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【発明の名称】 チェーンコンベヤの駆動装置
【発明者】 【氏名】古賀 孝夫
【氏名】足立 正三
【課題】

【解決手段】チェーンコンベヤ10は、駆動スプロケット14,16と、従動スプロケット18,20と、一対のチェーン22,24と、駆動装置26とを備えている。駆動装置26は、固定軸34と、回転筒36と、固定軸34と回転筒36の間に設けられた駆動機構38とを備えている。駆動スプロケット14,16は通常より大きいボア孔を備えている。回転筒36は、それぞれの駆動スプロケット14,16のボア孔に挿通され、その駆動スプロケット14,16を外嵌している。本発明では、スプロケットのフランジ領域に駆動装置26を設けることで、デッドスペースを有効利用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フレーム上に平行離間する複数の駆動スプロケット及び平行離間する複数の従動スプロケットと、それぞれのスプロケットに捲回された複数条の無端状チェーンとを備えたチェーンコンベヤにおいて、前記駆動スプロケットの回転軸方向に延びてフレームに取り付けられた固定軸と、前記固定軸の周囲で回転可能に支持されて前記駆動スプロケットを外嵌する回転筒と、前記固定軸と前記回転筒との間に設けられたモータとを有する、チェーンコンベヤの駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行離間する複数の駆動スプロケット及び平行離間する複数の従動スプロケットのそれぞれに捲回された複数条の無端状チェーンを備えたチェーンコンベヤの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平行離間する複数条の無端状チェーン上に搬送物を載荷して搬送するチェーンコンベヤは、一般的に、フレーム上に軸受を介して平行離間する複数の駆動スプロケット及び平行離間する複数の従動スプロケットと、それぞれのスプロケットに捲回された複数条の無端状チェーンを備えている。このチェーンコンベヤは、駆動スプロケットに動力を伝動するため、フレームにギヤモータ及び減速機が取り付けられ、減速機の出力軸と駆動スプロケットの主軸との間に駆動チェーンが捲回されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来のチェーンコンベヤは、駆動スプロケットの主軸に外部から動力を伝動するようになっており、モータ、減速機、駆動チェーンが必要であり、チェーンコンベヤを構成する上で、駆動系の部品点数が多くなり、これによって、部品コスト、組立コスト、メンテナンスコストが大なる問題がある。部品点数が多くなることに加え、これら機械器具のためのスペースを駆動スプロケット近辺に確保することも必要となり、チェーンコンベヤを構成する上で、隣接する加工装置等の周辺機器のレイアウトに制限が加わる問題もある。一方、駆動スプロケットに着目すると、主軸と歯との間のフランジは、チェーンに駆動力を伝える働きをするだけで、チェーンコンベヤ全体からしてみればデッドスペースである。
【0004】本発明の目的は、駆動スプロケットのフランジに相当する部分に収納されるチェーンコンベヤの駆動装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フレーム上に平行離間する複数の駆動スプロケット及び平行離間する複数の従動スプロケットと、それぞれのスプロケットに捲回された複数条の無端状チェーンとを備えたチェーンコンベヤにおいて、前記駆動スプロケットの回転軸方向に延びてフレームに取り付けられた固定軸と、前記固定軸の周囲で回転可能に支持されて前記駆動スプロケットを外嵌する回転筒と、前記固定軸と前記回転筒との間に設けられたモータとを有する、チェーンコンベヤの駆動装置により前記課題を解決した。
【0006】本発明では、駆動装置がデッドスペースとなる駆動スプロケットのフランジ領域を利用してチェーンコンベヤに搭載されている。駆動装置は駆動スプロケットを貫通しており、モータが起動すると回転筒及び駆動スプロケットが回転する。駆動スプロケット近辺に配置されていたモータやこのモータから駆動スプロケットに動力を伝動する機械器具が、駆動スプロケットのフランイージ領域に収納される。
【0007】固定軸と回転筒の間にはモータに加えて減速機構を設けてもよい。この減速機構は、同軸上で減速を行うことができる1段又は2段以上の遊星歯車機構が好適でる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によるコンベヤチェーンの駆動装置の実施形態を説明する。図1は本発明を適用したコンベヤの平面図、図2は、図1のコンベヤの側面図、図3は図1及び図2のコンベヤに利用されるコンベヤチェーンの駆動装置の平面図である。本実施形態のチェーンコンベヤ10は、フレーム12と、一対の駆動スプロケット14,16と、一対の従動スプロケット18,20と、それぞれのスプロケットに捲回された一対のチェーン22,24と、フレーム12に支持された駆動装置26とを備えている。駆動装置26が起動すると、駆動スプロケット14,16を介してチェーン22,24が牽引される。チェーン22,24の張力は、従動スプロケット18,20をテークアップT,Tで変位させることによって調節される。
【0009】図4に詳細に示されるように、駆動装置26は、フレーム12のダストパン28において平行離間する一対のブラケット30,32に支持される固定軸34と、この固定軸34に対して回転自在な回転筒36と、固定軸34と回転筒36の間に設けられた駆動機構38とを備えている。駆動機構38は、ステータ40とロータ42よりなるモータ44と、3段の遊星歯車装置46,48,50とを備え、リングギヤ52が回転筒36に取り付けられている。モータ44を起動すると、回転筒36が所定の減速比で回転する。
【0010】それぞれの駆動スプロケット14,16は、通常より大きいボア孔を備えている。回転筒36は、それぞれの駆動スプロケット14,16のボア孔に挿通され、その駆動スプロケット14,16を外嵌している。薄肉円筒状の回転筒36に対して駆動スプロケット14,16を強固に固定するため、駆動スプロケット14,16のボア孔にはテーパ状の開先加工が施されており、所定の位置において、駆動スプロケット14,16は回転筒36に溶接される。また、テーパ状の円錐面で内外輪を楔合させる摩擦締結装置を利用して、回転筒36に駆動スプロケット14,16を外嵌させてもよい。
【0011】通常、駆動スプロケット14,16は回転軸に固定されるが、回転軸のためのボス孔と歯との間のフランジは動力の伝動を行うだけである。本発明では、スプロケットのフランジ領域に駆動装置26を設けることで、デッドスペースを有効利用することができた。こうすることにより、駆動系の機械器具をフレームに別途搭載することが不要で、周辺機器のレイアウトも自由になり、チェーンコンベヤの外観も良好である。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明は、スプロケットのフランジ領域を利用して、その部位に駆動装置を設けることで、スペースの有効利用を図ることができる。また、駆動装置と駆動スプロケットを一体としてこれらをユニット化することにより、チェーンコンベヤ全体の部品点数を削減し、これにより、組立工数及びメンテナンス工数を軽減することができる。従来では、駆動スプロケットとは別に、モータ、減速機及び駆動チェーンのような駆動系の機械器具をフレームに搭載することが必要であったが、駆動スプロケット内に駆動装置を設けることで、外観も良好であり、また、駆動チェーンのような潤滑を要する部品も露出しないことから、食品搬送のようなクリーンな条件が求められる場合にも有用である。さらに、モータ等の駆動系の機械器具を排除して、駆動系の重量を軽減することができるので、フレームの強度や剛性も従来よりも要求されず、鉄系の溶接フレームを用いずとも、例えば、中空アルミフレームを採用してチェーンコンベヤを構成することができる。これにより、チェーンコンベヤ全体の軽量化を図ることができるとともに、組み立ても簡素化され、外観良好な材料を採用することで美感も向上する。
【出願人】 【識別番号】000003355
【氏名又は名称】株式会社椿本チエイン
【出願日】 平成12年12月11日(2000.12.11)
【代理人】 【識別番号】100111372
【弁理士】
【氏名又は名称】津野 孝 (外2名)
【公開番号】 特開2002−173216(P2002−173216A)
【公開日】 平成14年6月21日(2002.6.21)
【出願番号】 特願2000−376132(P2000−376132)