| 【発明の名称】 |
ベンチレータグリル |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 明彦
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベンチレータケースと、このベンチレータケースに対して回動可能に取り付けられ通過する風の向きを変更する複数のフィンと、このフィンの手前側に設けられ、ベンチレータケースまたはベンチレータケースに取り付けられた部材をガイド部材とし、このガイド部材に沿って摺動し、前記フィンを回動させる操作ノブとを有するとともに、この操作ノブによって前記フィンを回動させ全閉状態とすることの可能なベンチレータグリルにおいて、全閉状態から開放状態への前記操作ノブの移動を規制する係合部を設けたことを特徴とするベンチレータグリル。 【請求項2】 前記係合部は、ガイド部材のフィン側に設けられる請求項1に記載のベンチレータグリル。 【請求項3】 前記ガイド部材のフィン側に廻り込んで、操作ノブをガイド部材に取り付ける爪部を操作ノブに設け、この爪部をガイド部材のフィン側に設けられた係合部に係合させる構成とした請求項2に記載のベンチレータグリル。 【請求項4】 前記係合部は、頂部から開放側への距離よりも頂部から閉鎖側への距離を大に形成した請求項1に記載のベンチレータグリル。 【請求項5】 前記フィンは、全閉時に上段のフィンに接触する一端部を、上段のフィンの回動中心に到達する長さまで延設した請求項1に記載のベンチレータグリル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はベンチレータグリルに係り、特に車両の振動や風によってベンチレータグリルのフィンが開放される惧れをなくし、簡単な構成でフィンの全閉状態を保持するベンチレータグリルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両には空調装置が取り付けられており、この空調装置からの風を車室内に吹き出させるために、冷暖房吹き出し口が各所に設けられている。そして、冷暖房吹き出し口には、車室内に吹き出される風の向きを変更可能なベンチレータグリルが取り付けられている。 【0003】前記ベンチレータグリルとしては、特開平6−166323号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるベンチレータグリルは、ベンチレータケースと、複数の横フィンを設けると共にベンチレータケースに対して回動可能に設けられたルーバー本体と、横フィンの後部側に配設され、互いに連動して横フィンの軸と直交する軸を中心に回動する複数の縦フィンと、横フィンに横フィンの軸方向に沿って摺動可能に設けられるとともに、先端部を介して縦フィンの1つに係合して複数の縦フィンを回動操作する操作ノブとからなるベンチレータグリルにおいて、縦フィンの1つに横フィン側に向けて延出するアームを設けるとともに、このアームに垂直方向の軸を設け、この軸に係合する係合溝を操作ノブの先端部に形成し、且つ操作ノブの先端角部に、縦フィンが閉じる過程で隣の縦フィンの表面に点接触して縦フィンを閉じる方向に押圧し、縦フィンが閉じた状態で隣の縦フィンの表面に線接触して縦フィンを閉じた状態に保持するカム部を形成し、操作ノブに節度感を与え、縦フィンが閉じている場合、車体振動に対して縦フィンを全閉状態に保持している。 【0004】また、特開平8−40063号公報に開示されるものがある。この公報に開示される車両用空調装置のバルブ開閉装置は、温度調整された空気を車内へ吹き出す空調ケースに、バルブノブにより開閉自在なシャットバルブを設けた車両用空調装置において、バルブノブとシャットバルブを連結するリンクにガイド孔を設けて、このガイド孔にバルブノブより突設したピンを移動自在に嵌装するとともに、ガイド孔に、ピンが移動する際弾性変形してバルブノブにクリック感を付与するクリック感付与手段を形成し、バルブノブによりシャットバルブを開閉する際のクリック感を確保している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のベンチレータグリルにおいては、図8及び図9に示す如く、車両のインストルメントパネル102の中央部位に配置される縦形式のベンチレータグリル104がある。 【0006】このベンチレータグリル104は、図9に示す如く、縦形形状のベンチレータケース106と、このベンチレータケース106に対して回動可能に取り付けられ通過する風の向きを変更する複数のフィン108と、このフィン108の手前側に設けられ、例えばベンチレータケース106に取り付けられた縦フィンとしても機能するガイド部材110と、このガイド部材110に沿って摺動し、前記フィン108を回動させる操作ノブ112とを有する。 【0007】なお、符号114は、複数のフィン108を連動させるためのフィンコネクタ、116は前記操作ノブ112の可動範囲を規制するために、前記ガイド部材110の裏面側に形成された切欠き部である。 【0008】そして、この操作ノブ112は、図10に白抜き矢印で示す如く、ガイド部材110に沿って上下方向に摺動させることにより、前記フィン108を開閉動作させるとともに、前記フィン108を回動させて全閉状態とすることも可能な構成を有している。 【0009】前記操作ノブ112を操作してフィン108を開放すると、図11に示す如く、風が車室内に吹き出される。 【0010】また、操作ノブ112を、前記ガイド部材110の裏面側に形成された切欠き部116により規制される可動範囲内で操作し、図12に示す如く、フィン108を略下向きとする全閉状態とすると、車室内に吹き出される風がシャットされ、車室内に吹き出されることはない。 【0011】しかし、上述した如くフィン108を全閉状態としても、車両の振動や風によってフィン108が開放され、全閉状態を維持することが困難となる不具合がある。 【0012】このような不具合を解消するために、上述した特開平6−166323号公報に開示されるものがある。 【0013】しかし、この特開平6−166323号公報に開示されるものにおいては、ストッパ機能を有するカム部を縦フィンに直接接触させていることにより、縦フィンが損傷される惧れがあり、改善が望まれていた。 【0014】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、ベンチレータケースと、このベンチレータケースに対して回動可能に取り付けられ通過する風の向きを変更する複数のフィンと、このフィンの手前側に設けられ、ベンチレータケースまたはベンチレータケースに取り付けられた部材をガイド部材とし、このガイド部材に沿って摺動し、前記フィンを回動させる操作ノブとを有するとともに、この操作ノブによって前記フィンを回動させ全閉状態とすることの可能なベンチレータグリルにおいて、全閉状態から開放状態への前記操作ノブの移動を規制する係合部を設けたことを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、全閉状態から開放状態への操作ノブの移動を規制すべく設けた係合部によって、フィンの全閉状態を保持している。 【0016】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。 【0017】図1〜図4はこの発明の実施例を示すものである。図2において、4は車両の図示しないインストルメントパネルの中央部位に配置される縦形式のベンチレータグリルである。 【0018】このベンチレータグリル4は、縦形形状のベンチレータケース6と、このベンチレータケース6に対して回動可能に取り付けられ通過する風の向きを変更する複数のフィン8と、このフィン8の手前側に設けられ、例えばベンチレータケース6に取り付けられた縦フィンとしても機能するガイド部材10と、このガイド部材8に沿って摺動し、前記フィン8を回動させる操作ノブ12とを有する。 【0019】そして、符号14は、複数のフィン8を連動させるためのフィンコネクタ、16は前記操作ノブ12の可動範囲を規制するために、前記ガイド部材10の裏面側に形成された切欠き部である。 【0020】このとき、操作ノブ12は、ベンチレータグリル4のベンチレータケース6に対して回動可能に取り付けられ通過する風の向きを変更する複数のフィン8を回動させるためのものである。 【0021】また、操作ノブ12は、図1〜図4に示す如く、U字状に形成した本体部12−1と、この本体部12−1の一側且つ略中央高さ部位に突出形成した図示しないフィンを回動させるための連絡腕部12−2と、本体部12−1の他側の上下端部部位に突出形成した鉤状爪部12−3とを有する。 【0022】この鉤状爪部12−3は、前記ガイド部材10に操作ノブ12を取り付ける際に、鉤状爪部12−3が切欠き部16内においてガイド部材10のフィン側に廻り込み、ガイド部材10の後方から保持するものである。 【0023】そして、全閉状態から開放状態への前記操作ノブ12の移動を規制する係合部22を設ける構成とする。 【0024】詳述すれば、この係合部22を、図1及び図4に示す如く、ガイド部材10のフィン側、つまりガイド部材10の乗員側から見て裏面側に形成する。 【0025】このとき、係合部22を、図1及び図4に示す如く、ガイド部材10の裏面10bからフィン側に指向すべく突出形成する。 【0026】また、前記操作ノブ12の鉤状爪部12−3をガイド部材10のフィン側に設けられた係合部22に係合させる構成とする。 【0027】そして、係合部22の形成位置は、前記操作ノブ12の鉤状爪部12−3が係合部22を乗り越えた際に、フィンが全閉状態となる位置とするものである。 【0028】次に作用を説明する。 【0029】車両の運転者あるいは同乗者が操作ノブ12を、切欠き部16によって規制される可動範囲内において操作すると、この操作ノブ12の移動に連動して図示しないフィンが開閉動作される。 【0030】そして、フィンを全閉状態するために、前記操作ノブ12を下方向に移動させると、操作ノブ12の鉤状爪部12−3が係合部22に到達し、この係合部22を乗り越える。 【0031】このとき、係合部22を操作ノブ12の鉤状爪部12−3が乗り越えた時点で、ガイド部材10と係合部22間に操作ノブ12の鉤状爪部12−3が固定されることとなり、前記フィンの全閉状態が維持される。 【0032】また、フィンの全閉状態を解消する際には、操作ノブ12を上方向に移動させ、操作ノブ12の鉤状爪部12−3が係合部22を乗り越えることによって実現される。 【0033】これにより、全閉状態から開放状態への前記操作ノブ12の移動を規制すべく設けた係合部22によって、簡単な構成でフィンの全閉状態を保持することができるとともに、車両の振動(走行振動やエンジン振動等)や風圧により全閉状態からフィンが回動してしまうという不具合を確実に防止でき、実用上有利である。また、フィンの回動操作用である操作ノブ12の動きを規制することにより、規制力の伝達に通常の操作力伝達経路を使用することができ、補強等を必要とせず、コストが増加する不具合がなく、しかも保持を確実に行うことができるものである。 【0034】また、前記係合部22を、ガイド部材10のフィン側、つまりガイド部材10の裏面側に形成したことにより、係合部22が露呈しないとともに、長期間使用しても係合部22の変形や傷等が見え難く、外観の向上に寄与し得る。そして、操作ノブ12を押すことで、操作ノブ12が係合解除方向に動くこととなり、フィンの全閉状態から開放状態への操作が容易となるものである。 【0035】更に、前記操作ノブ12の鉤状爪部12−3をガイド部材10のフィン側に設けられた係合部22に係合させる構成としたことにより、適正な弾性力を有する鉤状爪部12−3を係合部22に係合させることができ、弾性力によって操作ノブ12の係合・解除操作が容易となり、フィンの全閉状態から開閉状態への操作性を向上し得て、使い勝手を向上させることができ、しかも操作ノブ12の鉤状爪部12−3や係合部22がフィンに直接接触することがなく、フィンが損傷される惧れが全くないものである。 【0036】なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。 【0037】例えば、前記係合部において、頂部から開放側への距離よりも頂部から閉鎖側への距離を大に形成する特別構成とすることも可能である。 【0038】すなわち、ガイド部材10のフィン側、つまりガイド部材10の裏面側の切欠き部16に係合部32を形成する際に、図6に示す如く、頂部34から開放側(図6において上側)への距離よりも頂部34から閉鎖側(図6において下側)への距離を大に形成し、開放状態から全閉状態とすべく操作ノブ12の鉤状爪部12−3が係合部32の頂部34を乗り越えた際に、操作ノブ12の全閉方向への移動を容易とするものである。 【0039】さすれば、開放状態から全閉状態とするために、操作ノブ12の鉤状爪部12−3が係合部32の頂部34を乗り越えた際には、操作ノブ12が全閉方向へ移動されることとなり、操作ノブ12の全閉操作性を向上させることができるとともに、頂部34から閉鎖側(図6において下側)へ伸びるなだらかな傾斜形状によって、操作ノブ12による全閉解除操作時の操作力を滑らかに上昇させることができ、操作フィーリングを向上し得て、しかも頂部34から開放側(図6において上側)へ伸びる急な傾斜形状によって、開放状態から全閉状態とするために、急激に上昇する操作力により操作ノブ12の鉤状爪部12−3を係合部32の頂部34を乗り越えた時に、達成感を得ることができ、実用上有利である。 【0040】また、フィンを形成する際に、一端部を、上段のフィンの回動中心に到達する長さまで延設した特別構成とすることも可能である。 【0041】すなわち、図7に示す如く、フィン42を形成する際に、全閉時に上段のフィン44に接触する一端部42−1を、上段のフィン44の回動中心である中心軸46に到達する長さまで延設するものである。 【0042】さすれば、図7に示す如く、フィン42、44を全閉状態とした際に、上段のフィン44の中心軸46まで下段に位置するフィン42の一端部42−1が到達し、この一端部42−1が風上に位置することとなる。 【0043】これにより、全閉時に上段のフィン44の中心軸46よりも下方に当たる風がフィン42の一端部42−1によって遮断されるとともに、フィン42の回動が上段のフィン44の中心軸46によって阻止されることとなり、複数のフィンの全閉状態を確実に保持することができるものである。 【0044】更に、この発明の実施例においては、全閉状態から開放状態への操作ノブの移動を規制する係合部を設ける構成としたが、ガイド部材のフィン側、つまりガイド部材の裏面側の切欠き部全面に複数個の係合部を設ける特別構成とすることも可能である。 【0045】さすれば、フィンの全開状態から全閉状態までの間で、複数個の係合部が複数のフィンの開度状態(閉鎖状態も含む)を保持することができ、使い勝手を向上し得る。 【0046】更にまた、係合部を乗り越える操作ノブの鉤状爪部の乗り越え面部分を曲面状態に突出させる特別構成とすることも可能である。 【0047】さすれば、操作ノブの鉤状爪部が係合部を乗り越える際の乗り越え操作を容易に行うことができ、実用上有利である。 【0048】また、ガイド部材のフィン側、つまりガイド部材の裏面側の切欠き部全面に波形状の係合部を設けるとともに、この係合部に係合する操作ノブの鉤状爪部の乗り越え面部分を曲面状態に突出させる特別構成とすることも可能である。 【0049】さすれば、フィンの全開状態から全閉状態までの間で、波形状の係合部が複数のフィンの開度状態(閉鎖状態も含む)を任意に保持することができ、使い勝手を向上し得るとともに、操作ノブの鉤状爪部が係合部を乗り越える際の乗り越え操作を容易に行うことができるものである。 【0050】 【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、ベンチレータケースと、このベンチレータケースに対して回動可能に取り付けられ通過する風の向きを変更する複数のフィンと、このフィンの手前側に設けられ、ベンチレータケースまたはベンチレータケースに取り付けられた部材をガイド部材とし、このガイド部材に沿って摺動し、フィンを回動させる操作ノブと有するとともに、この操作ノブによってフィンを回動させ全閉状態とすることの可能なベンチレータグリルにおいて、全閉状態から開放状態への操作ノブの移動を規制する係合部を設けたので、簡単な構成でフィンの全閉状態を保持することができるとともに、車両の振動(走行振動やエンジン振動等)や風圧により全閉状態からフィンが回動してしまうという不具合を確実に防止でき、実用上有利である。また、フィンの回動操作用である操作ノブの動きを規制することにより、規制力の伝達に通常の操作力伝達経路を使用することができ、補強等を必要とせず、コストが増加する不具合がなく、しかも保持を確実に行うことができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002082 【氏名又は名称】スズキ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月17日(2000.11.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080056 【弁理士】 【氏名又は名称】西郷 義美
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| 【公開番号】 |
特開2002−144861(P2002−144861A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−350907(P2000−350907) |
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