| 【発明の名称】 |
建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 公主
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| 【要約】 |
【課題】遠隔操作においても各油圧ジャッキの同時操作を可能にして、本体の昇降操作を容易にする。
【解決手段】本体に備えた複数本の油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dを個々に伸縮する単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dと、複数本の油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dを同時に伸縮する同時操作スイッチ15とを設けるとともに、同時操作スイッチ15の操作と単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dの操作とを切り換える切換スイッチ14を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体に備えた複数本の油圧ジャッキを個々に伸縮する単独操作スイッチを有する建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤において、前記複数本の油圧ジャッキを同時に伸縮する同時操作スイッチを設けるとともに、該同時操作スイッチの操作と前記単独操作スイッチの操作とを切り換える切換スイッチを設けたことを特徴とする建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤。 【請求項2】 前記切換スイッチに非常停止機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、輸送時に、クローラを取り外して分解する際に、建設機械本体を持ち上げる油圧ジャッキの遠隔操作盤に関する。 【0002】 【従来の技術】大型の杭打機やクレーン等の建設機械では、輸送時に、本体寸法や重量の関係でそのままトレーラに搭載できないため、建設機械本体からクローラを取り外して分解する作業が必要となる。この分解作業は、図4及び図5に示されるように、杭打機本体1に備えた4本の油圧ジャッキ2を伸張してクローラ3,3を地切りし、杭打機本体1のトラックフレーム4両側のクローラ3,3を、トラックフレーム4内に設けたクローラ伸縮用シリンダにて車体幅方向に拡げて、相伴クレーン5にて吊り上げて取り外し、杭打機本体1をさらに持ち上げて、トラックフレーム4を90度旋回し、杭打機本体1下部に運搬車6を引き入れ、各油圧ジャッキ2を縮小して、杭打機本体1を運搬車6の荷台に搭載する。 【0003】各油圧ジャッキ2の操作は、図6に示されるように、杭打機本体1に設けた各油圧ジャッキ2の数に対応する数の単独操作レバー7の外に、大型の建設機械に接近して操作することに対する安全性を考慮して、ケーブル8を介して接続される遠隔操作装置が備えられている。この遠隔操作装置の操作盤9には、クローラ伸縮用シリンダの操作スイッチや非常停止スイッチとともに、各油圧ジャッキの操作スイッチとして、各油圧ジャッキの数に対応する数のトグルスイッチ等の簡易スイッチからなる単独操作スイッチが設けられているのが一般的である。また、これらスイッチは、微調整を行いやすくするため、モーメンタリ式(自動復帰型)が多く採用されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、建設機械本体の単独操作レバーは、横又は縦一列に配置され、ノブが大きく両手で複数本を同時に操作しやすいため、同時操作が可能で、各油圧ジャッキを同時に伸縮させ、途中から個々の操作で微調整ができるが、遠隔操作盤の各スイッチ操作は、操作盤を安定した状態とするために、肩紐で吊した操作盤を両手で保持しながら、左右の指でそれぞれ1本ずつのスイッチを操作するか、片手で操作盤を保持しながら反対の手で1本ずつ操作しなければならないため、同時操作が困難であり、建設機械本体の水平を保ちながらジャッキアップするには、操作が複雑で時間がかかった。 【0005】そこで本発明は、各油圧ジャッキの同時操作を可能にするとともに、非常停止機能を持たせて、本体の昇降操作を容易にした建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明は、本体に備えた複数本の油圧ジャッキを個々に伸縮する単独操作スイッチを有する建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤において、前記複数本の油圧ジャッキを同時に伸縮する同時操作スイッチを設けるとともに、該同時操作スイッチの操作と前記単独操作スイッチの操作とを切り換える切換スイッチを設けたことを特徴としている。また、前記切換スイッチに非常停止機能を備えることが好ましい。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を杭打機の油圧ジャッキ遠隔操作盤に適用した実施形態例を図1乃至図3に基づいて説明する。片手又は両手で保持できる大きさの遠隔操作盤10の盤面には、最上部にクローラ伸縮用シリンダ11a,11bの操作スイッチである左右のスパンナスイッチ12a,12bが、2段目にメインスイッチ13が、3段目の左側に切換スイッチ14が右側に同時操作スイッチ15が、4段目に、4本の油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの配置図及び各油圧ジャッキを個々に伸縮する単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dがそれぞれ設けられている。 【0008】スパンナスイッチ12a,12b、切換スイッチ14、同時操作スイッチ15及び単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dは、遠隔操作盤10を持ったまま操作し易いように、遠隔操作盤10盤面の外寄りに配置され、また、各スイッチの操作を一目で理解できるように、スパンナスイッチ12a,12bの上には、スパンナスイッチ12a,12bの操作方向を示す絵が、切換スイッチ14の両側には、切換スイッチ14の作動状態を示す絵が、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dの下には、これら単独操作スイッチ17a,17b及び単独操作スイッチ17c,17dの操作方向を示す絵がそれぞれ描かれている。 【0009】スパンナスイッチ12a,12b及び単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dには、操作の容易性を考慮してモーメンタリ式スイッチが用いられている。メインスイッチ13は、スナップを左右に振ることによりON・OFFするタイプである。切換スイッチ14は、押しボタンスイッチで、同時操作スイッチ15は、モーメンタリ式スイッチ又はディテント式スイッチを用いることができる。 【0010】図2は、遠隔操作盤10に内蔵される回路の第1実施形態例を示すもので、メインスイッチ13からのメイン回路18は、油圧ジャッキ操作回路19とクローラ伸縮用シリンダ操作回路20とを有している。油圧ジャッキ操作回路19には、単独操作回路21と同時操作回路22とを有し、該単独操作回路21と同時操作回路22間に前記切換スイッチ14が設けられ、切換スイッチ14から指を離した状態では単独操作回路21に通電し、切換スイッチ14を指で押した状態では同時操作回路22に通電する。 【0011】単独操作回路21には、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dが設けられ、各単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dには、各油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dのソレノイドバルブ23a,23b,23c,23dへの4組の配線24a,24b,24c,24dが接続されている。同時操作回路22には、4連のトグルスイッチからなる前記同時操作スイッチ15が設けられ、該同時操作スイッチ15には、前記配線24a,24b,24c,24dにそれぞれ接続される4組の配線25a,25b,25c,25dがもうけられている。クローラ伸縮用シリンダ操作回路20には、前記スパンナスイッチ12a,12bが設けられ、該スパンナスイッチ12a,12bには、クローラ伸縮用シリンダ11a,11bのソレノイドバルブ26a,26bへの2組の配線27a,27bが接続されている。 【0012】この回路構成では、切換スイッチ14から指を離した状態では、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dによる油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの個々の伸縮が行え、切換スイッチ14を指で押した状態では同時操作スイッチ15による油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの同時伸縮が行える。このため、この切換スイッチ14の操作により同時伸縮を行うことを操作員が認識できるので誤作動を防げる。 【0013】したがって、建設機械本体からクローラを取り外す際には、切換スイッチ14を押して同時操作スイッチ15を伸び側へ操作し、油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dを同時に伸張させる。荷重のアンバランス等により油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの上昇速度に差がでて建設機械本体の水平が崩れた場合は、切換スイッチ14から指を離し、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dの必要なスイッチを伸び側へ操作して、建設機械本体の水平を確認する。水平を確認したら、再び切換スイッチ14を押して同時操作スイッチ15を伸び側へ操作し、水平が崩れたら、切換スイッチ14から指を離して単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dの必要なスイッチを伸び側へ操作し、これを繰り返して、建設機械本体を所定の高さに上昇させる。 【0014】また、油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの特定のジャッキ、例えば、油圧ジャッキ16aの伸張が他の油圧ジャッキ16b,16c,16dより遅い場合、切換スイッチ14を押さずに単独操作スイッチ17aを伸び側へ操作して油圧ジャッキ16aを伸張させ、このままの状態で同時操作スイッチ15を伸び側へ操作すると、単独操作スイッチ17aが切換スイッチ14の役目を果たし、同時操作スイッチ15が配線25aにより通電状態となるので、油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dが同時に伸張する。油圧ジャッキ16aの伸張が遅くなったら、単独操作スイッチ17aを伸び側へ操作したまま同時操作スイッチ15を離すと、油圧ジャッキ16aのみが伸張する。これを繰り返すことにより、水平を補正しながら建設機械本体を所定の高さに上昇させることができる。 【0015】なお、同時操作スイッチ15を操作したまま単独操作スイッチ17aを離すと配線25aが遮断状態となり、油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの伸張は同時停止する。また、単独操作スイッチ17aを伸び側へ操作したまま同時操作スイッチ15を縮み側へ操作しても、油圧ジャッキ16aのみが伸張し、単独操作が優先する。このように、切換スイッチ14を使用しないで、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dと同時操作スイッチ15の組み合わせ操作により、特定の油圧ジャッキを修正しつつ全体の油圧ジャッキの伸縮を可能とする特殊な操作ができる。 【0016】さらに、同時操作スイッチ15の操作中にトラブルが起きたら、切換スイッチ14から指を離せば、同時操作回路22が遮断されて非常停止となり、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dの操作中にトラブルが起きたら、切換スイッチ14を押せば、単独操作回路21が遮断されて非常停止となる。このように、押しボタンスイッチである切換スイッチ14に非常停止機能を持たせることにより、同時操作中又は単独操作中にトラブルが起きた場合に迅速に対応できる。 【0017】図3は、操作盤10に内蔵される回路の第2実施形態例を示すもので、本実施形態例は、同時操作スイッチ15を1つのスイッチとして、該同時操作スイッチ15に接続される4組の配線25a,25b,25c,25dにそれぞれサージキラー付ダイオード28を設けたものである。この回路構成では、切換スイッチ14を離して単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dの必要なスイッチの操作と、切換スイッチ14を押して同時操作スイッチ15の操作とが行えるだけで、単独操作スイッチ17a,17b,17c,17dのいずれかと同時操作スイッチ15の同時操作はできないので、第1実施形態例に比べて安全性が高い。 【0018】このように、油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの同時操作スイッチ15を設けることにより、遠隔操作においても、各油圧ジャッキ16a,16b,16c,16dの同時操作と単独操作が可能となり、建設機械本体の昇降操作が容易に行える。また、同時操作と単独操作の切換スイッチ14に非常停止機能を備えたから、万一トラブルが起きても迅速に対応できるとともに、操作盤10の大きさを変えることなく収納できる。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の建設機械の油圧ジャッキ遠隔操作盤は、本体に備えた複数本の油圧ジャッキを個々に伸縮する単独操作スイッチと、複数本の油圧ジャッキを同時に伸縮する同時操作スイッチとを設けるとともに、同時操作スイッチの操作と単独操作スイッチの操作とを切り換える切換スイッチを設けたので、遠隔操作においても、各油圧ジャッキの同時操作と単独操作が可能となり、本体の昇降操作が容易に行える。また、同時操作と単独操作の切換スイッチに非常停止機能を備えたから、万一トラブルが起きても迅速に対応できるとともに、操作盤の大きさを換えることなく収納できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004617 【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月7日(2000.8.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086210 【弁理士】 【氏名又は名称】木戸 一彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−53296(P2002−53296A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月19日(2002.2.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−238456(P2000−238456) |
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