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【発明の名称】 ポリアクリロニトリルエマルジョンから断熱的反応条件下超吸収体を製造する方法
【発明者】 【氏名】ギユンター・ザクマン

【氏名】ロルフ−フオルカー・マイアー

【氏名】セルゲイ・シヤポワロウ

【氏名】テルマン・バイブルドフ

【氏名】リユドミラ・シユトウペンコバ

【氏名】イゴル・ナコネトシニ

【要約】 【課題】ポリアクリロニトリルエマルジョンに基く超吸収ポリマーの製造においては、加水分解開始に従って起る高粘度への移行のため、15重量%を越えるエマルジョンを用いる処理には特殊装置が必要である。高粘度反応機は装置の構造が複雑であるため、著しく高価である。

【解決手段】ポリアクリロニトリルエマルジョンを高濃度の反応混合物中で断熱的反応条件下アルカリ加水分解する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 架橋および/または非架橋の(コ)ポリアクリロニトリルを水性エマルジョンの形でアルカリ金属水酸化物溶液と、高濃度反応混合物中で10〜40℃の開始温度でかつ断熱的条件下反応させることを含み、機械的または熱的エネルギーを追加的に反応混合物に供給しないことを特徴とする超吸収ポリマーの製造方法。
【請求項2】 20〜30℃の温度が適用される請求項1記載の方法。
【請求項3】 (コ)ポリアクリロニトリルおよびアルカリ金属水酸化物が、ニトリル基の水酸基に対するモル比が1:0.5〜1:1の範囲となるような比率の量で存在する請求項1記載の方法。
【請求項4】 反応が3〜6時間にわたって行われる請求項1記載の方法。
【請求項5】 ポリアクリロニトリルの水に対する重量比が1:2〜1:4である請求項1記載の方法。
【請求項6】 エマルジョンが非架橋の(コ)ポリアクリロニトリルからなるものであり、さらに超吸収ポリマーを150〜250℃で熱処理することを含む請求項1記載の方法。
【請求項7】 さらに超吸収ポリマーの表面を改質することを含む請求項1記載の方法。
【請求項8】 請求項1により製造される超吸収ポリマー。
【請求項9】 衛生用品、保水材料、および電線被覆からなるグループから選ばれる品目を製造することを含む請求項1の超吸収ポリマーの使用法。
【請求項10】 請求項9の方法により製造される衛生用品。
【請求項11】 請求項9の方法により製造される保水材料。
【請求項12】 請求項9の方法により製造される電線被覆。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の分野】本発明は、微粒状の非架橋および/または架橋ポリアクリロニトリル水性エマルジョンに基く超吸収ポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【技術背景】超吸収ポリマーは公知であり、おむつおよび失禁用品の製造において、また農業用保水材料および電線被覆用に主として使用される。市販の超吸収ポリマーは一般に、ポリアクリル酸の、あるいはアクリル酸と、例えばジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアリルエーテル、ブタンジオールアクリレート、ヘキサンジオールメタクリレート、ポリグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、アリルアクリレート、ジアリルアクリルアミド、トリアリルアミン、ジアリルエーテル、メチレンビスアクリルアミド、およびN−メチロールアクリルアミドのような多官能性モノマーのフリーラジカル開始による共重合によって得られるアクリル酸とアクリルアミドのコポリマーの、アルカリ金属塩に基く網目の粗い架橋をもつ非水溶性ポリマーである。その分子構造のためにこれらのポリマーは膨潤およびヒドロゲル生成によって大量の液体をとりこみ、加圧下でさえこれらを保持することができる。
【0003】
【従来の技術】特許出願EP−A−第670335号およびEP−A−第697416号には、きわめて高い膨潤能力および高いゲル強度を有する超吸収ポリマーが記述されている。これらの製品は、50〜100℃の温度および1〜2時間の反応時間におけるポリアクリロニトリル(PAN)エマルジョンのアルカリ加水分解によって得られる。この方法においては、加水分解の後、超吸収特性を有する製品は、例えば脂肪族1価アルコールのような溶媒を用いて析出させることにより微粉として単離される。ろ過および乾燥後、超吸収ポリマーは望みの粒径スペクトルに粉砕される。
【0004】超吸収ポリマーの製造に必要な微粒状、水性、高分子量の、非架橋または架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンは、特定のアニオン性高分子乳化剤(EP−A−第590460号)の存在下アクリロニトリルを単独重合および/または共重合することによって得られる。この方法によって製造される非架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンの分子量は、5×105〜1×107g/モル、好ましくは2×106〜5×106g/モルの範囲である。非架橋または架橋水性PANエマルジョンの粒径は100〜300nm、好ましくは100〜200nm(レーザーコリレーション分光法により測定)の範囲である。
【0005】このようなPANエマルジョンのアルカリ金属水酸化物水溶液による加水分解においては、部分加水分解されたアクリロニトリルのホモおよび/またはコポリマーが生成し、ニトリル基の30〜80モル%はカルボキシル酸塩基に転化し、ニトリル基の20〜70モル%はカルボキサミド基に転化し、ニトリル基の0〜20モル%は変化を受けずに残る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】加水分解開始に従って起る、低粘度PANエマルジョンの高粘度・水膨潤状態への移行のため、上述の不連続法が従来型の攪拌槽で行われる場合は、非常に早く濃度限界に到達する。最大13〜15重量%までのポリアクリロニトリル濃度を有する混合物のみが使用可能である。
【0007】15重量%を越える固形物濃度のPANエマルジョンを用いる際に生成する、それらのゼラチン状反応混合物の不連続および連続処理には特殊装置が必要である。EP−A−第783005号には、架橋または非架橋のポリアクリロニトリルホモおよび/またはコポリマーの水性エマルジョンが、高粘度反応を行うための連続運転される混合混練長期間反応機(「List反応機」)中で70〜100℃でアルカリ金属水酸化物水溶液との反応によって加水分解される、超吸収ポリマーの連続的製造方法が記述されている。
【0008】「List反応機」の構造は、高濃度反応混合物中でPANエマルジョンについて加水分解反応を行うことを可能にする。加水分解中の反応混合物中の架橋および/または非架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンの濃度は、ここでは10〜40重量%であってよく、その場合加水分解の結果起る、加水分解対象のポリアクリロニトリル基準で、約60%のポリマー重量増加のため、反応混合物中の最終濃度は16〜60重量%となる。
【0009】この方法の欠点の一つは、装置の構造が著しく複雑であるため、従来型反応機と比較して技術面の経費が著しく高価なことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】ポリアクリロニトリルエマルジョンを高濃度の反応混合物中でアルカリ加水分解することにより、超吸収ポリマーの製造を簡単な装置内で再現性よく可能にする方法がこのほど見出された。
【0011】
【発明の実施形態】本発明は、高濃度の非架橋および/または架橋ポリアクリロニトリル水性エマルジョンを、アルカリ金属水酸化物溶液と混合しその後追加的混合を行わないことにより、断熱的反応条件下(「塊状で」)加水分解する、超吸収ポリマーの製造方法を提供する。反応混合物の出発温度は10〜40℃、好ましくは20〜30℃である。放出された反応熱のため、反応混合物の温度は1.5〜2.5時間の間に70〜80℃に上昇する。この温度上昇速度は(i)出発温度および反応混合物の層の厚さの変化によってまたは(ii)出発反応混合物中の成分の濃度および化学量論比の変化によって制御できる。
【0012】反応混合物の温度が上がるに従い、その色調は鮮紅色から暗赤色に変化し、最高温度(70〜80℃)に達すると、直ちに反応混合物の脱色が始まり、もはや自由流動しない極めて高粘度の弾性ゲルの形をとる製品が生成する。最高温度に達した後の滞留時間は0〜6時間、好ましくは1〜5時間の範囲である。全体の加水分解時間は2〜8時間、好ましくは3〜6時間である。ここで出発ポリマー中のニトリル基のアルカリ金属水酸化物の水酸基に対するモル比は、1:0.5〜1:1、好ましくは1:0.6〜1:0.8の範囲である。
【0013】これらの断熱的条件下の反応混合物(ゲル)の最終容積は、加水分解の過程で放出されるアンモニアのために10〜30容量%増加するかもしれない。
【0014】本発明による方法によって35重量%を越える固形物濃度を有する反応混合物を製造することが可能である。
【0015】アクリルアミドおよび/またはアクリル酸の断熱的「塊状」溶液重合においてすでに用いられているような装置(US−A第4482682号、DE−A第1218167号)は、例えば、上述の偽断熱条件下、高濃度反応混合物中で高分子量ポリアクリロニトリルエマルジョンの水性アルカリ加水分解を行うために適する。
【0016】これに続く、望まれる超吸収特性を有する粉状製品を与えるための、アルカリ加水分解の後に生成した弾性ゲルの後処理は、(例えばEP−A第783005号およびEP−A第670335号と類似の)一般に知られた処理技法、特にゲルの細粒化、中和、洗浄、乾燥、および粉砕、を用いて行うことができる。1〜5mmの粒径を有するゲル粒子への弾性ゲルの細粒化は、多孔板を備えた押出機中で行うことができる。製品の中和は水−アルコール混合物中で、またはゲル粒子の表面上へ酸を噴霧することにより行うことができる。この噴霧作業の後、製品は水−アルコール混合物で洗浄し、ろ過により単離する。この後ろ過器上の残留物を乾燥し100〜850μmの望みの粒径範囲に粉砕すると、直ちに使用できる超吸収体が得られる。
【0017】上記により得られる超吸収ポリマーは優れた特性を有する。すなわち非架橋PANエマルジョンから製造された製品は、脱イオン水中で380〜700g/g、0.9%NaCl溶液中で45〜60g/gの膨潤度を達成する。
【0018】もし非架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンに基いて得られた超吸収ポリマーを150〜250℃、好ましくは170〜200℃の温度で熱処理にかけると、それらの特性はさらに著しく改良される。これは超吸収体の液体吸収速度および膨潤したポリマーのゲル強度について特にあてはまる。さらにこの処理によってそれらの加圧下の水性液とりこみ能力が増大し、製品中の水溶性成分含量が減少する。上記の温度における製品の熱処理時間は2〜30分、好ましくは5〜20分である。
【0019】ジビニルベンゼンで軽度に架橋したPANエマルジョンを加水分解することによって得られる超吸収体の膨潤度は次の範囲に入る:脱イオン水中の場合300〜450g/g、0.9%NaCl溶液中の場合30〜47g/g。
【0020】もし上記のようにして製造された超吸収体が、さらに追加的な表面改質処理を受けるならば、製品は高い膨潤能力に加えて抗ゲルブロッキング性をも示し、このことは0.3psiおよび0.7psiにおけるそれらの高い負荷下吸収力(AUL)値によって明らかである。
【0021】このような(EP−A第936223号に類似した)改質は、水/アルコール混合物中で、粉砕し分級した粒子の表面に対し、架橋剤としてホルムアルデヒドまたは例えばグルタルアルデヒドのような他のアルデヒドを用い、かつコロイドシリカの存在下行うことができる。この処理によって表面架橋および用いたシリカの固定化が同時に起り、その結果上記の使用特性の改良が実現する。
【0022】本発明による超吸収ポリマーは、例えば、乳幼児のおむつおよび失禁用品のような衛生製品、農業用の保水材料、または電線被覆に用いることができる。本出願は本発明による超吸収ポリマーから製造される衛生用品,農業用保水材料および電線被覆を提供する。
【0023】
【実施例】実施例128.9重量%の固形物含量、8.6dl/gの「η」値、および120nmの平均粒径を有する非架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンを加水分解のために用いた。
【0024】まず20.0kgのこのPANエマルジョンおよび7.332kgの47重量%のNaOH水溶液を均質化した反応混合物を、25℃で窒素雰囲気下、攪拌機がなく底部に開口部を持つ60l反応機に装入した反応機中の反応混合物の層厚さは約20cmであった。
【0025】加水分解開始時の出発反応混合物は従って次の組成を有した:ポリアクリロニトリルの濃度([PAN]) − 21.14重量%水酸化ナトリウム溶液の濃度([NaOH]) − 12.61重量%PAN対NaOHのモル比 − 1:0.79PAN対水の重量比 − 1:3.13放出された反応熱のために、反応混合物は2時間の間に断熱的に79℃まで温度上昇した。その後反応混合物はこの温度でさらに4時間反応機中に保持した。全滞留時間は6時間であった。この反応時間の後75モル%のカルボキシル基含量に達した(IR分光分析により測定)。反応後高度に可撓性のゲル塊が生成した。
【0026】加水分解終了後、放出されたアンモニア(アンモニア全放出量の約15重量%)は反応機から専用の排気口を通してN2流で排出し、次いで20%硫酸中を通して吸収した。(放出されたアンモニア量の残り85%はゲル塊中に残存し、その大部分は押出機におけるゲルの細粒化時にN2流で除かれた。残りの20〜23重量%は水−アルコール混合物中で酢酸により中和された。)さらに粉末製品を得るためのゲルの後処理を、公知の処理技法を用いて行った(ゲルの細粒化,中和、乾燥,粉砕)。
【0027】塊状として生成した弾性ゲルを、反応機下部の開口部から取り出した(塊はある程度反応機から自然に落下した)。
【0028】次いでゲルをより小片に切り、多孔板を備えた押出機中でN2流中で1〜5mmの範囲の粒径に細粒化し同時にアンモニアを除去した。
【0029】得られた細粒化した非粘着性のゲル粒子を、中和を行うため等量の3部に分けた。第1部を水−アルコール混合物中で酢酸で中和した。ここで混合物中のエタノール対水の容量比は1:1〜1;1.2であった。製品をろ別、洗浄した後、70〜80℃の温度で乾燥した。その後乾燥した製品を100〜850μmの粒径範囲まで粉砕した。
試験法膨潤度測定250mgの試験対象の超吸収ポリマーを300mlのガラスビーカー中に秤取し、250〜300mlの蒸留水または50mlの0.9重量%NaCl溶液を注ぎこみ混合物を静置した。
【0030】平衡膨潤状態に達した後、得られたゲルをメッシュ幅30μmのろ布またはろ紙にろ取し、秤量した。次に膨潤度を最終重量対出発重量の比からg/gとして計算した。各測定は3回行った。測定精度は約5%であった。
【0031】実施例1により製造した製品について、蒸留水中630g/g、0.9%NaCl溶液中57.5g/gという膨潤度が得られた。
pH測定実施例1により製造した製品の0.9重量%NaCl溶液中のpHは6.5であった。
水溶性成分含量(WSC)測定0.5gの超吸収ポリマーを500mlの脱イオン水と混合し、混合物を20℃で16時間攪拌した。ゲルをろ別した後、ろ液および洗液中の固形物含有量の重量測定からWSCを得た。実施例1により得た製品の場合、これは16.5重量%であった。
実施例2〜6実施例2〜6により製造した試料の加水分解条件を表1に要約した。これらの実施例においては、実施例1に記載したものに該当する方法によりPANエマルジョンの加水分解を行った。これらの場合、製品の中和方法を変化させ、また加水分解条件(反応混合物中のPAN濃度、PANエマルジョンのタイプ、PAN対NaOHのモル比、PAN対水の重量比、加水分解の滞留時間および出発温度)を変化させた。
実施例2細粒化後径が1〜4mmのゼラチン状粒子の形である実施例1により得られた製品(第2部)を、表面に20%酢酸を噴霧することにより中和した。次に製品をエタノール対水の容量比が1:1のエタノール−水混合物中で洗浄し、ろ過した。乾燥後製品を100〜850μmの範囲の粒径に粉砕した。
実施例3実施例1により得られた細粒化したゲル粒子(第3部)を中和せずに80℃の温度で残留水分が約15重量%となるまで乾燥した。放出されたアンモニアの大部分はこの手順により除去され、約3〜4%のみが乾燥製品中になお残り、これに続く中和操作において酢酸により中和した。0.3〜2mmの粒径範囲を有する乾燥製品の中和は、エタノール−水混合物(エタノール対水の容量比が1:1)中で20%酢酸により行った。
【0032】中和後、製品をろ取し、エタノール−水で洗浄し、70〜80℃の温度で乾燥した。乾燥後、製品を100〜850μmの粒径分布が得られるように粉砕した。
実施例4実施例2により得られた100〜850μmの粒径分布をもつ仕上り製品を、熱風循環式乾燥室内で180℃の温度で約15分間加熱した。
実施例530.8重量%の固形物含量、9.0dl/gの「η」値、および120nmの平均粒径を有する非架橋PANエマルジョンを加水分解用の出発物質として用いた。加水分解をPAN対NaOHのモル比=1:0.7で実施例1に記載したものに該当する方法により行った。製品の中和を実施例1と同条件で行った。
実施例6アクリロニトリルと、アクリロニトリル基準で、0.75重量%のジビニルベンゼンとの共重合により得られた、28.2重量%の固形物含量および115nmの平均粒径を有する架橋PANエマルジョンを加水分解用の出発物質として用いた。このエマルジョンの加水分解および中和を実施例1に記載したものと同じ条件で行った。
【0033】製造した製品の蒸留水中および0.9%NaCl溶液中の膨潤度、ならびに超吸収製品(その粒径分布は各例共に100〜850μm)のpH値および水溶性成分含量を表1の最後の4列に示した。
【0034】測定された高い膨潤度は、断熱的条件下行われる加水分解によって得られる超吸収体の優れた特性を非常に明らかに示す。
比較例7(EP第783005号による)0.75重量%のジビニルベンゼンを含むことにより軽度に架橋し、118nmの平均粒径および24.2%の固形物含量を有するポリアクリロニトリルエマルジョンを加水分解用に使用した。
【0035】高粘度反応機(「LIST反応機」)中で行われたこの加水分解は下記のパラメーターで定義される:PANエマルジョン=架橋品;[cPAN]重量%=19.9;PAN:NaOHのモル比=1:0.525;温度[℃]=95;反応機の充填率[容量%]=72.1;滞留時間[h]=2.0;加水分解後の固形物含量[重量%]=32.7;膨潤度[g/g] 水中=525;0.9%NaOH溶液中=55。
【0036】反応条件およびそれにより得られた製品の使用特性を表1に示した。
【0037】
【表1】

【0038】実施例1〜7により製造した超吸収ポリマーに、さらにホルムアルデヒドおよびシリカを用いる表面改質処理を行った。表面改質のためには、各例において35gの実施例1〜7により得られた超吸収ポリマーを、200gの下記組成の反応混合物と20分間室温で攪拌した:178.0g メタノール18.0g 脱イオン水3.0g シリカ1.0g ホルムアルデヒド吸引ろ過器でろ過した後、70.1重量%の固形物含量を有する粗製品を熱風循環乾燥室中で30分間98℃で乾燥した。
【0039】これらの実施例1〜7により得られた超吸収体の改質品の特性は表2に要約した。ここでは下記特性を測定した。
−修正円筒法による吸収力(DE−A第4015085号)
この方法では、SAP試料はブフナー漏斗中に入れ、外部圧力を加えずに(すり合せガラス円筒なし)0.9%NaCl溶液を用いて膨潤させた。30分後得られた最終値を表2に示した。
−ティーバッグ法による吸収力(ヨーロッパ使い捨て品・不織布協会(Edana)(European Disposables and Nonwovens Association)ブリュッセル、ベルギー−規格440.0−96)
−保持力(ヨーロッパ使い捨て品・不織布協会(Edana)ブリュッセル、ベルギー−規格440.0−96)
−0.3psiおよび0.7psiにおけるAUL(負荷下吸収力)(ヨーロッパ使い捨て品・不織布協会(Edana)ブリュッセル、ベルギー−規格440.0−96)
さらに実施例1〜7により製造された超吸収ポリマーの改質品の水溶性成分含量(WSC)およびpH値を表2に要約した。すべての試験は0.9%NaCl溶液を用いて行った。
【0040】本発明により製造したポリマーの優れた超吸収特性は、ここにおいても高い保持力および負荷下吸収力(AUL)値から明らかに示される。超吸収ポリマーの表面改質後処理による水溶性成分含量の削減は、表1の改質されていない製品と比較して10〜15%の範囲であった。
【0041】
【表2】

【出願人】 【識別番号】591063187
【氏名又は名称】バイエル アクチェンゲゼルシャフト
【住所又は居所原語表記】D−51368 Leverkusen,Germany
【出願日】 平成13年11月21日(2001.11.21)
【代理人】 【識別番号】100060782
【弁理士】
【氏名又は名称】小田島 平吉
【公開番号】 特開2002−201214(P2002−201214A)
【公開日】 平成14年7月19日(2002.7.19)
【出願番号】 特願2001−355773(P2001−355773)