| 【発明の名称】 |
電動軽車両の速度制御方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】植木 雄一
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| 【要約】 |
【課題】路面の登り傾斜及び下り傾斜を傾斜角検出センサを用いて検出していたので、その取付部品までも含めた部品点数を管理しなくてはならず、コストアップの要因の1つにもなっていた。
【解決手段】減速特性表からブレーキ操作時の速度に対応する減速特性を抽出して減速操作を行うと共に、そのブレーキ操作に伴う一定時間後の速度変化を抽出し、その速度変化量に基づいて、再度前記減速特性表から減速特性を抽出して駆動モータの減速操作を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 減速特性表からブレーキ操作時の速度に対応する減速特性を抽出して減速操作を行うと共に、そのブレーキ操作に伴う一定時間後の速度変化を抽出し、その速度変化量に基づいて、再度前記減速特性表から減速特性を抽出して駆動モータの減速操作を行うことを特徴とする電動軽車両の速度制御方法。 【請求項2】 減速特性表を記憶するメモリと、ブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出器と、該ブレーキ操作検出器からの検出信号に基づいて前記メモリに記憶された減速特性を、前記ブレーキ操作時の速度に対応して抽出し、その減速特性に基づいて駆動モータの減速制御を行うと共に、その減速制御に伴う一定時間後の速度変化を抽出し、その速度変化量に基づいて、再度前記減速特性表から減速特性を抽出して減速操作を行う制御手段とを備えてなる電動軽車両の速度制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動三輪車、電動四輪車、電動車椅子等の電動軽車両の速度制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のものとしては、特開平8−154313号公報等に記載されたようなものがある。以下、それを図5及び図6に基づいて説明する。すなわち、図において、電動三輪車1に設備されているモータ2は、電源スイッチ3がONされると、CPU(マイクロコンピュータ)4が作動することによって制御され、前後進切替スイッチ6を切替操作することによって、前後進切替回路7によってスイッチ11を前進側、又は後進側に切り替え、さらにモータ駆動回路8によってスイッチングトランジスタ9,10を択一的に選択駆動することによって、例えば、モータ2を正転駆動することによって後輪5を前進方向に回転駆動し、また反転駆動することによって後進方向に回転駆動するように回転制御される。 【0003】また、電動三輪車1が上り傾斜又は下り傾斜の路面を走行する場合には、電動三輪車1の左右幅の略中央に設けられた1つの前後振り子式傾斜角検出センサ12が、その傾斜角度を検出して、CPU4が傾斜角検出センサ12から供給される傾斜角信号に基づいて制御する。 【0004】すなわち、CPU4は、この電動三輪車1の走行速度を、一定条件下で直線走行をすると想定したときの複数の傾斜角にそれぞれ対応した適正なモータ電流値である標準電流値I0を複数個あらかじめメモリ13に記憶させておき、そのメモリ13に記憶された標準電流値I0と、モータ電流検知回路14によって検出された実際の走行時のモータ2の電流値である実測値の電流値(抵抗15を流れる電流)Iとを比較することによって制御が行われる。 【0005】その場合、CPU4は、傾斜角検出センサ12が走行中の傾斜角を検出した後に例えば次のように作用する。すなわち、CPU4は、モータ電流検知回路14でモータ2に流れる電流と等しい電流が流れる抵抗15の電流値Iを測定し、得られた実測電流値Iをメモリ13に記憶された、傾斜角検出センサ12で検出された傾斜角に対応する標準電流値I0と比較する。そして、前者が後者よりも小さいときは電動三輪車1が下り坂走行をしていると判断して電磁ブレーキ駆動回路17、電磁ブレーキ18を介して後輪5に対して減速制御を行い、また前者と後者が等しいときは電動三輪車1が平坦な路面を走行をしていると判断して減速制御は行わない。さらに、前者が後者よりも大きいときには電動三輪車1が上り坂走行をしていると判断して所定の減速制御は行わない。また、CPU4は、アクセルセンサ16から踏み込み信号を受けると、その踏み込み量に応じてモータ駆動回路8にモータ2の回転速度を速くするように指示する。なお、モータ2の電源にバッテリ20が接続され、またCPU4は定電圧回路19を介してバッテリ20から給電されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような構成のものにあっては、路面の登り傾斜及び下り傾斜を傾斜角検出センサを用いて検出していたので、その取付部品までも含めた部品点数を管理しなくてはならず、コストアップの要因の1つにもなっていた。 【0007】そこで、この発明は、老人用の電動軽車両は、速度を出す必要もなく一定低速度でよいという点に着目してなされたもので、ブレーキ操作を検出したら、プログラム処理によって減速を行うようにする装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明に係る電動軽車両の速度制御方法は、減速特性表からブレーキ操作時の速度に対応する減速特性を抽出して減速操作を行うと共に、そのブレーキ操作に伴う一定時間後の速度変化を抽出し、その速度変化量に基づいて、再度前記減速特性表から減速特性を抽出して駆動モータの減速操作を行うものである。 【0009】この発明に係る電動軽車両の速度制御装置は、減速特性表を記憶するメモリと、ブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出器と、該ブレーキ操作検出器からの検出信号に基づいて前記メモリに記憶された減速特性を、前記ブレーキ操作時の速度に対応して抽出し、その減速特性に基づいて駆動モータの減速制御を行うと共に、その減速制御に伴う一定時間後の速度変化を抽出し、その速度変化量に基づいて、再度前記減速特性表から減速特性を抽出して減速操作を行う制御手段とを備えてなるものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を説明する。 実施の形態1.図1において、既に図5及び図6において説明した従来の構成のものと同一構成のもの、または均等なものには同一符号を付してその詳細説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に説明する。 【0011】30はブレーキスイッチで、電動三輪車1のハンドル部に設けられ、ブレーキ操作が行われるとON信号を出力する。31はCPU(マイクロコンピュータ)で、電源スイッチ3がONされると、図4に示すプログラム動作を開始する。 【0012】また、前記CPU31は、ブレーキスイッチ30がONされると、そのブレーキ操作時間に応じて前記電磁ブレーキ駆動回路17及び電磁ブレーキ18が駆動されると共に、図2に示される減速特性曲線を読み取り、及び減速特性曲線に従ったスイッチングトランジスタ33,36又は34,35のON、OFF駆動を繰り返すことによってモータ2への電力供給量が調整される。 【0013】すなわち、ブレーキスイッチ30がオンされると、その時にモータ2に供給されているPWM駆動信号に相当する速度V1に基づいてメモリ37に記憶されている減速特性曲線1を選択し(仮に、速度V1に一致する減速特性曲線がない場合には、V1に一番近い減速特性曲線が選択される)、所定時間T0の間その減速特性曲線1に沿ってPWM駆動信号のデューティを小さくしながらモータ2への電力供給を制御してモータ2の回転速度を低減する。 【0014】そして、所定時間T0が経過すると、その所定時間T0の間に低減した速度分ΔVを算出し、その低減した速度分ΔVに基づいて図3に示す特性曲線を参照しながらPWM調整量を算出し、そのPWM調整量だけ前回のPWM信号のデューティを小さくして、再度上記動作を前記ブレーキスイッチ30がオフするまでの間繰り返す(なお、上記において、低減した速度分ΔVに基づいて図3に示す特性曲線を参照しながらPWM調整量を算出し、PWM調整量だけ前回のPWM信号のデューティを小さくした結果、速度がV2であったとすると、次に選択される減速特性曲線はその値V2に一番近い速度V3の減速特性曲線が選択される)。 【0015】さらに、前記CPU31は、前記前後進切替スイッチ6から切替操作信号を入力することによって、モータ駆動制御回路32に対して4つのスイッチングトランジスタ33,34,35,36を択一的に選択駆動するための信号X,X’,Y,Y’を出力する。 【0016】32はモータ駆動制御回路で、前記CPU31から前記前後進切替スイッチ6の操作に伴う切替操作信号の供給がないときには、信号X,X’,Y,Y’をローレベルにしてブリッジ結合されたスイッチングトランジスタ33〜36のそれぞれをオフ状態に維持する。また、前記前後進切替スイッチ6を前進側に操作することによって、出力X’,Yをハイレベル、出力X,Y’をローレベルにしてスイッチングトランジスタ33,36のそれぞれをオン状態に、スイッチングトランジスタ34,35はオフ状態にしてモータ2に矢印A方向のPWM信号を供給する。 【0017】また、前記前後進切替スイッチ6を後進側に操作することによって、出力X’,Yをローレベル、出力X,Y’をハイレベルにしてスイッチングトランジスタ34,35のそれぞれをオン状態に、スイッチングトランジスタ33,36のそれぞれをオフ状態にして矢印B方向のPWM信号を供給する。なお、このPWM信号は、前記ブレーキスイッチ30がオフされている間は、所定のデューティで、またオンされるとそのときのデューティよりも小さい値に切り替えられる。 【0018】次に、図1におけるCPU31、モータ駆動制御回路32の作動を、図4のフローチャートに基づいて説明するが、その説明の中で図2及び図3を参考にしながら説明する。イグニッションスイッチ3がオンされ、電動三輪車がブレーキングしないで走行している間は、ステップST100、ステップST110を交互に繰り返している。 【0019】ここで、ブレーキスイッチ30がオンされてCPU31がブレーキスイッチ30がオンされたと判断すると、ステップST100、ステップST120、ステップST130、ステップST110のループに入る。すなわち、ステップST120では、メモリ37に記憶された減速度特性曲線から現在の速度(モータ回転数)、時刻Oで、例えばV1に対応する減速度特性曲線1を選択すると共に、その特性曲線に従ってタイマ時間T0の間モータ2をPWM制御し、そのタイマ時間T0が終了したときにステップST110でまだブレーキング中であると判断されると、ステップST140に進み、メモリ37から読み取った減速度特性曲線1から、その最終ディーティに相当する現在の速度(モータ回転数)を算出し、次のステップST150で前記ステップST120での速度V1とステップST140で算出した速度V2との速度差ΔVを算出し、さらに図3に示す特性に基づいてΔVから調整速度を算出する。そして、速度(V1−ΔV)に一番近い速度を初期値とする減速特性曲線V3を選択して、その減速特性曲線2に基づいてモータ2の回転を減速させ、ステップST110に戻り、上記動作を繰り返す。 【0020】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ブレーキ操作に伴う減速制御を傾斜角検出センサを用いずにプログラム処理によって行うことができ、部品点数を省け、コスト低減を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004765 【氏名又は名称】カルソニックカンセイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月9日(2000.11.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066474 【弁理士】 【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−152902(P2002−152902A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−342165(P2000−342165) |
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