| 【発明の名称】 |
鉄道車両用手ブレーキ装置の表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 明宏
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| 【要約】 |
【課題】手ブレーキ鎖を巻き付ける構成における手ブレーキ緊解状態を車体外側に表示して目視確認作業を容易にする。
【解決手段】手ブレーキ棒12を牽引する手ブレーキ鎖14をハンドル17の回転により巻き付ける手ブレーキ軸15と平行に回動軸19を設け、回動軸19に回動用のアーム20を固設するとともに、回動軸19の車体外側に臨む端部21に指針を設け、アーム20の先端に牽引ロッド22を取り付け、牽引ロッド22と手ブレーキ軸15とを鎖24で連結した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 制輪子を車輪踏面に摺接させる手ブレーキ棒と、車体下部に車体幅方向に設けた手ブレーキ軸との間を手ブレーキ鎖で連結し、前記手ブレーキ軸の端部に固設したハンドルの回転により、前記手ブレーキ鎖を前記手ブレーキ軸に巻き付けて手ブレーキ棒を牽引する鉄道車両用手ブレーキ装置において、前記手ブレーキ軸と平行に回動軸を設け、該回動軸に回動用のアームを固設するとともに、回動軸の車体外側に臨む端部に指針を設け、前記アームの先端に牽引ロッドを取り付け、該牽引ロッドと前記手ブレーキ軸とを鎖で連結したことを特徴とする鉄道車両の手ブレーキ装置の表示装置。 【請求項2】 前記ハンドルは、前記手ブレーキ軸の車体外側に臨む両端部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両の手ブレーキ装置の表示装置。 【請求項3】 前記回動軸は、前記手ブレーキ軸を挟んでの手ブレーキ棒と反対側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の鉄道車両の手ブレーキ装置の表示装置。 【請求項4】 前記指針は、前記回動軸の車体外側に臨む両端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の鉄道車両の手ブレーキ装置の表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の手ブレーキ装置の表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】鉄道車両、特に貨車に設けられている手ブレーキ装置は、構内入換、はんぷ入換、留置等の場合に使用されるもので、ブレーキ梃子の回動により手ブレーキ棒を牽引して制輪子を車輪踏面に摺接させる構成と、制輪子を車輪踏面に摺接させる手ブレーキ棒と、車体下部に車体幅方向に設けた手ブレーキ軸との間を手ブレーキ鎖で連結し、前記手ブレーキ軸の端部に固設したハンドルの回転により、前記手ブレーキ鎖を前記手ブレーキ軸に巻き付けて手ブレーキ棒を牽引する構成とがある。ブレーキ梃子の回動による構成では、手ブレーキ緊解状態の表示装置として、ブレーキ梃子の回動に連動して回動する指針が備えられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、手ブレーキ鎖を巻き付ける構成では、ハンドルにより複数回回転する手ブレーキ軸以外に回動する部品がないため、手ブレーキ緊解状態の表示装置が備えられておらず、手ブレーキ緊解状態の確認は、手ブレーキ軸に巻き付けられた手ブレーキ鎖の状態を目視することにより確認していた。また、車両の種類や積み荷の状況によって目視確認できない場合には、ハンドルを回してその反力を確認する等の手間を要していた。 【0004】そこで本発明は、手ブレーキ鎖を巻き付ける構成における手ブレーキ緊解状態を車体外側に表示して目視確認作業を容易にする鉄道車両の手ブレーキ装置の表示装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明は、制輪子を車輪踏面に摺接させる手ブレーキ棒と、車体下部に車体幅方向に設けた手ブレーキ軸との間を手ブレーキ鎖で連結し、前記手ブレーキ軸の端部に固設したハンドルの回転により、前記手ブレーキ鎖を前記手ブレーキ軸に巻き付けて手ブレーキ棒を牽引する鉄道車両の手ブレーキ装置において、前記手ブレーキ軸と平行に回動軸を設け、該回動軸に回動用のアームを固設するとともに、回動軸の車体外側に臨む端部に指針を設け、前記アームの先端に牽引ロッドを取り付け、該牽引ロッドと前記手ブレーキ軸とを鎖で連結したことを特徴とし、前記ハンドルは、前記手ブレーキ軸の車体外側に臨む両端部に設けられていることが好ましく、また、前記回動軸は、前記手ブレーキ軸を挟んでの手ブレーキ棒と反対側に配置されていることが好ましく、さらに、前記指針は、前記回動軸の車体外側に臨む両端部に設けられていることが好ましい。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示される実施形態例に基づいて説明する。鉄道車両1の車体下部に配置されたブレーキ装置2は、空気ブレーキ装置3と手ブレーキ装置4とを組み合わせたもので、空気ブレーキ装置3と手ブレーキ装置4とは、車輪5の踏面に制輪子を摺接させるブレーキ棒6と、ブレーキ棒6をレール方向に移動させる水平梃子7とを共通にしている。水平梃子7は、一端7aに空気ブレーキ装置3の空気シリンダ8を連結し、支点7bを挟んで一端7aと反対側の略中央部7cにブレーキ棒6を連結し、他端7dにリターンスプリング9を連結しており、空気溜10から供給される圧縮空気による空気シリンダ8の作動で水平梃子7が回動してブレーキ棒6を牽引することにより車輪5,5の踏面に制輪子を摺接させて、空気ブレーキ装置3による制動作用を行う。水平梃子7のリターンスプリング9は、空気シリンダ8から圧縮空気が排気されると、水平梃子7を原位置に復帰させ、制輪子を車輪5,5の踏面から離す。 【0007】手ブレーキ装置4は、水平梃子7の他端7dに回動可能に連結される水平梃子係合片付ブレーキアーム11と、レール方向に配置されてブレーキアーム11の先端に連結された手ブレーキ棒12と、手ブレーキ棒12のリターンスプリング13と、手ブレーキ棒12を牽引する手ブレーキ鎖14と、手ブレーキ鎖14を巻き付ける手ブレーキ軸15とを有している。 【0008】手ブレーキ棒12は先端に滑車16を有し、手ブレーキ鎖14は、一端を車体に取り付けて手ブレーキ棒12の滑車16に巻き掛けられ、他端を手ブレーキ軸15に巻き付け可能に取り付けられている。手ブレーキ軸15は、車輪5,5の車軸と平行に車体幅一杯に設けられ、該手ブレーキ軸15の車体外側に臨む両端部には、車体外側から操作可能なハンドル17がそれぞれ固設されている。 【0009】また、手ブレーキ軸15を挟んでブレーキ装置2と反対側には、手ブレーキ表示装置18が設置されている。この手ブレーキ表示装置18は、手ブレーキ軸15と平行に車体幅一杯に設けられる回動軸19と、該回動軸19に固設された回動軸19回動用のアーム20と、回動軸19の車体外側に臨む両端部にそれぞれ固設されて車体外側部に設置される指針21と、アーム20の先端に取り付けられたレール方向の牽引ロッド22と、アーム20のリターンスプリング23と、牽引ロッド22と手ブレーキ軸15とを連結する鎖24とを有し、鎖24は、一端を車体に取り付けてアーム20先端の滑車25に巻き掛けられ、他端を手ブレーキ軸15に巻き付け可能に取り付けられている。 【0010】このように構成された手ブレーキ装置4は、鉄道車両1が停車した後に使用されるもので、ハンドル17を回転することにより、手ブレーキ鎖14及び鎖24がそれぞれ手ブレーキ軸15に巻き付けられ、手ブレーキ鎖14は手ブレーキ棒12を牽引してブレーキアーム11及び水平梃子7を回動し、ブレーキ棒6を牽引することにより車輪5,5の踏面に制輪子を摺接させて制動作用を行う。鎖24は、牽引ロッド22を牽引してアーム20を手ブレーキ軸15方向へ引いて回動軸19を回動させ、回動軸19両端の指針21を図4に実線で示されるブレーキ緩み位置から2点鎖線で示されるブレーキ位置へ回動させ、手ブレーキ制動状態を表示する。 【0011】手ブレーキ制動状態を解除するには、ハンドル17を逆回転して手ブレーキ鎖14を緩める。これにより、水平梃子7のリターンスプリング9及び手ブレーキ棒12のリターンスプリング13が水平梃子7及び手ブレーキ棒12を原位置に復帰させ、制輪子を車輪5,5の踏面から離す。また、アーム20のリターンスプリング23は、鎖24が緩むので、アーム20を引き戻して回動軸19を逆方向に回動し、指針21をブレーキ緩み位置に戻す。 【0012】したがって、車体外側で回動する指針21,21の状態を目視することにより、手ブレーキ緊解状態の確認作業を容易にできる。また、手ブレーキ制動状態とするハンドル17の回転方向は時計回りが一般的であるから、車体の右側と左側とでは逆になるが、手ブレーキ軸15がどちらに回転しても、鎖24は手ブレーキ軸15に巻き付けられるため、指針21,21は同じように手ブレーキ制動状態を表示する。 【0013】なお、上記実施形態例では、車体の両側にハンドル17と指針21を設けたもので説明したが、車体の片側にハンドル17と指針21とを設けたものでもよく、また、手ブレーキ表示装置18を手ブレーキ装置4側に設けてもよい。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の手ブレーキ装置の表示装置は、手ブレーキ棒を牽引する手ブレーキ鎖をハンドルの回転により巻き付ける手ブレーキ軸と平行に回動軸を設け、回動軸に回動用のアームを固設するとともに、回動軸の車体外側に臨む端部に指針を設け、アームの先端に牽引ロッドを取り付け、牽引ロッドと手ブレーキ棒とを鎖で連結したので、ハンドルの回転による手ブレーキの緊解に連動して車体外側で指針が回動するから、指針の状態を目視することにより、手ブレーキ緊解状態の確認作業を容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004617 【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年7月31日(2000.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086210 【弁理士】 【氏名又は名称】木戸 一彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−37067(P2002−37067A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−230507(P2000−230507) |
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