| 【発明の名称】 |
ハイブリッド方式による走行型農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】残間 茂雄
【氏名】喜多 毅
【氏名】小山 智弘
【氏名】二宮 龍二
【氏名】田中 伸明
【氏名】中村 正美
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| 【要約】 |
【課題】操縦座席4を備えて前車輪2と後車輪3とで支持される走行機体1に、走行ミッション機構8と、この走行ミッション機構に動力を供給する内燃機関7と、この内燃機関にて駆動される発電機及び前記走行ミッション機構に動力を供給する電動モータを兼用する発電電動モータ12と、この発電電動モータ12の動力用蓄電池25とを搭載した走行型農作業機において、前後車輪荷重のアンバランスを、蓄電池25に対するメンテナンス性を確保した状態のもとで、小さくする。
【解決手段】前記走行機体1の前車輪側の部位に操縦座席4及び走行ミッション機構8を、後車輪側の部位に内燃機関7及び発電電動モータ12を各々配設し、前車輪2より前方の部位に、蓄電池25を配設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】各種の農作業を行う作業機構と操縦座席とを備えて前車輪と後車輪とで支持される走行機体に、前記車輪に対する走行ミッション機構と、この走行ミッション機構に動力を供給するとともに前記作業機構を駆動する内燃機関と、この内燃機関にて駆動される発電機及び前記走行ミッション機構に動力を供給する電動モータを兼用する発電電動モータと、この発電電動モータに対する動力用蓄電池とを搭載して成る走行型農作業機において、前記走行機体における前後車輪間のうち、前車輪側の部位に前記操縦座席及び走行ミッション機構を、後車輪側の部位に前記内燃機関及び発電電動モータを各々配設する一方、前記走行機体のうち前車輪より前方の部位に、前記動力用蓄電池を配設したことを特徴とするハイブリッド方式による走行型農作業機。 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記内燃機関を、前記発電電動モータの上方の部位に配設したことを特徴とするハイブリッド方式による走行型農作業機。 【請求項3】前記請求項1又は2の記載において、前記操縦座席を、はね上げ式又は着脱可能に構成して、この操縦座席の下部に、前記発電電動モータ及び動力用蓄電池に対するコントローラボックスを配設したことを特徴とするハイブリッド方式による走行型農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場内において走行しながら耕耘又は田植え等の各種の農作業を行う走行型農作業機のうち、その動力源として内燃機関と電動モータとの二つを備え、これらを、耕耘等の農作業及び路上走行等の非農作業に応じて適宜選択切換するようにしたハイブリッド方式の走行型農作業機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種のハイブリッド方式の走行型作業機は、左右一対の前車輪及び後車輪にて支持され、且つ、操縦座席を備えた走行機体に、耕耘機等の各種の作業機構を装着することに加えて、動力源としての内燃機関及び発電機兼用の電動モータ(以下これを、発電電動モータと称する)、並びに、前記内燃機関及び発電電動モータからの動力を適宜変速して各車輪に伝達する走行ミッション機構を搭載し、更に、前記発電電動モータに対する動力用蓄電池を搭載するという構成である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように、ハイブリッド方式の走行型作業機は、ハイブリッド方式でない走行型作業機に比べて、走行機体に、可成りの重量を有する発電電動モータ及びこれに対する動力用蓄電池を余分に搭載しなければならないことにより、前車輪の地面に対する車輪荷重と、後車輪の地面に対する車輪荷重との間に、走行機体に発電電動モータ及び動力用蓄電池を搭載することのために大きなアンバランスができるという問題があるばかりか、前記動力用蓄電池に対するバッテリー液の点検及び充填等のメンテナンスが不便又は困難であるというという問題もあった。 【0004】本発明は、これらの問題を同時に解消することを技術的課題とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は、「各種の農作業を行う作業機構と操縦座席とを備えて前車輪と後車輪とで支持される走行機体に、前記車輪に対する走行ミッション機構と、この走行ミッション機構に動力を供給するとともに前記作業機構を駆動する内燃機関と、この内燃機関にて駆動される発電機及び前記走行ミッション機構に動力を供給する電動モータを兼用する発電電動モータと、この発電電動モータに対する動力用蓄電池とを搭載して成る走行型農作業機において、前記走行機体における前後車輪間のうち、前車輪側の部位に前記操縦座席及び走行ミッション機構を、後車輪側の部位に前記内燃機関及び発電電動モータを各々配設する一方、前記走行機体のうち前車輪より前方の部位に、前記動力用蓄電池を配設する。」という構成にした。 【0006】また、請求項2には、「前記請求項1の記載において、前記内燃機関を、前記発電電動モータの上方の部位に配設する。」という構成にした。 【0007】更にまた、請求項3は、「前記請求項1又は2の記載において、前記操縦座席を、はね上げ式又は着脱可能に構成して、この操縦座席の下部に、前記発電電動モータ及び動力用蓄電池に対するコントローラボックスを配設する。」という構成にした。 【0008】 【発明の作用・効果】前記したように、走行機体における前後車輪間のうち、前車輪側の部位に操縦座席及び走行ミッション機構を、後車輪側の部位に内燃機関及び発電電動モータを各々配設することにより、前車輪における車輪荷重は、後車輪における車輪荷重よりも小さくなるが、この前車輪における車輪荷重は、前記走行機体のうち前車輪よりも前方の部位に、動力用蓄電池を配設したことによって、前記後車輪における車輪荷重に近づくことになるから、前後車輪間における車輪荷重の差を小さくできるのである。 【0009】しかも、前記動力用蓄電池を、走行機体のうち前車輪よりも前方の部位に配設したことにより、この動力用蓄電池の上方が開放された状態になるので、この動力用蓄電池に対するメンテナンスが容易にできるようになる。 【0010】従って、前車輪における車輪荷重と後車輪における車輪荷重とのアンバランスの是正と、動力用蓄電池に対するメンテナンス性の向上とを同時に達成できる効果を有する。 【0011】一方、内燃機関には頻繁なメンテナンスが必要である一方、発電電動モータに対してメンテナンスを殆ど必要としないことに着目し、請求項2のように、内燃機関を、発電電動モータの上方の部位に配設することにより、内燃機関に対するメンテナンスが発電電動モータにて邪魔されることを回避できるから、内燃機関に対するメンテナンス性を確保できる。 【0012】また、請求項3のように構成することにより、コントローラボックスを、操縦座席の下部におけるスペースを利用して配設するものでありながら、当該コントローラボックスに対するメンテナンス性を確保できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図1〜図6の図面について説明する。 【0014】この図において、符号1は、パイプ部材を平面視において略門型に曲げて構成した走行機体を示し、この走行機体1は、左右一対の前車輪2と、同じく左右一対の後車輪3とで支持され、この走行機体1のうち前記前車輪2の略真上の部分には操縦座席4が、これより前方の部位には操縦ハンドル5が各々設けられ、前記操縦ハンドル5にて前記両前車輪2と同時に水平方向に旋回することによって舵じ取りを行うように構成されており、この走行機体4の後部には、ロータリー式耕うん機6等の作業機構が上下昇降可能に装着されている。 【0015】前記操縦座席4は、図2に示すように、その前端を走行機体1に対してピン4aにて枢着することにより、二点鎖線で示すようにはね上げ式に構成されており、また、別の実施の形態では、この操縦座席4を走行機体1に対して着脱可能に装着するように構成しても良い。 【0016】前記走行機体1のうち前記操縦座席4の下側の部位、つまり、前後車輪2,3間で、且つ、前車輪2側の部分には、後述する内燃機関7からの動力を適宜変速して前記両前車輪2及び両後車輪3に伝達するようにした走行ミッション機構8が搭載されている。 【0017】この走行ミッション機構8は、図4に示すように、動力源からの入力軸8aと、主クラッチ8bと、各々サイドクラックを備えた左右一対の第1出力軸8cと、クラッチ付き第2出力軸8dとを備え、前記両第1出力軸8cから、前記両後車輪3に対して、左右両側に前後方向に延びるように配設した横軸9及び歯車機構10を介して動力伝達する一方、前記第2出力軸8dの両端から、前記両前車輪2に対して、フロントアクスル機構11を介して動力伝達するように構成されている。 【0018】一方、前記走行機体1のうち、前後車輪2,3間で、且つ、後車輪3側の部分には、動力源としての前記内燃機関7と、発電機と電動モータとを兼ねた発電電動モータ12とが、内燃機関7を上側に発電電動モータ12を下側にして搭載され、この内燃機関7における出力軸7a上のプーリ13と、前記走行ミッション機構8における入力軸8aに回転自在に被嵌したプーリ14との間にベルト15を巻掛けし、前記入力軸8aとこれに回転自在に被嵌したプーリ14との間には、内燃機関7の回転を入力軸8a側には伝えるが、入力軸8aの回転を内燃機関7側には伝えないようにしたワンウェイクラッチ16が設けられており、更に、前記内燃機関7における出力軸7aから前記ロータリー式耕うん機6等の作業機構に、ベルト等の動力伝達機構17を介して動力伝達するように構成されている。 【0019】一方、前記発電電動モータ12における出入軸12a上のプーリ18と、前記走行ミッション機構8における入力軸8a上のプーリ19との間にベルト20を巻掛けすることにより、入力軸8aと発電電動モータ11との間で相互に動力伝達を行うように構成されている。 【0020】この場合、前記内燃機関7は、ブラケット21を介して走行機体1に対して支持されているとともに、ボンネットカバー22にてカバーされている。また、前記発電電動モータ12は、前記走行機体1と前記走行ミッション機構8との間に装架したブラケット23にて支持されている。 【0021】そして、前記走行機体1のうち前車輪2よりも前方の部位には、バッテリー受け台24を固着して、このバッテリー受け台24に、前記発電電動モータ12に対する動力用の蓄電池25と、電気制御用の蓄電池(図示せず)とを搭載する。なお、この動力用蓄電池25は、図2に二点鎖線で示すように、着脱可能又は開閉可能に構成したカバー26にてカバーされている。 【0022】また、電気制御用の蓄電池は、後述するコントローラボックス27と同様に、操縦座席4の下部に設けるようにしても良い。 【0023】また、前記操縦座席4の下部には、発電電動モータ12を、発電機としての状態と、電動モータとしての状態とに適宜切換るように制御するコントローラボックス27と、燃料タンク28とが設けられている。なお、前記内燃機関7の下方で且つ前記発電電動モータ12より後方の部位に燃料タンク28′を設けて、前記操縦座席4の下部における燃料タンク28を廃止するように構成しても良い。 【0024】次に符号29は、前記操縦座席4の上方に対するルーフを示し、このルーフ29は、前記走行機体1から立設した門型支柱30に対して、図5に示すように、クランプ機構31等により着脱可能に装着されており、この場合、前記支柱30とクランプ機構31との間には、ゴム等の軟質弾性体板32を介挿することにより、走行機体1側の振動がルーフ29側に伝わることを阻止するように構成している。 【0025】また、前記ルーフ29と、走行機体1の前端との間には、左右一対のバー33を装架され、この両バー33の前面側には、アクリル板等のフロント透明板34が設けられている。この場合、前記バー33の下端は、図6に示すように、走行機体1側に固着した筒体35に対して、着脱自在に差し込まれており、この筒体35内には、ゴム等の軟質弾性体板36を設けることにより、走行機体1側の振動がフロント透明板34側に伝わることを阻止するように構成している。 【0026】この構成において、内燃機関7における動力は、ベルト15を介して走行ミッション機構8における入力軸8aに伝達され、この入力軸8aから各前後車輪2,3に伝達されることにより、走行機体1を前記内燃機関7の動力によって走行することができる。これと同時に、前記走行ミッション機構8における入力軸8aの回転は、ベルト20を介して発電電動モータ12に伝達されることにより、この発電電動モータ12にて発電が行われて、その電力が動力用蓄電池25に蓄積される。一方、前記内燃機関7における動力は、ベルト等の動力伝達機構17を介して、ロータリー式耕うん機6等の作業機構に伝達されることにより、耕耘等の所定の農作業を行うことができる。 【0027】そして、農作業を行わない非農作業の場合には、前記ロータリー式耕うん機6等の作業機構を上昇し、内燃機関7を停止した状態で、前記発電電動モータ12を、発電機から電動モータに切り換えることにより、この発電電動モータ12が、動力用蓄電池25の電力にて回転し、この回転が、前記走行ミッション機構8における入力軸8aに伝達されるから、走行機体1を、この発電電動モータ12にて走行することができる。 【0028】なお、この場合、発電電動モータ12にて回転駆動される入力軸8aから内燃機関7側への回転伝達は、ワンウェイクラッチ16にて遮断される。 【0029】前記走行ミッション機構8における入力軸8aは、農作業のときには内燃機関7により回転駆動され、非農作業のときには発電電動モータ12により回転駆動されるというように、略常時回転しているから、この入力軸8aに、風を発生するフアン37を設けて、このフアン37が発生する風により、その上方に配設されている前記コントローラボックス27を冷却するように構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月18日(2000.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079131 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 暁夫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−186110(P2002−186110A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月28日(2002.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−384109(P2000−384109) |
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