| 【発明の名称】 |
ハイブリッド電気自動車の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀井 裕介
【氏名】武田 信章
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| 【要約】 |
【課題】バッテリ61とインバータ65との間に介装されたジャンクションボックス75の小型化を図る。
【解決手段】エンジン59駆動に伴うジェネレータ63の発電出力により、コンデンサ79の予備充電を行うと共に、該予備充電が終了したと判定されたときにメインコンタクタ73を切り替えて、バッテリ61とインバータ65とを接続する制御手段を備えたため、プリチャージ回路が省略されジャンクションボックス75の小型化が図られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】エンジンと、前記エンジンにより駆動されるジェネレータと、前記ジェネレータと電力伝達可能に接続されたバッテリと、少なくとも前記バッテリから入力される直流電流を交流電流に変換するインバータと、前記バッテリと前記インバータとを断接するスイッチ手段と、前記インバータに接続された平滑用のコンデンサと、前記インバータから出力される交流電流によって駆動されるモータとを有し、前記エンジン作動に伴う前記ジェネレータの発電出力により前記コンデンサの予備充電が行なわれる共に、該予備充電が終了したときに前記スイッチ手段により前記バッテリと前記インバータとを接続する制御手段を備えたことを特徴としたハイブリッド電気自動車の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、直流電流を交流電流に変換するインバータを備えたハイブリッド電気自動車の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図4に従来のシリーズ式ハイブリッド電気自動車の全体構成図を示す。 【0003】従来から図4に示すように、エンジン1と機械的に連結されたジェネレータ3と、同ジェネレータ3によって充電されるバッテリ5とがインバータ7に接続されることにより、ジェネレータ3及びバッテリ5から入力される直流電流がインバータ7のスイッチング動作によって交流電流に変換された後に、モータ9に供給されている。 【0004】尚、上記インバータ7には平滑用のコンデンサ11が並列に接続され、電圧変動が該コンデンサ11によって抑制される。このため、インバータ7へは整流された電流が入力され、インバータ7の作動の安定化が図られている。 【0005】また、インバータ7とバッテリ5との間にはコンタクタ15、17が備えられ、車両のキー操作に応じてバッテリ5とインバータ7との断接が行なわれる。詳しくは、バッテリ5とインバータ7との間に介在されたジャンクションボックス13に、メイン回路19と、プリチャージ抵抗21が直列に接続されたプリチャージ回路23とが形成されると共に、それぞれの回路にメインコンタクタ15及びプリチャージコンタクタ17が設けられている。 【0006】そして、車両運転時にはメインコンタクタ15がON(接続状態)とされ、プリチャージコンタクタ17がOFF(断状態)とされるため、メイン回路19を通ってバッテリ5の電力がインバータ7に入力される。また、乗員によってキーOFF操作が行なわれると、該操作と連動してメインコンタクタ15がOFFされる。これにより、非走行時にはバッテリ5とインバータ7との接続が断ち切られるため、バッテリ5の電圧がインバータ7を介してモータ9に伝達されることは防止され、車両の安全性が確保されている。尚、メインコンタクタ15がOFFにされると、インバータ7に接続されたコンデンサ11は放電されて略0Vとなる。 【0007】その後、乗員によってキーON操作が行なわれると、まずプリチャージ回路23に設けられたプリチャージコンタクタ17がON(接続状態)にされる。この結果、バッテリ5の電圧がプリチャージ抵抗21によって低下された後にインバータ7に入力され、インバータ7に接続されたコンデンサのプリチャージ(予備充電)が行なわれる。そして、コンデンサ11の電圧が所定値以上となって該コンデンサ11のプリチャージが終了したと判定されたときに、メインコンタクタ15がONされると共にプリチャージコンタクタ17がOFFされ、バッテリ5の電力がメイン回路19を通ってインバータ7に入力される。 【0008】従って、キーON時には、上述のプリチャージ回路23に接続されたプリチャージ抵抗21の作用によって、低い電流値で予めコンデンサ11が所定電圧となるまで充電されるため、高電圧のバッテリ5とインバータ7に接続されたコンデンサ11との電位差は低下され、メインコンタクタ15をONとしてバッテリ5とインバータ7とを接続したときに回路に大電流が流れることが防止される。この結果、回路に大電流が流れることによるメインコンタクタ15の接点の溶着が回避される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる従来のハイブリッド電気自動車の制御装置では、上述のようにコンタクタの接点を保護するために、バッテリとインバータとの間にメイン回路とプリチャージ回路の両方が必要とされると共に、乗員のキーON、OFF動作に応じてメイン回路及びプリチャージ回路に備えられたメインコンタクタ及びプリチャージコンタクタの両方を作動させる必要があるため、装置の構造が複雑となると共に大型化するといった問題があった。 【0010】本発明は係る課題を解決するもので、装置の小型化をはかり設計自由度を向上させることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために本発明では、エンジン作動に伴うジェネレータの発電出力によりコンデンサの予備充電が行なわれると共に、該予備充電が終了したときにスイッチ手段によりバッテリとインバータとを接続する制御手段を備えたため、プリチャージ回路及びプリチャージコンタクタがなくてもインバータに接続されたコンデンサの予備充電が適切に行なわれる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図3に基づいて、本発明の一実施形態例に係るシリーズ式ハイブリッド電気自動車の制御装置を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態例の全体構成図、図2は本発明の実施形態例の要部拡大図、図3は本発明の実施形態例の作動状態を示すフローチャートである。 【0013】図1に示すように、車両に搭載された車輪駆動用のモータ51は、車輪駆動系部材53に機械的に接続され、ディファレンシャル55を介して左右の駆動輪57,57に動力を伝達している。そして、車両には上記モータ51への動力供給源として、エンジン59及びバッテリ61が搭載されている。 【0014】上記エンジン59はジェネレータ63と機械的に連結され、エンジン59の動力がジェネレータ63により電力に変換されると共に、該ジェネレータ63はインバータ65を介してモータ51及びバッテリ61に接続され、ジェネレータ63で発生した電力をモータ51及びバッテリ61に供給することを可能としている。 【0015】また、バッテリ61はインバータ65を介してモータ51に接続され、乗員のペダル操作に応じた電力がバッテリ61からモータ51に供給される。さらに、補機類を駆動するサブバッテリ67がDC/DCコンバータ69を介してバッテリ61に接続され、サブバッテリ67の充電量が低下すると上記バッテリ61によって充電が行なわれる。 【0016】ジェネレータ63及びバッテリ61に接続されたインバータ65は、コントローラ71によってそのスイッチング作動を制御され、ジェネレータ63及びバッテリ61から入力される直流電流を上記スイッチング作動によって交流電流に変換した後に、該交流電流をモータ51に供給している。また、図2に示すように、インバータ65とバッテリ61との間にはメインコンタクタ73(スイッチ手段)が備えられ、インバータ65とバッテリ61との断接が可能とされている。即ち、インバータ65とバッテリ61との間に介装されたジャンクションボックス75内にメインコンタクタ73を備えたメイン回路77が形成されると共に、メインコンタクタ73のON、OFF作動がコントローラ71によって制御される。従って、車両走行時には、メインコンタクタ73はON(接続状態)とされ、バッテリ61とインバータ65とが接続されて電力供給が可能とされる一方、乗員のキーOFF操作と連動してメインコンタクタ73はOFF(断状態)とされ、車両の非走行時にはバッテリ61とインバータ65とは切断されるようになっている。 【0017】さらに、インバータ65にはコンデンサ79が並列に接続され、車両走行時にインバータ65に入力される電圧に急激な変動があっても、該コンデンサ79によって電圧の変動は抑制されてインバータ65の作動の安定化が図られている。また、上記コンデンサ79には図示しない電圧計が配設され、コンデンサ79の電圧が所定の予備充電電圧Vpに達したか否かが検出されると共に、検出結果がコントローラ71に入力される。 【0018】また、上述のエンジン59、ジェネレータ63、バッテリ61、インバータ65、モータ51はそれぞれコントローラ71に接続され、該コントローラ71によって各作動が統合的に制御されている。詳しくは、乗員のアクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、及びバッテリ充電量等がそれぞれに対応したセンサからコントローラ71に入力されると、目標エンジン回転数、目標ジェネレータ発電量が演算され、エンジン59の実エンジン回転数、ジェネレータ63の実ジェネレータ発電量が該目標値に近づくように、燃料噴射量、スロットル開度等がフィードバック制御される。また、コントローラ71において乗員のアクセルペダル、ブレーキペダル等の操作量に応じた出力トルクが演算されると共に、該出力トルクに基づいてパルス幅変調信号が生成される。そして、インバータ65を構成するスイッチング素子に該パルス幅変調信号が入力されることにより、該インバータ65に接続されたモータ51に所望の出力トルクが発生されるように、インバータ65のスイッチング動作がフィードバック制御される。 【0019】次にかかる構成とした本発明のハイブリッド電気自動車の制御装置の作動状態を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。 【0020】まず、乗員のキーON操作を検出することにより制御が開始されると、ステップS10でエンジン59が作動されているか否かが判定される。ここで判断されるエンジン作動とは、バッテリ61の充電量に関わらず、エンジン59の作動チェックのためキーON時に行なわれるエンジン作動のことであり、ここでエンジン59が作動されていないと判定された場合には、本発明の制御を行なうことができないため制御を終了する。一方、ステップS10でエンジン59が作動されていると判定された場合は、ステップS20へ進む。 【0021】ステップS20では、ジェネレータ63において発電制御が行なわれる。上記発電制御とは、所望の電力が得られるようにジェネレータ63における発電量を制御することであり、ここでは従来装置におけるプリチャージ電流(例えば20A)に相当する電流値が得られるように、発電制御時のジェネレータ63の励磁電流等が予め設定されている。 【0022】そして、ステップS20でジェネレータ63における発電が行なわれると、上述したように該ジェネレータ63はインバータ65と電気的に接続されているため、ジェネレータ63での発電出力はインバータ65に接続されたコンデンサ79に供給され、同コンデンサ79の予備充電が行なわれる。尚、ここで予備充電とは、放電されて略0Vとなったコンデンサ79と高電圧のバッテリ61とをメインコンタクタ73をONとすることによって接続する前に、予め上記コンデンサ79を所定電圧まで充電しておくことをいい、本装置では上述したようにエンジン59の作動に伴うジェネレータ63の発電出力により上記予備充電が行なわれることとなる。また、上記発電制御におけるジェネレータ63での発電量はコンデンサ79の容量等に応じて適当に定めれば良く、また一定の値でなくコンデンサ79の電圧値に応じて可変としても良い。そして、ステップS20でジェネレータ63における発電が行なわれると、ステップS30へ進む。 【0023】次に、ステップS30では、コンデンサ79に設置された電圧計によってコンデンサ79の電圧が所定の予備充電電圧Vpに到達したか否かが判定される。ここで、コンデンサ79の電圧が予備充電電圧Vpに達していないと判定された場合にはステップS20へ戻り、ステップS30でコンデンサ電圧が予備充電電圧Vpに到達したと判定されるまでは、ステップS20における発電制御を継続する。そして、ステップS30でコンデンサ電圧がVpに達したと判定された場合にステップS40へ進む。尚、上記予備充電電圧Vpとは、後述のステップS40でメインコンタクタ73をONすることによってバッテリ61とインバータ65とが接続状態とされた場合でも、コンデンサ79とバッテリ61との電位差が十分に低く、メイン回路77に大電流が流れるのを防止できるようなコンデンサ電圧のことを言い、バッテリ61及びコンデンサ79の容量等に応じて適当に定めれば良いものである。 【0024】そして、ステップS30でコンデンサ電圧が予備充電電圧Vpに達したと判定されてステップS40へ進んだ時に、コントローラ71からメインコンタクタ73に対して接続指令が出力される。これにより、メインコンタクタ73はOFFからONに切り替ってバッテリ61とインバータ65とが接続され、バッテリ61の電圧がインバータ65に入力される。 【0025】そして、ステップS40でメインコンタクタ73がONされると、ステップS50へ進み、ステップS20で行なわれた発電制御が終了された後に制御が終了する。 【0026】上記のように、本発明のハイブリッド電気自動車の制御装置では、キーON時の作動チェックのために作動されるエンジン59の動力を用いてステップS20でジェネレータ63による発電制御を行い、該発電制御によって得られる電力をインバータ65に接続されたコンデンサ79の予備充電のために用いた。この結果、従来必要であったプリチャージ回路、同プリチャージ回路に含まれるプリチャージ抵抗、及びプリチャージコンタクタ等がなくても、コンデンサ79の予備充電が適切に行なわれるため、高電圧のバッテリ61とコンデンサ79との電位差が低下し、キーON時にメイン回路77に大電流が流れることは防止され、メインコンタクタ73の接点の溶着は回避される。そして、上記プリチャージ回路等が不要となった分、ジャンクションボックス75の小型化が図られる。 【0027】尚、上述の制御において、ステップS50で発電制御は終了するが、アクセルペダル操作量、バッテリ充電量等を検出することにより、エンジン59の駆動及びジェネレータ63での発電が継続して必要であると判断された場合には、該エンジン59の駆動及びジェネレータ63での発電は継続して行なわれる。 【0028】また、上記実施形態例では、本装置をシリーズ式のハイブリッド電気自動車に適用した場合について説明したが、パラレル式等の他の方式のハイブリッド自動車でも当然に適用可能であり、この場合、エンジンに接続されるジェネレータと、インバータに接続されるモータとを、ジェネレータ機能とモータ機能とを切換可能な一つの部品(モータ/ジェネレータ)としても良い。 【0029】尚、上記実施形態例では、コンデンサ79に電圧計を配設し、該コンデンサ79の電圧が所定値に達した場合に予備充電終了したと判断してメインコンタクタ73をONすることとしたが、これに限定されるものではなく、発電制御開始からの時間を計測しておき、所定時間に達した場合に予備充電が終了したと判断してメインコンタクタ73をONする構成としても良い。 【0030】 【発明の効果】以上、実施の形態と共に詳細に説明したように、本発明のハイブリッド電気自動車の制御装置では、エンジン作動に伴うジェネレータの発電出力によりコンデンサの予備充電を行なうと共に、該予備充電が終了したときにスイッチ手段によりバッテリとインバータとを接続する制御手段を備えたため、比較的簡単な構成でコンデンサの予備充電が適切に行なわれると共に、プリチャージ回路が省略された分、装置の小型化が図られ設計自由度が向上する。 【0031】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006286 【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月12日(2001.3.12) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−271907(P2002−271907A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月20日(2002.9.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−67919(P2001−67919) |
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