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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】岡田 雅典

【要約】 【課題】画像形成プロセス速度の異なる機種で共通のレーザスキャナユニットを使用可能となり、機種毎にレーザスキャナユニットの設定を予め変えることなく使用することができ、レーザスキャナユニットの管理が容易になり、製造過程の煩雑さがなくなり、製造コストを抑えることができる画像形成装置とする。

【解決手段】画像形成プロセス速度が異なる機種毎に、プリンタエンジン回路8からAPC回路9へ送信するパワー切り換え信号を送信してレーザ光7のレーザパワーを最適にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】レーザ素子を有するレーザスキャナユニットを搭載した画像形成装置において、該画像形成装置本体に前記レーザ素子のレーザパワーを決定するための指定信号を送信する送信手段を具備し、前記レーザスキャナユニットを画像形成プロセス速度の異なる機種で共通に使用する場合に、前記送信手段が搭載される画像形成装置の画像形成プロセス速度に応じた指定信号を送信し、前記レーザ素子が前記指定信号に基づくレーザパワーで出射することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】レーザ素子を有するレーザスキャナユニットを搭載した画像形成装置において、該画像形成装置本体に前記レーザ素子のレーザパワーを決定するための指定信号を送信する送信手段を具備し、前記レーザスキャナユニットからの露光量を可変する場合に、前記送信手段が画像形成プロセスに応じた指定信号を送信し、前記レーザ素子が前記指定信号に基づくレーザパワーで出射することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】前記レーザスキャナユニットに前記レーザパワーに連動して回転が可変可能なポリゴンミラーを具備したことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】前記指定信号の送信は、前記画像形成装置本体の電源ON時に行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関するものであり、特にレーザスキャナユニットを搭載した電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置は、画像形成装置本体製造過程やサービスパックとしての交換作業時において、複数のレーザパワーが出力可能なレーザスキャナユニットを画像形成プロセス速度の異なる機種で共通に使用する場合がある。その場合には、予め搭載する画像形成プロセス速度に最適なレーザパワーに固定した後、機種毎(搭載する画像形成装置の画像形成プロセス速度毎)に専用化して画像形成装置本体内にレーザスキャナユニットを搭載している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像形成装置では、レーザパワーのみが異なる同じ構造のレーザスキャナユニットを使用する場合であっても、機種毎に相違する画像形成プロセス速度に最適化されたレーザパワーに予め固定してしまうために、固定した後のレーザスキャナユニットを画像形成プロセス速度が異なる他の機種に転用して搭載しにくいという問題があった。また、カラープリンタ等のカラー画像形成装置に搭載する場合に、予めレーザパワーを固定してしまうと各色毎に最適なレーザパワーとしにくいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、レーザ素子を有するレーザスキャナユニットを搭載した画像形成装置において、該画像形成装置本体に前記レーザ素子のレーザパワーを決定するための指定信号を送信する送信手段を具備し、前記レーザスキャナユニットを画像形成プロセス速度の異なる機種で共通に使用する場合に、前記送信手段が搭載される画像形成装置の画像形成プロセス速度に応じた指定信号を送信し、前記レーザ素子が前記指定信号に基づくレーザパワーで出射する画像形成装置としたものである。
【0005】あるいは、レーザ素子を有するレーザスキャナユニットを搭載した画像形成装置において、該画像形成装置本体に前記レーザ素子のレーザパワーを決定するための指定信号を送信する送信手段を具備し、前記レーザスキャナユニットからの露光量を可変する場合に、前記送信手段が画像形成プロセスに応じた指定信号を送信し、前記レーザ素子が前記指定信号に基づくレーザパワーで出射する画像形成装置としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図1は、本発明の画像形成装置であるレーザプリンタの要部構成を示す説明図であり、レーザスキャナ1、現像器2、一次帯電器3、感光体ドラム4、転写ローラ5、定着器6を有している。
【0007】このような画像形成装置により、画像形成のプロセスは、まず一次帯電器3により像担持体である感光ドラム4上に均一帯電し、そこに露光手段であるレーザスキャナ1から出射される画像形成プロセス速度に最適化されたレーザ光7で露光し静電潜像を形成する。その静電潜像を現像手段である現像器2により顕像化し、転写手段である転写ローラ5により、搬送される記録紙上に転写した後、定着手段である定着器6により記録紙上に転写されたトナー像を固着させ、排紙する。本発明では、後述する手段により画像形成プロセス速度、例えば印字処理速度が20%速い画像形成装置に搭載する場合には、露光手段であるレーザスキャナ1から出射されるレーザ光7のパワーを20%増すように画像形成装置本体から指定信号を送信することを特徴とする。
【0008】レーザスキャナ1は、レーザ光源、ポリゴンミラー、レンズ、反射ミラー等を有し、外部から送信された画像データに応じて解像度に応じた所定発光時間によりレーザ光源からレーザを出射し、感光体ドラム4上に結像するものである。図2は、レーザスキャナ1の略断面図であり、半導体レーザ,コリメートレンズ,シリンドリカルレンズなどよりなるレーザモジュール1a、ポリゴンミラー1b、fθレンズ1cを有し、第1の反射ミラー1d、第2の反射ミラー1e、第3の反射ミラー1fを介して上方から感光ドラム4に画像情報を結像させる構成である。
【0009】図3は、レーザスキャナ1のレーザ光源制御に要する構成を示す図であり、レーザスキャナ1にはレーザダイオード10とレーザダイオードのパワーをコントロールするAPC(Auto Power Control)回路9を有しレーザ光7を制御している。また、画像形成装置本体側のプリンタエンジン回路8でAPC回路9を制御することにより感光ドラム4上に静電潜像を形成する。さらに、APC回路9はパワー切り換え信号(本発明の指定信号)を受信しており、この信号をプリンタエンジン回路8で制御することによりレーザダイオード10の出力を切り換えることができ、レーザスキャナ1から出射されるレーザ光7のパワーを切り換えることができる。
【0010】本発明は、画像形成プロセス速度が異なる機種毎に、パワー切り換え信号を制御してレーザスキャナ1から出射されるレーザ光7を切り換える信号を送信することによりレーザスキャナ1が共通に使用できるようになる。
【0011】なお、本実施例では、パワー切り換え信号は1本の信号線で接続されているが、複数の信号線でも良いし、シリアル通信を行っても良い。
【0012】また、本実施例では、レーザダイオード10から出射されるレーザ光は1本であるが、複数本のレーザ光を出射する所謂マルチビームレーザダイオードを使用してもよい。さらに、マルチビームレーザダイオードの各々のレーザ光を異なる画像形成プロセス速度に最適化してビームを切り換えて使用しても良い。
【0013】また、本実施例では、画像形成装置本体に具備したプリンタエンジン回路8からのパワー切り換え信号を受信するAPC回路9をレーザスキャナユニット1内に具備した構成としたが、APC回路9を画像形成装置本体に具備した構成としてもよく、これによりレーザスキャナユニット1の製造簡略化が図れる。
【0014】さらに、より好適な実施例として、レーザ光7のレーザパワーに連動して回転が可変可能なポリゴンミラーとすることにより、より最適な画像形成プロセス速度となるレーザスキャナ1とすることができる。また、プリンタエンジン回路8からのパワー切り換え信号は、画像形成装置本体の電源ON時に行うことにより、ユーザ等がレーザパワーの切り換えタイミングを全く気にすることなく使用することができるようになる。
【0015】なお、本実施例は、異なる画像形成プロセス速度毎に最適なパワー切り換え信号を送信する場合の実施例である。しかし、図1乃至図3と同様の構成で、画像形成プロセス速度が固定で露光量を可変する必要がある画像形成装置にも採用することができる。例えば、複数の現像器と各現像器に共通のレーザスキャナユニットを有するするカラー画像形成装置で、各現像器毎に最適の露光量とする必要がある場合に、プリンタエンジン回路8から各色毎(各現像器毎)に最適なレーザパワーとするためのレーザパワーの切り換え信号を送信することで、露光量を可変できるようになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、スキャナユニットを画像形成プロセス速度の異なる機種で共通に使用可能とした場合に、画像形成プロセス速度に応じて送信手段から指定信号を送信し、レーザユニット内のレーザ素子を自動的に最適なレーザパワーで出射させることにより、画像形成プロセス速度の異なる機種で共通のレーザスキャナユニットを使用することが可能となり、機種毎にレーザスキャナユニットの設定を予め変えることなく使用することができるので、レーザスキャナユニットの管理が容易になり、製造過程の煩雑さがなくなり、製造コストを抑えることができる画像形成装置が提供できる。
【0017】あるいは、本発明の画像形成装置によれば、レーザスキャナユニットからの露光量を可変する場合に、好適な露光量に応じて送信手段から指定信号を送信し、レーザユニット内のレーザ素子を自動的に最適なレーザパワーで出射させることにより、容易に露光量を可変することができるので、より精度の高い画像形成を実現する画像形成装置が提供できる。
【出願人】 【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
【出願日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−211028(P2002−211028A)
【公開日】 平成14年7月31日(2002.7.31)
【出願番号】 特願2001−5425(P2001−5425)