| 【発明の名称】 |
走行車両 |
| 【発明者】 |
【氏名】根田 満夫
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| 【要約】 |
【課題】エンジンと電動モ−タとの複数の原動機を搭載したハイブリッド車両において、通常はエンジンの常時駆動により走行し、車両に一定以上の走行負荷が生じた時に電動モ−タを駆動することにより駆動力を増加するようにしたものがあるが、車両の走行負荷を検出する検出装置が走行負荷を精度良く検出しないと、電動モ−タにより適正に駆動力をアシストできない虞がある。
【解決手段】上記構成の車両において、エンジン3により駆動される油圧ポンプ15と油圧バルブ16との間の配管経路26中にオイルの圧力を検出する油圧検出装置27を設け、この油圧検出装置27と前記モ−タ23へ電力を供給する変圧装置28とを連動連繋すると共に、該油圧検出装置が一定以下の油圧の圧力減少を検出すると変圧装置28によりモ−タ23を駆動してエンジン3の駆動力をアシストする構成としてあることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一次原動機と二次原動機の駆動により車両を走行する走行車両であって、通常は一次原動機により常時駆動する構成とし、該一次原動機により駆動される油圧ポンプからの圧力を検出する油圧検出装置を設け、この油圧検出装置と前記二次原動機の駆動力を制御する駆動制御装置とを連動連繋すると共に、該油圧検出装置が所定の圧力減少を検出すると前記駆動制御装置により二次原動機を駆動して一次原動機の駆動力をアシストする構成としてあることを特徴とする走行車両。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、複数の原動機の駆動により走行する走行車両に関する。 【0002】 【従来の技術】複数の原動機を搭載したハイブリッド車両としては自動車などにおいて知られている。従来の公知技術では、通常はその複数の原動機のうち、一方側の一次原動機の常時駆動により走行し、そして、車両に一定以上の走行負荷が生じた時には、その走行負荷に応じて二次原動機を駆動することにより駆動力を増加するようにしたものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、車両の走行負荷を検出する検出装置が走行負荷を精度良く検出しないと、二次原動機により適正に駆動力をアシストできない虞がある。この発明は、所定の走行負荷がかかると、一次原動機に連動された油圧ポンプより送られる油の圧力で検知するようにし、二次原動機により駆動力を増加して、走行駆動力を適正に保つようにしたものである。 【0004】そのため、本発明は、次のような技術的手段を講じた。 【0005】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明における課題解決のための具体的手段は、一次原動機と二次原動機の駆動により車両を走行する走行車両であって、通常は一次原動機により常時駆動する構成とし、該一次原動機により駆動される油圧ポンプからの圧力を検出する油圧検出装置を設け、この油圧検出装置と前記二次原動機の駆動力を制御する駆動制御装置とを連動連繋すると共に、該油圧検出装置が所定の圧力減少を検出すると前記駆動制御装置により二次原動機を駆動して一次原動機の駆動力をアシストする構成としてあることを特徴とする。 【0006】 【発明の効果】従って、本発明によれば、一次原動機に連動された油圧ポンプからの油圧を検出する油圧検出装置により車両に所定の走行負荷がかかったことを検出する構成としてあるので、一次原動機の状態を適確に把握することができ、よって二次原動機により適正に駆動力をアシストでき、車両の走行駆動力を適正に保つことができる。 【0007】 【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1及び図2は、走行車両の一例として4条植歩行型田植機を示すものであり、この田植機(車体1)は左右一対の水田車輪2,2の駆動により走行する構成である。車体1の前部に一次原動機となるエンジン3を搭載し、エンジン3からの出力によりミッションケ−ス4、左右の走行エクステンションケ−ス5,5及び左右の走行チエンケ−ス6,6を介して該走行チエンケ−ス6,6に装着した前記左右の水田車輪2,2を駆動する。 【0008】ミッションケ−ス4の背部側には、主フレ−ム7の前端部を固着し、その主フレ−ム7の後端部には植付装置8及び苗載せタンク9等からなる作業装置10に動力を伝達する伝動ケ−スを兼ねた植付フレ−ム11を一体的に取り付け、更に、この植付フレ−ム11の後部には後部フレ−ム12を取り付けている。後部フレ−ム12は中途部を上側に湾曲して後端側を斜め後方上方に向けて延出している。そして、この後部フレ−ム12の上端部には操縦ハンドル13を突設している。 【0009】操縦ハンドル13の左右それぞれの把持部の下方にはサイドクラッチレバ−14,14を設け、このサイドクラッチレバ−の操作により左右一対の水田車輪2,2の左右一方の駆動を断ち、機体の方向修正、或は、機体を旋回させるようになっている。 【0010】ミッションケ−ス4の側部には油圧ポンプ15を、上面部には油圧バルブユニット16をそれぞれ設けている。油圧昇降シリンダ−17は、油圧式昇降装置を構成するもので、これを伸縮させると、左右のスイングア−ム18,18が同じ角度だけ前後に回動し、左右の車輪2,2が同じ量だけ機体に対して上下動し、機体が昇降する構成である。また、ロ−リング油圧シリンダ−19を伸縮させて左側の連結杆20の長さを変化させると、左側のスイングア−ム18が回動し、左側の車輪2のみが機体に対して上下動し、機体の左右方向の傾斜を変更させる。 【0011】前記ミッションケ−ス4からギヤボックス11aの入力部へ植付伝動軸22を介して動力を伝達する。伝達された動力は植付チエンケ−ス11b及び連結パイプ11c内の伝動軸を介して植付装置8に伝達する構成である。図3に示すように、エンジン3の近くには車両の走行駆動をアシストする電動モ−タ23が搭載されている。従って、この電動モ−タ23が、二次原動機となる。油圧ポンプ15はエンジン3からギヤ24a,24bを介して駆動される構成になっている。油圧ポンプ15と前記モ−タ23とはワンウエイクラッチ25を介して連動連結した構成としている。 【0012】図4において、油圧ポンプ15と油圧バルブユニット16間の配管経路26中にはオイルの圧力を検出する油圧検出装置27を設けてあり、そして、この油圧検出装置27は、前記モ−タ23へ電力を供給する変圧装置28に連動連繋してあり、該油圧検出装置27が一定以下のオイルの圧力減少を検出すると、変圧装置28の働きによりモ−タへ送られる電力がアップするようにし、該モ−タ23を強力に駆動してエンジンの駆動力をアシストする構成としてある。従って、前記変圧装置28が、モ−タ23の駆動力を制御する駆動制御装置となる。 【0013】つまり、作業中、湿田等で走行負荷或は油圧装置の負荷が大きくなってエンジンに負荷がかかりエンジン回転がダウンしたことを油圧ポンプより送られるオイルの圧力で検知し、モ−タを駆動してエンジンの駆動力を補助するものである。従って、これによると、エンジン回転がドロップして、走行不能に陥るなどの不具合を未然に防止することができる。なお、前記変圧装置28はバッテリ−29に接続される。 【0014】また、機体を昇降あるいは左右傾斜させるためにエンジン3と連動して駆動する油圧ポンプ15からの圧力を検出してエンジン3の負荷を検出するようにしているので、エンジン3の負荷を検出するための格別な検出装置が不要であり機体の軽量化、コンパクト化を図ることができると共に、この負荷を精度良く検出することができる。 【0015】図5に示す実施例は、油圧ポンプ15より油圧バルブ16(又は油圧昇降シリンダ−17)を経てミッションケ−ス4内へ返る配管戻り経路30中に発電機31を設け、油圧オイルの流れにより発電を行ない、バッテリ−29の充電を行なう構成としている。 【0016】また、図6においては、エンジンの他にモ−タによる補助駆動装置を有する歩行型田植機において、エンジン回転が低速時(スロットルレバ−が低の時)に、モ−タにより油圧の作動速度が遅くならないように最適な作動速度に保つよう構成する。 【0017】つまり、歩行型田植機においては、枕地での旋回時に機体をリフトさせるが、この時、一般的には、エンジン回転を下げるため、油圧の作動速度が低下する。かかる実施例では、エンジン回転を下げても油圧モ−タ33により油圧バルブ16を介して油圧昇降シリンダ−17に油を圧送するため、油圧の作動速度は低下せず、機体を素早くリフトでき、旋回も容易に行なうことができる。要するに、エンジン回転が一定以下に下がると、バイパス回路32を介してモ−タアシストでオイルを送るようにしたものである。 【0018】別実施例1(図7、図8)について説明する。ハイブリッド歩行型田植機において、モ−タ23の本体をフ−ド34より外側に突出させる。走行系はエンジン3で、植付系はモ−タ23で駆動させる構成である。つまり、エンジン3によりミッションケ−ス4、走行チエンケ−ス6を介して車輪2を駆動し、モ−タ23により植付伝動軸22を介して苗植付作業装置10を駆動する構成である。また、バッテリ−29は、前後バランスを考慮して本機の最前部に設けるとよい。 【0019】現行では、マフラ−35はフ−ド34の内側に位置してあり、フ−ド内の温度は高温になっている。これに加えてモ−タも熱を発するのでフ−ド内はかなりの高温になり、モ−タの効率も低下する。そこで、かかる別実施例1によれば、モ−タをフ−ドの外側に露出させることにより、フ−ド内に熱がこもらず、又、モ−タも冷却されるため、効率が低下しない。また、エンジンは走行系のみの負荷となるため、小馬力で小型のエンジンで足りることになる。 【0020】別実施例2(図9)について説明する。ハイブリッド歩行型田植機において、この実施例におけるモ−タ23は、機体の左右方向でマフラ−35の設置側とはエンジン3を挟む反対側位置に設置する。モ−タは駆動するとそれ自体も熱を発するとともに、あまり高温下ではその作業効率が悪くなる。従って、マフラ−の逆サイドにモ−タを設置することにより、マフラ−が発する熱によるモ−タへの影響を極力少なくすることができる。 【0021】別実施例3(図10)について説明する。ハイブリッド歩行型田植機において、この実施例におけるバッテリ−29は、車輪2の車軸より前方で、かつ、エンジン3よりも後方に位置させる。バッテリ−を車軸より前方に位置させることで、別実施例1ほどの効果は少ないが、前後バランスを良くすると共に、エンジンの後方に位置させることで機体全長をコンパクトにできる。 【0022】別実施例4(図11、図12)について説明する。ハイブリッド歩行型田植機において、エンジン3の始動時、アシストモ−タ23がセルモ−タとして働くように構成する。そのため、エンジン3とアシストモ−タ23との間にはセルモ−タ用ギヤボックス36を設けている。 【0023】そして、比較的重量の重いバッテリ−29をミッションケ−ス4の前部に搭載し、エンジン3をそれらの上部に設置する構成である。アシストモ−タがセルモ−タを兼用するので、専用のセルモ−タが不要となり、構成が簡素化されるとともに作業性が向上する。また、前後のバッテリ−とミッションケ−スを跨ぐ上部にわたってエンジンを設置することで、前後バランスを良好に保持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月30日(2000.6.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−17003(P2002−17003A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−199161(P2000−199161) |
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