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【発明の名称】 書籍ページ保持具
【発明者】 【氏名】山本 英治

【要約】 【課題】表紙の薄い書籍を手で持ちながら又は机等の上に置きながら読書をする場合において、容易且つ確実にページを保持することができ、更にはページめくりも自由に行うことができる、書籍ページ保持具を得る。

【解決手段】正面形状をへ字状に形成した2枚の載置部材1において、該載置部材1の内側傾斜片2が対向するように配置し、更に内側傾斜片2の先端部を結合手段にて結合する。また、該載置部材1の外側傾斜片3に、弾力性を有してページを押え保持するためのページ押止片8と、スライド可能とするためのスライド溝9を有したページ保持部材7を挿着して構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 正面形状をへ字状に形成した2枚の載置部材(1)において、該載置部材(1)の内側傾斜片(2)が対向するように配置し、更に内側傾斜片(2)の先端部を結合手段にて結合し、また、該載置部材(1)の外側傾斜片(3)に、弾力性を有してページを押え保持するためのページ押止片(8)と、スライド可能とするためのスライド溝(9)を有したページ保持部材(7)を挿着して構成したことを特徴とする、書籍ページ保持具。
【請求項2】 上記結合手段が蝶番構造であることを特徴とした、請求項1に記載の書籍ページ保持具。
【請求項3】 上記結合手段が凹凸状の嵌合結合部による嵌合構造であることを特徴とした、請求項1に記載の書籍ページ保持具。
【請求項4】 ページ保持部材(7)のページ押止片(8)の正面形状がスライド溝(9)の辺に対しV字状であり、更に先端部(8a)を僅かに内側に曲げた形状とし、更に補強部(10)を設けたことを特徴とした、請求項1に記載の書籍ページ保持具。
【請求項5】 ページ保持部材(7)の外端部に挟持部(12)を有した表紙挟持片(11)を設けたことを特徴とした、請求項1に記載の書籍ページ保持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍を開いた時にページが自然に閉じてしまうことを防止するためのページ保持具に関し、特にペーパーバックスのような表紙の薄い書籍においてページを保持すると共にページめくりも自由に行うことができる、書籍ページ保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、書籍の表紙として硬くて厚いハードカバータイプと薄くて軟らかいペーパーバックスタイプとがある。該書籍の綴じ方としては、薄手の雑誌以外は接着剤の塗布による無線綴じが大半である。該無線綴じの書籍において、接着剤の塗布量が厚く、更にはページ用紙が厚い書籍や小型の書籍等では、開いた時にページが自然に閉じてしまうことが多かった。このため、常に手でページを押えたり書籍自体を持ちながら読書をしていた。また、机等に置いた場合には、押え具として文鎮や他の書籍等を当該書籍の余白部の上に置きながら読書をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のように常に手でページを押えながら読書をしたり書籍自体を持ちながら読書をする場合、小型軽量の書籍以外では手や腕が疲れてしまうため、長時間に渡って読書をすることはできなかった。また、机等に置きながら読書をする場合、押え具としての文鎮は本来開いたページを保持する目的の物ではないため比較的軽量なものが多く、それほどの効果は得られていなかった。また、他の書籍を当該書籍の余白部例えば書籍の上辺部に置けば一応ページの保持はできるが、机等の上は2冊分の書籍スペースを取ってしまうため多くの資料等を開く場合には散乱状態になってしまっていた。
【0004】また、これらの問題点を解決すべく特開平09−20091号公報や実開昭59−110671号公報及び実開平02−124169号公報等においては、書籍の大きさに応じて伸縮自在な本体部材の端部に書籍のページを保持するため弾力性のあるページ保持部を設けたページ保持具について述べられているが、該公報のものは何れも本体部材が平坦であり、現在の主流である無線綴じの書籍で且つ接着剤の塗布量が厚い書籍では効果がほとんど期待できないものである。更にはページを押えることを主眼にしており、ページを次々にめくるという動作に対しては何の配慮されていないため用を成さないものである。
【0005】本発明は、以上述べたような問題点を解決するために成されたものであり、ペーパーバックスのような表紙の薄い書籍を手で持ちながら又は机等の上に置きながら読書をする場合において、容易且つ確実にページを保持することができ、更にはページめくりも自由に行うことができる、書籍ページ保持具に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の書籍ページ保持具においては、正面形状をへ字状に形成した2枚の載置部材1において、該載置部材1の内側傾斜片2が対向するように配置し、更に内側傾斜片2の先端部を結合手段にて結合する。また、該載置部材1の外側傾斜片3に、弾力性を有してページを押え保持するためのページ押止片8と、スライド可能とするためのスライド溝9を有したページ保持部材7を挿着して構成する。
【0007】
【発明の実施の形態及び実施例】本発明の実施の形態及び実施例を図を用いて説明する。図1は本発明の書籍ページ保持具の第一実施例図であり(a)は正面図(b)は平面図である。また、図2は第一実施例における載置部材の外形図であり(a)は正面図(b)は平面図である。
【0008】該第一実施例においては、正面形状をへ字状に形成した2枚の載置部材1を、該載置部材1の内側傾斜片2が対向するように配置し、更に内側傾斜片2の先端部を結合手段にて結合する。該載置部材1には、ペーパーバックスのような表紙の薄い書籍を載せることを前提としているため、該書籍のページが自然に湾曲した形で保持できるようにへ字状に形成したものである。該載置部材1における内側傾斜片2や外側傾斜片3の長さ及び内側傾斜片2と外側傾斜片3とが形成する角度は特に限定するものはなく、対象とする書籍に応じて任意に形成して構わない。また、内側傾斜片2の先端部には、対向する2枚の載置部材1を結合するための結合手段として後述の結合具5と結合するための軸4を形成する。該軸4は載置部材1と同一材質で一体成形したり、金属製の軸を挿着して形成しても構わない。
【0009】図3は第一実施例における結合具の外形図であり(a)は正面図(b)は平面図(c)は側面図である。該結合具5は、上記載置部材1の内側傾斜片2の先端部に形成した軸4を結合するものであり、コ字状に形成した結合具5の両端折返し部に軸穴6を2個づつ穿孔したものである。そして、該軸穴6内に対向する2枚の載置部材1の内側傾斜片2の先端部に形成した軸4を挿入して結合する。なお、結合具5の機能として基本的に蝶番構造を有していればその目的を達成できるため、他の形状の蝶番構造であっても構わない。
【0010】次に、図5は本発明の書籍ページ保持具の第二実施例図であり(a)は正面図(b)は平面図である。また、図6は第二実施例における載置部材の外形図であり(a)は正面図(b)は平面図(c)は側面図である。
【0011】該第二実施例においても、上記第一実施例と同様に正面形状をへ字状に形成した2枚の載置部材1において、該載置部材1の内側傾斜片2が対向するように配置し、更に内側傾斜片2の先端部を結合手段にて結合する。該載置部材1における内側傾斜片2や外側傾斜片3の長さ及び内側傾斜片2と外側傾斜片3とが形成する角度は特に限定するものはなく、対象とする書籍に応じて任意に形成して構わない。また、該載置部材1の外側傾斜片3の端部には外端立上部13を設けているため、第一実施例と比べて外側傾斜片3の長さが短くなり収納や携帯に便利となる。また、内側傾斜片2の先端部には、対向する2枚の載置部材1を結合するための凹凸状の嵌合結合部を形成する。図6に示すように、内部傾斜部2の外端部に結合凹部A15及び結合凸部A16を設け、内部傾斜部2の内端部に結合凹部B17及び結合凸部B18を設ける。該結合凹部B17及び結合凸部B18は内部補強板14と一体に構成される。そして、結合凹部A15は対向する載置部材1の結合凸部B18とスライド溝19に沿って嵌合し、結合凸部A16は対向する載置部材1の結合凹部B17と嵌合する。
【0012】なお、第一実施例及び第一実施例において外側傾斜片3の幅を内側傾斜片2の幅より広くしてあるのは、書籍を載置部材1の外側傾斜片3に載せた時に安定性を良くするためであるが、必ずしもこのようにする必要はなく同一幅であっても構わない。
【0013】次に、図4は第一実施例及び第二実施例におけるページ保持部材の外形図であり(a)は正面図(b)は平面図(c)は側面図である。該ページ保持部材7は、弾力性を有してページを押え保持するためのページ押止片8と、載置部材1の外側傾斜片3の縁に沿ってスライド可能とするためのスライド溝9を有したものである。該ページ押止片8の正面形状はスライド溝9の辺に対しV字状であり、更に先端部を僅かに内側に曲げた形状とする。ページ押止片8自体の弾性強度が弱い場合には、更に補強部10を設ける。該補強部10はページ押止片8の先端部8aの弾性強度を増すと共に書籍21をセットした場合にページ22の端面とほぼ平行になるため、ページ押止片8よりページをめくり出したり、ページ押止片8内にページをめくり入れることが容易となる。
【0014】また、ページ保持部材7の外端部に挟持部12を有した表紙挟持片11を設け、該表紙挟持片11の挟持部12で書籍21の表紙を挟むようにすると表紙が浮くことなく確実に保持されて好適である。なお、図4の(b)に示すページ保持部材7の平面形状はあくまでも一実施例であり、該ページ押止片8及びスライド溝9を有したものであればどのような形状であっても構わない。また、(a)に示す補強部10の構造も一実施例であり、同様の機能を有していればページ押止片8の先端部8aと一体成形しても構わない。また、ページ押止片8の先端部8aに弾性強度がある場合には無くても構わない。更に表紙挟持片11も無くても構わない。
【0015】上記載置部材1や結合具5及びページ保持部材7の材質としては、樹脂が成型品として大量且つ安価に製造できるため好適であるが特に限定するものではなく、他の材質例えばアルミ等の金属であっても構わない。
【0016】次に、図7は本発明の書籍ページ保持具を書籍にセットした状態を示す図である。図示するように、本発明の書籍ページ保持具を書籍21の中央より僅か上部に配設し、該書籍21の幅に合わせてページ保持部材7をスライドし、該ページ保持部材7の表紙挟持片11の挟持部12に表紙を挿着し、ページ押止片8内にページ22を挿着してセットする。このようにセットすると、書籍ページ保持具を机20等の上に置いた場合、書籍21のページ22がページ押止片8で保持されると共に書籍21が手前側に傾斜するため読み易くなる。
【0017】また、図8は図7におけるA−A断面図である。図示するように、本発明の書籍ページ保持具にペーパーバックスのような表紙の薄い書籍21を載せた場合、載置部材1がへ字状に形成されているためページ22が自然に湾曲した形で保持できる。また、ページ押止片8の形状も書籍21のページ22の端部を保持しやすいようにV字状に形成され、更に先端部8aの補強部10が書籍21をセットした場合にページ22の端面とほぼ平行になるため、図中矢印aのようにページ22をめくり出したり、矢印bのようにページ22をめくり入れることが容易に行えることになる。なお、書籍21のページ22が厚い場合には、ページ押止片8の腕部8bの長さが長いタイプのものを使用すれば対応可能となる。このように、ページ押止片8の腕部8bの長さが異なる数種類のページ保持部材7を用意しておけば、あらゆる厚さの書籍21にも対応することができる。
【0018】図7は机20の上に本発明の書籍ページ保持具を置き、書籍21をセットした状態を示しているが、手で持つ場合も同様である。この場合には書籍ページ保持具を書籍21のほぼ中央にセットし、該書籍ページ保持具の載置部材1及び結合部を直接手で持つようにして使用する。第二実施例における書籍ページ保持具では、結合部が固定されているため、特に持ちやすい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の書籍ページ保持具をペーパーバックスのような表紙の薄い書籍に装着してページを保持し読書をするようにすれば、載置部材がへ字状に形成されているためページが自然に湾曲した形で保持でき、容易且つ確実にページを保持することができる。また、ページ押止片が適度な弾力性を有しているため、ページめくりも自由に行うことができる。更には構造が単純であるため、簡単且つ安価に製造することができる。
【出願人】 【識別番号】599161465
【氏名又は名称】山本 英治
【出願日】 平成13年8月17日(2001.8.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−144765(P2002−144765A)
【公開日】 平成14年5月22日(2002.5.22)
【出願番号】 特願2001−287836(P2001−287836)