| 【発明の名称】 |
高ライン・フィード速度プリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】花房 端
【氏名】山田 顕季
【氏名】平林 弘光
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| 【要約】 |
【課題】より小量のライン・フィーディング・モータ・ステップで高解像度印刷用の記録媒体を前進させる、ライン・フィーディングの制御を提供する。
【解決手段】印刷される画素解像度よりも小さな画素解像度で離隔配置されたj個のノズルによって、記録媒体に画像を印刷し、記録媒体ライン・フィーディング・モータがステップ増分で送る。前記ライン・フィード・モータのそれぞれのステップ像分に対して、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されて前記記録媒体を送るライン・フィーディングディバイスは、記録ヘッド画素解像度のm×1/n画素分だけ記録媒体を送る。mおよびnは整数であり、m>n,j個のノズルは、ライン・フィード・モータの増分数に基づいて制御される。さらにプリンタドライバが、ライン・スキップ量およびバッファ・オフセット量を計算し、印刷バッファ内の開始位置を調整する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送された記録媒体に画像を記録するプリンタであって、所定のステップ増分で作動するライン・フィーディング・モータと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動され、前記プリンタ内で前記記録媒体を搬送するためのライン・フィーディングディバイスと、前記記録媒体を横切って走査し、ノズルからインクを噴射することによって、前記記録媒体に画像を記録し、前記プリンタによって記録される画素解像度よりも小さな所定の画素解像度で離隔配置されたj個のノズルを有し、前記jが整数である記録ヘッドと、前記ライン・フィーディング・モータを前記ステップ増分で作動するように制御し、前記j個のノズルのうち画像を記録するのに利用するいくつかのノズルを制御するコントローラと、を有し、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分に対して、前記ライン・フィーディングディバイスが、前記記録ヘッドの画素解像度のm×1/n画素分だけ前記記録媒体を搬送し、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記コントローラが、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分の数に基づいて、前記記録ヘッドの前記j個のノズルを制御することを特徴とするプリンタ。 【請求項2】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 【請求項3】 前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分が、前記プリンタによって記録される画素解像度で3画素分のライン・フィードに対応することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。 【請求項4】 前記jが304であり、前記コントローラが304個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で300個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。 【請求項5】 前記jが80であり、前記コントローラが80個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で78個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。 【請求項6】 前記j個のノズルが解像度600dpiで離隔し、前記プリンタの記録解像度が1200dpiであることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 【請求項7】 前記記録される解像度が前記プリンタの最高記録可能解像度であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 【請求項8】 プリンタ内で記録媒体を搬送してこの記録媒体に画像を記録する記録方法であって、ライン・フィーディング・モータを所定のステップ増分で作動させるステップと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによって前記プリンタ内で前記記録媒体を搬送するステップと、前記記録媒体を横切って走査し、ノズルからインクを噴射し、前記プリンタによって記録される画素解像度よりも小さな所定の画素解像度で離隔配置されたj個のノズルを有し、jが整数である記録ヘッドによって、前記記録媒体に画像を記録するステップと、前記ライン・フィード・モータが前記ステップ増分で作動するように前記作動させるステップを制御するステップと、前記j個のノズルのうち画像を記録するのに利用されるいくつかのノズルを制御するステップと、を有し、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分に対して、前記ライン・フィーディングディバイスが、前記記録ヘッドの画素解像度のm×1/n画素分だけ記録媒体を搬送し、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記記録ヘッドの前記j個のノズルが、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分の数に基づいて制御されることを特徴とする記録方法。 【請求項9】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項8に記載の記録方法。 【請求項10】 前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分が、前記プリンタによって記録される画素解像度で3画素分のライン・フィードに対応することを特徴とする請求項9に記載の記録方法。 【請求項11】 前記jが304であり、前記コントローラが304個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で300個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項9に記載の記録方法。 【請求項12】 前記jが80であり、前記コントローラが80個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で78個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項9に記載の記録方法。 【請求項13】 前記j個のノズルが解像度600dpiで離隔し、前記プリンタの記録解像度が1200dpiであることを特徴とする請求項8に記載の記録方法。 【請求項14】 前記記録される解像度が前記プリンタの最高記録可能解像度であることを特徴とする請求項8に記載の記録方法。 【請求項15】 プリンタ内で記録媒体を搬送して記録媒体に画像を記録するコンピュータが実行可能なプログラムであって、ライン・フィーディング・モータを所定のステップ増分で作動させるステップと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによって前記プリンタ内で前記記録媒体を搬送するステップと、前記記録媒体を横切って走査し、ノズルからインクを噴射し、前記プリンタによって記録される画素解像度よりも小さな所定の画素解像度で離隔配置されたj個のノズルを有し、jが整数である記録ヘッドによって、前記記録媒体に画像を記録するステップと、前記ライン・フィード・モータが前記ステップ増分で作動するように前記作動させるステップを制御するステップと、前記j個のノズルのうち画像を記録するのに利用されるいくつかのノズルを制御するステップと、を有し、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分に対して、前記ライン・フィーディングディバイスが、前記記録ヘッドの画素解像度のm×1/n画素分だけ記録媒体を送り、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記記録ヘッドの前記j個のノズルが、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分の数に基づいて制御されることを特徴とするコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項16】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項17】 前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分が、前記プリンタによって記録される画素解像度で3画素分のライン・フィードに対応することを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項18】 前記jが304であり、前記コントローラが304個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で300個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項19】 前記jが80であり、前記コントローラが80個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で78個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項20】 前記j個のノズルが解像度600dpiで離隔し、前記プリンタの記録解像度が1200dpiであることを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項21】 前記記録される画素解像度が、前記プリンタの最高記録可能解像度であることを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項22】 プリンタ内で記録媒体を搬送して前記記録媒体に画像を記録するコンピュータ実行可能プログラムを格納したコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能プログラムが、ライン・フィーディング・モータを所定のステップ増分で作動させるステップと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによって前記プリンタ内で前記記録媒体を送るステップと、前記記録媒体を横切って走査し、ノズルからインクを噴射し、プリンタによって記録される画素解像度よりも小さな所定の画素解像度で離隔配置されたj個のノズルを有し、jが整数である記録ヘッドによって、前記記録媒体に画像を記録するステップと、前記ライン・フィード・モータが前記ステップ増分で作動するように前記作動ステップを制御するステップと、前記j個のノズルのうち、画像を記録するのに利用されるいくつかのノズルを制御するステップと、を有し、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分に対して、ライン・フィーディングディバイスが、記録ヘッド画素解像度のm×1/n画素分だけ前記記録媒体を送り、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記記録ヘッドの前記j個のノズルが、前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分の数に基づいて制御されることを特徴とするコンピュータ可読媒体。 【請求項23】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項22に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項24】 前記ライン・フィード・モータの前記ステップ増分が、前記プリンタによって記録される画素解像度で3画素分のライン・フィードに対応することを特徴とする請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項25】 前記jが304であり、前記コントローラが304個のノズルを制御して、前記記録ヘッドのいずれか1回の走査で300個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項26】 前記jが80であり、前記コントローラが80個のノズルを制御して、記録ヘッドのいずれか1回の走査で78個以下のノズルで記録するようにすることを特徴とする請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項27】 前記j個のノズルが解像度600dpiで離隔し、前記プリンタの記録解像度が1200dpiであることを特徴とする請求項22に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項28】 前記記録された画素解像度が前記プリンタの最高記録可能解像度であることを特徴とする請求項22に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項29】 画像データを記録するプリンタに送る画像データを処理するプリンタドライバであって、前記画像データにラスタ化、色変換およびハーフトーン処理を実行するステップと、処理した前記画像データを前記プリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、ライン・スキップ量を計算するステップと、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データ・ラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とするプリンタドライバ。 【請求項30】 前記プリンタのライン・フィード比がm×1/nであり、前記mおよび前記nが1より大きな整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量が前記ライン・フィード比に基づいて計算されることを特徴とする請求項29に記載のプリンタドライバ。 【請求項31】 プリンタに送る画像データを処理する画像処理方法であって、前記画像データにラスタ化、色変換およびハーフトーン処理を実行するステップと、処理した前記画像データをプリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、ライン・スキップ量を計算するステップと、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データ・ラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とする方法。 【請求項32】 前記プリンタのライン・フィード比がm×1/nであり、前記mおよび前記nが1より大きな整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量が前記ライン・フィード比に基づいて計算されることを特徴とする請求項31に記載の方法。 【請求項33】 プリンタに送る画像データを処理するコンピュータ実行可能プログラムであって、前記画像データにラスタ化、色変換およびハーフトーン処理を実行するステップと、処理した前記画像データをプリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、ライン・スキップ量を計算するステップと、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを前記記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データ・ラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とするコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項34】 前記プリンタのライン・フィード比がm×1/nであり、前記mおよび前記nが1より大きな整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量がライン・フィード比に基づいて計算されることを特徴とする請求項33に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項35】 プリンタに送る画像データを処理するコンピュータ実行可能プログラムを格納したコンピュータ可読媒体であって、前記実行可能プログラムが、前記画像データにラスタ化、色変換およびハーフトーン処理を実行するステップと、処理した前記画像データを前記プリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、ライン・スキップ量を計算するステップと、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを前記記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データ・ラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とするコンピュータ可読媒体。 【請求項36】 前記プリンタのライン・フィード比がm×1/nであり、前記mおよび前記nが1より大きな整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量が前記ライン・フィード比に基づいて計算されることを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項37】 記録ヘッドの解像度よりも高い記録画素解像度で記録媒体に画像データを記録し、前記記録ヘッドの解像度のm×1/n画素に対応するフィード量を単位として記録媒体を搬送するプリンタに送信する前記画像データを処理するプリンタドライバであって、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、画像データ・ラインを生成するステップと、前記フィード量単位に対応した少なくともいくつかの連続した画像データのラインが記録すべき画素を含むか否かかを判定するステップと、前記判定ステップの結果に基づいてライン・スキップ量情報を前記プリンタに送るステップと、を有することを特徴とするプリンタドライバ。 【請求項38】 前記判定ステップが、前記画像データのラインを、前記プリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、前記ライン・スキップ量を計算するステップと、を有することを特徴とする請求項37に記載のプリンタドライバ。 【請求項39】 前記判定ステップがさらに、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを前記記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データのラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とする請求項38に記載のプリンタドライバ。 【請求項40】 記録ヘッドの解像度よりも高い記録画素解像度で記録媒体に画像データを記録し、前記記録ヘッド解像度のm×1/n画素に対応するフィード量を単位として前記記録媒体を搬送するプリンタに送信する前記画像データを処理するコンピュータ実行可能プログラムであって、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、画像データ・ラインを生成するステップと、前記フィード量単位に対応した少なくともいくつかの連続した画像データのラインが記録すべき画素を含むか否かを判定するステップと、前記判定ステップの結果に基づいてライン・スキップ量情報を前記プリンタに送るステップと、を有することを特徴とするコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項41】 前記判定ステップが、前記画像データのラインを、前記プリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、前記ライン・スキップ量を計算するステップと、を有することを特徴とする請求項40に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項42】 前記判定ステップがさらに、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを前記記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データのラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とする請求項41に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項43】 記録ヘッドの解像度よりも高い記録画素解像度で記録媒体に画像データを記録し、前記記録ヘッド解像度のm×1/n画素に対応するフィード量を単位として記録媒体を搬送するプリンタに送信する前記画像データを処理するコンピュータ実行可能プログラムを格納したコンピュータ可読媒体であって、前記mおよび前記nが整数であり、前記mが前記nよりも大きく、前記プログラムが、画像データ・ラインを生成するステップと、前記フィード量単位に対応した少なくともいくつかの連続した画像データのラインが記録すべき画素を含むか否かを判定するステップと、前記判定ステップの結果に基づいてライン・スキップ量情報をプリンタに送るステップと、を有することを特徴とするコンピュータ可読媒体。 【請求項44】 前記判定ステップが、前記画像データのラインを、前記プリンタに送信するための記録バッファに格納するステップと、前記ライン・スキップ量を計算するステップと、を有することを特徴とする請求項43に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項45】 前記判定ステップがさらに、バッファ・オフセット量を計算するステップと、前記画像データを前記記録バッファに格納する開始位置を、前記バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップと、を有し、前記記録バッファに格納された最初の画像データのラインが白データである場合に前記ライン・スキップ量および前記バッファ・オフセット量を計算することを特徴とする請求項44に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項46】 搬送された記録媒体に画像を記録するプリンタであって、ステップ増分で作動するライン・フィーディング・モータと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動され、前記プリンタ内で前記記録媒体を送るためのライン・フィーディングディバイスと、前記記録媒体を横切ってバンド記録するように取り付けられ、第1の記録解像度で記録するように離隔されたノズルを有する記録ヘッドと、を有し、前記ライン・フィード・モータの1増分が前記記録ヘッドのノズル間隔のm/n倍のフィード量を生み、前記m/nが1よりも大きく、前記mおよび前記nが整数値であり、前記mが前記nよりも大きく、画像を記録するために、前記記録媒体の前記ライン・フィード・モータがバンド間でn増分、または前記n増分の整数倍分だけ作動することを特徴とするプリンタ。 【請求項47】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項46に記載のプリンタ。 【請求項48】 前記記録ヘッドの全ノズル数より少ないノズル数がいずれか1つのバンドの画像記録で利用され、前記利用されるノズル数が前記m/nに関係することを特徴とする請求項46に記載のプリンタ。 【請求項49】 前記記録ヘッドが304個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で300個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項48に記載のプリンタ。 【請求項50】 前記記録ヘッドが80個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で78個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項48に記載のプリンタ。 【請求項51】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであることを特徴とする請求項46に記載のプリンタ。 【請求項52】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであり、前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項46に記載のプリンタ。 【請求項53】 プリンタ内で記録媒体を搬送して前記記録媒体に画像を記録する方法であって、ライン・フィーディング・モータをステップ増分で作動させるステップと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによって前記プリンタ内で前記記録媒体を搬送するステップと、第1の記録解像度で離隔されたノズルを有し、前記記録媒体を横切って走査する記録ヘッドによって、前記記録媒体に画像をバンド記録するステップと、を有し、前記ライン・フィーディング・モータの1増分が前記記録ヘッドのノズル間隔のm/n倍のフィード量を生み、前記m/nが1よりも大きく、前記mおよび前記nが整数値であり、前記mが前記nよりも大きく、画像を記録するために、前記記録媒体の前記ライン・フィード・モータがバンド間でn増分、またはn増分の整数倍分だけ作動することを特徴とする方法。 【請求項54】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項53に記載の方法。 【請求項55】 前記記録ヘッドの全ノズル数より少ないノズル数がいずれか1つのバンドの画像記録で利用され、前記利用されるノズル数が前記m/nに関係することを特徴とする請求項53に記載の方法。 【請求項56】 前記記録ヘッドが304個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で300個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項55に記載の方法。 【請求項57】 前記記録ヘッドが80個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で78個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項55に記載の方法。 【請求項58】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであることを特徴とする請求項53に記載の方法。 【請求項59】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであり、前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項53に記載の方法。 【請求項60】 プリンタ内で記録媒体を搬送して前記記録媒体に画像を記録するコンピュータ実行可能プログラムであって、ライン・フィーディング・モータをステップ増分で作動させるステップと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによって前記プリンタ内で前記記録媒体を搬送するステップと、第1の記録解像度で離隔されたノズルを有し、前記記録媒体を横切って走査する記録ヘッドによって、前記記録媒体に画像をバンド記録するステップと、を有し、前記ライン・フィード・モータの1増分が前記記録ヘッドのノズル間隔のm/n倍のフィード量を生み、前記m/nが1よりも大きく、前記mおよび前記nが整数値であり、前記mが前記nよりも大きく、画像を記録するために、前記ライン・フィーディング・モータがバンド間でn増分、または前記n増分の整数倍分だけ作動することを特徴とするコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項61】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項60に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項62】 前記記録ヘッドの全ノズル数より少ないノズル数がいずれか1つのバンドの画像記録で利用され、前記利用されるノズル数が前記m/nに関係することを特徴とする請求項60に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項63】 前記記録ヘッドが304個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で300個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項62に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項64】 前記記録ヘッドが80個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で78個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項62に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項65】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであることを特徴とする請求項60に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項66】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであり、前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項60に記載のコンピュータ実行可能プログラム。 【請求項67】 プリンタ内で記録媒体を送って記録媒体に画像を記録するコンピュータ実行可能プログラムを格納したコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能プログラムが、ライン・フィーディング・モータをステップ増分で作動させるステップと、前記ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによってプリンタ内で記録媒体を送るステップと、第1の記録解像度で離隔されたノズルを有し、前記記録媒体を横切って走査する記録ヘッドによって、前記記録媒体に画像をバンド記録するステップと、を有し、前記ライン・フィーディング・モータの1増分が前記記録ヘッドのノズル間隔のm/n倍のフィード量を生み、前記m/nが1よりも大きく、前記mおよび前記nが整数値であり、前記mが前記nよりも大きく、画像を記録するために、前記ライン・フィーディング・モータがバンド間でn増分、または前記n増分の整数倍分だけ作動することを特徴とするコンピュータ可読媒体。 【請求項68】 前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項67に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項69】 前記記録ヘッドの全ノズル数より少ないノズル数がいずれか1つのバンドの画像記録で利用され、前記利用されるノズル数が前記m/nに関係することを特徴とする請求項67に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項70】 前記記録ヘッドが304個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で300個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項69に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項71】 前記記録ヘッドが80個のノズルを備え、いずれか1バンドの記録で78個以下のノズルが利用されることを特徴とする請求項69に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項72】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであることを特徴とする請求項67に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項73】 前記ノズル間隔に対応する前記第1の解像度が600dpiであり、前記mが3であり、前記nが2であることを特徴とする請求項67に記載のコンピュータ可読媒体。 【請求項74】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のプリンタ。 【請求項75】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えていることを特徴とする請求項74に記載のプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタにおける記録媒体のフィーディング(搬送、送り)に関する。より詳細には、本発明は、より小量のライン・フィーディング・モータ・ステップで高解像度記録用の記録媒体を前進させるための、記録ヘッドのノズルの噴射に関連した記録媒体のライン・フィーディング(行送り)の制御に関する。 【0002】 【従来の技術】プリンタにおけるライン・フィーディングとは、印刷操作中にプリンタ内で記録媒体を前進させることを言う。印刷操作時、記録媒体は、コントローラによって制御されたライン・フィード・モータによって駆動されたライン・フィード・ローラによってプリンタ内を送られる(搬送される)。ライン・フィード・モータとライン・フィード・ローラは駆動列によって接続されており、そのため、ライン・フィード・モータが回転するとライン・フィード・ローラも回転する。記録媒体は、ライン・フィード・ローラとピンチ・ローラの間に供給され、ライン・フィード・ローラが回転すると記録媒体はプリンタ内で送られる。 【0003】1つのタイプのライン・フィード・モータはステッパ・モータとして知られている。ステッパ・モータは段階的に回転する、すなわちステップ増分(パルス)で回転する。それぞれのステップ増分またはパルスは所定の量(または位相)の回転に対応する。プリンタで使用される最も一般的ないくつかのステッパ・モータは、1.8°(200パルス・モータに対応。200パルス×1.8°=360°)、3.6°(100パルス・モータに対応)および3.75°(96パルス・モータに対応)のステップ増分を有する。ライン・フィード・モータが回転するそれぞれの増分(パルス)で、ライン・フィード・ローラも回転し、ライン・フィード・ローラの回転量に対応する水平量だけ記録媒体が送られる。ライン・フィード・ローラの回転量は、ライン・フィード・モータとライン・フィード・ローラの間の減速比によって決まる。 【0004】減速比は通常、ライン・フィード・モータ1パルスによって記録媒体が、プリンタの最高解像度に等しい量だけ前進するように設定される。例えば、プリンタの印刷出力の最高解像度が600dpi(ドット/インチ)である場合、減速比は、ライン・フィード・モータ1パルスが記録媒体の600dpiピッチのライン・フィードに対応するように設定される。したがって、解像度600dpiの印刷出力を得るためのライン・フィード比は1/600となる(1パルスが600dpiの記録媒体の前進に相当する)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】1200dpiの印刷出力など、より高い解像度の印刷出力を得るためには追加のモータ・パルスが必要となる。例えば、600dpiピッチ間隔の100個のノズルを有し、1200dpiの画像(イメージ)を印刷する記録ヘッドを考える。この記録ヘッドは、1200dpi印刷を実行するため同じ走査域に2度の走査を実行する(1度目の走査は600dpiで印刷し、2度目は1200dpi分だけ用紙を進めてやはり600dpiで印刷する)。2度目の走査の後、用紙は、100ノズル印刷出力の終わりまで進められる。100ノズル印刷の終わりに用紙を前進させるためには、200パルスのモータ・パルスが必要である(600dpi画素1つ分、用紙を前進させるのに2パルスかかり、したがって用紙を100画素分前進させるのには200パルスかかる)。同じ100画素分、用紙を前進させるのにこれよりも少ないモータ・パルスでよい場合、200回のパルスの結果、ライン・フィード速度はそうでない場合よりも遅くなる。したがって、より高い解像度でライン・フィード速度を増大させる方法が求められている。 【0006】モータ自体の速度を高めてライン・フィード速度を高めることが提案された。しかし、印刷出力の解像度を高めると、要求されるモータの正確度も高くなる。高速で正確なモータは高価であり、プリンタのコストを増大させる。したがって、モータのコストをあまり増大させずにより高い解像度でのライン・フィード速度を高め、かつ正確さを維持する方法が求められている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、ライン・フィード・モータのそれぞれのステップ増分(位相)に対してプリンタの最高解像度よりも大きな分数量だけ記録媒体を送り、このステップ増分数に基づいてインクを噴射するいくつかのノズルを制御することによって以上の課題に対処する。代表的な一実施形態では、ライン・フィード・モータのそれぞれのステップ増分で記録媒体が、記録ヘッドの画素解像度で1.5画素分前進する。この実施形態をフィーディング比が1/600になる先の例と比べると、同じモータに対して本発明ではフィーディング比が1/400になる。したがって、同じ量だけ記録媒体を前進させるのにライン・フィード・モータのステップ増分数が少なくて済む。このように必要なステップ増分数が少なくて済むので、ライン・フィード速度は増大する。さらに、ノズルの駆動を制御することによってステップ増分の分数に対するノズル駆動を調整し、これによって連続画像の印刷を提供する。 【0008】したがって一態様では、本発明が、ライン・フィーディング・モータを所定のステップ増分で作動させ、ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによってプリンタ内で記録媒体を送り、記録媒体を横切って走査し、ノズルからインクを噴射する記録ヘッドによって記録媒体に画像を印刷し、前記記録ヘッドが、プリンタによって印刷される画素解像度よりも小さな所定の画素解像度で離隔配置されたj個のノズルを有し、jが整数であり、さらに、ライン・フィーディング・モータがステップ増分で作動するように前記作動ステップを制御し、j個のノズルのうち、画像を印刷するのに利用するいくつかのノズルを制御することによって、プリンタ内で送られた記録媒体に画像を印刷する。ライン・フィード・モータの前記ステップ増分に対して、ライン・フィーディングディバイスは、記録ヘッド画素解像度の(m×1/n)画素分、記録媒体を送る。ただしmおよびnは整数であり、mはnよりも大きい。記録ヘッドの1回の走査で印刷するj個のノズルは、ライン・フィード・モータのステップ増分数に基づいて制御される。 【0009】関連態様では本発明が、ライン・フィーディング・モータをステップ増分で作動させ、ライン・フィーディング・モータによって駆動されたライン・フィーディングディバイスによってプリンタ内で記録媒体を送り、第1の印刷解像度で離隔されたノズルを有し記録媒体を横切って走査する記録ヘッドによって記録媒体に画像をバンド印刷することによって、プリンタ内で記録媒体を送って記録媒体に画像を印刷する。ライン・フィード・モータ1ステップ増分が記録ヘッド・ノズル間隔のm/n倍のフィード量を生み、ただしm/nは1よりも大きく、mおよびnは整数値であり、mはnよりも大きく、画像を印刷するためにライン・フィード・モータはバンド間でn増分分、またはn増分の整数倍分だけ作動する。 【0010】他の態様ではmを3、nを2とすることができる。ライン・フィード・モータの増分数は2とすることができ、そのため、2増分が、プリンタによって印刷される画素解像度で3画素分のライン・フィードに相当する。ノズル数jは304または80とすることができ、1回の記録ヘッド・走査での印刷には300以下または78以下のノズルを利用することができる。j個のノズルは解像度600dpiで離隔することができ、プリンタの印刷解像度は1200dpiとすることができる。 【0011】他の態様では本発明が、画像(イメージ)データにラスタ化、色変換およびハーフトーン処理を実行し、処理した画像データをプリンタに送信するための印刷バッファに格納し、ライン・スキップ量を計算し、バッファ・オフセット量を計算し、画像データを印刷バッファに格納する開始位置を、バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整することによって、プリンタに送る画像データを処理する。印刷バッファに格納する最初の画像データ・ラインが白データである場合にライン・スキップ量およびバッファ・オフセット量が計算される。さらに、プリンタのライン・フィード比が記録ヘッドの画素解像度でm×1/nであり、mおよびnは1より大きな整数であり、mはnよりも大きく、ライン・スキップ量およびバッファ・オフセット量はライン・フィード比に基づいて計算される。 【0012】関連態様では本発明が、記録ヘッドの解像度よりも高い印刷画素解像度で記録媒体に画像データを印刷し、記録ヘッド解像度の(m×1/n)画素に対応するフィード量を単位として記録媒体を送るプリンタに送信する画像データを処理する。ここで、mおよびnは整数であり、mはnより大きい。この画像処理は、画像データ・ラインを生成するステップと、隣接するラインの数が前記フィード量単位に対応する、少なくともいくつかの連続した画像データ・ラインが印刷すべき画素を含むか否かかを判定するステップと、前記判定ステップの結果に基づいてライン・スキップ量情報をプリンタに送るステップを含む。前記判定ステップは、前記画像データ・ラインを、プリンタに送信するための印刷バッファに格納するステップと、ライン・スキップ量を計算するステップを含む。前記判定ステップはさらに、バッファ・オフセット量を計算するステップと、画像データを印刷バッファに格納する開始位置を、バッファ・オフセット量の計算結果に基づいて調整するステップを含む。ライン・スキップ量およびバッファ・オフセット量は印刷バッファに格納された最初の画像データ・ラインが白データである場合に計算される。 【0013】以上の結果、本発明は、ライン・フィード量および印刷バッファへの画像データのローディングを制御して、バッファにロードする最初の画像データ・ラインとして遭遇した白画像データを調整する。したがって、空白を調整するために記録媒体を前進させるライン・フィード比およびライン・フィード量が収容されてより高いライン・フィード速度が提供され、同時にデータ・ローディングの制御が提供される。 【0014】この短い概要は、本発明の本質を短時間に理解できるように記載したものである。本発明のより完全な理解は、以下の本発明の好ましい実施形態の詳細な説明を添付図面とともに参照することによって得ることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本明細書に記載の発明ととともに使用されるコンピューティング機器の外観を示す図である。コンピューティング機器1はホスト・プロセッサ2を含む。ホスト・プロセッサ2はパーソナル・コンピュータ(以下「PC」)、好ましくはMicrosoft(登録商標)Windows95などのウィンドウ環境を有するIBM PC互換コンピュータを含む。コンピューティング機器1は、カラー・モニタ等を含むディスプレイ4、テキスト・データおよびユーザ・コマンドを入力するためのキーボード5およびポインティング・デバイス6を備える。ポインティング・デバイス6は、ディスプレイ4上に表示されたオブジェクトを指し操作するためのマウスを含むことが好ましい。 【0016】コンピューティング機器1は、固定コンピュータ・ディスク8などのコンピュータ可読記憶媒体およびフロッピー(登録商標)・ディスク・インタフェース9を含む。フロッピー・ディスク・インタフェース9は、フロッピー・ディスク上に記憶されたデータ、アプリケーション・プログラムなどの情報にコンピューティング機器1がアクセスする手段を提供する。CD−ROM上に記憶された情報にコンピューティング機器1がアクセスできるようにする類似のCD−ROMインタフェース(図示せず)をコンピューティング機器1に備え付けることもできる。 【0017】ディスク8は特に、それによってホスト・プロセッサ2がファイルを作成し、それらのファイルを操作してディスク8上に格納し、ファイル中のデータをディスプレイ4を介して操作者に提示し、ファイル中のデータをプリンタ10を介して印刷するアプリケーション・プログラムを格納する。ディスク8はさらにオペレーティング・システムを格納する。このオペレーティング・システムは先に述べたように、Windows95などのウィンドウ機能オペレーティング・システムであることが好ましい。ディスク8にはデバイス・ドライバも格納される。少なくとも1つのデバイス・ドライバは、プリンタ10中のファームウェアへのソフトウェア・インタフェースを提供するプリンタ・ドライバを含む。ホスト・プロセッサ2とプリンタ10の間のデータ交換については後に詳細に説明する。 【0018】図2および3にそれぞれ、プリンタ10の正面および背面透視図を示す。図2および3に示すとおりプリンタ10は、ハウジング11、アクセス・ドア12、オートマチック・フィーダ14、オートマチック・フィード・アジャスタ16、媒体排出口20、排出トレイ21、電源27、電源コード・コネクタ29、パラレル・ポート・コネクタ30およびユニバーサル・シリアル・バス(USB)コネクタ33を含む。 【0019】ハウジング11は、記録媒体に画像を印刷する印刷操作を制御する印刷エンジンを含むプリンタ10の内部機構を収容する。ハウジング11上にはアクセス・ドア12が含まれる。アクセス・ドア12は手動で開閉でき、そのためプリンタ10の内部機構、特にプリンタ10内に設置されたインク・タンクにアクセスすることができ、これによってインク・タンクを必要に応じ変更または交換することができる。アクセス・ドア12はさらに、インジケータ・ライト23、電源オン/オフ・ボタン26および再開ボタン24を含む。インジケータ・ライト23は、点灯してプリンタの状況、すなわち電源オン、印刷操作中(明滅)または障害発生を指示するLEDとすることができる。電源オン/オフ・ボタン26を利用してプリンタをオン/オフすることができ、再開ボタン24を利用してプリンタ操作をリセットすることができる。 【0020】図2および3に示すとおり、プリンタ10のハウジング11上にはさらにオートマチック・フィーダ14が含まれる。オートマチック・フィーダ14はプリンタ10の媒体フィード部分を画定する。すなわちオートマチック・フィーダ14は、プリンタ10がその上に画像を印刷する記録媒体を格納する。この点に関してプリンタ10は、様々なタイプの記録媒体に画像を印刷することができる。これらには、普通紙、高解像度紙、透明材、光沢紙、光沢フィルム、バック・プリント・フィルム、ファブリック・シート、Tシャツ転写材、バブル・ジェット用紙、グリーティング・カード、パンフレット用紙、バナー・ペーパー、厚紙が含まれる。ただしこれらに限定されるわけではない。 【0021】印刷中、オートマチック・フィーダ14内にスタックされた個々のシートがオートマチック・フィーダ14からプリンタ10に供給される。オートマチック・フィーダ14はオートマチック・フィード・アジャスタ16を含む。オートマチック・フィーダ14に様々なサイズの媒体を収容するため、オートマチック・フィード・アジャスタ16は横方向に動かすことができる。これらの媒体サイズには、レター、リーガル、A4、B5およびエンベロープ・サイズが含まれる。ただしこれらに限定されるわけではない。特注サイズの記録媒体をプリンタ10で使用することもできる。オートマチック・フィーダ14はさらに、オートマチック・フィーダ14内に保持された記録媒体を支持する延長可能な背板31を含む。使用しないとき背板31は、図2に示すようにオートマチック・フィーダ14のみぞ穴に格納される。 【0022】先に述べたとおり、媒体はプリンタ10内を送られ、排出口20から排出トレイ21に排出される。図2に示すように排出トレイ21はハウジング11から外側に延び、排出された記録媒体の入れ物となる。使用しないとき排出トレイ21はプリンタ10の内部に格納することができる。 【0023】電源コード・コネクタ29は、プリンタ10を外部交流電源に接続するのに利用される。電源機構27は、外部電源からの交流電力を変換し、変換された電力をプリンタ10に供給する目的に使用される。パラレル・ポート30はプリンタ10をホスト・プロセッサ2に接続する。パラレル・ポート30はIEEE−1284双方向ポートを含むことが好ましく、これを介してプリンタ10とホスト・プロセッサ2の間でデータおよびコマンドが伝送される。あるいは、USBポート33を介してデータおよびコマンドをプリンタ10に伝送することもできる。 【0024】図4および5にそれぞれ、プリンタ10の背面および正面切断透視図を示す。図4に示すとおりプリンタ10は、オートマチック・シート・フィード・アセンブリ(ASF)を含む。オートマチック・シート・フィード・アセンブリは、オートマチック・シート・フィーダ14、ならびにオートマチック・フィーダ14から媒体を供給するASFシャフト38に取り付けられたASFローラ32a、32bおよび32cを備える。ASFシャフト38は駆動列アセンブリ42によって駆動される。駆動列アセンブリ42は、ASFモータ41に接続されこれによって駆動される一連の歯車から成る。駆動列アセンブリ42については図6Aおよび6Bを参照して後に詳細に説明する。ASFモータ41は、ステップ増分(パルス)で回転するステッパ・モータであることが好ましい。ステッパ・モータの利用は、回路ボード35に組み込まれたコントローラがモータ回転のステップ数をASFが作動するたびにカウントすることを可能にする。同様に、コントローラは任意の瞬間におけるASFローラの位置を決定することができる。ASFシャフト38はさらに、ASF初期設定センサ・タブ37aを含む。ASFシャフトがホーム・ポジション(初期設定位置)に位置するとき、タブ37aは、ASF初期設定センサ37b間に位置する。センサ37bは光ビーム・センサであり、1つは発信器、もう1つは受信器である。センサ37b間に位置するときタブ37aは光ビームの連続性を遮断し、これによってASFがホーム・ポジションにあることを指示する。 【0025】図4にはさらに、ページ・エッジ(PE)検出レバー58aおよびPEセンサ58bが示されている。PEセンサ58bは、ASF初期設定センサ37bと同種のセンサである。すなわちPEセンサ58bは光ビーム・センサである。PEレバー58aはピボット式に取り付けられており、プリンタ10内で送られている記録媒体によって作動する。プリンタ10内で送られている記録媒体がないときにはレバー58aがホーム・ポジションにあり、センサ58b間の光ビームの連続性を遮断する。ASFローラによってプリンタ内で記録媒体の送りが開始されると、記録媒体の前縁がPEレバー58aと係合してレバーをピボット式に動かし、センサ58b間に光ビームの連続性を確立させる。レバー58aは、この記録媒体がプリンタ10内で送られている間、この位置にとどまり、記録媒体の後縁がPEレバー58aに達するとレバー58aは記録媒体から解放され、ホーム・ポジションに戻って光ビームを遮断する。PEセンサはこのように、プリンタ内で記録媒体が送られていることを感知する目的に利用され、回路ボード35上のコントローラにこのことをフィードバックする。 【0026】ASF歯車列アセンブリ42は例えば、図6Aおよび6Bに示すような外観を示すことができる。図6Aに示すとおり歯車列アセンブリ42は歯車42a、42bおよび42cを含む。歯車42bはASFシャフト38の端に取り付けられ、ASFモータ41とかみ合ったときにシャフトを回転させる。歯車42aは歯車42bとかみ合い、オートマチック・フィーダ14のASFトレイ・デテント・アーム42eと係合するカム42dを含む。ASFシャフト38がホーム・ポジションにあるときは図6Aに示すようにカム42dがデテント・アーム42eを押す。オートマチック・フィーダ14は、ピボット式に取り付けられ、ばね48によって押しつけられたプレート50を含む。そのため、カム42dがデテント・アーム42eと係合するとオートマチック・フィーダ14は押し下げられ、(図6Bに示した場合のように)カム42dがデテント・アーム42eから外れるとプレート50は解放される。デテント・アーム42eを押し下げることによって、オートマチック・フィーダ14内にスタックされた記録媒体はASFローラ32a、32bおよび32cから離れ、デテント・アーム42eを解放することによって記録媒体はローラに近づき、そのためASFモータがかみ合ったときにローラは記録媒体と係合することができる。 【0027】図4に戻る。プリンタ10は、印刷操作中にプリンタ10内で記録媒体を送る目的に利用されるライン・フィード・モータ34を含む。ライン・フィード・モータ34は、ライン・フィード・ピンチ・ローラ36aを含むライン・フィード・シャフト36をライン・フィード歯車列40を介して駆動する。ライン・フィード歯車列40の減速比は、ライン・フィード・モータ34のそれぞれのパルスに対して設定量だけ記録媒体を前進させるように設定される。この比は、ライン・フィード・モータ34の1回のパルスによって、記録媒体の1画素解像度前進量に等しいライン・フィード量が生じるように設定することができる。すなわち、プリンタ10の印刷出力の画素解像度が600dpi(ドット/インチ)である場合、減速比は、ライン・フィード・モータ34の1回のパルスによって記録媒体が600dpi分前進するように設定される。あるいはこの比を、モータのそれぞれのパルスによって1対1ではなく、1画素解像度の分数部分に等しいライン・フィード量が得られるように設定することもできる。ライン・フィード・モータ34は200ステップ2位相パルス・モータを含み、回路ボード35から受け取ったコマンド信号に応答して制御されることが好ましい。もちろん、ライン・フィード・モータ34は200ステップ2位相パルス・モータに限定されるものではなく、エンコーダを有する直流モータを含む他の任意のタイプのライン・フィード・モータを使用することができる。 【0028】図5に示すように、プリンタ10は、2連記録ヘッドを使用して画像を印刷する単一カートリッジ・プリンタである。一方の記録ヘッドは黒インクを印刷するノズルを有し、他方の記録ヘッドはシアン、マゼンタおよびイエロー・インクを印刷するノズルを有する。具体的にはキャリッジ45がカートリッジ28を保持し、カートリッジ28は、それぞれが異なる着色インクを含むインク・タンク43a、43b、43cおよび43dを収容することが好ましい。カートリッジ28およびインク・タンク43a〜43dの詳細については図7に関して後に説明する。キャリッジ45は、回路ボード35から受け取るコマンド信号に応答してキャリッジ・モータ39によって駆動される。具体的にはキャリッジ・モータ39がベルト25の動きを制御し、ベルト25が、キャリッジ・ガイド・シャフト51に沿ってキャリッジ45を水平平行移動させる。この点に関しキャリッジ・モータ39はベルト25の双方向運動、したがってキャリッジ45の双方向運動を提供する。この特徴によって、プリンタ10は双方向印刷を実行すること、すなわち左から右および右から左の両方向に画像を印刷することができる。 【0029】プリンタ10は記録媒体コクリング(cockling)・リブ59を含むことが好ましい。リブ59は記録媒体に、記録ヘッド・ノズルからの吐出頻度を調整することによってプリンタが補償することができる所望のコクリング・パターンを生み出す。リブ59は、所望のコクリング形状に応じて設定された間隔で配置される。リブ59間の間隔は、キャリッジ・モータ39のモータ・パルスに基づいて決定することができる。すなわち、記録ヘッドがその位置に達するまでにかかるキャリッジ・モータ39のモータ・パルス数に基づいてリブ59を配置することができる。例えば、リブ59を132パルス増分で配置することができる。 【0030】プリンタ10はさらに、プレファイヤ・レセプタクル領域44a、44bおよび44c、ワイパ・ブレード46ならびに記録ヘッド・キャップ47aおよび47bを含むことが好ましい。レセプタクル44aおよび44bはキャリッジ45のホーム・ポジションのところに位置し、レセプタクル44cは、ホーム・ポジションとは反対側の印刷可能領域の外側に位置する。印刷操作中の所望の時刻に記録ヘッドのプレファイヤ操作を実行して、記録ヘッドからレセプタクル44a、44bおよび44cに少量のインクを噴射させることができる。ワイパ・ブレード46はプリンタに対して前後に運動するように作動する。キャリッジ45がホーム・ポジションに移動したときに、ワイパ・ブレード46を作動させてカートリッジ28のそれぞれの記録ヘッドを横断するように前後に動かし、これによって過剰のインクを記録ヘッドから拭き取る。記録ヘッド・キャップ47aおよび47bは、キャリッジ45がホーム・ポジションにあるときに上下に動いて記録ヘッドと係合したり離れたりする。キャップ47aおよび47bは、歯車列(図示せず)を介してASFモータ41によって作動される。キャップ47aおよび47bはチューブ(図示せず)を介して回転ポンプ52に接続される。ポンプ52は、歯車列(図示せず)を介してライン・フィード・シャフト36に接続され、ライン・フィード・モータ34を逆方向に走らせることによって作動する。キャップ47aおよび47bが作動して記録ヘッドと係合すると、これらのキャップは気密シールを形成する。このとき、チューブならびにキャップ47aおよび47bを介しポンプ52によって加えられた吸引によって、記録ヘッド・ノズルからインクがチューブを介して吸引され、廃インク容器(図示せず)に捨てられる。キャップ47aおよび47bはさらに、記録ヘッド・ノズルをちり、ほこり、破片から保護する。 【0031】図7は、カートリッジ28に取り付けられたインク・タンクの1つの断面図である。インク・カートリッジ28は、カートリッジ・ハウジング55、記録ヘッド56aおよび56b、インク・タンク43a、43b、43cおよび43dを含む。カートリッジ本体28はインク・タンク43a〜43dを収容し、それぞれのインク・タンクから記録ヘッド56aまたは56bにインクを供給するインク流路を含む。インク・タンク43a〜43dはカートリッジ28から取り外すことができ、プリンタ10が画像を印刷するのに使用するインクを格納する。具体的には、インク・タンク43a〜43dはそれぞれカートリッジ28の内部に挿入され、保持タブ53a〜53dを作動させることによって取り外すことができる。インク・タンク43a〜43dはカラー・インク(例えばシアン、マゼンタおよびイエロー)および/または黒インクを格納することができる。インク・タンク43a〜43dの構造は、米国特許第5509140号に記載のものと同様の構造とすることができ、またはカートリッジ28に取り付けて記録ヘッド56aおよび56bにインクを供給することができる他の任意のタイプのインク・タンクとすることができる。 【0032】図8に、それぞれの記録ヘッド56aおよび56bのノズル構成を示す。図8で、記録ヘッド56aは黒インク印刷用、記録ヘッド56bはカラー・インク印刷用である。記録ヘッド56aは、600dpiピッチ間隔の304個のノズルを含むことが好ましい。記録ヘッド56bは、シアン・インクを印刷する600dpiピッチ間隔の80個のノズル、マゼンタ・インクを印刷する600dpiピッチ間隔の80個のノズル、イエロー・インクを印刷する600dpiピッチ間隔の80個のノズルを含むことが好ましい。記録ヘッド56bのそれぞれのノズル・セット間には600dpiピッチ間隔の16個のノズルに対応する空スペースが提供される。記録ヘッド56aおよび56bはそれぞれ、回路ボード35上のコントローラから受け取るコマンドに基づいてインクを噴射する。 【0033】図9は、ホスト・プロセッサ2およびプリンタ10の内部構造を示すブロック図である。図9ではホスト・プロセッサ2が、コンピュータ・バス71にインタフェースされたプログラマブル・マイクロプロセッサなどの中央処理装置70を含む。コンピュータ・バス71にはさらに、ディスプレイ4にインタフェースするディスプレイ・インタフェース72、双方向通信回線76を介してプリンタ10にインタフェースするプリンタ・インタフェース74、フロッピー・ディスク77にインタフェースするフロッピー・ディスク・インタフェース9、キーボード5にインタフェースするキーボード・インタフェース79、およびポインティング・デバイス6にインタフェースするポインティング・デバイス・インタフェース80が結合されている。ディスク8は、オペレーティング・システム81を格納するためのオペレーティング・システム・セクション、アプリケーション82を格納するためのアプリケーション・セクション、およびプリンタ・ドライバ84を格納するためのプリンタ・ドライバ・セクションを含む。 【0034】ランダム・アクセス・メイン・メモリ(以下「RAM」)86はコンピュータ・バス71にインタフェースして、CPU70にメモリ領域へのアクセスを提供する。具体的には、ディスク8のアプリケーション・セクション82に格納されたアプリケーション・プログラムに関連した命令などの格納アプリケーション・プログラムの命令シーケンスを実行するとき、CPU70は、これらのアプリケーション命令シーケンスをディスク8(またはネットワークまたはフロッピー・ディスク・インタフェース9を介してアクセスするものなど、その他の記憶媒体)からランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」)86にロードし、これらの格納プログラム命令シーケンスをRAM86から実行する。RAM86は、プリンタ・ドライバ84が使用する印刷データ・バッファを提供する。ウィンドウ機能オペレーティング・システムのもとで使用可能な標準ディスク・スワッピング技法によって、前述の印刷データ・バッファを含むメモリ・セグメントを、ディスク8との間でスワップオン/アウトすることができることも理解されたい。ホスト・プロセッサ2中のリード・オンリー・メモリ(以下「ROM」)87は、起動命令シーケンス、キーボード5を操作するための基本入出力オペレーティング・システム(BIOS)シーケンスなどの不変命令シーケンスを格納する。 【0035】図9に示すとおり、また以前に述べたように、ディスク8は、ウィンドウ機能オペレーティング・システム、および図形アプリケーション・プログラム、描画アプリケーション・プログラム、デスクトップ・パブリッシング・アプリケーション・プログラムなどの様々なアプリケーション・プログラムのプログラム命令シーケンスを格納する。さらにディスク8は、指定されたアプリケーション・プログラムの制御のもとでディスプレイ4に表示、またはプリンタ10によって印刷することができるカラー・画像(イメージ)・ファイルも格納する。ディスク8はさらに、多値RGB原色値をどのようにディスプレイ・インタフェース72に供給するかを制御するカラー・モニタ・ドライバをその他のドライバ・セクション89に格納する。プリンタ・ドライバ84は、プリンタ10の黒色印刷とカラー印刷の両方を制御し、プリンタ10の構成に基づいて印刷出力用の印刷データを供給する。プリンタ・ドライバ84の制御のもと回線76に接続されたプリンタ・インタフェース74を介して、印刷データはプリンタ10へ転送され、制御信号は、ホスト・プロセッサ2とプリンタ10の間で交換される。プリンタ・インタフェース74およびライン76は例えば、IEEE1284パラレル・ポートおよびケーブル、またはユニバーサル・シリアル・バス・ポートおよびケーブルとすることができる。ディスク8にはさらに、ネットワーク装置、ファクシミリ装置などホスト・プロセッサ2に接続された様々な装置に適当な信号に供給するこの他のデバイス・ドライバも格納される。 【0036】通常、ディスク8に格納するアプリケーション・プログラムおよびドライバはまず、それらが格納された他のコンピュータ可読媒体からディスク8にインストールする必要がある。例えば、通例、ユーザは、プリンタ・ドライバのコピーが格納されたフロッピー・ディスク、またはCD−ROMなどの他のコンピュータ可読媒体を購入する。ユーザは次いで、プリンタ・ドライバをディスク8にコピーする周知の技法によってプリンタ・ドライバをディスク8にインストールする。同時にユーザは、モデム・インタフェース(図示せず)またはネットワーク(図示せず)を介して、ファイル・サーバまたは電子掲示板などからプリンタ・ドライバをダウンロードすることもできる。 【0037】再び図9を参照すると、プリンタ10は、コントローラ・セクション100と印刷エンジン・セクション101の2つのセクションを基本的に含む回路ボード35を含む。コントローラ100は、バス97に接続された、プログラマブル・タイマおよび割込みコントローラを含む8ビットまたは16ビット・マイクロプロセッサなどのCPU91、ROM92、制御ロジック94およびI/Oポート・ユニット96を含む。制御ロジック94にはさらにRAM99が接続される。制御ロジック94は、ライン・フィード・モータ34、RAM99中の印刷画像(イメージ)・バッファ記憶、熱パルス生成、およびヘッド・データのためのコントローラ群を含む。制御ロジック94はさらに、印刷エンジン101の記録ヘッド56aおよび56bのノズル、キャリッジ・モータ39、ASFモータ41、ライン・フィード・モータ34に対して制御信号を、記録ヘッド56aおよび56bに対して印刷データを供給する。I/Oポート・ユニット96には、プリンタ情報の不揮発性メモリを提供するEEPROM102が接続される。EEPROM102はさらに、プリンタ、ドライバ、記録ヘッド、カートリッジ内のインクの状況などを識別するパラメータを格納する。これらのパラメータはホスト・プロセッサ2のプリンタ・ドライバ84に送られ、ホスト・プロセッサ2にプリンタ10の操作パラメータを知らせる。 【0038】I/Oポート・ユニット96は印刷エンジン101に結合される。印刷エンジン101では一対の記録ヘッド56aおよび56が、RAM99中の印刷バッファからの印刷データを使用して印刷しながら記録媒体を走査することによって、記録媒体に記録を実行する。制御信号を交換し、印刷データおよび印刷データ・アドレスを受け取るため制御ロジック94はさらに、通信回線76を介してホスト・プロセッサ2のプリンタ・インタフェース74に結合される。ROM92はフォント・データ、プリンタ10の制御に使用するプログラム命令シーケンス、およびプリンタ操作用の他の不変データを格納する。RAM99は、プリンタ・ドライバ84によって定義された印刷バッファに記録ヘッド56aおよび56b用の印刷データを格納し、さらにプリンタ操作用のその他の情報を格納する。 【0039】プリンタの状況を検出し、印刷に影響を及ぼす温度およびその他の量を測定するため、全体に103で指示されるセンサ群が印刷エンジン101に配置される。光センサ(例えば自動位置合せセンサ)は、印刷密度および自動位置合せのためのドット位置を測定する。印刷エンジン101には、アクセス・ドア12の開閉状況、記録媒体の有無など、この他の状態を検出するセンサ103も配置される。さらに、記録ヘッドの温度を測定するため、サーミスタを含むダイオード・センサが記録ヘッド56aおよび56bに配置される。測定された記録ヘッド温度はI/Oポート・ユニット96に伝送される。 【0040】I/Oポート・ユニット96はさらに、電源ボタン26、再開ボタン24などのスイッチ104から入力を受け取り、インジケータ・ライト23を点灯するLED105に制御信号を送達し、ライン・フィード・モータ・ドライバ34a、ASFモータ・ドライバ41aおよびキャリッジ・モータ・ドライバ39aを介してそれぞれライン・フィード・モータ34、ASFモータ41およびキャリッジ・モータ39に制御信号を送達する。 【0041】図9には、プリンタ10の個々の構成部品が互いに異なる別々の部品として示されているが、これらのうちのいくつは結合することが好ましい。例えば、制御ロジック94をI/Oポート96と結合してASICとすることによって、プリンタ10の機能の相互接続を単純化することができる。 【0042】図10に、ホスト・プロセッサ2とプリンタ10の間の対話を示す高位機能ブロック図を示す。図10に示すように、ディスク8のアプリケーション・セクション82に格納された画像(イメージ)処理アプリケーション・プログラム82aから印刷命令が発行されるとオペレーティング・システム81は、グラフィックス・デバイス・インタフェース・コールをプリンタ・ドライバ84に発行する。プリンタ・ドライバ84はこれに応答して印刷命令に対応する印刷データを生成し、この印刷データを印刷データ・ストア107に格納する。印刷データ・ストア107はRAM86またはディスク8に常駐させてもよいし、あるいはオペレーティング・システム81のディスク・スワッピング操作によって初めにRAM86に格納し、ディスク8との間でスワップイン/アウトしてもよい。その後、プリンタ・ドライバ84は印刷データ・ストア107から印刷データを取得し、この印刷データを、プリンタ・インタフェース74を介して双方向通信回線76に、さらにプリンタ制御110を介して印刷バッファ109に送信する。印刷バッファ109はRAM99に常駐し、プリンタ制御110は、図9の制御ロジック94およびCPU91によって実施されたファームウェアに常駐する。プリンタ制御110は、ホスト・プロセッサ2から受け取ったコマンドに応答して印刷バッファ109中の印刷データを処理し、ROM92(図9参照)に格納された命令の制御のもとで印刷タスクを実行して、適当な記録ヘッド制御信号およびその他の制御信号を、記録媒体に画像を記録する印刷エンジン101に供給する。 【0043】印刷バッファ109は、一方の記録ヘッド56aまたは56bによって印刷する印刷データを格納する第1のセクション、および他方の記録ヘッド56aまたは56bによって印刷する印刷データを格納する第2のセクションを有する。印刷バッファ・セクションはそれぞれ、関連する記録ヘッドの印刷位置数に対応する記憶場所を有する。これらの記憶場所は、選択した印刷解像度に基づきプリンタ・ドライバ84によって定義される。それぞれの印刷バッファ・セクションはさらに、記録ヘッド56aおよび56bが印刷速度まで達する(ランプアップする)までの間、印刷データを転送するための追加の記憶場所を含む。印刷データは、ホスト・プロセッサ2の印刷データ・ストア107からプリンタ・ドライバ84によってアドレスされた印刷バッファ109の記憶場所に転送される。その結果、次の走査向けの印刷データを、ランプアップ中と現在の走査の印刷中の両方で、印刷バッファ109の空いた記憶場所に挿入することができる。 【0044】図11に、制御ロジック94とI/Oポート・ユニット96の結合構成のブロック図を示す。先に述べたようにI/Oポート・ユニット96は制御ロジック94に含めることができる。図11では、プリンタCPU91と通信するために内部バス112がプリンタ・バス97に接続されている。双方向通信を実施するためバス112は、双方向回線76に接続されたホスト・コンピュータ・インタフェース113(破線で示されている)に結合される。図11に示すように双方向回線76は、IEEE−1284回線またはUSB回線である。双方向通信回線76は、ホスト・プロセッサ2のプリンタ・インタフェース74に結合される。ホスト・コンピュータ・インタフェース113は、IEEE−1284インタフェースとUSBインタフェースの両方を含む。これらのインタフェースはともに、バス112、および印刷バッファ109を含むRAM99(図9および10参照)を制御するDRAMバス・アービタ/コントローラ115に接続される。処理の際に印刷データを解凍するデータ・デコンプレッサ116が、バス112、DRAMバス・アービタ/コントローラ115、ならびにホスト・コンピュータ・インタフェース113のIEEE−1284およびUSBインタフェースに接続される。バス112にはさらに、図9のライン・フィード・モータ・ドライバ34aに接続されたライン・フィード・モータ・コントローラ117、それぞれの記録ヘッド56a、56bにシリアル制御信号およびヘッド・データ信号を供給する画像(イメージ)・バッファ・コントローラ118、それぞれの記録ヘッド56a、56bにブロック制御信号およびアナログ熱パルスを供給するヒート・タイミング・ジェネレータ119、図9のキャリッジ・モータ・ドライバ39aに接続されたキャリッジ・モータ・コントローラ120、ならびに図9のASFモータ・ドライバ41aに接続されたASFモータ・コントローラ125が結合される。さらに、EEPROM102、自動位置合せセンサ(図9のセンサ群103に一般に表れる)およびブザー106を制御するEEPROMコントローラ121a、自動位置合せセンサ・コントローラ121bおよびブザー・コントローラ121cがバス112に接続される。さらに、オート・トリガ・コントローラ122がバス112に接続され、記録ヘッド56aおよび56bのノズルからの吐出を制御する信号を画像バッファ・コントローラ118およびヒート・タイミング・ジェネレータ119に供給する。 【0045】制御ロジック94は、ホスト・コンピュータ・インタフェース113および双方向通信回線76を介してCPU91で使用するコマンドをホスト・プロセッサ2から受け取り、プリンタ状況および他の応答信号をホスト・プロセッサ2に送る。ホスト・プロセッサ2から受け取った印刷データおよび印刷データの印刷バッファ・メモリ・アドレスは、DRAMバス・アービタ/コントローラ115を介してRAM99の印刷バッファ109に送られ、アドレスされたこの印刷データは印刷バッファ109からコントローラ115を介して印刷エンジン101へ転送され、記録ヘッド56aおよび56bによって印刷される。この点に関して、ヒート・タイミング・ジェネレータ119は印刷データを印刷するのに必要なアナログ・ヒート・パルスを生成する。 【0046】図12に、プリンタ10のメモリ・アーキテクチャを示す。図12に示したとおり、EEPROM102、RAM99、ROM92および制御ロジック94の一時記憶121が、単一アドレス指定方式のメモリ構造を形成する。図12を参照すると、不揮発性メモリ・セクション123として示したEEPROM102は、ホスト・プロセッサ2によって使用され、プリンタおよび記録ヘッド、記録ヘッド状況、記録ヘッド位置合せならびにその他の記録ヘッド特性を識別する一組のパラメータを格納する。EEPROM102はさらに、クリーン・タイム、自動位置合せセンサ・データなど、プリンタ10が使用する別の一組のパラメータを格納する。メモリ・セクション124として示したROM92は、プリンタ・タスクのためのプログラム・シーケンス、ノズル・ヒート・パルス生成の制御に使用される記録ヘッド操作温度表など、プリンタ操作のための不変情報を格納する。ランダム・アクセス・メモリ・セクション121は制御ロジック94のための一時操作情報を格納し、RAM99に対応するメモリ・セクション126は、プリンタ・タスクのための可変操作データの記憶域および印刷バッファ109を含む。 【0047】次に、図13〜16Dを参照して本発明に基づくライン・フィード操作を詳細に説明する。簡単には以下の議論では、従来のプリンタよりも高いライン・フィード速度を達成するために、ライン・フィード・モータのそれぞれのパルスに対する記録媒体のライン・フィード量を増大させること、およびそれぞれの走査に対するライン・フィード量に基づいて、それぞれの走査で印刷に利用する印刷ノズル数を制御することについて説明する。 【0048】ライン・フィード速度の増大に際して本発明の発明者らは、ライン・フィード・モータ1パルスが記録媒体の1画素(最高解像度画素)分のライン・フィードに対応する従来のプリンタのライン・フィード比1対1から離れようと努めた。その代わりに発明者らは、それぞれのモータ・パルスに対するライン・フィード量を1画素よりも大きくしようと努めた。印刷解像度1200dpiで印刷する従来のプリンタでは、1モータ・パルスによって、記録媒体が1200dpi画素1つ分、ライン・フィードされることを想起されたい。すなわち、ライン・フィード・モータ1パルスは記録媒体を1/1200インチ送り、記録媒体を1インチ送るためには1200モータ・パルスが必要となる。対照的に本発明は、画素/パルス比を1よりも大きくすることによってライン・フィード量を増大させる。例えば、後に説明する代表的な一実施形態では、記録ヘッドが解像度600dpiのノズルを有し、解像度600dpi(記録ヘッドの解像度)での画素/パルス比1.5を利用してライン・フィード量を増大させ、600dpi記録ヘッドのマルチパス・走査(2走査)によって解像度1200dpiの印刷を達成する。解像度600dpiの画素/パルス比1.5は、解像度1200dpiの画素/パルス比3に対応する。すなわち、それぞれのライン・フィード・モータ・パルスに対して、解像度1200dpiでは3画素のライン・フィード量が提供される。解像度1200dpiでの画素/パルス比3は、それぞれのライン・フィード・モータ・パルスに対して1/400インチのライン・フィード量を与える。したがって、記録媒体を1インチ送るためのに400モータ・パルスで済む。このように、1200dpiプリンタにおいて画素/パルス比3は画素/パルス比1よりも3倍高速である。 【0049】このライン・フィード速度の増大には既存のモータを利用することができる(すなわち、より高速なライン・フィード・モータを使用しなくてもより高いライン・フィード速度を達成することができる)ため、コストを最小にすることができる。しかし後述するように、本発明は高ライン・フィード速度を提供するだけでなく、高解像度印刷も提供する。すなわち、画素/パルス比を増大させることによってより高いライン・フィード速度が得られるが、それにもかかわらず、それぞれの走査で利用するノズル数をライン・フィード量に基づいて制御することによって高解像度(例えば1200dpi)画像(イメージ)を印刷することができる。次に、画素/パルス比の増大について詳細に説明し、その後にノズルの制御について詳しく説明する。 【0050】図5に関して先に説明したように、ライン・フィード・モータ34はライン・フィード歯車列40を介してライン・フィード・シャフト36を駆動する。ライン・フィード・シャフト36はライン・フィード・ローラ36aを含む。記録媒体がライン・フィード・ローラ36aと係合すると、記録媒体は、ライン・フィード・ローラ36aとピンチ・ローラ36bの間に挟まれる。ライン・フィード・モータが回転するとライン・フィード・モータは歯車列40とかみ合い、ライン・フィード・ローラ36aを回転させ、これによってプリンタ内で記録媒体を送る。前述のとおりライン・フィード・モータ34は、パルス増分で回転するステッパ・モータとすることができる。ライン・フィード・モータ34のそれぞれのパルスはプリンタ内で記録媒体を送る。ライン・フィード・モータのそれぞれのパルスに対する記録媒体のライン・フィード量は、ライン・フィード・モータの増分パルス値(すなわちライン・フィード・モータのそれぞれのパルスに対する回転度数)、減速比およびライン・フィード・ローラのサイズを含む複数の因子によって決まる。 【0051】先に述べたとおり従来技術のシステムでは、画素/パルス比が1になるようにこれらの因子がそれぞれに設定される。本発明では、これらのそれぞれの因子(モータ・パルス量、減速比およびライン・フィード・ローラのサイズ)が、ライン・フィード・モータ1パルスで1よりも大きなライン・フィード比が得られるように設定される。次に、記録ヘッドの画素解像度で1.5画素/パルスのライン・フィード比を達成する、ライン・フィード・モータ、歯車列およびライン・フィード・ローラの設計の一例を図13〜15を参照して説明する。記録ヘッドの画素解像度での画素/パルス比1.5は、本発明の実施に使用することができる唯一の比ではなく、その他のライン・フィード比を利用しても高ライン・フィード速度を達成することができることに留意されたい。例えば本発明を、ライン・フィード比がn.5画素/パルス、n.25画素/パルス、n.333画素/パルス、n.75画素/パルス等であるプリンタに適用することができる。ただしnは1よりも大きな整数である。しかしここでは簡潔にするため、ライン・フィード比1.5に限定して論じる。 【0052】代表的な一実施形態では、200パルス2−2位相ステッパ・モータであるライン・フィード・モータを利用する。200パルス・モータは、それぞれのパルスに対して1.8°のステップ量を与える(360°÷200パルス=1.8°/パルス)。ライン・フィード・モータ34がさらに、少なくとも最高4800パルス/秒(pps)(1440RPM)の速度定格を提供することが好ましい。後述するように、1440RPMの速度定格を減速比およびライン・フィード・ローラ・サイズと組み合わせると、最高12インチ/秒のライン・フィード速度が得られる。もちろん、本発明は前述のモータ仕様の利用に限定されるものではなく、その他の任意のモータを代わりに利用することもできる。前述のモータ仕様は単に、本発明の実施に使用することができるライン・フィード・モータの一例に過ぎず、このモータの変形を実施して高ライン・フィードを達成することもできる。しかし、記録ヘッドの解像度でライン・フィード量が1.5画素/パルスであるこの例では、前述のライン・フィード・モータ仕様を含めた。 【0053】ライン・フィード・モータ34は歯車列40とかみ合い、これを駆動する。歯車列40の一例を図13および14に詳細に示す。図13および14に示すとおり、ライン・フィード・モータ34は、ライン・フィード・モータ34の駆動軸34aに接続されたピニオン40aを含む。ピニオン40aは歯車40bとかみ合い、これを駆動する。歯車40bはピニオン40cに接続され、そのためピニオン40aによって歯車40bが駆動されると歯車40bとピニオン40cは一緒に回転する。この点に関して歯車40bとピニオン40cは、1つの実体として一体に成形すること、または共通の軸に取り付けられた別々の歯車とすることができる。ピニオン40cは歯車40dとかみ合い、これを駆動する。歯車40dは、ライン・フィード駆動軸36に接続され、これを駆動する。 【0054】駆動軸36は、駆動軸36に取り付けられたライン・フィード・ローラ36aを含む。記録媒体を拾い、できるだけ小さな滑りでプリンタに送るため、ライン・フィード・ローラ36aはゴム材料から作られることが好ましい。さらに、ライン・フィード・ローラ36aの直径は約16.17mmである。もちろん、別のライン・フィード・ローラ・サイズおよび材料を本発明に実施することもできる。ライン・フィード・ローラ36aは、プリンタ・シャーシに取り付けられたピンチ・ローラ36bと係合する。ピンチ・ローラ36bはライン・フィード・ローラ36aと係合し、これによって駆動されたときに記録媒体に圧力を加える。ライン・フィード量が記録ヘッドの解像度で1.5画素/パルスであるこの例では、減速比が約1:8.3333となるように設計した。 【0055】もちろん本発明は、図13および14に示した歯車列構成および減速比に限定されるものではなく、その他の任意の歯車列設計を実施して本発明の効果を得ることができる。しかし、ライン・フィード量1.5画素/パルスを達成するためこの例では、図13および14に示した歯車列を前述のモータ仕様とともに実施した。 【0056】図15は、モータ仕様、減速比およびライン・フィード・ローラ・サイズを利用して用紙速度を決定するための歯車列40に似た歯車列を示す図である。図15ではモータ234がピニオン240aを駆動し、ピニオン240aが歯車240bおよびピニオン240cを駆動する。ピニオン240cは歯車240dを駆動し、歯車240dはライン・フィード・ローラ236aに接続され、これを駆動する。 【0057】ライン・フィード・モータのそれぞれのパルスに対する所望のライン・フィード量(ΔP)(このケースでは画素/パルス比1.5、すなわちライン・フィード量1/400インチ)を得るため、前述のそれぞれの部品を所望のフィード量が得られるように設計する。この所望のフィード量は下式を利用して得ることができる。 【0058】ΔP=R×((Z1×Z3)/(Z2×Z4))×Δθ1図15で、θ1は一般にライン・フィード・モータ1パルス(ステップ量)を表し、Z1、Z2、Z3およびZ4は一般に歯車240a、240b、240cおよび240dを表し、Rは一般にライン・フィード・ローラ236aの直径を表し、ΔPはライン・フィード量を表す。この例では、ΔP=1/400インチが所望のライン・フィード量である。したがって前述のモータ仕様、減速比およびライン・フィード・ローラ・サイズを利用して、解像度1200dpiで印刷するプリンタに対してライン・フィード量1/400インチ(または1.5画素/パルス)が達成される。 【0059】先に述べたとおり、ライン・フィード・モータは少なくとも4800ppsの速度定格を与えることが好ましい。ライン・フィード量(ΔP=1/400インチ)およびモータ・パルス・レート(4800pps)を利用して、式ΔVp=ΔP×パルス・レートから用紙速度を決定することができる。したがって、最高12インチ/秒の用紙速度を達成することができる。 【0060】高ライン・フィード速度(1/400)は前述のライン・フィード駆動アセンブリ設計によって達成されるが、所望の解像度を有する印刷画像を得るため本発明はさらに、画像を印刷する際に利用する記録ヘッド・ノズル数およびライン・フィード・モータ・パルス数を制御する。理解を深めるため図16A〜16Dを検討する。 【0061】図16Aは、解像度600dpi×600dpiで印刷したインク小滴のサンプル・パターンを示し、図16Bは、解像度1200dpi×1200dpiで印刷したインク小滴のサンプル・パターンを示す。図16Aおよび16Bでは、記録ヘッドが、順方向走査では右から左に、逆方向走査では左から右に走査する。ライン・フィード方向は上から下である(すなわち用紙は上からに下に進み、そのため用紙が前進すると記録ヘッド・ノズルは行1から行2に向かって移動する)。 【0062】次に、図16Cおよび16Dに関して、1画素が1200dpi画素(プリンタの最高解像度が1200dpi)であるライン・フィード比1.5画素/パルスの600dpi×600dpi印刷について説明する。図16Cおよび16Dでは、記録ヘッド・ノズルの間隔が図8に関して説明した記録ヘッドと同様に600dpiであると仮定する。図16Cには、1回の記録ヘッド・走査で印刷されたインク小滴(実線のドットで示されている)が、ライン・フィード方向に沿ってそれぞれ600dpi間隔で配置された行1、3および5に印刷されている。1度目の記録ヘッド・走査の後、2度目の記録ヘッド・走査のため記録媒体を前進させる。図16Cに示すように、ライン・フィード・モータ1パルスは用紙を1.5画素分、ライン・フィードさせる。すなわち、ライン・フィード・モータ1パルスによって用紙は600dpi画素1.5個分送られる。ライン・フィード・モータ1パルスの後に記録ヘッドが走査を実行しインク小滴を印刷すれば、インク小滴は白いドットで示した位置に印刷される。1パルス後の印刷では、インク小滴が(ライン・フィード方向に)1200dpi画素1つ分オフセットされるため、クリアな600dpi画像が得られない。 【0063】クリアな600dpi印刷が実行されるように用紙を前進させるためには、図16Dに示すように2回のライン・フィード・モータ・パルスが必要である。同様に600dpi印刷モードでは、クリアな600dpi画像を得るのに1200dpi画素6つ分の増分(2モータ・パルスに対応する)が実行される。 【0064】以上をまとめると、最高印刷解像度が1200dpi、ライン・フィード比が記録ヘッドの解像度(600dpi)で1.5画素/パルスのプリンタでは、600dpiモードの印刷に、6画素(1200dpi)分のライン・フィードが2回のモータ・パルスの印加に基づいてなされ、1200dpiモードの印刷には、3画素(1200dpi)分のライン・フィードが1回のモータ・パルスの印加に基づいてなされる。しかし、3または6画素のライン・フィードを行うためには、任意の1つの走査での印刷に使用可能なノズル数がライン・フィード量に対応するように制御される。 【0065】例えば、ライン・フィード比が1画素/パルスの従来技術のシステムでは、印刷に使用可能なノズル数の制御は一般に制御因子に含まれない。例えば、304個のノズルを有する記録ヘッドを従来技術のシステムに実施して連続画像(走査ごとにそれぞれのノズルによってインク小滴が印刷された画像)を印刷する場合、それぞれの走査での印刷には304個のノズルすべてを使用することができる。すなわち、最初の走査では304個のノズルをすべて用いて印刷することができ、ライン・フィード比が1画素/パルスであるため次の走査の印刷では、ライン・フィード比を考慮せずに用紙を容易に304画素分進めて、記録ヘッド・ノズルを整列させることができる。整数回のモータ・パルスによって整数個の画素分の前進が得られるため、用紙を一度に1画素分前進させて、切れ目のない連続画像を印刷することができる。 【0066】しかし本発明では、304個のノズルを有する同じ記録ヘッドを用い、記録ヘッドの解像度でのライン・フィード比を1.5画素/パルスに変更して同じ連続画像を印刷した場合、304個のすべてのノズルを使用して連続画像を印刷することはできない。すなわち、304個のノズルすべてを印刷に使用し、次の走査を印刷するために紙を304画素分前進させる必要がある場合、このライン・フィード比では連続画像に切れ目が生じるか、または画像がオーバラップする。例えば、先に述べたように、解像度600dpiでの画素/パルス比1.5を用いて600dpiの連続画像を維持するためには、600dpiで3画素のライン・フィード増分が必要となる。304画素分の前進を600dpiで3画素の増分で割ると、連続画像を達成するのにモータ・パルスが202.667回必要となることが分かる。分数を含むモータ・パルスをステッパ・モータで得ることはできないので、得ることができる最良の前進は、600dpi画素1つ分のオーバラップを生む303(600dpi)画素(202モータ・パルス)、または600dpi画素4つ分のオーバラップを生む300(600dpi)画素(200モータ・パルス)である。したがって304個のノズルすべてを印刷に使用することはできず、連続画像が提供されるよう記録ヘッド・ノズルを、ライン・フィード量に少なくとも部分的に基づいて制御する。600dpi印刷モードではライン・フィード・モータの増分が、600dpi画素3つに対応する2モータ・パルスである。1200dpi印刷モードではライン・フィード・モータの増分が、1200dpi画素3つ(600dpi画素1.5個)に対応する1モータ・パルスである。 【0067】印刷に使用可能なノズル数は部分的にプリンタドライバによって制御される。記録ヘッドは304個の黒ノズル、ならびにシアン、マゼンタおよびイエロー・インク用のそれぞれ80個のカラー・ノズルを含むが、プリンタドライバは、ライン・フィード比で割り切れる数のノズルに対して構成される。ライン・フィード比を600dpiで1.5画素/パルスに設定した例では、プリンタドライバが、300個の黒ノズルおよび78個のカラー・ノズルに対して構成される。300個の黒ノズルでは、200回のモータ・パルスを利用した300画素(600dpi)分のライン・フィードが可能である。同様に、78個のカラー・ノズルでは、52回のモータ・パルスを利用した78画素(600dpi)分のライン・フィードが可能である。したがって連続画像を印刷するためには、最初の走査を実行して300個のノズルを用いて印刷し、次いで、用紙を600画素(1200dpi)(200ライン・フィード・モータ・パルス)送り、次の走査を印刷する。同様に、カラー印刷では、最初の走査では78個のノズルを用いて印刷し、次いで用紙を156画素(1200dpi)(52ライン・フィード・モータ・パルス)だけ進め、次の走査を印刷する。その結果、印刷された画素に切れ目もオーバラップもない連続画像を印刷することができ、同時により高いライン・フィード速度を維持することができる。 【0068】ノズル数の制御では、304個のノズルを有する黒記録ヘッドについては、ノズル3〜302を名目上用いて印刷し、ノズル1、2、303および304は(実質的に)使用できないようにプリンタドライバおよびプリンタをセットアップする。すなわちプリンタドライバは名目上、ノズル3〜302のメモリ位置を利用するようにセットアップされる。しかし、プリンタドライバは、印刷データおよびライン・フィード量に応じてメモリ位置を調整して、これを1または2ノズル分シフトアップまたはシフトダウンすることができる。すなわちプリンタドライバは、印刷する画像データおよびライン・フィード量に応じてメモリ中のデータをシフトして、ノズル1〜300(2ノズルのシフトダウン)、ノズル2〜301(1ノズルのシフトダウン)、ノズル4〜303(1ノズルのシフトアップ)またはノズル5〜304(2ノズルのシフトアップ)を利用するようにすることができる。さらに、プリンタASICを利用して、印刷に利用するノズルを機械的にシフトすることができる。 【0069】もちろん、先に述べたとおり本発明は、300個の黒ノズルおよび78個のカラー・ノズルに関連した記録ヘッドの解像度(600dpi)で1.5画素/パルスのライン・フィード比に限定されるものではなく、その他の組合せを使用してライン・フィード速度を1画素/パルス比よりも増大させることができる。例えば、600dpiで1.25画素/パルスのライン・フィード比を利用する場合、300個の黒ノズルおよび80個のカラー・ノズルを利用しても、連続印刷画像を得ることができる(300画素÷1.25=240モータ・パルス、80画素÷1.25=64モータ・パルス)。この場合、最高印刷可能解像度は2400dpiである。同様に、600dpiで1.333画素/パルスのライン・フィード比を利用する場合にも、300個の黒ノズルおよび80個のカラー・ノズルを利用することができる(300画素÷1.333=225モータ・パルス、80画素÷1.333=60モータ・パルス)。この場合、最高印刷可能解像度は1800dpiである。 【0070】次に、黒データを印刷するためのライン・フィードおよびバッファ・ローディングの制御を図17および18に関して説明する。この印刷バッファへのローディングでは最初のデータ・ラインとして空白に遭遇する。図17は、黒印刷データを印刷バッファにロードするプロセスステップを示す流れ図であり、これらのプロセスステップはプリンタドライバで実行される。簡単には、これらのプロセスステップでは、画像データのラスタ化、色変換およびハーフトーニングが実行される。次いで、データのローディングをバッファ中のどのラインから開始するかを最初のデータ・ラインとして空白(黒印刷データがない)が存在するかどうかに基づいて決定するローディング・プロセスを用いて印刷バッファへのローディングがラインごとに実施される。 【0071】ステップS1701では、プリンタドライバが、画像データを表示解像度から印刷解像度にラスタ化する。例えば、プリンタドライバは、一般的な表示解像度72dpiの画像データを印刷解像度300dpi×300dpiの画像データに変換する。300dpi×300dpiのラスタ化解像度を利用することができるのは、300、600、1200dpiなどのモードでプリンタが印刷する場合である。 【0072】次いでステップS1702で、ラスタ化した画像データを色変換プロセスにかけ、ラスタ化画像の各画素の多値RGB(赤、緑および青)値を印刷用のCMYK(シアン、マゼンタ、黄および黒)値に変換する。次いで、画像のCMYK値をそれぞれ、それぞれの色値のメモリ・ブロックに格納する(ステップS1703)。図17のプロセスステップは一般に黒データに適用され、カラー・データには適用されないことに留意されたい。したがって、図17についてのこの議論は黒データを印刷する場合に限定される。画像データをメモリ・ブロックに格納した後、ステップS1704でこのデータをハーフ・トーニング・プロセスにかける。ハーフ・トーニング・プロセスの後、バッファ・ローディング・プロセスが開始される。 【0073】以下のバッファ・ローディングの議論では、バッファにロードする最初のデータ・ラインが黒データを含むケースと、バッファにロードする最初の(x)データ・ラインが黒データを含まないケース、すなわちバッファにロードする最初の(x)データ・ラインが空白を表すケースの2つのシナリオについて論じる。以下の議論はさらに、ページの中央に印刷するためバッファにロードするケースに関する。すなわち、いくらかのデータがページ上にすでに印刷済みで、次の走査を印刷するためにライン・フィード・モータがプリンタ内で用紙を送る準備が整っているケースに関する。まず、これらのプロセスステップの概要を説明し、次いでいくつかの例を示して、さらに理解が深まるようにする。 【0074】ステップS1705で次のデータ・ラインを取得する。次いでステップS1706で、現在、印刷バッファに格納されているデータがあるかどうかを判定する。すなわち、印刷バッファが現在、少なくとも1つのデータ・ラインを含むかどうかを判定する。印刷バッファが印刷データをプリンタに送信した直後であり、かつそのデータがすでに印刷されている場合には、取得した現在のデータ・ラインが空の印刷バッファにロードする最初のデータ・ラインとなるため、この判定は「NO」となる。しかし、少なくとも1つのデータ・ラインが印刷バッファにある場合には、フローはステップS1712に進み、黒データを含むか否かに関わりなく現在のラインを印刷バッファの次のラインに格納する。次いで、バッファがいっぱいかどうかを判定し、もしいっぱいである場合にはデータを印刷のためプリンタに送る。バッファがいっぱいでない場合には、フローはステップS1705に戻り次のデータ・ラインを取得する。この時点でフローは、ステップS1705、S1706、S1712およびS1713から成るループに入り、印刷バッファがいっぱいになった時点で、フローはこのループを出てステップS1714に進み、バッファ内のデータを印刷のためプリンタに送る。 【0075】ステップS1706に戻る。印刷バッファに現在、データがないと判定された場合、取得した現在のデータ・ラインがすべて白データであるかどうかを判定する(ステップS1707)。現在のラインが印刷バッファにロードする最初のラインであり、かつ現在のラインが黒データを含む場合には、フローはステップS1708、S1709、S1710およびS1711に進む。この場合、この黒データ・ラインは単に印刷バッファの最初のラインに格納され、フローはステップS1705に戻って前述のループ(S1705、S1706、S1712、S1713)に入り、印刷バッファがいっぱいになるまでこのループを循環する。 【0076】しかしステップS1707で、現在のデータ・ラインがすべて白であると判定された場合には、この空白ラインを考慮するためライン・カウンタ値(Lcount)を1つ増分する(ステップS1715)。次いでフローはステップS1705に戻り次のラインを取得する。最初のデータ・ラインが空白である場合、プロセスステップの次のパスでフローはステップS1705からS1706に進み、ステップS1707に戻る。2番目の(現在の)データ・ラインも白である(すなわち黒データを含まない)場合には、ステップS1705、S1706、S1707およびS1715から成るループに入り、黒データ・ラインに遭遇するまでこのループを循環する。 【0077】ステップS1707で黒データ・ラインに遭遇したら、次いでステップS1708でスキップ量(SkipA)を計算する。スキップ量は、空白を考慮するために用紙を送るライン数を決定する。すなわちステップS1708では、空白があるためにライン・フィード・モータが用紙を前進させるライン数を求める。SkipA値は、Lcount(ステップS1715でカウントされた白データ・ライン数)をライン・フィード・モータ1パルスのライン・フィード量に対応する画素数Yで割ることによって決定される。例えば、600dpiでのライン・フィード比が1.5である場合、これは1200dpiでの3画素に対応する。すなわち、記録ヘッド解像度でのライン・フィード比が(m×1/n)である場合、プリンタによって印刷される印刷解像度での画素数は、ライン・フィード・モータ1パルスのライン・フィード量に対応する。ステップS1708での計算結果は最も近い整数に切り捨てられる。したがってステップS1708では剰余を残す整数計算を実行する。例えば、8つの空白ラインに遭遇し、ライン・フィード比が1.5である場合、Lcountは8、ステップS1708の結果は2となる(8/3=2剰余2)。したがって、プリンタドライバは、1200dpi画素6つに対応する2パルス分、用紙を前進させなければならないと判定する。 【0078】ステップS1708でスキップ量を計算した後、S1709でバッファ・オフセット量(Boffset)を計算する。バッファ・オフセット値は、ステップS1708での剰余を考慮するために、印刷バッファ中のどのラインから黒印刷データのロードを開始するかを決定する。値Boffsetは、式Boffset=Lcount−(SkipA×Y)によって計算される。Lcountが8、600dpiでのライン・フィード比が1.5(1200dpiで3画素)、計算されたSkipAが2である前述のケースでは、バッファ・オフセットが、ステップS1708での剰余に対応する2となる(8−(2×3)=2)。次いでステップS1710で、現在のラインの黒データをロードする印刷バッファ中の開始位置を調整する。この例では、印刷バッファ中の開始位置を2ライン分調整し、印刷バッファの最初の2ラインは空白とし、現在のラインの黒データを印刷バッファのライン3にロードする。次いで現在のラインを印刷バッファに格納する(ステップS1711)。フローはステップS1705に戻ってステップS1705、S1706、S1712およびS1713から成るループに入り、印刷バッファがいっぱいになるまでこのループを循環する。 【0079】これらのプロセスステップの理解が深まるよう以下の例を検討する。以下の例では、ライン・フィード比が記録ヘッドの解像度(600dpi)で1.5画素/パルスに設定されていると仮定する。したがって先に説明したとおり、記録ヘッド56aは304個のノズルを含むが、600dpiで1.5画素/パルスのライン・フィード比を収容するために、1回の走査で300個のノズルだけを利用する。それに応じて印刷バッファのうち300ラインだけを利用する。さらに、印刷バッファがいっぱいになり、ステップS1714で印刷データをプリンタに送った直後であると仮定する。したがって少なくとも1回のの走査が実行され、次のラインを印刷するためライン・フィード・モータが用紙を送る準備が整っていると仮定する。 【0080】2つの例について論じる。最初の例では、次のデータ・ライン(次の走査に向けて印刷バッファをいっぱいにするために処理する最初のデータ・ライン)が黒データを含むケースについて論じる。第2の例では、次の31データ・ラインが黒データを含まず、したがってこれらが空白を表すケースについて論じる。 【0081】最初の例では、ステップS1705で次のデータ・ラインを取得する。ステップS1706では、印刷バッファに現在、データがあるかどうかを判定する。印刷バッファは空にしたばかりであり、プロセスステップの現在のパスは印刷バッファの最初のラインに対してのものであるので、判定の結果は「NO」であり、フローはステップS1707に進む。 【0082】ステップS1707では、現在のラインがすべて白であるかどうか、すなわち黒データを含むかどうかを判定する。この例では最初のラインが黒データを含み、したがって判定の結果は「NO」となり、フローはステップS1708に進む。 【0083】ステップS1708ではスキップ量(SkipA)を計算する。Lcountの値はゼロ(すなわちLcount値を増分するステップS1715は実施していない)であるため、ステップS1708での計算結果はゼロである。同様に、ステップS1709の結果(Boffset)もゼロであり、ステップS1710でバッファ・ローディングの調整は実施されない。したがって現在のデータ・ラインを印刷バッファの最初のラインに格納し(ステップS1711)、フローはステップS1705に戻り次のラインを取得する。 【0084】最初のデータ・ラインを印刷バッファに格納したので、ステップS1706での判定結果は「YES」となり、ステップS1712でこの次のラインを印刷バッファに格納する。この次のラインは、黒データを含むか否かに関わらず印刷バッファに格納される。次いでステップS1713で、印刷バッファがいっぱいかどうかを判定する。印刷バッファは300のデータ・ラインを保持しており、現在のパスは2番目のラインを埋めるだけなので、判定の結果は「NO」であり、フローはステップS1705に戻り次のラインを取得する。 【0085】この時点でフローは、ステップS1705、S1706、S1712およびS1713から成るループに入り、印刷バッファの300ラインすべてがいっぱいなるまでこのループを循環する。印刷バッファの300のラインすべてがいっぱいになると、ステップS1713の結果は「YES」となり、フローはステップS1714に進んで印刷バッファ中のデータをプリンタに送る。ステップS1714でデータをプリンタに送った後、フローはステップS1705に戻り次のラインを取得する。 【0086】ここで、次の31データ・ラインが黒データを含まず、したがって空白を表す第2の例について論じる。ステップS1706で同様に、印刷バッファにデータがあるかどうかを判定する。印刷バッファは空にしたばかりなので判定の結果は「NO」であり、フローはステップS1707に進む。 【0087】ステップS1707では、現在のラインがすべて白であるかどうか、すなわち黒データを含むかどうかを判定する。最初の31ラインは空白であるので、判定の結果は「YES」であり、フローはステップS1715に進む。ステップS1715では、Lcount値が0から1に1だけ増分される。次いでフローはステップS1705に進み次のラインを取得する。 【0088】ステップS1705で第2のラインを取得した後、ステップS1706で、印刷バッファにデータがあるどうかを判定する。最初のラインは白データであったので印刷バッファには何も格納されておらず、判定の結果は「NO」である。したがってフローはステップS1707に進み、そこで現在のラインはすべて白データであると再び判定され、Lcount値が再び1、このときは1から2に増分される。 【0089】最初の31のそれぞれのラインがすべて白であるので、ステップS1705、S1706、S1707およびS1715から成るループが最初の31ラインに対して続けられる。そのためLcount値は、32番目のデータ・ラインを取得するためフローがステップS1705に戻るまでに、31まで増分される。 【0090】最初の31のデータ・ラインをバッファに格納していないので、ステップS1705で32番目のデータ・ラインを取得した後も、ステップS1706での判定結果は依然として「NO」である。したがってフローはステップS1707に進む。現在のラインは黒データを含むのでそこでの判定は「NO」となる。したがってフローはステップS1708に進む。 【0091】ステップS1708ではスキップ量を計算する。スキップ量は式SkipA=Lcount/Yによって決定される。最初の31ラインに対してLcount値が31まで増分されたこと、およびYの値が3(記録ヘッド解像度でのライン・フィード比1.5画素、または記録ヘッド解像度でm×1/n、mは3およびnは2、Yは3)であることを想起されたい。したがってSkipAは10単位と計算される(31/3=10剰余1)。その結果、用紙は、30画素に対応する10モータ単位すなわち10パルス分送られる。 【0092】ステップS1709では、バッファ・オフセット(Boffset)が1と計算される(Boffset=(31−(10×3)=1)。次いで、印刷バッファ中での開始位置がBoffset値の分だけ、ここでは1ラインだけオフセットされる。これに応じて印刷バッファの最初のラインが空白となり、データは、印刷バッファの2番目のラインに現在のラインを格納するためにローディングを開始する。次いでフローはステップS1705に戻り、ステップS1705、S1706、S1712およびS1713から成るループに入り、続く299のデータ・ラインを処理する。 【0093】299のデータ・ラインすべてが埋まると、データは印刷のためプリンタに送られる。 【0094】図18は、図17のプロセスに類似のプロセスを実行するためのプロセスステップを示す流れ図である。黒印刷データを印刷バッファにローディングするこれらのプロセスステップはプリンタドライバで実行することが好ましい。簡単にはこれらのプロセスステップでは、画像データのラスタ化、色変換およびハーフトーニングを実行する。次いで、印刷バッファに一度にY個のラインをロードする。Yは、ライン・フィード・モータ1パルスのライン・フィード量に対応する印刷画素数に対応する。例えば、ライン・フィード比が記録ヘッド解像度600dpiで1.5画素/パルスである前述のケースではYが3となる。すなわち、1200dpi印刷モードでの印刷ではライン・フィード・モータの1回のライン・フィード・モータ・パルスによって記録媒体が1200dpi画素3つ分送られ、600dpi印刷モードでの印刷ではライン・フィード・モータの2回のモータ・パルスによって記録媒体が600dpi画素3つ分(または1200dpi画素6つ分)送られる。したがってこれらの2つのケースではともにYは3である。 【0095】図18は、600dpi印刷モードでYが3のケースを説明したものである。もちろん、プリンタが1200dpi印刷モードで印刷する場合も、Yはやはり3であるので同じステップを適用することができる。図18に関して3つの例を提示する。これらの例では、図17の議論と同様に、印刷バッファは空にされた直後であり、処理中の次のデータ・ラインが印刷バッファにロードする最初のラインであると仮定する。第1の例では、処理中の最初のデータ・ラインが黒データを含む。第2の例では、印刷バッファにロードする最初の2つのデータ・ラインが白データであり、3番目のラインが黒データを含む。最後に第3の例では、印刷バッファにロードする最初の31のデータ・ラインが白データであり、32番目のラインが黒データを含む。 【0096】図18のステップS1801〜S1804は先に説明したステップS1701〜S1704と同じである。したがってこれらのステップの説明を繰り返すことはしない。 【0097】第1の例では、ステップS1805で、次のYライン(この例では3ライン)の印刷データを取得する。次いでステップS1806で、フラグ「スキップ」が0にセットされているかどうかを判定する。名目上、ステップS1814で印刷バッファが空にされるとスキップ・フラグは1にセットされる。したがってこのケースでは、プリンタドライバがステップS1806で、スキップ・フラグが1にセットされていると判定し、フローはステップS1807に進む。 【0098】ステップS1807では、Y個のラインすべてが白データを含むかどうかを判定する。このステップでは、空白をスキップするためにライン・フィード・モータが、ライン・フィード比に対応したいくつかのライン分、記録媒体を送るべきか否かを判定する。この例ではプリンタドライバが、最初の3データ・ラインがすべて白であるかどうかを判定する。この例では最初のデータ・ラインが黒データを含むので、ステップS1807判定結果は「NO」であり、フローはステップS1808に進む。 【0099】ステップS1808では、印刷バッファのローディングを最初の(x)データ・ラインとして遭遇した白データを収容するように調整するため、バッファ・オフセットを増分する。したがってステップS1808では、黒データを含むラインに遭遇する前に遭遇した白データ・ラインの数だけバッファ・オフセット(Boffset)を増分する。Yが3であるこのケースでは、黒データを有するデータ・ラインに遭遇する前に遭遇しうる白データ・ラインの最大数は2である。最初のデータ・ラインが黒データを含むこの例ではBoffset値は増分されない。フローはステップS1809へ進み、そこでスキップ・フラグが0にセットされる。 【0100】次いでステップS1810で、印刷データを印刷バッファにロードする開始位置をBoffset値に基づいて調整する。この例ではBoffsetが0であり、したがって最初の印刷データ・ラインは印刷バッファの最初のラインにロードされる。したがってステップS1811では、最初の3つの印刷データ・ラインがそれぞれ、印刷バッファのライン1〜3にロードされる。 【0101】次いでフローはステップS1805に戻り、次のY(3)個のデータ・ラインを取得する。ステップS1809でスキップ・フラグは0にセットされているので、次いでプリンタドライバはステップS1806で、スキップ・フラグは0であると判定する。それに応じてフローはステップS1812に進み、現在の3データ・ラインを印刷バッファに格納する。次いでステップS1813で、印刷バッファがいっぱいかどうかを判定する。印刷バッファは300のライン(記録ヘッド56aで黒データを印刷するのに利用する300個のノズルに対応する)を含むので、判定は「NO」となり、フローはステップS1805に戻る。 【0102】プロセスは、ステップS1805、S1806、S1812およびS1813から成るループに入り、印刷バッファの全300ラインが印刷データでいっぱいになるまでこのループを循環する。バッファがいっぱいになるとフローはステップS1813からステップS1814に進み、ここでスキップ・フラグを1にリセットし、SkipAおよび印刷データをプリンタに送り、これによって印刷バッファを空にする。フローはステップS1815を経ていないのでこのケースではSkipAは0である。 【0103】次に、前述の第1の例で印刷バッファを空にした後に次のY(3)個の印刷データ・ラインをステップS1805で取得する第2の例について論じる。この(第2の)例では、最初の2つのデータ・ラインが白データであり、3番目のラインが黒データを含むことを想起されたい。 【0104】ステップS1806でプリンタドライバは、スキップ・フラグが1であると判定する(スキップ・フラグは第1の例のステップS1814で印刷バッファを空にしたときに1にリセットされている)。次いでステップS1807で、プリンタドライバは、Y(3)個のデータ・ラインがすべて白データというわけではないと判定する。すなわち最初の2ラインだけはすべて白であるが、3番目のラインは黒データを含む。したがってフローはステップS1808に進む。 【0105】ステップS1808では、バッファ・オフセット(Boffset)を、黒データを含むラインに遭遇する前に遭遇したすべてが白データであるラインの数だけを増分する。この例では、最初の2つのデータ・ラインがすべて白データであり、したがってBoffsetを2だけ増分する。次いでステップS1809でスキップ・フラグを0にセットし、フローはステップS1810に進む。 【0106】ステップS1810では、印刷データを印刷バッファにロードする開始位置をBoffset値に基づいて調整する。この例ではBoffsetが2なので、開始位置を2ライン分、調整する。したがってステップS1811では、印刷バッファの最初の2ラインがスキップされ、黒データを含む最初のライン(この例では3Yラインのうちの3番目のライン)が印刷バッファのライン3にロードされる。フローは次いでステップS1805に進み、次のY(3)個のデータ・ラインを取得する。 【0107】ステップS1806でプリンタドライバは、スキップ・フラグは0であると判定し、したがってフローはステップS1812に進む。この時点で、フローはステップS1805、S1806、S1812およびS1813から成るループに入り、印刷バッファがいっぱいになるまでこのループを循環する。バッファがいっぱいになるとフローはステップS1814に進み、ここでスキップ・フラグを1にリセットし、SkipA(この例でも0である)および印刷データをプリンタに送り、これによって印刷バッファを空にする。 【0108】ここで、印刷バッファにロードする最初の31個の印刷データ・ラインすべてが白データを含む第3の例について論じる。ステップS1805で次のY(3)ラインの印刷データを取得し、ステップS1806では、プリンタドライバがスキップ・フラグは1であると判定する。よってフローはステップS1807に進む。 【0109】ステップS1807でプリンタドライバは、Y(3)個のデータ・ラインはすべて白データであると判定する。したがってフローはステップS1815に進み、SkipA値を1、増分する。SkipAのそれぞれの増分はYに対応する。すなわちSkipAのそれぞれの増分はライン・フィード3画素分に相当する。例えば、プリンタが600dpiで印刷し、SkipAが1であるこの例では、ライン・フィード・モータが2回のモータ・パルスを実行して、記録媒体を600dpi画素3つ分送り、これによって空白ライン3つをスキップする。 【0110】次いでフローはステップS1805に戻り、次のY(3)個のライン・データを取得する。ステップS1806ではプリンタドライバが、スキップ・フラグは依然として1にセットされていると判定し、したがってフローはステップS1807に進む。この例の2度目のステップS1807では、プリンタドライバが、3つのデータ・ラインすべてが白であると再び判定し、したがってフローは再びステップS1815に進み、そこでSkipAを1から2に増分する。最初の31データ・ラインはすべて白データなので、フローは、最初の30ライン(10パス)についてステップS1805、S1806、S1807、S1815から成るループを循環する。それに応じてSkipAは、プロセスステップの11回目のパスまでに10まで増分される。 【0111】11回目のパスでは、ステップS1806で、スキップ・フラグは依然として0にセットされていると判定され、したがってフローはステップS1807に進む。ステップS1807でプリンタドライバは、Y(3)個のラインのすべてが白データを含むわけではないと判定し、したがってフローはステップS1808に進む。ステップS1808ではバッファ・オフセット(Boffset)値が1、増分される。最初の31データ・ラインはすべて白であることを想起されたい。したがってプロセスステップの現在のパスでは黒データを含むラインに遭遇する前に1つの白データ・ライン(31番目のライン)に遭遇する。 【0112】フローは次いでステップS1809、S1810およびS1811に進み、そこでそれぞれ、スキップ・フラグが0にセットされ、印刷バッファに印刷データをロードする開始位置が1ライン分調整され、印刷データ・ライン32および33が印刷バッファのライン2および3にそれぞれ格納される。フローは次いでステップS1805に戻り、そこでステップS1805、S1806、S1812およびS1813から成るループに入り、印刷バッファの全300ラインが埋まるまでこのループを循環する。印刷バッファがいっぱいになるとフローはステップS1814に進む。ステップS1814ではスキップ・フラグが1にリセットされ、SkipA値(10)および印刷データがプリンタに送られる。プリンタがSkipA値を受け取ると、ライン・フィード・モータはYに対応するパルスの数だけ記録媒体を前進させる。印刷解像度が600dpiであるこの例ではこれが、30(600dpi)ラインまたは20モータ・パルスである。 【0113】例示的な特定の実施形態に関して本発明を説明した。本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば本発明の趣旨および範囲から逸脱することなしに様々な変更および修正を実施することができることを理解されたい。 【0114】本明細書において、「記録」(「印刷(プリント)」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。 【0115】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。 【0116】さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録」(「印刷(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。 【0117】なお、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。 【0118】以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。 【0119】その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。 【0120】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。 【0121】このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。 【0122】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書に記載された構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。 【0123】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。 【0124】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。 【0125】また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。 【0126】さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。 【0127】以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。 【0128】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。 【0129】このような場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。 【0130】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。 【0131】 【他の実施形態】また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。 【0132】この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。 【0133】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。 【0134】また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。 【0135】さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。 【0136】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月12日(2001.9.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076428 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 康徳 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−178503(P2002−178503A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−277018(P2001−277018) |
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