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【発明の名称】 製品輸送用パレット
【発明者】 【氏名】原田 哲也

【要約】 【課題】本発明は製品輸送用パレットに関し、例えば工場にて製作される製品を格別な梱包材を要することなく体積を減らして輸送を行うようにして納入を最適にし、輸送後には余計な廃棄物の発生を抑制して公害問題の発生をなくし、再使用に適するようにした。

【解決手段】ベースパレット1の四隅に支柱受部材2を設け、該支柱受部材に対向する内縁に保持手段4を有する支柱3を差込可能に設け、前記支柱の保持手段に枠パネル5の両端部5a,5bを差込可能に設けて組付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースパレットの四隅に支柱受部材を設け、該支柱受部材に対向する内縁に保持手段を有する支柱を差込可能に設け、前記支柱の保持手段に枠パネルの両端部を差込可能に設けて組付けることを特徴とする製品輸送用パレット。
【請求項2】 前記支柱受部材に対して支柱を着脱自在に設けるとともに支柱に対して枠パネルを着脱自在に設けることを特徴とする請求項1に記載の製品輸送用パレット。
【請求項3】 前記保持手段は、支柱の対向する内縁に設けた保持溝であることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の製品輸送用パレット。
【請求項4】 前記支柱は、アングル形状の2枚の支柱構成材を対向する内縁に保持溝を介して内外二重に重ね合わせることを特徴とする請求項1、または請求項2、請求項3の何れかに記載の製品輸送用パレット。
【請求項5】 前記支柱は、対向する内縁に保持溝を介してアングル形状に形成されることを特徴とする請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4の何れかに記載の製品輸送用パレット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製品輸送用パレットに関し、例えば工場にて製作される電気製品として住宅用のダクト換気扇等の製品を格別な梱包材を要することなく輸送物の体積を減らして輸送を行うようにして納入を最適にし、また輸送後には余計な廃棄物を発生を抑制して公害問題をなくし、再使用にも供するようにした。
【0002】
【従来の技術】従来、電気製品として例えば住宅用のダクト換気扇は、工場にて製作後に所望の備え付け場所に搬入するための梱包・搬入方法として下記のものがある。すなわち、工場において製作される1つの製品の外形状に合わせた四角の段ボール製の箱を造り、この箱内に段ボールを折曲したり、または発泡ポリスチレン製の緩衝材を詰込んで製品を梱包し、輸送中のガタ付きを防止して輸送するものであった。そして、輸送にはトラックの荷台に梱包箱を積み重ねて建築現場等の所望の輸送個所まで輸送していた。建築現場まで製品は輸送されると、トラックの荷台から製品が降ろされて1台づつ製品を備え付け場所に搬入し、開梱して中の製品を取り出した後に取付工事を行う。この際、発生する不要な梱包材は、現場でまとめて製品から取り置き、後日、リサイクル業者もしくは廃棄物処理業者に引き渡されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の梱包・搬入方法では、製品毎に不要な梱包材が発生するので、この梱包材をまとめて取り置くには、多くの人手と場所が必要になる。また、再生資源として梱包材等を活用するには、梱包材を雨、風や汚れなどから防護するための囲い、もしくは覆い材を用意し、引取までの期間、管理する必要がある。しかも、廃棄物処理業者もしくはリサイクル業者は、引取のためにトラックを建築現場まで乗り入れることにより廃棄する梱包材を搬出し、輸送を行うので、輸送に伴う燃料等を消費し、環境を損ね公害問題を起こすことになる。そして、引取った梱包材を燃焼しようとすれば、二酸化炭素の排出につながり、段ボール等をパルプとして再生しようとしても、処理工程においてエネルギーを消費することになり、何れの場合も環境問題につながる。また、既存の住宅地域での集合住宅建築現場では、工事に伴いトラックの乗り入れに起因して騒音、振動、自動車公害の抑制のため、地域住民と建築工事業者との間で協定を結び、建築期間中におけるトラックの出入り回数を制限する等の手立てを施していた。従って、建築工事業者としては、極力、トラックの現場への出入数を抑制して直接、建築工事に関係しない段ボールの梱包材の引取のためにだけにトラックを乗り入れたくないと考え、抑制をしていた。
【0004】本発明は上記従来の不都合を解決し、製品の納入に伴う建築現場における梱包材の廃棄物の発生をなくし公害問題が発生するのをなくし、また、多量の製品を一括して輸送が行える製品輸送用パレットを提供しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題に鑑みてなされ、請求項1はベースパレットの四隅に支柱受部材を設け、該支柱受部材に対向する内縁に保持手段を有する支柱を差込可能に設け、前記支柱の保持手段に枠パネルの両端部を差込可能に設けて組付けることを特徴とするという手段を採用した。
【0006】また本発明の請求項2は、請求項1において前記支柱受部材に対して支柱を着脱自在に設けるとともに支柱に対して枠パネルを着脱自在に設けることを特徴とするという手段を採用した。
【0007】また本発明の請求項3は、請求項1または請求項2の何れかにおいて前記保持手段は、支柱の対向する内縁に設けた保持溝であることを特徴とするという手段を採用した。
【0008】また本発明の請求項4は、請求項1、または請求項2、請求項3の何れかにおいて前記支柱は、アングル形状の2枚の支柱構成材を対向する内縁に保持溝を介して内外二重に重ね合わせることを特徴とするという手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項5は、請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4の何れかにおいて前記支柱は、対向する内縁に保持溝を介してアングル形状に形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体例を図面を参照して説明する。図1ないし図11は本発明の一実施態様を示し、1は平面略矩形のベースパレットであり、このベースパレット1は例えば鋼板により形成され、長手方向Xに交又する幅方向Yに土台としての支え材1a,1a;1a,1a…を相互間に間隙1b1 ,1b2 ,1b1 を開けて配設し、前記支え材1a,1a;1a,1a…の上面および下面には支え材1a,1a;1a,1a…に交又して長手方向Xに桟材1cを所望枚数配設して溶接することにより固定している。支え材1a,1a;1a,1a…間に設けられる間隙1b1 ,1b2 ,1b1のうち間隙1b1 ,1b1 にはフォークリフトの刃を抜差可能に挿入することによりトラックの荷台に対してベースパレット1毎製品Nの揚げ降ろしをしたり、製品Nを運搬するようになっている。
【0011】2はベースパレット1の四隅に設けられた支柱受部材であり、この支柱受部材2は例えば厚さt1 が2.3mm程度の鋼板のようなやや厚めの板材を略箱形に溶接して形成される。そしてベースパレット1の四隅に設けた支柱受部材2には対向する内縁に保持手段4を有する支柱3,3,3,3の下端を差込可能に組付けるためのに図には示さないが、平面略L形の取付孔が開設されている。この取付孔は内外二重の支柱構成材3A,3Bと該支柱構成材3A,3B間に両端部5a,5bが差込可能に設けられる後記枠パネル5との合計厚みが開設される。
【0012】本実施態様では、例えば図2、図3、図10、図11に示すように前記支柱3はアングル形状の2枚の支柱構成材3A,3Bを対向する内縁に保持手段4として軸長方向の全域に伸びる保持溝4aを介して内側と外側との内外二重に重ね合わせることにより形成される。内側および外側に重ね合わされる内外二重の前記支柱構成材3A,3Bは、例えば厚さt2 , 3 が3.2mm程度の鋼板折り曲げ材や厚さt′2 、t′3 が4〜5mm程度の山形鋼等が支柱3の高さhに応じて選択して用いられる。
【0013】5は前記支柱3の保持手段4に両端部5a,5bを差込可能に設けられる枠パネルであり、この枠パネル5はベースパレット1の上面に積み重ねられる製品N(図4参照)が荷崩れを防止するためのものであり、例えば厚さt4 が12mm程度のベニヤ合板が使用され、必要に応じて上下方向に所望複数個分割される(本実施態様では上下2枚に2分割されて1組を形成している)。また図示する実施態様では、図4ないし図6に示すように製品Nとして集合住宅用のダクト換気扇が示され、工場において製作された製品Nは、ベースパレット1上に2列3個づつ、6段に横倒した状態で積み重ねられるとともに右端の空隙部に2列2段に縦状に製品Nが積み重ねられることにより1台のベースパレット1に対して合計40台の製品Nが積み重ねられている。
【0014】6は横倒し状態に安定化して積み重ねられる1段目、2段目、3段目、4段目、5段目の製品Nの上面に上段に積み重ねられる製品Nとの間に介装される緩衝材であり、この緩衝材6として例えば段ボール板が使用されることにより製品N同士が摩擦により傷付くのを防止するようになっている。図2においてKはベースパレット1上の周囲三方を支柱3,3,3,3を介して枠パネル5にて囲んだ以外の正面側に形成される開放部であり、この開放部Kを通じて製品Nはベースパレット1上に積み重ねられる。正面側に形成される開放部Kは製品Nをベースパレット1上に積み重ね後に開放部Kの左右に配置される支柱3,3の対向する内縁に設けた保持手段としての保持溝4a,4a内に枠パネル5の左右の端部5a,5bを差し込まれることにより開放部Kは閉じられる。7は上部空間部を被閉するための蓋板である。
【0015】8,9は工場から製品Nを出荷する出荷時に使用される梱包バンドであり、このうち梱包バンド8は枠パネル5の上部と下部との2個所において外側に捲回して横装される。また梱包バンド9は枠パネル5の左右の2個所において外側に捲回して縦装される。
【0016】本発明の一実施態様は以上の構成からなり、工場にて製品Nが製作されると、納入時には多量の製品Nが一緒に梱包される。すなわち梱包するには、ベースパレット1の四隅に設けた支柱受部材2の上面に開設される図には示さない平面略L形の取付孔内に、対向する内縁に保持溝4aを形成するための間隙を確保するように内側および外側に支柱構成材3A,3Bを重ね合わせた状態でそれらの下端部を挿入することにより支柱3を立設する。それから内外二重に重ね合わせられる支柱構成材3A,3Bの対向する内縁に確保される保持溝4a内に枠パネル5の両端部5a,5bを差し込むことにより図2に示すようにベースパレット1の正面側に開放部Kを設けるとともにベースパレット1の背部および左右の両側部の周囲三方を枠パネル5により囲んでベースパレット1上に組付ける。
【0017】その後、図2の正面側の開放部Kを通じて製品Nを例えば図4ないし図6に示すように本実施態様では2列3個づつ6段に横倒した状態でベースパレット1上に積み重ねるとともにベースパレット1の右端の空隙部に2列2段に縦状に製品Nを積み重ねることにより1台のベースパレット1に対して合計40台の製品Nを積み重ねることができる。この際、横倒し状態に積み重ねられる製品Nの1段目、2段目、3段目、4段目、5段目の製品Nの上面に段ボール板のような緩衝材6を介装することにより上下方向に積み重ねられる製品N同士が運搬時または移送時に加わる摩擦により傷付くのを防止する。
【0018】そして、ベースパレット1上に合計40台の製品Nが積み重ねられると、ベースパレット1の前方左右に位置する支柱受部材2,2に内外重ね合わされて組付けられる支柱構成材3A,3B間に形成される保持溝4a,4a内に枠パネル5の左右の両端部5a,5bを差し込むことによりベースパレット1に対して形成される正面側の開放部Kを枠パネル5によって塞いで図3に示すような外観を呈する。それから、図12に示すように上方空間部を蓋板7により塞ぎ、梱包バンド8を上部と下部との2個所において枠パネル5の外側に捲回して横装し、また梱包バンド9により左右の2個所を枠パネル5の外側に捲回して縦装して梱包を行い、荷崩れが防止される(図1参照)。こうして、梱包された製品Nは、例えばトラックの荷台に載せられて建築現場まで運搬され、納入を行う。
【0019】建築現場に到着後に、ベースパレット1の支え材1a,1a;1a,1a間に設けられる左右の間隙1b1 ,1b1 内にフォークリフトの刃を差込んでトラックの荷台からベースパレット1毎荷造りされた40個の製品Nを降ろす。それから、梱包バンド8,9を解いて蓋板7を外し、次いで図3において正面側の枠パネル5を左右の支柱3,3に対して引き上げて取外すことにより正面側に開放部Kを形成する(図2参照)。その後、この開放部Kを通じて背部と左右の両側との三方を枠パネル5にて囲まれたベースパレット1上から1台づつ製品Nは外部に取り出される。
【0020】製品Nを取り出した後のベースパレット1は、残りの背部および左右の側面の3方向に組付けられている枠パネル5は支柱3,3,3,3の対向する内縁に設けられる保持溝4a,4aから左右の両端5a,5bを上方へ抜取ることにより外され、またベースプレート1の四隅に組付けられる支柱3,3,3,3は対応する支持受部材2から抜き取られる。そして、組付けが外されたベースパレット1、支柱3,3,3,3、枠パネル5は平面的に畳んでコンパクトにされ、トラックの荷台に積み込まれ、製品Nを製作するメーカの工場へと返還され、再利用に供される。また重ね積みされる製品Nの相互間に介装された緩衝材としての段ボール6は工場ヘ一緒に持ち帰り、建築現場には一切の梱包廃材が残らないようにする。このように、本実施態様の製品輸送用パレットは、繰り返し使用することができ、梱包廃材が殆ど発生しないので、梱包および輸送により環境を損ねて公害を発生するという悪影響は生じない。またベースパレット1に対して支柱3,3,3,3を、また支柱3,3,3,3に対して枠パネル5の組付および分解は、ボルトやナットを用いる固定手段を採用することなく差込手段を採用することにより行われるので、前述のように簡単な取扱操作により迅速かつ確実に組付けることができ、製品Nの出荷を行う工場においても、また荷解搬出を行う建築現場においても短時間に効率的に作業を行うことができる。しかも、土台としてのベースパレット1および支柱3,3,3,3等の骨格材は鋼板もしくは鋼板折り曲材により形成され、また枠パネル5はベニヤ合板により形成されているので、構造堅牢なわりに軽量化がはかれ荷揚げや荷降ろし、運搬および移送が容易であるとともに製品Nを確実に保護することができる。
【0021】図12に示すものは本発明の第2の実施態様であり、この実施態様では支柱3,3,3,3に組付けられる枠パネル5の設置数を上下方向に3枚1組に形成することにより前記実施態様より設置数を増加するようにした点が異なる構成、作用であるほかは前記実施態様と同様の構成、作用である。
【0022】また上記実施態様では、支柱3はアングル形状の2枚の支柱構成材3A,3Bを対向する内縁に保持溝4a,4aを介して内外二重に重ね合わせるようにして形成されたものを採用しているが、支柱3はこのような構造に限ることなく例えば図13および図14に示すように対向する内縁に配置される保持溝4aを介して一体のアングル形状に形成されるものであってもよく、要は支柱3は対向する内縁に枠パネル5の左右の端部5a,5bを抜差する保持手段を設けるものであれば本発明を達成できる。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1は、ベースパレットの四隅に支柱受部材を設け、該支柱受部材に対向する内縁に保持手段を有する支柱を差込可能に設け、前記支柱の保持手段に枠パネルの両端部を差込可能に設けて組付けるようにしたので、製品の納入に伴う建築現場における梱包材の廃棄物の発生をなくして環境問題を生ずることがなく、また、多量の製品を一括して輸送を行うことができる。
【0024】また本発明の請求項2は、請求項1において前記支柱受部材に対して支柱を着脱自在に設けるとともに支柱に対して枠パネルを着脱自在に設けることによりベースパレットに対して支柱を、また支柱に対して枠パネルの取付および取外しが迅速かつ確実に行える。
【0025】また本発明の請求項3は、請求項1または請求項2の何れかにおいて支柱の対向する内縁に設けた保持溝であるので、保持溝に対して枠パネルを抜差しすることにより組付けおよび取外しを行うことができる。
【0026】また本発明の請求項4は、請求項1、または請求項2、請求項3の何れかにおいて前記支柱は、アングル形状の2枚の支柱構成材を対向する内縁に保持溝を介して内外二重に重ね合わせるので、対向する内縁に保持溝を有する支柱を容易に製作でき、安価に供給できる。
【0027】また本発明の請求項5は、請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4の何れかにおいて前記支柱は、対向する内縁に保持溝を介してアングル形状に形成されるので、枠パネルを抜差する支柱を容易に製作でき、安価に供給できる。
【出願人】 【識別番号】000209625
【氏名又は名称】暖冷工業株式会社
【出願日】 平成12年9月18日(2000.9.18)
【代理人】 【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
【公開番号】 特開2002−87433(P2002−87433A)
【公開日】 平成14年3月27日(2002.3.27)
【出願番号】 特願2000−281663(P2000−281663)