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【発明の名称】 電動車両の電源装置
【発明者】 【氏名】植田 寿

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 太陽電池の発電力によってバッテリを充電して、そのバッテリから車両の駆動用モータに電力を供給する電動車両の電源装置であって、車両上部にモジュール化された太陽電池を配設するとともに車両下部にバッテリを配設し、太陽電池の車両後部側から引き出したリードを車両後部にとり回してバッテリに接続するようにしたことを特徴とする電動車両の電源装置。
【請求項2】 太陽電池を前後方向に折曲できるように分割して、それぞれの間にフレキシブル配線を施すようにしたことを特徴とする請求項1の記載による電動車両の電源装置。
【請求項3】 太陽電池の分割箇所の上面に可撓性を有するシール部材を接着したことを特徴とする請求項2の記載による電動車両の電源装置。
【請求項4】 太陽電池を折りたたんで車両後部に設けた収納部に収納できるようにしたことを特徴とする請求項2の記載による電動車両の電源装置。
【請求項5】 太陽電池を折り曲げた状態で保持させる保持手段を設けたことを特徴とする請求項2の記載による電動車両の電源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車やエンジンとモータとを併用したハイブリッド自動車などにおける駆動用モータに電力を供給する電動車両の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のルーフ上に太陽電池パネルを取り付けて、車載機器の電源に用いるようにしている。そして、その太陽電池パネルを太陽の向きに合せて回動して位置決めできる構造にしたものが開発されている(実開平6−55891号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、自動車のルーフ上に太陽電池パネルを取り付けて車両内部に設けられている電気機器との間にリード配線を施すに際して、そのリードのとり回しが邪魔なものになっていることである。
【0004】また、自動車のルーフ上に取り付けられた太陽電池パネル全体をその後端を支点として回動させるのでは、その太陽電池パネルを充分に回動させる際して、その先端の動きが大きくなってしまうことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による電動車両の電源装置は、太陽電池の発電力によってバッテリを充電して、そのバッテリから車両の駆動用モータに電力を供給するようにしたもので、特に、車両上部に配された太陽電池と車両下部に配されたバッテリとの間の配線が邪魔になるようなことがなく、太陽電池の車両後部側から引き出したリードを車両後部にとり回してバッテリに接続するようにしている。
【0006】そして、その太陽電池を折り曲げた状態で傾動させたり折りたたんだりすることができるように、太陽電池を分割構造にしている。
【0007】
【実施例】図1は本発明による電動車両の電源装置の一実施例を示すもので、モジュール化された太陽電池1の発電力によって二次バッテリ2を充電して、そのバッテリ2から車両の駆動用モータ3および車載の各種電気機器4に電力を供給するように構成されている。
【0008】そして、車両上部に配設された太陽電池1と車両下部に配設されたバッテリ2との間に配線を施すに際して、太陽電池1の車両後部側から引き出したリード5を車両後部にとり回してバッテリ2に接続するようにしている。
【0009】したがって、車両上部に配設された太陽電池1と車両下部に配設されたバッテリ2との間を接続するリード5を、車両のフロントガラス方にとり回すのではなく、車両後部にとり回すようにしているので、何ら邪魔になったり美観を損ねるようなことなく配線できるようになる。
【0010】また、ここでは、太陽電池1がオープンカーのルーフを兼用するように設けられている。そして、太陽電池1を前後方向に折りたたむことができるように4つ(複数)に分割して、各分割された太陽電池11〜14の間にそれぞれフレキシブル配線51を施すようにしている。
【0011】そして、図2に示すように、その太陽電池1の各分割箇所の上面に可撓性を有するシール部材6を接着して、防水性を確保するようにしている。
【0012】車両の後部には太陽電池1の収納ケース7が設けられており、折りたたんだ太陽電池1をそのケース7内に収納できるようにしている。
【0013】また、車両下部には燃料電池ユニット15が設けられており、その発電力によってバッテリ2を充電するようにしている。
【0014】その燃料電池ユニット15としては、メタノールタンク16から供給されるメタノールおよび水貯蔵装置17から供給される水が改質器18に与えられて改質により水素が発生し、その発生水素が燃料として燃料電池スタック19に供給されて発電が行われるようになっている。
【0015】さらに、車両の駆動軸にはジェネレータ8が取り付けられており、車両の走行時にジェネレータ8の発生電力によってバッテリ2が充電されるようになっている。
【0016】図3は電界効果型の太陽電池1′を用いた場合を示しており、この場合にはバッテリ2から太陽電池1′に駆動電圧を印加するようにしている。その際、太陽電池1′の車両後部側から引き出したリード20を、邪魔になるようなことなく車両後部にとり回して、バッテリ2に接続するようにしている。
【0017】図4は、車両の駆動用モータ3に、車両の走行状態に応じて、バッテリ2による電力供給と燃料電池スタック19による電力供給とを適宜切り換えて行わせることができるようにしている。
【0018】具体的には、図示しないECUの制御下で、車両のスタート時にはバッテリ2から駆動用モータ3に電力を供給するようにして車両のスタートを応答性良く行わせ、車両の走行中には燃料電池スタック19から駆動用モータ3に電力を供給するようにしてバッテリ2が過放電状態になることがないようにしている。
【0019】図5は、バッテリ2からリード20を車両後部にとり回して電界効果型の太陽電池1′に駆動電圧を供給するとともに、バッテリ2および燃料電池スタック19から駆動用モータ3に電力を切り換えながら供給できるようにした場合を示している。
【0020】また図6は本発明の他の実施例を示すもので、この場合は、太陽電池1を前後方向に折曲できるように2分割(多分割)して、それぞれの間にフレキシブル配線51を施すとともに、その分割箇所の上面に可撓性を有するシール部材6を接着するようにしている。その他の構成としては、図1に示した場合と同様である。
【0021】このように構成されたものでは、特に、駐車時に、図中点線で示すように、太陽電池1を折り曲げることによってその受光面を適宜傾斜させて、光Lsの入射効率を高めることができるようにしている。
【0022】具体的には、特に図示しないが、その太陽電池1の設置部分には、2分割された太陽電池1の先端を後方に任意の位置にまでスライドさせて位置決めできるスライド機構が設けられている。
【0023】このような太陽電池1を折り曲げることによってその受光面を適宜傾斜させるような構造は、図3ないし図5に示した場合にあっても同様に適用が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上、本発明による電動車両の電源装置にあっては、太陽電池の発電力によってバッテリを充電して、そのバッテリから車両の駆動用モータに電力を供給するに際して,車両上部にモジュール化された太陽電池を配設するとともに車両下部にバッテリを配設し、太陽電池の車両後部側から引き出したリードを車両後部にとり回してバッテリに接続するようにしたもので、その配線を何ら邪魔になるようなことなく行わせて、最適な状態でその電源装置を車両に組み込むことができるという利点を有している。
【0025】また、その太陽電池を折り曲げた状態で傾動させたり折りたたんだりすることができるような分割構造にしているので、その太陽電池を不要なときには折りたたんで車両後部に収納させたり、その受光面を傾斜させて光の入射効率を高めるようにするなどの所望のレイアウトをとることができるという利点を有している。
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【出願日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【代理人】 【識別番号】100077746
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥井 清
【公開番号】 特開2002−247712(P2002−247712A)
【公開日】 平成14年8月30日(2002.8.30)
【出願番号】 特願2001−86378(P2001−86378)