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【発明の名称】 擬似エンジン音制御装置
【発明者】 【氏名】岸 茂樹

【要約】 【課題】走行中に特に注意すべき環境において、周囲の音が聞き取り易くなる擬似エンジン音制御装置を提供する。

【解決手段】電気自動車の運転環境を検出する運転環境検出手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、運転環境検出手段により検出した電気自動車の運転環境に基いて擬似音発生手段により発生する擬似エンジン音の音量を制御する音量制御手段を備え、例えば、電気自動車がナビゲーションシステムの案内地点、市街地、踏切道等の近くに位置している場合には、周囲の音を注意して聞き取れるように擬似エンジン音の音量を低減または消去する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気自動車の運転環境を検出する運転環境検出手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、前記運転環境検出手段により検出した前記電気自動車の運転環境に基いて前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を制御する音量制御手段を備えたことを特徴とする擬似エンジン音制御装置。
【請求項2】 車両の位置と対応する地図情報とを照合して前記車両の位置を特定すると共に、走行経路探索および走行案内を行うナビゲーションシステムを備え、前記運転環境検出手段は、前記ナビゲーションシステムにより前記電気自動車が運転に注意すべき環境にあるか否かを検出するものであることを特徴とする請求項1記載の擬似エンジン音制御装置。
【請求項3】 前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が前記ナビゲーションシステムによる案内地点の近くに位置している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記案内地点の近くに位置している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御することを特徴とする請求項2記載の擬似エンジン音制御装置。
【請求項4】 前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が踏切道の近くに位置している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記踏切道の近くに位置している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御することを特徴とする請求項2記載の擬似エンジン音制御装置。
【請求項5】 前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が市街地の近くに位置している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記市街地の近くに位置している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御することを特徴とする請求項2記載の擬似エンジン音制御装置。
【請求項6】 前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が前記電気自動車の走行中の道路の制限速度を超過している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記電気自動車の走行中の道路の制限速度を超過している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を増大するように制御することを特徴とする請求項2記載の擬似エンジン音制御装置。
【請求項7】 オーディオ装置の音量を調整する音量調整手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、前記音量調整手段により前記オーディオ装置の音量が増大するように調整された時に、前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御する音量制御手段を備えたことを特徴とする擬似エンジン音制御装置。
【請求項8】 車両外部からの情報を受信する情報受信手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、前記情報受信手段により外部からの情報が受信された時に、前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御する音量制御手段を備えたことを特徴とする擬似エンジン音制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行環境に応じて電気自動車の擬似エンジン音の音量が制御できる擬似エンジン音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車はモータで駆動されるので車内が静かであるという利点もあるが、一方、運転者がガソリン車のエンジン音を聞くことによるスピード感を味わえないという問題もある。そこで、ガソリン車のエンジン音に近似した擬似エンジン音を発生させ、車両の走行状態に応じて擬似エンジン音を制御する擬似エンジン音制御装置を備えた電気自動車が提案されている。
【0003】図9は従来の擬似エンジン音制御装置の構成を示すブロック図である。以下、図に従って説明する。
【0004】2は電気自動車の駆動状態を検出するセンサ部で、運転者のアクセルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ21、電動モータの回転数(または対応する車両の速度)を検出する電動モータセンサ22等から構成され、電動モータのオン・オフ状態、回転数、車両速度等を検出する。3はセンサ部2の信号に基いて擬似エンジン音の音量制御を行うCPU(中央演算装置)で、音パターン発生部4から読み出した擬似エンジン音信号を車両の走行環境に応じて制御する。4はガソリン車のエンジン音に近い擬似エンジン音を発生する音パターン発生部で、基準波形を基に種々の波形処理を行った合成波形や実際のエンジン音の収録波形がROM等のメモリに記録されている。5は音パターン発生部4から出力された擬似エンジン音信号(音声信号)を制御して擬似エンジン音の音量を可変する電子ボリューム等からなる出力回路である。6は出力回路5から出力された音声信号を増幅するアンプである。7は音声信号を音声に変換するスピーカである。
【0005】次に、擬似エンジン音制御について述べる。CPU3は電気自動車の駆動状態(センサ部2の出力)を検出して、例えば、電気自動車が走行している時(アクセル開度大、電動モータセンサ信号大の時)は音パターン発生部4に記録されている擬似エンジン音信号を読み出して出力回路5に出力し、電気自動車が停止している時(アクセル開度小、電動モータセンサ信号小の時)は音パターン発生部4に記録されている擬似エンジン音信号の読み出しを停止する。その結果、電気自動車の走行中には擬似エンジン音が発せられ、停止中には擬似エンジン音が消去されるので、運転者はガソリン車と同様の走行感(スピード感)を味わうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の擬似エンジン音制御装置においては、電気自動車の駆動状態または走行状態を検出して擬似エンジン音を発生または停止(消去)させていた。しかし、踏切道、学校等の近くでは周辺の音、つまり、踏切の警報音、電車の走行音や警笛、子供の声等を十分に注意して聞き取り、適切に対処すべきであるにも係わらず、電気自動車の走行・停止の判断に基いて擬似エンジン音の音量を制御しているので、走行中の擬似エンジン音が運転者の注意を阻害すると言う問題があった。
【0007】本発明は、走行中に特に注意すべき環境において、自動的に擬似エンジン音が制御されて周囲の音が聞き取り易くなる擬似エンジン音制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、電気自動車の運転環境を検出する運転環境検出手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、前記運転環境検出手段により検出した前記電気自動車の運転環境に基いて前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を制御する音量制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、車両の位置と対応する地図情報とを照合して前記車両の位置を特定すると共に、走行経路探索および走行案内を行うナビゲーションシステムを備え、前記運転環境検出手段は、前記ナビゲーションシステムにより前記電気自動車が運転に注意すべき環境にあるか否かを検出するものであることを特徴とするものである。
【0010】また、前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が前記ナビゲーションシステムによる案内地点の近くに位置している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記案内地点の近くに位置している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御することを特徴とするものである。
【0011】また、前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が踏切道の近くに位置している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記踏切道の近くに位置している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御することを特徴とするものである。
【0012】また、前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が市街地の近くに位置している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記市街地の近くに位置している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御することを特徴とするものである。
【0013】また、前記運転に注意すべき環境は、前記電気自動車が前記電気自動車の走行中の道路の制限速度を超過している状態であり、前記音量制御手段は、前記電気自動車が前記電気自動車の走行中の道路の制限速度を超過している状態である場合に前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を増大するように制御することを特徴とするものである。
【0014】また、オーディオ装置の音量を調整する音量調整手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、前記音量調整手段により前記オーディオ装置の音量が増大するように調整された時に、前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御する音量制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】また、車両外部からの情報を受信する情報受信手段と、ガソリン車のエンジン音と近似した擬似エンジン音を発生する擬似音発生手段と、前記情報受信手段により外部からの情報が受信された時に、前記擬似音発生手段により発生する前記擬似エンジン音の音量を低減または消去するように制御する音量制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置の構成を示すブロック図である。以下、図に従って説明する。尚、本実施の形態は走行中に特に注意すべき場所において、周囲の音が聞き取り易くなるように自動的に擬似エンジン音の音量を低減するものである。
【0017】1は車両の走行経路探索及び走行案内を行うナビゲーションシステムであり、人工衛星(GPS衛星)からの電波を受信して、その信号から位置情報を算出するGPS受信機、進行方向を検出するジャイロセンサ等の方位センサ、走行距離を検出する距離センサ等からなる位置検出部11、地図情報が記憶されたCD−ROMまたはDVD(Digital Video Disk)及びその読取装置等からなる地図データベース、位置検出部11からの位置情報、地図データベースからの地図情報を基に自車位置を特定する処理、入力された目的地までの走行経路を探索する処理、探索された経路に沿って車両を案内する処理等を行うマイクロコンピュータ及び付随するRAM、ROM等からなる案内部12から構成される。また、案内のための地図を表示する表示部、案内のための音声を合成し、スピーカ等で音声案内を行うための音声出力部も付属している。
【0018】2は電気自動車の駆動(または走行)状態を検出するセンサ部で、運転者のアクセルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ21、電動モータの回転数(または対応する車両の速度)を検出する電動モータセンサ22等から構成され、電動モータのオン・オフ状態、回転数、車両速度等を検出する。3はナビゲーションシステム1およびセンサ部2の信号に基いて擬似エンジン音の音量制御を行うCPU(中央演算装置)で、音パターン発生部4から読み出した擬似エンジン音信号を車両の走行環境に応じて制御する。即ち、センサ部2に基いて読み出した音パターンを出力回路5へ出力すると共に、どのくらいの音量にするかのレベルを出力回路5に出力する。4はガソリン車のエンジン音に近い擬似エンジン音を発生する音パターン発生部で、基準波形を基に種々の波形処理を行った合成波形や実際のエンジン音の収録波形がROM等のメモリに記録されている。5は音パターン発生部4から出力された擬似エンジン音信号(音声信号)を制御して擬似エンジン音の音量を可変する電子ボリューム等からなる出力回路であり、CPU3から出力された音量のレベルに基いて音量を調整するものである。6は出力回路5から出力された音声信号を増幅するアンプである。7は音声信号を音声に変換するスピーカである。尚、出力回路5、アンプ6、スピーカ7は車両に設置されているオーディオ装置の出力回路(電子ボリューム等)、アンプ、スピーカを共用してもよい。
【0019】図2は本発明の第1の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置のCPU3の行う処理のフローチャートである。図3は本発明の第1の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置の音量制御図で、(a)は擬似エンジン音を急激に低減・復帰させる場合、(b)は擬似エンジン音を徐々に低減・復帰させる場合である。
【0020】ナビゲーションシステム1に対して現在地、目的地が入力されると、位置検出装置11はGPS等により車両の位置を検出し、案内部12はCD−ROM等に記録されている地図情報と照合して車両の現在地を特定すると共に、入力された目的地までの走行経路を探索し、液晶等の表示画面に該当地区の地図と探索経路を表示して経路案内を行う。
【0021】ステップS11では、エンジンをスタートさせてステップS12に移る。ステップS12では、擬似エンジン音を発生させてステップS13に移る。つまり、電気自動車が走行状態にあるので、音パターン発生部4のROMに予め記録されている擬似エンジン音(信号)を読み出して出力回路5に送り、アンプ6で増幅しスピーカ7から擬似エンジン音を出力する。その結果、運転者はスピード感を味わうことができる。ステップS13では、エンジンがオフされたか否かを判断して、エンジンがオフされるとステップS16に移り、エンジンがオフされなければステップS14に移る。この判断はエンジンの動作状態、例えばアクセル開度センサ21や電動モータセンサ22の出力に基いて行う。
【0022】ステップS14では、注意すべき場所であるか否かを判断して注意すべき場所であればステップS15に移り、注意すべき場所でなければステップS12に戻る。注意すべき場所には次のような地点がある。■予め設定(探索)されている経路上にある踏切道で、この付近では電車や警報機の音を聞き取る必要がある。例えば、ナビゲーションシステム1により検出した車両の位置が予め設定されている経路上にある踏切道の手前の所定距離(図3(a)、(b)のL1で、例えば、100m)に到達したか否かで判断する。尚、踏切道の規模、煩雑さ、通過列車の数等を地図情報から得て、走行経路上の全踏切道について音量制御するのではなく、特に煩雑な踏切についてのみ音量制御するようにしてもよい。■車両が市街地の細い道を走行している時または細い道に接近している時(区間)で、この区間では他の車両の警笛音を注意して聞き取る必要がある。例えば、ナビゲーションシステム1により検出した車両の位置が地図情報の狭い道路上にあるか否かで判断する。■市街地にある学校、公園の近く(範囲)で、この付近では子供の声や飛び出し等に注意を払う必要がある。例えば、ナビゲーションシステム1により検出した車両の位置付近(例えば、100m以内)に学校、公園があるか否かで判断する。尚、■市街地の細い道、■市街地にある学校、公園については、この他地図データベースにある市街地エリアに基いて市街地エリア内もしくは市街地エリアに近い時に注意すべき環境にあると判断してもよい。■ナビゲーションシステム1の(音声)案内地点で、案内情報を聞き取り易くする必要がある。ナビゲーションシステム1による案内は車両が進路変更すべき交差点等の所定距離手前に到達した時に音声出力されるので、この地点を注意すべき場所であると判断する。また、このような交差点の他トンネル案内等、要はナビゲーションシステムが案内する地点・タイミングに基いて判断すればよい。
【0023】尚、このステップS14で一旦、肯定(Y)と判断され、ステップS15で擬似エンジン音が小さくされた後、ステップS13に戻って否定(N)と判断され、ステップS14で否定(N)と判断された場合(踏切道を通過してL2離れた地点)には、ステップS12で元の大きさの音量に戻される。擬似エンジン音を大きくする方法として、図3(a)のごとく音量を急激に大きく(復帰)するよりも、図3(b)のごとく徐々に音量を大きくする方が搭乗者に対して違和感を与えない利点がある。
【0024】ステップS15では、擬似エンジン音を小さくしてステップS13に戻る。つまり、周囲の音が聞き取り易くなるように音パターン発生部4から読み出した擬似エンジン音(信号)を出力回路5(電子ボリューム)で低減する。尚、擬似エンジン音を小さくする方法として、図3(a)のごとく音量を急激に小さく(または消去)するよりも、図3(b)のごとく徐々に音量を小さくする方が搭乗者に対して違和感を与えない利点がある。ステップS16では、擬似エンジン音を消去して処理を終える。つまり、エンジンが停止されたので、音パターン発生部4から擬似エンジン音(信号)の読み出しを停止する。
【0025】尚、電気自動車の駆動状態(センサ部2の出力)に関係なく、音パターン発生部4から擬似エンジン音信号の読み出し、センサ部2の出力に応じて出力回路5側で電子ボリュームを調整して擬似エンジン音を発生・低減・停止(消去)または復帰するように制御してもよい。
【0026】以上のように本実施の形態では、走行中に特に注意すべき場所においては自動的に擬似エンジン音が小さくまたは消去されて、周囲の音が聞き取り易くなる。
【0027】図4は本発明の第2の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置のCPU3の行う処理のフローチャートである。以下、図に従って説明する。尚、本実施の形態は走行中に制限速度を超過すると、運転者に注意を喚起するように自動的に擬似エンジン音の音量を大きくするものである。また、本実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置の基本構成は第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0028】ステップS21では、エンジンをスタートさせてステップS22に移る。ステップS22では、擬似エンジン音を発生させてステップS23に移る。つまり、電気自動車が走行状態にあるので、音パターン発生部4のROMに予め記録されている擬似エンジン音(信号)を読み出して出力回路5に送り、アンプ6で増幅しスピーカ7から擬似エンジン音を出力する。その結果、運転者はスピード感を味わうことができる。ステップS23では、エンジンがオフされたか否かを判断して、エンジンがオフされるとステップS26に移り、エンジンがオフされなければステップS24に移る。この判断はエンジンの動作状態、例えばアクセル開度センサ21や電動モータセンサ22の出力に基いて行う。
【0029】ステップS24では、車両がその道路の制限速度を超えているか否かを判断して車両がその道路の制限速度を超えておればステップS25に移り、車両がその道路の制限速度を超えていなければステップS22に戻る。車両の速度は電動モータセンサ22の出力信号、道路の制限速度はナビゲーションシステム1によりその地図データベース等にある車両の現在位置に対応する道路(位置)の制限速度情報より取得する。
【0030】ステップS25では、擬似エンジン音を大きくしてステップS23に戻る。つまり、車両が制限速度を超過しており運転者に注意を喚起するために音パターン発生部4から読み出した擬似エンジン音(信号)を出力回路5(電子ボリューム)で増幅する。その結果、運転者は大きな擬似エンジンで恐怖を感じスピードを落とすようになる。ステップS26では、擬似エンジン音を消去して処理を終える。つまり、エンジンが停止されたので、音パターン発生部4から擬似エンジン音(信号)の読み出しを停止する。
【0031】尚、本実施の形態では、車両が走行中の道路の制限速度を超過しているか否かで音量を制御するようにしているが、これに限らず、車両が走行中の道路の種別(例えば、高速道路と一般道路)で擬似エンジン音の音量または音質(音の周波数、波形)を変えるように制御してもよい。現在走行している道路の種別をナビゲーションシステム1により判断し、高速道路では音量が大きくなるように、また一般道路では音量が小さくなるように切り換える。このようにすれば、高速道路では擬似エンジン音が増大して一層スピード感が味わえ、一方、走行車両や交差点の多い一般道路では擬似エンジン音が低減して周囲の音が聞き易くなる。
【0032】以上のように本実施の形態では、走行中に制限速度を超過している場合には自動的に擬似エンジン音が大きくなり運転者に注意を喚起できる。
【0033】図5は本発明の第3の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置の構成を示すブロック図である。以下、図に従って説明する。尚、本実施の形態はオーディオ装置の音量が増大されると、音楽等が聴き易くなるように自動的に擬似エンジン音の音量を小さくするものである。
【0034】8は車両に設置されたオーディオ装置で、手動操作により音量が調整可能なラジオ、カセットプレーヤ、CDプレーヤ等であり、その調整された音量レベルデータをCPU3に出力するものである。3はオーディオ装置8およびセンサ部2の信号に基いて擬似エンジン音の音量制御や音色制御を行うCPUで、オーディオ装置8からの音量レベルデータに基いて音パターン発生部4から読み出した音の音量を制御する。尚、センサ部2、アクセル開度センサ21、電動モータセンサ22、音パターン発生部4、出力回路5、アンプ6、スピーカ7は第1の実施の形態と名称、機能及び作用が同じであるため同一番号を付し説明は省略する。
【0035】図6は本発明の第3の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置のCPU3の行う処理のフローチャートである。
【0036】ステップS31では、エンジンをスタートさせてステップS32に移る。ステップS32では、擬似エンジン音を発生させてステップS33に移る。つまり、音パターン発生部4のROMに予め記録されている擬似エンジン音(信号)を読み出して出力回路5に送り、アンプ6で増幅しスピーカ7から擬似エンジン音を出力する。ステップS33では、エンジンがオフされたか否かを判断して、エンジンがオフされるとステップS36に移り、エンジンがオフされなければステップS34に移る。この判断はエンジンの動作状態、例えばアクセル開度センサ21や電動モータセンサ22の出力に基いて行う。
【0037】ステップS34では、オーディオ装置8の音量が増大されたか否かを判断してオーディオ装置8の音量が増大されるとステップS35に移り、オーディオ装置8の音量が増大されなければステップS32に戻る。この判断はオーディオ装置8の電子ボリュームの操作状態に基いて行う。
【0038】尚、このステップS34で一旦、肯定(Y)と判断され、ステップS35で擬似エンジン音が小さくされた後、ステップS33に戻って否定(N)と判断され、ステップS34で否定(N)と判断された(オーディオ装置8の音量が元の状態に戻された)場合には、擬似エンジン音はステップS32で元の大きさの音量に戻される。
【0039】ステップS35では、オーディオ装置8の音量増大に応じて擬似エンジン音を小さくしてステップS33に戻る。つまり、音楽等が聴き易くなるように音パターン発生部4から読み出した擬似エンジン音(信号)を出力回路5(電子ボリューム)で低減する。ステップS36では、擬似エンジン音を消去して処理を終える。つまり、エンジンが停止されたので、音パターン発生部4から擬似エンジン音(信号)の読み出しを停止する。
【0040】以上のように本実施の形態では、オーディオ装置の音量が増大されると、自動的に擬似エンジン音の音量が小さくなり音楽等が聴き易くなる。
【0041】図7は本発明の第4の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置の構成を示すブロック図である。以下、図に従って説明する。尚、本実施の形態は車両に設置された情報受信装置により外部からの情報(例えば、渋滞等の交通情報)が受信されると、その情報が聴き易くなるように自動的に擬似エンジン音の音量を小さくするものである。
【0042】9は車両に設置され車両外部(例えば情報センタやインターネットサーバ等)からの情報を受信する情報受信装置で、交通情報を受信するVICS受信装置、音声付きE−mailを受信するメール受信装置等であり、その受信結果(受信の有無)をCPU3に出力するものである。3は情報受信装置9およびセンサ部2の信号に基いて擬似エンジン音の音量制御や音色制御を行うCPUで、情報受信装置9からの受信の有無に基いて音パターン発生部4から読み出した音の音量を制御する。尚、センサ部2、アクセル開度センサ21、電動モータセンサ22、音パターン発生部4、出力回路5、アンプ6、スピーカ7は第1の実施の形態と名称、機能及び作用が同じであるため同一番号を付し説明は省略する。
【0043】図8は本発明の第4の実施の形態に係る擬似エンジン音制御装置のCPU3の行う処理のフローチャートである。
【0044】ステップS41では、エンジンをスタートさせてステップS42に移る。ステップS42では、擬似エンジン音を発生させてステップS43に移る。つまり、音パターン発生部4のROMに予め記録されている擬似エンジン音(信号)を読み出して出力回路5に送り、アンプ6で増幅しスピーカ7から擬似エンジン音を出力する。ステップS43では、エンジンがオフされたか否かを判断して、エンジンがオフされるとステップS46に移り、エンジンがオフされなければステップS44に移る。この判断はエンジンの動作状態、例えばアクセル開度センサ21や電動モータセンサ22の出力に基いて行う。
【0045】ステップS44では、外部情報が受信されたか否かを判断して外部情報が受信されるとステップS45に移り、外部情報が受信されなければステップS42に戻る。この判断は情報受信装置9の受信状態に基いて行う。
【0046】尚、このステップS44で一旦、肯定(Y)と判断され、ステップS45で擬似エンジン音が小さくされた後、ステップS43に戻って否定(N)と判断され、ステップS44で否定(N)と判断された(情報受信装置9の受信がなくなった)場合には、擬似エンジン音はステップS42で元の大きさの音量に戻される。
【0047】ステップS45では、擬似エンジン音を小さくしてステップS43に戻る。つまり、受信した交通情報等が聞き易くなるように音パターン発生部4から読み出した擬似エンジン音(信号)を出力回路5(電子ボリューム)で低減する。ステップS46では、擬似エンジン音を消去して処理を終える。つまり、エンジンが停止されたので、音パターン発生部4から擬似エンジン音(信号)の読み出しを停止する。
【0048】以上のように本実施の形態では、車両に設置された情報受信装置により外部からの情報が受信されると、自動的に擬似エンジン音の音量が小さくなり交通情報等が聴き易くなる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、走行中に特に注意すべき環境において、自動的に擬似エンジン音が制御されて周囲の音が聞き取り易くなる擬似エンジン音制御装置が提供できる。
【出願人】 【識別番号】000237592
【氏名又は名称】富士通テン株式会社
【出願日】 平成13年1月31日(2001.1.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−233001(P2002−233001A)
【公開日】 平成14年8月16日(2002.8.16)
【出願番号】 特願2001−23825(P2001−23825)