| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】樋口 正己
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| 【要約】 |
【課題】画像形成装置内で異常が発生した場合におけるユーザおよび管理センタでのセンタオペレータの業務を軽減する。
【解決手段】計測部7は、画像形成装置1の使用開始時からの経過期間を計測する。また、通報方式切換部5は、状態監視部3で異常が検出された場合、その異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であるか必ずしも必要としない場合がある異常であるかを識別し、前者の異常であれば自動通報を選択する。また、後者の異常であれば計測部7による計測値が所定値を超えているか否かを判定し、所定値を超えていなければ自動通報を、所定値を超えていれば手動通報をそれぞれ選択する。通報制御部4は、自動通報が選択された時には自動的に、手動通報が選択された時には所定の入力操作が行われた時にそれぞれ状態監視部3で検出された異常を通報送受信部6によって集中管理装置10へ通報する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集中管理装置により公衆回線等の通信回線を介して遠隔管理される画像形成装置であって、当該画像形成装置内で発生する異常を検出する異常検出手段と、該手段によって検出された異常を自動的に前記集中管理装置へ通報する自動通報手段と、前記異常検出手段によって検出された異常を所定の入力操作が行われた時に前記集中管理装置へ通報する手動通報手段と、当該画像形成装置の使用開始時からの経過期間を計測する計測手段と、該手段による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定する判定手段と、該手段によって前記計測値が前記所定値を超えていないと判定された場合には前記自動通報手段による通報方式を、該所定値を超えたと判定された場合には前記手動通報手段による通報方式をそれぞれ選択する通報方式切換手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 集中管理装置により公衆回線等の通信回線を介して遠隔管理される画像形成装置であって、当該画像形成装置内で発生する異常を検出する異常検出手段と、該手段によって検出された異常を自動的に前記集中管理装置へ通報する自動通報手段と、前記異常検出手段によって検出された異常を所定の入力操作が行われた時に前記集中管理装置へ通報する手動通報手段と、当該画像形成装置の使用開始時からの経過期間を計測する計測手段と、該手段による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定する判定手段と、前記異常検出手段によって検出された異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であるか必ずしも必要としない場合がある異常であるかを識別する異常識別手段と、該手段により前記異常検出手段によって検出された異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であると識別された場合には、前記自動通報手段による通報方式を選択し、サービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常であると識別された場合には、前記判定手段によって前記計測値が前記所定値を超えていないと判定された場合に前記自動通報手段による通報方式を、該所定値を超えたと判定された場合に前記手動通報手段による通報方式をそれぞれ選択する通報方式切換手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記計測手段が、当該画像形成装置の設置時からの経過時間を前記経過期間として計測する手段であることを特徴とする画像形成装置。 【請求項4】 請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記計測手段が、画像形成回数を前記経過期間として計測する手段であることを特徴とする画像形成装置。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、前記通報方式切換手段によって前記自動通報手段による通報方式が選択された場合は、前記自動通報手段による通報中である旨を表示する通報中表示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、前記通報方式切換手段によって前記手動通報手段による通報方式が選択された場合は、前記手動通報手段による通報が可能である旨を表示する通報可表示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、画像形成装置管理システムに使用される画像形成装置、つまり集中管理装置により公衆回線等の通信回線を介して遠隔管理される複写装置,プリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】画像形成装置としては、既知の感光体静電プロセスを用いて普通紙に画像形成するものが一般的であるが、このような感光体静電プロセスを行う機構からは、トラブル(異常)が発生する割合も高く、更に性能維持のための定期的なオーバーホールの必要性から、保守管理のサービス体制を採っている。この保守管理を充実させる目的で、画像形成装置の管理システムとして、画像形成装置に通信装置を設け、画像形成装置と管理センタに設置された集中管理装置とを電話回線(公衆回線)等の通信回線を介して接続し、画像形成装置の異常発生時にその旨を集中管理装置に通報するようにしたものが既に開発され(特開平8−314815号公報参照)、市販されている。 【0003】このような画像形成装置管理システムにおいて、画像形成装置は、機内(装置内)の状態を監視し、異常が発生した場合に、その旨を通信回線を介して管理センタの集中管理装置へ通知する。管理センタの集中管理装置は、画像形成装置から異常が発生した旨の通報を受けると、その通報内容を表示部に表示してオペレータに知らせる。集中管理装置のオペレータ(以下「センタオペレータ」という)は、表示部の表示を見て画像形成装置内で異常が発生した旨を認識すると、通報元のユーザへ電話をかけ、異常発生状況を尋ね、解除の方法を指示したり、必要であればサービスセンタに連絡を取り、サービスマンを手配するという処置を実施する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像形成装置では、発生する異常を全て集中管理装置へ自動で通報していたため、通報機能を有する画像形成装置の増加により、管理センタでのセンタオペレータによる対応業務が増大し、対応の遅れを防止するための設備の増加によるサービスコストの増加を招くといった問題が発生してきた。また、ユーザが機械に慣れてくると、軽微な異常は、ユーザ自身が容易に機械に対する回復処理が図れるようになり、管理センタからの指示は不要になってくるにもかかわらず、全ての異常に対して自動通報を実施していたため、管理センタからの連絡に対応する必要があるという煩わしさも生じている。 【0005】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置内で異常が発生した場合におけるユーザの業務を軽減すると共に、管理センタでのセンタオペレータの業務を軽減することにより、サービスコストを低減することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、集中管理装置により公衆回線等の通信回線を介して遠隔管理される画像形成装置であって、上記の目的を達成するため、以下に示すようにしたことを特徴とする。 【0007】請求項1の発明による画像形成装置は、当該画像形成装置内で発生する異常を検出する異常検出手段と、該手段によって検出された異常を自動的に集中管理装置へ通報する自動通報手段と、異常検出手段によって検出された異常を所定の入力操作が行われた時に集中管理装置へ通報する手動通報手段と、当該画像形成装置の使用開始時からの経過期間を計測する計測手段と、該手段による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定する判定手段と、該手段によって上記計測値が上記所定値を超えていないと判定された場合には自動通報手段による通報方式を、その所定値を超えたと判定された場合には手動通報手段による通報方式をそれぞれ選択する通報方式切換手段とを設けたものである。 【0008】請求項2の発明による画像形成装置は、当該画像形成装置内で発生する異常を検出する異常検出手段と、該手段によって検出された異常を自動的に集中管理装置へ通報する自動通報手段と、異常検出手段によって検出された異常を所定の入力操作が行われた時に集中管理装置へ通報する手動通報手段と、当該画像形成装置の使用開始時からの経過期間を計測する計測手段と、該手段による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定する判定手段と、異常検出手段によって検出された異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であるか必ずしも必要としない場合がある異常であるかを識別する異常識別手段と、該手段により異常検出手段によって検出された異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であると識別された場合には、自動通報手段による通報方式を選択し、サービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常であると識別された場合には、判定手段によって上記計測値が上記所定値を超えていないと判定された場合に自動通報手段による通報方式を、その所定値を超えたと判定された場合に手動通報手段による通報方式をそれぞれ選択する通報方式切換手段とを設けたものである。 【0009】請求項3の発明による画像形成装置は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記計測手段を、当該画像形成装置の設置時からの経過時間を上記経過期間として計測する手段としたものである。請求項4の発明による画像形成装置は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記計測手段を、画像形成回数を上記経過期間として計測する手段としたものである。 【0010】請求項5の発明による画像形成装置は、請求項1〜4のいずれかの画像形成装置において、異常検出手段によって異常が検出された場合に、通報方式切換手段によって自動通報手段による通報方式が選択された場合は、自動通報手段による通報中である旨を表示する通報中表示手段を設けたものである。請求項6の発明による画像形成装置は、請求項1〜5のいずれかの画像形成装置において、異常検出手段によって異常が検出された場合に、通報方式切換手段によって手動通報手段による通報方式が選択された場合は、手動通報手段による通報が可能である旨を表示する通報可表示手段を設けたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明を実施する画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。 【0012】この画像形成装置管理システムは、複写装置,プリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置1と、それに公衆回線網(他の通信回線でもよい)20を介して接続される管理センタに設置された集中管理装置10とによって構成されている。この画像形成装置管理システムは、画像形成装置1として、実際には遠隔診断を前提とした複数の画像形成装置を公衆回線網20を介して集中管理装置10に接続し、その各画像形成装置の状態を集中管理装置10によって集中的に遠隔管理できるようにしたものである。 【0013】画像形成装置1は、画像形成制御部2,状態監視部3,通報制御部4,通報方式切換部5,通報送受信部6,計測部7,および操作パネル8を備えている。画像形成制御部2は、画像形成装置1の画像形成動作を制御する。状態監視部3は、請求項1,2の異常検出手段としての機能を有しており、画像形成動作時や待機時における画像形成装置1の内部の状態を常時監視し、その内部で異常が発生したとき、その異常を検出し、その異常に対応するコード(異常コード)を通報方式切換部5へ通知する。 【0014】通報制御部4は、通報送受信部6と共に請求項1,2の自動通報手段および手動通報手段としての機能を有しており、状態監視部3によって異常が検出された場合に、通報送受信部6によって集中管理装置10へその異常を示すデータを自動的に通報(送信)する自動通報あるいは所定のキー操作(入力操作)が行われた時に通報する手動通報を行わせたり、集中管理装置10から送られてくるデータを通報送受信部6を介して受け取り、必要な処理を行ったりする。 【0015】通報方式切換部5は、請求項2〜4の判定手段,異常識別手段,通報方式切換手段,通報中表示手段,通報可表示手段としての機能を有しており、状態監視部3から異常コードが通知された場合に、その異常コードから状態監視部3によって検出された異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であるか必ずしも必要としない場合がある異常であるかを識別したり、あるいは計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定し、その識別結果又は判定結果に応じて通報制御部4および通報送受信部6による通報方式を自動通報か所定のキー操作による手動通報かに切り換える。 【0016】また、通報方式切換部5は、操作パネル8と共に請求項5,6の通報中表示手段,通報可表示手段としての機能も有しており、後述する表示処理を行う。なお、請求項1の判定手段,通報方式選択手段としての機能を備え、計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定し、その判定結果に応じて通報制御部4および通報送受信部6による通報方式を自動通報か所定のキー操作による手動通報かに切り換えるようにしてもよい。通報送受信部6は、通報制御部4からのデータを公衆回線網20を介して集中管理装置10へ通報したり、集中管理装置10から公衆回線網20を介して送られてくるデータを受信して内部データに変換するなど、実際の通信処理を実行する。 【0017】計測部7は、請求項1〜4の計測手段に相当するものであり、この画像形成装置1の使用開始時からの経過期間を計測する。例えば、画像形成装置1の設置時からの経過時間を上記経過期間として計測したり、あるいは画像形成回数を上記経過期間として計測する。操作パネル8は、各種情報を入力する操作キー部と、画像形成動作に必要な各種設定内容や異常が発生した旨を示すメッセージなどの各種情報を表示する表示部とを備えている。 【0018】図2は、画像形成装置1の操作パネル8の構成例を示すレイアウト図である。なお、この操作パネル8は画像形成装置1が複写装置である場合に対応するものである。この操作パネル8は、操作キー部31と表示部32とからなる。操作キー部31は、画像形成枚数(コピー枚数)等の数値を入力するためのテンキーや、画像形成(コピー)を開始させるためのスタートキーを含む各種の操作キーを備えている。 【0019】表示部32は、液晶(LCD),蛍光表示管等のフルドット表示素子を用い、その上に多数のタッチセンサを内蔵(例えば8×8表示画素毎にある)した略透明シート状のマトリックスタッチパネルを重ねており、画像形成枚数,用紙サイズ(給紙段),画像濃度(コピー濃度),変倍率,両面モード,綴じ代モード,ソートモード等の画像形成動作に関わる各種の画像形成モードを任意に設定および表示したり、各種メッセージを表示することができる。集中管理装置10はホストコンピュータからなり、送受信部11により、公衆回線網(電話回線)20を介して画像形成装置1からの通報データの受信、および画像形成装置1へのデータの送信を実施する。 【0020】ここで、画像形成装置1は、異常を検出すると、その異常を示すデータを公衆回線網20を介して管理センタの集中管理装置10へ送信する。集中管理装置10は、画像形成装置1から送られるデータにより画像形成装置1の内部で異常が発生したことを認識し、その旨を表示装置の画面に表示してセンタオペレータに通知する。センタオペレータは、通報元の画像形成装置1のユーザに電話をかけ、その画像形成装置1で発生した異常に対して速やかに対処する。 【0021】次に、画像形成装置1の状態監視部3について、もう少し具体的に説明する。状態監視部3は、前述したように、画像形成動作時や待機時における画像形成装置1の内部の状態を常時監視し、その内部で異常が発生したとき、その異常を検出する。監視できる状態は、画像形成装置1を構成する各ユニットの状態であり、例えば定着ユニットの温度状態,周辺機の接続状態,駆動モータの回転状態等が挙げられるが、これら以外にも多岐にわたっており、通常の場合、数十個の状態を監視することができる。そして、何らかの原因で画像形成装置1の内部で異常が発生した場合は、画像形成制御部2に画像形成動作の停止指示を通知すると同時に、発生した異常のコードを通報方式切換部5に通知して、異常が発生した旨を示すメッセージ(異常発生メッセージ)を操作パネル8の表示部32に表示させる。 【0022】この実施形態の画像形成装置では、自機(自装置)内で発生する2種類の異常、つまり重大な事故に繋がる恐れのある異常(サービスマンによる処置を必ず必要とする異常)とそうでない異常(サービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常)とを別々に管理しており、重大な事故に繋がる恐れのある異常が発生した場合には、サービスマンがその発生原因を調査し、対策実施後、特別な操作を実施しないと異常状態を解除することができない。すなわち、この種の異常が一度発生すると、機械の動作を停止し、異常状態が継続しないような処理を実施するが、異常発生メッセージの表示(異常表示)は解除されず、サービスマンのみに通知されている特殊なキー操作により異常状態の表示が解除される仕組みになっている。 【0023】したがって、この種の異常、つまりサービスマンによる処置を必ず必要とする異常(以下「タイプAの異常」ともいう)が発生した場合は、その異常を識別し、画像形成装置1がその異常を集中管理装置10へ速やかに通報することで、異常状態の解消が速やかに行われることになる。なお、発生した異常がタイプAの異常である場合、実際には、通報方式切換部5が、異常発生メッセージの他に、通報中である旨を示すメッセージ(例えば「管理センタへ通報中です。しばらくお待ち下さい。」)を操作パネル8の表示部32に表示する。 【0024】また、発生した異常が必ずしもサービスマンによる処置を必要としない場合がある異常(以下「タイプBの異常」ともいう)で、且つ計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えていない場合も、通報方式切換部5が上述と同様の表示を行う。さらに、発生した異常がタイプBの異常で、且つ計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えた場合は、通報方式切換部5が、異常発生メッセージの他に、通報キーの押下によって通報が可能である旨を示すメッセージ(例えば「管理センタへ通報する場合は、通報キーを押してください。」)を操作パネル8の表示部32に表示し、手動通報、つまり手動(所定のキー操作)による異常通報を可能にする。 【0025】手動による異常通報の仕方としては、例えば操作パネル8上に通報キーを設け、その押下により異常通報を実施可能にすればよい。あるいは、操作パネル8の表示部32はタッチパネルを有しているので、表示部32に通報キーを表示してもよい。ユーザは、通報キーの押下により、管理センタの集中管理装置10へ異常を通報させることも可能であるが、自分で異常を解消できれば、通報させる必要もなく、どちらを選択してもよい。 【0026】次に、画像形成装置1の通報方式切換部5について、もう少し具体的に説明する。通報方式切換部5は、状態監視部3によって異常が検出され、異常コードが通知されると、その異常コードおよび後述する異常タイプテーブルに基づいて状態監視部3によって検出された異常がタイプAの異常(サービスマンによる処置を必ず必要とする異常)であるかタイプBの異常(サービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常)であるかを判別(識別)する。ここで、異常タイプテーブルは、例えば表1に示すように、それぞれ異なる異常に対応する複数の異常コードと、その各異常コードにそれぞれ対応する異常タイプとを定義している。 【0027】 【表1】
【0028】通報方式切換部5は、状態監視部3によって検出された異常がタイプAの異常であると判別した場合は、通報制御部4および通報送受信部6による通報方式として自動通報を選択し、通報制御部4に対して通報を指示すると共に、例えば図3に示すように、異常が発生した旨を示すメッセージ(異常発生メッセージ)および通報中である旨を示すメッセージを操作パネル8の表示部32に表示する。 【0029】また、状態監視部3によって検出された異常がタイプBの異常であると判別した場合は、計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えたか否かを判定し、所定値を超えていない場合には上述と同様に自動通報に対応する処理を行うが、所定値を超えた場合には通報制御部4および通報送受信部6による通報方式として所定のキー操作による手動通報を選択し、例えば図4に示すように、異常発生メッセージ,自動通報期間の完了を示すメッセージ,通報キーの押下によって通報が可能である旨を示すメッセージ,および通報キーを操作パネル8の表示部32に表示する。 【0030】次に、画像形成装置1の通報制御部4および通報送受信部6について、もう少し具体的に説明する。集中管理装置10への実際の通報は、通報送受信部6が実行する。画像形成装置1には、予め管理センタに設置されている集中管理装置10の電話番号が登録されている。通報制御部4は、通報方式切換部5から通報の指示があった場合、あるいは操作パネル8から通報キーの押下によって通報の指示があった場合に、登録されている電話番号を読み出し、通報送受信部6を通して管理センタの集中管理装置10に対して発呼する。 【0031】集中管理装置10は、発呼による呼び出しを認識すると、回線を接続状態に設定し、画像形成装置1からの通報データを待つ。画像形成装置1の通報制御部4は、回線が接続されると、状態監視部3によって検出された異常を示すデータ(異常通報時の通信データ)を通報送受信部6にによって集中管理装置10へ通報する。集中管理装置10は、送受信部11によって画像形成装置1からの異常通報時の通信データを受信することにより、そのデータを送信した(異常通報してきた)画像形成装置を特定することができる。 【0032】ここで、異常通報時の通信データは、例えば図5に示すように構成されている。図5において、「通報種類」は異常通報であることを示すデータである。「機種コード」は、画像形成装置1の機種毎にユニークに与えられた識別子である。この機種コードにより、種類の異なる画像形成装置1が画像形成装置管理システムに接続されていても、どの画像形成装置1が異常通報を行ったかを特定することができる。 【0033】「異常コード」は、複数の異なる異常のうち、どの異常が発生したかを示すデータである。「異常タイプ」は、サービスマンによる処置を必ず必要とする異常(重大な異常)必ずしも必要としない場合がある異常かに対応するコードであり、表1に示したように異常の種類により予め機種毎に設定されている。「連絡先電話番号」は、画像形成装置1に予め設定されたユーザ指定の電話番号である。 【0034】管理センタでは、集中管理装置10が、画像形成装置1から上記データを受け取ると、そのデータにより画像形成装置1の内部で異常が発生したことを認識し、その旨および連絡先電話番号を表示装置の画面に表示してセンタオペレータに通知する。それによって、センタオペレータは、通報先のユーザへ電話で連絡をとり、速やかに異常解除の処理を実施することができる。 【0035】次に、画像形成装置1における異常発生時の通報制御について、図6を参照して具体的に説明する。図6は、画像形成装置1におけるこの発明に係わる異常発生時の通報制御の一例を示すフロー図である。画像形成装置1は、自機内で異常が発生し、その異常を検出すると、操作パネル8の表示部32に異常が発生した旨を示す異常発生メッセージと検出した異常のコードを表示する。 【0036】次いで、検出した異常のコードおよび表1に示した異常タイプテーブルに基づいて、検出した異常がタイプAの異常(サービスマンによる処置を必ず必要とする異常)であるかタイプBの異常(サービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常)であるかを判別し、タイプAの異常であれば自動通報の実施が必要と判断して自動通報を選択し、自動通報の処理を実行する。すなわち、まず異常が発生した旨を集中管理装置10に通知するための通報データ(図5に示したような異常通報の通信データ)を作成する。 【0037】次に、通報中である旨を示すメッセージ(通報中メッセージ)を操作パネル8の表示部32に表示し、通報を実施中であることがユーザが判るようにする。続いて、集中管理装置10に対して発呼する。発呼後は、集中管理装置10の応答による接続を待ち、接続完了後、先に作成した通報データを集中管理装置10へ送信する。通報データの送信完了後は、その旨を示すメッセージ(送信完了メッセージ)を操作パネル8の表示部32に表示し、通報が完了したことをユーザが判るようにして、処理を終了する。 【0038】一方、検出した異常がタイプBの異常である場合は、計測部7による計測値(画像形成装置1の設置時からの経過時間)が予め設定された所定値を超えているか否かを判定し、所定値を超えていなければ自動通報期間(自動通報が必要)と判断して自動通報を選択し、やはり上述と同様に自動通報の処理を実行する。また、計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えていた場合には、自動通報期間が経過したと判断して手動通報を選択し、手動通報の処理を実行する。 【0039】すなわち、まず通報キーの押下によって通報が可能である旨を示すメッセージ(通報可メッセージ)を操作パネル8の表示部32に表示し、通報キーを有効にする(通報キーを表示する)。ここで、ユーザは、発生した異常に対して処置が可能である(異常を解除できる)と判断すれば、通報キーは押さずに対処し、発生した異常に対して処置が不可能であると判断すれば、操作パネル8の表示部32に表示されている通報キーを押下することにより、管理センタへ異常を通報することができる。異常が解除されれば、異常発生メッセージの表示は消え、操作パネル8の表示部32には通常の操作画面が表示される。 【0040】なお、自動通報期間が経過した後、タイプBの異常が発生したとき、ユーザが画像形成装置1の側にいない場合は、異常解除の処置がなされず、画像形成装置1は異常状態のまま放置されることになり、異常状態からの回復が遅れる。これを防止するため、手動通報を選択して操作パネル8の表示部32に通報キーを表示すると、図示しない計時部(タイマ)を起動し、計時部による計測時間が所定時間経過(所定時間継続)しても異常の回復が図られず(異常が解除されず)、通報キーの押下もなされなかった場合には、手動通報を自動通報に切り換え、自動通報の処理を実行できるようにすることもできる。 【0041】次に、画像形成装置1における使用開始時からの経過期間計測処理について、図7および図8を参照して具体的に説明する。画像形成装置1は、通報処理(通報方式)を切り換えるために、自機の使用開始時からの経過期間を計測部7によって計測する。その具体例を以下の(1)(2)にそれぞれ示す。 (1)画像形成装置1の設置時からの経過時間計測画像形成装置1は、自機の設置時からの経過時間を上記経過期間として計測部7により計測する。つまり、機械設置時の時刻を一旦計測部7を構成する不揮発性メモリに記憶しておき、その時刻と計測部7を構成する内蔵時計の時刻との差分により、自機の設置時からの経過時間を決定し、その経過時間が予め設定された所定時間(所定値)を超えた場合に自動通報期間が経過したと判断する。 【0042】(2)使用枚数(画像形成回数)計測画像形成装置1は、使用枚数を上記経過期間として計測部7により計測する。つまり、機械の設置時に計測部7を構成するカウンタ(枚数カウンタ)を初期化しておき、画像形成を行う毎に、枚数カウンタをインクリメント(+1)し、そのカウント値が予め設定された所定値を超えた場合に自動通報期間が経過したと判断する。なお、機械の設置時に枚数カウンタを初期化(ここでは自動通報期間に相当する値を設定)しておき、画像形成を行う毎に、そのカウンタをデクリメント(−1)し、カウンタ値が「0」になった場合に自動通報期間が経過したと判断するようにしてもよい。 【0043】ところで、画像形成装置1は、自機の設置時に、操作パネル8の操作キー部31上での所定のキー操作により、例えば図7に示すように、自動通報期間(所定値)の選択を促すメッセージを含む操作画面を操作パネル8の表示部32に表示する。図7の例は、画像形成装置1の使用開始時からの経過期間の計測を、画像形成装置1の設置時からの経過時間(期間)を計測することによって行うか、使用枚数を計測することによって行うかの選択もできるように構成されている。 【0044】図7の例では、上記経過期間の計測を画像形成装置1の設置時からの経過時間を計測することによって行う場合は、その経過時間を示すキー(期間設定キー)を押下(選択)すればよい。また、上記経過期間の計測を使用枚数を計測することによって行う場合は、その使用枚数を示すキー(枚数設定キー)を押下すればよい。そして、設定実行ーの押下により、画像形成装置1は先に押下されたキーに対応する処理を実行し、自機の使用開始時からの経過期間(画像形成装置1の設置時からの経過時間又は使用枚数)を計測部7によって計測する。 【0045】図8は、画像形成装置1におけるこの発明に係わる設置時の処理の一例を示すフロー図である。画像形成装置1は、自機の設置時に図7に示すような操作画面を操作パネル8の表示部32に表示した後、設定実行ーが押下されると、図8に示す処理を開始し、まず期間設定キーが押下されているかをチェックする。そして、期間設定キーが押下されている場合は、計測部7を構成する内蔵時計の時刻である現在時刻を読み込んで、それを計測部7を構成する不揮発性メモリへ保存し、更に自動通報期間に相当する時間を上記不揮発性メモリへ保存した後、設定処理完了フラグをセットし、設定完了を認識する。 【0046】ここで、設定期間キーが押下された場合は、上記不揮発性メモリへ保存した時刻と内蔵時計の時刻との比較により、不揮発性メモリへ保存した自動通報期間を経過したか否かを判断することができる。一方、設定期間キーではなく枚数設定キーが押下されている場合は、自動通報期間に相当する使用枚数(画像形成回数)を上記不揮発性メモリへ保存し、枚数カウンタをクリア(初期化)した後、設定処理完了フラグをセットし、設定完了を認識する。ここで、枚数設定キーが押下された場合は、枚数カウンタの値と上記不揮発性メモリへ保存した使用枚数との比較により、不揮発性メモリへ保存した自動通報期間を経過したか否かを判断することができる。 【0047】このように、画像形成装置1が、自機内で異常が発生してその異常を検出した場合に、その異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であるか必ずしも必要としない場合がある異常であるかを識別し、検出した異常がサービスマンによる処置を必ず必要とする異常であればその異常を自動的に集中管理装置10へ通報し、検出した異常がサービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常であれば計測部7による計測値が予め設定された所定値(機械設置後のユーザの不慣れな期間又は初期故障期間)を超えているか否かを判定し、所定値を超えていなければ自動通報を、所定値を超えていれば手動通報をそれぞれ選択するので、次のような効果を得ることができる。 【0048】すなわち、画像形成装置1は、機械設置後のユーザの不慣れな期間又は初期故障期間は、異常発生時にその旨を管理センタの集中管理装置10に自動通報するため、管理センタでセンタオペレータが画像形成装置1の状況を把握し、異常からの回復のための対処が速やかに実行できる。また、初期故障期間が過ぎて画像形成装置1が安定した後、あるいはユーザが機械の操作に慣れた後は、発生した異常がサービスマンによる処置を必ずしも必要としない場合がある異常であれば、手動による通報を可能にするので、管理センタのセンタオペレータが通報元のユーザへ電話をかけた時には、既にユーザの手で異常が解除されているというケースの処理業務を実施する必要がなくなる。 【0049】さらに、ユーザにとっても、既に異常に対する電話応対をとる必要がなくなり、無駄な処理を不要にできる。さらにまた、容易に解除可能な異常であっても、処置方法を知らないユーザの場合や、従来のように異常通報を希望する場合は、手動によって容易に異常通報を実行することが可能なため、サービスの質を落とすことはない。このように、画像形成装置1内で異常が発生した場合におけるユーザの業務は勿論、管理センタでのセンタオペレータの業務も軽減でき、サービスコストを低減することができる。 【0050】また、画像形成装置1が、自機の設置時からの経過時間を上記経過期間として計測するようにすれば、決められた期間で確実に自動通報から手動通報へ切り換える(手動通報を選択する)ことが可能である。あるいは、画像形成装置1が、画像形成回数を上記経過期間として計測するようにすれば、時計機能を有していない場合でも、自動通報から手動通報への切り換えを行うことができる。 【0051】さらに、画像形成装置1が、異常検出時に自動通報を選択した場合は、通報中である旨を表示するようにすれば、ユーザは異常発生時に自動通報が行われていることを認識することができるため、異常が発生した旨をわざわざ電話で管理センタに連絡する必要がない。さらにまた、画像形成装置1が、異常検出時に手動通報を選択した場合は、手動による通報が可能である旨を表示するようにすれば、ユーザは異常発生時に手動によって通報を行えることを認識することができるため、自分で異常を解消できないと判断した場合にのみ異常通報を行わせるようにでき、サービスの質を落とすことはない。 【0052】なお、画像形成装置1が、自機内で異常が発生してその異常を検出した場合に、異常発生メッセージ等の表示を行った後、図6に示した検出異常のタイプを判別する処理を省き、直ちに計測部7による計測値が予め設定された所定値を超えているか否かを判定して、所定値を超えていなければ自動通報期間(自動通報が必要)と判断して自動通報を選択し、所定値を超えていれば自動通報期間が経過したと判断して手動通報を選択することもできる(例えば図9参照)。このようにしても、画像形成装置1内で異常が発生した場合におけるユーザおよび管理センタでのセンタオペレータの業務を軽減でき、サービスコストを低減することが可能になる。 【0053】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、内部で異常が発生した場合におけるユーザおよび管理センタでのセンタオペレータの業務を軽減でき、サービスコストを低減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年11月8日(2000.11.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080931 【弁理士】 【氏名又は名称】大澤 敬
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| 【公開番号】 |
特開2002−144684(P2002−144684A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−340935(P2000−340935) |
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