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【発明の名称】 |
水上乗物の物入れ構造 |
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【氏名】井端 俊彰 【氏名】大塚 健一 【氏名】中辻 聡 【氏名】服部 敏幸 |
【課題】船体構造を大型化したり保守点検整備の作業性を低下させることなく、船体スペースを有効に利用して収容容積を大きくした水上乗物の物入れ構造を提供する。
【解決手段】上面に収納物の出し入れ用開口91を有する箱体19からなり、デッキ3の上面側にエンジン室28の整備用開口17を有する水上乗物の物入れ構造において、前記箱体19が前記整備用開口17内にオーバーハング状に突出するように該箱体19をデッキ3側に着脱可能に取付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】上面に収納物の出し入れ用開口を有する箱体からなり、デッキ上面側にエンジン室の整備用開口を有する水上乗物の荷物収納部構造において、前記箱体が前記整備用開口内にオーバーハング状に突出するように該箱体をデッキ側に着脱可能に取付けたことを特徴とする水上乗物の物入れ構造。 【請求項2】前記箱体は、上下方向にずれた少なくとも2ヵ所でデッキ側に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の水上乗物の物入れ構造。 【請求項3】前記箱体に船体カバーを固定したことを特徴とする請求項1または2に記載の水上乗物の物入れ構造。 【請求項4】前記箱体は下部が広がった形状であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の水上乗物の物入れ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水上バイク等の小型滑走艇その他エンジン駆動の小型船舶等の水上乗物における物入れ構造に関する。 【0002】 【従来の技術】ジェット推進式水上バイク等の小型滑走艇は、船体中央部のシート下側のデッキにエンジン室の点検整備用開口が形成されている。この整備用開口は、エンジン着脱や保守点検の作業性をよくするために、船体強度の許容範囲内で出来るだけ大きく開口してデッキ上面側に形成される。 【0003】一方、このような小型滑走艇の船体には、工具等の備品やその他の物品あるいは飲食物等を収納する物入れが備わる。この物入れは、上面に収納物の出し入れ用開口を有する箱体からなり、出し入れ用開口には蓋が設けられる。このような物入れは、通常船体の複数位置に設けられるが、特にシート前方のハンドル近傍に設けると水上でシートに座ったまま出し入れできるので便利である。 【0004】従来、この物入れは、シート下の整備用開口とハンドルとの間のデッキに孔を開けてこの孔に箱体を装着して取付けられていた(例えば特開平10-264886号公報参照)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の水上乗物の物入れ構造では、船体構造を小型でコンパクト化する必要があるため、整備用開口とハンドルとの間のスペースが狭く、したがって、物入れの箱体容量を大きくできなかった。 【0006】この場合、単に物入れの箱体を大きくしてデッキに固着すると、船体自体が大型化したり、あるいは整備用開口に重なって開口を狭め点検整備の作業性を低下させる。 【0007】本発明は上記従来技術を考慮したものであって、船体構造を大型化したり保守点検整備の作業性を低下させることなく、船体スペースを有効に利用して収容容積を大きくした水上乗物の物入れ構造の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明では、上面に収納物の出し入れ用開口を有する箱体からなり、デッキ上面側にエンジン室の整備用開口を有する水上乗物の荷物収納部構造において、前記箱体が前記整備用開口内にオーバーハング状に突出するように該箱体をデッキ側に着脱可能に取付けたことを特徴とする水上乗物の物入れ構造を提供する。 【0009】この構成によれば、物入れ用の箱体がデッキ上面の整備用開口内にオーバーハングして取付けられるため、船体構造を大きくすることなく、箱体の容量を大きくすることができる。この場合、箱体はデッキに対し着脱可能であるため、エンジン室の点検整備時には箱体を取外すことにより、整備の作業性を低下させることはない。 【0010】なお、箱体形状は任意であり、直方体、円筒体、折れ曲がった形状、段差のある形状、曲面形状およびこれらを組合わせた形状その他船体に装着できるあらゆる形状を含む。また、上面の出し入れ用開口は斜め上方を向いて配設される場合を含む。 【0011】好ましい構成例では、前記箱体は、上下方向にずれた少なくとも2ヵ所でデッキ側に固定されたことを特徴としている。 【0012】この構成によれば、オーバーハングして片持ち状となった箱体の根元部(片持ち取付け部)を上下2ヵ所でデッキ側に取付けることにより、オーバーハングによる回転モーメントに対抗して2ヵ所の固定部間の距離に対応したモーメントが作用するため、大きな重量を確実に支持することができ、物入れの収容能力を高めることができる。 【0013】さらに好ましい構成例では、前記箱体に船体カバーを固定したことを特徴としている。 【0014】この構成によれば、船体前部のステアリング廻りやその側面を覆う樹脂性の船体カバーが、物入れの箱体を介して剛性材からなるデッキに固定されるため、船体カバーが強固に確実に船体構造体(デッキ)に固定される。 【0015】さらに好ましい構成例では、前記箱体は下部が広がった形状であることを特徴としている。 【0016】この構成によれば、船体上部の内部形状に合わせて箱体の形状を下部広がりとすることにより、船体内スペースを有効に利用して大きな容量の物入れを形成することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る水上乗物の物入れ構造を有する船体を側面から見た断面構成図である。 【0018】図示したように、船体1は、下部をハル2、上部をデッキ3で構成され、その結合部はガンネル4で船体周縁に沿って結合される。船体前方のガンネルはバウガンネル4aで補強され、船尾側は後部ガンネル4b(図2)で補強される。ハル2とデッキ3とは、それぞれ個別に形成され、その後に互いに結合されて船体1を形成する。本実施形態では、これらの間に補強用の構造材としてライナー11が設けられる。 【0019】船体1内の前方には荷物収納部5が備わり、この荷物収納部5はデッキ3内に装着された容器であるバウロッカー9により構成される。荷物収納部5の上面のデッキ3は開口6を有し、この開口6より物の出し入れを行う。バウロッカー9はボルト83によりライナー11に固定され、上面のデッキ3との接合部には全周シール12が施される。荷物収納部5の後面は開口し、ボルトを介して着脱可能な蓋13が備わる。後面開口よりエンジンルームの点検整備を行う。バウロッカー9は、その側面にも点検用開口を有し蓋55で塞がれる(図4)。上面の開口6はバウリッド7により覆われ、このバウリッド7はロック部材8によりロックされる。ロック部材8はケーブル74を介してロック解除用の例えばレバー等からなる操作子14に連結される。この操作子14の操作によりロックが外れ、バウリッド7は、ガススプリングシリンダー10により前端のヒンジ部材75を中心に軽い力で回動し、矢印L方向に開く。 【0020】操作子14は、ロック部材8の後方のデッキ3上部のセンターカバー20上に備わる。この操作子14は、船を操縦する運転者の手が届く位置に設けられる。バウリッド7の後縁下部近傍にはスピードメーター16が備わる。このスピードメーター16の後方には船体1の舵を取るためのハンドル15のステアリング部15aが備わる。 【0021】船体1上部中央のデッキ3はエンジンルーム整備用開口17を有し、このエンジンルーム整備用開口17を覆って前部シート18が備わる。エンジンルーム整備用開口17の前端部側の上方に突出して物入れ19が備わる。この物入れ19は、例えば上面に開口91を有する樹脂製のグローブボックス(箱体)からなり、上面開口91は蓋22で覆われる。図はこの開口91に後述のカップホルダー23が装着された状態を示す。蓋22の上面は前部シート18の上面と連続する位置にある。物入れ19は、エンジンルーム整備用開口17内にオーバーハングしてハンドル15の後側のデッキ3に上下のボルト80,81により着脱可能に取付けられる。 【0022】上部ボルト80はセンターカバー20に取付けられ、このセンターカバー20を介して物入れ19をデッキ3側に固定し、下部ボルト81は、直接物入れ19の底部をデッキ3に固定する(図2参照)。このように、オーバーハングした物入れ19の根元部(取付部)を上下にずれた位置で上部ボルト80および下部ボルト81でデッキ側に固定することにより、オーバーハングによる回転モーメントに対抗して大きな重量を確実に支持できる。 【0023】このようにグローブボックス(物入れ19)は容易に単体で着脱可能であり、エンジンの整備を行う時に物入れ19が邪魔になることはない。また、オーバーハングさせることにより容量が大きくなり、したがって、物入れ19の上部にカップホルダー23を備えることができ、飲み物の缶24等を保持することができる。 【0024】前部シート18を支持するシート支持フレーム57は物入れ19の下方まで延びている。前部シート18の後端部側のエンジンルーム整備用開口17にはブリッジ板52が横断して架け渡される。シート支持フレーム57の下面にはエンジンルーム整備用開口17およびブリッジ板52の縁に沿ってシール76が設けられる。ブリッジ板52上には、前部シート18のロック部材65が備わる(図10参照)。前部シート18の後方の後部シート25の後端部を支持するデッキ3上にも同様にロック部材65が備わる。後部シート25の下には後部物入れ26が備わる。後部シート25の後方には後部シート25の同乗者が掴まるためのグリップ27が備わる。ブリッジ板52および後部物入れ26は、エンジンルームの点検整備のために着脱可能である。 【0025】船体1内部に設けられたエンジンルーム28内には、燃料タンク29およびその後側のエンジン30等が備わる。燃料タンク29内部には、燃料供給ユニット33が備わり、タンク内の空気の圧力をバランスさせるためのブリーザユニット34を上部に有する。燃料タンク29後部の底には、水溜り部90が形成される。燃料との比重の差によりこの水溜り部90に溜まった水は、その上側の水抜き開口54の蓋を開けて、簡易吸出しポンプ等により排出される。この水抜きのために、デッキ3に水抜き用ホースを挿通させるための開口(不図示)が形成される。 【0026】エンジン30は、エンジンマウント35上に載置され、エンジン後方にはオイルタンク36とECU(電子制御装置)37が備わる。排気は排気管38を通り、排気開口41より水噴射ノズル85の外側の水中に排出される。この排気管38は仕切り板39を抜け、その後方に水の逆流防止用ウォータロック40およびマフラ77が装着される。 【0027】エンジン30の出力軸30aはカップリング44を介して駆動軸43に接続する。駆動軸43の端部にインペラ42が装着される。インペラ42の後方には船体1を逆進させるためのリバースバケット45が備わる。 【0028】仕切り板39の前側のエンジンルーム28内に溜まった水は、インペラ42後方の負圧作用によりメカビルジ46で吸上げられ、排水管78を通してインペラ42後方より水中に排出される。インペラ42の回転が止まった時にサイホン現象による水の逆流を防ぐため、排水管78の最上部に小径パイプまたは孔47を設けている。メカビルジ46は負圧作用で水を排出するため排水管の途中に孔が形成されていても空気が若干吸い込まれるだけで水が漏れることはない。 【0029】仕切り板39の後側の船体1内部に溜まった水は電動ビルジ48で吸上げられ、排水管79を通して水中に排出される。電動ビルジ48の停止時にサイホン現象による水の逆流を防ぐため、排水管79の最上部に小径排水管88を接続し、船体後面側の空中に開口させる。この排水管79の開放端部はパイロット49として機能し、電動ビルジ48による排水状態が確認される。 【0030】図2は本発明に係る水上乗物の物入れ構造を有する船体の上面図である。図示したように、船体1前端にバウガンネル4aが備わり、その後方の船体内に前述の荷物収納部5が備わる。物の出し入れは開口6より行い、開口6はバウリッド7で覆われる。前述のように、このバウリッド7は、操作子14によりケーブル74を介して操作可能なロック部材8によりロックされる。バウリッド7の右側面には給油口32が備わる。 【0031】バウリッド7の後方の船体中央部にはセンターカバー20が装着され、その両側にサイドカバー21が装着される。これらは一体のものであってもよい。左右のサイドカバー21の内側に後述(図5)のようにベンチレーションホース50の開口端が配設される。センターカバー20はハンドル15のステアリング部15aの周囲を覆う。このステアリング部15aの左側のセンターカバー20上にロック解除用操作子14が取付けられ、右側にリバースバケット45(図1、図7)を操作するためのリバースレバー51が取付けられる。 【0032】ステアリング部15aの後方に物入れ19が設けられる。物入れ19は、前述のように、船体ほぼ中央部に形成されたエンジンルーム整備用開口17内にオーバーハング状に突出し、上下位置のボルト80,81(図1参照)により船体デッキ側に強固に取付けられる。この物入れ19の左右両側にサイドカバー21の自由端部がボルト82により固定される。これにより、比較的柔軟なサイドカバー21の自由端部がばたつくことなく強固に保持される。 【0033】エンジンルームの点検整備時には、物入れ19を取外すことにより、点検整備作業やエンジン等の取出し作業に支障を来たすことはない。このとき、サイドカバー21の自由端部が整備用開口17内に突出するが、サイドカバー21は柔軟な樹脂材料で形成されているため、整備作業やエンジン取出し作業等に支障を来たすことはない。 【0034】エンジンルーム整備用開口17の中間部には、前部シート18(図1)の後端と、後部シート25(図1)の前端を取り付けるためのブリッジ板52が備わる。ブリッジ板52の後方には後部物入れ26が装着され、その後方にはグリップ27が備わる。 【0035】船尾側の左右コーナー部は、バウガンネル4aと同様の2層構造(後述の図9参照)の後部ガンネル4bで補強される。 【0036】図3は船体の内部上面図である。図示したように、船体1内部前方の荷物収納部5のバウロッカー9は、4本のボルト83で船体のライナー11(図1)に固定される。荷物収納部5の後方には2本のベルト55により固定された燃料タンク29が備わる。燃料タンク29には給油口32(図2)から給油される給油チューブ53が設けられる。燃料タンク29中央には燃料供給ユニット33が備わり、燃料タンク内の水を取り出す水抜き開口54がその後方に備わる。この水抜き開口は燃料供給ユニット33の前方にあってもよい(図中点線)。この場合、バウロッカー9の後面の蓋13(図1)を外してその開口から水抜き用ホースを挿入して水溜り部90(図1)から水を排出する。また、燃料タンク両側面にはベンチレーションホース50が備わる(図5参照)。 【0037】燃料タンク29の後方にはエンジン30が備わる。このエンジン30は、前述のように、駆動軸43を介してインペラ42を回転させる。排気管38は、排気マニホルド84から一旦エンジンの前方を通り、後方に向かって仕切り板39を越えてウォータロック40と接続される。ウォータロック40の後流側の排気管38にマフラ77が設けられ、その後流の排気開口41がインペラ42による水噴射ノズル85の外周部分の水中に開口する。 【0038】図4は図1のA−A断面図である。荷物収納部5を形成するバウロッカー9の上縁はシール12で水密封止される。バウロッカー9は、前述のように後面が開口して蓋13(図1)が設けられるとともに、側面が開口し、蓋55で塞がれる。この開口部から必要に応じて給油口32周辺の整備・点検を行う。荷物収納部5の底面には水抜き孔31が備わり、バウロッカー9内に溜まった水をエンジンルーム28内に排出する。 【0039】図5は図1のB−B断面図である。図示したように、バウリッド7の下方のデッキ3にはバウリッド7を開閉するためのロック部材8が備わり、このロック部材を操作する操作子14がケーブル74を介してセンターカバー20上の中央より左側に備わる。前述のように、センターカバー20上の中央より右側の位置にリバースレバー51が備わり、リンク機構86を介してリバースバケット45(図1)に連結される。 【0040】左右のベンチレーションホース50は船体内で交差して配設される。これにより船体が横転した時等の水の侵入を防ぐ。各ベンチレーションホースの開口端部には撥水フィルター56が装着され、通常走行時の船体内への水の進入を防止する。 【0041】図6は図1のC−C断面図である。図示したように、物入れ19は、下側が広がった形状であり、これによりサイドカバー21の内側のスペースを有効に利用して収納容積を大きくすることができる。また、物入れ19の底面中央部は、シート支持フレーム57が配設されるため、上げ底形状であり、その左右両側でボルト81によりデッキ3に固定される。 【0042】エンジンルーム28内のエンジン30には、吸気管87を介して吸気ボックス58が接続される。この吸気ボックス58内に開口する吸気管87の端部に撥水フィルター59が装着され、エンジン内への水の進入を防止する。60はオイルフィルターである。 【0043】図7は船体の後面図である。船体1の後面デッキ3の上部に、前述のように、電動ビルジ48に接続する排水管88(図1)の端部のパイロット49が露出する。ハル2の後端の水噴射ノズル85にリバースバケット45が軸45aに枢着されて備わる。 【0044】図8はグリップの斜視図である。図示したように、この例のグリップ27はデッキ3に取り付けるための孔61を有し、ここにボルト等を通して後部シート25(図1)の後端部を支持するデッキ3に固定される。このグリップ27は後部シート25の同乗者が掴まるためのものであり、また船体が横転した後に再乗船するとき等に掴むためのものである。 【0045】図9はバウガンネルの断面図である。図示したように、バウガンネル4aは、外側を軟質部材62、内側を硬質部材63で形成された2層構造の成型体であり、ボルト64でデッキ3に固定される。軟質および硬質の両部材62,63は、ともに例えばポリプロピレンとゴムとの混合材料からなり、混合比率を変えることにより任意の硬度が得られる。このような2層成型体を製造する場合、まず硬質部材63を型で挟んで形成し、そのまま外側の型のみを交換して硬質部材63の外側に軟質部材62を一体的に成型することができる。 【0046】内側を硬質部材63で形成することにより、デッキ前端を充分保護するとともにデッキとの結合部分の寸法合せが高精度で確実にできる。また、外側の軟質部材62により、衝撃を吸収して船体を保護するとともに、成型時に形成された内側の硬質部材63の凹み(ひけ)を覆って外観の向上を図ることができる。 【0047】図10(A)は整備用開口に架け渡されるブリッジ板の斜視図であり、(B)はブリッジ板とデッキとの接合部の断面図である。 【0048】(A)に示すように、前部シート18後部には、ネジ66で固定されたロック部材65が備わる。このロック部材65に設けられた孔67内にブリッジ板52に設けられた突出部68の頭部が差込まれてスプリング(不図示)等により弾発的に嵌合してロックされる。このようなロック機構はロック部材65に備わるレバー69を引くことによって解除される。なお、前述したバウリッド7のロック部材8(図1)も同様の構造であってもよい。あるいは、リングまたは棒材等に弾発的にフックを係合させる構成その他各種形態のロック機構が適用可能である。 【0049】後部シート25の前端には係入部材70が備わり、ブリッジ板52に備わる受け部材71と係合して後部シート25の前端部がデッキ3上に取り付けられる。ブリッジ板52はボルト72によりデッキ3の整備用開口17の縁部に固定される(図2参照)。 【0050】ブリッジ板52は、例えばアルミ板又はアルミ合金板からなり、(B)に示すように、その端部にゴム73が焼き付けられて一体化され、ワッシャ89を介してボルト72によりデッキ3に固定される。このようなゴム73を設けることにより、衝撃や振動を吸収するとともに、エンジンルーム内への防水機能が高められる。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、物入れ用の箱体がデッキ上面の整備用開口内にオーバーハングして取付けられるため、船体構造を大きくすることなく、箱体の容量を大きくすることができる。この場合、箱体はデッキに対し着脱可能であるため、エンジンルームの点検整備時には箱体を取外すことにより、整備の作業性を低下させることはない。 【0052】したがって、例えば小型滑走艇等において、乗船したままで出し入れできる最も使いやすいハンドル手前側の位置に、大きな容量の物入れを設けることができ(試作では従来1〜2l程度であったものが約10l程度まで大きくできた)、カップホルダー等も装着できて、利便性が向上する。 【0053】また、デッキ側に強固に固定された物入れに、ハンドル周囲の車体カバーを保持させることにより、比較的柔軟な車体カバーを強固に固定保持できる。この場合、車体カバーも物入れとともに整備用開口内まで突出するように大きくしてカバーとしての機能や意匠性を高めることができる。さらにこの場合、箱体は単独で取り外しできるため、車体カバーやこれに付随したハンドル回りの部品等を外す必要がなく、点検整備時の物入れの着脱作業が容易に効率よくできる。このとき、車体カバーの側面部分が整備用開口にオーバーハングして残っても、その柔軟性のため、整備作業に支障を来たすことはない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010076 【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100284 【弁理士】 【氏名又は名称】荒井 潤
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| 【公開番号】 |
特開2002−145181(P2002−145181A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−338819(P2000−338819) |
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