| 【発明の名称】 |
エポキシ樹脂組成物及びプリプレグの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】福原 康雄
【氏名】中村 善彦
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| 【要約】 |
【課題】無溶剤のエポキシ樹脂組成物を用いてプリプレグを製造する際に、基材の繊維間にまで良好に樹脂が含浸し、積層板への成形後にミーズリングや特性等を良好にすることが可能であり、また、吸湿耐熱性に優れる積層板を得ることができるエポキシ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】基材の片面に塗布して基材に含浸させることによってプリプレグを作製するのに用いられる無溶剤のエポキシ樹脂組成物に関する。エポキシ樹脂とジシアンジアミドを含有すると共にエポキシ樹脂100質量部に対して5〜60質量部の無機充填材を含有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材の片面に塗布して基材に含浸させることによってプリプレグを作製するのに用いられる無溶剤のエポキシ樹脂組成物であって、エポキシ樹脂とジシアンジアミドを含有すると共にエポキシ樹脂100質量部に対して5〜60質量部の無機充填材を含有して成るエポキシ樹脂組成物。 【請求項2】 無機充填材100質量部に対して0.1〜3.0質量部のカップリング剤で処理した無機充填材を用いて成ることを特徴とする請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項3】 無機充填材として、溶融シリカ、アルミナ、Eガラス、タルク、水酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも一種類を用いて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項4】 無機充填材の平均粒径が0.8〜20μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項5】 ジシアンジアミドの平均粒径が15μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項6】 ジシアンジアミドが溶出しない温度以下において、粘度が100ポイズ以下の樹脂とジシアンジアミドを混合してマスターバッチを調製し、このマスターバッチをエポキシ樹脂に配合することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項7】 マスターバッチの調製時にジシアンジアミドを粉砕してマスターバッチ中に分散させて成ることを特徴とする請求項6に記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項8】 マスターバッチに凝集防止剤を配合して成ることを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を基材の片面に塗布して基材に含浸させるプリプレグの製造方法において、基材に塗布する前にエポキシ樹脂組成物を60〜195℃に加熱することを特徴とするプリプレグの製造方法。 【請求項10】 エポキシ樹脂組成物の加熱時間が0.1〜180秒であることを特徴とする請求項9に記載のプリプレグの製造方法。 【請求項11】 エポキシ樹脂組成物を加熱ロールの表面で加熱することを特徴とする請求項9又は10に記載のプリプレグの製造方法。 【請求項12】 繊維からなる長尺のシート状に形成された基材を連続して送りながらエポキシ樹脂組成物を塗工、含浸させることによってプリプレグを連続的に製造するにあたって、表面温度が60〜195℃の転写ロールの表面に膜状に形成されたエポキシ樹脂組成物を溶融状態で転写ロールから基材の片面に転写して塗工し、このエポキシ樹脂組成物を基材に含浸させ、次に、基材のエポキシ樹脂組成物が塗工された側に配置された付回りロールを基材の片面に押圧してエポキシ樹脂組成物を基材の塗工面と反対側に付回らせ、この後に、エポキシ樹脂組成物を塗工・含浸した基材を非接触タイプの加熱ユニットで加熱してエポキシ樹脂組成物を半硬化させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁材料用積層板またはその材料であるプリプレグに使用される無溶剤のエポキシ樹脂組成物及びこのエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグの製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、電気絶縁材料用積層板の材料であるプリプレグを製造するにあたっては、一般的に、エポキシ樹脂と硬化剤を有機溶剤に溶解又は分散させてワニス(溶液)を調製し、このワニスをガラスクロス等の補強用の基材に含浸させ、この後、加熱することにより溶剤を除去すると共に基材に含浸させた樹脂をBステージ化(半硬化)するようにして行われている。 【0003】しかし、この方法では有機溶剤を多量に使用し、その上、除去した有機溶剤を処理する必要があり、作業環境の悪化やエネルギーコストの増大などの問題があった。そこで、溶剤を使用しない無溶剤のエポキシ樹脂組成物を低粘度化して含浸する方法や、無溶剤のエポキシ樹脂組成物を基材の片面に塗布し、この後、加圧・加熱により基材に均一に含浸させてプリプレグを製造する方法が提案されている(例えば、特公昭60−39288号公報や特開平9−263647号公報)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の無溶剤のエポキシ樹脂組成物を用いる方法では、エポキシ樹脂の硬化剤として粒径が30μm以上のジシアンジアミドを分散して配合しているので、ジシアンジアミドが樹脂含浸持に基材の表面に付着して偏在化することがあり、このようなジシアンジアミドが偏在したプリプレグを用いて銅張り積層板(CCL)等の積層板を製造すると、プリプレグの硬化物の特性が悪化したりガラスクロス束中心部の硬化性が悪化したりして、積層板への成形後にミーズリング(ガラスクロス交点白化)が生じるという問題があった。 【0005】また、最近、鉛フリー半田等への対応のために、積層板の吸湿耐熱性を向上させる必要が生じてきている。 【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、無溶剤のエポキシ樹脂組成物を用いてプリプレグを製造する際に、基材の繊維間にまで良好に樹脂が含浸し、積層板への成形後にミーズリングや特性等を良好にすることが可能であり、また、吸湿耐熱性に優れる積層板を得ることができるエポキシ樹脂組成物及びプリプレグの製造方法を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るエポキシ樹脂組成物は、基材1の片面に塗布して基材1に含浸させることによってプリプレグ22を作製するのに用いられる無溶剤のエポキシ樹脂組成物であって、エポキシ樹脂とジシアンジアミドを含有すると共にエポキシ樹脂100質量部に対して5〜60質量部の無機充填材を含有して成ることを特徴とするものである。 【0008】また、本発明の請求項2に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項1の構成に加えて、無機充填材100質量部に対して0.1〜3.0質量部のカップリング剤で処理した無機充填材を用いて成ることを特徴とするものである。 【0009】また、本発明の請求項3に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項1又は2の構成に加えて、無機充填材として、溶融シリカ、アルミナ、Eガラス、タルク、水酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも一種類を用いて成ることを特徴とするものである。 【0010】また、本発明の請求項4に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、無機充填材の平均粒径が0.8〜20μmであることを特徴とするものである。 【0011】また、本発明の請求項5に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、ジシアンジアミドの平均粒径が15μm以下であることを特徴とするものである。 【0012】また、本発明の請求項6に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、ジシアンジアミドが溶出しない温度以下において、粘度が100ポイズ以下の樹脂とジシアンジアミドを混合してマスターバッチを調製し、このマスターバッチをエポキシ樹脂に配合することを特徴とするものである。 【0013】また、本発明の請求項7に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項6の構成に加えて、マスターバッチの調製時にジシアンジアミドを粉砕してマスターバッチ中に分散させて成ることを特徴とするものである。 【0014】また、本発明の請求項8に係るエポキシ樹脂組成物は、請求項6又は7の構成に加えて、マスターバッチに凝集防止剤を配合して成ることを特徴とするものである。 【0015】本発明の請求項9に係るプリプレグの製造方法は、請求項1乃至8のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を基材1の片面に塗布して基材1に含浸させるプリプレグの製造方法において、基材1に塗布する前にエポキシ樹脂組成物を60〜195℃に加熱することを特徴とするものである。 【0016】また、本発明の請求項10に係るプリプレグの製造方法は、請求項9の構成に加えて、エポキシ樹脂組成物の加熱時間が0.1〜180秒であることを特徴とするものである。 【0017】また、本発明の請求項11に係るプリプレグの製造方法は、請求項9又は10の構成に加えて、エポキシ樹脂組成物を加熱ロール10の表面で加熱することを特徴とするものである。 【0018】また、本発明の請求項12に係るプリプレグの製造方法は、請求項9乃至11のいずれかの構成に加えて、繊維からなる長尺のシート状に形成された基材1を連続して送りながらエポキシ樹脂組成物を塗工、含浸させることによってプリプレグ22を連続的に製造するにあたって、表面温度が60〜195℃の転写ロール2の表面に膜状に形成されたエポキシ樹脂組成物を溶融状態で転写ロール2から基材1の片面に転写して塗工し、このエポキシ樹脂組成物を基材1に含浸させ、次に、基材1のエポキシ樹脂組成物が塗工された側に配置された付回りロール3を基材1の片面に押圧してエポキシ樹脂組成物を基材1の塗工面と反対側に付回らせ、この後に、エポキシ樹脂組成物を塗工・含浸した基材を非接触タイプの加熱ユニット4で加熱してエポキシ樹脂組成物を半硬化させることを特徴とするものである。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。 【0020】本発明のエポキシ樹脂組成物は実質的に溶剤(溶媒)を含まない無溶剤のエポキシ樹脂組成物であり、分子内に二個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂と反応性を有する硬化剤であるジシアンジアミドと、無機充填材とを含有し、さらに必要に応じて、硬化促進剤や改質剤やその他の添加剤を含有して調製されるものである。 【0021】本発明で用いるエポキシ樹脂は溶剤を含んでいない無溶剤型のエポキシ樹脂であって、その種類は特に限定されるものではないが、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂、芳香族アミン型エポキシ樹脂などを例示することができる。ただし、本発明のエポキシ樹脂組成物は無溶剤で基材に含浸させる点から、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物は溶融粘度が低く且つ融点が低い方が好適である。特に、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物の融点は80℃以下にするのが好ましく、これにより、エポキシ樹脂組成物の基材への含浸(浸透)の均一性を向上させることができるものである。 【0022】硬化剤として配合するジシアンジアミドは溶剤を含んでいない無溶剤型であって、その平均粒径が15μm以下であることが好ましい。このように平均粒径が15μm以下のジシアンジアミドを用いることによって、基材にエポキシ樹脂組成物を含浸させるときに、基材の表面にジシアンジアミドが付着して偏在化することが無くて基材の内部にまでジシアンジアミドを浸透させることができ、従って、このプリプレグを銅張り積層板等の積層板(成形板)に成形した後に、硬化したプリプレグの強度等の特性が低下したり積層板にミーズリングが生じたりすることがないものである。平均粒径が15μmを超えるジシアンジアミドを用いると、上記のような問題が生じる恐れがある。尚、ジシアンジアミドの基材への侵入させ易さを考慮すると、平均粒径は小さい方が好ましいが、エポキシ樹脂との反応の制御のしやすさを考慮すると、平均粒径が0.05μm以上であることが好ましい。 【0023】また、ジシアンジアミドの偏在化が原因による硬化物の特性の悪化やミーズリングの発生を少なくするために、また、エポキシ樹脂組成物へのジシアンジアミドの分散性を容易に高くすることができるように、さらに、ジシアンジアミドが有する特性(例えば、エポキシ樹脂との反応性)を維持するために、ジシアンジアミドをマスターバッチ化するのが好ましい。ジシアンジアミドをマスターバッチ化するにあたっては、ジシアンジアミドが溶出しない(反応しない)温度以下、すなわち130℃以下の温度で粘度が100ポイズ以下の樹脂とジシアンジアミドを混合する。このマスターバッチの際に用いる樹脂としては、20〜130℃の温度で0.01〜100ポイズの粘度を有するもので且つ20〜130℃の温度でジシアンジアミドと反応して直ちにゲル化しないものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、ビスフェノールAノボラックやフェノールノボラックなどを用いることができる。 【0024】また、上記のようにマスターバッチを調製するにあたって、固形のジシアンジアミドを三本ロール等を用いて細かく粉砕しながらマスターバッチ用の樹脂に分散させるようにするのが好ましく、これにより、マスターバッチ中でのジシアンジアミドの分散性を高くすることができ、成形後の積層板にミーズリングの発生するのをさらに抑えることができて外観が良好な積層板を得ることができるものである。 【0025】さらに、上記のマスターバッチには凝集防止剤を配合させるのが好ましい。凝集防止剤としてはアエロジルなどの超微粒子状無水シリカを用いることができ、これをマスターバッチの全量に対して0.01〜3質量%配合するようにする。そして、この凝集防止剤によりマスターバッチ中におけるジシアンジアミドの二次凝集を抑えることができてマスターバッチ中でのジシアンジアミドの分散性をさらに高くすることができ、成形後の積層板にミーズリングの発生するのをさらに抑えることができて外観が良好な積層板を得ることができるものである。 【0026】本発明において無機充填材としては、溶融シリカ、アルミナ、Eガラス、Dガラス、タルク、クレイ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、二酸化チタン、チタン酸カリウム、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウムなどを例示することができ、これらの中から一種又は2種以上を選択して混合して使用することができる。無機充填材の配合量はエポキシ樹脂100質量部に対して5〜60質量部にする。無機充填材の配合量がエポキシ樹脂100質量部に対して5質量部よりも少ないと、積層板の吸湿耐熱性を高くすることができない。一方、無機充填材の配合量がエポキシ樹脂100質量部に対して60質量部よりも多いと、基材への無機充填材の含浸不良が発生して基材の表面に付着したりすることがあり、積層板の外観特性が悪くなる。また、無機充填材の平均粒径は0.8〜20μmであることが好ましい。無機充填材の平均粒径が0.8μm未満であれば、エポキシ樹脂組成物中において無機充填材の二次凝集が起こりやすくなり、基材への無機充填材の含浸不良が発生して基材の表面に付着したりすることがあり、積層板の外観特性が悪くなる恐れがある。一方、無機充填材の平均粒径が20μmよりも大きくなると、基材への無機充填材の含浸不良が発生して基材の表面に付着したりすることがあり、積層板の外観特性が悪くなる恐れがある。 【0027】無機充填材はカップリング剤により表面処理されているのが好ましい。この表面処理を行うにあたっては、無機充填材100質量部に対して0.1〜3.0質量部のカップリング剤を無機充填材に添加して混合するようにする。カップリング剤の添加量が無機充填材100質量部に対して0.1質量部未満であれば、エポキシ樹脂(の硬化物)と無機充填材の接着力が低下して積層板の吸湿耐熱性を高くすることができなくなる恐れがある。一方、カップリング剤の添加量が無機充填材100質量部に対して3.0質量部よりも大きいと、エポキシ樹脂組成物中において無機充填材の二次凝集が起こりやすくなり、基材への無機充填材の含浸不良が発生して基材の表面に付着したりすることがあり、積層板の外観特性が悪くなる恐れがある。カップリング剤として従来から公知のβ−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等を例示することができる。これらカップリング剤は単独又は二種以上混合して用いることができる。 【0028】そして、本発明の無溶剤のエポキシ樹脂組成物はエポキシ樹脂とジシアンジアミドと無機充填材及び必要に応じて硬化促進剤や改質剤やその他の添加剤を配合して混合することによって調製することができる。 【0029】図1は本発明のプリプレグの製造方法の一例を示すものである。基材1はガラスクロスなど繊維からなるシート状の長尺物に形成されるものであり、連続して矢印方向に送られている。この基材1はバックアップロール13の外周に回して折り返すように送られるものであり、基材1を介してバックアップロール13と対向させて転写ロール2が配置されている。この転写ロール2は基材1の送り方向と逆方向(基材1と転写ロール2の対向面の移動方向が逆方向)に回転駆動されるものであり、またこの転写ロール2の外周には転写ロール2の回転方向とリバース方向(転写ロール2とメータリングロール12の対向面の移動方向が逆方向)に回転駆動されるメータリングロール12が配置されている。また、転写ロール2の配置位置よりも基材1の進行方向側の位置において付回りロール3が配置されている。この付回りロール3は基材1の送り方向と逆方向(基材1と付回りロール3の対向面の移動方向が逆方向)に回転駆動されるものである。そしてさらに、付回りロール3の配置位置よりも基材1の進行方向側の位置において、加熱ユニット4が配置してある。加熱ユニット4は例えば内部に加熱空気を循環して非接触で加熱することができるものとして形成されている。 【0030】また、エポキシ樹脂組成物を主成分とする組成物(主剤)を貯蔵するタンク20aとジシアンジアミドを主成分とする組成物を貯蔵するタンク20bからそれぞれ、ギアポンプなどで形成される計量ポンプ21a、21bによって所定量の各組成物を送り出して混合する樹脂送りユニットが設けられており、このように各組成物を混合して調製される上記無溶剤のエポキシ樹脂組成物は溶融状態で転写ロール2に供給されるように形成されている。溶融状態のエポキシ樹脂組成物が転写ロール2の外周面に供給されると、このエポキシ樹脂組成物はメータリングロール12によって転写ロール2の外周表面に均一に拡げられ、転写ロール2の外周面で均一な膜状に形成される。 【0031】このように溶融状態のエポキシ樹脂組成物が均一な膜状に形成される転写ロール2の外周面には、バックアップロール13によって基材1の片面が押し付けられており、エポキシ樹脂組成物は転写ロール2から基材1の片面の表面に転写されて均一に塗工される。このように基材1の片面に塗工されたエポキシ樹脂組成物は溶融状態にあるので、エポキシ樹脂組成物は自然に基材1内に浸透して含浸していく。基材1へのエポキシ樹脂組成物の塗工は、このようにして転写ロール2による転写で行なうことができ、従来のようにダイコーターを用いる必要が無くなるものであり、ダイコーター内にエポキシ樹脂組成物が固着する場合のような問題が無くなるものである。 【0032】次に、溶融状態のエポキシ樹脂組成物が塗工・含浸された基材1は付回りロール3の位置に連続して送られる。付回りロール3は基材1のエポキシ樹脂組成物を塗工した側の面に押し付けらるように配置されているものであり、基材1が付回りロール3の外周に接触して通過する際に、基材1に塗工・含浸された溶融状態のエポキシ樹脂組成物は付回りロール3に押圧されて、基材1の塗工面と反対側の面に押し出されて付回ることになる。このようにして、基材1の片面に転写ロール2でエポキシ樹脂組成物を塗工するだけで、基材1にはその両面に均一にエポキシ樹脂組成物を付回らせると共にその内部に均一にエポキシ樹脂組成物を含浸させることができるものであり、従来のように基材1の片面と他方の片面にそれぞれダイコーターを配置して各面にエポキシ樹脂組成物を塗工するような必要が無くなるものである。また、基材1への転写ロール2によるエポキシ樹脂組成物の塗工や、付回りロール3による塗工面と反対側へのエポキシ樹脂組成物の付回りの操作は、いずれも基材1の同じ片面において行なわれるので、基材1内の空気は他方の片面から容易に逃げて封じ込められることがなく、ボイドが発生することを防ぐことができるものである。 【0033】このようにしてエポキシ樹脂組成物が塗工・含浸された基材1は加熱ユニット4に送られ、加熱ユニット4内を非接触で通過する間にエポキシ樹脂組成物が加熱され、エポキシ樹脂組成物をBステージ状態に半硬化させてシート状のプリプレグ22を得ることができるものである。このシート状のプリプレグ22は搬送ロール23で送られ、巻き取るか、あるいは一定長さに切断して、次工程に送られるものである。 【0034】上記のようなプリプレグ22の製造方法において、エポキシ樹脂組成物は基材1に塗布される前に60〜195℃に加熱するのが好ましく、これにより、エポキシ樹脂組成物を基材1の含浸(浸透)させる前に、エポキシ樹脂組成物に含まれるジシアンジアミドの一部又は全部を溶解させることができ、基材1の表面にジシアンジアミドが付着して偏在化することが無くて基材1の内部にまでジシアンジアミドを浸透させることができ、従って、このプリプレグを銅張り積層板等の積層板(成形板)に成形した後に、硬化したプリプレグの強度等の特性が低下したり積層板にミーズリングが生じたりすることがないものである。 【0035】エポキシ樹脂組成物の加熱温度はその組成によっても異なるが、60℃未満ではジシアンジアミドが溶解しにくく、上記のような効果を得ることができなくなる恐れがあり、一方、195℃を超えると反応性が高くなるために、エポキシ樹脂組成物の加熱時の温度上昇によりゲル化して粘度が高くなり過ぎて基材への含浸性などが低下する恐れがある。 【0036】また、エポキシ樹脂組成物の加熱時間はその組成や加熱温度により異なるが、0.1〜180秒にするのが好ましい。エポキシ樹脂組成物の加熱時間が0.1秒未満であれば、如何なる加熱温度であってもジシアンジアミドが溶解しにくく、上記のような効果を得ることができなくなる恐れがあり、一方、エポキシ樹脂組成物の加熱時間が180秒よりも長くなると、エポキシ樹脂組成物の加熱時の温度上昇によりゲル化して粘度が高くなり過ぎて基材への含浸性などが低下する恐れがある。 【0037】エポキシ樹脂組成物を加熱するにあたっては上記効果を得られるのであれば如何なる方法を用いてもよいが、エポキシ樹脂組成物を均一に加熱することができ、しかも、加熱後のエポキシ樹脂組成物を基材1に容易に塗布することができるように、ロール加熱方式を採用するのが好ましい。図1に示す実施の形態では、転写ロール2、付回りロール3、メータリングロール12、バックアップロール13、加熱ユニット4の直下に位置する搬送ロール23がエポキシ樹脂組成物を加熱する加熱ロール10として形成されている。これらの中でも、転写ロール2の表面温度は60〜195℃に加熱するのが好ましく、これにより、エポキシ樹脂組成物は基材1に塗布される前に加熱され易くなって上記効果を得やすくなるものである。また、エポキシ樹脂組成物を基材1に塗布する前に、基材1を基材加熱ロール11で加熱するのが好ましく、これにより、エポキシ樹脂組成物の温度が基材1への塗布直後に急激に低下することがなくなり、基材1にエポキシ樹脂組成物が含浸しやすくなるものである。 【0038】 【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明する。 【0039】(実施例1〜15、比較例1、2)エポキシ樹脂としては以下の3種類を用いた。 エポキシ樹脂a:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)製の「EPICLON N690」、軟化点約90℃、エポキシ当量=220g/eq) エポキシ樹脂b:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製の「エピコート828」、常温で液状、エポキシ当量=190g/eq) エポキシ樹脂c:10質量部のエポキシ樹脂aと、60質量部のエポキシ樹脂bと、30質量部の臭素化フェノール(テトラブロモビスフェノールA:試薬)とを130℃で溶解混合させたものである。この混合物は臭素化フェノールの水酸基当量をエポキシ当量から除去するため、エポキシ当量=400g/eqの組成物となる。 【0040】硬化剤であるジシアンジアミド(試薬)は以下の3種類の分散用樹脂を用いてマスターバッチを調製した。ジシアンジアミドと分散用樹脂の配合比率は質量比で30:70とした。尚、ジシアンジアミドの平均粒径、マスターバッチ化する際の三本ロールの使用の有無、凝集防止剤であるアエロジルの添加の有無及びアエロジルの添加量は表1、2に示す。 分散用樹脂a:ビスフェノールAノボラック(130℃、ICI粘度0.5ポイズ) 分散用樹脂b:ビスフェノールAノボラック(130℃、ICI粘度8ポイズ) 分散用樹脂c:フェノールノボラック(130℃、ICI粘度12ポイズ) 硬化促進剤としては2−エチル−4−メチルイミダゾール(試薬、以下2E4MZと略することがある。)を用いた。 【0041】無機充填材としては以下の二種類を用いた。尚、充填材の平均粒径は表1、2に示す。 無機充填材a:タルク(富士タルク(株)社製の「ST−100」) 無機充填材b:水酸化アルミニウム(昭和電工(株)社製の「H−42M」) カップリング剤としては以下の二種類を用いた。 カップリング剤a:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製の「KBM403」) カップリング剤b:γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製の「KBE403」) そして、上記の材料を用いてエポキシ樹脂組成物を調製し、図1に示す装置でプリプレグ22を形成した。すなわち、加熱溶融させた無溶剤のエポキシ樹脂組成物を転写ロール2で基材1にその片面に塗工して含浸させ、エポキシ樹脂組成物を含浸させた基材1を非接触タイプの加熱ユニット4により約180℃で加熱することにより、成形に適するレベルにまでBステージ化させてプリプレグ22を形成した。基材1としては厚さ0.18mmのガラスクロス(旭シュエーベル(株)社製の「7628」)を用いた。また、プリプレグの製造時に転写ロール2のロール表面温度を実測した。さらに、転写ロール2の回転速度を調整することにより、エポキシ樹脂組成物が転写ロール2に接してから基材1に転写されるまでの時間を測定し、この時間を転写ロール2上でのエポキシ樹脂組成物の加熱時間とした。また、プリプレグ22の製造開始から40時間後におけるエポキシ樹脂組成物の安定性を評価した。結果を表1、2に示す。 【0042】次に、上記のプリプレグ22を用いて両面銅張り積層板(CCL)を作製した。プリプレグ22は4枚重ねて使用し、その両面に18μmの銅箔を重ね合わせた。成形は以下の手順に従って行った。 ■圧力0.5MPa(5kgf/cm2)、熱盤温度30℃で30分間保持した。 ■圧力0.5MPa(5kgf/cm2)、熱盤温度120℃に昇温した。昇温速度は20℃/分とした。 ■圧力0.5MPa(5kgf/cm2)、熱盤温度120℃で5分間保持した。 ■圧力3.9MPa(40kgf/cm2)、熱盤温度120℃で20分間保持した。 ■圧力3.9MPa(40kgf/cm2)、熱盤温度180℃に昇温した。昇温速度は3℃/分とした。 ■圧力3.9MPa(40kgf/cm2)、熱盤温度180℃で90分間保持した。 ■圧力3.9MPa(40kgf/cm2)、熱盤温度50℃以下に冷却水で冷却した。 【0043】上記のようにして形成したCCLについてエッチング後の外観を評価した。この評価はCCLの両面の銅箔をエッチングにより除去した後、目視でクロス目の交点の白化状態を評価した。そして、エポキシ樹脂組成物の浸透が良好で白化が全く見られないものに◎を、白化がほとんど見られないものに○を、白化が多少見られるものに△を、白化が多数見られるものに×をそれぞれ付した。 【0044】また、上記のようにして形成したCCLについて吸湿はんだ耐熱性を評価した。この評価は、CCLの両面の銅箔をエッチングにより除去した後、50mm角に切断し、133℃・100%のプレッシャークッカーにて2時間吸湿させ、この後、260℃のはんだ槽に20秒間浸漬し、浸漬後のCCLの膨れやミーズリングを評価した。尚、サンプル数は5としてその良品の個数を数えた。 【0045】各評価の結果を表1、2に示す。 【0046】 【表1】
【0047】 【表2】
【0048】表1、2から明らかなように、実施例1〜15は比較例1、2に比べて、積層板への成形後にミーズリングの発生を少なくすることができ、且つ吸湿耐熱性に優れる積層板を形成することができるものである。実施例8は他の実施例に比べてカップリング剤の配合量が少ないものであるが、この結果、吸湿はんだ耐熱性が低下する傾向にある。実施例9は他の実施例に比べてカップリング剤の配合量が多いものであるが、この結果、ミーズリングの発生が増加する傾向にある。実施例10は他の実施例に比べて無機充填材の平均粒径が小さいものであるが、この結果、ミーズリングの発生が増加する傾向にある。実施例11は他の実施例に比べて無機充填材の平均粒径が大きいものであるが、この結果、ミーズリングの発生が増加する傾向にある。実施例12は他の実施例に比べてジシアンジアミドの平均粒径が大きいものであるが、この結果、ミーズリングの発生が増加する傾向にある。実施例13は他の実施例に比べて転写ロールの表面温度が高いものであるが、この結果、製造の安定性が低くなる傾向にある。実施例14は他の実施例に比べて転写ロールの表面温度が低いものであるが、この結果、ミーズリングの発生が増加する傾向にある。実施例15は他の実施例に比べて加熱時間が長いものであるが、この結果、製造の安定性が低くなる傾向にある。 【0049】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明は、基材の片面に塗布して基材に含浸させることによってプリプレグを作製するのに用いられる無溶剤のエポキシ樹脂組成物であって、エポキシ樹脂とジシアンジアミドを含有すると共にエポキシ樹脂100質量部に対して5〜60質量部の無機充填材を含有するので、無溶剤のエポキシ樹脂組成物を用いてプリプレグを製造する際に、基材の繊維間にまで良好に樹脂が含浸し、積層板への成形後にミーズリングや特性等を良好にすることが可能であり、また、吸湿耐熱性に優れる積層板を得ることができるものである。 【0050】また、本発明の請求項2の発明は、無機充填材100質量部に対して0.1〜3.0質量部のカップリング剤で処理した無機充填材を用いるので、積層板に成形した際に、積層板の吸湿耐熱性や外観が低下しないようにすることができるものである。 【0051】また、本発明の請求項3の発明は、無機充填材として、溶融シリカ、アルミナ、Eガラス、タルク、水酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも一種類を用いるので、無溶剤のエポキシ樹脂組成物を用いてプリプレグを製造する際に、基材の繊維間にまで良好に樹脂が含浸し、積層板への成形後にミーズリングや特性等を良好にすることが可能であり、また、吸湿耐熱性に優れる積層板を得ることができるものである。 【0052】また、本発明の請求項4の発明は、無機充填材の平均粒径が0.8〜20μmであるので、プリプレグを作製する際に無機充填材が二次凝集を起こしたり基材の表面へ付着するのを防止することができ、積層板の外観が低下しないようにすることができるものである。 【0053】また、本発明の請求項5の発明は、ジシアンジアミドの平均粒径が15μm以下であるので、プリプレグを作製する際に基材の表面にジシアンジアミドが付着して偏在化することが無くて基材の内部にまでジシアンジアミドを浸透させることができ、このプリプレグを積層板に成形した後に、硬化したプリプレグの強度等の特性が低下したり積層板にミーズリングが生じたりすることがないものである。 【0054】また、本発明の請求項6の発明は、ジシアンジアミドが溶出しない温度以下において、粘度が100ポイズ以下の樹脂とジシアンジアミドを混合してマスターバッチを調製し、このマスターバッチをエポキシ樹脂に配合するので、プリプレグの製造時において基材に含浸させる際に、基材の表面にジシアンジアミドが付着して偏在化するのを防止することができ、積層板にした際の特性の悪化やミーズリングの発生を少なくすることができ、また、ジシアンジアミドの分散性を容易に高くすることができ、さらに、ジシアンジアミドが有する特性を維持することができるものである。 【0055】また、本発明の請求項7の発明は、マスターバッチの調製時にジシアンジアミドを粉砕してマスターバッチ中に分散させるので、プリプレグの製造時において基材に含浸させる際に、基材の表面にジシアンジアミドが付着して偏在化するのを防止することができ、積層板にした際の特性の悪化やミーズリングの発生を少なくすることができるものである。 【0056】また、本発明の請求項8の発明は、マスターバッチに凝集防止剤を配合するので、凝集防止剤によりマスターバッチ中におけるジシアンジアミドの二次凝集を抑えることができてマスターバッチ中でのジシアンジアミドの分散性を高くすることができ、成形後の積層板にミーズリングの発生するのを抑えることができて外観が良好な積層板を得ることができるものである。 【0057】また、本発明の請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を基材の片面に塗布して基材に含浸させるプリプレグの製造方法において、基材に塗布する前にエポキシ樹脂組成物を60〜195℃に加熱するので、エポキシ樹脂組成物を基材の含浸させる前に、エポキシ樹脂組成物に含まれるジシアンジアミドの一部又は全部を溶解させることができ、基材の表面にジシアンジアミドが付着して偏在化することが無くて基材の内部にまでジシアンジアミドを浸透させることができ、従って、このプリプレグを銅張り積層板等の積層板に成形した後に、硬化したプリプレグの強度等の特性が低下したり積層板にミーズリングが生じたりすることがないものである。 【0058】また、本発明の請求項10の発明は、エポキシ樹脂組成物の加熱時間が0.1〜180秒であるので、エポキシ樹脂組成物の加熱不足や過剰加熱が生じないようにすることができ、ジシアンジアミドの溶解不足やエポキシ樹脂組成物のゲル化などを防止することができるものである。 【0059】また、本発明の請求項11の発明は、エポキシ樹脂組成物を加熱ロールの表面で加熱するので、エポキシ樹脂組成物を均一に加熱しやすくすることができると共に加熱後にエポキシ樹脂組成物の基材への塗布を容易に行うことができるものである。 【0060】また、本発明の請求項12の発明は、繊維からなる長尺のシート状に形成された基材を連続して送りながらエポキシ樹脂組成物を塗工、含浸させることによってプリプレグを連続的に製造するにあたって、表面温度が60〜195℃の転写ロールの表面に膜状に形成されたエポキシ樹脂組成物を溶融状態で転写ロールから基材の片面に転写して塗工し、このエポキシ樹脂組成物を基材に含浸させ、次に、基材のエポキシ樹脂組成物が塗工された側に配置された付回りロールを基材の片面に押圧してエポキシ樹脂組成物を基材の塗工面と反対側に付回らせ、この後に、エポキシ樹脂組成物を塗工・含浸した基材を非接触タイプの加熱ユニットで加熱してエポキシ樹脂組成物を半硬化させるので、転写ロールによりエポキシ樹脂組成物を均一に加熱しやすくすることができると共に転写ロールにより加熱後にエポキシ樹脂組成物の基材への塗布を容易に行うことができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−220432(P2002−220432A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月9日(2002.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−18515(P2001−18515) |
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