| 【発明の名称】 |
ポリカルボジイミド化合物、その製造方法および物品の処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋中 博之
【氏名】河村 達夫
【氏名】石水 俊雄
【氏名】美細津 岩雄
【氏名】大浦 透
【氏名】遠山 光雄
【氏名】中村 道衛
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| 【要約】 |
【課題】保存安定性に優れ、高い架橋効率を有し、更に架橋物を黄変させないポリカルボジイミド化合物及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】芳香族ジイソシアネート、ジオール及びモノアルコールを反応させて得られる両末端イソシアネートウレタンプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーをカルボジイミド化してなる下記の一般式(1)で表され、数平均分子量が300〜100,000であるポリカルボジイミド化合物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを反応させて得られる両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーをカルボジイミド化してなる下記の一般式(1)で表され、数平均分子量が300〜100,000であることを特徴とするポリカルボジイミド化合物。
(式中のmは1〜20の整数、nは1〜30の整数、Rは芳香族イソシアネートの残基、Xはウレタン結合、Yはジオールの残基、Aはモノアルコール残基である。) 【請求項2】 芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを反応させて得られる両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーをカルボジイミド化し、これを鎖伸長剤の2価のアルコール又はアミンで鎖伸長させてなる下記の一般式(2)で表され、数平均分子量が300〜100,000であることを特徴とするポリカルボジイミド化合物。
(式中のoは1〜20の整数、pは1〜30の整数、q は1〜10の整数、Rは芳香族イソシアネートの残基、Xはウレタン結合、Wはウレタン結合及び/又は尿素結合、Yはジオールの残基、Zは鎖伸長剤の残基、Aはモノアルコール残基である。) 【請求項3】 芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを1<NCO/OH≦2 となるモル比で反応させて両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを形成させた後、カルボジイミド化することを特徴とするポリカルボジイミド化合物の製造方法。 【請求項4】 カルボジイミド化が完了する前に、更に鎖伸長剤で鎖伸長させる請求項3に記載のポリカルボジイミド化合物の製造方法。 【請求項5】 芳香族ジイソシアネートが、2,4−トルエンジイソシアネート及び/又は2,6−トルエンジイソシアネートである請求項3に記載のポリカルボジイミド化合物の製造方法。 【請求項6】 ジオールが、炭素数2〜30である低分子化合物の脂肪族又は脂環族ジオールまたはその混合物である請求項3〜5のいずれか1項に記載のポリカルボジイミド化合物の製造方法。 【請求項7】 モノアルコールが、炭素数1〜30の脂肪族及び脂環族モノアルコール、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ポリアルキレングリコールモノアルキルエステルから選ばれる少なくとも1種である請求項3〜6のいずれか1項に記載のポリカルボジイミド化合物の製造方法。 【請求項8】 架橋剤としての請求項1又は2に記載のポリカルボジイミド化合物、もしくは請求項3または4に記載の方法で得られるポリカルボジイミド化合物及び該ポリカルボジイミド化合物と反応性の基を有する架橋形成重合体を含むことを特徴とする物品の処理剤。 【請求項9】 接着剤、コーティング剤、繊維用加工剤、塗料、印刷インク又は顔料樹脂捺染剤である請求項8に記載の物品の処理剤。 【請求項10】 請求項8に記載の処理剤で物品を処理することを特徴とする物品の処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー用架橋剤として使用できる新規なポリカルボジイミド化合物、その製造方法並びに物品の処理剤及び物品の処理方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に使用されているポリカルボジイミド化合物は、モノあるいはジイソシアネート化合物を、従来公知のカルボジイミド化触媒である3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン1−オキシド等のホスホレン類を使用してカルボジイミド化する方法、ジイソシアネート化合物を触媒でカルボジイミド化し、両末端をモノアルコールまたはモノアミンで封鎖する方法、過剰のジイソシアネート化合物を使用し、モノアルコール又はモノアミンで片末端イソシアネートを生成させ、触媒を添加してカルボジイミド化する方法、カルボジイミド化が進んだ後、ジオール等を用いて鎖延長する方法、又は大過剰のジイソシアネート化合物を使用し、ジオール及びモノアルコール又はモノアミンでプレポリマーを生成させ、触媒を添加してカルボジイミド化する方法等が用いられており、生成物は、例えば−(N=C=N−R)n−−(N=C=N−R)n−X−R′−X−(N=C=N−R)n−等で表される(式中のRはジイソシアネート残基、R' はジオールの残基、Xはウレタン結合である)。これらのポリカルボジイミド化合物の一方の末端は例えばY′−X−、他端はY′−X−R−(Y′はモノアルコール又はモノアミンの残基)等である。又、イソシアネートとしては、芳香族イソシアネート及び/又は脂肪族イソシアネートが使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの方法によって得られるポリカルボジイミド化合物は、上記のようにカルボジイミド基(−N=C=N−R−)同士が多数結合して一本の分子鎖を形成したものであり、これをカルボキシル基等の官能基を有する樹脂等のポリマーの架橋剤として使用した場合、カルボジイミド基由来の架橋を形成して上記樹脂等は架橋するが、樹脂等とポリカルボジイミド類のみの性質しか発現せず、樹脂の種類によっては密着性、接着性、伸度及び強度等の特性が不十分となる場合があった。また架橋を形成するカルボジイミド単位が相互に近接しており、架橋形成に到らないカルボジイミド単位が多く存在し、架橋効率が上がらない場合があり、又、特に芳香族カルボジイミドの場合、残存するカルボジイミド基がアルカリ性物質や水分と反応し、又、光によって黄変する現象が見られた。又、その黄変性を押さえるため架橋剤量を減らして使用した場合、黄変性は減少するが、架橋効率は悪くなり、密着性等の特性が十分発揮できなかった。 【0004】又、イソシアネートとしては芳香族イソシアネート及び/又は脂肪族イソシアネートが使用されるが、芳香族イソシアネートを使用した場合、得られたポリカルボジイミド化合物を架橋剤として使用した場合、高性能を発揮するが、その高反応性のために保存安定性に欠け、保存中にカルボジイミド基同士が環化してしまい、更に耐候性も悪いものであった。一方、脂肪族イソシアネートを使用して合成したカルボジイミド化合物は、保存安定性は良好であるが、架橋剤として使用した場合、反応性が芳香族カルボジイミド化合物より劣り、十分架橋性能を発揮することができなかった。 【0005】本発明者は、上記の欠点が改良された新規なポリカルボジイミド化合物を開発すべく鋭意検討した結果、カルボジイミド基を連続して結合させずに、該基をウレタン結合等を含む有機鎖を介して結合させたポリカルボジイミド化合物によって目的が達せられることを見だした。有機基が介在することによりカルボジイミド基相互の距離がへだたり、即ち架橋形成部分の間隔が広げられることによって架橋効率が向上すること、カルボジイミド基が上記有機鎖を介して連結されることにより、ポリカルボジイミド化合物には有機鎖由来の可撓性や伸縮性等が付与されること、従来のポリカルボジイミド化合物よりも多くのウレタン結合等が分子鎖に導入されることにより、強度、接着性、伸度が著しく改善されること、架橋効率が上がることによって残存するカルボジイミド基がなくなり、上記で述べた黄変性も、架橋性能を維持しつつ改善されること等を知見した。又、ポリカルボジイミド化合物の製造に芳香族ジイソシアネートを使用するにも拘らず、生成するポリカルボジイミド化合物は、優れた保存安定性を有することも分かり、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至った。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発明によって達成させられる。即ち本発明は、芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを反応させて得られる両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーをカルボジイミド化してなる下記の一般式(1)で表され、数平均分子量が700〜100,000であることを特徴とするポリカルボジイミド化合物及びその製造方法である。
(式中のmは1〜20の整数、nは1〜30の整数、Rは芳香族イソシアネートの残基、Xはウレタン結合、Yはジオールの残基、Aはモノアルコール残基である。) 【0007】又、本発明は、芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを反応させて得られる両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーをカルボジイミド化し、これを鎖伸長剤として2価のアルコール及び/又はアミンで鎖伸長させてなる下記の一般式(2)で表され、数平均分子量が700〜100,000であることを特徴とするポリカルボジイミド化合物及びその製造方法である。
(式中のoは1〜20の整数、pは1〜30の整数、qは1〜10の整数、Rは芳香族イソシアネートの残基、Xはウレタン結合、Wはウレタン結合及び/又は尿素結合、Yはジオールの残基、Zは鎖伸長剤の残基、Aはモノアルコール残基である。) 【0008】 【発明の実施の形態】次に本発明を更に詳細に説明する。本発明のポリカルボジイミド化合物は、いずれも分子鎖に少なくとも2個のカルボジイミド基(−N=C=N−R−)を有し、これらのカルボジイミドは連続して結合するのではなく、個々のカルボジイミド基がウレタン結合等の有機基を介して結合された構造を有することが特徴である。 【0009】本発明のポリカルボジイミド化合物(1)及び(2)は、例えば芳香族ジイソシアネート化合物とジオール及びモノアルコールとを反応させ、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを合成し、触媒を使用してカルボジイミド化することにより、又カルボジイミド化が完了する前に、残存するイソシアネート基を鎖延長することによって得られる。 【0010】本発明において個々のカルボジイミド基がウレタン結合やジオール残基等を介して連結されるためには、先ずジオールの両末端に芳香族ジイソシアネートが反応した両末端イソシアネートプレポリマーを調製し、これをカルボジイミド化することが重要である。そのためには芳香族ジイソシアネートとジオールの両末端とが反応するモル比でこれらを反応させてプレポリマーを調製することが必要であり、芳香族ジイソシアネート対ジオールのモル比は、イソシアネート基と水酸基のモル比(以下ではNCO/OHで表す)が 1<NCO/OH≦2 となるように反応させる。 【0011】又、個々のカルボジイミド基同士が連続して結合しないようにするためには、芳香族ジイソシアネートが反応系中に残存しないように芳香族ジイソシアネートとジオールとを反応させて、確実に両末端イソシアネートプレポリマーを調製することが重要である。従って、ジイソシアネートとジオールのモル比は1.05<NCO/OH<2が好ましく、より好ましくは1.25<NCO/OH<2である。この際、NCO/OH>2なる過剰の芳香族ジイソシアネートを使用してジオールと反応させると、反応系中には過剰分のジイソシアネートが存在し、かかる状態でカルボジイミド化すると、分子鎖にカルボジイミド基が連続して結合したカルボジイミド鎖ができてしまう。又、芳香族ジイソシアネートとジオールとを反応させず、先にカルボジイミド化してからジオールと反応させた場合にも連続したカルボジイミド鎖が生成する。 【0012】又、本発明では分子量調節のために芳香族ジイソシアネートとモノアルコールを反応させて片末端イソシアネートプレポリマーを調製し、上記両末端イソシアネートプレポリマーとともにカルボジイミド化させる。この場合、芳香族ジイソシアネートの全イソシアネート基対ジオール及びモノアルコールの全水酸基のモル比は、上記と同様に1<NCO/OH≦2、好ましくは1.05<NCO/OH<2、より好ましくは1.25<NCO/OH<2である。前述のように、上記のプレポリマーをカルボジイミド化する際に、個々のカルボジイミド基が連続して結合しないようにするために、反応系中に芳香族ジイソシアネートが残存しないようにすることが必要であるが、プレポリマー形成反応終了後に芳香族ジイソシアネートが系中に残存する場合には、その量に見合ったモノアルコール及び/又はモノアミンを加えて反応させ、残存イソシアネート基を失活させることが重要である。 【0013】本発明で使用されるジイソシアネートは、芳香族ジイソシアネートである。脂肪族ジイソシアネートではカルボジイミド化する際、高温又は長時間が必要であり、更には触媒の増量等が必要であり、好ましくない。芳香族ジイソシアネートの場合、比較的低温でもカルボジイミド化反応は速く、そのうえ触媒も少量で済む利点がある。又、生成したポリカルボジイミド化合物を架橋剤として使用した場合、芳香族ジイソシアネートを使用して得られたカルボジイミド化合物は、脂肪族ジイソシアネートを使用して得られたカルボジイミド化合物よりも反応性が高く、室温で容易に反応し、高性能の架橋物を与える。従って、高架橋性能を引き出すには芳香族カルボジイミド化合物がよい。芳香族ジイソシアネートの具体例としては、例えば、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルエ−テルジイソシアネ−ト、ジフェニルスルホンジイソシアネ−ト、TDI等のウレチジオン体等が挙げられ、これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。特に好ましいのは2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート又はこれらの任意の割合の混合物である。 【0014】前述のように芳香族ジイソシアネートからなる従来のポリカルボジイミド化合物は、その高反応性により、カルボジイミド基同士が環化してゲル化が生じ、保存安定性が悪いものであった。しかし、芳香族ジイソシアネートを用いたポリカルボジイミド化合物でも、カルボジイミド基に対してオルト位に置換基があると、カルボジイミド基同士の環化が防止され、ゲル化が防止される。本発明では芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを反応させてプレポリマーを調製するが、その際、反応性の異なるイソシアネート基を有する芳香族ジイソシアネートを使用すると反応性の高いイソシアネート基へ選択的にジオールが反応する。 【0015】例えば、2,4−トルエンジイソシアネートを使用した場合には、4位のイソシアネート基へ選択的にジオールが反応し、残る2位のイソシアネート基が残る。この2位のイソシアネート基をカルボジイミド化させると、カルボジイミド基に対してオルト位に置換基が導入されることとなり、この置換基の影響でカルボジイミド基の環化は防止され、ポリカルボジイミド化合物の保存安定性が高められる結果となる。又、2,6−トルエンジイソシアネートを使用した場合には、常にカルボジイミド基に対して、オルト位に置換基が導入される。この理由で、本発明では2,4−トルエンジイソシアネート又は2,6−ジイソシアネートもしくはその任意の割合の混合物が好ましい芳香族ジイソシアネートとして使用される。又、メチル基以外の他の置換基、例えばエチル基、プロピル基等のアルキル基、メトキシ基等が置換した芳香族ジイソシアネートも有効であるが、価格が高いのが難点である。又、嵩高い置換基、例えば、t−ブチル基等ではカルボジイミド基への立体障害となり、ポリカルボジイミド化合物の合成に高温又は触媒増量が必要であり、また架橋剤として使用した場合、置換基がカルボジイミド基に対して立体障害となり架橋反応性が悪くなってしまい好ましくない。 【0016】本発明で使用されるジオールとしては、炭素数が2〜30の脂肪族、脂環族ジオール又はこれらの混合物が好ましい。上記のジオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール;ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、シクロヘキサン−1,4−ジオール等の脂環族グリコールが挙げられる。これら以外にもキシリレングリコールなどの芳香族グリコール等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 【0017】本発明で使用されるモノアルコールとしては、炭素数が1〜30の脂肪族及び脂環族モノアルコール、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル(アルキレン鎖の炭素数が2〜6)、ポリアルキレングリコールモノアルキルエステル(アルキレン鎖の炭素数が2〜6)等が好ましい。例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、炭素数が2〜4のポリアルキレングリコールの炭素数が1〜18の脂肪族、脂環式及び芳香族炭化水素基のモノエーテルモノアルコール類、炭素数が2〜4のポリアルキレングリコールの炭素数が1〜18の脂肪族、脂環式及び芳香族モノカルボン酸のモノエステルモノアルコール類が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 【0018】本発明においては、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーの合成及びカルボジイミド化反応は溶剤中で行なわれる。使用できる溶剤としては、活性水素のない非プロトン性溶剤が使用される。カルボジイミド化反応に使用される溶剤としては、カルボジイミド化温度(通常60〜240℃)以上の沸点を持つ溶剤が好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、スワゾ−ル(コスモ石油株式会社製の芳香族系炭化水素溶剤)、ソルベッソ(エクソン化学株式会社製の芳香族系炭化水素溶剤)等の芳香族炭化水素系溶剤;メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸イソブチル等のエステル類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネート等のグリコールエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶剤;ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン等の1種又は2種以上が使用できる。両末端及び片末端イソシアネートの合成は、通常20〜150℃で行われるが、反応制御の容易さから反応温度は20〜60℃が好ましい。 【0019】上記に例示した芳香族ジイソシアネートとジオール及びモノアルコールとを反応させて合成した両末端及び片末端イソシアネートプレポリマーを後述の方法でカルボジイミド化することによって前記の一般式(1)で示される本発明のポリカルボジイミド化合物が合成される。 【0020】一方、本発明の前記の一般式(2)で示されるポリカルボジイミド化合物は、両末端及び片末端イソシアネートプレポリマーをカルボジイミド化する際、完全にイソシアネート基がカルボジイミド化される前に、鎖延長剤のジオール及び/又はジアミンで鎖延長させることによって得ることができる。この場合、カルボジイミド化前までの反応条件は一般式(1)示されるポリカルボジイミド化合物の場合と全く同じである。カルボジイミド化終了前に、ジオール及び/又はジアミンを鎖延長剤として、前記の一般式(2)におけるqが1〜10、好ましくは1〜5、更に好ましくは1〜3となるような量を用いて鎖延長させる。 【0021】本発明で使用される鎖延長剤としては、従来からポリウレタンの製造で使用されている鎖延長剤がいずれも使用でき、特に限定されない。例えば、前述したジオール及びジアミンが用いられる。ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、ジアミノプロパン、ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジアミノプロピルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等の脂肪族ジアミン;N−アミノエチルピペラジン、ビス−アミノプロピルピペラジン等の複素環式ジアミン;ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシエチレンプロピレンジアミン、ポリオキシエチレントリアミン、ポリオキシプロピレントリアミン等のポリエーテルジアミン;イソホロンジアミン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、4,4−ジアミノシクロヘキシルメタン等の脂環式ジアミン;ジアミノベンゼン、m−キシレンジアミン等の芳香族ジアミン等が挙げられる。これらの中では脂肪族、脂環式ジアミンが好ましい。 【0022】本発明のポリカルボジイミド化合物は、上述の方法で得られる両末端及び片末端イソシアネートプレポリマーを従来公知のカルボジイミド化触媒を用いる方法に従って合成することができる。即ち、例えば、3−メチル−1−フェニル−3−ホスホレン−1−オキシド(以下ではMPPOと称する)等のカルボジイミド化触媒の存在下で上記のプレポリマーの2個のイソシアネート基を反応させてカルボジイミド基とすることによって得られる。カルボジイミド化する際、MPPOの量は仕込みイソシアネート基量の0.1〜1重量%程度が好ましく、更に好ましくは0.2〜0.5重量%である。触媒が少なすぎるとカルボジイミド化する際、両末端イソシアネートンプレポリマー中にウレタン結合が多く存在する場合には、ウレタン結合がイソシアネートと反応してアロファネート結合を生成する副反応が生じる。この副反応を抑え、カルボジイミド化を促進するためには触媒量は、上記の0.2〜0.5重量%が適当である。 【0023】カルボジイミド化温度は、通常60〜240℃であり、好ましくは100〜150℃、特に好ましくは120〜140℃である。反応温度が低すぎると、カルボジイミド化が進行しないか、又は反応に時間が掛かる。又、反応温度が高すぎるとカルボジイミド化は早く進行するが、上記アロファネート結合生成の副反応が生じ、好ましくない。 【0024】上記のカルボジミド化反応により下記の一般式(1)及び(2)で示される本発明のポリカルボジイミド化合物が得られる。
上記の式中のm及びoは1〜20の整数、n及びpは1〜30の整数、qは1〜10の整数である。Rは芳香族イソシアネートの残基、Xはウレタン結合、Wはウレタン結合及び/又は尿素結合、Yはジオールの残基を、Aはモノアルコールの残基を示す。一般式(2)におけるqは鎖伸長の程度を示す。 【0025】上記式中のm及びoの数値は、プレポリマー調製時のジイソシアネートとジオールの使用量に依存し、n及びpの数値はカルボジイミド化時のプレポリマーの使用量、触媒量、反応時間等に依存する。m及びoが20を超えるとカルボジイミド基間の間隔があきすぎ、架橋効率が低下するおそれがある。好ましいm及びoは1〜10である。又、n及びpが30を超えると分子量が大きくなりすぎ、架橋反応上好ましくない。好ましいn及びpは1〜10である。又、qが10を超えると分子量が大きくなりす、架橋反応上好ましくない。好ましいqは1〜5である。 【0026】上記の一般式(1)及び(2)で示されるカルボジイミド化合物の数平均分子量(GPCで測定、標準ポリスチレン換算の)は、300〜100, 000、好ましくは500〜20, 000、更に好ましくは1, 000〜10, 000である。カルボジイミド化合物を架橋剤として使用する場合、分子量が大きすぎると、樹脂等のポリマーへの分子拡散が阻害され、部分的な架橋が生じ易くなり、諸耐性に影響がでる。 【0027】本発明のポリカルボジイミド化合物は、接着剤、コーティング剤、繊維用加工剤、塗料、印刷インキ或いは顔料樹脂捺染剤等の物品処理剤の架橋剤として使用することができる。かかる物品の処理剤に使用される重合体としては、本発明のポリカルボジイミド化合物中のカルボジイミド基と反応し得るカルボキシル基、水酸基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基等の活性水素を有する反応基を有する重合体(架橋形成重合体)が用いられる。特にカルボキシル基を有する重合体が好ましい。この反応基を含有する重合体中の反応基含有量としては、反応基の種類によって異なり一概に決めることはできないが、通常0.1〜10重量%程度、好ましくは0.5〜5重量%程度である。 【0028】このカルボジイミド基と反応して架橋を形成し得る重合体(架橋形成重合体)としては、上記反応基を有する従来公知の接着剤、塗料、コーティング剤、印刷インキ、顔料樹脂捺染剤、防水・撥水等のための繊維加工剤等に使用されている重合体が使用される。具体的には、上記反応基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体、ビニル系重合体、共役ジエン系重合体等の付加重合体;ポリウレタン、ポリ尿素、ポリウレタン−尿素、エポキシ樹脂等の付加縮合系重合体;アルキッド樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等の縮合重合体;ロジン変性樹脂、セルロース誘導体樹脂等の天然物の誘導体等が挙げられる。本発明では、これらの重合体や天然物は、上記の各処理剤で従来から被膜形成、バインダー、ビヒクル等として使用されているものがいずれも使用でき、特に限定されない。 【0029】例えば、上記の付加重合体を構成する架橋形成単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸類、及びそれらのエステル(ヒドロキシアルキル(アルキル基の炭素数が2〜4程度)エステル、ポリオキシアルキレン(アルキレン鎖の炭素数が2〜4程度)エステル、グリセリルエステル等)、上記の不飽和ジカルボン酸のモノエステル及びモノアミド、アリルアルコール、アリルアミン等が挙げられる。 【0030】上記の架橋形成単量体と共重合される単量体としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチレン等のビニル系単量体;エチレン等のモノオレフィン系単量体;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン系単量体;(メタ)アクリル酸のアルキルエステル(アルキル基の炭素数が1〜18程度)、シクロヘキシルエステル、ベンジルエステル等のアクリル酸及びメタクリル酸エステル系単量体等が挙げられる。これらの単量体は各処理剤に要求される性能を満足するように選択され、1種又は2種以上を混合して使用することができる。 【0031】又、上記の架橋形成性付加縮合系重合体又は縮合重合系重合体を構成する架橋形成単量体としては、例えば、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、それらの酸無水物とジオールとの半エステル類、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、ジメチロール吉草酸、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられる。 【0032】本発明の物品の処理剤には、前記のポリカルボジイミド化合物及び架橋形成重合体以外に、必要に応じ各処理剤で従来から使用されている他の成分を添加することができる。例えば、顔料の分散性や物品との親和性等から非反応性の重合体を塗膜等の物性を阻害しない程度に添加併用することができる。又、物品の処理剤が印刷インキ、顔料樹脂捺染剤や塗料の如く着色を目的として用いられる場合には、着色剤として従来公知の顔料、染料、着色ポリマービーズ、マイクロカプセル化色素等を添加することができる。顔料の例としては、有機顔料としては、フタロシアニン系、アゾ系、アゾメチンアゾ系、アゾメチン系、アンスラキノン系、ペリノン・ペリレン系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソインドリノン・イソインドリン系顔料等、無機顔料としてはカーボンブラック顔料、酸化チタン顔料、酸化鉄系顔料、スピンネル系焼成顔料、体質顔料等が挙げられる。これらの顔料を水性或いは溶剤系の塗料や顔料樹脂捺染剤に使用する場合には、分散助剤として従来公知の界面活性剤、水溶性或いは溶剤可溶性高分子分散剤を用いて顔料を予め微分散化した高濃度分散カラーを用いるのが好ましい。 【0033】本発明の物品処理剤は、これらの成分を油性溶剤又は水性溶剤に溶解及び/又は分散させた形態で使用される。これらの溶剤は上記の各処理剤で従来から使用されているものが使用でき、特に限定されない。又、物品処理剤の固形分も従来の各処理剤と同じであり、特に限定されない。 【0034】次に本発明の物品の処理剤による処理例を示す。代表的な処理は、物品の被覆処理である。処理対象の物品は、例えば、金属製物品、合成樹脂製物品、プラスチックフィルム、木製品、織布、不織布、紙等であり、具体的には、鉄製品やアルミニウム製品等の小型の物品;自動車の車体等の大型物品;建造物等の金属製物品;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS、ポリエステル、ナイロン等の合成樹脂製物品;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等のプラスチックフィルム;木製製品、合板製品、木製建造物等の木製品;糸、織布、不織布、紙等の繊維性物品等である。 【0035】被覆処理は、これらの物品に物品処理剤を塗布、捺染、含浸或いは印刷する等により行われる。例えば、本発明のポリカルボジイミド化合物及び架橋形成重合体、更に必要に応じて顔料、染料、消泡剤、増粘剤、平滑剤等を加えて調製された物品処理剤(被覆組成物)を対象物品に塗布、捺染、含浸或いは印刷し、常温ないし低温乾燥及び/又は加熱することで被覆処理が施される。架橋剤としての本発明のポリカルボジイミド化合物は、低温度でも反応し得る芳香族カルボジイミド基を有し、架橋効率を向上させていることから、常温乃至100℃以下の後処理が望ましい繊維性製品、プラスチックフィルム製品、木製品、大型部品、大型構造物、建造物等の物品の捺染、樹脂加工、印刷、塗装等の被覆処理或いは接着の際に効果的である。 【0036】 【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、以下の文中における部及び%は特に断りのない限り重量基準である。 【0037】実施例1(ポリカルボジイミド化合物−1) 冷却管、温度計及び攪拌装置を取り付けた3リットルのセパラブルフラスコに、2,4−トルエンジイソシアネート/2,6−ジトルエンジイソシアネート(80/20(重量比))を522部、プロピレングリコールモノメチルエーテルジアセテート(PGMAc)を1057.2部仕込み攪拌、溶解させた。次いで、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(PEGME:分子量400)480部とブタンジオール108部の混合物を1時間かけて室温で滴下した。反応は発熱反応であるので反応系の温度を40℃になるように調節し、1時間その温度で反応させた後、更に、60℃で1時間反応させ、両末端イソシアネートプレポリマーおよび分子調整用に片末端イソシアネートプレポリマーを調製した。この一部をサンプリングして低分子量測定GPCによりイソシアネートモノマーがないことを確認した。以下の実施例についても同様の操作で確認した。 【0038】上記の反応液にカルボジイミド化触媒の3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレンオキシド(MPPO)1.57部を添加し、130℃に加熱した。反応はIRにおいてイソシアネート基がカルボジイミド基に転化することを確認しながら行った。3時間でイソシアネート基のピークがカルボジイミド基のピークに転化し、ポリカルボジイミド化合物が得られた。これをポリカルボジイミド化合物−1とする。反応液の固形分は50.1%であった。この化合物は計算値の分子量が1762で、カルボジイミド基の含有個数は1分子中に2個であった。又、カルボジイミド当量(計算値、以下の実施例も同様である。)は881である。GPCで測定した数平均分子量(標準ポリスチレン換算)は2200であった。尚、仕込みのNCO/OH(モル比、以下の実施例も同様である。)=1.66である。 【0039】実施例2(ポリカルボジイミド化合物−2) 実施例1と同様のセパラブルフラスコを使用し、2, 4−トルエンジイソシアネートを500.2部、PGMAcを797.1部仕込んだ。次いでエチレングリコール63.12部、ブタノール75.36部及びPEGME(分子量1000)212.9部の混合物を実施例1と同様に滴下及び反応させ、イソシアネートモノマーがないことを確認し、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを調製した。この反応液に、MPPOを1部添加し、130℃でイソシアネート基がカルボジイミド基になるまで2.5時間反応させ、ポリカルボジイミド化合物を得た。これをポリカルボジイミド化合物−2とする。反応液の固形分は49.8%であった。この化合物は計算値の分子量が1288で、1分子中のカルボジイミド基は2個であった。カルボジイミド当量は644であり、GPCで測定した数平均分子量は1875であった。尚、仕込みのNCO/OH=1.76である。 【0040】実施例3(ポリカルボジイミド化合物−3) 実施例1と同様のセパラブルフラスコを使用し、2, 4−トルエンジイソシアネート/2,6−トルエンジイソシアネート(8/2(重量比))を539部、PGMAcを815.0部仕込んだ。次いでエチレングリコール68.2部、ブタノール51.8部及びPEGME(分子量550)219.7部の混合物を実施例1と同様に滴下及び反応させ、イソシアネートモノマーがないことを確認し、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを調製した。この反応液にMPPOを1.62部添加し、130℃でイソシアネート基がカルボジイミド基になるまで3時間反応させ、ポリカルボジイミド化合物を得た。これをポリカルボジイミド化合物−3とする。反応液の固形分は50.2%であった。この化合物は計算値の分子量が1483で、1分子中のカルボジイミド基は6個であった。カルボジイミド当量は570であり、GPCで測定した数平均分子量は2035であった。尚、仕込みのNCO/OH=1.87である。 【0041】実施例4(ポリカルボジイミド化合物−4) 実施例1と同様のセパラブルフラスコを使用し、2, 4−トルエンジイソシアネート/2,6−トルエンジイソシアネート(65/35(重量比))を470部、PGMAcを1031.7部仕込んだ。次いで2, 4−ジエチル−1, 5−ペンタンジオール(協和発酵工業社製キョウワジオールPD―9)144部部、イソプロパノール60.1部及びPEGME(分子量1000)453部の混合物を実施例1と同様に滴下及び反応させ、イソシアネートモノマーが存在しないことを確認し、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを調製した。上記の反応液にMPPOを0.94部添加し、130℃でイソシアネート基がカルボジイミド基になるまで3時間反応させてポリカルボジイミド化合物を得た。これをポリカルボジイミド化合物−4とする。反応液の固形分は50%であった。この化合物は計算値の分子量が2292.3で、1分子中のカルボジイミド基は3個であった。カルボジイミド当量としては764である。又GPCで測定した数平均分子量は3010であった。また仕込みのNCO/OH=2(モル比)である。 【0042】実施例5(ポリカルボジイミド化合物−5) 実施例1と同様のセパラブルフラスコを使用し、2, 4−トルエンジイソシアネートを522部、PGMAcを750.5部仕込んだ。次いで3−メチル−1, 5−ペンタンジオール125部と2−エチルヘキサノール156.3部の混合物を実施例1と同様に滴下及び反応させ、イソシアネートモノマーが存在しないことを確認し、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを調製した。上記の反応液にMPPOを1部添加し、130℃でイソシアネート基がカルボジイミド基になるまで2時間反応させてポリカルボジイミド化合物を得た。これをポリカルボジイミド化合物−5とする。反応液の固形分は48.9%であった。この化合物は計算値の分子量が1388.8で、1分子中に2個のカルボジイミド基を含有していた。カルボジイミド当量は669であり、GPCで測定した数平均分子量は1905であった。尚、仕込みのNCO/OH=1.66(モル比)である。 【0043】実施例6(ポリカルボジイミド化合物−6) 実施例1と同様のセパラブルフラスコを用い、2,4−トルエンジイソシアネート501.1部、PGMAc792.8部を仕込み攪拌した。次いでイソプロピルアルコール21.6部、ブタンジオール103.7部及びPEGME(分子量1000)216部の混合物を実施例1と同様に滴下及び反応させ、イソシアネートモノマーが存在しないことを確認し、両末端イソシアネートプレポリマー及び片末端イソシアネートプレポリマーを調製した。この反応液にMPPOを1部添加し、130℃に昇温させ、1.5時間反応させ冷却した。これの一部をサンプリングし固形分を測定したところ50%であり、未反応のイソシアネト基の含有量は1.525%であった。次いで反応液にイソホロンジアミン49.0部、PGEAc49.0部を徐々に滴下し、鎖延長させ、ポリカルボジイミド化合物を得た。これをカルボジイミド化合物−6とする。反応液の固形分は50.0%であった。この化合物は計算値の分子量が2923で、1分子中に4個のカルボジイミド基を4個含有していた。カルボジイミド当量は730.7であり、GPC測定による数平均分子量は3856である。尚仕込みのNCO/OH=2モル比)である。 【0044】比較例1(芳香族ポリカルボジイミド) 比較例1として、カルボジイミド基が連続したカルボジイミド化合物を合成した。実施例1と同様のセパラブルフラスコを用い、トルエンジイソシアネート479.7部、PGMAc666部を仕込み、次いでブタノール88部、PEGME(分子量1000)189.3部の混合物を室温で1時間かけて滴下した。発熱があるので、温度を40℃に調節し、その温度で1時間反応させた後、カルボジイミド化触媒MPPOを0.5部添加し、130℃に加熱した。I Rでイソシアネートモノマーが存在しないことを確認し、イソシアネート基がカルボジイミド基に転換したのを確認した。反応液の固形分は50%で、得られた化合物の計算値の分子量は966.3で、1分子中に3個のカルボジイミド基を含有し、カルボジイミド当量は322.1である。GPC測定による数平均分子量は1402であった。尚、仕込みのNCO/OH=4(モル比)であった。 【0045】比較例2、3比較例2及び3として市販の水性カルボジイミド架橋剤を使用した。比較例2は水溶性脂肪族カルボジイミド水溶液(固形分40%)、比較例3は脂肪族カルボジイミドエマルジョン(固形分40%)である。 【0046】〔保存安定性試験〕実施例1〜6のポリカルボジイミド化合物−1〜6及び比較例1の芳香族ポリカルボジイミドをそれぞれ含む反応液をPGMAcにて固形分が40%になるように調整した。これらの反応液及び比較例2、3の市販品を50℃で1ヶ月保存し、ゲル化の有無を試験した。その結果、実施例1〜6及び比較例2及び3には変化が見られなかったが、比較例1はゲル状になった。これは置換基のない芳香族カルボジイミドが環化したためと考えられる。IRで測定したところ、1645cm-1にピークがあり、これが環化生成物のピークであった。 【0047】実施例7(顔料樹脂捺染剤への応用) 実施例1〜6及び比較例1〜3のポリカルボジイミド化合物を捺染用バインダー樹脂の架橋剤として使用した。実施例1〜6及び比較例1のポリカルボジイミド化合物は、いずれもPGMAcにて固形分が40%になるように調整した液を用いた。又、比較例2及び3のポリカルボジイミド化合物は市販品(固形分40%)をそのまま用いた。 【0048】(1)顔料樹脂捺染剤の調製カルボキシル基含有エチルアクリレート/スチレン/アクリル酸(60/36/4(重量比))共重合体ラテックス(固形分40%)20部、ポリカルボジイミド化合物5部(固形分で)、水10部及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル水溶液(ノニオン系界面活性剤:固形分20%)5部を混合、溶解し、ホモミキサーで攪拌しながらミネラルターペン55部を徐々に添加してO/Wエマルジョンを作製した。このエマルジョンに銅フタロシアニンブルー顔料の水性分散液(顔料分20%)5部を配合し、十分混合して青色顔料樹脂捺染剤を調製した。 【0049】(2)顔料樹脂捺染剤の評価スクリーン捺染機でポリエステル布に上記の青色顔料樹脂捺染剤のそれぞれをプリントし、常温にて乾燥し、下記の方法で乾、湿摩擦堅牢性、洗濯堅牢性及び耐ドライクリーニング性の試験を行った。又、顔料を添加する前のO/Wエマルジョンを白色ポリエステル織布にプリントし、室温における黄変性を確認した。これらの試験結果を表1に示す。 【0050】〔諸堅牢度試験方法〕 (イ)洗濯堅牢性試験JIS L−0844(A−4法)に基づいて試験を行なった。ランダオメーターを用い、炭酸水素ナトリウム0.2%、石鹸の0.5%水溶液中に鋼球10個、試験布片を入れ、70℃で45分回転させ、色の落ち具合を目視で評価した。 (ロ)家庭用洗濯試験JIS L−0217に基づいて試験を行った。家庭用洗濯機を使用し、浴比試験布片/水=1/30、石鹸2g/リットルの条件で、5分洗濯、脱水、2分すすぎ、脱水、2分すすぎ、脱水を順次行い、色の落ち具合を目視で評価した。 【0051】(ハ)摩擦堅牢度試験JIS L−0849に基づいて試験した。学振型摩擦堅牢度試験機を用い、荷重200g、振幅巾10cm、摩擦速度30回/分の条件で100回振動させ、試験片布の色の落ち具合、摩擦白布への汚染具合を目視で評価した。 (ニ)耐ドライクリーニング堅牢度試験JIS L−0860に基づいて試験を行なった。ランダオメーターを用い、パークレン100ml、非イオン及びアニオン界面活性剤を各1ml、水0.1mlの試験液に鉄球20個、試験布片を入れ、40℃で30分回転させ、色の落ち具合と白部の汚染具合を目視で評価した。 【0052】いずれの試験においても、評価は5段階評価で行い、結果を下記のよう表示する。
【0053】(ホ)黄変性プリントした無色塗布物を室温で3日間放置し、黄変性が現れるか否かを確認した。黄変しない場合を○、黄変した場合を×で表示する。以上の試験結果を表1に示す。 【0054】
【0055】表1の結果は、本発明のポリカルボジイミド化合物及び比較例1の芳香族ポリカルボジイミドを架橋剤としたものは、いずれもは諸堅牢性に優れ、柔軟で且つ発色の鮮明な青色のプリント布が得られたことを示している。これは芳香族カルボジイミド基の高反応性と高密着性によるものと思われる。しかしながら、黄変性に関しては、本発明のポリカルボジイミド化合物では黄変は生じないが、比較例1のカルボジイミド基が連続して連結した芳香族ポリカルボジイミドでは、黄変する。これは架橋に関与しなかったカルボジイミド基が室温で水分や光によって黄変したことによるものである。 【0056】実施例8(織布の防水撥水加工処理) ブチルアクリレート/アクリル酸(95/5(重量比))共重合アクリルゴムの酢酸エチル溶液(固形分20%)90部とポリカルボジイミド化合物−5の反応液(固形分40%)2.5部とを混合してなる溶液に、銅フタロシアニングリーン顔料を上記のアクリルゴムの酢酸エチル溶液中に分散させた緑色溶液(顔料分10%、ゴム分10%)10部を配合して充分混合し、緑色コーティング液を調製した。 【0057】コーティング機でポリエステルタフタ布に上記で得られた緑色コーティング液を30g(湿重量)/m2の塗布量でコーティングし、50℃で5分間予備乾燥した後、130℃で3分間ベーキングを行った。次いで、これにフッ素−シリコーン系樹脂のトルエン溶液(固形分5%)をパディングし、撥水加工処理を行った。その結果、耐透湿性、耐水圧性、乾、湿摩擦堅牢性及び耐洗濯堅牢性に優れた緑色の鮮明なコーティング布が得られた。又、上記のポリカルボジイミド化合物−5に代えてポリカルボジイミド化合物−1〜−4及び−6をそれぞれ使用して上記と同様にしてコーティング液を調製し、コーティング及び撥水加工処理を行ったが、これらの場合にも諸堅牢性に優れたコーティング布が得られた。 【0058】実施例9(水性接着剤) ポリテトラメチレングリコール(平均分子量約1000)/ジメチロールプロピオン酸/イソホロンジイソシアネート/ジエチレントリアミン(247/24/124/5(部))を用いて合成したアニオン性ウレタン尿素樹脂をトリエチルアミンで中和した水性分散液(固形分40%)100部にポリカルボジイミド化合物−1(固形分40%)2.5部を加えて水性接着剤組成物を調製した。コロナ放電処理した厚さ20μの濡れ指数40ダインのポリプロピレン(OPP)フィルムに、コーターを使用して上記の水性接着剤組成物を2.5μの乾燥厚さになるように塗布し、乾燥後直ちに濡れ指数38ダインの厚さ60μのポリプロピレン(CPP)フィルムをラミネートロールを使用して約60℃にてドライラミネートした。 【0059】ラミネートフィルムを40℃にて48時間熟成後、幅15mmの試験片を作製し、ショッパー型引張り試験機を使用し、引張り強度100mm/分、25〜26℃で接着強度(剥離強度)を測定したところ、165g/15mmを示した。比較のために、上記のポリカルボジイミド化合物−1に代えて比較例2の市販品を用いて接着剤組成物調製し、上記と同様にしてラミネートフィルムを作製し、接着強度を測定したところ、106g/15mmであった。上記の結果から、芳香族ポリカルボジイミド化合物を使用した接着剤が脂肪族ポリカルボジイミド化合物を用いた接着剤に比べ、優れた接着性を示すことが示された。又、上記のポリカルボジイミド化合物−1に代えてポリカルボジイミド化合物−2〜−4及び−6を使用してそれぞれ水性接着剤組成物を調製し、上記と同様にして塗布、ラミネートし、優れた接着性を有するラミネートフィルムを得た。 【0060】実施例10(水性グラビヤインキ) 酸化チタン白色顔料40部、スチレン/マレイン酸モノブチルエステル(40/60(重量比))共重合体(平均分子量約3500)10部、イソプロピルアルコール10部、水38.5部、顔料分散剤1部及びシリコーン消泡剤0.5部の配合物をサンドミルで2回練肉分散し、白色顔料ベースカラーを作製した。上記白色顔料ベースカラー50部に実施例9で使用したアニオン性ウレタン尿素樹脂水性分散液(固形分30%)40部、微粉末無水珪酸0.5部、ポリエチレンワックス0.5部、シリコーン消泡剤0.1部及び水8.9部を配合し、サンドミルで混合、均一とした後、ポリカルボジイミド化合物−2(固形分40%)を1部添加、混合し、アンモニア水でpHを8に調整した。 【0061】コロナ放電処理した厚さ20μのナイロンフィルムに、上記で得られた白色印刷インキをNo.4バーコーターで塗布及び25℃で乾燥後、40℃にて48時間熟成した。セロハンテープを用いた碁盤目試験により印刷インキ層の接着強度を測定した結果、良好な接着性を示した。 【0062】次いで製袋用ラミネートフィルムにするため、カルボキシル基を有するポリエステル系接着剤(酢酸エチル溶液、固形分63%)10部とポリカルボジイミド化合物−5(固形分40%)を1.9部を配合したドライラミネート用接着剤組成物を準備し、上記ナイロンフィルムの白色印刷面に3μの乾燥厚みとなるように塗布し、直ちにコロナ放電処理した厚さ60μのポリプロピレンフィルムをラミネートした。ラミネートフィルムを40℃にて48時間熟成させた後、製袋した。ラミネートフィルムの袋に水道水を充填し、約90℃にて30分間煮沸試験を実施したが、ピンホール状の剥離ほとんどなく、表面外観は良好であった。 【0063】比較のために上記のポリカルボジイミド化合物−2に代えて比較例3の市販品を用いて上記と同様にして白色印刷インキを調製し、ナイロンフィルムに印刷し、更にポリプロピレンフィルムをラミネートした。印刷インキ層のセロハンテープを用いる碁盤目接着強度試験では、良好な接着性を示したが、ラミネートフィルムの袋に水道水を充填した煮沸試験の結果はピンホール状の剥離が目立ち、又表面外観は皺が目立った。上記の結果から、芳香族ポリカルボジイミド化合物を使用した接着剤が脂肪族ポリカルボジイミド化合物を用いた接着剤に比べて優れた接着性を有することが示された。 【0064】実施例11(木目柄グラビヤインキ) カルボキシル基を有する塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル酸(89/6.7/4.3(重量比))共重合体(平均分子量は凡そ30,000)12部を酢酸ブチル/メチルイソブチルケトン/キシレン(43/20/20(重量比))混合溶媒71部に溶解し、これにカーボンブラック顔料2部を加えてボールミルに仕込み、16時間分散させた。更にシリカ3部を添加、混合した後、ポリカルボジイミド化合物−3(固形分40%)を6部加えて混合し、黒色グラビアインキとした。 【0065】一方、木質に近似させて薄い茶色に着色した半硬質塩化ビニルフィルムの表面に印刷方式で木目柄を印刷し、その表面に半透明の半硬質塩化ビニルフィルムを加熱ラミネート行うと同時にエンボッシング加工により導管模様の凹部を形成させた。凹部の平均的深さは凡そ60〜70μm程度である。 【0066】次いでその表面全体に上記で得た黒色グラビアインキを流下させながらナイフコーターで塗工し、上記の凹部に黒色インキを充填させると共に、フィルム全体に凡そ1μm以下のカブリ現象的な薄いインキ層を形成させた。更にその表面にカルボキシル基と水酸基を有するアクリル樹脂及び上記で使用したポリカルボジイミド化合物−3からなるトップコート剤をグラビアベタ版で塗工し、凡そ60〜70μm程度の厚さのトップコート層を形成させ、導管模様のついた木目印刷の塩化ビニルシートを形成した。着色インキ及びトップコート剤の乾燥は常温で行い、次いで30〜40℃の恒温室にて3日間熟成した。上記で得られたシートはシートの収縮や凹部の変化もなく、模様のはっきりした見栄えの良い木目模様のシートであり、また導管模様はシンナーによる耐溶剤性試験でも優れた耐溶剤性を示した。 【0067】実施例12(木製品への塗装) カルボキシル基含有メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸(64/32/4(重量比))共重合体ラテックス(固形分40%)33部、酸化チタン白色顔料22部、マイカ3部、タルク7部、3%ヒドロキシエチルセルロース水溶液10部、顔料分散剤1部、プロピレングリコールモノメチルエーテル1部、エチレングリコール2部、シリコーン消泡剤0.5部、防腐剤0.5部、ポリカルボジイミド化合物−2(固形分40%)4部及び水15部の配合処方で屋外用白色エマルジョン塗料を調製した。このエマルジョン塗料で各種屋外建造物に白色の塗装を行った。常温で架橋反応を行うことから耐久性、耐水性等の物性に優れた塗装を行うことができた。又、上記のポリカルボジイミド化合物−2に代えてポリカルボジイミド化合物−4〜−6のそれぞれを使用して、上記と同様にエマルジョン塗料を調製し、各種屋外建造物に白色の塗装を行ったところ、上記と同様に物性に優れた塗装を行うことができた。 【0068】実施例13(金属製品の塗装) 酸化チタン白色顔料17.9部、カーボンブラック顔料0.2部、酸化鉄赤色顔料0.6部、メチルメタクリレート/エチルメタクリレート/オクチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸(45/20/20/10/5(重量比))共重合体の酢酸エチル溶液(固形分60%)46.8部、ポリカルボジイミド化合物−4(固形分40%)7部、色わかれ防止剤0.1部及びキシロール20.4部の配合処方でグレイ色の金属製品用アクリル塗料を調製した。この塗料を各種の機械や事務用金属製品等にグレイ色の塗装を行ったところ、常温乾燥ないし低温度の焼き付けで架橋する塗料として耐久性、耐水性等の物性に優れた塗装を行うことができた。 【0069】実施例14(塩化ビニール床材用コート材) カーボネート系ポリオ−ルと脂肪族イソシアネートから得られたカルボキシル基を含有するポリウレタン系樹脂水性分散体(固形分30%)95部、シリカ5部、レベリング剤0.5部、消泡剤0.1部及びポリカルボジイミド化合物−1(固形分40%)3部を配合し、水性床材用コート剤を調製した。 【0070】このコート材をバーコーターNo.10を用いて塩化ビニール樹脂製長尺床材に約5μの乾燥厚みとなるように塗布し、100℃で1分間乾燥させた。架橋剤の効果を見るため、試験片を採り、耐ブロッキング性試験(乾燥後30分後に2kg/cm2の荷重を掛け、60℃で48時間放置)、耐アルコール性試験(乾燥後24時間経過後、室温で24時間スポット放置テスト)及び耐メチルエチルケトン性試験(乾燥後24時間経過後、1kg/cm2荷重、20回ラビングテスト)を行った。 【0071】その結果、架橋剤を使用しないものに比べいずれも優れた結果を示した。特に耐ブロッキング性試験において架橋剤を使用しないものは著しく劣り、大きな差を示した。又、上記のポリカルボジイミド化合物−1に代えてポリカルボジイミド化合物−2、−3及び−5を使用してそれぞれ床材用コート剤を調製し、上記と同様にして物性に優れた塗装を行うことができた。 【0072】実施例15(バンパー用ポリプロピレン成型物の塗装) カーボネート系ポリオ−ルと脂肪族イソシアネートから得られたカルボキシル基を含有するポリウレタン系樹脂水性分散体(固形分40%)50部、タルク10部、炭酸カルシウム20部、N−メチルピロリドン5部、ヒドロキシエチルセルロース5%水溶液1部、レベリング剤0.5部、水性酸化チタン顔料ベースカラー(顔料分65%)30部、水性キナクリドンレッド顔料ベースカラー(顔料分25%)1部、水100部及びポリカルボジイミド化合物−5(固形分40%)2.2部配合し、水性バンパー用塗料を調製した。スプレーガンでバンパー用ポリプロピレン成型物(表面をコロナ処理)に乾燥膜厚が約30〜40μmとなるように塗布し、50℃の熱風で15分間乾燥させたところ、密着性、耐久性に優れた塗膜が得られた。 【0073】 【発明の効果】本発明の芳香族ジイソシアネートを用いたポリカルボジイミド化合物は、分子鎖に少なくとも2個のカルボジイミド基を有し、カルボジイミドが連続して結合するのではなく、カルボジイミド基がジオールと上記ジイソシアネートとで形成されたウレタン結合等を介して結合された化合物でる。カルボジイミド基同士は一定の距離(架橋点間の距離)を保って結合しており、各カルボジイミド基は有効に架橋に与り、高い架橋効率を示す。又、カルボジイミド基はジオール残基等の有機鎖によって連結されることにより、その有機鎖由来の可撓性、伸度がポリカルボジイミド化合物に付与されている。更に、芳香族ジイソシアネートを用いたカルボジイミド基の高反応性及び従来のカルボジイミド化合物よりも多量のウレタン結合が導されたたことにより、本発明のポリカルボジイミド化合物を、これと反応して架橋を形成する各種用途のバインダーや被膜形成成分としての重合体の架橋剤として使用した場合、諸物品に強度、接着性および密着性が向上した塗膜や印刷物等を形成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002820 【氏名又は名称】大日精化工業株式会社 【識別番号】000238256 【氏名又は名称】浮間合成株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077698 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 勝広 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−187932(P2002−187932A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月5日(2002.7.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−385758(P2000−385758) |
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