| 【発明の名称】 |
平版印刷用版下シート |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 隆雄
【氏名】大石 博幸
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| 【要約】 |
【課題】印刷機の版胴上における平版印刷版の位置ずれを確実に防止し、印刷汚れを生じることなく版ずれが抑制でき、繰り返し使用に適した平版印刷版用版下シートを提供する。
【解決手段】版胴と、少なくとも裏面が金属以外の材料からなる平版印刷版との間に介在される平版印刷用版下シートにおいて、該版下シートの少なくとも片面が、浸食処理により微細な凹凸が形成された金属材料であり、その凸部の平均面積をA、その単位面積あたりの数をNとしたとき、該凸部の面積占有率(AN×100)が0.1〜50%であり、該凸部の平均高さが1〜100μmであることを特徴とする平版印刷用版下シート。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 版胴と、少なくとも裏面が金属以外の材料からなる平版印刷版との間に介在される平版印刷用版下シートにおいて、該版下シートの少なくとも片面が、浸食処理により微細な凹凸が形成された金属材料であり、その凸部の平均面積をA、その単位面積あたりの数をNとしたとき、該凸部の面積占有率(AN×100)が0.1〜50%であり、該凸部の平均高さが1〜100μmであることを特徴とする平版印刷用版下シート。 【請求項2】 上記金属材料が、金属以外の材料に貼り合わせたものである請求項1に記載の平版印刷用版下シート。 【請求項3】 上記金属材料の凹部表面が、平均粗さRaが1μm以下に粗面化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷用版下シート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の版胴上における平版印刷版の位置ずれを防止するための平版印刷版用版下シートに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、平版印刷用印刷機においては、平版印刷版を版胴に巻き付けて機械的に固定し、印刷を行う。従来、平版印刷版の支持体としては、金属、プラスチックフィルム、紙等の材料からなるものが用いられている。金属以外の材料を支持体とする平版印刷版は、金属を支持体とする平版印刷版に比較して、取り扱い適性に優れる反面、寸法安定性に欠ける。 【0003】平版印刷用印刷機において、少なくとも裏面が金属以外の材料を支持体とする平版印刷版を用いる場合、支持体が軟らかいために版胴の先端への咬わえ位置が悪くなる傾向があり、その時には縦位置精度(版胴の円周方向に沿った精度)が悪くなり、場合によっては斜めにずれて固定されることがある。更に、例えば印刷中における版胴との摩擦によって、部分的に歪みを生じてしまい、用紙に対する位置精度の低下を招くという問題があった。したがって、少なくとも裏面を金属以外の材料を支持体とする平版印刷版は、印刷物の見当精度が低くても問題を生じない少数枚の印刷に限って用いられ、多色で精巧な印刷や大型印刷機を用いた多数枚の印刷では、色ずれが起きることがある。 【0004】一方、近年普及してきたCTP(Computer to Plate)による製版、印刷方法は、従来のコンベンショナルな製版、印刷方法(版材の露光行程がリスフィルムを使用した密着露光による)に比べて、版材に対する画像(露光)の寸法、位置精度が良好で、多色印刷における見当合わせが容易であるという長所を有している。しかしながら、前記のようなプラスチックフィルム、紙等の金属以外の材料を支持体とする平版印刷版の場合には、前記のような問題を有するため、CTPの多色印刷における見当合わせが容易であるという長所を生かせていない。 【0005】また、最近、上記のような問題を解消するために、初期弾性率が300kg/mm2以下のシート材を刷版と刷胴との間の介在させることが提案されている(特開平11−20130号公報)。このシートは、中心線平均粗さRaが2以上となるように、微細ガラスビーズ等を接着固定したものである。しかしながら、このシート材は、同公報に微細ガラスビーズ等をシート状素材の表面に密に均一に固着することによって作ることができると記載されているように、シート材に凹凸を形成するのに、微細粒子が高濃度に分散した液を必要としている。 【0006】一般にこの種の微細粒子は高価であるので、上記のように、密に均一に固着させるには、多量に微細粒子を必要とし、シートのコストの上昇を伴い、しかも微粒子を高濃度で液中に分散することが難しいばかりか、高濃度分散では液中に凝集が起こって粗大粒子になり易く、粗大粒子が印刷品質を悪化させる問題が生じる。また、微細粒子は剥がれ易く、繰り返し使用に耐え難い。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は、印刷機の版胴上における平版印刷版の位置ずれを確実に防止することができ、これにより例えば金属以外の材料を支持体とする平版印刷版を、多色又は多数枚の印刷にも適用可能とするとともに、印刷汚れを生じないで版ずれが抑制できるだけでなく、繰り返し使用に適した平版印刷版用版下シートを提供することにある。本発明の更なる目的は、印刷前の平版印刷版と版下シートの間の位置ずれを防止でき、印刷汚れも生じない平版印刷版用版下シートを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下記(1)〜(3)のいずれかの構成により達成されることが見出された。 (1) 版胴と、少なくとも裏面が金属以外の材料からなる平版印刷版との間に介在される平版印刷用版下シートにおいて、該版下シートの少なくとも片面が、浸食処理により微細な凹凸が形成された金属材料であり、その凸部の平均面積をA、その単位面積あたりの数をNとしたとき、該凸部の面積占有率(AN×100)が0.1〜50%であり、該凸部の平均高さが1〜100μmであることを特徴とする平版印刷用版下シート。 【0009】(2) 上記金属材料が、金属以外の材料に貼り合わせたものである上記(1)に記載の平版印刷用版下シート。 (3) 上記金属材料の凹部表面が、平均粗さRaが1μm以下に粗面化されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の平版印刷用版下シート。 【0010】本発明においては、上記の通りの、少なくとも片面が微細な凹凸を有する金属材料である平版印刷版材用版下シートを用いることにより、平版印刷版材との摩擦抵抗により、印刷時に平版印刷版材に加わる力に対抗し、この力による歪み(伸び)を抑制する。この平版印刷版用版下シートは、平版印刷版材の歪みの抑制を粘着力によって行っていないので、印刷版材の取り外しが容易であり、作業性を犠牲にすることなく、印刷版の歪みを確実に防止する。更に、本発明の版下シートは、浸食処理により形成された凹凸を有する金属材料であるので、凸部の形状、高さ、面積占有率等の調製が容易であり、且つ凸部強度が高く、繰り返し使用性が高い。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。本発明の版下シートは、平版印刷版材とほぼ同面積のシート状部材であり、その少なくとも片面に、上記の通りの金属凸部を有するものである。 【0012】版下シートに用いられる基体は、印刷機の版胴とフィット性が良いものならいずれでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、アニリン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル、ポリスルホン、ポリカーボネートやそれらの共重合体などの各種プラスチック、アルミ、SUSなどの金属、または紙、合成紙、布などが挙げられる。好ましくは寸度安定性が優れ、剛性のあるポリエチレンテレフタレートが良い。印刷機版胴と接する版下シートの凸部形成面と反対の面に接着性材料が付設されていてもよい。 【0013】本発明において基体として金属以外の材料を用いる場合には、少なくとも片面に金属材料を設ける必要がある。具体的には、好ましくは1μm〜600μm、より好ましくは5〜300μmの厚さの金属箔を貼り合わせることが好ましい。上記範囲内において、版ずれ抑制に有効な金属凹凸を形成することができるとともに、非画像部に印刷汚れを生じることなく、印刷時における平版印刷版の歪み抑止力が効果的に得られる。金属箔の素材としては、アルミニウム、SUS、亜鉛、鉄、銅及びそれらを含む合金などが挙げられる。 【0014】金属以外の基体材料に金属箔を貼り合わせる方法としては特に限定的でなく、例えば、貼り合わせるべきシート材料との間に接着剤を用いる方法、シート材料として熱可塑性樹脂を用い、該樹脂を加熱により溶液状または溶融状態にして金属箔を貼り合わせる方法等が挙げられる。接着強度を上げる目的で、貼り合わせるべき金属箔の裏面を粗面化したり、熱可塑性材料(接着剤であってもよい)を液状または溶融状態にして金属箔をローラーに押しあてて接着させることもできる。 【0015】本発明に用いることのできる接着剤又は熱可塑性材料としては、特に限定されず、例えば、小野昌孝編「接着と接着剤」日本規格協会(1989年発行)、日本接着学会編「接着剤データブック」日刊工業新聞社(1990年発行)、福沢敬司著「接着技術」高分子刊行会(1978年発行)、室井宗一著「高分子ラテックス接着剤」高分子刊行会(1984年発行)等に記載される化合物を用いることができる。 【0016】代表的なものは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合体、メタクリレート共重合体、ポリビニルブチラール、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、エポキシエステル樹脂、ポリエステル樹脂等、また水溶性高分子化合物として、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、澱粉、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリアクリル酸塩、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、ポリアミド、ポリアクリルアミド、酢酸ビニル共重合体、アクリレート共重合体、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、ニトロブタジエンゴム、ニトロイソプレンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。 【0017】また、架橋剤を併用してもよい。架橋剤としては通常架橋剤として用いられる公知の化合物を何れでも用いることができ、具体的には、山下晋三、金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)、高分子学会編「高分子データハンドブック、基礎編」培風館(1986年)等に記載される化合物を用いることができる。具体的には、塩化アンモニウム、金属イオン、有機過酸化物、有機シラン系化合物、ポリイソシアナート系化合物、ポリオール系化合物、ポリアミン系化合物、チタネートカップリング系化合物、アルミニウムカップリング系化合物、ポリエポキシ基含有化合物およびエポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリ(メタ)クリレート系化合物等が挙げられる。 【0018】更に架橋反応を促進するために、必要に応じて反応促進剤を添加してもよい。反応促進剤としては、架橋反応が官能期間の化学結合を形成する反応様式の場合には、有機酸類、フェノール類、有機金属化合物、ジチオカルバミン酸化合物、チノウラムジスルフィド化合物、カルボン酸無水物等が挙げられ、架橋反応が重合性反応様式の場合には、重合開始剤(過酸化物、アゾビス系化合物等)が挙げられる。 【0019】熱可塑性樹脂材料は、塗布した後光照射及び/又は加熱することが好ましい。熱硬化を行うためには、従来の乾燥条件より厳しくする。例えば、60℃〜150℃で1〜120分処理することができる。反応促進剤を併用すると、より穏やかな条件で処理することができる。 【0020】金属材料に浸食処理により凹凸を形成する方法としては、(i)レーザにより食刻する方法、(ii)電子ビームによるアブレーションを利用する方法、(iii)硬い微粒子を照射位置を制御する方法で高速照射するサンドブラスト方法、(iv)フォトレジストを塗布し、微小突起をパターン露光した後現像してレジストを除去し、エッチングすることにより突起を形成する方法等が挙げられる。 【0021】また、本発明では、上記凸部以外の表面(金属凹部)の表面が粗面化されていることが好ましい。これにより、版の位置修正が更に容易になる。該凹部の表面粗さは、Raが1μm以下であることが好ましい。 【0022】本発明では、金属材料を浸食処理することにより凹凸を形成しているので、凸部の高さ(凹部の深さ)や凸部の形状の調整、面積占有率(平均面積Aや単位面積当りの個数N)の調整、更には凸部以外の表面(凹部表面)の粗面化の調整を容易に行うことができる。例えば、レーザー食刻法やサンドブラスト法を用いる場合には出力レーザーのスキャンパターンやレーザーパワーを調整して露光パターンを変更したり、レーザー照射や鮮鋭化したサンドブラストした照射位置をコントロールする制御装置を併用することにより容易に調整でき、またホトレジスト法を用いる場合には、その形状や密度は密着露光パターンで自由に設定でき、また凸部の高さはレーザーパワーやエッチング処理時間を調整することにより所望の高さに容易に設定できる。 【0023】ここで、機械加工で用いられる方法をパターン制御することによって行われると考えればわかりやすい。例えば、(i)のレーザーにより食刻する方法においては、炭酸ガスレーザーにより金属を切断する方法を、炭酸ガスレーザー光の照射位置と強度をコンピュータ制御することで、凸部の面積や形状、高さを自由にコントロールすることができる。上記(ii)、(iii)の方法も同様なコントロールが可能である。また、上記(iv)の方法においても、任意に加工したパターンを形成した焼き付け用フィルムを通して露光することにより凸部の面積や形状を任意にコントロールでき、また、エッチング液の濃度や処理時間を変えることにより凸部の高さも容易にコントロールすることができる。 【0024】凸部の形状は特に限定されない。また、凸部の周辺上部を滑らかに角を落とすことが好ましい。これにより、版の位置修正が更に容易になる。凸部の上部の角を落とす方法としては、特に限定されないが、研磨剤を分散した液の中で振とうさせたり、研磨剤を含んだ布でこする等の方法が挙げられる。 【0025】更に本発明では、上記凸部の平均面積をA、その単位面積当りの数をNとしたときに、AN×100で定義される凸部の面積占有率が0.1〜50%、好ましくは1〜10%であることを特徴とする。凸部の面積占有率が上記の範囲内のとき、印刷時における平版印刷版の歪み抑止力が効果的に作用する。ここで、凸部の平均面積とは、浸食処理されずに残った複数の金属箔凸部面積の平均をいう。また、凸部の平均面積Aは、10mm2以下が好ましく、特に1mm2以下が好ましい。 【0026】本発明の版下シートの膜厚は、好ましくは0.03mm〜0.6mm、より好ましくは0.05mm〜0.3mmである。この範囲内において、大型のサイズでの取り扱い性、印刷機の版胴とのフィット性が良好で、さらに印刷機の仕立て合わせなどの作業性を損なうことがなく、好ましい。 【0027】本発明の版下シートは、繰り返し使用に耐えられるが、条件によっては版材裏面に付着したほこり、湿り水成分などが島状金属箔に付着し、版材寸度安定性の性能を低下させる場合がある。その場合は、水、または石油系溶剤(アイソパーE)で洗浄することで性能を回復させ繰り返し使用が可能である。 【0028】本発明の版下シートを適用できる印刷機は、少なくともインキ付けローラー表面に一定の厚さのインキ膜を形成するインキ供給装置と、インキを受容する画像部とインキを付着しない非画像部から成る印刷版の版頭部を把持固定し、必要に応じて版尻を引っ張り付勢して印刷版を装着した版胴と、前記版胴へ被印刷材を押圧して印刷する版胴を具備した印刷機であればいずれであってもよく、例えば、前記印刷機の版胴と圧胴との間に、前記版胴に圧接して画像を転写し、その画像を被印刷材へ押圧して印刷するゴム胴が付加されたオフセット印刷機などが挙げられる。 【0029】本発明の版下シートの装着方法は、印刷版と印刷機版胴との間に版下シートを金属凸部が印刷版裏面と向き合うように挟み込むだけで印刷版をクワエ万力で固定する。または、版下シートの少なくとも一端を印刷版と共にクワエ万力により版胴に固定する。あるいは版下シートの印刷機版胴との間にスプレー糊や粘着剤で密着を上げた固定をしてもよい。このことにより、版下シートの金属凸部と印刷版裏面を密着させることで、印刷版の印刷時にかかる歪み、例えば印刷中にブランケットと版との摩擦によって起こる版の歪みを押さえることができ、結果的に印刷寸法および精度を維持することができる。 【0030】 【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。 実施例1150μm厚の硬質アルミニウム板の上に、市販のポジタイプのホトレジスト液を指定の方法に従って均一に塗布し、これに予め8μm2、20μm2の微細ドットを面積率0.01〜75%まで10段階のポジドット画像になるように作成しておいた2種類の密着露光用リスフィルムとを密着させて高圧水銀灯から所定時間露光を行った。ホトレジストを指定の現像液にて現像後、このレジストパターンをマスクとしてアルミニウム板をエッチング液で20μmの深さに均一に浸食した。浸食の深さは小坂研究所surfcorder SE-3400を使用して確認した。また、得られた版下シートの金属側の凸部以外の全表面の平均粗さRaは、0.6μmであった。 【0031】平版印刷版として、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を支持体とする銀塩拡散転写感光材料であるアグファゲバルト社製スーパーマスタープラス(総厚130μm)を、専用プレートメーカーSPM415で製版したものを用いた。なお、平版印刷版は、金属以外の支持体上に画像受理層を設けた直描印刷版や電子写真方式を用いた電子写真製版によっても得ることが出来る。 【0032】次に、得られた版下シートおよび平版印刷版をそれぞれ、幅560mm、長さ400mmにカットするとともに、平版印刷版の裏面に版下シートの微細凸部を有する金属面が接するように、平版印刷版および版下シートを重ねた。重ねた平版印刷版および版下シートを、サクライ社製オリバー52片面印刷機の版胴上に装着し、標準の印刷条件で2000枚印刷した。印刷前に、処理液G671Cをしみ込ませたスポンジで、平版印刷版の表面をスクイズした。印刷機上の湿し水として前記処理液G671Cを水で1:1に希釈したものを用い、インキとしては、大日本インキ化学工業社製NEW CHAMPION Fグロス85墨を用いた。 【0033】印刷後、印刷開始直後の印刷物に印刷された罫線の位置と、2000枚印刷後の印刷物に印刷された罫線の位置とを比較し、印刷開始直後および2000枚印刷後での版胴上における平版印刷版の版ズレを測定した。評価結果を表1に示す。また、ポツ状汚れの有無も併せて記載した。 【0034】 【表1】
【0035】実施例250μm厚の硬質アルミニウム箔に、ナイロン系の溶融タイプの接着剤を用いて100μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを接着した。この硬質アルミニウム箔の上に実施例1と全く同様にしてポジタイプのホトレジストを均一に塗布し、それ以降の工程は実施例1と全く同様に行った。得られた版下シートを用いて実施例1と全く同様に印刷し評価したところ、表1に示された結果と全く同様の結果が得られた。 【0036】実施例3実施例1のサンプル3およびサンプル8と同様にして、それぞれ凸部面積率0.1%および15%のエッチングの深さを0.5μm、1μm、3μm、50μm、100μmおよび120μmになるようにエッチング時間をコントロールしてサンプル11〜24を作成した。これを実施例1と全く同様に印刷して、版ズレおよびポツ汚れを評価した。これらの結果を表2に示す。 【0037】 【表2】
【0038】実施例4厚さ150μmで表面を平均粗さ0.51μmに粗面化した硬質アルミニウム板を使い、実施例1と全く同様に行ったところ、実施例1と全く同じ結果が得られた。 【0039】実施例5厚さ150μmステンレス板を使い、実施例1と全く同様に行ったところ、実施例1と全く同じ結果が得られた。 【0040】以上から、版下シートの金属側の表面に凸部の面積占有率が0.1〜50%で、しかも凸部の平均高さが1〜100μmであるときに、印刷時の版ズレとポツ汚れが同時に解決されることが明らかである。 【0041】 【発明の効果】本発明の版下シートを用いることにより、印刷画像を良好に保ちつつ、平版印刷機における版材の寸法安定性および印刷作業性を良好に向上することができる。また、本発明の版下シートは繰り返し使用度が高い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105647 【弁理士】 【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−211161(P2002−211161A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−11823(P2001−11823) |
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