トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般




【発明の名称】 電動車両
【発明者】 【氏名】品川 壮

【氏名】大橋 敏治

【氏名】池田 昌樹

【氏名】折笠 仁一

【要約】 【課題】電動車両の所定部位が故障している場合にメインスイッチを入れたまま電動車両から離れても第3者にメインスイッチを入れたまま電動車両が放置されていることを気づかせないようにできる。

【解決手段】モータ1の回転速度制御を行うアクセル信号を発生するアクセル2と、このアクセル信号を検知するアクセル信号検知手段3と、メインスイッチ4の入り状態で所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aである。メインスイッチ4入り状態においてアクセル信号検知手段3が切り状態又はアクセル信号検知手段3の切り状態が所定時間連続した場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータの回転速度制御を行うアクセル信号を発生するアクセルと、このアクセル信号を検知するアクセル信号検知手段と、メインスイッチの入り状態で所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態でアクセル信号検知手段が切り状態又はアクセル信号検知手段の切り状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする電動車両。
【請求項2】 モータの回転を検知するモータ回転検知手段と、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態でモータ回転検知手段が指定回転数以下の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段が指定回転数以下を検知している状態が所定時間連続している場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする電動車両。
【請求項3】 モータの駆動力の伝達を接続・解除するクラッチ状態検知手段と、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、インスイッチ入り状態でクラッチ解除状態又はクラッチ解除状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする電動車両。
【請求項4】 電動車両の停止中に入り状態となる電磁ブレーキと、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態で電磁ブレーキが入り状態又は電磁ブレーキの入り状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする電動車両。
【請求項5】 使用者の乗車状態を検知する人体検知センサと、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態で人体検知センサの切り状態又は人体検知センサの切り状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする電動車両。
【請求項6】 モータへ流れる電流を検知するモータ電流検知手段と、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態でモータ電流値が指定値以下の状態又はモータ電流値が指定値以下の状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする電動車両。
【請求項7】 警報装置に視覚的に報知する表示計を有しており、発音体による警報を行わない時に所定部位の故障を表示計で報知することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電動車両。
【請求項8】 表示計は発光体で構成されており、所定部位の故障の報知の際に発光体による発光出力を低下させることを特徴とする請求項7記載の電動車両。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池を利用した駆動用電源によりモータを回転して推進力を得るようにした電動車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から蓄電池を利用した駆動用電源によりモータを回転して推進力を得るようにした電動車両が知られており、従来の電動車両においては、メインスイッチが入り状態となった時に、制御回路やその他のセンサ等の故障を検出すると電動車両に備えた発音体により警報を行うようになっていて、所定部位の故障を使用者に知らせるようになっている。
【0003】ところが上記のような従来例にあっては、メインスイッチを入れたまま使用者が乗車していない状態で発音体が警報音を発するため、特に、メインスイッチを入れたまま使用者が電動車両から離れている状態において、発音体が警報音を発していると、発音体の警報により電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に知らしめることとなって、電動車両が盗難されるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電動車両の所定部位が故障している場合にメインスイッチを入れたまま電動車両から離れても第3者にメインスイッチを入れたまま電動車両が放置されていることを気づかせないようにできて盗難予防ができる電動車両を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る電動車両は、モータ1の回転速度制御を行うアクセル信号を発生するアクセル2と、このアクセル信号を検知するアクセル信号検知手段3と、メインスイッチ4の入り状態で所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aにおいて、メインスイッチ4入り状態でアクセル信号検知手段3が切り状態又はアクセル信号検知手段3の切り状態が所定時間連続した場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、メインスイッチ4入り状態においてアクセル信号検知手段3が切り状態又はアクセル信号検知手段3の切り状態が所定時間連続した場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0006】また、モータ1の回転を検知するモータ回転検知手段8と、メインスイッチ4入り状態において所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aにおいて、メインスイッチ4入り状態でモータ回転検知手段8が指定回転数以下の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段8が指定回転数以下を検知している状態が所定時間連続している場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設けて成ることを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、メインスイッチ4入り状態においてモータ回転検知手段8が指定回転数以下の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段8が指定回転数以下を検知している状態が所定時間連続している場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0007】また、モータ1の駆動力の伝達を接続・解除するクラッチ状態検知手段9と、メインスイッチ4入り状態において所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aにおいて、メインスイッチ4入り状態でクラッチ14解除状態又はクラッチ14解除状態が所定時間連続した場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設けて成ることを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、クラッチ14解除状態又はクラッチ14解除状態が所定時間連続した場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0008】また、電動車両Aの停止中に入り状態となる電磁ブレーキ10と、メインスイッチ4入り状態において所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aにおいて、メインスイッチ4入り状態で電磁ブレーキ10が入り状態又は電磁ブレーキ10の入り状態が所定時間連続した場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設けて成ることを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、電磁ブレーキ10が入り状態又は電磁ブレーキ10の入り状態が所定時間連続した場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0009】また、使用者の乗車状態を検知する人体検知センサ11と、メインスイッチ4入り状態において所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aにおいて、メインスイッチ4入り状態で人体検知センサ11の切り状態又は人体検知センサ11の切り状態が所定時間連続した場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設けて成ることを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、人体検知センサ11の切り状態又は人体検知センサ11の切り状態が所定時間連続した場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両Aの所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0010】また、モータ1へ流れる電流を検知するモータ電流検知手段12と、メインスイッチ4入り状態において所定部位の故障を報知する発音体5を有する警報装置6を備えた電動車両Aにおいて、メインスイッチ4入り状態でモータ電流値が指定値以下の状態又はモータ電流値が指定値以下の状態が所定時間連続した場合に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御する制御部7を設けて成ることを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、モータ電流値が指定値以下の状態又はモータ電流値が指定値以下の状態が所定時間連続した場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0011】また、警報装置6に視覚的に報知する表示計13を有しており、発音体5による警報を行わない時に所定部位の故障を表示計13で報知することが好ましい。このような構成とすることで、使用者が電動車両Aから離れている場合に電動車両Aの所定部位が故障している際に表示計13により視覚的に故障を報知することで、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0012】また、表示計13は発光体で構成されており、所定部位の故障の報知の際に発光体による発光出力を低下させることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成で発光体を発光させて表示計13による表示ができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】電動車両Aは図5及び図6に示すように、車体15の前部の左右に前輪16を設け、車体15の後部の左右に後輪17を設け、車体15に駆動機構18を搭載し、駆動機構18に設けた駆動源であるモータ1の駆動を駆動軸50に駆動伝達し、駆動軸50の駆動を後輪17に駆動伝達することで走行するように構成してある。車体15には運転者が座るための座面19と、運転時に運転者が足を載せるスペース51とを有している。車体15の座面19の下方位置にはモータ1に電力を供給するための駆動用電源である蓄電池21が載設してある。また、車体15の前部にハンドル20が設けてあり、ハンドル20部分にはアクセル2や電動車両Aの動作の種類(速度、前進、後進等)を操作するための操作パネル22が設けてある。
【0015】そして、運転者は座面19に座るとともに足を載せるスペース7に足を載せ、この状態でハンドル20を手で持って運転するものであり、ハンドル20部分に設けたアクセル2を操作するとモータ1の駆動が駆動輪である後輪17に伝達されて電動車両Aが走行するものであり、速度、前進、後進等は操作パネル22を操作して設定するものであり、また、ハンドル20を回転すると操舵方向が変わるようになっている。
【0016】運転者がアクセル2から手を放すとモータ1からの動力が切断され、電磁ブレーキ10により駆動輪である後輪17に制動力が働き、電動車両Aが停止するようになっている。
【0017】また、車体15には方向指示器23、前方照射器24などの灯火装置が備えてあり、操作パネル22に設けたスイッチ類を操作することで点灯するようになっている。また、車体15には機械式ブレーキ操作部26が設けてあって、機械式ブレーキ操作部26を操作することで、ブレーキシューにより車輪に機械的に制動をかけることができるようになっている。また、車体15には後方確認用のミラー27が設けてある。
【0018】図6、図7に示すように、操作パネル22には表示計13、発音体5が備えてあり、電動車両Aの情報を使用者(運転者)に報知するようになっている。表示計13は例えば複数のLEDのような発光体13aにより構成してあり、発音体5は例えばブザーにより構成してある。また、操作パネル22には速度調節ボリューム60、キースイッチよりなるメインスイッチ4、方向指示スイッチ61、ホーンスイッチ62、前後進切替スイッチ63等のスイッチ類が設けてある。
【0019】また、電動車両Aには使用者が座面19に座っているのを検知するための人体検知センサ11が設けてある。
【0020】車体15に搭載した駆動機構18は図8乃至図11に示すように駆動ケース内に内装してあり、モータ1に設けたモータ軸30にカップリング31を介して電磁ブレーキ10が接続してあり、この電磁ブレーキ10は車体15が停止した場合に停止状態を可能とするものである。モータ軸30には1段目の駆動歯車32が固定してあり、この1段目の駆動歯車32に1段目の被動歯車33が噛み合っている。1段目の被動歯車33にはセレーション穴34が設けてあり、セレーション穴34には図11に示すように凹凸部35が設けてある。
【0021】図9、図10に示すように1段目の被動歯車33の軸33aには筒体36が軸方向に移動自在に被嵌してあり、この筒体36の2段目の駆動歯車37が設けてあり、更に筒体36の端部(実施形態では2段目の駆動歯車37の端部)には噛み合い用凹凸38が設けてあり、筒体36はばね39により筒体36の端部がセレーション穴34内に押し込まれるばね力が付与してあり、噛み合い用凹凸38が凹凸部35に噛み合っている状態をばね39により保持するようになっていて、噛み合い用凹凸38が凹凸部35に噛み合うことで1段目の被動歯車33の駆動を2段目の駆動歯車37に伝達するようになっており、上記ばね39に抗して筒体36が移動した際に噛み合い用凹凸38が凹凸部35から外れ、1段目の被動歯車33から2段目の駆動歯車37への動力伝達を切断するようになっている。つまり、噛み合い用凹凸38と凹凸部35とでクラッチ14が形成してある。筒体36には外周部に係合溝部40が設けてある。
【0022】2段目の駆動歯車37には2段目の被動歯車41が噛み合っていて2段目の駆動歯車37からの動力が2段目の被動歯車41に伝達されるようになっている。2段目の被動歯車41には差動歯車部(ディファレンシャルギア)42が固定してある。差動歯車部42の遊星歯車43を介して駆動軸3に駆動が伝達されて駆動軸3に連結した後輪17が回転するようになっている。
【0023】図9、図10に示すように、駆動ケース28内にはカム軸45が回転自在に設けてあり、このカム軸45の中間部分にはねじ部46が刻設してあり、ねじ部46にガイド部材47の一端部に設けた雌ねじ部47aが螺合してあり、このガイド部材47の他端部が筒体36の外周部に設けた係合溝部40に係合してあり、カム軸45が回転するとガイド部材47の雌ねじ部47aがカム軸45の軸方向に移動してガイド部材47がカム軸45の軸方向に移動し、これにより筒体36を被動歯車33の軸33aに対して移動するようになっている。
【0024】カム軸45にはカム軸45を回転するためのアーム48が固着してあり、このアーム48の端部にリリースワイヤの一端部が固定してあり、このリリースワイヤの他端部にクラッチレバー14aに連結してある。クラッチレバー14aを操作することで、アーム48を回動してカム軸45を回し、ガイド部材47を移動して筒体36を移動することで、噛み合い用凹凸38が凹凸部35に噛み合うことでクラッチ14が接続された状態となり、駆動源であるモータ1及び電磁ブレーキ10からの動力が駆動軸3に伝達される。一方、クラッチレバー14aを他方向に操作することでアーム48を逆方向に回動してカム軸45を逆方向に回し、ガイド部材47を逆方向に移動して筒体36を逆方向に移動することで、噛み合い用凹凸38が凹凸部35から外れることでクラッチ14が切断された状態となり、モータ1及び電磁ブレーキ10からの動力が駆動軸3に伝達されなくなる。
【0025】図1には上記の構成の電動車両Aにおける制御ブロック図が示してある。図1中3はアクセル信号検知手段であり、モータ1の回転速度制御を行うためにアクセル2を操作することで発生するアクセル信号をアクセル信号検知手段3により検知して制御部7に入力するようになっている。また、図1中8はモータ回転検知手段であって本実施形態においてはロータリーエンコーダにより構成してあり、モータ回転検知手段8によりモータ1の回転を検知して制御部7に入力するようになっている。また、図1中9はモータ1の駆動力の伝達を接続・解除するクラッチ状態検知手段であり、前述のクラッチ14の接続・解除を検知して制御部7に入力するようになっている。また、図 中12はモータ1へ流れる電流を検知するモータ電流検知手段であり、モータ電流検知手段12によりモータ1へ流れる電流を検知して制御部7に入力するようになっている。更にまた、前述の電磁ブレーキ10の入り切り情報も制御部7に入力され、また、人体検知センサ11による電動車両Aへの使用者の乗車の有無の情報も制御部7に入力される。また、電動車両Aにはメインスイッチ4入り状態において所定部位(例えば制御部7を構成する制御回路やその他のセンサー等)の故障を報知する警報装置6が設けてあり、この警報装置6としては前述した発音体5、表示計13、方向指示器23に設けたウインカーライト等が使用される。
【0026】しかして、上記のような構成の電動車両Aにおいて、通常、使用者が電動車両Aを操作している時(つまりメインスイッチ4入りの時)に、制御部7やセンサー等が故障した場合には発音体5、表示計13、ウインカーライトよりなる警報装置6により故障が表示されるようになっている。つまり、発音体5による聴覚的な報知と、表示計13に備わるLEDやウインカーライトなどの発光体による視覚的な報知の両方により所定部位の故障が報知され、これにより運転中の使用者に聴覚、視覚の両方で故障を確実に知らせることができるようにしている。
【0027】ここで、表示計13に設けた前方照射器24などの灯火装置は通常は駆動用電源である蓄電池21の充電状態、走行時の充電池21の電池残量、前方照射器24などの灯火装置の点灯状態を使用者に知らせるためのものであるが、上記のようにメインスイッチ4入りの状態で乗車中において所定部位の故障を報知する際にも点灯あるいは点滅等により故障を報知するようになっている。
【0028】また、方向指示器23に設けたウインカーライトは方向指示スイッチ61を操作した際に操作した方のウインカーライトが点灯するようになっているが、上記のようにメインスイッチ4入りの状態で乗車中において所定部位の故障を報知する際にも点灯あるいは点滅等により故障を報知するようになっている。
【0029】また、発音体5としてはブザーが用いられており、通常メインスイッチ4オン時や、後進時や、方向指示器23の使用時に音を出すようになっているが、上記のようにメインスイッチ4入りの状態で乗車中において所定部位の故障を報知する際にも発音して故障を報知するようになっている。
【0030】ところで、上記のように、メインスイッチ4入りの状態で乗車中において所定部位の故障を報知する際は発音体5による聴覚的な報知と、表示計13に備わるLEDやウインカーライトなどの発光体による視覚的な報知の両方により所定部位の故障が報知するようになっているが、メインスイッチ4入り状態においてアクセル信号検知手段3が切り状態又はアクセル信号検知手段3の切り状態が所定時間連続した場合には発音体5による警報をおこなわないか又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御するようになっている。つまり、メインスイッチ4入り状態においてアクセル信号検知手段3が切り状態又はアクセル信号検知手段3の切り状態が所定時間連続した場合は電動車両Aから使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報が小さいか又は発音体5による警報を行わないように制御することで、放置されている電動車両Aがメインスイッチ4を入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにして盗難を防止するのである。
【0031】また、メインスイッチ4入り状態においてモータ回転検知手段8が指定回転数以下(例えばモータ回転数が30rpm以下)の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段8が指定回転数以下(例えばモータ回転数が30rpm以下)を検知している状態が所定時間連続している場合も、上記と同様に電動車両Aから使用者が離れているとみなして電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御する。
【0032】また、メインスイッチ4入り状態においてクラッチ状態検知手段9によりクラッチ14解除状態又はクラッチ14解除状態が所定時間連続した場合も、上記と同様に電動車両Aから使用者が離れているとみなして電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御する。
【0033】また、メインスイッチ4入り状態において電磁ブレーキ10が入り状態又は電磁ブレーキ10の入り状態が所定時間連続した場合も、上記と同様に電動車両Aから使用者が離れているとみなして電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御する。
【0034】また、メインスイッチ4入り状態において人体検知センサ11の切り状態又は人体検知センサ11の切り状態が所定時間連続した場合も、上記と同様に電動車両Aから使用者が離れているとみなして電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御する。
【0035】上記実施形態のものは図2又は図3に示すような制御フローチャートなり、メインスイッチ4が入りの状態で、アクセル信号検知手段3の切り状態が所定時間連続した場合、モータ回転検知手段8が指定回転数以下の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段8が指定回転数以下を検知している状態が所定時間連続している場合、クラッチ状態検知手段9によりクラッチ14解除状態又はクラッチ14解除状態が所定時間連続した場合、電磁ブレーキ10の入り状態又は電磁ブレーキ10の入り状態が所定時間連続した場合、人体検知センサ11の切り状態又は人体検知センサ11の切り状態が所定時間連続した場合のいずれの場合も電動車両Aから使用者が離れているとみなして電動車両の所定部位が故障している際に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御する例で説明しているが、上記アクセル信号検知手段3、クラッチ状態検知手段9、電磁ブレーキ10の入り状態の検知手段、人体検知センサ11のいずれか1つ又は複数を設け、いずれか1つ又は複数の手段の検知により電動車両Aから使用者が離れているとみなして電動車両Aの所定部位が故障している際に発音体5による警報をおこなわない又は発音体5による警報出力を低下させるように制御部7により制御するようにしてもよいものである。なお、図4にはアクセル信号検知手段3のみにより電動車両Aから使用者が離れていることを判定するようにした場合の制御フローチャートを示している。
【0036】そして、上記判定条件(つまりメインスイッチ4を入れたまま使用者が電動車両Aから離れていると見なされる判定条件)となった時には、発音体5による発音体5の警報出力を低下させるか、あるいは、発音体5の警報を止めて表示計13、ウインカーライトによる報知のみ又は表示計13のみによる表示による報知による警報となるように切り換えて盗難防止を図るのであるが、ここで、使用者が電動車両Aを降りてもそばにいる間は盗難防止機能を働かせる必要はないので、上記の判定条件となって一定時間継続した場合(例えば30秒)に発音体5による発音体5の警報出力を低下させるか、あるいは、表示計13、ウインカーライトによる報知のみ又は表示計13のみにでの報知による警報に切り換えるようにしてもよい。
【0037】なお、発音体5の警報出力を低下させる場合は、通常状態の10%程度の警報出力とする。
【0038】また、表示計13、ウインカーライトで発光体を発光させて警報する場合、発光出力を低下(例えば通常の50%程度に低下)させるといっそう盗難防止をすることができるものである。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、モータの回転速度制御を行うアクセル信号を発生するアクセルと、このアクセル信号を検知するアクセル信号検知手段と、メインスイッチの入り状態で所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態でアクセル信号検知手段が切り状態又はアクセル信号検知手段の切り状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けてあるので、メインスイッチ入り状態においてアクセル信号検知手段が切り状態又はアクセル信号検知手段の切り状態が所定時間連続した場合は電動車両から使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体による警報が小さいか又は発音体による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできて電動車両の盗難を防止することができるものである。
【0040】また、請求項2記載の発明にあっては、モータの回転を検知するモータ回転検知手段と、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態でモータ回転検知手段が指定回転数以下の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段が指定回転数以下を検知している状態が所定時間連続している場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けてあるので、メインスイッチ入り状態においてモータ回転検知手段が指定回転数以下の状態を検知している場合又はモータ回転検知手段が指定回転数以下を検知している状態が所定時間連続している場合は電動車両から使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体による警報が小さいか又は発音体による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできて電動車両の盗難を防止することができるものである。
【0041】また、請求項3記載の発明にあっては、モータの駆動力の伝達を接続・解除するクラッチ状態検知手段と、メインスイッチ入り状態で所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、クラッチ解除状態又はクラッチ解除状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けてあるので、クラッチ解除状態又はクラッチ解除状態が所定時間連続した場合は電動車両から使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体による警報が小さいか又は発音体による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできて電動車両の盗難を防止することができるものである。
【0042】また、請求項4記載の発明にあっては、電動車両の停止中に入り状態となる電磁ブレーキと、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態で電磁ブレーキが入り状態又は電磁ブレーキの入り状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けてあるので、電磁ブレーキが入り状態又は電磁ブレーキの入り状態が所定時間連続した場合は電動車両から使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体による警報が小さいか又は発音体による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできて電動車両の盗難を防止することができるものである。
【0043】また、請求項5記載の発明にあっては、使用者の乗車状態を検知する人体検知センサと、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態で人体検知センサの切り状態又は人体検知センサの切り状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けてあるので、人体検知センサの切り状態又は人体検知センサの切り状態が所定時間連続した場合は電動車両から使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体による警報が小さいか又は発音体による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできて電動車両の盗難を防止することができるものである。
【0044】また、請求項6記載の発明にあっては、モータへ流れる電流を検知するモータ電流検知手段と、メインスイッチ入り状態において所定部位の故障を報知する発音体を有する警報装置を備えた電動車両において、メインスイッチ入り状態でモータ電流値が指定値以下の状態又はモータ電流値が指定値以下の状態が所定時間連続した場合に発音体による警報をおこなわない又は発音体による警報出力を低下させるように制御する制御部を設けてあるので、モータ電流値が指定値以下の状態又はモータ電流値が指定値以下の状態が所定時間連続した場合は電動車両から使用者が離れているとみなし、電動車両の所定部位が故障している際に発音体による警報が小さいか又は発音体による警報を行わないように制御し、これにより、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできて、電動車両の盗難を防止することができるものである。
【0045】また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、警報装置に視覚的に報知する表示計を有しており、発音体による警報を行わない時に所定部位の故障を表示計で報知するので、使用者が電動車両から離れている場合に電動車両の所定部位が故障している際に表示計により視覚的に故障を報知することで、放置されている電動車両がメインスイッチを入れたまま放置されていることを第3者に気づかせないようにできるものである。
【0046】また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項7記載の発明の効果に加えて、表示計は発光体で構成されており、所定部位の故障の報知の際に発光体による発光出力を低下させるので、簡単な構成で発光体を発光させて表示計による表示ができるものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年6月30日(2000.6.30)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2002−27603(P2002−27603A)
【公開日】 平成14年1月25日(2002.1.25)
【出願番号】 特願2000−199919(P2000−199919)