| 【発明の名称】 |
カートリッジホルダ、カートリッジ装置及びこれを備えたプリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】岩谷 聡
【氏名】川上 秀樹
【氏名】西岡 篤
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| 【要約】 |
【課題】セパレートカートリッジ単体のみでの装着を不可能とするカートリッジ装置を提供することにある。
【解決手段】本発明に係るカートリッジ装置30は、第1のカートリッジ61及び第2のカートリッジ62が互いに分離及び一体的に結合可能に構成されたカートリッジ体60と、カートリッジ体60と係合可能な第1の位置と、カートリッジ体60の各インクを所定のインク経路に連通可能な状態にする第2の位置との間で移動可能に構成されるとともに、第1のカートリッジ61を収容すべき側にある当該カートリッジとのみ係合することによって第2の位置に移動するように構成されたアダプタ45と、アダプタ45を第1の位置に保持するように構成されるとともに、第2のカートリッジ62との係合によりアダプタ45の第1の位置での保持状態を解除するように構成されたロック部材50とを有するカートリッジホルダ40とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】数種のインクを別個に有する複数のカートリッジが互いに分離及び一体的に結合可能なカートリッジ体を収容可能に構成されたカートリッジホルダであって、前記カートリッジ体と係合可能な第1の位置と、前記カートリッジ体の各インクを所定のインク経路に連通可能な状態にする第2の位置との間で移動可能な部材であって、前記カートリッジ体のうち所定のカートリッジと係合した場合にのみ第2の位置に移動するように構成されたアダプタ部材と、前記アダプタ部材を第1の位置に保持するための部材であって、前記カートリッジ体のうち前記所定のカートリッジ以外のすべてのカートリッジと係合した場合にのみ前記アダプタ部材の第1の位置での保持状態を解除するように構成されたロック部材とを備たことを特徴とするカートリッジホルダ。 【請求項2】所定のインクを充填可能な第1のカートリッジ及び第2のカートリッジを有し、前記第1のカートリッジ及び前記第2のカートリッジが互いに分離及び一体的に結合可能に構成されたカートリッジ体と、前記カートリッジ体を収容可能に構成されたカートリッジホルダであって、前記カートリッジ体と係合可能な第1の位置と、前記カートリッジ体の各インクを所定のインク経路に連通可能な状態にする第2の位置との間で移動可能に構成されるとともに、前記第1のカートリッジを収容すべき側に配設され当該カートリッジとのみ係合することによって第2の位置に移動するように構成されたアダプタ部材と、前記アダプタ部材を第1の位置に保持するように構成されるとともに、前記第2のカートリッジとの係合により前記アダプタ部材の第1の位置での保持状態を解除するように構成されたロック部材とを有するカートリッジホルダとを備えたことを特徴とするカートリッジ装置。 【請求項3】前記アダプタ部材は、前記第1のカートリッジを収容すべき側の所定の部位に当該カートリッジと係合可能な第1の係合部が設けられるとともに、前記第2のカートリッジを収容すべき側の所定の部位に前記ロック部材と係合可能な第2の係合部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のカートリッジ装置。 【請求項4】前記ロック部材は、前記第2のカートリッジの所定の部位とのみ係合可能な作動部と、前記アダプタ部材の前記第2のカートリッジを収容すべき側の所定の部位の位置を拘束可能なロック部とを有し、前記作動部が前記第2のカートリッジと係合することに連動して前記ロック部が前記アダプタ部材の保持状態を解除するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項記載のカートリッジ装置。 【請求項5】前記第2のカートリッジには、前記ロック部材のロック部が前記アダプタを保持する位置から当該保持状態を解除する位置に移動するように前記ロック部材の作動部を作動するためのカム部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のカートリッジ装置。 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項記載のカートリッジ装置と、前記カートリッジ装置から所定のインク経路を介して供給されたインクを噴射可能に構成された印字ヘッドとを備えたことを特徴とするプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプリンタにおいて、セパレートタイプのインクカートリッジを装着するためのカートリッジ装置に関し、特に、セパレートカートリッジ単体での装着を防止する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、インクジェット方式のプリンタにおいては、インクパックから吸引したインクを印字ヘッドに供給し、この印字ヘッドのノズル面に形成された複数のノズルからインク液滴を噴射することによって、記録紙に文字や画像を形成するよう構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、多色印字が可能なプリンタが開発されつつあるが、その一種として、例えば2つのセパレートカートリッジを組み合わせ一体的にカートリッジホルダに装着するよう構成され、各々のセパレートカートリッジには異なる色のインクが充填されたインクパックを装填して2色印字を可能としたプリンタが提案されている。 【0004】しかしながら、このような一体型のカートリッジにおいて、一方側のセパレートカートリッジのみがカートリッジホルダに装着された場合であってもプリンタが作動するような構成であると、他方側のセパレートカートリッジに装填されたインクパックのインク色が印字されないという問題がある。 【0005】このため、一体型のカートリッジを用いるプリンタにおいては、一部のセパレートカートリッジのみではカートリッジホルダへの装着を不可能としオペレータに注意を促すように構成することが望ましい。 【0006】本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、セパレートカートリッジ単体のみでの装着を不可能とするカートリッジ装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するためになされた本発明は、数種のインクを別個に有する複数のカートリッジが互いに分離及び一体的に結合可能なカートリッジ体を収容可能に構成されたカートリッジホルダであって、カートリッジ体と係合可能な第1の位置と、カートリッジ体の各インクを所定のインク経路に連通可能な状態にする第2の位置との間で移動可能な部材であって、カートリッジ体のうち所定のカートリッジと係合した場合にのみ第2の位置に移動するように構成されたアダプタ部材と、アダプタ部材を第1の位置に保持するための部材であって、カートリッジ体のうち前記所定のカートリッジ以外のすべてのカートリッジと係合した場合にのみ前記アダプタ部材の第1の位置での保持状態を解除するように構成されたロック部材とを備たことを特徴とするカートリッジホルダである。 【0008】本発明の場合、カートリッジ体のうちの所定のもの(一方)が収容されてアダプタ部材と係合しても、このアダプタ部材はロック部材によって第1の位置から移動しないように拘束されて第2の位置に移動しないため、前記一方のカートリッジはカートリッジホルダに装着されず、また、カートリッジ体のうちの所定以外のもの(他方)が収容されてロック部材の保持状態を解除しても、アダプタ部材は、前記他方のカートリッジと係合せずに第2の位置に移動しないため、当該他方のカートリッジはカートリッジホルダに装着されない。 【0009】その結果、本発明によれば、カートリッジ体として複数のカートリッジが一体的に挿入された場合にのみカートリッジホルダに装着できるため、多色印字のうち特定の色が抜けるのを防止しつつ、オペレータにカートリッジの適正な挿入について注意を促すことができる。 【0010】また、本発明によれば、カートリッジ単体の装着防止を機構系のみの構成により達成しうるため、カートリッジ単体が装着された場合に本発明に係るカートリッジホルダを備えたプリンタが作動しないように電気的に制御する必要がなく、制御系の構成を簡素にすることができる。 【0011】一方、本発明は、所定のインクを充填可能な第1のカートリッジ及び第2のカートリッジを有し、第1のカートリッジ及び第2のカートリッジが互いに分離及び一体的に結合可能に構成されたカートリッジ体と、カートリッジ体を収容可能に構成されたカートリッジホルダであって、カートリッジ体と係合可能な第1の位置と、カートリッジ体の各インクを所定のインク経路に連通可能な状態にする第2の位置との間で移動可能に構成されるとともに、第1のカートリッジを収容すべき側に配設され当該カートリッジとのみ係合することによって第2の位置に移動するように構成されたアダプタ部材と、アダプタ部材を第1の位置に保持するように構成されるとともに、第2のカートリッジとの係合によりアダプタ部材の第1の位置での保持状態を解除するように構成されたロック部材とを有するカートリッジホルダとを備えたことを特徴とするカートリッジ装置である。 【0012】本発明によれば、カートリッジ単体の装着を防止しうるカートリッジ装置を得ることができる。 【0013】また、本発明において、アダプタ部材は、第1のカートリッジを収容すべき側の所定の部位に当該カートリッジと係合可能な第1の係合部が設けられるとともに、第2のカートリッジを収容すべき側の所定の部位にロック部材と係合可能な第2の係合部が設けられていることも効果的である。 【0014】さらに、本発明において、ロック部材は、第2のカートリッジの所定の部位とのみ係合可能な作動部と、アダプタ部材の第2のカートリッジを収容すべき側の所定の部位の位置を拘束可能なロック部とを有し、作動部が第2のカートリッジと係合することに連動してロック部がアダプタ部材の保持状態を解除するように構成されていることも効果的である。 【0015】さらにまた、本発明において、第2のカートリッジには、ロック部材のロック部がアダプタを保持する位置から当該保持状態を解除する位置に移動するようにロック部材の作動部を作動するためのカム部が設けられていることも効果的である。 【0016】かかる本発明によれば、アダプタ部材を第1のカートリッジの挿入に伴って第2の位置に移動させるとともに、ロック部材を第2のカートリッジの挿入に伴って第1の位置での保持状態を解除させることによって、カートリッジホルダをカートリッジ体とのみ装着させることができる。 【0017】一方、本発明は、上記発明に係るカートリッジ装置と、このカートリッジ装置から所定のインク経路を介して供給されたインクを噴射可能に構成された印字ヘッドとを備えたことを特徴とするプリンタである。 【0018】本発明によれば、カートリッジ単体の装着を防止することによって特定の色が抜けずに多色印字が可能なプリンタを得ることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカートリッジ装置を備えたプリンタの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。 【0020】図1は、本実施の形態のプリンタの概略構成及びインクの供給・廃棄の経路を示す図である。 【0021】図2〜図7は、本実施の形態のカートリッジ装置を示す図である。 【0022】ここで、図2は、第1のカートリッジとカートリッジホルダの概略構成及びこれらの位置関係を示す斜視図、図3は、第2のカートリッジとカートリッジホルダの概略構成及びこれらの位置関係を示す斜視図である。 【0023】また、図4は、第1のカートリッジとカートリッジホルダの概略構成を示す平面図、図5は、第2のカートリッジとカートリッジホルダの概略構成を示す平面図である。 【0024】さらに、図6は、カートリッジ体とカートリッジホルダの概略構成を示す平面図、図7は、カートリッジ体とカートリッジホルダの概略構成を示す側面図である。 【0025】図1に示すように、プリンタ1は、インクジェット方式のプリンタで、印字ヘッド機構10と、クリーニング機構20と、カートリッジ装置30とを備えている。 【0026】印字ヘッド機構10は、キャリッジに搭載された印字ヘッド11を有している。キャリッジは、所定の紙経路の幅方向に延びるキャリッジ軸12に支持され、図示しない駆動モータの動力が歯車等を介して伝達されて移動可能に構成されている。また、印字ヘッド11の一の面には、インク液滴を噴射可能に構成されたノズル面12が形成されている。 【0027】クリーニング機構20は、クリーナ21と、ヘッドキャップ22と、クリーニングポンプ23とを有し、紙経路の範囲外の所定の部位に配設されている。クリーナ21は、この先端部分に印字ヘッド11のノズル面12を払拭可能な払拭部21aを有し、ノズル面12に対して略垂直な方向に移動可能に構成され、ノズル面12に接触又は離間可能に構成されている。ヘッドキャップ22は、印字ヘッド11のノズル面12を覆うことが可能な大きさに形成され、廃インク吸引管24を介してクリーニングポンプ23と連通可能に接続されている。 【0028】カートリッジ装置30は、カートリッジホルダ40と、カートリッジ体60と、インクポンプ70とを有している。プリンタ1において、インク供給経路は、カートリッジホルダ40が、第1、第2のインク吸引管71、72を介してインクポンプ70と連通可能に接続され、このインクポンプ70が、第1、第2のインク供給管73、74を介して印字ヘッド11と連通可能に接続されて構成される。また、インク廃棄経路は、上述したクリーニングポンプ23が廃インク排出管25を介してカートリッジホルダ40と連通可能に接続されて構成される。そして、このようなインク供給経路及びインク廃棄経路は、それぞれ、カートリッジホルダ40とカートリッジ体60が連通した状態で接続されることによって、閉じた経路が形成されるようになっている。 【0029】次に、カートリッジ装置30の機構系について説明する。図4〜図6に示すように、カートリッジ体60は、互いに分離可能な第1のカートリッジ61及び第2のカートリッジ62を有し、かかる第1、第2のカートリッジ61、62によって一体的な箱形状をなすように構成されている。 【0030】すなわち、第1のカートリッジ61及び第2のカートリッジ62は、それぞれ、ほぼ同じ大きさの中空の略箱形状のもので、これら第1、第2のカートリッジ61、62の外周部分には、はめ込み式により互いに着脱自在となるような嵌合部61a、62aが形成されている。 【0031】ここで、図1に示すように、第1のカートリッジ内には、第1の色(例えば黒色)のインクを充填した第1のインクパック63が装填されている。また、第2のカートリッジ62内には、第2の色(例えば赤色)のインクを充填した第2のインクパック64と、廃インクの回収用の廃インクパック65とが装填されている。 【0032】一方、カートリッジホルダ40は、カートリッジ体60を収容可能な大きさで開口したカートリッジケース41を有するほか、図2に示すように、カートリッジ体60と装着可能な装着ホルダ42を有し、この装着ホルダ42は、カートリッジケース41の底部分に設けられている。なお、図2〜図7は、装着ホルダ42を含めたカートリッジ装置30の要部のみを示し、カートリッジケース41については図示していない。 【0033】図2又は図4に示すように、装着ホルダ42の背面側(カートリッジ体60を装着する側の反対側)の所定の部位には、第1、第2のインク吸引管71、72や廃インク排出管25を取り付けるための取付部43A、43B、43Cが複数設けられている。これらの取付部43には、それぞれ、第1、第2のインク供給針44A、44B、廃インク針44Cが、カートリッジ体60を装着する側に延びて、第1、第2のインク吸引管71、72、廃インク排出管25と連通するように固定されている。また、第1のインク供給針44Aは、第1のカートリッジ61内の第1のインクパック63に刺さることが可能な位置に配置され、第2のインク供給針44B及び廃インク針44Cは、それぞれ、第2のカートリッジ62内の第2のインクパック64及び廃インクパック65に刺さることが可能な位置に配置されている。 【0034】装着ホルダ42のカートリッジ装着側の部位には、第1、第2の供給針44A、44Bや廃インク針44Cを覆うことが可能な大きさで略ブロック状に形成されたアダプタ(アダプタ部材)45が設けられている。 【0035】図2又は図7に示すように、このアダプタ45は、装着ホルダ42に支軸45aを中心に回転可能に取り付けられ、上記針44を覆った状態でこれらの針44と平行になる第1の位置P1と、上記針44を露出した状態でこれらの針44と直交してカートリッジ体60を装着ホルダ42に装着可能とする第2の位置P2との間で回動するよう構成されている。また、アダプタ45は、図示しないねじりコイルばねを用いて第2の位置P2から第1の位置P1側に付勢するように構成されている。 【0036】このようなアダプタ45のカートリッジ装着側の部分のうち、第1のカートリッジ61を収容すべき側の端部分には、そこに収容されたカートリッジ(第1、第2のいずれのものであるかを問わず)と第1の位置P1において係合可能な係合プレート部(第1の係合部)46が設けられている。この係合プレート部46は、アダプタ45の回転平面に対して略平行に延びる板状に形成され、さらに、この係合プレート部46の先端部分は、カートリッジの挿入に伴ってアダプタ45が第1の位置P1から第2の位置P2に向けて回動するようにカートリッジの底面に対して所定の角度で傾けた形状に形成されている(図7参照)。 【0037】さらに、アダプタ45のカートリッジ装着側の部分のうち、第2のカートリッジ62を収容すべき側(係合プレート部46と反対側)の端部分には、後述するロック部材50と係合可能な係合ロッド部(第2の係合部)47が設けられている。この係合ロッド部47は、アダプタ45の回転平面に対して略平行に延びロック部材と当接するような長さの棒状に形成されている。 【0038】なお、アダプタ45には、上記針44から漏れたインクを吸収するための所定の吸収材(図示しない)が設けられている。 【0039】図3又は図5に示すように、カートリッジケース41の第2のカートリッジ62側の内壁部分には、アダプタ45の移動を第1の位置P1で拘束するためのロック部材50が設けられている。このロック部材50は、所定の弾性をもつように例えばステンレス合金等の薄板金属を用いてアダプタ45の近傍まで延びる長尺状に形成されたもので、その後端部分がカートリッジケース41に支持され、カートリッジケース41の内壁面にほぼ沿った状態で取り付けられている。図3に示すように、ロック部材50の略中央部分には、所定の幅をもつ形状の作動部51がカートリッジケース41の内側に突出した状態で形成され、ロック部材50の先端部分には、アダプタ45の係合ロッド部47と係合可能なロック部52がカートリッジケース41の内側に折れ曲がった状態で形成されている。 【0040】そして、図6に示すように、ロック部材50は、作動部51が所定の外力を受けることによりロック部材50自体が撓んで、ロック部52がカートリッジケース41の内側から外側へ向かう方向に変位するようになっている。 【0041】図3又は図5に示すように、第2のカートリッジ62の外側面には、ロック部材50の作動部51と当接可能なカム部66が設けられている。このカム部66は、カートリッジ体60の挿入すべき方向に延びるような帯状であって、その断面がロック部材50の作動部51を所定の変位だけ移動させるような高さで突状に形成されている。一方、第1のカートリッジ61の外側面には、カム部66に相当するもは設けられていない。 【0042】また、装着ホルダ42の第1のカートリッジ61を収容すべき側の部位には、ガイドピン81が複数設けられ、これに対応して、第1のカートリッジ61には、これらのガイドピン81と嵌合可能なガイド穴61bが同じ数だけ設けられている。一方、第2のカートリッジ62には、ガイド穴61bに相当する穴は設けられていない。 【0043】かかる構成を有するプリンタ1においては、図4に示すように、カートリッジ体60のうち第1のカートリッジ61のみがカートリッジホルダ40に挿入された場合、第1のカートリッジ61はアダプタ45の係合プレート部46と係合する。これにより、アダプタ45は、第2の位置P2に向けて回転移動させようとする外力を係合プレート部46で受けるが、係合ロッド部47がロック部材50のロック部52と係合してロック状態にあるため第1の位置P1から動くことはできない。その結果、第1のカートリッジ61は、カートリッジホルダ40の装着ホルダ42に装着されない。 【0044】なお、第2のカートリッジ62のみが、カートリッジホルダ40の係合プレート部46側の収容部分に挿入された場合も、上記同様、カートリッジホルダ40の装着ホルダ42に装着されない。 【0045】また、図5に示すように、カートリッジ体60のうち第2のカートリッジ62のみがカートリッジホルダ40に挿入された場合、第2のカートリッジ62のカム部66がロック部材50の作動部51と当接する。これにより、ロック部材50は、ロック部52がアダプタ45の係合ロッド部47から離れる方向に移動してアダプタ45とのロック状態を解除するが、アダプタ45は、第2の位置P2に回転移動するための外力を受けないため第1の位置P1から動くことはできない。その結果、第2のカートリッジ62は、カートリッジホルダ40の装着ホルダ42に装着されない。 【0046】なお、第1のカートリッジ61のみが、カートリッジホルダ40のロック部材50側の収容部分に挿入された場合は、この第1のカートリッジ61は、アダプタ45の係合プレート部46と係合しないことはもとより、第1のカートリッジ61にはカム部が設けられていないためロック部材50のロック状態を解除することができず、カートリッジホルダ40の装着ホルダ42に装着されない。 【0047】一方、図6又は図7に示すように、第1及び第2のカートリッジ61、62を嵌合して一体化させたカートリッジ体60がカートリッジホルダ40に挿入された場合、第1のカートリッジ61がアダプタ45の係合プレート部46と係合するとともに、第2のカートリッジ62のカム部66がロック部材50の作動部51と当接する。これにより、アダプタ45は、第2の位置P2に回転移動するための外力を受けるとともに、ロック部材50とのロック状態が解除されるため、ねじりコイルばねの付勢力に抗しつつ第2の位置P2に移動する。その後、カートリッジ体60は、この第1、第2のインクパック63、64や廃インクパック65が、アダプタ45の移動によって露出した第1、第2の供給針44A、44Bや廃インク針44Cにそれぞれ突き刺さり、装着ホルダ42に装着される。 【0048】これにより、カートリッジ装置30は、印字ヘッド11との間に第1、第2の色をもつインクについてのインク供給経路が形成されるとともに、印字ヘッド11を介してクリーニング機構20との間にインク廃棄経路を形成して、印字ヘッド11を印字及びクリーニング可能な状態にする。 【0049】以上述べたように本実施の形態によれば、カートリッジホルダ40を第1のカートリッジ61単体、あるいは、第2のカートリッジ62単体のみでは装着できず、これらが一体的なカートリッジ体60として挿入された場合にのみ装着できるように構成したことから、2色印字のうち一方の色が抜けるのを防止しつつ、オペレータにカートリッジの適正な挿入について注意を促すことができる。 【0050】また、本実施の形態によれば、カートリッジ単体の装着防止を機構系のみの構成により達成しうるようにしたことから、カートリッジ単体が装着された場合にプリンタ1が作動しないように電気的に制御する必要がないため、制御系の構成を簡素にすることができる。 【0051】なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことできる。例えば、上記実施の形態においては、二つの異なるカートリッジからなるカートリッジ体の例を示したが、三つ以上の異なるカートリッジからなるカートリッジ体がすべて一体的に挿入された場合にのみカートリッジホルダに装着されるようにすることも可能である。 【0052】この場合、三つ以上のカートリッジを二つの群に分割し、アダプタを一の群のカートリッジのすべてと係合した場合にのみ第2の位置に移動するような構成にするとともに、ロック部材を他の群のカートリッジのすべてと係合した場合にのみアダプタの第1の位置でのロック状態を解除するような構成にすればよい。 【0053】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カートリッジホルダを一体的なカートリッジ体として挿入された場合にのみ装着できるようにしたことから、多色印字のうち特定の色が抜けるのを防止しつつ、オペレータにカートリッジの適正な挿入について注意を促すことができる。 【0054】また、本発明によれば、カートリッジ単体の装着防止を機構系のみの構成により達成しうるようにしたことから、カートリッジ単体が装着された場合にプリンタが作動しないように電気的に制御する必要がないため、制御系の構成を簡素にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月18日(2001.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095728 【弁理士】 【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−210996(P2002−210996A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−10574(P2001−10574) |
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