| 【発明の名称】 |
車両用高周波方式電源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 伸一
【氏名】笹森 貞知
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| 【要約】 |
【課題】ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、小型化、軽量化、低コスト化を図ること。
【解決手段】直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュール10を冷却する半導体冷却ユニット2aと、変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および変換された電圧を所望の電圧に変換するトランス3aとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、半導体冷却ユニット2aの直上に、リアクトルおよびトランス3aを配置し、リアクトルおよびトランス3aを配置している部屋を半開放された部屋6aとして、当該部屋6aに外気を供給するダクト7を設け、装置本体の天井部に、リアクトルおよびトランス3aで発生して外気により導かれる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータ9を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、前記変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および前記変換された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、前記半導体冷却ユニットの直上に、前記リアクトルおよびトランスを配置し、前記リアクトルおよびトランスを配置している部屋を半開放された部屋として、当該部屋に外気を取入れて供給するダクトを設け、装置本体の天井部に、前記リアクトルおよびトランスで発生して前記外気により導かれる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータを設けて成ることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。 【請求項2】 前記請求項1に記載の車両用高周波方式電源装置において、前記放熱用のベンチレータに放熱用の冷却フィンを取付け、当該放熱用の冷却フィンに前記リアクトルおよびトランスを取付けていることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。 【請求項3】 直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、前記変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および前記変換された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィンを直接取付け、前記冷却フィンにより、開放された部屋と密閉された部屋とに仕切り、前記密閉された部屋に前記半導体モジュールを取付けると共に、前記開放された部屋に前記リアクトルおよびトランスを取付け配置し、前記半導体モジュールと前記リアクトルおよびトランスとの間の配線を、前記放熱用の冷却フィンに設けられた配線貫通用穴を通して施して成ることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。 【請求項4】 前記請求項3に記載の車両用高周波方式電源装置において、前記放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプを用いていることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。 【請求項5】 直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、前記変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および前記変換された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、前記半導体冷却ユニットの中に、前記リアクトルおよびトランスを組込み、前記半導体冷却ユニットを装置本体に取付けると、前記リアクトルおよびトランスが開放または半開放された部屋へ配置されるように前記装置本体の箱枠構造として成ることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄道車両の床下に取り付けられ、鉄道車両に電源を供給する車両用電源装置に係り、特にノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、小型化、軽量化、低コスト化を図るようにした車両用高周波方式電源装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、車両用電源装置は、例えば鉄道車両の床下に取り付けられ、鉄道車両に電源を供給するものである。 【0003】この車両用電源装置は、直流電圧を3相の交流電圧に変換する半導体素子からなる半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、変換された電圧の波形を整形する交流リアクトル(以下、単にリアクトルと称する)、および変換された電圧をユーザーの要求する所望の電圧に変換するインバータトランス(以下、単にトランスと称する)とから構成されている。 【0004】図7は、この種の従来の車両用電源装置の機器配置構成例を示す平面図である。 【0005】図7に示すように、車両用電源装置1は、半導体冷却ユニット2と、リアクトルおよびトランス3と、その他の電気品(電気・電子部品)5とが、それぞれ図示のように配置されている。 【0006】また、半導体モジュール2とリアクトルおよびトランス3との間には、配線4が施されており、さらにリアクトルおよびトランス3は、他の電気品5とは隔離して開放された部屋6に配置されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来の車両用電源装置においては、装置におけるリアクトルおよびトランス3の占める割合は大きいものとなっている。車両用電源装置1の外形寸法および質量は、このリアクトルおよびトランス3によるところが大きく、車両用電源装置1の質量が1000kgを超えることが多くなっている。そのため、車両にこのような車両用電源装置1を搭載する際には、車両メーカが車両の左右バランスをとるのに苦労をしているのが実情である。 【0008】また、補助電源装置を組み立てる際にも、リフタ等の専用工具が必要であり、組立作業性の上でも影響を及ぼしている。 【0009】さらに、リアクトルおよびトランス3は発熱するために、他の電気品5とは隔離して開放された部屋6に配置する必要があり、雨水の侵入も考慮して防水処理も必要となることから、コスト的にも高いものになっている。 【0010】そこで、最近では、車両用電源装置に収納されるリアクトルおよびトランスを小型化し、防水構造も簡略化することが可能であれば、小型・軽量・低コストの電源装置を提供することができることから、車両用高周波方式電源装置の開発が強く望まれてきている。 【0011】しかしながら、この種の車両用高周波方式電源装置を実現するに当たっては、次のような種々の解決すべき課題がある。 【0012】(a)高調波電流による配線(電線)の発熱、および装置内の温度上昇による電気品の寿命低下。 【0013】(b)高調波電流は、他の電気品に有害なノイズを発生するために、装置外はもとより装置内でも配線を長く引き回すことができない。 【0014】(c)リアクトルおよびトランスの防水構造を簡略化するための装置の箱枠構造。 【0015】以上のような課題をクリアするために、排熱効率の良い箱枠構造、および最短長さで配線を行なうことが可能な機器配置を考慮することが重要である。 【0016】本発明の目的は、半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットとリアクトルおよびトランスの配置を改良して、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、小型化、軽量化、低コスト化を図ることが可能な車両用高周波方式電源装置を提供することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に対応する発明では、直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および変換された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、半導体冷却ユニットの直上に、リアクトルおよびトランスを配置し、リアクトルおよびトランスを配置している部屋を半開放された部屋として、当該部屋に外気を取入れて供給するダクトを設け、装置本体の天井部に、リアクトルおよびトランスで発生して外気により導かれる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータを設けている。 【0018】従って、請求項1に対応する発明の車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニットの直上に、リアクトルおよびトランスを配置することにより、半導体モジュールとリアクトルおよびトランスとの間に流れる高調波電流の流れる配線を最短配線とすることが可能となるため、高調波電流による有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。また、リアクトルおよびトランスで発生した熱を、外気取り入れ用のダクトと装置本体の天井部に設けられたベンチレータとによって装置本体の外部へ排出することにより、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となるため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。 【0019】また、請求項2に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の車両用高周波方式電源装置において、放熱用のベンチレータに放熱用の冷却フィンを取付け、当該放熱用の冷却フィンにリアクトルおよびトランスを取付けている従って、請求項2に対応する発明の車両用高周波方式電源装置においては、放熱用のベンチレータに放熱用の冷却フィンを取付け、当該冷却フィンにリアクトルおよびトランスを取付けることにより、リアクトルおよびトランスで発生した熱の装置本体の外部への排熱効率を向上させることができる。 【0020】一方、請求項3に対応する発明では、直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および変換された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィンを直接取付け、冷却フィンにより、開放された部屋と密閉された部屋とに仕切り、密閉された部屋に半導体モジュールを取付けると共に、開放された部屋にリアクトルおよびトランスを取付け配置し、半導体モジュールとリアクトルおよびトランスとの間の配線を、放熱用の冷却フィンに設けられた配線貫通用穴を通して施している。 【0021】従って、請求項3に対応する発明の車両用高周波方式電源装置においては、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィンを直接取付け、当該冷却フィンによって開放された部屋と密閉された部屋とに仕切り、密閉された部屋に半導体モジュールを取付け、開放された部屋にリアクトルおよびトランスを取付け配置することにより、リアクトルおよびトランスで発生した熱を、冷却フィンおよび開放された部屋から装置本体の外部へ排出して、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となるため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。 また、半導体モジュールとリアクトルおよびトランスとの間の配線を、冷却フィンに設けられた配線貫通用穴を通して施すことにより、半導体冷却ユニットのフレームが無くなるため、装置本体の軽量化を図ることができる。 【0022】また、請求項4に対応する発明では、上記請求項3に対応する発明の車両用高周波方式電源装置において、放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプを用いている。 【0023】従って、請求項4に対応する発明の車両用高周波方式電源装置においては、放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプを用いることにより、半導体モジュールおよびリアクトルおよびトランスの冷却効率を向上させることができる。 【0024】一方、請求項5に対応する発明では、直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、変換された電圧の波形を整形するリアクトル、および変換された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、半導体冷却ユニットの中に、リアクトルおよびトランスを組込み、半導体冷却ユニットを装置本体に取付けると、リアクトルおよびトランスが開放または半開放された部屋へ配置されるように装置本体の箱枠構造としている。 【0025】従って、請求項5に対応する発明の車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニットの中に、リアクトルおよびトランスを組込み、半導体冷却ユニットを装置本体に組込んだ時にリアクトルおよびトランスが開放または半開放された部屋へ配置されるように装置本体の箱枠構造とすることにより、リアクトルおよびトランスで発生した熱を、開放または半開放された部屋から装置本体の外部へ排出して、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となるため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。また、半導体冷却ユニットの中に、リアクトルおよびトランスを組込むことにより、半導体モジュールとリアクトルおよびトランスとの間に流れる高調波電流の流れる配線を最短配線とすることが可能となるため、高調波電流による有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。さらに、半導体冷却ユニットは装置本体の外部で組立することが可能となるため、半導体冷却ユニットの組立作業性も向上させることができる。 【0026】 【発明の実施の形態】本発明の車両用高周波方式電源装置は、高周波方式により小型化されたリアクトルおよびトランスと半導体ユニットとの配置位置を直近にすることにより、高調波電流の流れる配線の長さを最短にし、リアクトルおよびトランスで発生した熱を効率良く排熱する構成としているものである。 【0027】以下、上記のような考え方に基づく本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 【0028】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を示す断面図である。 【0029】図1において、車両用高周波方式電源装置1aは、半導体冷却ユニット2aの直上に、リアクトルおよびトランス3aを配置して、半導体冷却ユニット2aとリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4aの長さを最短にしている。 【0030】また、リアクトルおよびトランス3aを、その他の電気品5aと仕切った構成としている。 【0031】さらに、リアクトルおよびトランス3aを配置している部屋を半開放された部屋6aとし、この部屋6aに装置本体の底部側から外気を取入れて供給するダクト7を設けている。 【0032】一方、半導体冷却ユニット2aの側面側には、放熱用の冷却フィン8を取付けている。 【0033】また、装置本体の天井部には、リアクトルおよびトランス3aで発生して上記外気により導かれる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータ9を設けている。 【0034】次に、以上のように構成した本実施の形態による車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニット2aの直上に、リアクトルおよびトランス3aを配置していることにより、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電流の流れる配線4aを最短配線とすることが可能となる。このため、高調波電流によるその他の電気品5aに与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。 【0035】また、半導体のモジュール10で発生した熱は、半導体冷却ユニット2aに取付けられた冷却フィン8から装置の外部に排熱され、さらにリアクトルおよびトランス3aで発生した熱は、ダクト7から供給される外気と装置本体の天井部に設けられたベンチレータ9により装置の外部に排熱される。 【0036】すなわち、半導体モジュール10の発熱を半導体冷却ユニット2aの冷却フィン8から装置外部へ排出し、リアクトルおよびトランス3aの発熱をダクト7と装置天井部に設けられたベンチレータ9により装置外部へ排出していることにより、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となる。このため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。 【0037】さらに、リアクトルおよびトランス3aを配置した部屋6aを半開放の部屋とし、外部からの雨水の侵入がし難い構造としていることにより、リアクトルおよびトランス3aの防水構造を軽減することができ、リアクトルおよびトランス3aの低コスト化を図ることができる。 【0038】上述したように、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、低コスト化を図ることが可能となる。 【0039】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそれぞれ示している。 【0040】図2において、車両用高周波方式電源装置1bは、半導体冷却ユニット2bの直上に、リアクトルおよびトランス3aを配置し、半導体冷却ユニット2bとリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4bの長さを最短にしている。 【0041】ここで、特に半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の高調波電流の流れる配線4bをより一層最短配線とするように、電線結合部をワンタッチ式のソケットタイプカプラ12として、半導体冷却ユニット2bを取付けると同時に配線が結合されるようにしている。 【0042】一方、リアクトルおよびトランス3aを、その他の電気品5aと仕切った構成としている。 【0043】また、リアクトルおよびトランス3aを配置している部屋を半開放された部屋6aとし、この部屋6aに装置本体の底部側から外気を取入れて供給するダクト7を設けている。 【0044】一方、半導体冷却ユニット2bの側面側には、放熱用の冷却フィン8を取付けている。 【0045】また、装置本体の天井部には、リアクトルおよびトランス3aで発生して上記外気により導かれる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータ9aを設けている。 【0046】さらに、上記放熱用のベンチレータ9aに放熱用の冷却フィン11を取付け、この放熱用の冷却フィン11に上記リアクトルおよびトランス3aを取付けている。 【0047】次に、以上のように構成した本実施の形態による車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニット2bの直上に、リアクトルおよびトランス3aを配置していることにより、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電流の流れる配線4bを最短配線とすることが可能となる。このため、高調波電流によるその他の電気品5aに与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。 【0048】特に、この場合、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の高調波電流の流れる配線4bをより一層最短配線とするように、電線結合部をワンタッチ式のソケットタイプカプラ12として、半導体冷却ユニット2bを取付けると同時に配線が結合されるようにしていることにより、上記作用をより一層効果的に奏することができると共に、半導体冷却ユニット2bの組立作業性も向上させることができる。 【0049】また、半導体のモジュール10で発生した熱は、半導体冷却ユニット2bに取付けられた冷却フィン8から装置の外部に排熱され、さらにリアクトルおよびトランス3aで発生した熱は、ダクト7から供給される外気と装置本体の天井部に設けられたベンチレータ9により、装置の外部に効率良く排熱される。 【0050】すなわち、半導体モジュール10の発熱を半導体冷却ユニット2bの冷却フィン8から装置外部へ排出し、リアクトルおよびトランス3aの発熱をダクト7と装置天井部に設けられたベンチレータ9により装置外部へ排出していることにより、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となる。このため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。 【0051】特に、この場合、放熱用のベンチレータ9に放熱用の冷却フィン11を取付け、この冷却フィン11にリアクトルおよびトランス3aを取付けていることにより、リアクトルおよびトランス3aで発生した熱の装置の外部への排熱効率を向上させることができる。 【0052】さらに、リアクトルおよびトランス3aを配置した部屋6aを半開放の部屋とし、外部からの雨水の侵入がし難い構造としていることにより、リアクトルおよびトランス3aの防水構造を軽減することができ、リアクトルおよびトランス3aの低コスト化を図ることができる。 【0053】上述したように、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、低コスト化を図ることが可能となる。 【0054】さらに、リアクトルおよびトランス3aで発生した熱の装置の外部への排熱効率を向上させることが可能となる。 【0055】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を示す断面図であり、図1および図2と同一部分には同一符号を付してそれぞれ示している。 【0056】図3において、車両用高周波方式電源装置1cは、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィン8aを直接取付けている。 【0057】また、上記冷却フィン8aにより、開放された部屋6および半開放された部屋6aと、密閉された部屋とに仕切っている。そして、密閉された部屋側に、半導体モジュール10およびその他の電気品5aを取付け配置すると共に、開放された部屋6および半開放された部屋6aに、リアクトルおよびトランス3aを取付け配置している。 【0058】さらに、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4cを、図4に平面図を示すように、放熱用の冷却フィン8aに設けられた配線貫通用穴13を通して施して、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4cの長さを最短にしている。 【0059】次に、以上のように構成した本実施の形態による車両用高周波方式電源装置においては、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線を、冷却フィン8aに設けられた配線貫通用穴13を通して施していることにより、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電流の流れる配線4cを最短配線とすることが可能となる。このため、高調波電流によるその他の電気品5aに与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。 【0060】また、リアクトルおよびトランス3aで発生した熱は、冷却フィン8a、および開放された部屋6および半開放された部屋6aから装置の外部に排熱される。 【0061】すなわち、リアクトルおよびトランス3aの発熱を冷却フィン8a、および開放された部屋6および半開放された部屋6aにより装置外部へ排出していることにより、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となる。このため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。 【0062】さらに、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4cを、冷却フィン8aに設けられた配線貫通用穴13を通して施していることにより、半導体冷却ユニットのフレームが無くなるため、装置本体の軽量化を図ることができる。 【0063】上述したように、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、軽量化を図ることが可能となる。 【0064】(第4の実施の形態)図5は、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を示す断面図であり、図1乃至図4と同一部分には同一符号を付してそれぞれ示している。 【0065】図4において、車両用高周波方式電源装置1dは、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプ15を組込んだべ一ス14を取付けている。 【0066】また、上記ヒートパイプ15を組込んだべ一ス14により、開放された部屋6と、密閉された部屋とに仕切っている。そして、密閉された部屋側に、半導体モジュール10および図示しないその他の電気品を取付け配置すると共に、開放された部屋6に、リアクトルおよびトランス3a、およびヒートパイプ15を取付け配置して半導体冷却ユニット2cを構成している。 【0067】さらに、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4dを、ベース14に設けられた穴を通して施して、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4dの長さを最短にしている。 【0068】次に、以上のように構成した本実施の形態による車両用高周波方式電源装置においては、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線を、ベース14に設けられた穴を通して施していることにより、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電流の流れる配線4dを最短配線とすることが可能となる。このため、高調波電流によるその他の電気品に与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。 【0069】また、リアクトルおよびトランス3aで発生した熱は、ヒートパイプ15を組込んだべ一ス14、および開放された部屋6から装置の外部に排熱される。 【0070】ここで、特に放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプ15を用いていることにより、半導体モジュール10、およびリアクトルおよびトランス3aの冷却効率を向上させることができる。 【0071】すなわち、リアクトルおよびトランス3aの発熱をヒートパイプ15を組込んだべ一ス14、および開放された部屋6により装置外部へ排出していることにより、装置本体内の温度上昇をより一層効率良く抑えることが可能となる。このため、装置本体内の電線や電子・電気部品のより一層の長寿命化を図ることができる。 【0072】さらに、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4cを、ベース14に設けられた穴を通して施していることにより、半導体冷却ユニット2cのフレームが無くなるため、装置本体の軽量化を図ることができる。 【0073】上述したように、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、軽量化を図ることが可能となる。 【0074】さらに、半導体モジュール10、およびリアクトルおよびトランス3aの冷却効率を向上させることが可能となる。 【0075】(第5の実施の形態)図6は、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を示す断面図であり、図1乃至図5と同一部分には同一符号を付してそれぞれ示している。 【0076】図6において、車両用高周波方式電源装置1eは、半導体冷却ユニット2cの中に、リアクトルおよびトランス3aを組込んで、半導体冷却ユニット2cとリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4eの長さを最短にしている。 【0077】また、半導体冷却ユニット2cを装置本体に取付けると、リアクトルおよびトランス3aが開放または半開放された部屋6,6aへ配置されるように装置本体の箱枠構造としている。 【0078】さらに、半導体冷却ユニット2cの側面側には、放熱用の冷却フィン8を取付けている。 【0079】次に、以上のように構成した本実施の形態による車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニット2cの中に、リアクトルおよびトランス3aを組込んでいることにより、半導体モジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電流の流れる配線4eを最短配線とすることが可能となる。このため、高調波電流による図示しないその他の電気品に与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることができる。 【0080】また、半導体のモジュール10で発生した熱は、半導体冷却ユニット2cに取付けられた冷却フィン8から装置の外部に排熱され、さらにリアクトルおよびトランス3aで発生した熱は、開放または半開放された部屋6,6aから装置の外部に排熱される。 【0081】さらに、半導体冷却ユニット2cは装置本体の外部で組立することが可能となるため、半導体冷却ユニット2cの組立作業性も向上させることができる。 【0082】上述したように、本実施の形態による車両用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制しつつ、組立作業性も向上させることが可能となる。 【0083】(その他の実施の形態)上記実施の形態では、本発明を鉄道車両に適用する場合について説明したが、これに限らず、鉄道車両以外のその他の車両についても本発明を同様に適用して、前述の場合と同様の作用効果を得ることが可能である。 【0084】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用高周波方式電源装置によれば、半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユニットとリアクトルおよびトランスの配置を改良するようにしているので、高調波電流の流れる配線を最短の配線とすることができるため、装置内部および装置外部に、高調波電流によるノイズの影響を及ぼすことのないように極力抑えることが可能となる。 【0085】また、発熱源であるリアクトルおよびトランスの排熱効率を向上させることができるため、装置の箱内温度上昇を抑えて、装置内の電線や電気・電子部品の高寿命化を図ることが可能となる。 【0086】さらに、リアクトルおよびトランスの小型化、軽量化、低コスト化を図ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221177 【氏名又は名称】東芝トランスポートエンジニアリング株式会社 【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−95109(P2002−95109A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−273657(P2000−273657) |
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