| 【発明の名称】 |
電気車制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】戸田 伸一
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| 【要約】 |
【課題】回生ブレーキの信頼性や冗長性を向上させ、省スペース化および低コスト化が図れる電気車制御装置を提供することである。
【解決手段】回生運転中は、複数台のすべてのブレーキチョッパ7a〜7dを動作させる。そして、複数台のブレーキチョッパ7a〜7dのうちいずれかのブレーキチョッパ7a〜7dが故障したときは、ブレーキチョッパ開放器制御部10で故障したブレーキチョッパ7a〜7dのブレーキチョッパ開放器6を開く。これにより、故障したブレーキチョッパ7a〜7dのみ開放し、正常なブレーキチョッパ7a〜7dのみ動作させ、回生ブレーキの冗長性を向上させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気車を駆動する電動機を回生運転してブレーキをかけると共に空気ブレーキによりブレーキをかけるようにした電気車制御装置において、前記電動機に電源を供給する複数台のVVVFインバータと、前記電動機の回生エネルギーを消費するための複数台のブレーキ抵抗器と、各々のブレーキ抵抗器にそれぞれ設けられ前記ブレーキ抵抗器に流れる電流を制御する複数台のブレーキチョッパと、前記ブレーキチョッパを開放するためのブレーキチョッパ開放器と、故障したブレーキチョッパの前記ブレーキチョッパ開放器を開放するブレーキチョッパ開放器制御部とを備えたことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項2】 複数台のVVVFインバータにそれぞれ設けられ、各々のVVVFインバータを開放するためのインバータ開放器と、故障したVVVFインバータのインバータ開放器を開放するインバータ開放器制御部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。 【請求項3】 前記VVVFインバータと前記ブレーキチョッパとを一つの収納箱に収めたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気車制御装置。 【請求項4】 前記VVVFインバータと前記ブレーキチョッパとを一体化してインバータ装置を形成し、インバータ開放器制御部は、故障したインバータ装置のインバータ開放器を開放することを特徴とする請求項2に記載の電気車制御装置。 【請求項5】 回生運転中の前記VVVFインバータのフィルタコンデンサ電圧が所定値を超えたとき前記ブレーキチョッパを動作させるブレーキチョッパ制御部と、前記ブレーキチョッパ制御部が動作したとき前記電動機のブレーキトルクを絞る回生ブレーキ力制御部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気車制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両を駆動する電動機を回生運転してブレーキをかける機能を有した電気車制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、鉄道車両は電動機で駆動される。電動機にはVVVFインバータから可変電圧VVおよび可変周波数VFの電源が供給されて運転される。そして、電気車にブレーキをかける場合には、空気ブレーキに加えて回生運転による回生ブレーキがかけられる。 【0003】図6は、回生運転による回生ブレーキをかける部分の電気車制御装置の構成図である。通常運転中は、パンタグラフ1から主開放器2を介して電源が供給され、各々のインバータ開放器3a〜3dを介して各々のVVVFインバータ4a〜4dに電源が供給される。各々のVVVFインバータ4a〜4dは可変電圧可変周波数(VVVF)制御を行い、それぞれ電動機5a〜5dを制御する。 【0004】一方、回生運転の場合には、ブレーキチョッパ開放器6を閉じ、ブレーキチョッパ7により必要なブレーキ力に相当する電流を制御し、回生電流をブレーキ抵抗器8に供給する。これにより、回生運転による回生ブレーキを働かせるようにしている。また、回生エネルギーを消費してくれる他の力行する電気車が同一き電区間内に存在する場合には、主開放器2を介して回生エネルギーを同一き電区間内に返すようにしている。 【0005】そして、同一き電区間内に他の電気車が存在しない場合やブレーキ抵抗による回生エネルギーの消費で回生ブレーキが得られない場合には、空気ブレーキを働かせるようにしている。 【0006】このように、1台の電気車制御装置に対し1台のブレーキチョッパ7が設けられ、一般に、このブレーキチョッパ7はVVVFインバータ5a〜5dとは別の収納箱に収められて配置されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような従来の電気車制御装置では、1台の電気車制御装置に対し1台のブレーキチョッパ7が配置されているので、その1台のブレーキチョッパが故障するとブレーキ抵抗器8に回生電流を流すことができなくなる。 【0008】この状態で、回生エネルギーを消費してくれる他の力行する電気車が同一き電区間内に存在しない場合には、回生エネルギーを返すところがなくなるので、ブレーキはすべて空気ブレーキでまかなうことになる。 【0009】また、ブレーキチョッパ7およびブレーキ抵抗器8での回生ブレーキ中に、ブレーキチョッパ7が開放された場合には、回生エネルギーの消費が急になくなるので、電気車のブレーキ力が大きく変化し乗り心地が悪い。この場合、その分を空気ブレーキでまかなうので、特に高速域の場合にはブレーキシューが大きく磨耗する。 【0010】さらに、回生ブレーキの制御のし易さから回生ブレーキを多用し、空気ブレーキを簡略化したシステムにおいては、ブレーキの信頼性がブレーキチョッパ7の信頼性にかかっている。このことから、ブレーキチョッパ7が1台しか存在しないものでは、故障したときの冗長性がなくなりブレーキシステムの信頼性が低い。また、ブレーキチョッパ7がVVVFインバータ5a〜5dとは別の収納箱になっているので、電気車制御装置全体が大きくなり価格も高くなっている。 【0011】本発明の目的は、回生ブレーキの信頼性や冗長性を向上させ、省スペース化および低コスト化が図れる電気車制御装置を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる電気車制御装置は、電気車を駆動する電動機を回生運転してブレーキをかけると共に空気ブレーキによりブレーキをかけるようにした電気車制御装置において、前記電動機に電源を供給する複数台のVVVFインバータと、前記電動機の回生エネルギーを消費するための複数台のブレーキ抵抗器と、各々のブレーキ抵抗器にそれぞれ設けられ前記ブレーキ抵抗器に流れる電流を制御する複数台のブレーキチョッパと、前記ブレーキチョッパを開放するためのブレーキチョッパ開放器と、故障したブレーキチョッパの前記ブレーキチョッパ開放器を開放するブレーキチョッパ開放器制御部とを備えたことを特徴とする。 【0013】請求項1の発明に係わる電気車制御装置においては、回生運転中は、複数台のすべてのブレーキチョッパを動作させる。そして、複数台のブレーキチョッパのうちいずれかのブレーキチョッパが故障したときは、ブレーキチョッパ開放器制御部で故障したブレーキチョッパのブレーキチョッパ開放器を開く。これにより、故障したブレーキチョッパのみ開放し、正常なブレーキチョッパのみ動作させ、回生ブレーキの冗長性を向上させる。 【0014】請求項2の発明に係わる電気車制御装置は、請求項1の発明において、複数台のVVVFインバータにそれぞれ設けられ、各々のVVVFインバータを開放するためのインバータ開放器と、故障したVVVFインバータのインバータ開放器を開放するインバータ開放器制御部とを備えたことを特徴とする。 【0015】請求項2の発明に係わる電気車制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、複数台のVVVFインバータのうちいずれかのVVVFインバータが故障したときは、インバータ開放器制御部で故障したVVVFインバータのインバータ開放器を開き、正常なVVVFインバータのみ動作させて、電動機駆動の冗長性を向上させる。 【0016】請求項3の発明に係わる電気車制御装置は、請求項1または請求項2の発明において、前記VVVFインバータと前記ブレーキチョッパとを一つの収納箱に収めたことを特徴とする。 【0017】請求項3の発明に係わる電気車制御装置においては、請求項1または請求項2の発明の作用に加え、電動機を駆動するためのVVVFインバータと、電動機の回生エネルギーを消費するためのブレーキ抵抗器に流れる電流を制御するブレーキチョッパとを一つの収納箱に収めるので、ブレーキチョッパとして別の装置を持つことがなくなり全体のスペースを削減できる。 【0018】請求項4の発明に係わる電気車制御装置は、請求項2の発明において、前記VVVFインバータと前記ブレーキチョッパとを一体化してインバータ装置を形成し、インバータ開放器制御部は、故障したインバータ装置のインバータ開放器を開放することを特徴とする。 【0019】請求項4の発明に係わる電気車制御装置においては、請求項2の発明の作用に加え、インバータ装置のVVVFインバータまたはブレーキチョッパが故障したときは、インバータ開放器制御部で故障したVVVFインバータまたはブレーキチョッパを含むインバータ装置を開放する。これにより、故障したインバータ装置を開放し、正常なインバータ装置のみ動作させる。従って、電動機駆動の冗長性と回生ブレーキの冗長性を向上させ、さらにブレーキチョッパとして別の装置を持つことがなくなり全体のスペースを削減できる。 【0020】請求項5の発明に係わる電気車制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明において、回生運転中の前記VVVFインバータのフィルタコンデンサ電圧が所定値を超えたとき前記ブレーキチョッパを動作させるブレーキチョッパ制御部と、前記ブレーキチョッパ制御部が動作したとき前記電動機のブレーキトルクを絞る回生ブレーキ力制御部とを備えたことを特徴とする。 【0021】請求項5の発明に係わる電気車制御装置においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明の作用に加え、回生運転中のVVVFインバータのフィルタコンデンサ電圧が上昇したときに、ブレーキチョッパ制御部でブレーキチョッパを動作させる。また、回生ブレーキ力制御部で電動機のブレーキトルクを絞る制御を行う。その結果、フィルタコンデンサ電圧の上昇が抑えられ、ブレーキチョッパの動作時間を短くできる。また、ブレーキ抵抗器の発熱を抑えることができるので、ブレーキ抵抗器を小さくすることができる。さらに、回生運転中に負荷となる他の力行の電気車がなくなったときにも乗り心地良く回生ブレーキから空気ブレーキに切り換えることが可能となる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる電気車制御装置の構成図である。この第1の実施の形態は、図6に示した従来例に対し、複数台のブレーキチョッパ7a、7bおよびブレーキ抵抗器8a、8bを設け、ブレーキチョッパ7a、7bが故障したときは、ブレーキチョッパ開放器制御部9は、故障したブレーキチョッパ7a、7bのブレーキチョッパ開放器6a、6bを開放するようにしたものである。また、インバータ開放器制御部10は、故障したVVVFインバータ4a〜4dのインバータ開放器3a〜3bを開放するようにしている。 【0023】通常運転中は、パンタグラフ1から主開放器2および各々のインバータ開放器3a〜3dを介して各々のVVVFインバータ4a〜4dに電源が供給される。各々のVVVFインバータ4a〜4dは可変電圧可変周波数(VVVF)制御を行い、それぞれ電動機5a〜5dを制御する。 【0024】一方、回生運転の場合には、ブレーキチョッパ開放器6a、6bを閉じ、ブレーキチョッパ7a、7bにより必要なブレーキ力に相当する電流を制御し、回生電流をブレーキ抵抗器8a、8bに供給する。これにより、回生運転による回生ブレーキを働かせるようにしている。 【0025】すなわち、通常運転中には主開放器2およびインバータ開放器3a〜3dは閉じており、回生ブレーキが動作するとブレーキチョッパ開放器6a、6bが閉じ、ブレーキチョッパ7a、7bがスイッチング動作する。これにより、ブレーキ抵抗器8a、8bにて回生エネルギーが消費される。 【0026】この状態で、例えば、ブレーキチョッパ7aが故障したとすると、ブレーキチョッパ開放器制御部9によりブレーキチョッパ開放器6aを開いてブレーキチョッパ7aおよびブレーキ抵抗器8aを開放する。従って、回生ブレーキ中は故障していないブレーキチョッパ7bのみを動作させて回生ブレーキを継続することができる。 【0027】さらに、VVVFインバータ4aが故障したときはインバータ開放器制御部10によりインバータ開放器3aを開いてVVVFインバータ4aを開放し、VVVFインバータ4b、4c、4dを動作させて回生ブレーキを継続する。 【0028】ここで、VVVFインバータ4a〜4dとブレーキチョッパ7a〜7dとを一つの収納箱に収めて設置スペースを有効活用することも可能である。 【0029】また、VVVFインバータ4の直流側に昇圧チョッパを設け、電動機5の回生エネルギーの大きいときは、VVVFインバータ4の直流電圧を大きくするように昇圧チョッパを制御し、高速城まで大きな回生ブレーキ力が得られるようにしても良い。 【0030】また、複数台のブレーキチョッパ7のスイッチングタイミングをずらして動作させることにより、ブレーキチョッパ7およびブレーキ抵抗器8から発生する騒音と高調波を低減させることも可能である。 【0031】以上述べたように、第1の実施の形態によれば、2台のうちの1台のブレーキチョッパ7a、7bが故障しても回生を止めることなく動作を継続させることができ、回生ブレーキの冗長性が向上する。さらに、VVVFインバータ4a〜4dが1台故障しても回生を継続でき、回生ブレーキの冗長性が向上する。従って、空気ブレーキを動作させる必要がなくなる。 【0032】次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係わる電気車制御装置の構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、VVVFインバータ4a〜4dとブレーキチョッパ7a〜7dとを一体化してインバータ装置11a〜11dを形成し、インバータ開放器制御部10は、故障したインバータ装置11a〜11dのインバータ開放器3a〜3dを開放するようにしたものである。 【0033】通常運転中は、パンタグラフ1から主開放器2および各々のインバータ開放器3a〜3dを介して各々のインバータ装置11a〜11dのVVVFインバータ4a〜4dに電源が供給される。各々のVVVFインバータ4a〜4dは可変電圧可変周波数(VVVF)制御を行い、それぞれ電動機5a〜5dを制御する。 【0034】一方、回生運転の場合には、各々のVVVFインバータ4a〜4dは回生運転を行い、ブレーキチョッパ7a〜7dの動作により、回生電流をブレーキ抵抗器8a〜8dに供給する。これにより、回生運転による回生ブレーキを働かせる。 【0035】すなわち、通常運転状態ではインバータ開放器3a〜3dはすべて閉じていて、インバータ装置11a〜11dのVVVFインバータ4a〜4dにはすべて給電されている。回生ブレーキが動作すると、それぞれのインバータ装置11a〜11d内のブレーキチョッパ7a〜7dが動作し、それぞれに接続されたブレーキ抵抗器8a〜8dにて回生エネルギーが消費される。 【0036】この状態で、例えば、インバータ装置11aのブレーキチョッパ7aが故障したとすると、インバータ開放器制御部10によりインバータ開放器3aを開いてインバータ装置11aを開放し残りのインバータ装置11b〜11dにて回生運転を継続する。 【0037】さらに、インバータ装置11aのVVVFインバータ4aが故障したときも同様に、インバータ開放器制御部10によりインバータ開放器3aを開いてインバータ装置11aを開放し、残りのインバータ装置11b〜11dにて回生運転を継続する。 【0038】以上述べたように、第2の実施の形態によれば、どれか1台のブレーキチョッパ7a〜7dが故障しても残りのブレーキチョッパ7a〜7dを動作させることができるので、回生を継続することができ回生ブレーキの冗長性が向上する。また、ブレーキチョッパ7a〜7dをVVVFインバータ4a〜4dと一体化しインバータ装置11a〜11d内に含めたので、ブレーキチョッパ7a〜7dを別の収納箱に収納する必要がなくなりスペース効率も向上する.なお、以上の説明では、VVVFインバータ4a〜4dとブレーキチョッパ7a〜7dとを一体化してインバータ装置7cを形成した場合を示したが、VVVFインバータ4a〜4dとブレーキチョッパ7a〜7dとを一つの収納箱に収めた場合も同様に構成できる。 【0039】次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係わる電気車制御装置の構成図である。この第3の実施の形態は、回生ブレーキから空気ブレーキに円滑に切り換えが行えるように、ブレーキチョッパ7を動作させるブレーキチョッパ制御部12と、ブレーキチョッパ制御部12が動作したとき電動機5a〜5dのブレーキトルクを絞る回生ブレーキ力制御部13とを設けたものである。 【0040】通常運転中は、パンタグラフ1からインバータ装置11のVVVFインバータ4に電源が供給される。VVVFインバータ4は可変電圧可変周波数(VVVF)制御を行い、それぞれ電動機5a〜5dを制御する。 【0041】一方、回生運転の場合には、VVVFインバータ4は回生運転を行い、回生エネルギーを消費してくれる他の力行する電気車18が同一き電区間内に存在する場合には、主開放器2を介して回生エネルギーを同一き電区間内に返す。電気車18で消費する回生エネルギーが十分大きい場合は、VVVFインバータ4のフィルタコンデンサCの電圧は上昇することはなく、ブレーキチョッパ7は動作しない。 【0042】電気車18で消費する回生エネルギーが小さかったり、電気車18が存在しない場合はフィルタコンデンサCの電圧VCが上昇し、ブレーキチョッパ7が動作する。ブレーキチョッパ7の動作により、回生電流をブレーキ抵抗器8a〜8dに供給する。これにより、回生運転による回生ブレーキを働かせる。 【0043】ブレーキチョッパ制御部12は、インバータ装置11のVVVFインバータ11におけるフィルタコンデンサCの電圧VCを入力する。そして、回生運転中のVVVFインバータ4のフィルタコンデンサ電圧VCがブレーキチョッパオン電圧V1を超えたときにブレーキチョッパ7を動作させ、ブレーキチョッパオフ電圧V2未満になるとブレーキチョッパ7の動作を停止させる。回生ブレーキ力制御部13は、ブレーキチョッパ制御部12が動作したとき電動機5a〜5dのブレーキトルクを絞る制御を行う。 【0044】回生ブレーキ力制御部13は、ブレーキチョッパ制御部12からのオンオフ信号に基づいて電動機5のトルク絞りパターンを発生する電動機トルク絞りパターン発生部14と、電動機トルクが電動機ブレーキトルク指令値になるようにインバータを動作させるインバータ制御部15から構成され、電動機5の回生ブレーキ力を制御する。 【0045】一方、回生ブレーキ力演算部16は、電動機5の電流から回生ブレーキ力を演算し、空気ブレーキ力指令演算部17に出力する。空気ブレーキ力指令値演算部17は、回生ブレーキ力演算部16で演算された回生ブレーキ力とブレーキ力指令値とから空気ブレーキの補足分を演算する。 【0046】これにより、フィルタコンデンサ電圧VCの上昇が抑えられ、ブレーキチョッパ7の動作時間を短くでき、ブレーキ抵抗器8の発熱を抑えることができる。従って、ブレーキ抵抗器8を小さくすることができ、回生中に負荷となる他の力行の電気車18がなくなったときにも乗り心地良く回生ブレーキから空気ブレーキに切り換えることが可能となる。 【0047】図4はブレーキチョッパ7の動作説明図である。フィルタコンデンサ電圧VCがブレーキチョッパオン電圧V1に達するとブレーキチョッパ7のスイッチング素子がオンする。ブレーキチョッパ7のスイッチング素子がオンすると、回生電流がブレーキ抵抗器8に流れるためフィルタコンデンサ電圧VCが下がる。フィルタコンデンサ電圧VCがブレーキチョッパオフ電圧V2まで下がると、ブレーキチョッパ7のスイッチング素子がオフし、フィルタコンデンサ電圧VCが再び上がるという動作を繰り返す。 【0048】このようにブレーキチョッパ7が動作を始めると、回生ブレーキ力演算部13は電動機5のブレーキトルクを絞る動作を開始する。図5は、その動作を示す特性図である。ブレーキチョッパ7が動作を始めると同時に電動機ブレーキトルクを絞り始める。電動機ブレーキトルクが絞られると回生エネルギーは小さくなりフィルタコンデンサ電圧VCは下がりブレーキチョッパ7は動作を停止する。 【0049】一方、回生ブレーキ力演算部16で演算される回生ブレーキ力は小さくなるが、ブレーキトルク指令値は変化しないので電動機ブレーキトルクが絞られた分を補うように空気ブレーキ力指令演算部17で演算される空気ブレーキ力指令値が増加する。 【0050】以上述べたように、ブレーキチョッパ7は回生ブレーキから空気ブレーキに切り替える間のみ動作すれば良いので、ブレーキ抵抗器8は小型のものでよい。このような小型のブレーキ抵抗器8を取り付けるだけで負荷車18がなくなったときに、回生ブレーキ力をゆっくり絞り空制をゆっくり立ち上げることができる。従って、乗り心地良く回生ブレーキから空気ブレーキに切り替えることができる。従来のように負荷車18がなくなったときに回生ブレーキ力が瞬時になくなり、ブレーキ力が一瞬急激に小さくなり、乗り心地が悪くなることはない。 【0051】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回生ブレーキの冗長性や信頼性を上げることができ、電気車駆動システム全体のスペースとコストを削減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成12年8月21日(2000.8.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083231 【弁理士】 【氏名又は名称】紋田 誠
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| 【公開番号】 |
特開2002−64901(P2002−64901A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−249214(P2000−249214) |
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