| 【発明の名称】 |
ダイアタッチペースト及び半導体装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹田 敏郎
【氏名】濤 一登
【氏名】鍵本 奉広
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| 【要約】 |
【課題】熱時接着強度を低下させないで、硬化物の低弾性率化を計ることにより、IC等の大型チップと銅フレーム等の組合せでもチップクラックや反りによるIC等の特性不良が起こらず、速硬化でかつボイドの発生のない樹脂ペーストを提供する。
【解決手段】(A)塩素含有量が500ppm以下であり、25℃での粘度が5,000[mPa・s]以下のるエポキシ樹脂(a1)と塩素含有量が300ppm以下であり、25℃での粘度が1,000[mPa・s]以下のエポキシ基を有する反応性希釈剤(a2)とからなり、その重量比(a1):(a2)が40:60〜90:10である液状エポキシ樹脂、(B)分子内に2個以上の水酸基を有するフェノール化合物、(C)潜在性硬化剤、(D)イミダゾール化合物、(E)無機フィラーを必須成分とするダイアタッチペーストである。また、上記のダイアタッチペーストを用いた半導体装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)塩素含有量が500ppm以下であり、25℃での粘度が5,000[mPa・s]以下の一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(a1)と塩素含有量が300ppm以下であり、25℃での粘度が1,000[mPa・s]以下のエポキシ基を有する反応性希釈剤(a2)とからなり、その重量比(a1):(a2)が40:60〜90:10である液状エポキシ樹脂、(B)分子内に2個以上の水酸基を有するフェノール化合物、(C)潜在性硬化剤、(D)イミダゾール化合物、(E)無機フィラーを必須成分とし、成分(A)100重量部に対して成分(B)が1〜10重量部、成分(C)が0.5〜5重量部、成分(D)が0.5〜10重量部であり、かつ成分(A)、(B)、(C)、(D)の合計100重量部に対して成分(E)が25〜900重量部であることを特徴とするダイアタッチペースト。 【化1】
【請求項2】 請求項1記載のダイアタッチペーストを用いて製作された半導体装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はIC、LSI等の半導体素子を金属フレーム等に接着する樹脂ペーストに関するものである。 【0002】 【従来の技術】エレクトロニクス業界の最近の著しい発展により、トランジスター、IC、LSI、超LSIと進化してきており、これら半導体素子に於ける回路の集積度が急激に増大すると共に大量生産が可能となり、これらを用いた半導体製品の普及に伴って、その量産に於ける作業性の向上並びにコストダウンが重要な問題となってきた。従来は半導体素子を金属フレームなどの導体にAu-Si共晶法により接合し、次いでハーメチックシールによって封止して、半導体製品とするのが普通であった。しかし量産時の作業性、コストの面より、樹脂封止法が開発され、現在では一般化されている。これに伴い、マウント工程に於けるAu-Si共晶法の改良としてハンダ材料や樹脂ペースト即ちダイアタッチペーストによる方法が取り上げられるようになった。 【0003】しかし、ハンダ法では信頼性が低いこと、素子の電極の汚染を起こし易いこと等が欠点とされ、高熱伝導性を要するパワートランジスター、パワーICの素子に使用が限られている。これに対しダイアタッチペーストはハンダ法に較べ、作業性に於いても信頼性等に於いても優れており、その需要が急激に増大している。 【0004】更に近年、IC等の集積度の高密度化により、チップが大型化してきており、一方従来用いられてきたりードフレームである42合金フレームが高価なことより、コストダウンの目的から銅フレームが用いられるようになってきた。しかしIC等のチップの大きさが約4〜5mm角より大きくなると、IC等の組立工程での加熱により、マウント法としてAu-Si共晶法を用いると、チップの熱膨張率と銅フレームの熱膨張率との差からチップのクラックや反りによる特性不良が問題となってきている。 【0005】即ちこれは、チップの材料であるシリコン等の熱膨張率が3×10-6/℃であるのに対し、42合金フレームでは8×10-6/℃であるが、銅フレームでは20×I0-6/℃と大きくなる為である。これに対し、マウント法としてダイアタッチペーストを用いることが考えられるが、従来のエポキシ樹脂系ペーストでは、熱硬化性樹脂で三次元硬化する為、弾性率が高く、チップと銅フレームとの歪を吸収するには至らなかった。 【0006】また、硬化時に架橋密度を小さくするようなエポキシ樹脂、例えばエポキシモノマーを多量に含むものを使用すれば弾性率を低くできるが、接着強度が低下するという欠点があった。更に通常のエポキシ樹脂は粘度が高く、これに無機フィラーを配合すると粘度が高くなりすぎ、ディスペンス時の糸ひきが発生し作業性が悪くなる。作業性を改良するために多量の溶剤を添加するとボイドが発生するという問題があった。かかる欠点を解決するために3官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂と反応性希釈剤を配合した発明(特開2000−80149、特開2000−80150、特開2000−80151)があるが、グリシジルアミン型エポキシ樹脂の塩素含有量が多い場合は半導体パッケージの耐湿信頼性が低下するといった問題があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱時接着強度を低下させないで、硬化物の低弾性率化を図ることにより、IC等の大型チップと銅フレーム等の組合せでもチップクラックや反りによるIC等の特性不良が起こらず、速硬化でかつボイドの発生のないダイアタッチペーストを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は(A)塩素含有量が500ppm以下であり、25℃での粘度が5,000[mPa・s]以下の一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(a1)と塩素含有量が300ppm以下であり、25℃での粘度が1,000[mPa・s]以下のエポキシ基を有する反応性希釈剤(a2)とからなり、その重量比(a1):(a2)が40:60〜90:10である液状エポキシ樹脂、(B)分子内に2個以上の水酸基を有するフェノール化合物、(C)潜在性硬化剤、(D)イミダゾール化合物、(E)無機フィラーを必須成分とし、成分(A)100重量部に対して成分(B)が1〜10重量部、成分(C)が0.5〜5重量部、成分(D)が0.5〜10重量部であり、かつ成分(A)、(B)、(C)、(D)の合計100重量部に対して成分(E)が25〜900重量部であるダイアタッチペーストである。また、上記のダイアタッチペーストを用いて製作された半導体装置である。 【0009】 【化2】
【0010】本発明に用いる液状エポキシ樹脂(A)は一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(a1)とエポキシ基を有する反応性希釈剤(a2)との重量比が40:60〜90:10である液状エポキシ樹脂であり、一般式(1)で示されるエポキシ樹脂の塩素含有量は500ppm以下であることが望ましい。500ppmを越えると、半導体パッケージに組み立てた際の耐湿信頼性が低下するので好ましくない。一般式(1)で示されるエポキシ樹脂は分子量により各種のものがあるが、分子量が小さく常温で液状のものが好ましく25℃の時の粘度が5,000[mPa・s]以下であることが配合するときの作業性及び配合後のペースト作業性の点から好ましい。 【0011】一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(a1)と混合するエポキシ基を有する反応性希釈剤(a2)は塩素含有量が300ppm以下であり、25℃での粘度は1,000[mPa・s]以下であることが望ましい。300ppmを越えると半導体パッケージとしての耐湿信頼性を低下させるので好ましくなく、1,000mPa・sを超える粘度ではペースト作業性の点から好ましくない。例を挙げると、n−ブチルグリシジルエーテル、バーサティック酸グリシジルエステル、スチレンオサイド、エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテル等があり、これらの内の1種類あるいは複数種と併用可能である。 【0012】一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(a1)とエポキシ基を有する反応性希釈剤(a2)との重量比は60:40〜90:10であることが好ましい。反応性希釈剤の重量比が40を越えると接着強度が弱く、10未満では樹脂ペーストとしたときに粘度が高くなり作業性が低下するので好ましくない。 【0013】本発明においては他のエポキシ樹脂を混合して用いてもよいがエポキシ樹脂全体の中で30%を超えない範囲が望ましい。上記液状エポキシ樹脂と混合する場合の他のエポキシ樹脂としては,例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、クレゾールノボラック類とエピクロルヒドリンとの反応により得られるポリグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等の脂肪族エポキシ、ジグリシジルヒダントイン等の複素環式エポキシ、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、ジシクロペンタジエンジオキサイド、アリサイクリックジエポキシーアジペイトのような脂環式エポキシがあり、これらの内の1種類あるいは複数種と併用可能である。 【0014】本発明に用いるフェノール硬化剤(B)はエポキシ樹脂の硬化剤として用いられる。本発明に用いるフェノール硬化剤はエポキシ基と反応して架橋にあずかる活性水素基を分子当り2個以上有するフェノール化合物であることが望ましい。このようなフェノール化合物の例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールS、ジヒドロキシジフェニルエーテル、ジヒドロキシベンゾフェノン、o-ヒドロキシフェノール、m-ヒドロキシフェノール、p-ヒドロキシフェノール、ビフェノール、テトラメチルビフェノール、エチリデンビスフェノール、メチルエチリデンビス(メチルフェノール)、シク口へキシリデンビスフェノール、またフェノール、クレゾール、キシレノール等の1価フェノール類とホルムアルデヒドとを稀薄水溶液中強酸性下で反応させることによって得られるフェノールノボラック樹脂、1価フェノール類とアクロレイン、グリオキザール等の多官能アルデヒド類との酸性下の初期縮合物や、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノン等の多価フェノール類とホルムアルデヒドとの酸性下の初期縮合物などであり、これらは単独でも混合して用いてもよい。 【0015】フェノール硬化剤(B)の配合量は液状エポキシ樹脂(A)100重量部に対し1〜10重量部使用するのが好ましい。1重量部未満では接着性及び低応力性が発揮できないし、10重量部を越えると耐熱性や接着性が低下するので好ましくない。 【0016】本発明に用いる潜在性硬化剤(C)はエポキシ樹脂の硬化剤として用いられ、例えば、アジピン酸ジヒドラジド、ドデカン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、P-オキシ安息香酸ジヒドラジド等のカルボン酸ジヒドラジドやジシアンジアミドである。潜在性硬化剤を用いるとフェノール硬化剤単独で硬化した場合に比べ著しく熱時接着強度が高くなる。又潜在性硬化剤はフェノール硬化剤よりも当量が小さいため、併用することにより粘度がそれ程高くなく、又潜在性であるため保存性にも優れたペーストを得ることができる。潜在性硬化剤(C)の配合量は液状エポキシ樹脂(A)100重量部に対し、0.5〜5重量部使用するのが好ましい。0.5重量部未満では熱時接着強度が弱く、5重量部を越えると低応力性が低下するので好ましくない。 【0017】本発明に用いるイミダゾール化合物(D)は、本発明において速硬化性を可能にするために必須の成分である。本発明に用いられるイミダゾール化合物としては、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−C11H23−イミダゾール等の一般的なイミダゾールやトリアジンやイソシアヌル酸を付加し、保存安定性を付与した2,4−ジアミノ−6−{2−メチルイミダゾール−(1)}−エチル−s−トリアジン、またそのイソシアヌル酸付加物等があり、これらのうちの1種類或いは複数種と併用可能である。イミダゾール化合物(D)の配合量は液状エポキシ樹脂(A)100重量部に対して、0.5〜10重量部使用することが望ましい。これより少いと、促進硬化が不十分であり、これより多くしても硬化がさほど促進されないのに保存性が低下するおそれがあるので何れも望ましくない。 【0018】本発明に用いる無機フィラー(E)としては銀粉、シリカフィラー等がある。銀粉は導電性を付与するために用いられ、ハロゲンイオン、アルカリ金属イオン等のイオン性不純物の含有量は10ppm以下であることが好ましい。又銀粉の形状としてはフレーク状、樹脂状や球状等が用いられる。必要とするペーストの粘度により、使用する銀粉の粒径は異なるが、通常平均粒径は2〜10μm、最大粒径は50μm程度のものが好ましい。又比較的粗い銀粉と細かい銀粉とを混合して用いることもでき、形状についても各種のものを適宜混合してもよい。 【0019】本発明に用いるシリカフィラーは平均粒径1〜20μmで最大粒径50μm以下のものである。平均粒径が1μm以下だと粘度が高くなり、20μm以上だと塗布又は硬化時に樹脂分が流出するのでブリードが発生するため好ましくない。最大粒径が50μm以上だとディスペンサーでペーストを塗布するときに、ニードルの出口を塞ぎ長時間の連続使用ができない。又比較的粗いシリカフィラーと細かいシリカフィラーとを混合して用いることもでき、形状についても各種のものを適宜混合してもよい。又、必要とされる特性を付与するために銀粉、シリカフィラー以外の無機フィラーを使用してもよい。無機フィラー(E)の添加量としては、成分(A)、(B)、(C)、(D)の合計100重量部に対して25〜900重量部である。25重量部より少ないと硬化物の機械物性に対して補強効果に乏しく剪断接着強度が低下するという問題があり、900重量部より多いとペースト粘度が高くなり作業性が低下するという問題がある。 【0020】本発明における樹脂ペーストには、必要により用途に応じた特性を損なわない範囲内で、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、顔料、染料、消泡剤、界面活性剤、溶剤等の添加剤を用いることができる。本発明の製造法としては、例えば各成分を予備混合して三本ロール等を用いて、ペーストを得て、真空下脱抱すること等がある。また、半導体装置の製造方法は、本発明のダイアタッチペーストを用い、その他は公知の製造方法を用いて製作することができる。 【0021】 【実施例】本発明を実施例で具体的に説明する。各成分の配合割合は重量部とする。 【0022】<実施例1〜9、比較例1〜10>表1及び表2に示した組成の各成分と無機フィラーを配合し、三本ロールで混練して樹脂ペーストを得た。この樹脂ペーストを真空チャンバーにて2mmHgで30分間脱泡した後、以下の方法により各種の性能を評価した。 【0023】<用いる原料成分>・一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(エポキシ樹脂a1−1):粘度2,000mPa・s、全塩素含有量400ppm、エポキシ当量220・一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(エポキシ樹脂a1―2):粘度4,000mPa・s、全塩素含有量350ppm、エポキシ等量235・一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(住友化学工業(株)製ELM−100,R:CH3):粘度4,000mPa・s、全塩素3,000ppm、エポキシ等量250・一般式(1)で示されるエポキシ樹脂(シェル石油(株)製E−630,R:-H):粘度8,000mPa・s、全塩素800ppmエポキシ等量280【0024】・ビスフェノールA型エポキシ樹脂(BPA):粘度9000mPa・s、エポキシ当量185・ビスフェノールF型エポキシ樹脂(BPF):粘度5000mPa・s、エポキシ当量170・反応性希釈剤(a2):t−ブチルフェニルグリシジルエーテル:粘度400mPa・s、全塩素含有量110ppm・フェノール硬化剤(B) :ビスフェノールF、・潜在性硬化剤(C):ジシアンジアミド(DDA) ・イミダゾール化合物(D):2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール(2P4MHZ) ・無機フィラー(E):銀粉 :粒径が0.1〜50μmで平均粒径3μmのフレーク状銀粉シリカフィラー:平均粒径5μmで最大粒径20μmのシリカフィラー【0025】<評価方法>・粘度:E型粘度計(3°コーン)を用い25℃、2.5rpmでの値を25℃にて測定し粘度とした。 ・弾性率:テフロン(登録商標)シート上にペーストを幅10mm長さ約150mm厚さ100μmに塗布し、170℃のオーブン中にて30分間硬化した後、引っ張り試験機で試験長100mm引っ張り速度1mm/分にて測定し得られた応力ーひずみ曲線の初期勾配より弾性率を算出した。 ・接着強度:2×2mmのシリコンチップをペーストを用いて銅フレームにマウントし170℃のオーブン中にて30分間硬化した。硬化後マウント強度測定装置を用い25℃,250℃での熱時ダイシェア強度を測定した。 ・反り量:6×15×0.3mmシリコンチップを銅フレーム(200μm厚さ)に導電性樹脂ペーストでマウントし、170℃30分間で硬化した後、チップの反りを表面粗さ計(測定長13mm)で測定した。 ・耐湿信頼性:シリコンチップ表面にアルミニウム配線を施した模擬素子を16pinDIP(デュアルインラインパッケージ)の銅フレームにペーストを用いてマウントし、170℃のオーブンにて30分間硬化した後、金線ボンディングして住友ベークライト(株)製エポキシモールディングコンパウンドEME―6300Hで175℃2分の条件でトランスファー成形した後、175℃4hrの条件で後硬化したパッケージをプレッシャークッカー処理(125℃、2.5atm)で500hr処理後のオープン不良率を調べた。 ・ポットライフ:25℃の恒温槽内に樹脂ペーストを放置した時の粘度が初期粘度の1.2倍以上に増粘するまでの日数を測定した。 ・全塩素測定法:エポキシ樹脂約1gを200ml平底フラスコに正確に秤取する。次いで沸石をいれ、n−ブチルカルビトール25mlを加え、加熱溶解させる。放冷後1N−水酸化カリウム溶液25mlを加え、10分間加熱還流させる。約1時間放冷後、試料をポリカップに移し約50mlの氷酢酸でフラスコ内を洗い流しポリカップに移す。0.01N−硝酸銀水溶液で電位差滴定し、同様にブランクのテストも実施して以下の式から全塩素含有量を求めた。 全塩素(wt%)=[{0.01×f×(V−V’)×AW}/(W×1000)]×100f:硝酸銀水溶液の力価V:試料の滴定に用いられた0.01N−硝酸銀水溶液の体積(ml) V’:ブランクのテストに用いられた硝酸銀水溶液の体積(ml) W:試料の重量AW:35.46【0026】評価結果を表1及び表2に示す。 【表1】
【0027】 【表2】
【0028】実施例1〜9では熱時接着強度が大きく、低応力性(低弾性率、低反り量)及びポットライフの長い耐湿信頼性に優れたペーストが得られるが、比較例1はビスフェノールA型エポキシ樹脂を使用したため低応力性が悪く、反り量が大きくなりチップクラックが発生した。比較例2はビスフェノールF型エポキシ樹脂を使用したため低応力性が悪く、反り量が大きくなりチップクラックが発生した。比較例3は反応性希釈剤の配合量が多いため、接着強度が著しく低下した。比較例4は反応性希釈剤の配合量が少ないため、粘度が高くなり作業性が低下した。比較例5はフェノール硬化剤の配合がないため、接着強度が著しく低下した。比較例6はフェノール硬化剤の配合量が多いため、熱時の接着性が低下した。比較例7,8は塩素含有量の多いエポキシを用いているため、耐湿信頼性が著しく低下した。比較例9はイミダゾールの配合量が多いため、ライフが著しく低下した。比較例10ではイミダゾールの代わりに3級アミンを用いたが耐湿性が低下した。 【0029】 【発明の効果】本発明の半導体用樹脂ペーストは、熱時接着強度が高く、かつ応力緩和性に優れているため、IC等の大型チップと銅フレームとの接着に適しており、IC組立工程でのチップクラックやチップ歪みによるIC等の特性不良を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002141 【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月19日(2001.2.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−187938(P2002−187938A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月5日(2002.7.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−41640(P2001−41640) |
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