| 【発明の名称】 |
インストルメントパネルのハ−ネス配置構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】板東 俊博
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| 【要約】 |
【課題】インストルメントパネルに電装部品の取付孔が明けてあり、これを蓋部材がぴったりと閉じている。この蓋を外してスピーカー等の電装部品を取り付けるときには、インストルメントパネル内の主ハ−ネスから分岐ハ−ネスを手際よく引き出すことが必要である。これがうまく行っていないので、インストルメントパネルをわざわざ車体から外して結線作業をおこなっている。このような作業は大物のインストルメントパネルの脱着をしなければならないので、非常に工数がかかる。
【解決手段】上述の課題に応えるために、分岐ハ−ネス11を湾曲させて係止部18を設置し、この部分を取付孔5および蓋部材6に接近させておく。一方、蓋部材6の裏側には、フック状の係止片22を設置し、分岐ハ−ネス11の係止部18に係止片22を引っかけてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インストルメントパネルの内部に主ハ−ネスが配置され、主ハ−ネスから枝分かれした分岐ハ−ネスがインストルメントパネルの各種電装部品に接続されている配線構造において、分岐ハ−ネスを湾曲させて係止部を構成し、分岐ハ−ネスの先端近くを仮固定部を介して主ハ−ネスに一体化させ、この仮固定部は一定値以上の力で分岐ハ−ネスが主ハ−ネスから分離する構造とされ、インストルメントパネルの一部に明けた電装部品の取付孔に蓋部材を合致させ、この蓋部材の裏面に設置した係止片に分岐ハ−ネスの係止部を保持させたことを特徴とするインストルメントパネルのハ−ネス配置構造。 【請求項2】 請求項1において、電装部品がスピーカーであることを特徴とするインストルメントパネルのハ−ネス配置構造。 【請求項3】 インストルメントパネルの内部に主ハ−ネスが配置され、主ハ−ネスから枝分かれした分岐ハ−ネスがインストルメントパネルの各種電装部品に接続されている配線構造において、分岐ハ−ネスを湾曲させて係止部を構成し、分岐ハ−ネスの先端近くを仮固定部を介して主ハ−ネスに一体化させ、この仮固定部は一定値以上の力で分岐ハ−ネスが主ハ−ネスから分離する構造とされ、インストルメントパネルの一部に明けた電装部品の取付孔に蓋部材を合致させ、取付孔の近くに係止部が配置され、蓋部材を外すと係止部を引っ張って分岐ハ−ネスが引き出せるように構成したことを特徴とするインストルメントパネルのハ−ネス配置構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】自動車のインストルメントパネルには、各種のオプション部品が取り付けられる。このような部品は、生産ラインでは装着されないで、ユーザの希望に応じて販売店で装着されるものがある。本発明は、このようなオプション部品の配線に関している。 【0002】 【従来の技術】一般的に、インストルメントパネルの内側に配置されている主ハ−ネスは、車体のパネル部材に固定されていて、それから分岐ハ−ネスが枝分かれしている。一方、インストルメントパネルに電装部品をオプション部品として取り付けるときには、あらかじめ準備された分岐ハ−ネスを電装部品に接続する。この電装部品は、たとえばスピーカーであり、それをはめ込むためにインストルメントパネルに取付孔が明けてある。この孔は、通常は蓋部材で閉じてある。分岐ハ−ネスをスピーカーに接続するときには、分岐ハ−ネスを取付孔に通して接続作業がおこなわれる。 【0003】上述のような先行技術においては、蓋部材を外したときに分岐ハ−ネスがどこにあるのかが分からないので、インストルメントパネルを車体に取り付けたままでは、電装部品との結線ができない。そこで、インストルメントパネルをわざわざ外して分岐ハ−ネスをを引出し、取付孔を通過させて電装部品に結線をしている。あるいは、電装部品側からの電線を取付孔に通して、分岐ハ−ネスに接続している。このような接続が終了してから、再び、インストルメントパネルを車体に取り付けている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述のようにインストルメントパネルのような大型ユニットの脱着をおこなうことは、作業工数が多大なものとなり、電装オプション部品の取付けに長時間を要すると共に、顧客が負担する費用の面でも不利である。さらに、このような大がかりな脱着作業では、作業者の熟練度合いが不十分であると、インストルメントパネルの固定箇所に傷をつける恐れがある。 【0005】 【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、上述のような課題を解決するために発案されたもので、請求項1の発明は、インストルメントパネルの内部に主ハ−ネスが配置され、主ハ−ネスから枝分かれした分岐ハ−ネスがインストルメントパネルの各種電装部品に接続されている配線構造において、分岐ハ−ネスを湾曲させて係止部を構成し、分岐ハ−ネスの先端近くを仮固定部を介して主ハ−ネスに一体化させ、この仮固定部は一定値以上の力で分岐ハ−ネスが主ハ−ネスから分離する構造とされ、インストルメントパネルの一部に明けた電装部品の取付孔に蓋部材を合致させ、この蓋部材の裏面に設置した係止片に分岐ハ−ネスの係止部を保持させたことを特徴としている。 【0006】蓋部材を外してそのまま引き離すと、係止片が分岐ハ−ネスの係止部を引っかけた状態で引っ張ることとなり、この力が仮固定部に作用してその値が一定値以上になると、分岐ハ−ネスが主ハ−ネスから分離させられる。この分離によって、係止片が分岐ハ−ネスを引き出すこととなり、分岐ハ−ネスは取付孔を通過して外部に露出する。その後、電装部品の端子に分岐ハ−ネスを接続し、引き続いて電装部品を取付孔にはめ込んで固定する。 【0007】上述のように、蓋部材を外す動作に連動して、分岐ハ−ネスが引き出されるので、分岐ハ−ネスをいちいち探すようなことが回避できる。このような単純な動作で分岐ハ−ネスが引き出されるので、インストルメントパネルを外すようなことは全く不要になり、作業性が大幅に簡素化され、同時に、顧客負担の費用低減に有効である。湾曲形状をした係止部であるから、蓋部材を取付孔にはめ込むときに、あらかじめ係止片で係止部を引っかけておけばよく、蓋部材の取り付け時の作業も簡単なものにすることができる。 【0008】請求項2の発明は、請求項1において、電装部品がスピーカーであることを特徴としている。 【0009】スピーカーのような部品は、しばしばオプション部品として後付けされるので、このように頻度の高い場合にとって、当発明は好都合である。 【0010】請求項3の発明は、インストルメントパネルの内部に主ハ−ネスが配置され、主ハ−ネスから枝分かれした分岐ハ−ネスがインストルメントパネルの各種電装部品に接続されている配線構造において、分岐ハ−ネスを湾曲させて係止部を構成し、分岐ハ−ネスの先端近くを仮固定部を介して主ハ−ネスに一体化させ、この仮固定部は一定値以上の力で分岐ハ−ネスが主ハ−ネスから分離する構造とされ、インストルメントパネルの一部に明けた電装部品の取付孔に蓋部材を合致させ、取付孔の近くに係止部が配置され、蓋部材を外すと係止部を引っ張って分岐ハ−ネスが引き出せるように構成したことを特徴としている。 【0011】請求項1の発明では、蓋部材の係止片で分岐ハ−ネスの係止部を引き出す形式であったが、請求項3の発明は、このような係止片を設けないで分岐ハ−ネスを引き出すものである。すなわち、蓋部材を開けると直ぐ傍に係止部があるので、ここを手またはフック状の工具で引っ張ることによって、分岐ハ−ネスを簡単に引き出して電装部品に接続するのである。ここでは、湾曲した係止部を取付孔および蓋部材の直ぐ近くに待機させておいて、蓋部材を開いたらその場で引き出すという考え方である。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図示の実施形態にしたがって、本発明をくわしく説明する。図1は、自動車の後方からみた縦断面図である。この実施形態は、インストルメントパネル1の上板2にスピーカーを取り付ける場合である。インストルメントパネル1は、主として上板2、前板3、横板4によってほぼ箱型をしており、ポリプロピレン樹脂で成形されている。上板2には取付孔5が明けられ、ここに蓋部材6がぴったりとはめこんである。そして、くわしくは図示していないが、インストルメントパネル1は車体の一部、すなわちダッシュパネル7やフロントピラ−8等に結合してある。 【0013】ワイヤーハーネス9は主ハ−ネス10、主ハ−ネス10から枝分かれした分岐ハ−ネス11および分岐ハ−ネス11に取り付けたカプラー12等が主な構成部材となっている。主ハ−ネス10は、インストルメントパネル1の内部に配置されており、ここではダッシュパネル3に、複数個の固定具13を用いて取り付けてある。固定具13の一例を図2に示してある。これは、リング部14に肉厚の取付片15が一体に成形されており、ダッシュパネル3に溶接した取付金具16が差し込まれて、ダッシュパネル3への取付けがなされている。主ハ−ネス10は自由に湾曲できるコルゲートチューブ17内に収容してあり、このチューブがリング部14内に通してある。なお、ここでは主ハ−ネス10がダッシュパネルに固定してある場合を示したが、場合によっては、インストルメントパネル1の内面に取り付けられている場合もある。 【0014】分岐ハ−ネス11は、湾曲させられたループ状の形とされ、この部分が係止部18とされている。分岐ハ−ネス11の先端近くを仮固定部19を介して主ハ−ネス10に一体化してある。仮固定部19は一定値以上の力で分岐ハ−ネス11が主ハ−ネス10から分離する機能を有するもので、ここでは多数のスリット20が設けられた粘着テープ21で、両ハーネス10、11が巻き付けてある。 【0015】蓋部材6の裏面には、フック状の係止片22が一体に成形してあり、ここに湾曲した係止部18が引っかけてある。このような引っかけを成立させるために、係止部18は取付孔5および蓋部材6の近くに配置してある。なお、スピーカー23は図2に二点鎖線で図示してあり、スピーカー23側の電線24にカプラー25が設置してある。 【0016】スピーカーを取り付けるときには、蓋部材6を開けてそのまま引っ張ると、係止片22が分岐ハ−ネスの係止部18を引っかけた状態で引っ張ることとなり、この力が仮固定部19に作用してその値が一定値以上になると、分岐ハ−ネス11が主ハ−ネス10から分離させられる。この分離は、一定値以上の力が粘着テープ21に作用すると、その力はスリット20に集中してそこから引き裂かれて、上記分離がなされる。これによって、係止片22が分岐ハ−ネス11を引き出すこととなり、分岐ハ−ネス11は取付孔5を通過して外部に露出する。その後、カプラー12をスピーカー23のカプラー25に結合する。それから、図2の二点鎖線図示のようにスピーカー23を取付孔5にはめ込んで固定する。 【0017】なお、蓋部材6を取付孔5にはめ込むときには、係止部11を少し引き出して係止片22に引っかけてから、ぴったりと閉じておくのである。 【0018】仮固定部19は、図5のような構造でも実現することができる。これは、ポリプロピレン樹脂のような弾性のある合成樹脂で形成したもので、ほぼ馬蹄形のクランプ片26と保持部27から構成されている。クランプ片26で主ハ−ネス10を弾性的に挟み付けており、保持部27に係止部18が通してある。係止部18が引っ張られると、クランプ片26が弾性的に開いて主ハ−ネス10から外れる。すなわち、分岐ハ−ネス11が主ハ−ネス10から分離するのである。 【0019】もうひとつの発明について説明する。先の発明は、蓋部材の係止片で分岐ハ−ネスの係止部を引き出す形式であったが、この発明では、このような係止片を採用していない。すなわち、図6のように蓋部材6を開けると直ぐ傍に係止部18があるので、ここを手またはフック状の工具で引っ張ることによって、分岐ハ−ネス11を簡単に引き出してスピーカー23に接続するのである。ここでは、湾曲した係止部18を取付孔5および蓋部材6の直ぐ近くに待機させておいて、蓋部材6を開いたらその場で引き出すという考え方である。なお、仮固定部19は先の実施形態と同様であり、一定値以上の力が作用すると、分岐ハ−ネス11が主ハ−ネス10から外れる。 【0020】本発明によれば、蓋部材を外す動作に連動して、分岐ハ−ネスが引き出されるので、分岐ハ−ネスをいちいち探すようなことが回避できる。このような単純な動作で分岐ハ−ネスが引き出されるので、インストルメントパネルを外すようなことは全く不要になり、作業性が大幅に簡素化され、同時に、顧客負担の費用低減に有効である。湾曲形状をした係止部であるから、蓋部材を取付孔にはめ込むときに、あらかじめ係止片で係止部を引っかけておけばよく、蓋部材の取り付け時の作業も簡単なものとなる。そして、スピーカーのように取付け頻度の高い部品の場合には、より一層効果的である。 【0021】前述のような係止片を止めて、係止部の湾曲した箇所を手またはフック状の工具で直接引き出すことによって、やはり前述と同様な作用効果が得られる。すなわち、蓋部材を開けると直ぐ傍に係止部があるので、ここを手またはフック状の工具で引っ張ることによって、分岐ハ−ネスを簡単に引き出して電装部品に接続するのである。ここでは、湾曲した係止部を取付孔および蓋部材の直ぐ近くに待機させておいて、蓋部材を開いたらその場で引き出すという考え方である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002967 【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月8日(2000.11.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−144916(P2002−144916A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−339786(P2000−339786) |
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