| 【発明の名称】 |
車両用電源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡村 廸夫
【氏名】荒木 修一
【氏名】野津 育朗
【氏名】佐々木 正和
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| 【要約】 |
【課題】キャパシタの放電により各キャパシタセルの電圧が降下しても、電動機の効率が悪化しない電圧領域に出力電圧を制御できる電動車両用電源装置を提供する。
【解決手段】蓄電装置4に蓄積された電力により電動機6を駆動して走行をする車両に用いられる電源装置において、蓄電装置は各々複数の電気二重層キャパシタセルを備える少なくとも3つのキャパシタ群41、42、43に分割されて構成され、蓄電装置の電圧を検出する電圧検出手段40と、電圧検出手段の検出結果に基づいて、第1のキャパシタと第2のキャパシタとの接続を切り替える切替手段401、402、403とを有し、切替手段は、通常状態では、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とを並列に接続し、電圧検出手段が蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、第1のキャパシタと第2のキャパシタとを直列に接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蓄電装置に蓄積された電力により電動機を駆動して走行をする車両に用いられる電源装置において、前記蓄電装置は各々複数の電気二重層キャパシタセルを備える少なくとも3つのキャパシタ群に分割され、前記キャパシタ群のうち第3のキャパシタ群は、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とに対して直列に接続されて構成され、前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタとの接続を切り替える切替手段とを有し、前記切替手段は、通常状態では、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを並列に接続し、前記電圧検出手段が前記蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタとを直列に接続することを特徴とする車両用電源装置。 【請求項2】 前記蓄電装置は、前記第1のキャパシタ群の正極と前記第2のキャパシタ群の正極とが第1のスイッチを介して接続され、前記第1のキャパシタ群の正極と前記第2のキャパシタ群の負極とが第2のスイッチを介して接続され、前記第1のキャパシタ群の負極と前記第2のキャパシタ群の負極とが第3のスイッチを介して接続されて構成され、前記切替手段は、通常状態では、前記第1のスイッチと前記第3のスイッチとを閉状態に、前記第2のスイッチを開状態とすることにより、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを並列に接続し、前記電圧検出手段が前記蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、前記第2のスイッチを閉状態に、前記第1のスイッチと前記第3のスイッチとを開状態にすることにより、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを直列に接続することを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。 【請求項3】 前記第1のキャパシタ群の負極と前記第3のキャパシタ群の正極とが接続されており、前記第2のキャパシタ群の正極と前記第3のキャパシタ群の負極とから、前記蓄電装置の外部接続電極が引き出されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用電源装置。 【請求項4】 前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチが開状態となった後に、前記第2のスイッチが閉状態に切り替わり、前記第2のスイッチが開状態となった後に、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチが閉状態に切り替わることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用電源装置。 【請求項5】 前記切替手段は、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを直列に接続したときの前記蓄電装置の出力電圧が、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを並列に接続したときの前記蓄電装置の満充電状態での出力電圧を越えない電圧において切替制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の車両用電源装置。 【請求項6】 前記蓄電装置が充電状態のときは、前記第1のキャパシタ群と前記前記第2のキャパシタ群とは並列に接続されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の車両用電源装置。 【請求項7】 前記蓄電装置を構成する前記電気二重層キャパシタセルには、前記キャパシタセルの電圧を検出する過充電防止手段を備え、前記過充電防止手段は、前記キャパシタセルの電圧が所定の電圧に達したら充電電流をバイパスして、満充電信号を出力することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の車両用電源装置。 【請求項8】 蓄電装置に蓄積された電力により電動機を駆動して走行をする商用車に用いられる電源装置において、前記蓄電装置は各々複数の電気二重層キャパシタセルを備えるキャパシタ群に分割して構成され、前記キャパシタセルには、前記キャパシタセルの電圧を検出する過充電防止手段を備え、前記過充電防止手段は、前記キャパシタセルの電圧が所定の電圧に達したら充電電流をバイパスして、満充電信号を出力することを特徴とする車両用電源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、蓄電装置を電源とする電気自動車、又は、蓄電装置とエンジン発電機とを電源とするハイブリッド自動車に関し、特にこれらの商用車に使用すると好適な電動車両用の電源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ハイブリッド自動車等の電動車両は、車両の加速時には放電を、制動時には充電を繰り返し、その繰り返し回数は数万回にも達するので、電気自動車用の蓄電装置はこの多大な充放電サイクル回数に耐えるものでなくてははならない。よって、このような電動車両には、化学電池よりも充放電サイクル寿命が長く、高出力作動時のエネルギー利用効率が良い電気二重層キャパシタを適用することが提案されている。 【0003】特に、トラック等の商用車は車両重量が重く、車両を駆動するための動力源も大きくなければならないので、一時に大電流を取り出すことができ、また制動時に運動エネルギーを変換した電力を効率的に蓄積できる電気二重層キャパシタは商用車には最適である。 【0004】この電気二重層キャパシタを用いたハイブリッド自動車の従来の電源装置の構成を図5に示す。 【0005】図5において、3はコンバータであり、エンジンに接続された発電機から電源が供給されている。4は主蓄電装置、5は車両駆動電動機6を駆動するインバータ、7は補助蓄電装置8を充電するDC−DCコンバータ、9は補助蓄電装置8によって給電される補機である。主蓄電装置4は、複数の電気二重層キャパシタセル431a、431b、431c、……を直列に接続して構成されている。なお、車両駆動電動機6以後の駆動機構の図示は省略してある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の電動車両用電源装置は、キャパシタの放電に伴い蓄電装置の出力電圧が低下するので、低下した電圧が供給される電動機の効率が低下して、蓄電装置に充電されたエネルギーの利用効率が悪化する問題があった。 【0007】このため、放電によりキャパシタセルの電圧が低下しても、蓄電装置の出力電圧を変化させないように、蓄電装置の出力にスイッチングコンバータによる電圧安定化回路(電流ポンプ)を接続して、蓄電装置の出力電圧を昇圧して、一定の電圧を電動機に供給することが提案されている。しかし、大きな駆動力を必要とする商用車に、このようなスイッチングコンバータによる電圧安定化回路を用いると大電流のチョークコイルを必要とするので、この質量が数百キログラムと極めて大きく、軽量化が必要な電動車両用の電源装置には適していない。また、大電流のスイッチング素子を使用する必要があるので、電圧安定化回路のコストも高くなってしまう。 【0008】一方、キャパシタの放電に伴い2個並列接続されていたキャパシタセルの全てを直列接続して、電圧の降下を押さえることが提案されているが、並列接続されていたキャパシタセル群を直列接続に切り替えると、蓄電装置の出力電圧が急激に上昇し、電動機の使用可能電圧を超えたり、電動機の効率が悪い領域で運転することになる。 【0009】本発明は、電気二重層キャパシタセルを複数のキャパシタ群に分割して配置し、通常時には並列接続されていた二つのセル群を直列接続することにより、キャパシタの放電により各キャパシタセルの電圧が降下しても、蓄電装置全体の出力電圧の低下を防止しつつ、電動機の効率が悪化しない電圧領域に出力電圧を制御できる電動車両用電源装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、蓄電装置に蓄積された電力により電動機を駆動して走行をする車両に用いられる電源装置において、前記蓄電装置は各々複数の電気二重層キャパシタセルを備える少なくとも3つのキャパシタ群に分割され、前記キャパシタ群のうち第3のキャパシタ群は、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とに対して直列に接続されて構成され、前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタとの接続を切り替える切替手段とを有し、前記切替手段は、通常状態では、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを並列に接続し、前記電圧検出手段が前記蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタとを直列に接続する。 【0011】第2の発明は、第1の発明において、前記蓄電装置は、前記第1のキャパシタ群の正極と前記第2のキャパシタ群の正極とが第1のスイッチを介して接続され、前記第1のキャパシタ群の正極と前記第2のキャパシタ群の負極とが第2のスイッチを介して接続され、前記第1のキャパシタ群の負極と前記第2のキャパシタ群の負極とが第3のスイッチを介して接続されて構成され、前記切替手段は、通常状態では、前記第1のスイッチと前記第3のスイッチとを閉状態に、前記第2のスイッチを開状態とすることにより、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを並列に接続し、前記電圧検出手段が前記蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、前記第2のスイッチを閉状態に、前記第1のスイッチと前記第3のスイッチとを開状態にすることにより、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを直列に接続することを特徴とする。 【0012】第3の発明は、第2の発明において、前記第1のキャパシタ群の負極と前記第3のキャパシタ群の正極とが接続されており、前記第2のキャパシタ群の正極と前記第3のキャパシタ群の負極とから、前記蓄電装置の外部接続電極が引き出されていることを特徴とする。 【0013】第4の発明は、第2又は3の発明において、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチが開状態となった後に、前記第2のスイッチが閉状態に切り替わり、前記第2のスイッチが開状態となった後に、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチが閉状態に切り替わることを特徴とする。 【0014】第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記切替手段は、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを直列に接続したときの前記蓄電装置の出力電圧が、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とを並列に接続したときの前記蓄電装置の満充電状態での出力電圧を越えない電圧において切替制御することを特徴とする。 【0015】第6の発明は、第1〜第5の発明において、前記蓄電装置が充電状態のときは、前記第1のキャパシタ群と前記第2のキャパシタ群とは並列に接続されることを特徴とする。 【0016】第7の発明は、第1〜第6の発明において、前記蓄電装置を構成する前記電気二重層キャパシタセルには、前記キャパシタセルの電圧を検出する過充電防止手段を備え、前記過充電防止手段は、前記キャパシタセルの電圧が所定の電圧に達したら充電電流をバイパスして、満充電信号を出力することを特徴とする。 【0017】第8の発明は、蓄電装置に蓄積された電力により電動機を駆動して走行をする商用車に用いられる電源装置において、前記蓄電装置は各々複数の電気二重層キャパシタセルを備えるキャパシタ群に分割して構成され、前記キャパシタセルには、前記キャパシタセルの電圧を検出する過充電防止手段を備え、前記過充電防止手段は、前記キャパシタセルの電圧が所定の電圧に達したら充電電流をバイパスして、満充電信号を出力する。 【0018】 【発明の作用および効果】第1の発明では、通常状態では、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とを並列に接続し、電圧検出手段が蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、第1のキャパシタと第2のキャパシタとを直列に接続するので、キャパシタに蓄積された電力を無駄にすることなく使用できると共に、キャパシタに蓄積された電力を電動機が効率よく使用できる電圧領域に蓄電装置の出力電圧を制御することができる。 【0019】第2の発明では、蓄電装置は、第1のキャパシタ群の正極と第2のキャパシタ群の正極とが第1のスイッチを介して接続され、第1のキャパシタ群の正極と第2のキャパシタ群の負極とが第2のスイッチを介して接続され、第1のキャパシタ群の負極と第2のキャパシタ群の負極とが第3のスイッチを介して接続されて構成され、通常状態では、第1のスイッチと第3のスイッチとを閉状態に、第2のスイッチを開状態とすることにより、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とを並列に接続し、電圧検出手段が蓄電装置の電圧が低下したことを検出すると、第2のスイッチを閉状態に、第1のスイッチと第3のスイッチとを開状態にすることにより、第1のキャパシタと第2のキャパシタとを直列に接続するので、キャパシタに蓄積された電力を無駄にすることなく使用できると共に、キャパシタに蓄積された電力を電動機が効率よく使用できる電圧領域に蓄電装置の出力電圧を制御することができる。 【0020】第3の発明では、直列/並列接続が切替可能な第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群に直列に第3のキャパシタ群を設けたので、キャパシタ群の接続状態を並列接続から直列接続に変えるときに上昇する電圧を制御して、キャパシタに蓄積された電力を電動機が効率よく使用できる電圧領域に蓄電装置の出力電圧を制御することができる。 【0021】第4の発明では、第1のスイッチ及び第3のスイッチが開状態となった後に、第2のスイッチが閉状態に切り替わり、第2のスイッチが開状態となった後に、第1のスイッチ及び第3のスイッチが閉状態に切り替わるので、切替時に第1のキャパシタ群や第2のキャパシタ群が短絡することがない。 【0022】第5の発明では、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とを直列に接続したときの蓄電装置の出力電圧が、第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とを並列に接続したときの蓄電装置の満充電状態での出力電圧を越えないように、切替手段が制御されるので、キャパシタに蓄積された電力を電動機が効率よく使用できる電圧領域に蓄電装置の出力電圧を制御することができる。 【0023】第6の発明では、充電状態では第1のキャパシタ群と第2のキャパシタ群とは並列に接続されるので、発電機で発生した電力を高電圧に変換することなく蓄電装置に充電できることから、蓄電装置の充電時のエネルギーロスを小さくすることができる。 【0024】第7又は第8の発明では、キャパシタセルに、キャパシタセルの電圧が所定の電圧に達したら充電電流をバイパスする過充電防止手段を並列に接続したので、キャパシタセルの充電完了時の電気量を揃えて放電を開始することから、特定のキャパシタセルに負担がかかることがない。 【0025】 【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0026】図1は、本発明の実施の形態のシリーズ型ハイブリッド型電気自動車の電源装置のブロック図である。 【0027】エンジン1はガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、CNGエンジン等の原動機であり、エンジン1の出力軸には発電機2が接続されている。発電機2はエンジン1により回転され、主蓄電装置4を充電し、車両駆動電動機6を回転させる電力を生成する。発電機2と主蓄電装置4との間には、コンバータ3が設けられている。コンバータ3は発電機2が生成した電力を主蓄電装置4の充電に適する電圧、電流に変換する。コンバータ3と車両駆動電動機6との間には、インバータ5が設けられている。インバータ5は発電機2が生成しコンバータ3で変換された電力や、主蓄電装置4に蓄えられた電力を、車両駆動電動機6の駆動に適する電圧、電流に変換して、車両駆動電動機6に供給する。 【0028】すなわち、発電機2による発生電力の一部又は全部は主蓄電装置4に供給されて、主蓄電装置4に充電される。そして、発電機2による発生電力と主蓄電装置4に蓄電された電力とを用いて車両駆動電動機6により車両を駆動する。より具体的には、加速時は、発電機2と主蓄電装置4との双方の電力、又は主蓄電装置4の電力のみによって車両駆動電動機6を駆動する。また、回生制動時は、車両駆動電動機6が発生した制動電力をインバータ5を介して主蓄電装置4に回生し、充電する。 【0029】なお、図1において、車両駆動電動機6以後の駆動機構の図示は省略してある。 【0030】主蓄電装置4の両端には電圧監視回路40が設けられている。この電圧監視回路40は主蓄電装置4の両端の電圧を監視しており、この監視結果によって、スイッチ401、402、403を駆動する。具体的には、キャパシタセルの放電が進み、各キャパシタセルの端子間電圧が低下してくると、電圧監視回路40が主蓄電装置4の出力電圧が低下したことを検出して、スイッチ切替信号を発生して、スイッチ401、402、403に対して送出する。このスイッチ切替信号をスイッチ401、402、403の開閉を切り替え、直列に接続されるキャパシタの数、すなわち、主蓄電装置4の出力電圧が変化する。 【0031】また、本実施の形態の電源装置は補助蓄電装置8を備えている。この補助蓄電装置8はDC−DCコンバータ7により充電され、補機9を駆動するための電力を蓄える。 【0032】発電機2が生成した電力を蓄え、蓄えた電力を車両駆動電動機6に供給する主蓄電装置4は、電気二重層キャパシタセル411a、421a、431a等が直列、並列に組み合わせて接続されて構成されている。これらの電気二重層キャパシタセルは3つのキャパシタ群41、42、43に分割されており、各キャパシタ群は電気二重層キャパシタセルが直列、並列に組み合わされて接続され構成されている。また、キャパシタ群41とキャパシタ群42との間には、スイッチ401、402、403が設けられており、これらのスイッチより、キャパシタ群41とキャパシタ群42とは直列に接続されたり、並列に接続されたリする。 【0033】キャパシタ群43は、直列や並列に接続形態を変えることができるキャパシタ群41、42に対して、キャパシタ群41の負極(マイナス端子)とキャパシタ群43の正極(プラス端子)とが接続されるように接続されている。 【0034】このスイッチ401、402、403は、半導体スイッチング素子により構成されており、スイッチ401はキャパシタ群41の正極(プラス端子)とキャパシタ群42の正極(プラス端子)との間の電流経路を断続するように接続されており、スイッチ402はキャパシタ群41の正極(プラス端子)とキャパシタ群42の負極(マイナス端子)との間の電流経路を断続するように接続されており、スイッチ403はキャパシタ群41の負極(マイナス端子)とキャパシタ群42の負極(マイナス端子)との間の電流経路を断続するように接続されている。 【0035】このスイッチ401、402、403は、電圧監視回路40による主蓄電装置4の電圧の検出結果によりスイッチの開閉を切り替えて動作する。具体的には、電圧監視回路40が主蓄電装置4の出力電圧が通常の状態にあることを検出して、スイッチ401、403が閉状態で、スイッチ402が開状態であるときには、図1に示すようにキャパシタ群41とキャパシタ群42とは並列に接続されている。また、電圧監視回路40が主蓄電装置4の出力電圧が低下したことを検出して、スイッチ401、403が開状態で、スイッチ402が閉状態であるときには、主蓄電装置4の詳細な構成を示すブロッ図である図2に示すように、キャパシタ群41とキャパシタ群42とは直列に接続されている。 【0036】よって、キャパシタ群41とキャパシタ群42とが並列に接続されている状態では、キャパシタ群41とキャパシタ群42とが並列に接続された電圧にキャパシタ群43の電圧を加えた電圧が主蓄電装置4から出力される。一方、キャパシタ群41とキャパシタ群42とが直列に接続されている状態では、キャパシタ群41の電圧とキャパシタ群42の電圧とキャパシタ群43の電圧とを加えた電圧が主蓄電装置4から出力される。 【0037】スイッチ401、402、403は、キャパシタ群41、42が短絡しないように切り替えられる。すなわち、キャパシタ群41、42を並列接続から直列接続に切り替えるときは、スイッチ401とスイッチ403とが開状態となった後に、スイッチ402を閉状態とする。一方、キャパシタ群41、42を直列接続から並列接続に切り替えるときは、スイッチ402が開状態となった後に、スイッチ401とスイッチ403とを閉状態とする。 【0038】また、スイッチ401、402、403は、主蓄電装置4を充電するときにはキャパシタ群41、42を並列状態に切り替える。すなわち、車両が回生制動時に、スイッチ401とスイッチ403とを閉状態にし、スイッチ402が開状態にして、車両駆動電動機6が発生した回生電力を主蓄電装置4に回生し、充電する。 【0039】図2は、本発明の実施の形態の電源装置の主蓄電装置4の詳細な構成を示すブロック図である。図2では図1と異なり、キャパシタ群41とキャパシタ群42とが直列に接続されている状態を示してある。 【0040】キャパシタ群41、42は、15個の電気二重層キャパシタセルを直列に接続したものを、3組並列に接続して構成されている。一方、キャパシタ群43は、25個の電気二重層キャパシタセルを直列に接続したものを、2組並列接続して、さらにこれを5個直列に接続した後、3組並列に接続して構成されている。すなわち、キャパシタ群41、42は、直列方向には15個のキャパシタセルが接続されており、各々45個のキャパシタセルが使用されている。一方、キャパシタ群43は、直列方向には250個のキャパシタセルが接続されており、750個のキャパシタセルで構成されている。 【0041】よって、スイッチ401、402、403により、キャパシタ群41、42が並列に接続されているとき、主蓄電装置4は265個のキャパシタセルが直列に接続された電圧を出力し、キャパシタ群41、42が直列に接続されているとき、主蓄電装置は280個のキャパシタセルは直列に接続された電圧を出力している。 【0042】この各々のキャパシタセル411a、411b、411c等にはそれぞれ過充電防止回路412a、412b、412c等が並列に接続されている。この過充電防止回路412a等は各キャパシタセルの満充電電圧を規定しており、各キャパシタセルが満充電電圧に達すると、充電電流を過充電防止回路412a等にバイパスして、各キャパシタセルの電圧が上がりすぎないように制御している。これは、各キャパシタセルの製造ばらつき、漏れ電流のばらつき、経時変化、温度条件等により、各キャパシタセルの静電容量等の特性にばらつきが生じる。この静電容量がばらついて、充電される電気量がまちまちな状態のまま放電を開始すると、キャパシタセルにより充放電サイクルでの電圧変化の振幅が異なり、この振幅が大きくなるキャパシタセルに負担がかかり、早期に劣化してしまうことから、充電完了状態、すなわち放電の初期状態のキャパシタセル間の特性を合わせるためである。 【0043】図3は、本発明の実施の形態のキャパシタセル過充電防止回路412a等の、ツェナーダイオードを用いた構成の一例を示す回路図である。キャパシタセル411aにはツェナーダイオード(ZD)が接続されており、キャパシタセルの電圧がツェナー電圧を超えると、キャパシタセルを充電する電流(Ic)はキャパシタセル411aをバイパスしてツェナーダイオード(ZD)に流れ(Ib)、キャパシタセル411aには流れないことから、キャパシタセル411aの電圧はツェナー電圧を超えることはない。 【0044】さらに、このバイパスされた充電電流(Ib)により動作するように、ツェナーダイオード(ZD)と直列にフォトカプラ(D)を配置する。このフォトカプラ(D)によりキャパシタセルが満充電電圧に達したことを検出して、満充電検出信号を出力し、充放電の制御をすることができる。 【0045】図4は、本発明の実施の形態の電気二重層キャパシタセルの放電状態、すなわち主蓄電装置4の時間による電圧の変化を示す図である。 【0046】放電初期状態(満充電状態)において、主蓄電装置4の出力電圧がV1から放電を始め、徐々に電圧が低下してくる。主蓄電装置4の出力電圧が直列並列切替電圧(V0)になると、電圧監視回路40がこれを検出し、スイッチ401、402、403を切り替え、キャパシタ群41、42を通常時の並列接続から直列接続に切り替える。これにより主蓄電装置4の出力電圧は満充電状態の出力電圧(V1)に近くなり、再度この電圧から放電が開始される。これにより車両駆動電動機6の効率を低下させずにキャパシタに充電された電力を効率的に使用することができる。 【0047】この直列並列切替電圧(V0)は、車両駆動電動機6の効率が一定範囲に保持される性能許容電圧を考慮して定められる。この満充電電圧と直列並列切替電圧との差(V1−V0)は、上述したキャパシタ群の並列から直列への切替により直列に接続される数が増加するキャパシタセル数の差に起因する。本実施の形態では、直列に接続されるキャパシタセル数は、並列状態で265個であり、直列状態で280個である。また、1セルの満充電時の管理電圧は2.7Vであるので、充電初期状態の主蓄電装置4の出力電圧は約715Vとなる、本実施の形態で使用する車両駆動電動機6の性能許容電圧は定格電圧の95%なので、直列並列切替電圧(V0)を約680Vに設定すればよい。このときキャパシタセルを直列接続しても主蓄電装置4の最大出力電圧(V1)である715Vを越えないように、直列接続時のキャパシタセルの接続数を決定しなければならない。 【0048】直列並列切替電圧(V0)時のキャパシタセルの出力電圧は2.57Vなので、直列接続時には約280個のキャパシタセルを直列接続すると都合がよい。 【0049】上述した本発明の実施の形態はエンジン、発電器を搭載したハイブリッド型電気自動車に本発明に係る電源装置を適用したものであるが、本発明は発電機を搭載しない電気自動車の電源装置にも適用することができる。この場合、エンジン1、発電機2を設けずに、固定的に設けられた電源からコンバータ3を介して主蓄電装置4を充電するように構成すればよい。 【0050】このように、本発明の実施の形態では、主蓄電装置を、各々複数の電気二重層キャパシタセルを備える第1のキャパシタ群41と、第2のキャパシタ群42と、第3のキャパシタ群43とに分割して、第1のキャパシタ群41の正極と第2のキャパシタ群42の正極とを第1のスイッチ401を介して接続し、第1のキャパシタ群41の正極と第2のキャパシタ群42の負極とを第2のスイッチ402を介して接続し、第1のキャパシタ群の負極と第2のキャパシタ群の負極とを第3のスイッチ403を介して接続して、第1のキャパシタ群41の負極と第3のキャパシタ群43の正極とを接続し、第2のキャパシタ群42の正極と第3のキャパシタ群43の負極とから、主蓄電装置4の出力が取り出せるように構成して、主蓄電装置4の放電の初期状態では、第1のスイッチ401と第3のスイッチ403とを閉状態に、第2のスイッチ402を開状態にすることにより、第1のキャパシタ群41と第2のキャパシタ群42とを並列に接続し、電圧監視回路40が主蓄電装置4の電圧が低下したことを検出すると、第2のスイッチ402を閉状態に、第1のスイッチ401と第3のスイッチ403とを開状態にすることにより、第1のキャパシタ群41と第2のキャパシタ群42とを直列に接続したので、キャパシタに蓄積された電力を無駄にすることなく使用できると共に、キャパシタに蓄積された電力を電動機が効率よく使用できる電圧領域に蓄電装置の出力電圧を制御することができる。また、キャパシタ群41、42を並列接続から直列接続に変えるときの電圧上昇を抑制し、車両駆動電動機6が効率よくキャパシタに蓄積された電力を使用できる電圧領域に、主蓄電装置4の出力電圧を制御することができる。 【0051】また、スイッチ401、402、403は、第1のキャパシタ群41と第2のキャパシタ群42とを並列接続から直列接続に切り替えるときは、スイッチ401とスイッチ403とが開状態となった後に、スイッチ402を閉状態として、キャパシタ群41、42を直列接続から並列接続に切り替えるときは、スイッチ402が開状態となった後に、スイッチ401とスイッチ403とを閉状態とするように切り替わるので、切替時に第1のキャパシタ群41や第2のキャパシタ群が短絡することがなく、キャパシタ群の急激な放電を防止することができ、キャパシタセルの破損を防止できると共に、一時的な大電流による周辺回路の破損も防止することができる。 【0052】また、スイッチ401、402、403は、主蓄電装置4を充電するときには、スイッチ401とスイッチ403とを閉状態と、スイッチ402が開状態として、第1のキャパシタ群41と第2のキャパシタ群42とを並列状態に切り替えるので、発電機2で発生した電力をコンバータ3で変換する電圧を抑制して主蓄電装置4に充電できることから、主蓄電装置4の充電時のエネルギー損失を小さくして、エネルギー効率を上昇させることができる。 【0053】また、第1のキャパシタ群41と第2のキャパシタ群42とを直列に接続したときの主蓄電装置4の出力電圧が、主蓄電装置4の(第1のキャパシタ群41と第2のキャパシタ群42との並列接続状態の)満充電状態での出力電圧を越えない電圧で、スイッチ401、402、403が切り替えられるので、キャパシタに蓄積された電力を電動機が効率よく使用できる電圧領域に蓄電装置の出力電圧を制御することができる。 【0054】また、キャパシタセルの電圧が所定の電圧に達したら充電電流をバイパスする電圧監視回路を、キャパシタセルに並列に接続したので、静電容量のばらつきにより、充電される電気量が不揃いになることを防止し、キャパシタセルの充電完了時の電気量を揃えて放電を開始することから、キャパシタセルによる充放電サイクルでの電圧変化の振幅を揃えることができ、特定のキャパシタセルに負担をかけることがなく、キャパシタセルの早期劣化を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393013560 【氏名又は名称】株式会社岡村研究所 【識別番号】000003908 【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月16日(2000.10.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075513 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−125303(P2002−125303A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月26日(2002.4.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−315768(P2000−315768) |
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