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【発明の名称】 簡易コンテナ
【発明者】 【氏名】谷内田 豊治

【氏名】大窪 弘道

【氏名】村井 信雄

【要約】 【課題】穀類など粒状物や粉状物を運搬するのに好適で、組み立てや解体が容易に行え、取り扱い易い簡易コンテナを提供する。

【解決手段】両側面板(1)(1)と前面板(2)と、両側面板(1)(1)間に着脱自在に取り付け可能で両側面板(1)(1)を架設支持する複数本の補強バー(3)とで少なくとも構成されている簡易コンテナ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両側面板と前面板と、両側面板間に着脱自在に取り付け可能で両側面板を架設支持する複数本の補強バーとを少なくとも備えていることを特徴とする簡易コンテナ。
【請求項2】前面板には、搬送車荷台のフロントが上昇した時に開口する開口手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の簡易コンテナ。
【請求項3】後面板、下面板、上面板の中の1以上が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の簡易コンテナ。
【請求項4】 両側面板と前面板が木質製板材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の簡易コンテナ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀類など粒状物や粉状物を運搬するのに好適な簡易コンテナに関し、特に組み立てや解体が容易なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、搬送用コンテナとして、スチール製のものが良く知られている。このようなコンテナは、側面部や前面部に開口部を有する他は、単純な箱型であり、丈夫であるという反面、重い、解体ができない、取り扱いがし難い、高いという欠点を有していた。
【0003】また、比較的小型の農業用トラック等で、穀類や肥料などをコンテナで運搬した後、他の目的に使うためコンテナを取り外すような場合には、上記従来のスチール製コンテナでは対応し難く、また、取り外したコンテナの保管場所が必要になるという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題に鑑みなされたもので、軽くて、不用時には解体でき、取り扱いも容易な簡易コンテナを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の簡易コンテナは、両側面板(1)(1)と前面板(2)と、両側面板(1)(1)間に着脱自在に取り付け可能で両側面板(1)(1)を架設支持する複数本の補強バー(3)とを少なくとも備えていることを特徴とする。
【0006】これによれば、トラックの荷台上で、両側面板(1)(1)と前面板(2)とを、両側面板(1)(1)の間に着脱自在な補強バー(3)を架設状態に取り付けて支持し、トラック荷台の煽り板(10)で固定して取り付けることができ、また、不用時には補強バー(3)を取り外すことによって簡単に解体し、コンパクトに保管することができる。
【0007】請求項2に記載の簡易コンテナは、荷台のフロントが上昇した時に開口する開口手段(4)を前面板(2)に設けたことを特徴とする。
【0008】これによれば、トラックの荷台のフロント側を上昇させることにより、穀類などの粒状物や粉状物を所定の場所に簡単に荷降ろしすることができる。
【0009】請求項3に記載の簡易コンテナは、請求項1の簡易コンテナに、後面板(5)、下面板(6)、上面板(7)の中の1以上が備えられていることを特徴とする。
【0010】これによれば、簡易コンテナ自体の自立性を更に高めることができるとともに、後面板(5)を取り付ければ、トラックの運転席背後のパネルや窓に粒状物や粉状物が付着して汚れるのを防止でき、また下面板(6)を取り付ければ、トラックの荷台表面に粒状物や粉状物が付着して汚れるのを防止できるとともに、トラックの荷台表面に付着している砂やほこり等を清掃する必要がなく、更には上面板(7)を取り付ければ、雨や大気中の浮遊ゴミ等から積載物を保護することができるという効果が加わる。
【0011】請求項4に記載の簡易コンテナは、両側面板と前面板が木質製板材で形成されていることを特徴とする。
【0012】これによれば、スチール製に較べて、軽くて取り扱いが容易で、安価であり、種々の大きさのものに加工することも容易に行え、極めて実用的である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にかかる簡易コンテナを実施例である図面に従って説明する。
【0014】図1〜図3は、本発明の実施例1を示すコンテナ(A)であり、図1は側方から見た斜視図、図2は上方から見た平面図、図3はトラックの荷台に取り付けた状態図を示す。
【0015】図1〜図3より、(1)(1)は木質板製の側面板であり、(2)は木質板製の前面板、(3)は補強バー、(4)は開口手段である。そして本実施例1のコンテナ(A)は、両側面板(1)(1)の間に、3本の補強バーを上部に2本、下部に1本、図のように架け渡し、ボルト占めして固定し、両側面板(1)(l)の前面部内側に形成された係止部(8)の凹部に上方から前面板(2)を挿入して形成されるもので、前面板(2)の下部には、外向きに開口する開口手段(4)が設けられて形成されている。
【0016】そして、本実施例1の簡易コンテナ(A)の組立は、トラックの荷台上で行うことができ、図3に例示するように形成することができる。その手順の例は、トラックの荷台の一方側の側面部の煽り板(10)に接して側面板(1)を配し、他方側の側面部の煽り板(10)に接してもう一方の側面板(1)を配し、この状態で、上記両側面板(1)(1)の所定位置にそれぞれ予め3個設けてある補強バー(3)取り付け孔に補強バー(3)の両端を挿入し、両側面板(1)(1)の外側からボルト締めにより補強バー(3)を、両側面板(1)(1)が架設支持されるように取り付ける。
【0017】そして、両側面板(1)(1)の前面部内側に固定された係止部(8)の凹部に前面板(2)の両端下部を差込み、下方にスライドさせて前面板(2)と両側面板(1)(1)とを接合することにより、荷台上において簡易コンテナ(A)を組み立てる。
【0018】ここにおいて、木質板製の両側面板(1)(1)と木質板製の前面板(2)に用いる木質板としては、合板、LVL(Laminated、Veneer、Lumber)、OSB(Oriented、Strand、Board)、繊維板、木材板、集成材等を挙げることができる。また、このような木質材の両面又は片面に、塗装を施したり、金属やプラスチックの薄板やシートを固定したり、することにより、化粧層や保護層を設けておくこともできる。
【0019】上記両側面板(1)(1)と前面板(2)に、上記木質板製のものを使用すれば、加工し易く、軽くて取り扱い易く、実用性に優れた簡易コンテナを提供することができ好ましいが、木質板製以外の金属板製やプラスチック板製のものを使用することもできる。
【0020】また、上記両側面板(1)(1)と前面板(2)との接合手段は、何ら限定されるものではなく、例えばL字型金物や蝶番、その他の接合手段を用いることのできるのは勿論である。
【0021】また、補強バー(3)は、上記実施例では丸棒状のものを示したが、これに限らず楕円棒状、角棒状、小幅板状などの形状であっても良く、その材質は、経済性を考慮し最も好ましいのは金属であるが、炭素繊維やガラス繊維で強化された繊維強化プラスチック製などであってもよい。また上記実施例1では、側面板(1)(1)の外側からネジ止めにより補強バー(3)を取り付ける例を示したが、これに限らず、例えば補強バー(3)自体をネジやはめ込みにより伸縮できるようにしたものを用い、両側面板(1)(1)間で伸張架設させて、両側面板(1)(1)を、トラックの煽り板(10)との間で挟み付けるように固定するなど、補強バー(3)を着脱自在に両側面板(1)(1)間に強固に取り付ける手段であれば任意の手段を採用することができる。
【0022】尚、補強バー(3)の数や位置は、上記実施例1に限定されるものでなく、両側面板(1)(1)をバランスよく強固に架設支持できるのであれば、任意の位置に任意の数を取り付けることができることは言うまでもない。
【0023】更に、上記実施例1では、開口手段(4)は、前面板(2)の下部に設けたがこの場合には、図3に示すようにトラック荷台のフロント側を上昇させた時に開口手段(4)が外側に開き、穀類などの積載物を所定場所に落下させて荷下ろしすることができるので好ましい。尚、上記開口手段(4)は、トラックの種類などに応じて、上記のようなフロント側を上昇させる機能のないものであれば、前面板(2)の全面や、側面板(1)の下部或いは全面などに設けることができるのは言うまでもない。
【0024】図4は、本願発明の実施例2である簡易コンテナ(B)を示す。実施例1において、後面板(5)、下面板(6)、上面板(7)が加わり、補強バー(3)が5本に強化されていること以外は、実施例1と同じである。
【0025】上記後面板(5)、下面板(6)、上面板(7)は、その何れか1つが加わっていてもよい。また、後面板(5)、下面板(6)、上面板(7)は、上記木質板製であることが実施例1の両側面板(1)(1)、前面板(2)と同様に望ましいが、金属やプラスチックの板やシートであっても良い。
【0026】以上の実施例1及び2にかかる簡易コンテナ(A)及び(B)は、トラックの荷台上で組み立てる例を示したが、予め工場や適当な場所で組み立てたものをトラックの荷台に設置するようにしてもよく、また、トラックの荷台にパレットを置き、その上に設置するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の簡易コンテナによれば、トラックの荷台上で、両側面板(1)(1)と前面板(2)とを、両側面板(1)(1)の間に着脱自在な補強バー(3)を架設状態に取り付けて支持し、トラック荷台の煽り板(10)で固定して取り付けることができ、また、不用時には補強バー(3)を取り外すことによって簡単に解体し、コンパクトに保管することができる。
【0028】また、荷台のフロントが上昇した時に開口する開口手段(4)を前面板(2)に設けておくと、トラックの荷台のフロント側を上昇させることにより、所定の場所に簡単に荷降ろしすることができる。
【0029】また、後面板(5)、下面板(6)、上面板(7)の中の1以上を加えると、簡易コンテナ自体の自立性を更に高めることができ、トラックの運転席背後のパネルや窓、或いは荷台表面の汚れを防止でき、雨や大気中の浮遊ゴミ等から積載物を保護することができる。
【0030】また、両側面板と前面板を木質製板材で形成しておくと、軽くて取り扱いが容易で、安価であり、種々の大きさのものに加工することも容易に行え、極めて実用的である。
【出願人】 【識別番号】000204985
【氏名又は名称】大建工業株式会社
【出願日】 平成12年12月8日(2000.12.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−179187(P2002−179187A)
【公開日】 平成14年6月26日(2002.6.26)
【出願番号】 特願2000−373944(P2000−373944)