| 【発明の名称】 |
小巻ロール状記録材料 |
| 【発明者】 |
【氏名】湯山 幸博
【氏名】折原 基
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| 【要約】 |
【課題】包装材料から開封してプリンターにセットするとき、紙管抜けのない小巻ロール状記録材料を提供すること。
【解決手段】紙の支持体上に記録層を有する記録紙を、円筒状の紙管に巻きつけた記録材料において、記録紙の巻き付け外径と紙管外径の比が2以上で巻き付け幅及び紙管の幅が60mm以下で紙管水分と記録紙の水分差が、【数1】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紙の支持体上に記録層を有する記録紙を、円筒状の紙管に巻きつけた記録材料において、記録紙の巻き付け外径と紙管外径の比が2以上で巻き付け幅及び紙管の幅が60mm以下で紙管水分と記録紙の水分差が、【数1】
であることを特徴とする小巻ロール状記録材料。 【請求項2】 該円筒状の紙管の外周部にクッション材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の小巻ロール状記録材料。 【請求項3】 前記記録材料がロイコ染料と顕色剤を主体としてなる感熱発色材料である請求項1または2に記載の小巻ロール状記録材料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、小巻ロール状記録材料に関し、さらに詳しくはプリンター、レコーダー、ファクシミリ、自動発券機等で用いられる小巻ロール状記録材料に関する。 【0002】 【従来の技術】最近、情報の多様化ならびに増大、省資源、無公害化等の社会の要請にともなって、情報記録分野においても種々の印字出力記録材料が研究開発され実用化されているが、各記録材料の形状としてはカット紙タイプ、小巻ロールタイプ、つづら折りタイプ等がある。なかでも、小巻ロールタイプのものは、(1)省スペースであること;(2)紙送りの機構が簡単であること;等の利点ゆえに、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、ファクシミリ分野、自動券売機分野等において、広く用いられている。しかしながら、包装状態から開封して小巻ロールを取り出し、印字用プリンターにセットしたとき、紙管抜けによるセット不良が起こるという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記した従来の欠点を改良した小巻ロール状記録材料を提供することにある。すなわち、包装材料から開封してプリンターにセットするとき、紙管抜けのない小巻ロール状記録材料を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の(1)「紙の支持体上に記録層を有する記録紙を、円筒状の紙管に巻きつけた記録材料において、記録紙の巻き付け外径と紙管外径の比が2以上で巻き付け幅及び紙管の幅が60mm以下で紙管水分と記録紙の水分差が、【0005】 【数2】
であることを特徴とする小巻ロール状記録材料」、(2)「該円筒状の紙管の外周部にクッション材を取り付けたことを特徴とする前記第(1)項記載の小巻ロール状記録材料」、(3)「前記記録材料がロイコ染料と顕色剤を主体としてなる感熱発色材料である前記第(1)項または前記第(2)項に記載の小巻ロール状記録材料」により解決される。 【0006】すなわち、本発明によれば、紙の支持体上に記録層を有する記録紙を、円筒状の紙管に巻き付けた記録紙において、巻き付け外径と紙管外径の比が2以上で巻き付け幅及び紙管の幅が60mm以下で紙管水分と記録紙の水分差を【0007】 【数3】
にすることにより紙管抜けがないこと、また円筒状の紙管の外周部にクッション材を取り付けることにより更に紙管抜けがなくなることを見出した。 【0008】ここでいう水分とはJISP−8127に定める方法によって測定されるが、小巻ロールに仕上げた時点で包装前に測定した値である。小巻ロールを開封しセットしたとき、紙管抜けが生じるのは、包装状態での保存中に紙管から記録紙側へ水分移動が起こるためであることを見出し本発明に至った。即ち、紙管水分と記録紙水分差、紙管水分−記録紙が2.0%を越えると紙管水分が記録紙側に移行し、紙管外径が細り、この結果、紙管抜けが起こる。従来、小巻ロールはスリット仕上げするとき、紙管の水分、記録材料の水分は個々に設定はしているが、両者の相互の関係について開示したものはない。−2.0%以下では逆に記録紙の水分が紙管側に移行して記録紙が細り、巻き緩みが発生するという不具合が生じる。以って、−2.0%〜2.0%の範囲は紙管抜けの発生がなく、かつ小巻ロール特性として必要な巻き緩みもないことを見出した。 【0009】またこのとき、外周部にクッション材を取り付けた紙管では、たとえ紙管が細ってもクッション材があるため、更に紙管抜けし難いことも見出した。このときの紙管の材料としては通常の紙であり、外周部に取り付けるクッション材は発泡ウレタン、発泡スチレン、あるいはシリコーン等の弾力性のあるもので、紙管との接着は通常のセメダイン等を用い、クッション材の厚みは0.5mmから4mmが適当な厚みで薄すぎるとクッションの効果が低く、これ以上厚いと、巻き上げ時うまく巻けずこの面でのズレが起こり易い。 【0010】記録媒体としては感熱記録材料、感圧記録材料、静電記録材料、磁気記録材料、あるいは感熱記録材料と磁気記録材料との組み合わせ等があるが、これらに限定されるものではない。 【0011】本発明は、これら記録媒体の記録層が、水性バインダを用いたものであるときには特に効果的である。具体的な材料としては、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタアクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等が挙げられる。 【0012】また、これらバインダを水溶液、又は親水性エマルジョンの形で用い形成された記録層の他のバック層、下塗層、中間層、オーバーコート層等を有する記録層の場合にも効果的であり、さらに、メタノール、エタノール等の水混和性アルコール、アセトン、メチルエチルケトン等の水混和性ケトン溶剤、ジメチルホルムアミド、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラン等の水混和性溶剤の塗工液を用い形成されたこれら層を有する記録層の場合にも効果的である。 【0013】 【実施例】次に本発明を実施例、比較例により詳細に説明する。坪量150g/m2の上質紙上に磁気記録層を設けた磁気記録紙と外径70mm、内径50mm、幅40mmの紙管及び、外周部にクッション材を取り付けた紙管を準備して、スリット幅40mmで巻き長さ300m、外径250mmにスリット仕上げして(巻き付け外径と紙管外径の比=3.57)、表1に示す実施例、比較例の小巻ロール記録材料を用意した。 【0014】 【表1】
*厚みが2mmの発泡ウレタン製のクッション材【0015】次に、これら10種の小巻ロールをスリット直後に外気を遮断するフィルムで密閉包装し、室内環境に20日間保管後、包装を開封して小巻ロールを取り出して、それぞれ紙管の緩み及び記録紙の緩み状態をテスト評価した。 <評価基準>紙管抜け 紙管部分を指で押してスリット端面からのズレ量で評価した。 ◎ ズレなし○ 2mm未満のズレ△ 2mm〜5mm未満のズレ× 5mm以上のズレ【0016】 【表2】
【0017】 【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明から明らかなように、本発明によれば、包装材料から開封してプリンターにセットするとき、紙管抜けのない小巻ロール状記録材料を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年7月4日(2000.7.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105681 【弁理士】 【氏名又は名称】武井 秀彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−19289(P2002−19289A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月23日(2002.1.23) |
| 【出願番号】 |
特願2000−202802(P2000−202802) |
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