| 【発明の名称】 |
箱型バンのバックドア封水構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】水野 達実
【氏名】加納 俊哉
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| 【要約】 |
【課題】観音開き式バックドア内に収納される施錠用縦軸ロック軸を伝わって、縦軸ロック軸下部と軸受部との間からもれる水が、荷室内に侵入するのを防ぎ、バックドアの下端部から排水する構造を提供する。
【解決手段】傘状カバー1がドアフック軸受部11dの上部の段付き部11aに密着嵌合し、バックドア下部に固定されているシール部材8bの下方側に排水口8aが設けられる。ハンドル部から侵入した水はロック軸4の外面を伝って落下し傘状カバー1の上部に至り該傘状カバー1の上面に沿って散逸され、更に外板パネル8の内面に落下し排水口8aからバックドアの外部に排水される。ドアフック軸受部11dとガイド3の間の隙間に水が浸入すると矢印11eで示されるように床面に浸入するが、傘状カバー1が配設されているため水が床面に浸入するおそれがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 観音開き式バックドアにおいてバックドア内部に上下方向に配設される施錠用ロック軸に沿って垂下する漏水を室外に導く封水構造であって、前記ロック軸の下端部の上方に配設して前記漏水を前記ロック軸から遊離させる傘状のカバーと、前記バックドアを構成するインナパネルとアウタパネルのヘミング部で前記バックドアのシール部材より車両下方部に設けられた排水用の大気開放孔とからなることを特徴とするバックドア封水構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、観音開き式バックドアの縦軸ヒンジを伝わって、該縦軸ヒンジ軸下部と軸受け部との間から漏れる水が、荷室内に侵入するのを防ぐ封水構造に関する技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】図7乃至図9に従来技術におけるトラック荷室の縦軸ヒンジ式開閉バックドアの施錠構造を示す。図7にパネル構造のトラック荷室後部の斜視外観を示す。観音開きの左右各バックドアの上端及び下端にドアフック20が設けられ、これらに対応する荷室の部分に設けられたキャッチャー21に契合し、バックドアが施錠される。図7のC部の操作状況を図8に示す。ドアフック20が縦軸23に固定されて、該縦軸23を回転させることによりドアフック20が回転しキャッチャー21から開放されバックドアを開くことができる。バックドアを閉めた後縦軸23を元の位置に戻すとドアフック20がキャッチャー21に契合されバックドアが施錠される。 【0003】図9に従来技術のバックドア施錠の内部構造を示す。ドアフック20を操作するロック軸はロック軸上22とロック軸下23の2本に分割され、ハンドル16にジョイント18で連結され、ハンドル16により同時に同方向に回転操作される。ケースボデー17はバックドア外板に固定され、ケースボデー17の周囲をシールしハンドル16の周りの封水構造となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】バックドアの施錠構造においては、ハンドル16の周りから水がバックドア内部に浸入するのを防ぐため、従来技術では図9に示すようにロック軸22及び23がケースボデー17を貫通する部分をOリング19でシールしている。回転運動をするロック軸をOリングでシールをするためには、ロック軸の表面仕上及び外径加工精度を上げねばならず、また組み立て精度も上げねばならない。そのためロック軸はロック軸上22およびロック軸下23の2本に分離する場合が多く、且つハンドルキャップ24等の中間部品が多くなる。またロック軸を上下通しの1本軸にした場合は、比較的寸法精度が低い薄板構造であるバックドアに締結されるケースボデー17とOリング19とのシール部の芯出し調整が困難である。更にいずれの場合もケースボデー17の周囲とバックドアの間の封水処理も必要である。そのため部品点数、部品管理費用および組み立て工数も多くなり、いくらコストをかけても作業の不具合、シール部材の劣化などにより、バックドア内の縦軸ロック軸を伝い下方へ流れる水を防げるものではなく、ロック軸下部とドアフック軸受部との隙間より荷室内に水が侵入するという問題が生じる。 【0005】そこで本発明は、バックドア内に収納される縦軸ロック軸を伝わって縦軸ロック軸下部と軸受部との間から漏れる水が、荷室内に侵入するのを防ぎ、バックドアの下端部から排水する構造を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、縦軸ロック軸を伝わって下方へ水が流れ、縦軸ロック軸下部と軸受部から漏れる水が荷室内に侵入するのを防ぐ封水構造であって、縦軸ロック軸を伝う漏水が荷室内に進入するのを遮断する傘状のカバーを前記縦軸ロック軸下部の軸受部上部に配設し、かつバックドアの下端でバックドアをシールする部材より車下方部に形成される排水口を設けて、前記漏水を車外に排水する構成とする。 【0007】 【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態のバックドア及び組み付けられる施錠関連部品の斜視図を示す。バックドア7はロック軸4を操作の主要部品として内蔵する。ロック軸4はバックドア7の端部の内部を貫通し、両端にドアフック11が連結される。トラック荷室のドアフック11に相対する位置にキャッチャー12が配設され、バックドア7の閉鎖位置でロック軸4を略90度回転することによりドアフック11がキャッチャー12に契合しバックドア7がトラック荷室に対して施錠される。図6に示すようにドアフック11はその軸受部11dでガイド3と嵌合してバックドア7に固定される。ロック軸4の回転操作は該ロック軸4に固定されたグリップ2を水平にスウィングすることにより行う。 【0008】バックドア7の外板パネル8に設けられるケースカバー取付穴100に、ハンドリセスカバー5が取り付けられる。前記ハンドリセスカバー5は前記ロック軸4を単に貫通させ、ハンドリセスカバー5内にグリップ2を収納する。ハンドリセスカバー5の周囲にシール構造は設けられていない。 【0009】図2にグリップ2がロック軸4を施錠位置にした状態の側面図を示す。ロック軸4がハンドリセスカバー5を貫通する。したがって間隙5aがロック軸4の周囲に形成される。図3に図2のA−A水平断面図を示す。図5に図2のB−B垂直断面図を示す。外板パネル8のケースカバー取付穴100にハンドリセスカバー5が組み付けられ、グリップ2の操作空間を形成するとともにバックドア内に異物が侵入するのを防ぐ。ロック軸4がハンドリセスカバー5を貫通する部分に形成された間隙5aとハンドリセスカバー5の周囲から水が侵入する可能性がある。 【0010】図6にバックドア下部施錠部の垂直断面図を示す。ドアフック11がボルト11bによりロック軸4に連結される。ドアフック11は中間部にドアフック軸受部11dが形成されガイド3に嵌合し、回転操作によりキャッチャー12に契合又はキャッチャー12から開放する。傘状カバー1がドアフック軸受部11dの上部の段付き部11aに装着される。傘状カバー1は軟質可撓材料でできているので段付き部11aに密着嵌合する。傘状カバー1はガイド3に接触しないように上から覆う。ガイド3とドア下端部との間にラバーシール90が設けられる。図4に傘状カバー1の外観斜視図を示す。傘状カバー1は上方から落下する水を傘形状の傾斜面に沿って下方へ流す水の逃げ道となる。傘状カバー1の中心部には嵌合穴1aが設けられ段付き部11aに密着嵌合する。前記バックドアの下端部でシール部材8bより車外位置に排水口8aが設けられる。 【0011】図6において図2,図3の間隙5a等から侵入した水はロック軸4の外周面を伝って落下し傘状カバー1の上部に至り該傘状カバー1の上面に沿って散逸され、更に外板パネル8の内面に落下し排水口8aからバックドアの外部に排水される。ドアフック軸受部11dとガイド3の間には回転のための隙間があるので傘状カバー1が配設されていなとロック軸4から落下する水が矢印11eで示されるように荷室の床面に浸入するが、傘状カバー1が配設されているため水が床面に浸入するおそれがない。シール部材8bが排水口8aの上部に配設され排水口8aからの排水飛沫が荷室内に侵入するのを防止する。 【0012】 【発明の効果】1)バックドア開閉操作機構が複雑化又は簡略化されていても、漏水を軸受部上部に傘状カバーを設けることにより簡便に防ぐことができる。 2)バックドア排水口をシール部材の車外側に設けたため、排水した水が車室内に侵入することなく排水することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000170 【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年7月24日(2000.7.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089772 【弁理士】 【氏名又は名称】利根川 誠
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| 【公開番号】 |
特開2002−36877(P2002−36877A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−222545(P2000−222545) |
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