| 【発明の名称】 |
水性塗料用平滑剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】河瀬 雅文
【氏名】堀口 崇
【氏名】川人 滋寛
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| 【要約】 |
【課題】仕上がりを重視する水性塗料に配合することにより、平滑性を付与すると共に、ハジキやクレーターなどの塗装欠陥を改善し、塗装の外観の向上に寄与する、水性塗料用添加剤を提供する。
【解決手段】水性塗料用の平滑剤として従来用いられてきた共重体中にトリメチルシリル基を2〜64重量%好ましくは5〜40重量%の割合で導入して得られる共重合体であって数平均分子量が500から30000である共重合体を少量添加することにより、水性塗料においてハジキやクレーターなどの塗装欠陥を生じることなく、平滑な仕上がり性を得ることが出来る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 構造式−Si(CH3)3で示されるトリメチルシリル基を分子構造中に持つ反応性のモノマー(A)及び/又は構造式−Si[OSi(CH3)3]3で示されるトリス(トリメチルシロキシ)シリル基の形でトリメチルシリル基を分子構造中に持つ反応性のモノマー(B)と、一般式【化1】
[式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素原子数1〜12のアルキル基を表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は一般式【化2】
[式中、R3は水素原子又はメチル基、R4は炭素原子数1〜18のアルキル基、nは2〜4の整数をそれぞれ表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル(D)と、一般式【化3】
[式中、R5及びR6は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基をそれぞれ表す。]で示されるアクリルアミド(E)及び/又は一般式【化4】
[式中、R7は水素原子又はメチル基、R8は水素原子又は炭素原子数1〜18のアルキル基、mは2〜100の整数、nは2〜4の整数をそれぞれ表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は一般式【化5】
[式中、R9は水素原子又はメチル基を表す]で示される(メタ)アクリル酸(G)と、を共重合することにより得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、モノマー(A)及び/又はモノマー(B)に由来するトリメチルシリル基を2〜64重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上の割合で含有し、且つ、500から30000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 【請求項2】 トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入することが可能な多官能性のモノマーと、請求項1に記載された(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)と、請求項1に記載されたアクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)と、の共重合体にトリメチルシリル基及び/又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を有する化合物を反応させて得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、トリメチルシリル基を2〜64重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上の割合で含有し、且つ、500から30000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 【請求項3】 請求項1に記載されたモノマー(A)及び/又はモノマー(B)と、請求項1に記載された(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)と、請求項1に記載されたアクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)と、これらと共重合可能な反応性のモノマー(H)と、を共重合して得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該共重合体は、モノマー(A)及び/又はモノマー(B)に由来するトリメチルシリル基を2〜64重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上の割合で含有し、モノマー(H)に由来する共重合単位を50重量%を超えない割合で含有し、且つ、500から30000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 【請求項4】 請求項2に記載された多官能性のモノマーと、請求項1に記載された(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)と、請求項1に記載されたアクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)と、これらと共重合可能な反応性のモノマー(H)と、の共重合体にトリメチルシリル基及び/又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を有する化合物を反応させて得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、トリメチルシリル基を2〜64重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上の割合で含有し、モノマー(H)に由来する共重合単位を50重量%を超えない割合で含有し、且つ、500から30000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、水性塗料に少量添加することにより、塗装時の平滑性を付与する事を目的とする、新規なアクリルシリコン系水性塗料用平滑剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年省資源、環境汚染対策から、溶剤系の塗料に変えて水性塗料を利用する試みがなされている。例えば、自動車用の中塗り塗料、ベースコート塗料さらにはトップコート塗料などにも利用が検討されている。それに伴い水性塗料用の平滑剤もより高機能なものが求められてきている。この目的のため、従来からアクリル系重合物や、変性シリコーンオイルなどが平滑剤として利用されてきた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からの技術では、近年研究されている自動車用の用途などの高外観を要求する分野には、十分な平滑性や塗装欠陥の改善を得られるとは言い難く、良好な外観を得ようとして多く添加するとリコート時の層間密着性に悪影響を及ぼしたり、リコートした塗膜の肌を荒らす、さらには添加剤自身が塗料と分離するなどの悪影響もしばしば見られた。 【0004】従って、この発明の目的は、従来からの水性塗料用平滑剤では得られなかった、高外観を要求する用途にも利用できる平滑剤を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、様々な検討を重ねた結果、下記(1)〜(4)の水性塗料用平滑剤が従来にはない良好な平滑性を水性塗料の塗膜に付与することができ、リコート性にも悪影響を与えないことを発見した。 (1) 構造式−Si(CH3)3で示されるトリメチルシリル基を分子構造中に持つ反応性のモノマー(A)及び/又は構造式−Si[OSi(CH3)3]3で示されるトリス(トリメチルシロキシ)シリル基の形でトリメチルシリル基を分子構造中に持つ反応性のモノマー(B)と、一般式【0006】 【化6】
【0007】[式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素原子数1〜12のアルキル基を表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は一般式【0008】 【化7】
【0009】[式中、R3は水素原子又はメチル基、R4は炭素原子数1〜18のアルキル基、nは2〜4の整数をそれぞれ表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル(D)と、一般式【0010】 【化8】
【0011】[式中、R5及びR6は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基をそれぞれ表す。]で示されるアクリルアミド(E)及び/又は一般式【0012】 【化9】
【0013】[式中、R7は水素原子又はメチル基、R8は水素原子又は炭素原子数1〜18のアルキル基、mは2〜100の整数、nは2〜4の整数をそれぞれ表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は一般式【0014】 【化10】
【0015】[式中、R9は水素原子又はメチル基を表す]で示される(メタ)アクリル酸(G)と、を共重合することにより得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、モノマー(A)及び/又はモノマー(B)に由来するトリメチルシリル基を2〜64重量%好ましくは5〜40重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上好ましくは5重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上好ましくは10重量%以上の割合で含有し、且つ、500から30000好ましくは1000〜10000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 (2) トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入することが可能な多官能性のモノマーと、前記(1)に記載された(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)と、前記(1)に記載されたアクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)と、の共重合体にトリメチルシリル基及び/又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を有する化合物を反応させて得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、トリメチルシリル基を2〜64重量%好ましくは5〜40重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上好ましくは5重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上好ましくは10重量%以上の割合で含有し、且つ、500から30000好ましくは1000〜10000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 (3) 前記(1)に記載されたモノマー(A)及び/又はモノマー(B)と、前記(1)に記載された(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)と、前記(1)に記載されたアクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)と、これらと共重合可能な反応性のモノマー(H)と、を共重合して得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該共重合体は、モノマー(A)及び/又はモノマー(B)に由来するトリメチルシリル基を2〜64重量%好ましくは5〜40重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上好ましくは5重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上好ましくは10重量%以上の割合で含有し、モノマー(H)に由来する共重合単位を50重量%を超えない割合で含有し、且つ、500から30000好ましくは1000〜10000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 (4) 前記(2)に記載された多官能性のモノマーと、前記(1)に記載された(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)と、前記(1)に記載されたアクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)と、これらと共重合可能な反応性のモノマー(H)と、の共重合体にトリメチルシリル基及び/又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を有する化合物を反応させて得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、トリメチルシリル基を2〜64重量%好ましくは5〜40重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)に由来する共重合単位を2重量%以上好ましくは5重量%以上の割合で含有し、アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)に由来する共重合単位を5重量%以上好ましくは10重量%以上の割合で含有し、モノマー(H)に由来する共重合単位を50重量%を超えない割合で含有し、且つ、500から30000好ましくは1000〜10000の数平均分子量を有している、ことを特徴とする水性塗料用平滑剤。 【0016】モノマー(A)及び/又はモノマー(B)に由来するトリメチルシリル基の含有量が2重量%より少ない共重合体は、水性塗料用平滑剤として十分な効果が認められない。一方、該含有量が64重量%より多くなると、シリコーン系の平滑剤に見られる肌荒れに近い現象が現れる可能性が大きくなる。 【0017】(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(D)を共重合するのは、良好な平滑性を得る効果を出すためであり、これ以外の構造を持つモノマーでは、十分な平滑性を与えることは出来ない。(C)及び(D)の両者をそれぞれ使用する場合、それらの量割合は任意であり、トリメチルシリル基含有共重合体にトリメチルシリル基が2〜64重量%好ましくは5〜40重量%含有され、(E)及び/又は(F)及び/又は(G)に由来する共重合単位が併せて5重量%以上好ましくは10重量%以上になり、且つ、(C)及び(D)の両者に由来する共重合単位が併せて2重量%以上好ましくは5重量%以上になるように使用すればよい。 【0018】アクリルアミド(E)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(F)(詳しくはポリアルキレングリコールエステル)及び/又は(メタ)アクリル酸(G)を共重合するのは、アクリルシリコン重合体に親水性を与えて、水性塗料中に均一に分散できるようにするためである。(E)及び(F)及び(G)のそれぞれを使用する場合、それらの量割合は任意であり、トリメチルシリル基含有共重合体にトリメチルシリル基が2〜64重量%好ましくは5〜40重量%含有され、(C)及び/又は(D)に由来する共重合単位が併せて2重量%以上好ましくは5重量%以上になり、且つ、(E)及び(F)及び(G)のそれぞれに由来する共重合単位が併せて5重量%以上好ましくは10重量%以上になるように使用すればよい。 【0019】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入可能な多官能性のモノマーと(C)及び/又は(D)と(E)及び/又は(F)及び/又は(G)とを予め共重合し、得られた共重合体にトリメチルシリル基及び/又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を含むシランを付加反応や縮合反応などにより導入することも可能である。この場合も、トリメチルシリル基含有共重合体にトリメチルシリル基が2〜64重量%好ましくは5〜40重量%含有され、(C)及び/又は(D)に由来する共重合単位が2重量%以上好ましくは5重量%以上含有され、且つ、(E)及び/又は(F)及び/又は(G)に由来する共重合単位が5重量%以上好ましくは10重量%以上含有されていれば、同じように良好な平滑性を付与する効果が認められる。 【0020】合成した共重合体中にトリメチルシリル基が2〜64重量%好ましくは5〜40重量%含有され、(C)及び/又は(D)に由来する共重合単位が2重量%以上好ましくは5重量%以上含有され、且つ、(E)及び/又は(F)及び/又は(G)に由来する共重合単位が5重量%以上好ましくは10重量%以上含有されていれば、共重合体中に占める割合が50重量%を超えない範囲で他の反応性モノマー(H)に由来する共重合単位を含有するアクリルシリコン共重合体も、同じように良好な平滑性を付与する効果が認められる。 【0021】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入可能な多官能性のモノマーと(C)及び/又は(D)と(E)及び/又は(F)及び/又は(G)と共重合可能な反応性モノマー(H)との共重合体にトリメチルシリル基及び/又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を含むシランを付加反応や縮合反応などにより導入して得られるアクリルシリコン重合体も、トリメチルシリル基が2〜64重量%好ましくは5〜40重量%含有され、(C)及び/又は(D)に由来する共重合単位が2重量%以上好ましくは5重量%以上含有され、且つ、(E)及び/又は(F)及び/又は(G)に由来する共重合単位が5重量%以上好ましくは10重量%以上含有されていれば、共重合体中に占める割合が50重量%を超えない範囲で他の反応性モノマー(H)に由来する共重合単位を含有していても、同じように良好な平滑性を付与する効果が認められる。 【0022】合成した共重合体の数平均分子量が500より小さい場合、塗料に配合したアクリルシリコン重合体が、塗装時に塗料表面に配向する能力が十分ではない為に、十分な平滑性を得ることが出来ない。又、合成した共重合体の数平均分子量が30000より大きい場合は、水性塗料中に均一に分散できずに、ハジキなどの塗装欠陥が生じる可能性が大きくなる。 【0023】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を持つ反応性のモノマー(A)及び(B)の例としては、3−メタクリロキシプロピルトリメチルシラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、ビニルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等が挙げられる。 【0024】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入することが可能な化合物の例としては、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、トリス(トリメチルシロキシ)ヒドロシラン、3−アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、3−メルカプトプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等が挙げられる。 【0025】一般式(C)で示される炭素数が1から12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ノルマルプロピルエステル、(メタ)アクリル酸イソプロピルエステル、(メタ)アクリル酸ノルマルブチルエステル、(メタ)アクリル酸イソブチルエステル、(メタ)アクリル酸ターシャリーブチルエステル、(メタ)アクリル酸ノルマルオクチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸イソノニルエステル、(メタ)アクリル酸ラウリルエステル、等が挙げられる。 【0026】一般式(D)で示される(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ブトキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−オクトシエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ラウロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ステアロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチルエステル、(メタ)アクリル酸4-メトキシブチルエステル、等が挙げられる。 【0027】一般式(E)で示されるアクリルアミド類としては、例えば、アクリルアミド、N-メチルアクリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N-ノルマルブチルアクリルアミド、N-ターシャリーブチルアクリルアミド、N-エチルヘキシルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、等が挙げられる。 【0028】一般式(F)で示される(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エチルカルビトールエステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール(エチレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコール(プロピレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリ(エチレン−プロピレン)グリコール(エチレングリコール−プロピレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリ(エチレン−テトラメチレン)グリコール(エチレングリコール−テトラメチレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル、(メタ)アクリル酸ブトキシポリ(エチレン−プロピレン)グリコール(エチレングリコール−プロピレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル、(メタ)アクリル酸オクトキシポリ(エチレン−プロピレン)グリコール(エチレングリコール−プロピレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル、(メタ)アクリル酸ラウロキシポリエチレングリコール(エチレングリコールの重合数2〜100のもの)エステル等が挙げられる。 【0029】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入することができる多官能性のモノマーの例としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、(メタ)アクリル酸2−イソシアネートエチルエステル、一般式(F)でR8 が水素原子のもの、アリルグリシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル等が挙げられる。 【0030】モノマー(H)としては、例えば(メタ)アクリル酸トリデシルエステル、(メタ)アクリル酸ミリスチルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリルエステル、(メタ)アクリル酸ベへニルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸イソボニルエステル、(メタ)アクリル酸ノニルフェノキシポリエチレングリコールエステル等の上記範囲外の(メタ)アクリル酸エステル;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル系化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニルエステルやアリル化合物;エチルビニルエーテル、ノルマルプロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、ノルマルブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、ターシャリーブチルビニルエーテル、ノルマルオクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のビニルエーテル類;、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フルオロオレフィンマレイミド等のその他のビニル系化合物などが挙げられる。 【0031】本発明のアクリルシリコン共重合体を合成する方法としては、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法などがあり、又、重合を行う開始剤としては、一般的なアゾ系重合開始剤や過酸化物が用いられる。 【0032】また、トリメチルシリル基を共重合体中に導入する方法としては、重合反応を行った後にトリメチルシリル基を含む反応性のシランを付加させたり、縮合させる方法がある。 【0033】本発明は、共重合体の機能に関する発明であるから、共重合体の合成方法によって何ら制限されるものではない。 【0034】本発明の水性塗料用平滑剤が適する塗料は、高外観が要求される塗料である。例えば、自動車用水性ベース塗料、自動車用水性中塗り塗料、自動車用水性プライマー塗料、高級家具用水性塗料等の塗装時に十分な平滑性を与えると同時にハジキやクレーターの発生を防止する。 【0035】本発明による水性塗料用平滑剤を塗料に添加する時期は任意であって、顔料を混練する過程で、あるいは、塗料を製造した後に添加することが出来る。 【0036】本発明による水性塗料用平滑剤の添加量は、塗料の樹脂の種類や、顔料の配合組成などにより異なるが、通常固形分換算で塗料ビヒクルに対し0.01から5重量%、好ましくは、0.05から2重量%である。 【0037】添加量が0.01重量%より少ないと平滑性を十分に与える事が出来ない。また、5重量%より多く添加すると、リコート時に様々な悪影響を及ぼす可能性が大きくなるので、好ましくない。 【0038】 【発明の効果】本発明の水性塗料用平滑剤は、新規なアクリルシリコン系重合物であり、従来にない良好な平滑性を与える事が可能である。 【0039】 【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【0040】以下における「部」及び「%」は、それぞれ、「重量部」及び「重量%」を示す。 【0041】製造実施例1撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート、温度計、及び窒素ガス吹き込み口を備えた1000mlの反応容器に、プロピルプロピレングリコール(以下PFGと略称する)150部を仕込み、窒素ガスを導入しながら120℃に昇温した後、下に示す滴下溶液(a−1)を滴下ロートにより2時間で等速滴下した。 【0042】 滴下溶液(a−1) アクリル酸ターシャリーブチルエステル 75部 メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステル (エチレングリコールの重合数23のもの) 75部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 50部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部滴下溶液(a−1)の滴下終了1時間後、t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト2部を加え、さらに、120℃をキープしつつ2時間反応させた。反応終了後、反応溶液をPFGで30%の濃度に調整し、添加剤[A−1]を得た。合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、5000であった。 【0043】製造実施例2製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−2)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[A−2]を得た。 【0044】 滴下溶液(a−2) アクリル酸イソブチルエステル 75部 N-ターシャリーブチルアクリルアミド 75部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 50部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 10部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、1500であった。 【0045】製造実施例3製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−3)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[A−3]を得た。 【0046】 滴下溶液(a−3) アクリル酸2−メトキシエチルエステル 40部 N,N-ジメチルアクリルアミド 30部 アクリル酸イソノニルエステル 40部 ターシャリーブチルビニルエーテル 40部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 50部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 10部合成したビニルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、2500であった。 【0047】製造比較例4製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−4)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[A−4]を得た。 【0048】 滴下溶液(a−4) N,N-ジメチルアクリルアミド 100部 アクリル酸2−ブトキシエチルエステル 100部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 100部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、2000であった。 【0049】製造実施例5製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−5)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[A−5]を得た。 【0050】 滴下溶液(a−5) アクリル酸ラウロキシポリエチレングリコールエステル (エチレングリコール付加モル数10) 80部 アクリル酸ターシャリーブチルエステル 80部 アクリル酸 80部 3−メタクリロキシプロピルトリメチルシラン 80部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 3.2部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、10000であった。 【0051】製造実施例6製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−6)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[A−6]を得た。 【0052】 滴下溶液(a−6) アクリル酸エチルエステル 140部 N,N-ジメチルアクリルアミド 145部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 15部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、3000であった。 【0053】製造実施例7製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−7)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[A−7]を得た。 【0054】 滴下溶液(a−7) アクリル酸2−エトキシエチルエステル 25部 N,N−ジメチルアクリルアミド 25部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 250部 PFG 100部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 6部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、8000であった。 【0055】製造実施例8製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−8a)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応した後、(a−8b)を加えて添加剤[A−8]を得た。 【0056】 滴下溶液(a−8a) アクリル酸ターシャリーブチルエステル 75部 N,N-ジメチルアクリルアミド 75部 メタクリル酸2−イソシアネートエチルエステル 50部 PFG 100部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部 滴下溶液(a−8b) 3−アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 150部滴下溶液(a−8a)の滴下終了1時間後、t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト3部を加え、さらに、120℃をキープしつつ2時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、滴下溶液(a−8b)を1時間かけて滴下した。24時間放置後PFGで不揮発分を30%に調整し、添加剤[A−8]を得た。 【0057】合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、3000であった。 【0058】製造実施例9製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(a−9a)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応した後、(a−9b)を加えて添加剤[A−9]を得た。 【0059】 滴下溶液(a−9a) アクリル酸2−メトキシエチルエステル 100部 ターシャリーブチルビニルエーテル 100部 ターシャリーブチルアクリルアミド 50部 メタクリル酸2−イソシアネートエチルエステル 50部 トルエン 50部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部 滴下溶液(a−9b) 3−アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 150部滴下溶液(a−9a)の滴下終了1時間後、t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト3部を加え、さらに、120℃をキープしつつ2時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、滴下溶液(a−9b)を1時間かけて滴下した。24時間放置後PFGで不揮発分を30%に調整し、添加剤[A−9]を得た。 【0060】合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、2500であった。 【0061】製造比較例1製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(n−1)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−1]を得た。 【0062】 滴下溶液(n−1) アクリル酸エチルエステル 200部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 100部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、6000であった。 【0063】製造比較例2製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(n−2)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−2]を得た。 【0064】 滴下溶液(n−2) メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステル (エチレングリコールの重合数23のもの) 200部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 100部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 10部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、4000であった。 【0065】製造比較例3製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(n−3)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−3]を得た。 【0066】 滴下溶液(n−3) アクリル酸エチルエステル 150部 メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステル (エチレングリコールの重合数23のもの) 145部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 5部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 6部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、7500であった。 【0067】製造比較例4製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(n−4)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−4]を得た。 【0068】 滴下溶液(n−4) アクリル酸エチルエステル 6.5部 アクリル酸 15.5部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 278部 PFG 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、5000であった。 【0069】製造比較例5製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(n−5)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−5]を得た。 【0070】 滴下溶液(n−5) アクリル酸ターシャリーブチルエステル 150部 メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステル (エチレングリコールの重合数23のもの) 150部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 100部 PFG 50部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 0.5部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、45000であった。 【0071】製造比較例6製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴下溶液(n−6)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−6]を得た。 【0072】 滴下溶液(n−6) アクリル酸ターシャリーブチルエステル 50部 N-ターシャリーブチルアクリルアミド 50部 3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 50部 PFG 350部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部合成したアクリルシリコン系共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、400であった。 【0073】製造比較例7市販されているアクリル共重合体系の平滑剤として、AQ−200(楠本化成(株)社製)を使用した。これを添加剤[N−7]とした。 【0074】製造比較例8市販されているシリコーン系の平滑剤として、Byk−348(ビックケミー(株)社製)を使用した。これを添加剤[N−8]とした。 【0075】 【表1】
【0076】 【表2】
【0077】塗料試験例1 (水性ベース塗料での平滑性試験) 第3表、第4表に示した配合の水性ベース塗料組成物について平滑性の試験を行った。 (メタリックベース塗料の作成)第3表の配合Aから配合Cの順にラボディスパーで撹拌しながら均一に混合し、アクリルメラミン系水性メタリックベース塗料を作成した。得られた塗料をジメチルエタノールアミンでPHが7.8になるように調整した後、粘度をフォードカップ#4で30秒(20℃)になるように蒸留水で希釈した。調整した水性ベース塗料に第1表、第2表の添加剤を塗料に対して有効成分量が0.3%になるように添加し、ラボディスパーで均一に撹拌混合した。 (中塗り板の作成)第5表に示した配合の中塗り用塗料の粘度を希釈溶剤を用いてフォードカップ#4で18秒になるように調整した後、ブリキ板(0.3mm×200mm×300mm)にエアスプレー塗装し、140℃で20分間オーブンで焼き付けた。1つの試験サンプルにつき3枚の中塗り塗装板を用意した。室温まで冷却後、一枚の中塗り板上に水滴を垂らし、80℃で乾燥した。水滴の乾燥した後には、添加剤が集まって濃縮された状態になっている。又別の中塗り板上には、マシン油を汚染物質として付着させた。もう一枚の中塗り板上は、そのまま水性ベース塗料を塗装するのに用いた。 (平滑性の試験)作成したメタリックベース塗料を24時間放置後、中塗り板に乾燥後の膜厚が15μになるようにエアスプレーで塗装した。80℃のオーブンで10分間乾燥した後、第4表のトップクリアー塗料をエアスプレーで乾燥膜厚が40μになるようにエアスプレーで塗装し、10分間セッティング後、140℃のオーブンで20分間焼き付けた。 【0078】(平滑性の評価)平滑性の評価は、水性ベース塗料自身の平滑性とトップクリアーコートを塗装した後の肌の様子それぞれを目視にて「最良」(5)から「最悪」(1)までの5段階に評価した。また、汚染物質を付着させた塗膜に見られるハジキやクレーターの数を目視にて数え、「最良」(5)から「最悪」(1)までの5段階に評価した。その結果を第6表に示す。 【0079】塗料試験例2(水性プライマー塗料での評価)(平滑性の試験)第7表の配合の水性プライマー塗料に、第1表、第2表の添加剤を加えてラボディスパーで均一に攪拌混合した。1つの試験サンプルにつきカチオン電着板(0.8mm×200mm×300mm)を3枚用意した。一枚のカチオン電着板上には、ハンドクリームを付けた指で指紋を付着させた。もう一枚のカチオン電着板には汚染物質としてマシン油を付着させた。もう一枚のカチオン電着板にはそのまま検討用の水性プライマー塗料を塗装する。 試験用の添加剤を添加して24時間後、蒸留水を用いて水性中塗り塗料の粘度がフォードカップ#4で25秒になるように希釈した。この水性プライマー塗料をエアスプレーで乾燥後の膜厚が30μになるように試験用のカチオン電着板上に塗装した。10分間セッティング後、80℃のオーブンで10分間乾燥し、更に160℃のオーブンで25分間焼き付けた。 【0080】上塗り性の試験は以下のように行った。カチオン電着板上に塗装した水性プライマーの平滑性を評価した後、第5表の溶剤系中塗り塗料をエアスプレーで乾燥後の膜厚が30μになるように塗装した。5分間セッティング後、140℃のオーブンで20分間焼き付けた。 (平滑性の評価)平滑性の評価は肌の様子を目視にて「最良」(5)から「最悪」(1)までの5段階に評価した。また、汚染物質を付着させた塗膜に見られるハジキやクレーターの数を目視にて数え、「最良」(5)から「最悪」(1)までの5段階に評価した。その結果を第8表に示す。 (層間付着性の評価)層間付着性の試験は、水性プライマー塗料を塗装した塗板上に、溶剤系中塗り塗料を塗装した塗板で行った。塗装板をカッターによって10mm×10mm角内に等幅の1mmの碁盤目を100個作り、セロテープ(登録商標)による剥離試験を行い残存した上塗り部分を数えた。試験結果を第8表に示す。 【0081】 【表3】
【0082】 【表4】
【0083】 【表5】
【0084】 【表6】
【0085】 【表7】
【0086】 【表8】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000225854 【氏名又は名称】楠本化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年6月14日(2001.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060782 【弁理士】 【氏名又は名称】小田島 平吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−371244(P2002−371244A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月26日(2002.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−179999(P2001−179999) |
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