| 【発明の名称】 |
パウダーコーティング組成物の調製方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ザビーネ ボイエルマン
【氏名】ミカエル ブバック
【氏名】ミカエル ユエルゲンズ
【氏名】エクハルド バイドナー
【氏名】マルクス ぺーターマン
【氏名】クリステン シュベード
【氏名】ペーター クロシュテルマン
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| 【要約】 |
【課題】発明の目的は、均一に溶解したポリマーを生成させ、かつこのポリマーを超臨界相から分離する方法を提供することである。
【解決手段】発明はポリマーの調製方法に関する。超臨界流体中において、少なくとも2つの、フリーラジカルもしくはイオン共重合が可能なエチレン性不飽和モノマーと、従来の開始剤および調節剤とからパウダーコーティング用バインダを調製し、それによって均一相において重合が実施され、そして、反応終了後、混合物の組成または相パラメータのいずれかを変更して、少なくとも2つの超臨界流体を含有する相を得、そして主としてポリマーを含有する相を分離し、かつ減圧によって、ポリマーをsc流体から粉末として分離し、または、ポリマー相を超臨界相の条件のもとで、さらにパウダーコーティングへと加工する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 反応媒体としてのsc流体中において、少なくとも2つの、共重合が可能なエチレン性不飽和モノマーと、従来の開始剤および調節剤とからポリマーを調製するための方法であって、−反応を均一相において行ない、−反応が終了した後、反応混合物を減圧すること、およびsc流体を除去することによりポリマー粉末に変換することを特徴とする方法。 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、−反応が終了した後、さらなるsc流体を添加するか、または相パラメータの圧力または温度を変更し、それにより少なくとも2つの相、すなわち主としてポリマーおよびsc流体を含有する相I、および、主として未反応モノマーおよびsc流体を含有するその他の相II、を形成し、それらにおいてsc相の条件を逸脱せず、−相Iを分離し、そして−相Iからのポリマーを、減圧することにより、およびsc流体を除去することによりポリマー粉末に変換することを特徴とする方法。 【請求項3】 非反応性超臨界溶媒をsc流体として使用することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 【請求項4】 少なくとも3つの、共重合が可能なエチレン性不飽和モノマーを使用し、少なくとも1つのモノマーがさらなる官能基を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。 【請求項5】 有機溶媒の20重量%までを超臨界流体に添加することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。 【請求項6】 圧力が80から450バールであり、温度が70から250℃であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 【請求項7】 反応がバッチ方式で実施されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 【請求項8】 方法が連続的に実施されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 【請求項9】 sc流体を減圧するとき、揮発性の随伴物質を、得られたポリマー粉末から分離することを特徴とする請求項7または8に記載の方法。 【請求項10】 減圧の前に、さらなる分離ステップ、好ましくはsc流体を用いる向流抽出工程で、相Iを精製することを特徴とする請求項7または8に記載の方法。 【請求項11】 相IIを分離し、重合工程に再循環することを特徴とする請求項2に記載の方法。 【請求項12】 sc流体を再循環する前に、モノマーおよび随伴物質を相IIから分離することを特徴とする請求項11に記載の方法。 【請求項13】 請求項1により得られるポリマー粉末を、押出成形法、超音波微粒化方法、sc流体の補助の下での方法および水蒸気の補助の下での微粉化方法からなる群から選択される周知の技術によってパウダーコーティング組成物として製造することを特徴とするパウダーコーティングの調製方法。 【請求項14】 硬化剤、パウダーコーティング添加剤、染料、顔料、および増量剤からなる群から選択される追加の成分を使用することを特徴とする請求項13に記載の方法。 【請求項15】 請求項2に記載の方法によるsc流体中の反応によってポリマーを均一相で調製し、−分離された相Iを任意に、随伴物質を分離するためのさらなるステップにかけ、−相Iを、パウダーコーティングのさらなる成分を添加することにより、直接的にさらに加工処理し、そして−その結果得られた工程混合物を、sc流体を減圧することにより微粒子固体のパウダーコーティングに変換することを特徴とする請求項13または14に記載の方法。 【請求項16】 ポリマーの官能基と反応する硬化剤を、さらなる成分として添加することを特徴とする請求項15に記載の方法。 【請求項17】 さらなる添加物を、工程混合物に添加することを特徴とする請求項15または16に記載の方法。 【請求項18】 添加された成分が、添加され、混合される前に、同一のまたは異なったsc流体中で均一化されることを特徴とする請求項12または15から17のいずれか一項に記載の方法。 【請求項19】 工程混合物を、ノズルによりスプレータワーに噴霧することを特徴とする請求項15に記載の方法。 【請求項20】 工程混合物を、ノズルにより液体、好ましくは水性媒体中に噴霧することを特徴とする請求項15に記載の方法。 【請求項21】 噴霧後、気体状であるsc流体を精製して、工程に再循環することを特徴とする請求項15から20のいずれか一項に記載の方法。 【請求項22】 ポリマーが、少なくとも3つの共重合が可能なエチレン性不飽和モノマーを含み、少なくとも1つのこのモノマーがさらなる反応性の官能基を追加して含有し、バインダーの分散度が<3であり、さらなる従来のバインダ、硬化剤、補助剤、および他の添加剤を含有することを特徴とする請求項13または15に記載の方法により調製されたパウダーコーティング。 【請求項23】 平均粒径が、50μm未満であることを特徴とする請求項22に記載のパウダーコーティング。 【請求項24】 パウダーコーティングが、粉末クリヤコートであることを特徴とする請求項23に記載のパウダーコーティング。 【請求項25】 パウダーコーティングを、顔料および/または染料で着色することを特徴とする請求項23に記載のパウダーコーティング。 【請求項26】 多層コーティングに使用するための請求項13から15、および請求項24または25のいずれか一項に記載のパウダーコーティングの使用。 【請求項27】 自動車産業における請求項26に記載の使用。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】発明はポリマー調製方法、特に、パウダーコーティングのためのバインダ、および超臨界流体相における溶液として調製されるパウダーコーティングに関する。 【0002】 【従来の技術】超臨界(sc)状態にある溶媒、特にscCO2を用いるポリマーの調製方法は、文献において既に公知である。これらの方法において、モノマーまたはオリゴマーは超臨界溶媒中に溶解され、次いで反応される。得られたポリマーは通常、超臨界溶媒に不溶であり、2相系を形成する。この調製方法で、高い分子量を得ることができる。このような方法は既に、例えば米国特許5328972号に記載され、その文献では、しかし、モノマー約20重量%しかscCO2中に存在せず、欧州特許0735051号に記載され、その文献では熱可塑性樹脂のホモポリマーまたは共重合体を調製する超臨界溶媒における重合方法を記述しており、欧州特許0220603号に記載され、その文献ではscCO2内において特殊不飽和ビニル化合物に基づく粉末形態のポリマーが調製される。原理的に、大きい比率の超臨界溶媒、特にCO2、を用いるこれらの方法では、得られたポリマーは、要求される反応変換率において、もはや流体相中に均一には溶解されないことが知られている。超臨界媒体内のこのポリマー相における反応(乳化重合、分散重合)の不都合な点は、高価な安定剤を使用することである。その上、反応の制御および実施において問題が生じうる。 【0003】その上、超臨界状態にある溶媒、例えばscCO2、によって加圧下で、かつ高温でポリマーが液化され、得られる粘性相中の混合物に硬化剤および添加剤を任意に導入でき、次いで、粉末の形態にある材料、およびパウダーコーティングを得るために、加圧下の混合物を減圧する方法が公知である。このような方法の例は、欧州特許669858号、国際公開99/24493号、および欧州特許0744992号に記載され、それらには、粉末に変換しようとする物質と、超臨界溶媒との粘性混合物を減圧することによる、粒子または粉末の調製方法が記載されている。 【0004】これらの方法は、ポリマーまたはポリマー混合物の個々の成分が融解され、超臨界溶媒によって影響を受け、均一化されなければならず、さらに、追加の成分を任意に添加した後、対応する粉末が減圧ステップの後で得られるという経路にしたがって操作する。知られている欠点は、樹脂材料を超臨界溶媒で融解し、均一化する新たな工程段階のものである。このことは、高温への曝露に関連しており、高温が、反応性成分を使用する場合に副反応を惹き起し、したがって材料が使用不可能になりうる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】発明の目的は、フリーラジカルもしくはイオン重合が可能であり、sc流体中に均一に混合できるモノマーから出発して、均一に溶解されたポリマーを生成し、そして、これを超臨界相から分離する方法を提供することである。さらなる目的は、ポリマーを調製した後さらに、前記ポリマーを超臨界相状態に残すことなく直接加工処理し、硬化剤、添加剤、およびさらなる成分を流体の状態で添加し、次いで、非架橋のパウダーコーティングを粉末の形態で得るために、粘性/流体混合物を減圧する方法を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的は、sc流体中において、少なくとも2つの、フリーラジカルまたはイオン共重合が可能なエチレン性不飽和モノマーと、従来の開始剤および調節剤とからパウダーコーティングのためのバインダを調製する本発明に従った方法であって、・均一相において重合を行い、・反応終了後、sc流体含量を増加するか、または混合物の相パラメータ(圧力、温度)を変更し、それにより超臨界流体状態の少なくとも2つの相、すなわちsc流体で飽和されたポリマー相(I)、および実質的にsc流体およびモノマーを含有する第2の相(II)、が得られ、そして、・ポリマー相を分離し、減圧によってsc流体から粉末としてポリマーを分離することを特徴とする方法によって、達成できることが明らかとなっている。 【0007】さらなる発明の実施形態では、2つの超臨界相から相IIのモノマー/sc流体を分離し、残留する均一相Iのポリマー/sc流体を添加剤、補助剤、硬化剤のようなさらなる成分と架橋反応が起らない温度で混合し、得られた流動性混合物を、sc流体を減圧することにより粉末の形態の固体に変換する。 【0008】本発明のさらなる実施形態は、分離された、未反応モノマー/sc流体相を、重合のための反応混合物に再循環する。 【0009】本発明のさらなる実施形態では、sc相Iを空気中に減圧せず、有機液体もしくは水中に減圧を行う。 【0010】 【発明の実施の形態】これ以後、用語超臨界(sc)流体とは、適用される物理的条件の下で、近臨界もしくは超臨界状態にある気体、蒸気、液体、またはこれらの物質の混合物をいい、それらの状態では、モノマー、添加物、ポリマー、およびさらなる重合反応成分を、均一に得ることができる。sc流体相、およびモノマー、ポリマー、またはさらなる成分の相は、sc相と呼ばれる。本発明による方法では、種々の気体または液体を反応温度でsc流体として用いることができ、それには、例えば、二酸化炭素、一酸化二窒素;メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼンのような炭化水素;ジメチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン、CClF3、CH3Fのようなハロゲン化炭化水素;アルコールまたはアンモニアがある。しかし、より具体的には、重合条件のもとで非反応性である流体、特にメタン、エタン、プロパン、ブタン、一酸化二窒素、ジメチルエーテル、および二酸化炭素が適当である。非可燃性物質、特に二酸化炭素、または一酸化二窒素が特に好ましい。2つ以上の成分の混合物を用いることもできる。 【0011】適切な重合可能なモノマーの例には、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−tert.ブチルスチレン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルエステルのような脂肪族カルボン酸の直鎖もしくは分枝鎖ビニルエステル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルのようなビニルエーテル;(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド;クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、テトラヒドロフタル酸のようなα,β−不飽和モノもしくはジカルボン酸のエステルおよびアミド、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピルもしくはイソプロピル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、異性ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、異性オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートのような分枝鎖もしくは非分枝鎖アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、(メタ)アクリル酸tert−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリメチルシクロヘキシルのような脂環式C5〜C12−アルキル(メタ)アクリル酸エステル、などのフリーラジカル重合が可能な不飽和モノマー;または、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸1,2−エポキシブチル、(メタ)アクリル酸2,3−エポキシシクロペンチル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、3,4−エポキシ−1−ビニルシクロヘキサン、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、異性(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ブタンジオールモノアクリレート、アクリル酸ヒドロキシヘキシル、アクリル酸ヒドロキシオクチル、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、異性(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル;酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、アコニット酸と(メタ)アクリル酸グリシジルとの反応生成物、マレイン酸もしくはフマル酸の半エステル、N−メチロール(メタ)アクリルアミドのようなN−アルコキシアルキル(メタ)アクリルアミドなどのような官能化モノマーが含まれる。適切な共重合可能なモノマーは、例えばドイツ特許19909944号に記載されている。対応するモノマーは、実質的にエチレン性単官能性であり、線状ポリマーとなるべきである。特定の場合、少い比率の二官能性モノマーも存在できる。所望されるポリマー特性によってモノマーを選択できる。追加の官能基を持たないモノマーだけを選択する場合、架橋のないポリマーが得られるが、架橋可能なポリマーが得られるよう、ある程度のモノマーがエポキシ基、OH基、カルボキシル基のようなさらなる官能基を含有することが好ましい。官能化モノマーの選択に依存して、外部架橋または自己架橋バインダーが得られる。重合の反応条件のもとでは、確実にsc流体または補足的反応性基との反応を回避するように注意されたい。 【0012】より具体的には、パウダーコーティング用としてポリマーのガラス転移温度(Tg)>+30℃(DSC、示差走査熱量測定法により測定)、特に>+40℃を得ることが有利である。Tgは、モノマーの選択により影響される可能性がある。適切な組成物は既に文献に記載されており、したがって、当業者により選択され、かつ調節されうる。 【0013】周知のラジカルもしくはイオン開始剤を、sc流体中における重合用開始剤として使用できる。このような開始剤の例には、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)のようなアゾ化合物、過酸化ベンゾイル、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過安息香酸tert−アミル、ジtert−ブチルペルオキシド、ペルオキシギ酸または他の過酸、トリクロロアセチルペルオキシド、ビス(ペルフルオロ−2−プロポキシプロピオニル)ペルオキシドのようなsc媒体に可溶な塩素およびフッ素ベースの過化合物、およびH2O2のような過酸化物が含まれる。還元剤の添加によって、過酸化物分解の活性化エネルギーを低下させ、したがって低温における分解速度を増加させることが可能である。この還元剤の例には、次亜硫酸ナトリウム;アスコルビン酸、ヒドロキシアセトンのような容易にエノール化可能なカルボニル化合物;Cu+、Fe2+、V2+、Co2+のような金属イオン;N,N−ジアルキルアニリンのようなアミンが含まれる。任意に、他の添加剤、例えばCo−錯体、メルカプタン、阻害剤などのような調節剤も含有できるが、好ましくは、混合物に乳化剤を添加すべきでない。 【0014】本発明による方法によって調製されるポリマーは、少なくとも3つの共重合可能なモノマーを含むことが好ましく、少なくとも1つのモノマーが、不飽和基に加えて、重合条件下で安定なさらなる反応性基を1つ含有することが好ましい。 【0015】任意に、ポリマー、モノマー、およびsc流体の改善された相容性を得るために、sc流体にある割合の1つまたは複数の有機共溶媒を添加することが有利である。その選択は、モノマー組成物に合わせるべきである。その例には、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンのようなケトン;エタノール、イソプロパノール、ブタノールのようなアルコール;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル;酢酸ブチル、酢酸エチルのようなエステル、または芳香族性溶媒が含まれる。共溶媒は低沸点を有するべきであり、またそれらの比率は、sc流体の最大20重量%、好ましくは最大10重量%、とすべきである。 【0016】モノマーは、工程条件のもとでsc流体と均一に混合されるか、または混合後、超臨界的均一状態に変換され、任意にさらなる添加剤および開始剤、ならびにある程度の共溶媒を添加して均一に混合し、次いで、重合を開始する。反応は、高温によって、または、例えば紫外線照射もしくはレドックス触媒の添加のような他の方法によって開始されうる。これらに対応する諸条件は周知であり、使用する開始剤に従って選択される。 【0017】この混合物のsc流体、例えば、好ましくはCO2、の含量は、75重量%まで、好ましくは37.5重量%まで、特に25重量%まででありうる。scCO2含量がより高い場合には、ポリマーの溶解性は一般に低く、したがって低い変換率しか得られない恐れがある。選択されたscCO2含量が低過ぎる場合、反応生成物の実質的な粘性増加が認められ、有利な分子量分布を確保するのが困難である。反応時間は5から240分、特に10から150分である。 【0018】反応混合物の温度および圧力は、sc流体の臨界点を越える、即ち、scCO2の場合31.4℃および72.9バールを超えるべきである。他のsc流体については、相当する数値が文献に記載されている。温度は、十分なモノマーの重合速度が得られるまで上昇される。例えば、70から250℃、特には80から200℃、特に好ましくは100から150℃である。反応混合物の圧力は、sc流体の臨界圧力を超えるものである。必要に応じて、その圧力は2000バールまででありうるが、80から450バールの圧力、特に350バールまでが好ましい。 【0019】ポリマーの数平均分子量(Mw)は、2,000から12,000、特定的には3,000から9,000に調節される。モノマーおよびsc流体の混合物中において得られたポリマーの均一な混合物が確保されるまで、反応を実施する。変換率は25から100%、好ましくは40から95%でありうる。反応混合物は均一、すなわちsc流体、任意に追加した溶媒、モノマー混合物およびポリマーが1つの相を形成するべきである。均一性は、濁度の測定により、混合物を目視でモニターすることにより、または分光学的測定により確かめることができる。均一性はまた、反応混合物の圧力に依存している。不均一さ、すなわちポリマーの沈殿が現れる前に、例えば温度を低くすることによって、圧力を低くすることによって、sc流体を添加することによって、またはこれらの手段の組み合わせによって、反応を終了させる。混合物がまだsc状態にあるが、反応が終了した後に不均一さも生じる恐れがある。得られるポリマーは、狭い分子量分布、および低い分散度D(MW:MN)、一般にD<3、特にD<2を有する。 【0020】反応が終了した後で、圧力を減少させ、温度を低下させることができる。例えば、噴霧によって、反応混合物を直接ポリマー粉末に変換することができる。そのようにする際、存在する他の揮発性構成成分もまた、一般に気相に変換され、除去される。その場合、ポリマー粉末が直接得られる。このポリマー粉末を、さらなる加工ステップ、例えば、揮発性構成成分の残留量を低減するために、真空下の処理に掛けることが可能である。 【0021】しかし、反応混合物においていくつかの、好ましくは2つのsc相への相分離をもたらし得ることが好ましい。これは、温度を変更し、および/または圧力を変更することによって達成でき、または、混合物にさらなるsc流体を添加し、それにより相の分離を起こすことができる。すなわち、主としてポリマーおよびsc流体を含む流体相Iが得られ、主としてモノマーおよびsc流体を含むさらばる流体相IIが得られる。ポリマーを含む相Iを分離する。sc流体、および任意にある割合の共溶媒またはモノマーをまだ含有しているこの相を、周知の方法によってさらに処理することができる。例えば、上述のように、減圧によってsc流体を分離できる。このようにすると、その分離によって共溶媒および他の揮発性構成成分もまた一般に、sc流体とともにポリマー粉末から分離される。 【0022】必要に応じて、分離したポリマー/sc流体相Iに、若干のsc流体を、必要ならば1回または数回、添加し、混合し、任意に溶解することも可能である。残留しているモノマーまたは共溶媒は、各々の場合にsc流体を除去し、かつ減圧することにより、ポリマーから除去できる。相I、および同一のもしくは異なったsc流体相を、向流工程において連続的に抽出することができ、したがってモノマーおよび/または付随の生成物を、分離することも可能である。 【0023】重合反応はバッチ方式または連続的に実施できる。好ましい実施形態では、特に連続作動方式の操作において、分離されたモノマー/sc流体相IIを反応混合物に再循環する。反応において消費される参加物質、例えばモノマーまたは開始剤は、相当する部分量を補充されるか、または随伴物質が、再使用の前にsc流体から除去される。 【0024】適切な反応容器、例えば必要な計量、温度、圧力、および制御設備を備えたバッチ反応器、連続的に作動される攪拌式反応器、カスケード接続された攪拌式反応器、または流管型反応器内で、反応を実施できる。 【0025】ポリマーおよびsc流体を含む相Iを減圧し、sc流体を分離した後、得られたポリマー粒子は、例えば押出成形法のような周知の技術によりパウダーコーティング組成物として製品化することができる。 【0026】パウダーコーティング組成物の製造のための、他の周知の方法は、例えば超音波微粒化方法、例えば国際公開99/24493号に記載されるようなsc流体の補助の下での方法、水蒸気の補助の下での微粉化方法である。 【0027】パウダーコーティングの使用に適したさらなる成分を、ポリマー粒子に、および/または工程の間に添加してもよい。このような成分の例には、硬化剤や、安定剤、レベリング剤、脱気剤、光安定剤、染料、顔料、および増量剤のような添加剤が含まれる。これらの物質は既に文献に記載され、これらはパウダーコーティングの所定の用途に従って選択され、添加されうる。 【0028】さらに、発明の特に好ましい実施形態は、sc相Iを分離し、パウダーコーティング調製工程を超臨界工程の条件のもとで連続的に実施し、かつ従来のやり方で仕上げを行うものである。 【0029】得られた相I/ポリマー/sc流体を、追加のsc流体と混合することができる。パウダーコーティングでの使用に適したさらなる成分を、公知の方法によりこの混合物(「工程混合物」)に添加できる。このような成分の例には、硬化剤や、安定剤、レベリング剤、脱気剤、光安定剤、染料、顔料、および増量剤のような添加剤が含まれる。これらは周知であり、パウダーコーティングの所定の用途に従って選択され、添加されうる。 【0030】これらの成分は直接、工程混合物に計量しながら供給することができ、必要に応じて、例えば国際公開99/24493号に記載されるように、同一のもしくは異なったsc流体との混合物の形態で、ポリマー成分の粘性を低下させ、次いでそれらの工程混合物に計量しながら供給することも可能である。混合は、固有の周知の装置および方法、例えばスタティックミキサーで行うことができる。均質化および粒子形成のさらなる可能性には、例えば超音波源が含まれるか、または、適切な流動システム、例えば接線流、ジェット流、または衝撃流によって混合物を得ることができる。このような方法は、例えば、国際公開95/21688号、または国際公開99/24493号に記載されている。 【0031】1つの特別な実施形態では工程混合物に硬化剤を添加し、この硬化剤はまた、ポリマーと混合される前に、好ましくはsc流体と混合されうる。このようにすることで、外部的に架橋するコーティング系を得ることができる。パウダーコーティングバインダのための硬化剤は、既に一般に周知である。例えば、それらは固体であり、低分子量であり、または1分子当り2つ以上のカルボキシル基、または無水物基を有するポリマー化合物である。さらなる例には、カルボキシ官能性オリゴおよびポリエステル、またはオリゴおよびポリウレタンが含まれる。硬化剤成分は、任意にポリマーの対応する反応性基に適応させるべきである。硬化剤/ポリマー混合物の温度は、架橋反応の反応温度未満とすべきである。工程混合物の粘性は、sc流体の量により影響をうける恐れがある。 【0032】工程混合物を減圧してパウダーコーティングを得る引き続いての工程段階は、種々のやり方で行うことができる。例えば、ノズルにより短時間内に混合物を減圧でき、または、反応容器内部を時間依存の減圧を行う。減圧により、得られる粒子はそれらの固化温度未満まで冷却され、減圧工程の間に得られる一次粒子の分布は、その後の粉末のシンタリングが避けられるので、そのままのにされる。工程パラメータ、例えば圧力、温度、流量速度、ノズルの形式、ノズルの直径、粘性、加圧下での溶液の濃度を適切に選択することにより、パウダーコーティング粒子の粒径が影響を受けうる。これらの粒子は一般に、1から150μmの直径を有し、50μm未満の粒径が好ましく、10から30μmが特に好ましい。 【0033】sc流体を除去する間に、混合物に任意に含有されるさらなる揮発性構成成分を除去することが可能である。 【0034】さらなる実施形態では、工程混合物を気体雰囲気中に噴霧せず、液相中への、例えば水性相中への霧化を行う。必要に応じて、この液相に添加物を含有させることができる。このようにして、好ましい粉末材料の水性スラリが得られる。 【0035】工程を実施する方法の変形を、図面の例により図解的に示す。 【0036】図1は、均一相におけるポリマー調製、相I(sc流体/ポリマー)および相II(モノマー/sc流体)の分離と、ポリマー粉末の分離の方法とを示す。図2は、硬化剤および/または添加剤を添加する追加のステップを工程に補足した方法を示す。 【0037】図3は、さらに、相Iから残留モノマーおよび随伴物質を抽出する工程ステップを実施し、かつsc流体を再循環する方法の図である。この場合において、さらなる成分を添加した後で得られる製品が、パウダーコーティングである。V1は、sc流体、この場合にはscCO2、およびモノマー用の貯蔵容器を意味し、V2は、任意にsc流体を含む硬化剤用の貯蔵容器を意味する。Wは、工程の熱の適正な制御のための熱交換器を表わし、Rは反応器であり、P1からP5はsc流体または工程混合物を輸送するためのポンプを意味する。セパレータAは、2つの超臨界相(ポリマーの多いもの、およびモノマーの多いもの)を分離する。スタティックミキサーM内で工程混合物を均一にし、スプレ−タワS内で相Iを噴霧し、ポリマー粉末またはパウダーコーティングを得る。Zは気体状の構成成分を精製するためのサイクロンを表わし、生成物および気体状の構成成分の部分を分離する。Eは、相IIを後処理するための向流抽出プラントを表わす。sc抽出相を再循環し、モノマー構成成分を分離する。 【0038】得られる製品は、ポリマー粉末か、または、硬化剤および任意にさらなる成分が生成物に添加される場合には、完全なパウダーコーティングのいずれかである。 【0039】発明による方法は、連続的におよびバッチ方式の両方で実施できる。装置の適正な配置によって、減圧、圧力の増加、ポリマーの溶解、または、加熱、融解のようなポリマーに応力を加えるステップのような、コストが集中する工程段階を、1つの工程段階として省くことが可能である。sc流体を添加し、もしくは分離することにより、または工程パラメータを変更することにより、生産工程の間の相の挙動に影響を与えることが可能である。 【0040】発明の方法によって調製されるポリマーは、少なくとも2つの、特に3つ以上の共重合可能なモノマー、特に好ましくは、重合条件下で安定なさらなる反応性基を含有する、少なくとも1つのモノマーを含む。ポリマーを均一相で調製するための発明による方法の結果として、特に有利な分子量分布は、好ましくはD<2の分散度で得られる。このような樹脂はまた、パウダーコーティングのバインダとして特に適している。 【0041】sc流体の使用によって、反応を実施するのに必要な粘性を低下させることができ、したがって重合反応が低温で実施できる。これは、種々の用途のためにさらに加工されうるバインダおよびポリマーの調製のための、穏やかな工程をもたらす。これらの混合物はsc流体の減圧を行うことなく、ポリマー/sc流体としてパウダーコーティングまでさらに加工されうる。 【0042】発明により調製されるパウダーコーティングは、例えば、装飾の目的、および/または、例えば腐食に対する、保護効果を有する工業的コーティングのためのコーティングコンパウンドとして使用することができる。これらは、クリヤコートとして、または、例えば顔料もしくは染料と混合された場合、フィラー、またはベースコートもしくはトップコートとして使用することができる。コーティングの厚さは、10から250μmとすることができ、特にコーティングの厚さは、50μm未満であるべきである。発明により調製されるパウダーコーティングは、工業的商品、例えば家具、外壁のコーティング、電気器具、および自動車部品をコーティングするのに適している。 【0043】実施例1(ポリマー粉末の調製、バッチ方式) メタクリル酸ヒドロキシプロピル15.0g、メタクリル酸メチル13.2g、スチレン1.8g、ドデシルメルカプタン2.5g、および開始剤としてジtert−ブチルペルオキシド0.09gの混合物を、4.8gのCO2とオートクレーブ中で1時間混合した(T=0℃、p=200バール)。混合物を、120℃に予熱した耐圧反応容器に移した。混合物を反応容器に移すと反応(T=120℃、p=350バール、scCO2)が開始した。反応の間中、反応混合物は均一であった。150分後、反応混合物を反応容器から排出することにより、すなわち温度を室温まで低下させ、減圧する(反応混合物を基準にしてCO2約13重量%)ことにより、反応を停止させた。 【0044】モノマー変換率は、90%であった。残留モノマーおよび揮発性構成成分は、減圧およびCO2の蒸発の間に蒸発し、固体のポリマーが得られた。ポリマーは、MN2900g/モル、MW4900g/モルを有し、多分子性指数は1.7であった。OH価は、180mgKOH/g固体樹脂、であった。 【0045】実施例2メタクリル酸グリシジル15.0g、メタクリル酸メチル6.6g、メタクリル酸イソボルニル6.6g、スチレン1.8g、ドデシルメルカプタン2.5g、および開始剤としてジtert−ブチルペルオキシド0.09gの混合物を、4.8gのCO2とオートクレーブ中で1時間混合した(T=0℃、p=200バール)。混合物を、120℃に予熱した耐圧反応容器に移した。混合物を反応容器に移すと反応(T=120℃、p=350バール)が開始した。反応混合物は均一であった。240分後、減圧し、反応混合物を反応容器から排出することにより、反応を停止させた。 【0046】モノマー変換率は、90%であった。固体粉末が得られた。ポリマーは、MN2600g/モル、MW4300g/モルを有し、多分子性指数は1.65であった。Tgは約30〜50℃であった。 【0047】実施例3メタクリル酸グリシジル(GMA)12.5g、メタクリル酸メチル11.0g、スチレン1.5g、ドデシルメルカプタン2.1g、アセトン4.6g、および開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.15gの混合物を、17.2gのCO2とオートクレーブ中で1時間混合した(T=0℃、p=200バール)。混合物を、80℃に予熱した耐圧反応容器に移した。混合物を反応容器に移すと反応(T=80℃、p=1000バール)が開始した。反応混合物は均一であり、その状態は目視観察で確認できた。140分後、減圧し、反応混合物を反応容器から排出することにより、反応を停止させた(反応混合物に基づいてCO2約35重量%)。 【0048】モノマー変換率は、76%であった。残留モノマー、アセトンおよび揮発性成分は、減圧およびCO2の蒸発の間に蒸発し、固体のポリマーが得られた。必要な場合、粉末を、10gのCO2とともに200バールおよび40℃において再び均質化し、再度減圧することができる。このようにすることで、揮発性構成成分が低減される。ポリマーは、MN5600g/モル、MW7700g/モルを有していた。ポリマーは、反応性GMA単位50.5重量%を含有していた。 【0049】実施例4メタクリル酸グリシジル15.0g、メタクリル酸メチル13.2g、スチレン1.8g、ドデシルメルカプタン2.5g、および開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.09gの混合物を、4.8gのCO2とオートクレーブ中で1時間混合した(T=0℃、p=200バール)。混合物を、80℃に予熱した耐圧反応容器に移した。反応容器を充たしたとき、反応(T=80℃、p=300バール)が開始した。反応混合物は均一で、この状態は目視観察で確認できた。180分後、反応混合物を反応容器から排出して、圧力を下げ、温度を低下させることにより、反応を停止させた。 【0050】モノマー変換率は、90%であった。固体ポリマーが得られた。ポリマーは、MN4500g/モル、およびMW6100g/モルを有し、多分子性指数は、1.35であった。ポリマーは、50.6重量%の反応性GMA単位を含有していた。 【0051】実施例5メタクリル酸グリシジル15.0g、メタクリル酸メチル13.2g、スチレン1.8g、ドデシルメルカプタン2.5g、および開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.09gの混合物を、4.8gのCO2とオートクレーブ中で1時間混合した(T=0℃、p=200バール)。混合物を、100℃に予熱した耐圧反応容器に移した。反応容器を充たしたとき、反応(T=100℃、p=300バール)が開始した。反応混合物は均一で、その状態は目視観察で確認できた。180分後、正常圧力に減圧し、CO2を蒸発させることにより、反応を停止させた。 【0052】モノマー変換率は、80%であった。減圧し、CO2を蒸発させる間に揮発性構成成分が蒸発し、固体ポリマーが得られた。ポリマーは、MN4400g/モル、およびMW6200g/モルを有し、多分子性指数は、1.4であった。Tgは40から55℃であった。 【0053】実施例6メタクリル酸グリシジル10.0g、メタクリル酸メチル17.2g、メタクリル酸イソボルニル1.7g、スチレン1.3g、ドデシルメルカプタン2.5g、および開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.09gの混合物を、10.0gのCO2とオートクレーブ中で1時間混合した(T=40℃、p=200バール)。混合物を、100℃に予熱した耐圧反応容器に移した。反応容器を充たしたとき、反応(T=100℃、p=300バール)が開始した。反応混合物は均一で、その状態は目視観察で確認できた。100分後、反応混合物を反応容器から排出して、圧力を下げ、温度を低下させることにより、反応を停止させた(反応混合物に基づいてCO2約23重量%)。 【0054】モノマー変換率は、85%であった。残留モノマーは、減圧およびCO2の蒸発の間に蒸発し、固体のポリマーが得られた。ポリマーは、反応性GMA単位33.5重量%を含有していた。 【0055】実施例7(パウダーコーティングの調製、連続方式) 実施例2によるポリマーを調製した。 【0056】ポリマーを含む反応混合物を、圧力を150バールに下げることにより2つの流体相に分離した。相(I)ポリマー/sc流体、および相(II)モノマー/sc流体が得られた。相(II)を分離し、次いで廃棄した。無水物硬化剤(Additol VXL 11381、Vianova Resins AG)20重量%、および市販の光安定剤(立体的に障害のあるアミンをベースとするもの)0.5重量%を相(I)に添加し、CO2を約35重量%の量(ポリマー/硬化剤を基にして)添加し、この混合物をスタティックミキサー中で均一に混合した(T=100℃、p=150バール)。次いで、スプレータワー中への高圧ノズル(d=0.8mm)によって、粘稠な混合物を減圧した。スプレータワー内の温度は、35〜40℃であった。平均粒径約25μmを有するパウダーコーティングが得られた。 【0057】実施例8実施例2によるポリマーを調製した。 【0058】ポリマーを含む反応混合物を、scCO2(混合物に基づいて30重量%)を添加することにより2つの流体相に分離した:相(I)ポリマー/sc流体、および相(II)モノマー/sc流体。このようにして温度を90℃に低下させ、相(II)を分離し、次いで廃棄した。この物理的状態を保ちながら無水物硬化剤(Additol VXL 11381、Vianova Resins AG)20重量%、および市販の光安定剤(立体的に障害のあるアミンをベースとするもの)0.5重量%を、相(I)に添加し、CO2を約30重量%の量(ポリマー/硬化剤に基づく)添加し、この混合物をスタティックミキサー中で均一に混合した(T=100℃、p=150バール)。次いで、スプレータワー中への高圧ノズル(d=0.8mm)によって、粘稠な混合物を減圧した。スプレータワー内の温度は、35〜40℃であった。平均粒径約25μmを有するパウダーコーティングが得られた。 【0059】実施例9実施例2によるポリマーを調製し、図2によるプラントで加工した。反応混合物を、セパレータAにおいて圧力を150バールに下げることにより2相に分離した。相(I)ポリマー/sc流体、および相(II)モノマー/sc流体が得られた。モノマーで富化された相(II)を排出した。相(I)をポンプP1でスタティックミキサーMに輸送した。調製容器V2内において、無水物硬化剤を温度120℃で融解した。硬化剤の融解物をポンプP2でスタティックミキサーに輸送した。スタティックミキサー内でのポリマー/硬化剤の質量流量比が80/20となるように、ポンプP1およびP2を調節した。さらに、1:1の質量比(ポリマーの質量に硬化剤の質量を加えたものに基づいて)のsc流体を、容器V1からスタティックミキサーへダイアフラムコンプレッサーP3で輸送した。sc流体を、熱交換器内で120℃まで加熱した。この質量流を、スタティックミキサー内において120℃および150バールで徹底的に混合し、CO2を含有する融解混合物を、中空コーンノズル(ボア0.7mm直径、スプレーコーン90°)で減圧し、パウダーコーティングが得られた。温度42℃が、圧力約1バールでスプレータワーS内において得られた。ポリマー混合物中に含有される残留モノマーは蒸発し、排出機P4でsc流体とともに排出された。一緒に運ばれたパウダーコーティングを、サイクロンZを使用してsc流体から分離した。 【0060】実施例10実施例2によるポリマーを調製し、図3によるプラントで加工した。圧力を150バールに低下させながら、反応混合物を抽出カラムEに移動した。圧力150バール、および温度120℃のカラム内で、向流で流れるsc流体によって、ポリマーからモノマーを除去した。カラム頂部において、sc流体をここで熔解されたモノマーとともに排出した。圧力を50バールに下げることにより、セパレータA内でモノマーからsc流体を分離した。精製されたsc流体をコンプレッサーP5で再び圧縮し、抽出用に再度使用した。モノマーを除去したポリマーを、カラムEの底部で排出し、ポンプP1でスタティックミキサーMに供給した。調製容器V2内において、無水物硬化剤を温度120℃で融解した。硬化剤の融解物をポンプP2でスタティックミキサーに輸送した。スタティックミキサー内でのポリマー/硬化剤の質量流量比が80/20となるように、ポンプP1およびP2を調節した。さらに、1:1の質量比(ポリマー質量に硬化剤質量を加えたものに基づいて)のsc流体を、容器V1からスタティックミキサーへダイアフラムコンプレッサーP3で輸送した。sc流体を、熱交換器W内で120℃まで加熱した。この質量流を、スタティックミキサー内において120℃および150バールで徹底的に混合し、CO2を含有する融解混合物を、中空コーンノズル(ボア0.7mm直径、スプレーコーン90°)で減圧して、パウダーコーティングを形成した。温度40℃がスプレータワーS内において圧力約1バールで得られた。sc流体を排出機P4で排出した。さらに、パウダーコーティングを、サイクロンZを使用してsc流体から分離した。 【0061】 【発明の効果】本発明の方法によれば、フリーラジカルもしくはイオン重合が可能であり、sc流体中に均一に混合できるモノマーから出発して、均一に溶解されたポリマーを生成し、そして、これを超臨界相から分離することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500179220 【氏名又は名称】デュポン・パフォーマンス・コーティングス・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト
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| 【出願日】 |
平成13年10月25日(2001.10.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−201205(P2002−201205A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月19日(2002.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2001−328238(P2001−328238) |
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