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【発明の名称】 コンテナー
【発明者】 【氏名】田代 範威

【氏名】戸田 英之

【要約】 【課題】

【解決手段】コンテナー本体Cの相対する側壁2に、係合孔4fを有する係止板4eを形成するとともに、中蓋Lに形成された係合ブロック13には、上に位置する係止板の係合孔に挿入可能な嵌合突起13a及び下に位置する係止板に当接可能な弾性片13bを形成したコンテナーに関するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】コンテナー本体の相対する側壁に、係合孔を有する係止板を形成するとともに、中蓋に形成された係合ブロックには、上に位置する係止板の係合孔に挿入可能な嵌合突起及び下に位置する係止板に当接可能な弾性片が形成されていることを特徴とする中蓋が取り外し可能に配置されるコンテナー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収容された物品が上下方向に大きく移動することを防止するための中蓋が、取り外し可能に取り付けられたコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンテナーに収容された物品の量に応じて、上下方向の位置が調整可能な中蓋が、物品の上部に接近して配置されるように構成されたコンテナーが知られており、中蓋に形成された突片を、コンテナーの側壁に形成された凹部に挿入することにより、中蓋が、取り外し自在に、コンテナーに取り付けられている(例えば、実公昭58−46030号公報、実公昭63−6030号公報、実公平2−48356号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンテナーは、運搬時のコンテナーの揺れに起因するコンテナーに収容された物品の上下方向の移動により、物品が中蓋に当接し、中蓋が上下方向に移動し、最悪の場合には、中蓋に形成された突片が、コンテナーの側壁に形成された凹部から外れて、中蓋がその機能を果たさなくなるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、上述した従来の中蓋が取り外し可能に配置されたコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的を達成するために、コンテナー本体の相対する側壁に、係合孔を有する係止板を形成するとともに、中蓋に形成された係合ブロックには、上に位置する係止板の係合孔に挿入可能な嵌合突起及び下に位置する係止板に当接可能な弾性片を形成したものである。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0007】Cは、コンテナー本体であり、コンテナー本体Cは、底部1と側壁2とから構成されている。相対する一方の側壁2には、それぞれ、横方向に所定の間隔を置いて、一対の縦長スリット3が形成されており、縦長スリット3は、側壁2の外壁面2aに形成された縦長ケース4により覆われている。縦長ケース4は、縦長スリット3を囲むように形成された、側壁2の外壁面2aに対して略垂直な一対の垂直壁4aと、垂直壁4aの先端部を連結する、側壁2に平行な連結壁4bと、垂直壁4aの上端を連結する天板4cと、垂直壁4aの下端を連結する底板4dとを有しており、更に、天板4cと底板4dとの間には、所定の間隔で係止板4eが、適当数、形成されている。係止板4eには、係合孔4fが形成されており、本実施例においては、天板4cにも、係合孔4fが形成されている。
【0008】Lは、コンテナー本体Cに挿入可能な中蓋であり、中蓋Lは、額縁状の外枠土手部10aと外枠土手部10a内に位置する底板10bからなる蓋部10を有しており、蓋部10の中央部に形成された、平面形状が略方形状の中央土手部11内には、底板10bから上方に延在する持ち手枠12が形成されている。10cは、外枠土手部10aを構成する相対する一方の土手部10a1を連結する連結土手部であり、持ち手枠12を、手で握ることにより、中蓋Lを持つことができるように構成されている。
【0009】13は、外枠土手部10aを構成するもう一方の相対する土手部10a2の両端部付近で、且つ、外枠土手部10aの外側に水平方向に延在する係合ブロックであり、上述したコンテナー本体Cの相対する一方の側壁2に形成された縦長スリット3に挿入可能な幅を有している。係合ブロック13の先端には、上方に延在する嵌合突起13aが形成されており、また、係合ブロック13には、外枠土手部10aを構成するもう一方の相対する土手部10a2方向に下方に傾斜して延在する弾性片13bが形成されている。係合ブロック13の上面(嵌合突起13aが突設されている面)13cから、弾性片13bの先端13b1までの垂直方向の高さH1は、コンテナー本体Cの相対する一方の側壁2に形成された縦長ケース4内に配置された係止板4e間の間隔H2と同じか、それより大きく構成されている。なお、本実施例においては、中蓋Lの重量を軽減するとともに、原料の節約のために、係合ブロック13には、縦方向に透孔13dが形成されている。
【0010】上述した構成を有する中蓋Lは、合成樹脂で一体成形されており、外枠土手部10aと底板10bからなる蓋部10は、作業者が、弓なり状に変形可能なように、適当な弾性を有するように構成されている。
【0011】上述したような構成を有する中蓋Lを、コンテナー本体Cに取り付けるには、図4に二点鎖線で示されているように、係合ブロック13が形成されていない、中蓋Lの外枠土手部10aの相対する一方の土手部10a1及び底板10bを、弓なり状に湾曲させた状態で、中蓋Lを、コンテナー本体C内に挿入し、その後、中蓋Lの外枠土手部10aを構成する、もう一方の相対する土手部10a2の両端部付近に形成された一対の係合ブロック13を、コンテナー本体Cに形成された適当な係止板4e間に位置する縦長スリット3に、弓なり状に湾曲された中蓋Lを、その弾力により、水平状に戻すことにより、挿入するとともに、係合ブロック13の嵌合突起13aを、上方に位置する係止板4e或いは天板4cに穿設された係合孔4fに挿入する。
【0012】上述したように、中蓋Lに形成された係合ブロック13の嵌合突起13aを、コンテナー本体Cに形成された適当な係止板4e間に挿入し、係合ブロック13の嵌合突起13aを、上に位置する係止板4e或いは天板4cに穿設された係合孔4fに挿入した際には、上述したように、係合ブロック13の上面(嵌合突起13aが突設されている面)13cから、弾性片13bの先端13b1までの垂直方向の高さH1が、コンテナー本体Cの相対する一方の側壁2に形成された縦長ケース4内に配置された係止板4e間の間隔H2と同じか、それより大きく構成されているので、弾性片13bの先端13b1が、下に位置する係止板4eに当接し、弾性片13bの弾性により、係合ブロック13の嵌合突起13aが、コンテナー本体Cに形成された係止板4e或いは天板4cに穿設された係合孔4fから、簡単には抜け出るようなことはなく、従って、運搬時のコンテナー本体Cの揺れに起因して、中蓋Lが、コンテナー本体Cから外れるようなことが防止できる。
【0013】コンテナー本体Cから中蓋Lを取り外すには、中蓋Lの係合ブロック13に形成された弾性片13bの弾性に抗して、一旦、中蓋Lを下方に下げて、嵌合突起13aを、係止板4e或いは天板4cに穿設された係合孔4fから排出させ、その後、図4に二点鎖線で示されているように、中蓋Lを、弓なり状に湾曲させて、係合ブロック13を、コンテナー本体Cに形成された適当な係止板4e間に位置する縦長スリット3から排出し、この状態で、中蓋Lを、上方に持ち上げることにより、コンテナー本体Cから中蓋Lを取り外すことができる。
【0014】上述したように、本発明の中蓋Lは、従来の中蓋のように、単に、中蓋を上方に持ち上げただけでは、中蓋Lの係合ブロック13に形成された嵌合突起13aが、コンテナー本体Cに形成された係止板4e或いは天板4cに穿設された係合孔4fに引っ掛かって排出できないので、中蓋Lが、コンテナー本体Cに収容された物品の簡易な盗難防止機能を有することになる。
【0015】上述した実施例には、コンテナー本体Cに形成された係止板4eが、縦長ケース4内に配置されている例が示されているが、縦長ケース4を省略し、縦長スリット3の両側に位置する側壁2の垂直端を架橋するように、係止板4eを形成することもできる。また、相対する側壁2の内壁面から、コンテナー本体C内に水平方向に延在させることにより、係止板4eを形成することもできる。この場合には、中蓋Lが、コンテナー本体C内に延在する係止板4eに当接しないように、中蓋Lを構成する蓋部10を、適宜、小さく形成して、中蓋Lに形成された係合ブロック13が、コンテナー本体C内に延在する係止板4e間に配置可能なように構成する。
【0016】また、上述した実施例には、コンテナー本体Cが、折り畳み不可能なものに形成されているが、コンテナー本体Cを、公知のような種々の折り畳み可能なものとすることもできる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0018】コンテナー本体の相対する側壁に、係合孔を有する係止板を形成するとともに、中蓋に形成された係合ブロックには、上に位置する係止板の係合孔に挿入可能な嵌合突起及び下に位置する係止板に当接可能な弾性片を形成したので、運搬時のコンテナー本体の揺れに起因して、中蓋が、コンテナー本体から外れるようなことが、確実に防止できる。
【0019】また、本発明の中蓋は、従来の中蓋のように、単に、中蓋を上方に持ち上げただけでは、中蓋の係合ブロックに形成された嵌合突起が、コンテナー本体に形成された係止板に穿設された係合孔に引っ掛かって排出できないので、中蓋が、コンテナー本体に収容された物品の簡易な盗難防止機能を有する。
【出願人】 【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
【出願日】 平成12年12月13日(2000.12.13)
【代理人】 【識別番号】100099542
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 保
【公開番号】 特開2002−179110(P2002−179110A)
【公開日】 平成14年6月26日(2002.6.26)
【出願番号】 特願2000−378293(P2000−378293)