜き加工する時に、正確に位置合わせをせずに、どこを打ち抜いても安定した通気性を確保することができ、また、接片板を基板上の正しい位置に保持することができる粘着テープ又はシートを提供するものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため、本発明においては、特許請求の範囲に記載のような構成とするものである。 【0013】すなわち、本発明は、基板の上に伏せた椀状の複数の接片板を押圧によるスナップ動作可能な様に上記基板上に保持する粘着テープ又はシートにおいて、上記粘着テープ又はシートの基材および粘着剤を多孔性とする。 【0014】この場合、上記粘着テープ又はシートの空気の透気度を10〜200秒/300mlとする。 【0015】また、この場合、上記粘着テープ又はシートの基材の厚さを0.020〜0.100mm、且つ、上記粘着剤の厚さを0.030〜0.100mmとする。 【0016】また、この場合、上記粘着テープ又はシートの粘着力を1.5〜5.0N/10mmとする。 【0017】また、本発明は、基板の上に伏せた椀状の複数の接片板を押圧によるスナップ動作可能な様に上記基板上に保持する粘着テープ又はシートにおいて、上記粘着テープ又はシートの粘着剤を平均粒径0.006〜0.120mmの球状のアクリル系粘着剤とする。 【0018】この場合、上記粘着テープ又はシートの基材の厚さを0.020〜0.100mm、且つ、上記粘着剤の厚さを0.006〜0.120mmとする。 【0019】また、この場合、上記粘着テープ又はシートの粘着力を0.8〜3.0N/10mmとする。 【0020】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係る粘着テープ又はシートの使用形態を示す斜視図である。図中の1は携帯電話、2は集合スイッチ基板、3は接片板、4は粘着シート、5は複数のボタン5a、5b、・・・5n・・・を備えたボタンユニット、6はカバーを示している。7は集合スイッチ基板2の上に設けられたLEDであり近くのボタン5nが押されたときに発光してどのボタンが押されたのか視認出来るようにしている。また、4−1はLEDの位置と大きさに合わせた開口である。 【0021】図3に示すように、この粘着シート4の所定の位置に接片板3を貼着し、これを図2に示すように集合スイッチ基板2の上に貼付け、集合スイッチ基板組品8を作製する。 【0022】本発明に係る粘着シート4を作成する方法を以下の実施例によって具体的に説明する。 【0023】 【実施例】〔実施例1〕有機溶剤型アクリル系接着剤(三協化学工業製リキダインAR−2010)100重量部に、ポリアクリル酸系吸水性高分子(三洋化成工業製サンウエットIM−1000MPS)の0.1%水溶液30重量部を混合分散し、さらにイソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン製コロネートL−55E)2.2重量部を添加混合して粘着剤塗工液を調製した。この塗工液を、直径0.150mmの孔が1cm2あたり2000個設けられた厚さ0.020mmの延伸ポリプロピレンフィルム基材に、厚さが0.030mmになるように塗工し、乾燥温度120℃にて5分間乾燥させ、粘着テープを得た。 【0024】この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は1.5N/10mm、また、この粘着テープの空気の透気度は10秒/300mlであった。 【0025】尚、粘着テープの空気の透気度はJIS P8117の「紙および板紙の透気度試験方法」に準じて測定した。すなわち、645mm2の面積のテストテープを空気300mlが通過するのに要する時間の平均秒数で表示した。 【0026】この粘着テープを図6に示す集合スイッチ基板2aの大きさに合わせて打ち抜くと共に、表示用LED7の位置と大きさに合わせて開口4−1を打ち抜き、粘着シート4aを得た。これを図7に示す。ここで3−1は、接片板3の位置を示す。 【0027】上記粘着シート4の所定位置に集合スイッチの、スナップ動作可能な5mmの接片板3を図3の如くに置き、それに携帯電話1の集合スイッチ基板2を載せて裏返して、スポンジローラで転圧し、集合スイッチ基板組品8を得た。 【0028】これの接片板3を上部から押して、クリック感の良否を確認した結果、接片板3の上部に力を加えていくと、或るところで接片板3が瞬時にスナップ動作して反転し、その瞬間、指先に良好なクリック感を得た。これと同時に、近くのLED7が点灯し、スイッチの導通が確認できた。この操作を繰り返し行っても、クリック感の減少や接片板3の位置のづれ等は認められず、携帯電話等の集合スイッチに好適な接片板保持用粘着シート4を得ることができた。 【0029】つぎに、接片板3の椀状部の空気の流動について説明する。 【0030】図4aの集合スイッチ基板組品8の接片板3の上部より、図4bの如く力Fを加えて行くと、接片板3の椀状部の空気は押し力Fによる接片板3の変形に伴い圧縮され、押し力Fに抗するが、その変形が接片板3のスナップ動作の限界を超えると、接片板3は図4cの如く瞬時にスナップ動作して反転し、椀状部の空気Aはスナップ動作時にできる接片板3と周辺部接点9bとの間を通ってから、粘着シート4を通り抜けて、集合スイッチ基板組品8の外部へと排出される。 【0031】尚、上記粘着シート4は、図5の粘着シート4の断面図に示すように、多数の開孔をもつ基材層11と多数の気泡13を有する粘着剤層12からなるため、椀状部の空気Aが粘着シート4を通り抜ける際、まず、粘着剤層に存在する気泡を通り抜け、それから、基材に存在する孔を通り抜けて、粘着シート4の外部へと排出される。 【0032】この時、中心部接点9aと周辺部接点9bが接片板3を介して導通し、押された接片板3の近くのLED7が点灯する。また、接片板3を押す力を除去すると接片板3は自らの復元力で図4aの状態に戻る。 【0033】この時、椀状部の空気は圧力が周囲より低い状態となるが、この状態は粘着シート4からの空気の流入により解消される。 【0034】なお、接片板3の形状を椀状と表現しているが、皿状、ドーム状等でも、押圧によりスナップ動作する中心部を頂上とする山形のものであれば、椀状に限定されるものではない。 【0035】なお、図は理解を容易にするため上下方向を誇張して拡大して描いてある。 〔実施例2〕有機溶剤型アクリル系接着剤(三協化学工業製リキダインAR−2010)100重量部に、ポリアクリル酸系吸水性高分子(三洋化成工業製サンウエットIM−1000MPS)の0.1%水溶液30重量部を混合分散し、さらにイソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン製コロネートL−55E)2.2重量部を添加混合して粘着剤塗工液を調製した。この塗工液を、直径0.050mmの孔が1cm2あたり2000個設けられた厚さ0.100mmの延伸ポリプロピレンフィルム基材に、厚さが0.100mmになるように塗工し、乾燥温度120℃にて5分間乾燥させ、粘着テープを得た。この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は5.0N/10mm、また、この粘着テープにおける空気の透気度は200秒/300mlであった。 【0036】これを実施例1と同様に、クリック感の良否を確認した結果、良好なクリック感と接片板の保持性能が確認できた。 〔実施例3〕有機溶剤型アクリル系接着剤(三協化学工業製リキダインAR−2010)100重量部に、ポリアクリル酸系吸水性高分子(三洋化成工業製サンウエットIM−1000MPS)の0.1%水溶液30重量部を混合分散し、さらにイソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン製コロネートL−55E)2.2重量部を添加混合して粘着剤塗工液を調製した。この塗工液を、直径0.100mmの孔が1cm2あたり2000個設けられた厚さ0.060mmの延伸ポリプロピレンフィルム基材に、厚さが0.060mmになるように塗工し、乾燥温度120℃にて5分間乾燥させ、粘着テープを得た。この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は3.0N/10mm、また、この粘着テープにおける空気の透気度は100秒/300mlであった。 【0037】これを実施例1と同様に、クリック感の良否を確認した結果、良好なクリック感と接片板の保持性能が確認できた。 【0038】実施例1−3の場合、粘着テープの空気の透気度が200秒/300mlを超えると、空気の通り道が十分に確保されないため、良好なクリック感が得られない。また、空気の透気度が10秒/300ml未満の粘着テープは、量産的に製造することが困難である。 【0039】また、粘着テープの基材の厚さが0.020mm未満であると、粘着テープが弱く、粘着テープが破損する恐れがあり、基材の厚さが0.100mmを超えると、粘着テープが厚すぎ、軽量化、薄型化を妨げる。 【0040】また、粘着テープの粘着剤の厚さが0.030mm未満であると、粘着剤が発泡し難いため、十分な透気性が得られず、粘着剤厚さが0.100mmを超えると、粘着テープが厚すぎ、軽量化、薄型化を妨げるとともに、接片板のズレを生じる恐れがある。 【0041】また、粘着テープの粘着力が1.5N/10mm未満であると、スイッチ操作の繰返しで接片板3周囲の基板との粘着部の剥がれが広がり過ぎ、また、粘着力の平均値が5.0N/10mmを超えると、接片板3のスナップ動作時に接片板3周囲の基板との粘着部の剥がれが少なすぎて接片板3のスナップ動作がスムーズにいかなくなることがあった。 〔実施例4〕懸濁重合による、平均粒径が0.120mmの球状のアクリル系粘着剤を含む水性液、及び、乳化重合によるアクリル系水性エマルジョン粘着剤を1:1の割合で混合し、塗工液を得た。この塗工液を、直径0.050mmの孔が1cm2あたり2000個設けられた厚さ0.100mmの延伸ポリプロピレンフィルム基材に、厚さ0.120mmとなるよう塗工し、乾燥温度90℃にて5分間乾燥させ、粘着テープを得た。この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は3.0N/10mmであった。 【0042】これを実施例1と同様に、クリック感の良否を確認した。この粘着テープの場合は、空気が基材を透過すると共に、粘着テープ端面へも流れるため、優れたクリック感と接片板の保持性能が確認できた。 〔実施例5〕懸濁重合による、平均粒径が0.006mmの球状のアクリル系粘着剤を含む水性液、及び、乳化重合によるアクリル系水性エマルジョン粘着剤を1:1の割合で混合し、塗工液を得た。この塗工液を、ポリエステルフィルム基材に、厚さ0.006mmとなるよう塗工し、乾燥温度90℃にて5分間乾燥させ、粘着テープを得た。この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は0.8N/10mmであった。 【0043】これを実施例1と同様に、クリック感の良否を確認した。この粘着テープの場合は、空気が粘着テープ端面へ流れるため、優れたクリック感と接片板の保持性能が確認できた。 【0044】実施例4−5の場合、粘着テープの基材の厚さが0.020mm未満であると、粘着テープが弱く、粘着テープが破損する恐れがあり、基材の厚さが0.100mmを超えると、粘着テープが厚すぎ、軽量化、薄型化を妨げる。 【0045】また、粘着テープの粘着剤の厚さが0.006mm未満であると、十分な接着力が得られず、粘着剤の厚さが0.120mmを超えると、粘着テープが厚すぎ、軽量化、薄型化を妨げるとともに、接片板のズレを生じる恐れがある。 【0046】また、粘着テープの粘着力が0.8N/10mm未満であると、十分な粘着力が得られないため、スイッチ操作の繰返しで接片板3周囲の基板との粘着部の剥がれが広がり過ぎ、また、粘着力の平均値が3.0N/10mmを超えると、接片板3のスナップ動作時に接片板3周囲の基板との粘着部の剥がれが少なすぎて接片板3のスナップ動作がスムーズにいかなくなることがあった。 〔比較例1〕有機溶剤型アクリル系接着剤(三協化学工業製リキダインAR−2010)100重量部に、ポリアクリル酸系吸水性高分子(三洋化成工業製サンウエットIM−1000MPS)の0.1%水溶液30重量部を混合分散し、さらにイソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン製コロネートL−55E)2.2重量部を添加混合して粘着剤塗工液を調製した。この塗工液を、直径0.005mmの孔が1cm2あたり2000個設けられた厚さ0.100mmの延伸ポリプロピレンフィルム基材に、厚さが0.100mmになるように塗工し、乾燥温度120℃にて5分間乾燥させ、粘着テープを得た。この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は5.0N/10mm、また、この粘着テープにおける空気の透気度は1000秒/300mlであった。 【0047】これを実施例1と同様に、クリック感の良否を確認した結果、接片板3の上部に力を加え徐々に力を大きくしていくと、あるところで接片板がスナップ動作して反転し、指先にクリック感を得るが、椀状接片板内部の空気の逃げ場がないため、実施例1と比べクリック感が乏しく良好なクリック感を得る事ができなかった。 〔比較例2〕厚さ0.025mmのポリエステルフィルム全面にアクリル系の粘着剤を粘着剤厚さ0.025mmに塗工して粘着シートを得た。この粘着テープのステンレス板に対する粘着力は2.63N/10mm、また、この粘着テープにおける空気の透気度は10000秒/300ml以上であった。 【0048】これを実施例1と同様に、クリック感の良否を確認した結果、接片板3の上部に力を加え徐々に力を大きくしていくと、あるところで接片板がスナップ動作して反転し、指先にクリック感を得るが、椀状接片板内部の空気の逃げ場がないため、実施例1と比べクリック感が乏しく良好なクリック感を得る事ができなかった。 【0049】 【発明の効果】本発明の粘着テープ又はシートは、基材と粘着剤が多孔性であるため、接片板をクリックした時に内部の空気を安定して逃がすことが出来、スイッチの信頼性を向上させることが出来る。 【0050】この場合、上記粘着テープ又はシートの空気の透気度が10〜200秒/300mlであるため、接片板をクリックした時に内部の空気を極めて安定して逃がすことが出来、スイッチの信頼性を向上させることが出来る。 【0051】また、この場合、上記粘着テープ又はシートの基材の厚さが0.02〜0.100mm、且つ、上記粘着剤の厚さが0.030〜0.100mmであるために、上記粘着テープ又はシートが破損したり、接片板が剥がれて落下することがなく、スナップ動作時の追従性も優れており、スイッチの開閉もすばやくできる。 【0052】また、この場合、上記粘着テープ又はシートの粘着力が1.5〜5.0N/10mmであるため、スイッチ操作の繰返しで接片板周囲の基板との粘着部の剥がれが広がり過ぎることもなく、接片板のスナップ動作時に接片板周囲の基板との粘着部の剥がれが少な過ぎて、接片板のスナップ動作がスムーズにいかなくなることもない。 【0053】また、本発明の粘着テープ又はシートは、上記粘着テープ又はシートの粘着剤が平均粒径0.006〜0.120mmの球状のアクリル系粘着剤であるため、球状粘着剤粒子の存在しない空間が粘着テープ又はシートと上記基板とからなる集合スイッチ基板組品の外部まで連続しているので、接片板をクリックした時に内部の空気を安定して逃がすことが出来、スイッチの信頼性を向上させることが出来る。 【0054】この場合、上記粘着テープ又はシートの基材の厚さが0.020〜0.100mm、且つ、上記粘着剤の厚さが0.006〜0.120mmであるために、上記粘着テープ又はシートが破損したり、接片板が剥がれて落下することがなく、スナップ動作時の追従性も優れており、スイッチの開閉もすばやくできる。 【0055】また、この場合、上記粘着テープ又はシートの粘着力が0.8〜3.0N/10mmであるため、スイッチ操作の繰返しで接片板周囲の基板との粘着部の剥がれが広がり過ぎることもなく、接片板のスナップ動作時に接片板周囲の基板との粘着部の剥がれが少な過ぎて、接片板のスナップ動作がスムーズにいかなくなることもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194332 【氏名又は名称】株式会社スリオンテック
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| 【出願日】 |
平成12年10月12日(2000.10.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075753 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 良彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−121504(P2002−121504A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月26日(2002.4.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−311478(P2000−311478) |
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