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【発明の名称】 デュアルモード車両及びその駆動電源装置
【発明者】 【氏名】門田 浩次

【要約】 【課題】郊外・都心間などの専用軌道区間においては高速で走行し、都心のオフィス街、郊外の団地内などでは通常の道路を走行することにより自由に路線が設定でき、車両の高速性と乗客の利便性向上を両立させることが可能なデュアルモード車両及びその電動駆動装置において、搭載する電池の電気容量、電池寿命、リサイクル性および環境適性などを向上させる。

【解決手段】受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された駆動用主電源である三次元電池(活物質を粉体にして一対のセル内の電解質溶液中に懸濁させて、前記セルの複数組を積層したもの)を具備し、さらに太陽電池、燃料電池あるいは三次元電池などの補助電源とを組合せてなる駆動電源装置、そしてその駆動電源装置を搭載したデュアルモード車両。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 三次元電池を搭載したデュアルモード車両。
【請求項2】 受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載したデュアルモード車両。
【請求項3】 受電用装置がパンタグラフであることを特徴とする請求項2記載のデュアルモード車両。
【請求項4】 受電用装置が地面等に敷設された専用軌道から集電することを特徴とする請求項2記載のデュアルモード車両。
【請求項5】 補助電源を設けたことを特徴とする請求項2記載のデュアルモード車両。
【請求項6】 補助電源が燃料電池であることを特徴とする請求項5記載のデュアルモード車両。
【請求項7】 補助電源が太陽電池であることを特徴とする請求項5記載のデュアルモード車両。
【請求項8】 補助電源が三次元電池であることを特徴とする請求項5記載のデュアルモード車両。
【請求項9】 三次元電池が、イオンは通過するが電気を通過させない部材を介して接続された一対のセルのうち、一方のセルに電解質溶液を充填すると共に、該電解質溶液中に電子を放出する活物質の粉体を懸濁させ、他方のセルに電解質溶液を充填すると共に、該電解質溶液中に電子を吸収する活物質の粉体を懸濁させてなる単位電池の複数組を、前記セル間の隔壁を兼用し且つ前記粉体に接触する導電性の集電部材を介在させて直列一体に連結し、両端のセルに粉体と接触し且つ陽極電極及び陰極電極を兼用した集電体を設けた三次元電池である請求項1〜8のいずれかに記載のデュアルモード車両。
【請求項10】 活物質である粉体と接触する集電装置が棒状、板状又は管状の何れかである三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9記載のデュアルモード車両。
【請求項11】 活物質である粉体と接触する集電装置が、容器内の活物質である粉体を流動化させる液体又は気体による流動化流体分散手段又は攪拌手段の少なくとも何れかの手段と兼用である三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9記載のデュアルモード車両。
【請求項12】 各セルに電解質溶液中に懸濁された粉体を流動化させるための攪拌手段を設けた三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9記載のデュアルモード車両。
【請求項13】 電池から送られる送電量を停止させるために、前記粉体の流動化を停止させる機能を、前記攪拌手段に付加した三次元電池を用いたことを特徴とする請求項12記載のデュアルモード車両。
【請求項14】 一対の容器内に、電池内の反応温度を一定にするための伝熱体を設けた三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載のデュアルモード車両。
【請求項15】 伝熱体が活物質である粉体と接触する管状の集電体又は板状の集電体の何れかである三次元電池を用いたことを特徴とする請求項14記載のデュアルモード車両。
【請求項16】 一対の容器に、それぞれ劣化した活物質である粉体を容器から抜き出すための手段及び活物質である粉体を容器に供給するための供給手段を接続した三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載のデュアルモード車両。
【請求項17】 抜出手段に、抜き出した活物質である粉体を再生する再生手段又は活物質である粉体の補充を行なうメークアップ手段の少なくとも何れかを接続し、再生されるか又は新しく取り替えられた活物質の粉体が供給手段から各容器内に供給されるようにした三次元電池を用いたことを特徴とする請求項16記載のデュアルモード車両。
【請求項18】 抜出手段に、抜き出した活物質である粉体を熱反応又は化学反応によって充電状態の粉体に変化させる反応手段を接続し、充電状態となった活物質の粉体が供給手段から容器内に供給されるようにした三次元電池を用いたことを特徴とする請求項16又は17記載のデュアルモード車両。
【請求項19】 陰極側の活物質である粉体が水素吸蔵合金の粉体であり、陽極側の活物質である粉体がニッケルの粉体である三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9〜18のいずれかに記載のデュアルモード車両。
【請求項20】 陰極側の活物質である粉体が水素吸蔵合金の粉体で、陰極側の流動化流体分散手段に導入される気体が水素であり、陽極側の活物質である粉体がニッケルの粉体で、陽極側の流動化流体分散手段に導入される気体が酸素又は空気である三次元電池を用いたことを特徴とする請求項9〜19のいずれかに記載のデュアルモード車両。
【請求項21】 受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載したデュアルモード車両の駆動電源装置。
【請求項22】 受電用装置がパンタグラフであることを特徴とする請求項21記載のデュアルモード車両の駆動電源装置。
【請求項23】 受電用装置が地面等に敷設された専用軌道から集電することを特徴とする請求項21記載のデュアルモード車両の駆動電源装置。
【請求項24】 補助電源を設けたことを特徴とする請求項21記載のデュアルモード車両の駆動電源装置。
【請求項25】 補助電源が燃料電池であることを特徴とする請求項24記載のデュアルモード車両の駆動電源装置。
【請求項26】 補助電源が太陽電池であることを特徴とする請求項24記載のデュアルモード車両の駆動電源装置。
【請求項27】 補助電源が三次元電池であることを特徴とする請求項24記載のデュアルモード車両の駆動電源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は三次元電池を搭載したデュアルモード車両及びその駆動電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電池を搭載した車両としては、例えば特開昭47−26812号公報の電気バスの運転方式に示すように、車両運行中に搭載した蓄電池に補充電を行い得るようにした電気バスが開示されており、また特開平10−117406号公報の電気自動車及びその駆動電源装置に示すように、空調装置を具備し、リチウム挿入可能な複合酸化物を負極活物質とする積層型リチウムイオン二次電池からなる駆動用主電源と、非リチウム系二次電池、太陽電池あるいは燃料電池などの補助電源とを組合せてなる駆動電源装置、そしてその駆動電源装置を搭載した回生制動が可能な電気自動車が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蓄電池を搭載した電気自動車において、屋根上に設置された受電用のパンタグラフから走行中も該蓄電池に補充電を行う方法においては、蓄電池そのものが従来の蓄電池を対象としたものであり電気容量、電池寿命、リサイクル性及び環境適性において必ずしも満足できるものではない。また、空調装置を具備し、リチウム挿入可能な複合酸化物を負極活物質とする積層型リチウムイオン二次電池からなる駆動用主電源と、非リチウム系二次電池、太陽電池あるいは燃料電池などの補助電源とを組合せてなる駆動電源装置、そしてその駆動電源装置を搭載した回生制動が可能な電気自動車においては、電池を最適な温度で使用するための保温又は空調装置が必要となり、重量増加につながっていた。
【0004】また、従来の蓄電池には次に示すような問題点があるだけでなく、充電や交換等に多くの保守作業がかかる等の欠点があった。
(1)スケールアップが不可能である。蓄電池を流れる電流は膜の面積に比例している。例えば、膜の面積が1m2で1Wの蓄電池があるとすると、これを100万kwにするには10億m2の面積が必要となる。これは正方形にすると約32km四方となり、フランジなどをつくることは現実的に不可能である。また、膜の枚数を増やして対応しても、同様にスケールアップは不可能である。
(2)活物質・触媒の劣化に対応できない。従来の蓄電池では、活物質・触媒などを蓄電池の構造材として兼用しているので、劣化した場合は取り替えるしかないが、現実的に取り替えは不可能で、劣化した蓄電池は廃却されている。
(3)充放電に伴う発熱・吸熱に対応する伝熱面が設置できない。蓄電池の充放電に伴って発熱と吸熱があり、温度が高くなると電力変換効率が低下し、逆に温度が低くなると反応速度が遅くなるという電池特性から、蓄電池の中に伝熱面を設ける必要がある。しかし、従来の蓄電池は構造が複雑なため伝熱面は設置されていない。また、蓄電池が小さく出力に対して電池表面積が小さいので、自然放冷、吸熱させている。また、温度ヒューズなどを使って上限温度を設定しているが、温度制御装置は設置されていない。
(4)エネルギー密度が小さい。従来の蓄電池は、電流が膜の面積に比例している。従って、例えば、膜の面積が1m2で1Wの蓄電池では、1000kWの蓄電池を作る場合、膜の面積が1m2で幅0.1mの膜状電池100万個が必要となって、100000m3の大きさになりエネルギー密度を大きくすることはできない。
【0005】本発明は、活物質を粉体にして容器の中に粉体を入れた電池を構成することにより、容易にスケールアップが可能で、劣化した活物質・触媒の再生や取り替え等に対応でき、電池内に伝熱面を設置することができ、しかも、エネルギー密度を大きくすることができる三次元電池を電源に用いるか、または主電源として用いることにより、これらの課題を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明の請求項1では、三次元電池を搭載したデュアルモード車両としている。請求項2では、受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載したデュアルモード車両としている。請求項3では、前記受電用装置がパンタグラフであることを特徴とし、請求項4では、前記受電用装置が地面等に敷設された専用軌道から集電することを特徴とするデュアルモード車両としている。また、請求項5では、受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載し、さらに補助電源を設けたことを特徴とするデュアルモード車両としている。請求項6では、前記補助電源が燃料電池であることを特徴とし、請求項7では、前記補助電源が太陽電池であることを特徴とし、請求項8では前記補助電源が三次元電池であることを特徴とするデュアルモード車両としている。
【0007】蓄電池として用いられる三次元電池において、請求項9ではイオンは通過するが電気を通過させない部材を介して接続された一対のセルのうち、一方のセルに電解質溶液を充填すると共に、該電解質溶液中に電子を放出する活物質の粉体を懸濁させ、他方のセルに電解質溶液を充填すると共に、該電解質溶液中に電子を吸収する活物質の粉体を懸濁させてなる単位電池の複数組を、前記セル間に隔壁を兼用し且つ前記粉体に接触する導電性の集電部材を介在させて直列一体に連結し、両端のセルに粉体と接触し且つ陽極電極及び陰極電極を兼用した集電体を設けた三次元電池としている。
【0008】活物質である粉体と接触する集電器について、請求項10では棒状、板状又は管状の何れかである三次元電池としている。また、請求項11では活物質である粉体と接触する集電器が、容器内の活物質である粉体を流動化させる液体又は気体による流動化流体分散手段又は攪拌手段の少なくとも何れかの手段と兼用である三次元電池としている。また、請求項12では各セルに電解質溶液中に懸濁された粉体を流動化させるための攪拌手段を設けた三次元電池としている。さらに、請求項13では電池から送られる送電量を停止させるために、前記粉体の流動化を停止させる機能を、前記攪拌手段に付加した三次元電池としている。
【0009】請求項14では、一対の容器内に電池内の反応温度を一定にするための伝熱体を設けた三次元電池としている。また、請求項15では伝熱体が活物質である粉体と接触する管状の集電体又は板状の集電体の何れかである三次元電池としている。
【0010】請求項16では、一対の容器に、それぞれ劣化した活物質である粉体を容器から抜き出すための手段及び活物質である粉体を容器に供給するための供給手段を接続した三次元電池としている。また、抜出手段として請求項17では、抜き出した活物質である粉体を再生する手段又は活物質である粉体の補充を行なうメークアップ手段の少なくとも何れかの手段を接続し、再生されるか又は新しく取り替えられた活物質の粉体が供給手段から各容器内に供給されるようにした三次元電池としている。なお、請求項18の抜出手段は、抜き出した活物質である粉体を熱反応又は化学反応によって充電状態の粉体に変化させる反応手段を接続し、充電状態となった活物質の粉体が供給手段から容器内に供給されるようにした三次元電池としている。
【0011】請求項19では、陰極側の活物質である粉体が水素吸蔵合金の粉体であり、陽極側の活物質である粉体がニッケルの粉体である三次元電池としている。また、請求項20では陰極側の活物質である粉体が水素吸蔵合金の粉体で、陰極側の流動化流体分散手段に導入される気体が水素であり、陽極側の活物質である粉体がニッケルの粉体で、陽極側の流動化流体分散手段に導入される気体が酸素又は空気である三次元電池としている。
【0012】駆動電源装置として、請求項21では、受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載したデュアルモード車両の駆動電源装置としている。請求項22では、前記受電用装置がパンタグラフであることを特徴とするデュアルモード車両の駆動電源装置としている。請求項23では、前記受電用装置が地面等に敷設された専用軌道から集電することを特徴とするデュアルモード車両の駆動電源装置としている。また、請求項24では、受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載し、さらに補助電源を設けたことを特徴とするデュアルモード車両の駆動電源装置としている。請求項25では、前記補助電源が燃料電池であることを特徴とするデュアルモード車両の駆動電源装置としている。請求項26では、前記補助電源が太陽電池であることを特徴とするデュアルモード車両の駆動電源装置としている。請求項27では、前記補助電源が三次元電池であることを特徴とするデュアルモード車両の駆動電源装置としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面に基づき本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施が可能である。図1は請求項1に係る三次元電池を搭載したデュアルモード車両の一実施形態を示す概要図である。三次元電池(図示略)を搭載したデュアルモード車両1は、郊外・都心間などの専用軌道区間2においては専用軌道(図示略)上を高速で走行し、自由走行区間3、3a(郊外の団地内、都心のオフィス街など)では通常の道路を走行することにより自由に路線が設定でき、車両の高速性と乗客の利便性向上を両立させることが可能としてある。
【0014】図2は請求項2、請求項3、請求項21、請求項22に係る受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載したデュアルモード車両及びその駆動電源装置に関し、前記受電用装置がパンタグラフである場合の一実施形態を示す斜視図である。デュアルモード車両1の屋根上に設置されたパンタグラフ11、12(受電用装置)の端部は、前記デュアルモード車両1内に設置された三次元電池10と電気配線(図示略)により電気的に接続され、変電所等の外部からの電力を給用する架空線4、5より前記パンタグラフ11、12(受電用装置)を経由して前記三次元電池10に充電が行われると同時に、主電動機13が駆動される。主制御器14は、前記主電動機13の駆動(速度)を制御するために設置されている。前記三次元電池10への充電は前述のように走行中に効率的に行われるが、車両基地等において停車中でも可能である。
【0015】図3は請求項4、請求項23に係る受電用装置が地面等に敷設された専用軌道から集電することを特徴とするデュアルモード車両及びその駆動電源装置に関するもので、専用軌道と受電装置の一部断面概略図である。この場合にはデュアルモード車両1内の三次元電池(図示略)への電力の供給は、専用軌道20に沿って設けられた集電装置21によって行われる。
【0016】図4は請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項24、請求項25、請求項26、請求項27に係る受電用装置と、該受電用装置と電気的に接続された三次元電池を搭載し、さらに補助電源を設けたことを特徴とするデュアルモード車両及びその駆動電源装置に関する電気系統を中心とした構成の例を示す回路図である。同図において、変電所等の外部から供給される電力は、架空線4、5より受電用装置であるパンタグラフ11、12によって受電し、整流器/充電器30で制御した後に主電源と電気的な脱着を行うコネクター31を経由して主電源である三次元電池10に充電される。また同時に、外部電力は前記コネクター31を経由して、主電動機13に送られ、デュアルモード車両を駆動するために使用される。前記主電動機13の駆動の制御には主制御器14が設置されており、デュアルモード車両の走行区間に対応した適切な速度制御等がなされる。さらに、補助電源系としては太陽電池、燃料電池等を用いる補助電源32が設置されており、三次元電池10aも補助電源として用いることができる。前記補助電源32で供給される電力は、入力制御装置33により入出力のスイッチング/整流/電圧制御などを受けた後、補助電源の三次元電池10aの充電に用いられるか、もしくは出力系制御装置34へ出力され、照明やエアコンなど低電圧の低圧系負荷35に供給される。また、これら補助電源系は、加速時あるいは登坂時などの高速回転時の主電源の補助電源及び走行距離延長の予備電源としても用いられる。
【0017】従来の蓄電池に替えて三次元電池10を用いることによる改良点のポイントは下記の通りである。なお、本発明でいう三次元電池10とは、活物質を粉体にして一対のセル内の電解質溶液中に懸濁させて、前記セルの複数組を積層したものと定義する。
(1)スケールアップが可能である。蓄電池を流れる電流は反応物質の表面積に比例している。そこで、活物質を粉体にして電池をつくると、容器の中に粉体を入れた三次元電池が構成される。すなわち、活物質を粉体にして電池をつくると、電池構造は三次元的となり、例えば、1リットルで1Wの電池ならば、1m立方にすれば1kW,10m立方にすれば1000kW,100m立方にすれば100万kWの電池となり、スケールアップが可能とな。また、活物質を粉体にして三次元電池をつくると、スケールメリットが発揮される。例えば、従来の蓄電池が1kWで10万円とすれば、100万kWとするには100万個が必要となり1000億円になるが、本発明の三次元電池では、スケ−ルメリット、すなわち、スケールが大きくなると製作単価が減少する効果が発揮され、1億円程度で作ることができる。
【0018】(2)劣化した活物質・触媒の再生や取替え等が可能である。活物質・触媒は粉体にして電解質溶液(電解液)の中で流動化させる。そして、活物質・触媒の粉体が劣化した場合は抜き出し、再生するか、新しい活物質・触媒に取り替えるか、又は熱反応や化学反応で充電状態に戻して再び供給する構造とする。例えば、活物質・触媒の粉体を容器から管によって電解液とともにスラリーとして抜き出し、粉体を電解液と分離して、再生又は新品の追加等を行っ再び電解液と混合し、スラリーにしてスラリーポンプで三次元電池に供給する。また、従来の蓄電池は、小型で約500回の放充電が可能であり、大型では連続8000時間程度の作動時間であったが、活物質・触媒の循環再生やメークアップ等によって、常に活物質・触媒が最高の状態に保たれるので、三次元電池の寿命は電池設備の寿命となって、従来の蓄電池の寿命を約50倍から約100倍に延ばす効果がある。
【0019】(3)三次元電池内に伝熱面が設置できる。活物質・触媒は粉体にして気体、液体又は撹絆装置で流動化し、この中に伝熱面を設置する。三次元電池内に設置した伝熱面の伝熱は、粉体の流動化によって伝熱速度が速く伝熱面積は小さくて良い。したがって、三次元電池内に設置した伝熱面によって電池内の反応温度を一定にすることができるようになり、温度が高くなると電力変換効率が低下し、逆に温度が低くなると反応速度が遅くなるという電池特性に対応できるようになる。また、回収した熱及び冷熱を冷暖房や発電に利用することができることになり、エネルギー発電効率、エネルギー利用率が増加するという効果がある。
【0020】(4)エネルギー密度を大きくすることができる。電池を流れる電流は反応物質の表面積に比例している。そこで、活物質を粉体にして三次元電池を作る。活物質を粉体にして三次元電池を作ると表面積が増えて、例えば、1m3の粉体で約300000m2の表面積になってエネルギー密度が大きくなる。また、例えば、従来の蓄電池が膜の面積1m2で1Wであれば、3000kWの蓄電池をつくる場合、面積1m2で幅0.1mの膜状電池300万個が必要となって、300000m3の大きさになる。本発明の三次元電池では、これと同じ出力の蓄電池が粒子径1μmの粉体を使用すれば約10m3の大きさになり、エネルギー密度が30000倍になって、エネルギー密度を大きくする効果がある。
【0021】以下、三次元電池10の実施形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能なものである。図5は、本発明の請求項9に係る三次元電池10の第1実施形態を示している。図において、フィルター40を介して陰極セル42、陽極セル44が設けられ、陰極セル42には陰極の粉体活物質及び電解質溶液46が装填され、陽極セル44には陽極の粉体活物質及び電解質溶液48が装填されている。陰極、陽極の粉体活物質としては、例えば、水素吸蔵合金とニッケル、カドニウムとニッケル等を用いることができる。水素吸蔵合金の具体例としては、一例として、La0.3(Ce,Nd)0.15Zr0.05Ni3.8Co0.8Al0.5等が挙げられる。また、電解質溶液としては、例えば、KOH水溶液等が用いられる。なお、フィルター40は、イオンを通すためのフィルターで、粉体は通過しない膜であり、例えば、素焼、イオン交換樹脂膜、金属繊維等が用いられる。
【0022】また、陰極セル42、陽極セル44の中には、それぞれ導電体からなる陰極集電器50、陽極集電器52が設けられており、前記集電器50、52が負荷手段(放電の場合)又は発電手段(充電の場合)56と接続される。そして、粉体どうしの、あるいは粉体と集電器50、52との接触効率を上げるために、気体又は液体による流動化流体分散手段54により各セル42、44内の粉体を流動化(攪拌)させる。流動化流体分散手段54の代わりに、あるいは流動化流体分散手段54とともに、各セル42、44内に羽状の撹絆機等の撹絆手段を設けて粉体を流動化(攪拌)することもできる。
【0023】なお、図5では図示を簡略化しているが、流動化流体分散手段54としては、気体又は液体をセル内水平断面において均一に分散する分散板やスプレーノズル等の装置を用いることができる。また、流動化流体分散手段54に導入される気体(又は液体)としては、例えば、窒素、アルゴン等が用いられる。気体により粉体を流動化させる場合、流動化流体分散手段54に導入された気体は、各セル42、44の上部から抜き出される。また、液体により粉体を流動化させる場合、流動化流体分散手段54に導入された液体は各セル42、44の底部から抜き出される。なお、58は電解液界面である。
【0024】つぎに本実施形態の三次元電池10について充電及び放電の詳細を説明する。
(充電)三次元電池10に電圧をかけ、陰極集電器50より電子を供給する。電子は陰極集電器50より陰極の粉体活物質に直接又は粉体を介して移動して反応する。反応によって発生したイオンはフィルター40を通過して陽極セル44に入り、ここで陽極の粉体活物質と反応して電子を放出する。この電子は粉体を介して、あるいは直接、陽極集電器52に移動して発電手段56に送られる。
(放電)三次元電池10に負荷をかけ、陰極集電器50より電子が供給される。電子は陰極セル42内で陽イオン化した活物質が放出し、陰極集電器50に直接又は粉体を介して移動する。反応によって発生したイオンはフィルター40を通過して陽極セル44に入り、ここで陽極の粉体活物質及び電子と反応する。電子は粉体を介してあるいは直接、陽極集電器52に移動して負荷手段56に供給される。
【0025】図6、図7は本発明の請求項10による三次元電池10を示している。図6は、集電器と活物質の粉体との接触効率を良くするために、陰極集電器及び陽極集電器を、それぞれ、板状陰極集電器60、板状陽極集電器62として接触面積を大きくしたものである。また、図7は、集電器と活物質の粉体との接触効率を良くするために、陰極集電器及び陽極集電器を、それぞれ、管状陰極集電器64、管状陽極集電器66として接触面積を大きくしたものである。なお、集電器の表面積が大きくなる構成であれば、板状及び管状以外の形状を採用することも可能である。なお、その他の構成及び作用は前記第1の実施形態と同様である。
【0026】図8、図9は、本発明の請求項11及び12による三次元電池10を示している。図8は陰極集電器及び陽極集電器を、それぞれ、液体又は気体による流動化流体分散器としたものである。また、図9は陰極集電器及ぴ陽極集電器を、それぞれ、モータ等(図示略)により回転駆動される攪拌機としたものである。図8に示すように、陰極集電器兼分散器68、陽極集電器兼分散器70は、気体又は液体を各セル42、44内水平断面において均一に分散する分散板やスプレーノズル等の装置である。なお、各セル42、44内に羽根状の攪拌機等の攪拌手段を設けることも可能である。
【0027】また、図9に示すように、陰極集電器兼攪拌機72、陽極集電器兼攪拌機74は、活物質の粉体を攪拌(流動化)するとともに粉体と直流的に接触する機能を兼ねている。陰極集電器兼攪拌機72、陽極集電器兼攪拌機74としては、モータ等(図示略)により回転駆動される羽根状の攪拌機等が用いられるが、攪拌手段の構成は限定されるものではない。なお、図9では、液体又は気体による流動化流体分散器76も併用しているが、流動化流体分散器76を設けない構成とすることも可能である。なお、その他の構成及び作用は前記第1の実施形態と同様である。
【0028】本発明の請求項13に係る三次元電池10では、該電池10から送られる送電量を停止させるための機能を有している。例えば、モータ(図示せず)により回転駆動される攪拌機においては、モータ電源をOFFとすることにより停止させることができる。
【0029】図10、図11は、本発明の請求項14及び15に係る三次元電池10を示したものである。本実施形態は三次元電池10内に伝熱面を設置するとともに、伝熱面が集電器の機能を兼ねるようにしたものである。なお、伝熱面と集電器とを別個に設ける構成とすることも可能である。図10に示すように、陰極セル42内には陰極集電器兼伝熱管82が設けられ、陽極セル44内には陽極集電器兼伝熱管84が設けられる。また、図11に示すように、陰極セル42内には陰極集電器兼伝熱板86が設けられ、陽極セル44内には陽極集電器兼伝熱板88が設けられる。図10を参照しながら、本実施形態の三次元電池10について充電及び放電の詳細を説明する。
(充電)三次元電池10に電圧をかけ、陰極集電器(兼伝熱管)82より電子を供給すると、電子は陰極集電器82より陰極の粉体活物質に直接又は粉体を介して移動して反応する。反応によって発生したイオンはフィルター40を通過して陽極セル44に入り、ここで陽極の粉体活物質と反応して電子を放出する。この電子は粉体を介して、或いは直接、陽極集電器(兼伝熱管)84に移動して発電手段56に送られる。上述のとおり、集電器は陰極、陽極とも伝熱管と兼用であり、粉体の接触によって電子と熱を同時に伝達する。陰極集電器兼伝熱管82、陽極集電器兼伝熱管84には水や空気等の熱媒体が流され、熱回収、熱供給が行われる。
【0030】(放電)三次元電池10に負荷をかけ、陰極集電器82より電子が供給される。電子は陰極セル42内で陽イオン化した活物質が放出し、陰極集電器82に直接又は粉体を介して移動する。反応によって発生したイオンはフィルター40を通過して陽極セル44に入り、ここで陽極の粉体活物質及び電子と反応する。電子は粉体を介して、或いは直接、陽極集電器84に移動して負荷手段56に供給される。
【0031】図11の場合は、集電器が陰極、陽極とも空洞になった伝熱板と兼用であり、粉体の接触によって電子と熱を同時に伝達する。陰極集電器兼伝熱板86,陽極集電器兼伝熱板88には水や空気等の熱媒体が流され、熱回収、熱供給が行われる。また、充電及び放電の詳細は図10と同様である。なお、伝熱面の形状は管状及び板状に限定されるものではなく、他の形状を採用してもよい。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様である。なお、本実施形態の構成を、前記各実施形態及び後述する実施形態の構成と組み合わせることも可能である。
【0032】図12、図13は、本発明の請求項16から18に係る三次元電池10を示すものである。本実施形態は活物質である粉体を容器から抜き出す抜出装置及び活物質である粉体を容器に供給する供給装置を設け、さらに、抜き出した粉体を再生する装置、粉体のメークアップ(補充)を行う装置、抜き出した粉体を熱反応又は化学反応によって充電状態の粉体に変化させる装置等を設けたものである。まず、本実施形態の電池について充電及び放電の詳細を説明する。
(充電)三次元電池10に電圧をかけ、陰極集電器50より電子を供給する。電子は陰極集電器50より陰極の粉体活物質に直接又は粉体を介して移動して反応する。反応によって発生したイオンはフィルター40を通過して陽極セル44に入り、ここで陽極の粉体活物質と反応して電子を放出する。この電子は粉体を介して、あるいは直接、陽極集電器52に移動して発電手段56に送られる。
(放電)三次元電池10に負荷をかけ、陰極集電器50より電子が供給される。電子は陰極セル42内で陽イオン化した活物質が放出し、陰極集電器40に直接又は粉体を介して移動する。反応によって発生したイオンはフィルター40を通過して陽極セル44に入り、ここで陽極の粉体活物質及び電子と反応する。電子は粉体を介して、又は直接、陽極集電器52に移動して負荷手段56に供給される。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様である。
【0033】つぎに、図12を参照しながら、活物質(触媒)の再生、メークアップの詳細を説明する。なお、図12では、陰極側の構成のみを図示しているが、同様の装置等が陽極側にも設置されている。図12に示すように、充放電によって劣化した活物質である粉体は、電解質溶液(電解液)とともにスラリーとして陰極セル42から抜き出され、セパレーター90で、必要な場合は一部又は全部が廃棄される。電解液が分離され、セパレーター90から再生機92に供給された粉体は、再生機92で塩酸による洗浄等の酸処理などが行われる。再生機92で再生処理された粉体は、混合機94に供給されて、ここでセパレーター90から廃棄された粉体分に相当する量の新しい粉体がメークアップ用粉体ホッパー96から供給される。再生・メークアップされた粉体は、混合機94で再び電解液と混合され、スラリーとしてスラリーポンプ(図示略)から陰極セル42に供給される。なお、電解液を分離・混合する構成は図示を省略している。なお、その他の構成及び作用は前記第1の実施形態と同様である。
【0034】また、図13を参照しながら、反応による再生、メークアップの詳細を説明する。なお、図13では、陰極側の構成のみを図示しているが、同様の装置等が陽極側にも設置されている。図13に示すように、充放電によって生成された粉体は電解液とともにスラリーとして陰極セル42から抜き出され、セパレーター90で、必要な場合は一部又は全部が廃棄される。電解液が分離され、セパレーター90から反応器98に供給された粉体は、反応器98で、燃料供給管99から供給された燃料と反応して、再び放電できる活物質となる。反応器98で充電状態となった粉体は、混合機94に供給されて、ここでセパレーター90から廃棄された粉体分に相当する量の新しい粉体がメークアップ用粉体ホッパー96から供給される。再生・メークアップされた粉体は混合機94で再び電解液と混合され、スラリーとしてスラリーポンプ(図示略)から陰極セル42に供給される。なお、電解液を分離・混合する構成は、図示を省略している。
【0035】反応器98では、例えば、ニッケル水素型電池の場合、次の反応が行われる。
M+x/2H2→MHxこれによって充電時に行われる以下の反応で生成されるMHxと同じ活物質が生成される。
M+xH2O+xe-→MHx+xOH-陽極の反応器では、ニッケル水素型電池の場合、酸素又は空気により次の反応が行われる。
Ni(OH)2+1/4O2→NiOOH+1/2H2これによって充電時に行われる以下の反応で生成されるNiOOHと同じ活物質が生成される。
Ni(OH)2+OH-→NiOOH+H2O+e-また、本実施形態の構成を、前記各実施形態の構成と適宜組み合わせることも可能である。なお、その他の構成及び作用は前記第1の実施形態と同様である。
【0036】図14は、本発明の請求項19及び20に係る三次元電池10を示している。本実施形態は、陰極の活物質である粉体を水素吸蔵合金とし、陰極の攪拌(流動化)用気体を水素とし、陽極の活物質である粉体をニッケルとし、陽極の攪拌(流動化)用気体を酸素又は空気としたものである。図14に示すように、陰極セル42には水素吸蔵合金粉及び電解質溶液78が装填され、陽極セル44にはニッケル粉及び電解質溶液80が装填されている。また、流動化流体分散手段54により、陰極セル42には水素が供給され、陽極セル44には酸素又は空気が供給されている。なお、水素吸蔵合金としては、例えば、La0.3(Ce,Nd)0.15Zr0.05Ni3.8Co0.8Al0.5等が用いられる。また、電解質溶液としては、例えば、KOH水溶液等が用いられる。
【0037】陰極セル42では、水素吸蔵合金粉及び電解質溶液78の中に水素が供給されて次の反応が起こる。
M+x/2H2→MHx負荷手段56の負荷をかけると、水素吸蔵合金に吸蔵されている水素は、電解質溶液中の水酸基と反応して電子と水を放出する。
MHx+xOH-→M+xH2O+xe-放出された電子は、陰極集電器50に直接又は水素吸蔵合金粉を介して移動する。電子は陰極集電器50より負荷手段56を通り陽極集電器52に移動する。電子は、陽極集電器52からニッケル粉に移動し、ニッケル粉を介して、又は直接移動して水と反応し、水酸化ニッケルと水酸基が生成される。水酸基はフィルター40を通過して陰極セル42に導かれ、水素化金属と反応する。
NiOOH+H2O+e-→Ni(OH)2+OH-陽極セル44では、ニッケル水素型電池の場合、酸素又は空気により次の反応が行われる。
Ni(OH)2+1/4O2→NiOOH+1/2H2Oこれによって充電時に行われる以下の反応で生成されるNiOOHと同じ活物質が生成される。
Ni(OH)2+OH-→NiOOH+H2O+e-他の構成及び作用は、前記第1形態と同様である。なお、本実施形態の三次元電池10は、前記各実施形態の構成で実施することも勿論可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。請求項1から4記載に係る発明及び請求項21から23記載に係る発明においては、従来の電気バスのように充電を長時間の駐車によって行う必要がないばかりでなく、蓄電池を使用した場合に比べ三次元電池を使用することによって、より大きな容量の電力が容易に得られ、デュアルモード車両の走行距離を飛躍的に向上できるとともに、搭載荷重が軽減されより軽量になる。
【0039】請求項5から8記載に係る発明および請求項24から27記載に係る発明においては、主電源に加えて補助電源を搭載しており、該補助電源を駆動電源の予備に用いることによってデュアルモードバスの走行距離はさらに延長される。特に加速時あるいは登坂時などの三次元電池の負荷が大きい時の補助電源として大きな効果を発揮する。また、照明やエヤコンなどの電源として利用できるメリットも大きい。さらに前記補助電源に燃料電池あるいは太陽電池を用いた場合には環境適性にも優れているばかりでなく、前記補助電源に三次元電池を用いると充電も可能となり、電気容量をさらに増加させることができ、太陽電池等のエネルギーを効率的かつ有効に利用できる。
【0040】また、請求項9から20記載に係る発明においては、三次元電池を用いることにより以下に示すような効果がある。
(1)活物質を粉体にして容器の中に粉体を入れた電池を構成することにより、電池構造は三次元的となり、スケールアップが可能となる。また、活物質を粉体にして電池を構成することにより、スケールが大きくなると製作単価が減少することになり、スケールメリットが発揮される。
(2)活物質・触媒の粉体が劣化した場合は抜き出し、再生するか、新しい活物質・触媒に取り替えるか、又は熱反応や化学反応で充電状態に戻して、再び供給する構成とすることにより、常に活物質・触媒が最高の状態に保たれるので、三次元電池の寿命は電池設備の寿命となって、電池寿命を大幅に延ばすことができる。
(3)三次元電池内に伝熱面を設置することができ、三次元電池内に設置した伝熱面によって電池内の反応温度を一定にすることができるようになり、温度が高くなると電力変換効率が低下し、逆に温度が低くなると反応速度が遅くなるという電池特性に対応できるようになる。また、回収した熱及び冷熱を冷暖房や発電に利用することができることになり、エネルギー発電効率、エネルギー利用率が増加する。
(4)活物質を粉体にして三次元電池を構成することにより、反応物質の表面積が増えてエネルギー密度が大きくなる。
【出願人】 【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
【出願日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−165311(P2002−165311A)
【公開日】 平成14年6月7日(2002.6.7)
【出願番号】 特願2000−356860(P2000−356860)