| 【発明の名称】 |
燃料電池による推進力を備えた車両のための冷却ファンシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】クラウス−ペーター・ハルト
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| 【要約】 |
【課題】牽引バッテリー又は予備のファンを使用することなく、燃料電池システムを始動する。
【解決手段】熱交換器14を通した冷却目的のための冷却ファン12により空気が移動され、次に、該空気を、1つ又はそれ以上の更なる冷却タスクを満足させた後に間接的又は直接的のいずれかで周囲空気に供給することができる、燃料電池による推進力を備えた車両のための冷却ファンシステムに関する。この冷却ファンシステムでは、空気分岐装置が、各ファンにより配給された空気の少なくとも1部分をダクトに供給し、これによって、燃料電池36の始動のため、及び/又は、燃料電池の作動の維持のため分岐空気を使用することを可能にすることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料電池による推進力を備えた車両のための冷却ファンシステムであって、複数の燃料電池と、熱交換器と、冷却空気の流れを前記熱交換器を通過させるように差し向けるようになった、少なくとも1つの冷却ファンと、前記少なくとも1つの冷却ファンにより配給された前記冷却空気の流れの少なくとも1部分を分岐させるようになった空気分岐装置と、前記分岐された空気の流れを受け取り、並びに、前記燃料電池の始動及び該燃料電池の作動の維持のうち少なくとも1つの目的のため前記燃料電池に該分岐された空気の流れを差し向ける、ダクトと、を含む、冷却ファンシステム。 【請求項2】 前記空気分岐装置は、固定されたガイド壁により形成される、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項3】 前記空気分岐装置は、第1の位置、及び、該空気分岐装置が前記冷却空気の流れから空気を分岐させる工程をもたらすところの第2の位置を有し、該空気分岐装置は、前記第1の位置及び前記第2の位置の間を移動可能である、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項4】 前記少なくとも1つの冷却ファンは、前記熱交換器の上流に配置されたプッシャーファンである、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項5】 前記熱交換器の上流に配置されたハウジングを更に含み、前記少なくとも1つの冷却ファンは、前記ハウジングの手段により前記熱交換器に接続される、請求項4に記載の冷却空気システム。 【請求項6】 前記熱交換器の下流側に、該熱交換器と直接隣接して配置された空気案内ハウジングを更に含む、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項7】 前記空気分岐装置は、調整可能なプレートにより実現され、該調整可能プレートは、空気が前記熱交換器を通って該プレートの間を通過可能にする第1の位置と、前記ダクトに空気を供給して前記燃料電池へと導くため互いに対して接近する第2の位置と、を有する、請求項3に記載の冷却空気システム。 【請求項8】 前記空気案内ハウジングは、下流の側部を有し、前記プレートは、該下流の側部に配置されている、請求項7に記載の冷却空気システム。 【請求項9】 前記プレートは、よろい窓の態様で構成されている、請求項7に記載の冷却空気システム。 【請求項10】 前記プレートは、アイリス絞りの態様で構成され、該プレートが中央開口を画成する、互いに対して閉じられた第1の位置を有し、前記ダクトは入口を有する前記燃料電池へと導き、該入口は、前記中央開口とは反対側に位置する、請求項7に記載の冷却空気システム。 【請求項11】 前記プレートは、回転式シャッターの態様で構成される、請求項7に記載の冷却空気システム。 【請求項12】 空気収集ボックスを更に含み、該空気収集ボックスは、前記空気分岐装置によっては空気分岐位置で覆われていない前記空気案内ハウジングの領域に亘って延在し、且つ、前記空気分岐装置により分岐された空気を収集するように構成され、前記ダクトは、接続部を有する前記燃料電池へと導き、前記空気分岐装置により分岐された前記空気は、該接続部に供給される、請求項6に記載の冷却空気システム。 【請求項13】 前記空気収集ボックスは収集開口を有し、前記空気分岐装置は、閉位置を有する巻き上げ式ブラインドにより形成され、該閉位置では、該巻き上げ式ブラインドは、前記空気収集ボックスに隣接するが前記収集開口を閉じない、請求項12に記載の冷却空気システム。 【請求項14】 前記空気案内ハウジングは、空気出口側を有し、前記空気分岐装置は、該空気出口側を完全に閉じるように構成され、前記空気案内ハウジングは、前記燃料電池へと導く前記ダクト用の接続部を有する、請求項6に記載の冷却空気システム。 【請求項15】 位置決めモータが設けられ、該位置決めモータは、前記プレートの位置決めのため前記空気案内ハウジングに取り付けられる、請求項3に記載の冷却空気システム。 【請求項16】 ハウジングを有し、且つ、通常の作動状態で前記燃料電池に酸素を供給するように構成されたコンプレッサを更に含み、前記燃料電池へと導く前記ダクトは、前記コンプレッサの前記ハウジング内へと延在する、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項17】 前記燃料電池へと導く前記ダクトは、前記燃料電池に直接的に導く、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項18】 空気フィルターが、前記空気収集ボックス内に設けられる、請求項6に記載の冷却空気システム。 【請求項19】 空気フィルターが、前記燃料電池へと導く前記ダクト内に設けられる、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項20】 前記冷却ファン、前記熱交換器及び前記空気分岐措置は、モジュールを形成する、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項21】 前記ハウジングは、前記少なくとも1つのファンを、前記燃料電池へと導く前記ダクト用の接続部を有する前記熱交換器へと接続する、請求項5に記載の冷却空気システム。 【請求項22】 前記熱交換器を通過した後、前記冷却ファンシステムの周囲環境に吐出される前に、前記冷却空気の流れに対して少なくとも1つの更なる冷却タスクを満足させるように構成される、請求項1に記載の冷却空気システム。 【請求項23】 複数の燃料電池と、熱交換器と、冷却空気の流れを前記熱交換器を通過させるように差し向けるようになった、少なくとも1つの冷却ファンと、前記燃料電池の構成部に圧縮空気を供給するためのコンプレッサと、を含む、燃料電池システムを作動させる方法であって、前記燃料電池システムの作動を始動させる工程と、アイドル状態の間に前記燃料電池の作動を低負荷範囲内に維持する工程と、横揺れによる速度損失の間に前記燃料電池の作動を低負荷範囲内に維持する工程と、オーバーラン作動の間に前記燃料電池の作動を低負荷範囲内に維持する工程と、のうち少なくとも1つの工程を実行する目的のため、前記冷却空気の流れの少なくとも1部分が前記燃料電池に供給される、前記方法。 【請求項24】 前記冷却空気の流れの少なくとも1部分は、前記燃料電池の前段に接続された改質装置にも供給される、請求項22に記載の冷却空気システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池による推進力を備えた車両用の冷却ファンシステムに関する。ここで、空気は、冷却目的のため冷却ファンの手段により熱交換器を通って移動され、その後、空気は、1つ又はそれ以上の更なる冷却タスクを満足させた後、直接的又は間接的のいずれかで周囲空気に供給することができる。本発明は、更に、燃料電池システムの作動のための方法に関する。 【0002】 【従来技術】燃料電池による推進システムを車両に備え付けるため、多数の提案が、既になされてきている。そのような車両は、既に構成され、試験されている。 【0003】上記燃料電池推進システムを用いて、燃料電池は電気エネルギーを配給し、該電気エネルギーは、適切な処理の後、自動車の推進を担う1つ又はそれ以上の駆動モータに入力される。 【0004】車両用燃料電池推進システムにとって、PEM(陽子交換膜)燃料電池は、互いに並列及び/又は直列に接続され、所謂スタックを形成するのが、現在のところ好ましい。燃料電池は、一方では、適切な源から水素が供給される。水素から生じた陽子は、燃料電池の膜を通過し、空気中の酸素と燃料電池内で結合する。この空気は、水を形成すると同時に電気エネルギーを生成するため供給されたものである。 【0005】車両には、水素貯蔵タンクを備え付けることができるが、例えばメタノールなどの炭化水素から合成して得られた水素の豊富なガスを供給することもできる。後者の場合には、炭化水素は、合成された水素の豊富なガスを形成するため所謂改質器の形態で処理装置内で処理される。改質器が使用されるとき、それは、空気も必要とする。 【0006】燃料電池は、97%までの水からなる状態のメタノールを直接供給することが知られている。そのような燃料電池システムは、パワー生成反応のため酸素を必要とし、コンプレッサにより空気が供給されなければならない。 【0007】使用される燃料電池の型式に拘わり無く、コンプレッサは、圧縮空気を燃料電池又は改質器のために利用可能にさせることを常に要求される。燃料電池システムの出力パワーの一部分は、コンプレッサを駆動させる作動を要求される電動モータにも入力される。 【0008】実際には、燃料電池システムの開始とともに問題が生じる。一つの既知の解決法は、例えば288Vの作動電位の牽引バッテリーの使用を要件とする。この牽引バッテリーは、原則として、3つの異なるタスクを有する。 【0009】一方では、牽引バッテリーは、このコンプレッサにより圧縮された空気を燃料電池システムに供給するように主要コンプレッサを駆動してパワーを生成するため使用され、次に、該牽引バッテリーを、電動モータ用の電源として置き換える。 【0010】牽引バッテリーの第2のタスクは、車両を推進する1つ又はそれ以上の電動モータを動的に援助することであり、これにより、例えば、迅速に加速するとき、又は、上昇した速度において、牽引バッテリーのパワーが燃料電池システムの電気出力パワーを増補するようにする。 【0011】第3のタスクは、例えば再生成ブレーキ工程を実現するため牽引バッテリーを使用することができるという事実にある。即ち、車両にブレーキをかけるとき、与えられた運動エネルギーは、牽引バッテリーに蓄えることができる電気エネルギーに部分的に転換される。 【0012】牽引バッテリーは、上記した異なる目的のため使用可能とすることができるが、それは、高価で重量のある構成要素であることを意味しており、本来ならばそれを省略することが望ましいものである。しかし、牽引バッテリーを省略するならば、もはや燃料電池システムを始動するため、該牽引バッテリーを使用することができなくない。 【0013】燃料電池システムを始動するためには、空気が必要とされる。空気コンプレッサは、通常、燃料電池の電位ポテンシャルから駆動されるが、これは、始動時には、まだ利用可能ではない。牽引バッテリーを欠いている場合、12Vの予備ファン、即ち、所謂、始動送風機の手段により、十分な空気を燃料電池システムに供給し、パワー生成を該システムで開始し、該燃料電池システムによるパワー生成がシステムを作動状態に維持するため十分となるまで次第に駆動能力を高めるようにすることが既に提案されている。 【0014】牽引バッテリー又は予備送風機のいずれを用いて作動するかに拘わり無く、システムをより複雑又はより高価にする多数の構成部品、例えばファン、ラジエータ、パイプ、288Vバッテリーが必要となり、これらは無くて済むのが好ましいものである。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、牽引バッテリー又は予備のファンを使用することなく、燃料電池システムを始動し、立ち上げ駆動することができるように、十分な空気を利用可能にすることである。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記課題を満足させるため、本発明によれば、各ファンにより配給された空気の少なくとも1部分をダクトに供給し、これによって、燃料電池の始動のため、及び/又は、燃料電池の作動の維持のため、分岐された空気の使用を可能にする、空気分岐装置が設けられる。 【0017】換言すれば、本発明によれば、通常の車上搭載バッテリーにより駆動される冷却ファンが、熱交換器を通って流れる液体の冷却のため使用され、通過して流れる空気も更なる冷却タスクのため使用することができるとき、冷却ファン及び熱交換器からなるシステムは、発生した熱が制限されるので、それ自体、燃料電池システムの始動の間には不必要となるということ、並びに、かくして、熱交換器と連係される冷却ファンは、燃料電池システムがコンプレッサそれ自体を駆動するため十分なパワーを配給するまで、燃料電池システムの始動のため利用することができるということが理解されよう。即ち、冷却ファンは、燃料電池システムの始動のため短時間の間だけ使用される。 【0018】これは、単に固定ガイド壁により形成された空気分岐装置が設けられ、常に、冷却ファンにより生成された空気の流れの一部分を分岐させ、分岐された空気を、適切なラインを介して燃料電池及び/又は改質器に供給する態様で、原理的に実行される。システムの作動時には、装置は、コンプレッサにより生成された圧縮空気が逆流の形態で対応するダクトを通って逃げることを防止するため、コンプレッサが駆動し始めるときダクトを閉鎖するようになさねばならない。この必要性は、実際には、冷却ファンにより生成された分岐空気流がコンプレッサの入口に供給され、かくして、コンプレッサを介して燃料電池及び/又は改質器に供給される場合には、避けることができよう。 【0019】更なる可能性は、空気分岐装置が、実質的に静止した第1の位置と、空気の分岐をもたらす第2の位置と、の間で切り替えられることができるように、空気分岐装置を可動にすることである。この態様では、冷却ファンにより配給された空気の流れの一部分を使用することが可能であるのみならず、空気の流れ全体を、燃料電池システムの始動のため使用することができる。 【0020】冷却ファンは、原理的には、熱交換器の下流に配置され、該熱交換器を通過した空気を吸引する吸引ファンとすることができる。このとき、空気分岐装置が吸引ファンの下流に配置される。そのような吸引ファンは、燃料電池推進システムでは慣習的に使用されている。 【0021】しかしながら、各々の冷却ファンが、熱交換器の前段に配置されるプッシャーファン(pusher fan)である場合、更に好ましい。この型式のファンは、背圧条件の下でより効率的に作動するので、燃料電池の始動のため必要とされる空気の流れをより良好に配給することができる。 【0022】プッシャーファンを使用するとき、該プッシャーファンは、空気損失を避けるハウジングの手段により熱交換器に接続されるのが好ましい。空気案内ハウジングが熱交換器の下流に該熱交換器に直接隣接して配置され、熱交換器を通って流れた空気の全てが該空気案内ハウジングに流入するようになるとき、特に好ましい。 【0023】本発明によれば、空気分岐装置を実現するため様々な可能性が存在する。これは、特に、第1の位置では、空気が熱交換器を通って移動することを可能にし、第2の位置では、燃料電池へと導くダクトに空気を供給するため互いに対して閉鎖する、調整可能なプレートにより実現することができる。これらのプレートは、空気案内ハウジングの下流側に配置されるのが好ましい。 【0024】それらのプレートは、例えば、よろい窓の態様で構成することができる。別の可能性は、アイリス絞りの態様でそれらのプレートを構成することであり、このとき、該プレートは、互いに対して閉じられた状態で中央開口を形成する。この中央開口は、燃料電池へと導くダクトへの入口とは反対側にある。 【0025】回転式シャッターの態様でプレートを構成するという可能性も存在する。空気収集ボックスが、空気分岐位置で空気分岐装置により覆われていない空気案内ハウジングの領域に亘って延在し、空気分岐装置により逸らされた空気を収集し、該空気を燃料電池へと導くダクトに差し向けるとき、特に好ましい。この型式の空気収集ボックスは、特によろい窓(ベネチアブラインド)の態様又は回転式シャッターの態様で構成される場合、プレートからなる空気分岐装置を用いて直接に使用することができる。空気収集ボックスは、熱交換器の幅全体に亘って延在し、これらのプレートは、空気収集ボックスのエッジ領域に対して閉じることができるからである。 【0026】空気分岐装置を実現し、該装置を空気収集ボックスと共に使用するための更なる可能性は、該空気分岐装置を巻き上げ式ブラインドとして形成することである。 【0027】空気収集ボックスを使用する代わりに、空気分岐装置は、第2の位置で空気案内ハウジングの空気出口側を完全に閉じ、該空気案内ハウジングは燃料電池へと導くダクトのための接続部を持つことができる。このようにして、別体の空気収集ボックスを使用する必要性が避けられる。即ち、いずれにしても存在する空気案内ハウジングそれ自体が、空気収集ボックスとして使用される。 【0028】調整可能な空気分岐装置を利用する実施形態に関して、空気分岐装置の位置決め用の位置決めモータが空気案内ハウジング上に取り付けられるのが好ましい。燃料電池及び/又は改質器がクリーンな空気のみを供給されることを確実にするため、空気フィルターを、空気収集ボックス内、又は、燃料電池へと導くダクト内に構成することができる。 【0029】本発明では、空気分岐装置及びこれと連係されるハウジングを備えた、冷却ファン及び熱交換器、並びに、該空気分岐装置の位置決め用の任意モータからなる冷却システムが、モジュールとして構成することができるのが特に好ましい。このようなモジュールは、容易に交換することができ、且つ、追加部品が最小となる好ましいコストで製造することができる1ユニットとして空間節約の態様で設計することができるからである。 【0030】最後に、本発明によれば、熱交換器を通って流れる冷却空気の流れを生成する少なくとも1つのファン、及び、コンプレッサからの圧縮空気が供給される燃料電池構成部を備えた、該熱交換器を含む燃料電池システムの作動のための方法が提供される。この方法は、燃料電池システムの始動のため、及び/又は、例えばアイドル状態の間、横揺れ(rolling)による速度損失の間、又は、オーバーラン作動の間などの低負荷範囲に作動を維持するため、冷却空気の流れの少なくとも1部分が燃料電池構成部に、及び、オプションで該燃料電池構成部の前段に接続された改質装置に供給されることを特徴とする。 【0031】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は、図示しないが熱交換器14を通って流れる液体を冷却するため、該熱交換器14を通過する空気を圧する2つのプッシャーファン12からなる冷却ファンモジュール10の非常に簡略された斜視的表現を示す。 【0032】矩形ボックスの形態にある、空気案内ハウジング16は、よろい窓の形態にあり、且つ、空気収集ボックス20がダクト32内に開口した状態で下側領域で空気収集ボックス20により覆われている、複数の枢動旋回プレート18を載せている。ダクト32は、更に詳細を後述するように、図4に示すように燃料電池へと直接的又は間接的に先導する。プレート18は空気分岐装置19を形成する。 【0033】図2は、組み立て状態で図1のモジュールを示す。この図によれば、該モジュールがコンパクトで空間節約型設計であることを理解することができる。フレームとして形成された空気案内ハウジングの上側左方側では、レバーアーム26及び接続ロッド28を介して個々のプレート18に接続された位置決めモータ24が設けられ、図2によれば第1の開作動位置から図3に示された第2の閉位置へのプレートを移動し、即ち枢動させることができる。この図2に示された開作動位置では、少なくとも実質的には、空気の分岐が発生せず、図3に示された第2の閉位置では、個々のプレート18が互いに対し及び案内ハウジング16に対して、空気気密された態様で閉じられ、その結果、ファン12により配給された空気が、空気収集ボックス20に流れ込むことを余儀なくされ、この空気は、そこからダクト32を介して燃料電池へと流れる。 【0034】簡単化された実施形態では、プレート18及びモータ24は、省略され、空気収集ボックスの壁は、動かないように配置されたガイド壁を形成し、空気分岐装置を形成する。動かないように配置されたガイド壁を備える複数の異なる実施形態も考えられる。 【0035】図4は、図1〜図3のものと事実上同じ設計の本発明に係る冷却ファンモジュールを示しているが、幾つかの異なる点を持つ。まず第1に、図4は、2つの冷却ファン12が、ハウジング30を介して熱交換器14に接続され、それによりプッシャーファン12により運ばれた空気の全体量が熱交換器14を通って流れなければならなくなることを明らかにしている。この例では、空気収集ボックス20の出口22は、図1の例のように側部でなく、空気収集ボックスの後部で、導き出される。出口22は、ダクト32に導かれ、燃料電池構成部36の空気入口34へと導かれる。燃料電池構成部36の内部では、周知の態様で、空気分配通路が設けられており、該空気分配通路には、空気入口34及び空気コンプレッサ40の出口に接続された空気入口38の両方が導かれる。 【0036】燃料電池構成部の通常の作動中には、コンプレッサ40は、空気フィルターが例えば入口42の上流に配置された状態で、入口42を介して空気を吸引し、空気を圧縮し、次に、それを圧縮空気として入口38を介して燃料電池構成部36に配給する。 【0037】コンプレッサ40が作動するときダクト32を介した望ましくない逆流を回避するため、ダクト32には、コントローラ43により制御可能なバルブフラップ44が設けられる。しかし、図4で開位置で示されたバルブフラップ44を、コントローラ43により、前述した逆流を防止するため閉位置に移動することができる。 【0038】対応する制御可能なバルブフラップは、燃料電池構成部がプッシャーファン12により供給されるとき、コンプレッサ40を介して空気が逃げることを防止するため、空気入口38又は入口42の領域にも配置することができる。 【0039】バルブフラップ44は、ダクトが、参照番号32’により示されるようにコンプレッサの空気誘導パイプ42内に導かれるとき、省略することができる。次に、燃料電池構成部36の空気入口34が余分なものとなる。しかし、コンプレッサを作動状態にする前に、プッシャーファンを作動するとき、望ましくない空気損失を回避するため、ライン32’の口の上流で空気誘導パイプ42の領域でバルブを設けることが本質的に必要となる。 【0040】参照番号46は、空気フィルターを示し、この例では、該空気フィルターは、ダクト32内に配置される。その代わりとして、空気フィルター46’が空気収集ボックス20に収容することができる。 【0041】図4の燃料電池システムで車両を始動させたとき、モータ24は、最初に、よろい窓プレート18を閉じるため、即ち、それらを図3の位置に持ってくるため、作動される。これと同時に、バルブ44は、もし存在するならば、開放され、低電圧搭載バッテリーにより作動されるプッシャーファン12は、プッシャーファン12により生成された圧縮空気は、ハウジング30、熱交換器14、空気案内ハウジング16及び空気収集ボックス20を介してダクト32を通り、かくして燃料電池へと至る。参照番号32’により示されたように、ダクトがコンプレッサ入口に導かれた場合、圧縮空気は、プッシャーファンからコンプレッサ40を介して燃料電池構成部36へと至る。同時に、水素又は合成された水素の豊富なガスは、水素入口48を介して燃料電池構成部36に供給される。次に、燃料電池構成部36は、パワーを生成開始する。 【0042】生成されたパワーの量が、コンプレッサ40を駆動するモータ(図示せず)を駆動するのに十分であると直ちに、このモータは、作動状態に設定される。次に、コンプレッサ40は、燃料電池構成部36を作動状態に維持し、必要なパワーを生成するため必要となる量の空気を配給する。 【0043】コンプレッサ40が、燃料電池構成部36に十分な空気を配給すると直ちに、よろい窓プレート18を図2の開位置にもってくるためモータ24を制御することができる。ダクト32を介した逆流に起因して空気損失が生じないように、バルブフラップを、それがダクト32を閉じる位置にもってくることができる。電気制御バルブを使用する代わりに、即ち、バルブフラップを使用する代わりに、これは、非戻りバルブとして設計することもできる。このことは、プッシャーファン12により燃料電池構成部36に供給するときの空気損失を回避するため、入口38の領域、或いは、コンプレッサ40への空気供給部に設けることが可能なバルブに対しても当てはまる。 【0044】空気収集ボックスが、図1及び図4の実施形態で使用されるが、そのような空気収集ボックスを省略することもできる。この代わりに、空気出口22を、空気案内ハウジング16から、即ち、ハウジング30から直接、導くこともできる。よろい窓プレート18又は他の分岐装置も、空気案内ハウジング16又は熱交換器の出口側全体を覆わなければならない。空気出口がハウジング30から導かれるとき、分岐装置を、熱交換機の前段に配置し、その入口側を完全に覆い尽くすことができる。 【0045】空気出口の配置に関するこれらの更なる可能性は、図4において、参照番号22’及び22”により示される。図5乃至図7は、空気分岐装置の代替形態を示す。この例でも、空気分岐装置50は、プレート18’から構成される。しかし、これらは、アイリス絞りの態様で構成される。図5は、アイリス絞りの閉位置を示している。プレート18’の径方向内側の端部は、出口22’”が設けられた空気収集コーン54(図6)の入口の反対側にある開円形オリフィス52を形成することに着目されたい。アイリス絞りは、プレート18’の径方向内側の端部が、開口に直接、隣接する空気収集コーン54と直接密封するように接触する。その結果、プッシャーファン12により生成された圧縮空気が、空気収集ハウジング16により収集され、空気収集コーン54内に押しやられ、該コーンから例えば32又は32’などのダクト内に空気出口22’”を介して通過するようになる。 【0046】図6は、熱交換器14を通過する空気用の円形リング形状空気出口56を画成するアイリス絞りの完全に開いた位置を示している。この例では、唯一の円形プッシャーファン12で作動することが有利となり得る。この例では、プレート18’は、図5及び6の位置の間にあるモータ24’により動かされる。修正された変形例では、アイリス絞りのプレート18’は、完全に閉じることができ、空気出口22’又は22”は、図4の実施形態のように設けることができる。 【0047】図4は、巻き上げ式ブラインド60の形態の空気分岐装置が、空気案内ハウジング16の出口側で使用される代替実施形態を示している。この巻上げ式ブラインド60は可撓性のある不浸透性膜62であり、上側スプリング負荷シリンダー64へと巻き上げることができる。該スプリング負荷は、該巻上げ式ブラインドを矢印66の方向に完全に開いた位置にまで移動させようと作用するように設計される。図8の巻き上げ式ブラインド60の下側では、空気案内ハウジング16の下側領域のシリンダー70に巻き上げることができる2つのケーブル68が、シリンダー70がモータ72により駆動可能である状態で設けられる。 【0048】モータ72は、矢印74に従った軸線76の回りのシリンダー70の回転により上側スプリング負荷シリンダー64から巻き上げ式ブラインド60を解くことができる。このとき、シリンダー64は、その長さ方向軸線78の回りに回転可能に配置されている。 【0049】図8は、巻き上げ式ブラインド60の下側エッジが空気案内ハウジングの空気出口側を覆い尽くすことを開始するところの中間位置を示しており、これに対し、図9は完全に閉じた位置を示している。 【0050】モータ72は、回転式ブラインド60を、図9の閉位置へと下方にもってくるため使用される。該閉位置では、該ブラインドを、ソレノイドにより駆動される、図示しないラッチ機構、例えばピンなどにより保持することができる。燃料電池構成部がコンプレッサ40を駆動するため十分なパワーを生成すると直ちに、ラッチは、例えばソレノイドへの電流供給を遮断することによって解放され、スプリング負荷シリンダー64は、回転式ブラインドが完全に開いた位置(図示せず)へと戻るように、該回転式ブラインドを巻き上げるため役立つ。 【0051】図11及び図12は、空気分岐装置84が回転式シャッターの形態のプレート18”を使用することを除いて、上記と類似の構成を示している。この例では、回転式シャッターは、図11の閉位置を達成するためスプリング負荷シリンダー80によりケーブル68’を介して下方に引き込まれる。この閉位置では、最下プレート18”は、空気収集ボックス20の下側エッジに対して密封して閉じる。回転式シャッターの開放のため、モータ72が駆動される。それは、シリンダー82を回転させ、図12の完全な開位置に達するまで、プレートを巻き上げる。モータ72が永久的に駆動される必要がないように、回転式シャッターを、図示しないラッチによりこの位置で保持することができる。 【0052】本発明の装置は、主要には燃料電池システムの始動立ち上げのため使用されるが、幾つかの状況の下では、車両の低負荷領域、例えば、交通信号等のところでアイドル状態である間、オーバーラン作動又は横揺れにより速度を緩めるときなどで作動するとき、車両が、直ちに始動することができるように、燃料電池の作動を維持することのみが必要となるとき使用することができる。これらの作動段階でコンプレッサ用のモータをオフにする可能性は、ノイズ減少に寄与することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】590001407 【氏名又は名称】ゼネラル・モーターズ・コーポレーション 【氏名又は名称原語表記】GENERAL MOTORS CORPORATION
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| 【出願日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089705 【弁理士】 【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−165310(P2002−165310A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2001−291778(P2001−291778) |
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