トップ :: B 処理操作 運輸 :: B41 印刷;線画機;タイプライタ−;スタンプ




【発明の名称】 カラー画像形成装置
【発明者】 【氏名】山口 智責

【氏名】渡邉 剛彰

【氏名】岩村 卓哉

【氏名】吉井 朋幸

【氏名】草柳 智哉

【要約】 【課題】走査光学系を簡略な構成とし、低コストで小型化が可能な、メンテナンス性が優れたカラー画像形成装置を提供する。

【解決手段】両端をローラ3a及び3bにより張架された無端ベルトからなる中間ベルト4を水平面から45°傾斜するように設け、中間ベルト4の上面に転接するように感光体ドラム5を4個設ける。各感光体ドラム5の上に折返しミラー10を各1個設け、折返しミラー10とほぼ同一水平面上にポリゴンミラー8を1個設ける。ポリゴンミラー8は折返しミラー10とこれに対応する感光体ドラム5との間の光路長が最も長い折返しミラー10の側に設け、ポリゴンミラー8から感光体ドラム5までの光路長が、各感光体ドラム5について相互に等しくなるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種類の色からなるカラー画像を記録媒体上に形成するカラー画像形成装置において、画像情報に基づいて複数のレーザ光を発振するレーザ光源と、現像剤画像からなる中間画像を担持する無端ベルトからなる中間画像担持体と、この中間画像担持体の往路又は復路に沿って前記中間画像担持体に転接するように配置された複数個の感光体ドラムと、回転しつつ前記レーザ光源からの各レーザ光を反射して各レーザ光を走査する1個のポリゴンミラーと、前記各感光体ドラム毎に設けられ前記ポリゴンミラーと前記各感光体ドラムとの間の光路に介在して前記ポリゴンミラーからのレーザ光を前記各感光体ドラムに向けて反射し前記感光体ドラム上でその幅方向にレーザ光を走査する複数個の折返しミラーと、前記レーザ光により前記感光体ドラムの周面に形成された静電潜像を現像して現像剤画像を得る現像装置と、前記感光体ドラムから前記中間画像担持体に転写された現像剤画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現像剤画像を定着する定着手段と、を有し、前記ポリゴンミラーは、前記折返しミラーからそれに対応する感光体ドラムまでの光路長が最も長い折返しミラー側に配置され、前記ポリゴンミラーから前記折返しミラーを介して前記感光体ドラムまでのレーザ光の光路長が、各感光体ドラムについて相互に等しいことを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項2】 複数種類の色からなるカラー画像を記録媒体上に形成するカラー画像形成装置において、画像情報に基づいて複数のレーザ光を発振するレーザ光源と、前記記録媒体を搬送する無端ベルトからなる記録媒体搬送手段と、この記録媒体搬送手段の往路又は復路に沿って前記記録媒体搬送手段により搬送される記録媒体に転接するように配置された複数個の感光体ドラムと、回転しつつ前記レーザ光源からの各レーザ光を反射して各レーザ光を走査する1個のポリゴンミラーと、前記各感光体ドラム毎に設けられ前記ポリゴンミラーと前記各感光体ドラムとの間の光路に介在して前記ポリゴンミラーからのレーザ光を前記各感光体ドラムに向けて反射し前記感光体ドラム上でその幅方向にレーザ光を走査する複数個の折返しミラーと、前記レーザ光により前記感光体ドラムの周面に形成された静電潜像を現像して現像剤画像を得る現像装置と、前記感光体ドラムの周面に形成された現像剤画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現像剤画像を定着する定着手段と、を有し、前記ポリゴンミラーは、前記折返しミラーからそれに対応する感光体ドラムまでの光路長が最も長い折返しミラー側に配置され、前記ポリゴンミラーから前記折返しミラーを介して前記感光体ドラムまでのレーザ光の光路長が、各感光体ドラムについて相互に等しいことを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項3】 前記複数個の感光体ドラムの外接面と前記ポリゴンミラーにより反射されたレーザ光が形成する走査面とのなす角度が、0°より大きく180°未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
【請求項4】 前記角度が0°より大きく90°未満であることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成装置。
【請求項5】 前記角度が15乃至75°であることを特徴とする請求項4に記載のカラー画像形成装置。
【請求項6】 前記複数個の感光体ドラムの外接面が、水平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
【請求項7】 複数種類の色からなるカラー画像を記録媒体上に形成するカラー画像形成装置において、画像情報に基づいて複数のレーザ光を発振するレーザ光源と、無端ベルトからなる感光体ベルトと、前記感光体ベルトの往路又は復路に沿って配置され前記各レーザ光毎にその露光位置を挟んで設けられた複数組の帯電器及び現像ローラと、回転しつつ前記レーザ光源からの各レーザ光を反射して各レーザ光を走査する1個のポリゴンミラーと、前記感光体ベルトの露光位置毎に設けられ前記ポリゴンミラーと前記各走査位置との間の光路に介在して前記ポリゴンミラーからのレーザ光を前記感光体ベルトに向けて反射し前記感光体ベルト上の複数の前記露光位置で前記感光体ベルトの幅方向にレーザ光を走査する複数個の折返しミラーと、前記現像ローラにより前記感光体ベルト上に形成された現像剤画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現像剤画像を定着する定着手段と、を有し、前記ポリゴンミラーは、前記折返しミラーからそれに対応する前記感光体ベルト上の露光位置までの光路長が最も長い折返しミラー側に配置され、前記ポリゴンミラーから前記折返しミラーを介して前記感光体ベルトの露光位置までのレーザ光の光路長が、各露光位置について相互に等しいことを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項8】 前記複数個の現像ローラの外接面と前記ポリゴンミラーにより反射されたレーザ光が形成する走査面とのなす角度が、0°より大きく180°未満であることを特徴とする請求項7に記載のカラー画像形成装置。
【請求項9】 前記角度が0°より大きく90°未満であることを特徴とする請求項8に記載のカラー画像形成装置。
【請求項10】 前記角度が15乃至75°であることを特徴とする請求項9に記載のカラー画像形成装置。
【請求項11】 前記複数個の現像ローラの外接面が、水平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
【請求項12】 前記定着手段が、前記中間画像担持体、前記記録媒体搬送手段又は前記感光体ベルトから見て前記ポリゴンミラーが配置されていない側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
【請求項13】 前記ポリゴンミラーから前記各折返しミラーまでの光路が、実質的に相互に平行であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
【請求項14】 前記各折返しミラーにより反射された各レーザ光の光路が、実質的に相互に平行であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
【請求項15】 前記折返しミラーが同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
【請求項16】 前記平面が実質的に水平であることを特徴とする請求項15に記載のカラー画像形成装置。
【請求項17】 前記平面が実質的に垂直であることを特徴とする請求項15に記載のカラー画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーレーザープリンタ等のカラー画像形成装置に関し、特に、光学系の簡略化を図ったカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タンデム型カラーレーザプリンタにおいては、印刷する色の数だけ感光体ドラムが必要であり、これらの複数の感光体ドラムに夫々レーザ露光を行う必要がある。このため、従来のカラーレーザプリンタにおいては、各感光体ドラムを専用に露光する走査光学系が感光体ドラムの数だけ設けられている。なお、走査光学系にはレーザ光を反射して走査面を形成するポリゴンミラー、ポリゴンミラーを回転させる回転モータ、ポリゴンミラーにより反射されたレーザ光を感光体ドラムに向かって反射する折返しミラー等が含まれる。
【0003】しかしながら、複数のポリゴンミラー及び複数の回転モータを設けることにより、カラーレーザープリンタのコストが高くなっている。また、装置内に複数の同様な走査光学系が設けられていることにより、装置内占有容積が多くなり、装置の小型化を阻害すると共に装置のメンテナンス性を阻害している。この問題点を解決するために、従来から多くの提案がなされている。
【0004】図11は、特開平10−207171号公報に開示されているカラー画像形成装置の構成を示す模式図である。図11に示すように、このカラー画像形成装置においては、露光ユニット102を1ヶ所にまとめて配設することにより、装置のメンテナンス性を向上させることを目的として、ポリゴンミラーを含む露光ユニット102を、感光体ドラムを含む各画像形成ユニット103上ではなく、装置内のある特定の部分104にまとめて配設している。また、装置内には、各露光ユニット102から出力されたレーザ光101を反射させ各画像形成ユニット103に導く折返しミラー105が複数個設けられている。画像形成ユニット103は記録媒体106上に画像を形成するものであり、記録媒体106が画像形成ユニット103を順に通過するように配設されている。また、記録媒体106の通過経路における画像形成ユニット103の下流側には記録媒体106上に形成された画像を定着させる定着器107が設けられている。図11に示す装置においては、複数の露光ユニット102がレーザ光101を出力し、複数の折返しミラー105が出力されたレーザ光101を反射し、各画像形成ユニット103に入力する。各画像形成ユニット103は記録媒体106上に画像を形成し、定着器107がこの画像を記録媒体106上に定着する。
【0005】図12は、特開平7−76137号公報に開示されているカラー画像形成装置の構成を示す模式図である。図12に示すように、このカラー画像形成装置においては、ポリゴンミラー108の数を従来よりも減らし、装置の構成を簡略化することを目的として、配列させた複数の画像形成ユニット103a乃至103dのほぼ中央の上方に、1個の露光ユニット102を設けている。露光ユニット102には1個の回転モータ(図示せず)を設け、この回転モータにより回転する1組(2個)のポリゴンミラー108を設け、ポリゴンミラー108によって各感光体ドラムを露光している。即ち、1組のポリゴンミラー108が4本のレーザ光101を出力し、複数の折返しミラー105が出力されたレーザ光101を反射して複数の画像形成ユニット103a乃至103dに入力することにより画像を形成する。
【0006】図13は、特公平6−5409号公報に開示されているカラー画像形成装置の構成を示す模式図である。図13に示すように、このカラー画像形成装置においては、ポリゴンミラー108の数を1個にするために、複数配列された感光体ドラム109からなる群の一方の側に1個のポリゴンミラー108を設け、折返しミラー105を多用してレーザ光101を各感光体ドラム109に導き、各感光体ドラム109を露光するようにしている。特許第2659360号公報に開示されているカラー画像形成装置も同様である。
【0007】図14は、特開2000−162523号公報に開示されているカラー画像形成装置の構成を示す模式図である。図14に示すように、このカラー画像形成装置においては、ポリゴンミラー108の数を1個とし、この1個のポリゴンミラー108からの複数の反射レーザ光101を実に多くの折返しミラー105を使用して感光体ドラム109へと導いている。
【0008】図15は、特開平8−305115号公報に開示されているカラー画像形成装置の構成を示す模式図である。図15に示すように、このカラー画像形成装置においては、ポリゴンミラー108を1個とし、折返しミラーを省略するために、1個のポリゴンミラー108を設け、ポリゴンミラー108を中心にして円弧状に複数の感光体ドラム109を設け、ポリゴンミラー108からの複数のレーザ光101を、折返しミラーを使用せずに直接各感光体ドラム109に入力させ、各感光体ドラム109に露光するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の技術には以下に示すような問題点がある。特開平10−207171号公報に開示されているカラー画像形成装置では、単に露光ユニット102をまとめて配設しただけであり、折返しミラー105も数多く配設されており、コスト面ではかえって高くなってしまう。なお、このカラー画像形成装置において、露光ユニット102を1個にして、ポリゴンミラー108も1個にしても、折返しミラー105の数に変化は無く、コスト面の課題は解決されない。
【0010】また、特開平7−76137号公報に開示されているカラー画像形成装置では、ポリゴンミラー108からの反射レーザ光101の走査方向が、図12における画像形成ユニット103a及び103bと画像形成ユニット103c及び103dとでは異なってしまうため、カラー画像の形成において重要な左右の位置合せ精度が低下するという問題点がある。また、この従来例においては、折返しミラー105が多用されており、折返しミラー105の組み立て調整も必要であるため、コストが高くメンテナンス性が低いという問題点がある。
【0011】特公平6−5409号公報及び特許第2659360号公報に開示されているカラー画像形成装置においても、特開平7−76137号公報に開示されているカラー画像形成装置と同様に、折返しミラー105が多く使用されており、コストが増大すると共に装置のメンテナンス性を阻害している。
【0012】特開2000−162523号公報に開示されているカラー画像形成装置においては、特開平7−76137号公報及び特公平6−5409号公報に開示されているカラー画像形成装置と同様に、折返しミラー105の数が多く、コストが増大すると共に装置の小型化及びメンテナンス性を阻害するという問題点がある。
【0013】また、特開平8−305115号公報に開示されているカラー画像形成装置は、光学ユニット部が大きな空間を必要とするため、装置が大型化し実用的でないという問題点がある。
【0014】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、走査光学系を簡略な構成とし、低コストで小型化が可能でメンテナンス性が優れたカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー画像形成装置は、複数種類の色からなるカラー画像を記録媒体上に形成するカラー画像形成装置において、画像情報に基づいて複数のレーザ光を発振するレーザ光源と、現像剤画像からなる中間画像を担持する無端ベルトからなる中間画像担持体と、この中間画像担持体の往路又は復路に沿って前記中間画像担持体に転接するように配置された複数個の感光体ドラムと、回転しつつ前記レーザ光源からの各レーザ光を反射して各レーザ光を走査する1個のポリゴンミラーと、前記各感光体ドラム毎に設けられ前記ポリゴンミラーと前記各感光体ドラムとの間の光路に介在して前記ポリゴンミラーからのレーザ光を前記各感光体ドラムに向けて反射し前記感光体ドラム上でその幅方向にレーザ光を走査する複数個の折返しミラーと、前記レーザ光により前記感光体ドラムの周面に形成された静電潜像を現像して現像剤画像を得る現像装置と、前記感光体ドラムから前記中間画像担持体に転写された現像剤画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現像剤画像を定着する定着手段と、を有し、前記ポリゴンミラーは、前記折返しミラーからそれに対応する感光体ドラムまでの光路長が最も長い折返しミラー側に配置され、前記ポリゴンミラーから前記折返しミラーを介して前記感光体ドラムまでのレーザ光の光路長が、各感光体ドラムについて相互に等しいことを特徴とする。
【0016】本発明においては、ポリゴンミラーを折返しミラーからそれに対応する感光体ドラムまでの光路長が最も長い折返しミラー側に配置することにより、ポリゴンミラーから折返しミラーを介して感光体ドラムまでのレーザ光の光路長を各感光体ドラムについて相互に等しくしつつ、ポリゴンミラーの数を1個とし、折返しミラーの数を感光体ドラムの数、即ち、画像の色の数と同数とすることができる。これにより、光学系を簡略化することができる。
【0017】本発明に係る他のカラー画像形成装置は、複数種類の色からなるカラー画像を記録媒体上に形成するカラー画像形成装置において、画像情報に基づいて複数のレーザ光を発振するレーザ光源と、前記記録媒体を搬送する無端ベルトからなる記録媒体搬送手段と、この記録媒体搬送手段の往路又は復路に沿って前記記録媒体搬送手段により搬送される記録媒体に転接するように配置された複数個の感光体ドラムと、回転しつつ前記レーザ光源からの各レーザ光を反射して各レーザ光を走査する1個のポリゴンミラーと、前記各感光体ドラム毎に設けられ前記ポリゴンミラーと前記各感光体ドラムとの間の光路に介在して前記ポリゴンミラーからのレーザ光を前記各感光体ドラムに向けて反射し前記感光体ドラム上でその幅方向にレーザ光を走査する複数個の折返しミラーと、前記レーザ光により前記感光体ドラムの周面に形成された静電潜像を現像して現像剤画像を得る現像装置と、前記感光体ドラムの周面に形成された現像剤画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現像剤画像を定着する定着手段と、を有し、前記ポリゴンミラーは、前記折返しミラーからそれに対応する感光体ドラムまでの光路長が最も長い折返しミラー側に配置され、前記ポリゴンミラーから前記折返しミラーを介して前記感光体ドラムまでのレーザ光の光路長が、各感光体ドラムについて相互に等しいことを特徴とする。
【0018】本発明においては、ポリゴンミラーを折返しミラーからそれに対応する感光体ドラムまでの光路長が最も長い折返しミラー側に配置することにより、ポリゴンミラーから折返しミラーを介して感光体ドラムまでのレーザ光の光路長を各感光体ドラムについて相互に等しくしつつ、ポリゴンミラーの数を1個とし、折返しミラーの数を感光体ドラムの数、即ち、画像の色の数と同数とすることができる。これにより、光学系を簡略化することができる。また、現像剤画像を感光体ドラムから記録媒体上へ直接転写することにより、装置の構成をより簡略化することができる。
【0019】本発明に係る更に他のカラー画像形成装置は、複数種類の色からなるカラー画像を記録媒体上に形成するカラー画像形成装置において、画像情報に基づいて複数のレーザ光を発振するレーザ光源と、無端ベルトからなる感光体ベルトと、前記感光体ベルトの往路又は復路に沿って配置され前記各レーザ光毎にその露光位置を挟んで設けられた複数組の帯電器及び現像ローラと、回転しつつ前記レーザ光源からの各レーザ光を反射して各レーザ光を走査する1個のポリゴンミラーと、前記感光体ベルトの露光位置毎に設けられ前記ポリゴンミラーと前記各走査位置との間の光路に介在して前記ポリゴンミラーからのレーザ光を前記感光体ベルトに向けて反射し前記感光体ベルト上の複数の前記露光位置で前記感光体ベルトの幅方向にレーザ光を走査する複数個の折返しミラーと、前記現像ローラにより前記感光体ベルト上に形成された現像剤画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現像剤画像を定着する定着手段と、を有し、前記ポリゴンミラーは、前記折返しミラーからそれに対応する前記感光体ベルト上の露光位置までの光路長が最も長い折返しミラー側に配置され、前記ポリゴンミラーから前記折返しミラーを介して前記感光体ベルトの露光位置までのレーザ光の光路長が、各露光位置について相互に等しいことを特徴とする。
【0020】本発明においては、ポリゴンミラーを折返しミラーからそれに対応する感光体ベルト上の露光位置までの光路長が最も長い折返しミラー側に配置することにより、ポリゴンミラーから折返しミラーを介して感光体ベルトの露光位置までのレーザ光の光路長を各露光位置について相互に等しくしつつ、ポリゴンミラーの数を1個とし、折返しミラーの数を露光位置の数、即ち、画像の色の数と同数とすることができる。これにより、光学系を簡略化することができる。また、無端ベルトからなる感光体ベルトを設けることにより、感光体の数を1個とすることができ、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0021】また、定着手段は、無端ベルト、即ち中間画像担持体、記録媒体搬送手段又は感光体ベルトから見てポリゴンミラーが配置されていない側に配置されていることが好ましい。これにより、定着手段から発生する熱がポリゴンミラーに及ぼす影響を低減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例に係るカラー画像形成装置1aの構成を示す模式図である。図1に示すように、カラー画像形成装置1aには、装置の外側を覆う筐体2aが設けられ、筐体2aの内部に、中間ベルト4として両端をローラ3a及び3bにより張架された無端ベルトが傾斜するように配設されている。本実施例においては、中間ベルト4の傾斜角は、水平方向に対して約45°である。また、ローラ3aはローラ3bよりも上方に配置されている。中間ベルト4は、その表面に感光体ドラム5により現像剤画像が形成され、その画像を搬送し、記録媒体に転写するものである。
【0023】中間ベルト4の上側表面の傾斜面には、レーザ光9により中間ベルト4上に各色の画像を形成する円筒形の回転可能な感光体ドラム5が4個配設されている。各感光体ドラム5に隣接するように、夫々異なる色の現像剤が充填された現像器(図示せず)が配設され、現像器内には現像ローラ6が設けられている。また、各感光体ドラム5の近傍には、感光体ドラム5を帯電させる帯電器18及び感光体ドラム5の表面を洗浄するクリーナ19が設けられている。更に、中間ベルト4を介して各感光体ドラム5に対向するように、4個の転写ローラ(図示せず)が配置されている。転写ローラは転写バイアスが印加され、感光体ドラム5の表面に形成された画像を中間ベルト4に静電転写するものである。更にまた、中間ベルト4の下側表面の傾斜面には中間ベルト4の表面を洗浄する中間ベルトクリーナ7が中間ベルト4に接するように設けられている。
【0024】また、図1において、筐体2aの内部における中間ベルト4から見て上方、即ち感光体ドラム5が配設されている側において、最も左上側に配設された感光体ドラム5よりも上方で、且つ、最も右下側に配設された感光体ドラム5よりも右側の位置に、ポリゴンミラー8が設けられている。また、ポリゴンミラー8と同一水平面上における各感光体ドラム5の直上には各1個の折返しミラー10が合計4個設けられている。ポリゴンミラー8はレーザ光源(図示せず)から出力されたレーザ光9を、折返しミラー10に向けて水平方向に反射するものである。また、ポリゴンミラー8が回転することにより、レーザ光9を水平方向に所定の角度で走査する。
【0025】ローラ3bの下には、ローラ3bに転接するように、2次転写ローラ11が設けられている。2次転写ローラ11は中間ベルト4の表面上に形成された画像を記録媒体に転写するものである。筐体2a内の下部には、記録媒体である用紙12を収納する用紙カセット13が設けられている。また、中間ベルト4と用紙カセット13との間には、用紙12上に転写された画像を定着させる定着器14が設けられている。更に、筐体2a内には、定着器14により画像が定着された用紙12を搬送する排出ローラ15が設けられ、筐体2aの上部には用紙12を排出する排出口16が設けられている。
【0026】また、カラー画像形成装置1aにおける用紙12の搬送経路21aは、用紙カセット13から、ローラ3bと2次転写ローラ11との間を通過し定着器14に達するまではほぼ水平に設けられ、定着器14を通過した後上方に方向転換し、複数の排出ローラ15を経て排出口16に達するように設けられている。
【0027】図2は、カラー画像形成装置1aにおける走査光学系の構成を示す模式図である。図2に示すように、カラー画像形成装置1aの走査光学系には1個のポリゴンミラー8及び少なくとも感光体ドラム5の数と同数のレーザ光源17が設けられている。本実施例においては、4個の感光体ドラム5に対して4個のレーザ光源17が設けられている。これは、各レーザ光源17から1本のレーザ光9が出力され、これがポリゴンミラー8に反射し、その後、夫々1個の折返しミラー10に反射して各感光体ドラム5に入力し、各感光体ドラム5の表面に各色の画像を形成するためである。また、ポリゴンミラー8の下には、ポリゴンミラー8に連結され、ポリゴンミラー8を回転させるポリゴンミラー回転用モータ20が設けられている。
【0028】レーザ光源17及びポリゴンミラー8は、各レーザ光源17がレーザ光9をポリゴンミラー8の反射面に向けて照射したとき、ポリゴンミラー8の反射面上において各レーザ光9により照射される領域が、ポリゴンミラー8の厚み方向に整列し且つ相互に重なり合わないような位置関係で配設されている。
【0029】4個のレーザ光源17はポリゴンミラー8の反射面に対して、平行に4本のレーザ光9をポリゴンミラー反射面厚み方向に傾斜させて入射させる。4本のレーザ光9はポリゴンミラー8の反射面で相互に平行に反射され、このとき、ポリゴンミラー8の回転により水平方向に光走査される。図2は、ポリゴンミラー8の反射面付近のレーザ光9の反射挙動を拡大して図示している。
【0030】カラー画像形成装置1aにおける走査光学系は、ポリゴンミラー8の回転により各レーザ光9が走査されることにより形成される走査面と、複数の感光体ドラム5の外接面とのなす角θが、レーザ光9の経路が配置されている側から見て、0°より大きく180°以下になるよう構成されている。なお、好ましくは、θは0°より大きく90°未満、より好ましくは、15乃至75°である。本実施例においては、走査面は水平であり中間ベルト4の傾斜面、即ち、感光体ドラム5の外接面は水平方向に対して約45°傾斜しているため、θは約45°である。更に、カラー画像形成装置1aにおける走査光学系は、ポリゴンミラー8の反射面から各感光体ドラム5の表面までの各反射レーザ光9の光路長がほぼ等しくなるよう構成されている。1個のポリゴンミラー8の反射面から反射走査された各レーザ光9は、感光体ドラム5と同数、即ち、カラー画像形成装置1aにおいては4個の折返しミラー10によって反射され、各感光体ドラム5の表面へ導かれ、各感光体ドラム5の表面を走査露光する。
【0031】なお、ポリゴンミラー8の反射面から各感光体ドラム5の表面への各レーザ光9の光路途中には、ポリゴンミラー8の反射面からのレーザ光9を感光体ドラム5の表面に焦点結像させ、また、感光体ドラム5の表面の主走査方向において等速走査露光させるためのFθレンズ(図示せず)が配設されている。本実施例のカラー画像形成装置1aにおいては、ポリゴンミラー8の反射面から各感光体ドラム5の表面までの光路長が等しいので、各反射レーザ光9に対して同一仕様のFθレンズが使用できる。Fθレンズを、ポリゴンミラー8の最も近くに配設されている折返しミラー10と2番目に近く配設されている折り返しミラー10との間に配設する場合には、同一仕様のFθレンズで、3レーザ光用レンズ及び1レーザ光用レンズの2組で対応可能である。Fθレンズを、ポリゴンミラー8とポリゴンミラー8の最も近くに配設されている折返しミラー10との間に配設可能な場合には、1組のFθレンズのみで対応可能である。
【0032】次に、本実施例に係るカラー画像形成装置1aの動作について説明する。カラー画像形成装置1aの動作開始と共に、定着器14が所定の温度に昇温される。また、4個のレーザ光源17が夫々画像情報に従って、レーザ光9を出力する。各感光体ドラム5の表面は露光に先立って帯電器18により帯電される。
【0033】レーザ光源17により出力されたレーザ光9は、ポリゴンミラー回転用モータ20により所定回転数にて回転するポリゴンミラー8の反射面へ照射される。ポリゴンミラー8の反射面へ照射された各レーザ光9は、ポリゴンミラー8の回転により反射走査される。反射走査された各レーザ光9は互いのレーザ走査を阻害することがないように配設された折返しミラー10にて反射し、対応する感光体ドラム5の表面へと導かれる。
【0034】この走査露光においては、4本のレーザ光9が同一のポリゴンミラー8の同一の反射面で同時に反射走査されることから、各感光体ドラム5は、感光体ドラム回転軸方向、即ち主走査方向に同時に走査露光される。
【0035】各感光体ドラム5はレーザ光9により露光され、感光体ドラム5の表面における露光された部分に静電潜像が形成され、この静電潜像は感光体ドラム5が回転することにより現像器(図示せず)に収納されている現像剤により現像され、各色の現像剤画像が各感光体ドラム5の表面上に形成される。各感光体ドラム5の表面における現像剤画像が形成された部分は、感光体ドラム5の回転に伴って感光体ドラム5の回転と同期して回転する中間ベルト4と接触する。そして、転写バイアスが印加されている転写ローラ(図示せず)により、各感光体ドラム5上の現像剤画像は中間ベルト4の表面上に静電転写される。即ち、第1の感光体ドラム5が中間ベルト4上に第1の色の現像剤画像を転写した後、中間ベルト4における第1の色の現像剤画像が転写された部分は、第1の感光体ドラム5に隣接する第2の感光体ドラム5が転接している位置まで移動する。次に、第2の感光体ドラム5が中間ベルト4における第1の色の現像剤画像が転写された部分に第2の色の現像剤画像を転写する。このようにして、各感光体ドラム5が各色の現像剤画像を中間ベルト4上に転写する。このとき、中間ベルト4上にはこれらの色が異なる現像剤画像が重ね合わされるように転写されていき、全ての感光体ドラム5により現像剤画像が転写されたとき、中間ベルト4上にカラーの現像剤画像が形成される。
【0036】このようにして中間ベルト4上に形成されたカラー現像剤画像は、中間ベルト4の回転に伴いローラ3b方向へ搬送される。一方、このカラー現像剤画像の移動と同期して、用紙カセット13から記録媒体である用紙12がローラ3bと2次転写ローラ11との間に搬送される。そして、ローラ3bと2次転写ローラ11との間においてカラー現像剤画像が形成された中間ベルト4と用紙12とが重ね合わせられ、2次転写ローラ11の作用により、カラー現像画像が中間ベルト4から用紙12に静電転写される。
【0037】次に、表面にカラーの現像剤画像が形成された用紙12は、ほぼ水平方向に搬送され定着器14へ挿入され、定着器14において加熱及び加圧されることにより現像剤画像が用紙12に定着される。その後、用紙12は排出ローラ15により上方に搬送され、排出口16を介して装置外へと出力される。
【0038】一方、中間ベルト4に現像剤画像を転写し終えた各感光体ドラム5は、クリーナ19によりその表面から残った現像剤が除去され、また、中間ベルト4も用紙12へ現像剤画像を転写した後、転写残現像剤が中間ベルトクリーナ7によりその表面から除去され、夫々次の画像形成に使用される。
【0039】本実施例のカラー画像形成装置1aにおいては、複数の感光体ドラム5に対して1個のポリゴンミラー8で対応できるため、装置のコストを減少させることができる。また、折返しミラー10の数が感光体ドラム5の数と同数であるため、従来の画像形成装置と比較して折返しミラーの数を減少でき、より小型化及び低コスト化が図れ、また、メンテナンス性が向上する。更に、複数のレーザ光9において、ポリゴンミラー8の反射面から各感光体ドラム5の表面までの光路長がほぼ等しいため、光学設計が容易となり、各感光体ドラム5について共通仕様の光学系構成が可能となり、より一層の低コスト化を実現できる。更にまた、Fθレンズの共用化も可能であるため、更に低コスト化することが可能である。
【0040】また、上述したような光学系と傾斜張架された無端ベルトとの組合せにより、無端ベルトの水平面占有面積とほぼ同等の面積内に光学系が収まるため、装置設置面積を低減できる。更に、各レーザ光9が同一のポリゴンミラー8の同一反射面で同時に反射走査されるため、各感光体ドラム5に対して、感光体ドラム回転軸方向、即ち主走査方向を同時走査露光することができ、各レーザ光9の各感光体ドラム5への走査タイミングのズレに起因するバンディングを解消でき、高画質化が図れる。更にまた、定着器14とポリゴンミラー8との間に一定の距離を確保でき、この間に中間ベルト4が配設されるため、定着器14から発生する熱がポリゴンミラー8に及ぼす影響を低減できる。
【0041】なお、本実施例においては、中間ベルト4の両端のみをローラ3a及び3bにより支持する構成を示したが、中間ベルト4はその両端以外の位置においても、1個又は2個以上の他のローラにより支持されることができる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例について説明する。図3は本実施例に係るカラー画像形成装置1bの構成を示す模式図である。図3に示すように、本実施例に係るカラー画像形成装置1bは、本発明の特徴である光学系、即ち、ポリゴンミラー8、折返しミラー10及び感光体ドラム5等が用紙カセット13の上方且つ中間ベルト4の下方に配置されている。カラー画像形成装置1bにおいては、装置の外側を覆う筐体2bが設けられ、筐体2b内に、中間ベルト4として少なくとも両端をローラ3a及び3bにより張架した無端ベルトが水平方向と45°の角度をなす方向に傾斜配設され、この中間ベルト4の下側表面の傾斜面に転接するように4個の感光体ドラム5が配設されている。また、感光体ドラム5の直下には夫々1個の折返しミラー10が設けられ、合計4個の折返しミラー10と同一水平面上にポリゴンミラー8が1個設けられている。
【0043】カラー画像形成装置1bにおいては、カラー画像形成装置1aと比較して、用紙カセット13、ローラ3a及び3bは同じ位置に配置されている。しかしながら、ポリゴンミラー8、折返しミラー10、感光体ドラム5及び中間ベルト4は、前記第1の実施例に係るカラー画像形成装置1aにおけるこれらの構成を180°回転させた構成となっていて、中間ベルト4の回転方向はカラー画像形成装置1aにおける中間ベルト4に対して逆方向になっている。また、2次転写ローラ11はローラ3bの横にローラ3bに転接するように配設され、定着器14はローラ3b及び2次転写ローラ11の上方に配置されている。定着器14の上方には排出ローラ15及び排出口16が設けられている。カラー画像形成装置1bにおける用紙12の搬送経路21bは、用紙カセット13からローラ3bと2次転写ローラ11との間を通過し、定着器14を通り排出口16に達するように設けられ、搬送経路21bは用紙カセット13から排出口16の手前までほぼ垂直に設けられている。なお、ポリゴンミラー8により反射されるレーザ光9が形成する走査面は水平であるため、この走査面と感光体ドラム5が転接する中間ベルト4の下面とのなす角は約45°である。
【0044】次に、本実施例に係るカラー画像形成装置1bの動作について説明する。カラー画像形成装置1bの動作は、前記第1の実施例に係るカラー画像形成装置1aの動作と比較して、各構成部材の位置関係の相違に起因する動作の違いがある。カラー画像形成装置1bにおいては、前記第1の実施例と同じ動作により、ポリゴンミラー8により反射されたレーザ光9が折返しミラー10により反射され、感光体ドラム5に入射する。感光体ドラム5は中間ベルト4の表面上に現像剤画像を形成する。中間ベルト4における現像剤画像が形成された部分はローラ3bと2次転写ローラ11との間に移動する。一方、この中間ベルト4の動作と同期して、記録媒体である用紙12が用紙カセット13から上方へ搬送され、ローラ3bと2次転写ローラ11との間に挿入される。ローラ3bと2次転写ローラ11との間において、中間ベルト4上の現像剤画像は用紙12に転写され、その後、用紙12は続けて上方に搬送され、定着器14へと挿入される。次に、用紙12は、定着器14において加熱及び加圧されることにより現像剤画像が定着され、排出ローラ15により用紙排出口16を介して装置外へと出力される。
【0045】本実施例のカラー画像形成装置1bは、前記第1の実施例に係るカラー画像形成装置1aと比較して、用紙12の搬送経路21bを短くすることができ、装置の小型化及び低コスト化を更に推進できる。
【0046】次に、本発明の第3の実施例について説明する。図4は本実施例に係るカラー画像形成装置1cの構成を示す模式図である。カラー画像形成装置1cの構成は、前記第2の実施例に係るカラー画像形成装置1bの構成と比較して、各感光体ドラム5と同一水平面上に折返しミラー10が配置され、折返しミラー10の下方にポリゴンミラー8が配置されている点が異なっている。これにより、ポリゴンミラー8により反射されたレーザ光9の走査面がほぼ垂直になり、また、レーザ光9が折返しミラー10により反射されてから感光体ドラム5に入射するまでの光路の方向がほぼ水平方向になる。カラー画像形成装置1cの動作は、前記第2の実施例に係るカラー画像形成装置1bの動作と同じである。
【0047】これにより、レーザ光9の光路を妨げないように配置される各感光体ドラム5に付属する現像器(図示せず)の形状を横長とすることができ、前記第1及び第2の実施例における縦長の形状を有する現像器と比較して、現像器内での現像剤の攪拌搬送がより容易となる。
【0048】次に、本発明の第4の実施例について説明する。図5は本実施例に係るカラー画像形成装置1dの構成を示す模式図である。カラー画像形成装置1dの特徴は、中間ベルト4上に形成された現像剤画像を記録媒体(用紙12)に2次転写する2次転写ローラ11が、傾斜張架された中間ベルト4の上方のローラ3aに当接するように設けられている点である。カラー画像形成装置1dにおいては、装置全体を覆う筐体2dが設けられ、筐体2d内の下部に用紙カセット13が設けられている。また、ローラ3a及び3b、中間ベルト4、感光体ドラム5、現像器(図示せず)、ポリゴンミラー8並びに折返しミラー10の配置は、前記第2の実施例と比較して、左右対称になっている。
【0049】2次転写ローラ11は、ローラ3aに当接するように設けられ、2次転写ローラ11とほぼ同じ水平面上における中間ベルト4の上方には、定着器14が設けられている。また、筐体2dにおける定着器14の近傍には用紙12を排出する排出口16が設けられている。
【0050】また、カラー画像形成装置1dにおいて、用紙12の搬送経路21dは、用紙カセット13から上方に延び、ローラ3aと2次転写ローラ11との間とほぼ同じ高さに達したところで水平方向に方向転換し、ローラ3aと2次転写ローラ11との間及び定着器14を通過し、定着器14の後方において上面を内側にして反転し、排出口16へと到達するように設けられている。
【0051】次に、カラー画像形成装置1dの動作について説明する。前記第1乃至第3の実施例と同様な方法により、ポリゴンミラー8、折返しミラー10及び感光体ドラム5により中間ベルト4上に現像剤画像が形成される。その後、中間ベルト4の回転により、中間ベルト4の現像剤画像が形成された部分がローラ3aと2次転写ローラ11との間に移動する。一方、この中間ベルト4の回転と同期して、用紙12が用紙カセット13からほぼ垂直方向へ搬送され、ローラ3aと2次転写ローラ11との間に挿入される。ローラ3aと2次転写ローラ11との間において、中間ベルト4上の現像剤画像は用紙12に転写される。
【0052】次に、用紙12は続けてほぼ水平方向に搬送され、定着器14へと挿入され、定着器14により加熱及び加圧されることにより現像剤画像が用紙12上に定着する。次に、用紙12は排出ローラ15により反転され、搬送方向が逆転し裏返しにされた後、用紙排出口16を介して装置外へと出力される。
【0053】本実施例においては、図5に示すような用紙12の搬送経路21d、特に定着器14から排出口16までの間の搬送経路をとることにより、用紙12を定着画像面を上方向きにして出力できるという効果がある。
【0054】次に、本発明の第5の実施例について説明する。図6は本実施例に係るカラー画像形成装置1eの構成を示す模式図である。本実施例に係るカラー画像形成装置1eの構成は、前記第4の実施例に係るカラー画像形成装置1dの構成と比較して、光学系の配設方向が異なっている。カラー画像形成装置1eにおいては、ポリゴンミラー8及び折返しミラー10の配置が前記第3の実施例に係るカラー画像形成装置1cと同じ配置になっている。即ち、ポリゴンミラー8により反射されるレーザ光9の走査面がポリゴンミラー8上にほぼ垂直に形成され、ポリゴンミラー8の直上に4個の折返しミラー10が配置されている。また、中間ベルト4の下側表面の傾斜面における各折返しミラー10と同じ水平面上に相当する位置に各感光体ドラム5が配置され、折り返しミラー10により反射されたレーザ光9はほぼ水平方向に進み、感光体ドラム5に入射するようになっている。ポリゴンミラー8及び折返しミラー10以外の構成は、前記第4の実施例に係るカラー画像形成装置1dの構成と同一である。
【0055】本実施例に係るカラー画像形成装置1eの動作は、ポリゴンミラー8により反射されたレーザ光9が折返しミラー10を介して感光体ドラム5に入射するまでは前記第3の実施例と同一であり、感光体ドラム5が中間ベルト4上に現像剤画像を形成してから用紙12が装置外へ出力されるまでは前記第4の実施例と同一である。
【0056】本実施例においては、前記第3の実施例と同様に、各感光体ドラムに付随する現像器(図示せず)の形状を横長とすることができ、縦長の形状を有する現像器と比較して現像器内での現像剤の攪拌搬送がより容易となる。また、前記第4の実施例と同様に、用紙12を画像形成面を上にして出力することができる。
【0057】次に、本発明の第6の実施例について説明する。図7は本実施例に係るカラー画像形成装置1fの構成を示す模式図である。本実施例においては、上述の第1乃至第5の実施例と異なり、図7に示すように、中間ベルト4として無端ベルトを逆三角形に張架させ、中間ベルト4の上側水平面に転接するように複数の感光体ドラム5を配列させている。これらの水平面上に配列させた各感光体ドラム5に対して、前記第1の実施例において示した光学系が各感光体ドラム5に対して適性露光されるよう傾斜配設されている。
【0058】本実施例に係るカラー画像形成装置1fにおいては、装置全体を覆う筐体2fが設けられ、筐体2f内の下部に記録媒体である用紙12を収納する用紙カセット13が設けられている。用紙カセット13上には、3個のローラ3a、3b及び3cが設けられ、中間ベルト4が逆三角形状に張架されている。ローラ3a及び3bは同一水平面上にあり、ローラ3cはローラ3a及び3よりも低い位置、即ち、より用紙カセット13に近い位置に配置されている。ローラ3cの下方には2次転写ローラ11がローラ3cに転接するように設けられ、2次転写ローラ11と同一水平面上におけるローラ3aの近傍には定着器14が設けられている。定着器14の上方には排出ローラ15及び排出口16が設けられている。また、ローラ3cとローラ3aとの間には、中間ベルトクリーナ7が中間ベルト4に接触するように設けられている。カラー画像形成装置1fにおける用紙12の搬送経路21fは、用紙カセット13から2次転写ローラ11とローラ3cとの間を通過するように延び、その後ほぼ水平方向に延びて定着器14を通過し、定着器14を通過した後にほぼ垂直方向に方向転換し、排出ローラ15を介して排出口16に到達している。
【0059】中間ベルト4の表面におけるローラ3aとローラ3bとの間、即ち、逆三角形状に張架された中間ベルト4の上面には、4個の感光体ドラム5が配設されている。中間ベルト4の上方には1個のポリゴンミラー8及び4個の折返しミラー10が設けられている。ポリゴンミラー8はレーザ光9を反射して水平方向に対して45°の傾斜を持つ走査面を形成する。この走査面上に折返しミラー10が配置され、折返しミラー10はポリゴンミラー8からのレーザ光9を反射して感光体ドラム5に入射するようになっている。前記走査面と中間ベルト4における感光体ドラム5が配置されている面とのなす角度は約45°である。
【0060】本実施例の動作について説明する。中間ベルト4はローラ3a→3b→3cの方向に回転する。前記第1乃至第5の実施例と同様の方法により、ポリゴンミラー8、折返しミラー10及び感光体ドラム5により中間ベルト4上に現像剤画像が形成される。その後、中間ベルト4の回転により、中間ベルト4における現像剤画像が形成された部分はローラ3bを通過してローラ3cと2次転写ローラ11との間に移動する。一方、この中間ベルト4の回転と同期して、用紙12が用紙カセット13から供給され、ほぼ水平方向へ搬送され、ローラ3cと2次転写ローラ11との間に挿入される。ローラ3cと2次転写ローラ11との間において、中間ベルト4上の現像剤画像は用紙12に転写される。
【0061】次に、用紙12はほぼ水平方向に搬送され、定着器14へと挿入され、定着器14により加熱及び加圧されることにより現像剤画像が用紙12上に定着する。その後、用紙12はほぼ垂直方向上方へ搬送され、排出口16を介して装置外へ出力される。
【0062】本実施例においては、中間ベルト4を支持するローラを3個設けることにより、2次転写ローラ11の位置が中間ベルト4の位置に制約されなくなり、設計自由度が増大する。
【0063】なお、光学系として、ポリゴンミラー8及び折返しミラー10の配置を、図7に示す配置を左右対称にした配置としてもよい。即ち、各感光体ドラム5とこの感光体ドラム5に対する各折返しミラー10との間の距離に関して、定着器14から一番遠い感光体ドラム5とこの感光体ドラム5に対する折り返しミラー10との間の距離が最も短くなるように配置してもよい。
【0064】次に、本発明の第7の実施例について説明する。図8は、本実施例に係るカラー画像形成装置1gの構成を示す模式図である。カラー画像形成装置1gの構成は、前記第6の実施例に係るカラー画像形成装置1fの構成と比較して、ポリゴンミラー8及び折返しミラー10の配置が異なっている。前記第1乃至第6の実施例においては、ポリゴンミラー8の回転によって形成される4本のレーザ光9の走査面は、表面に4個の感光体ドラム5を配列配設した中間ベルト4の上面とは非平行であるものの、各走査面は相互にほぼ平行になるように反射されている。しかしながら、本実施例においては、4本のレーザ光9において、ポリゴンミラー8の反射面からの各感光体ドラム5までの光路長は等しいものの、ポリゴンミラー8の反射面からのレーザ光9の反射方向は相互に異なるようになっている。カラー画像形成装置1gにおけるポリゴンミラー8及び折返しミラー10以外の構成は、前記第6の実施例におけるカラー画像形成装置1fの構成と同じである。
【0065】本実施例においては、ポリゴンミラー8により4本のレーザ光9が互いに非平行に反射され、夫々走査面を形成する。各走査面と水平面とのなす角は走査面毎に異なっている。ポリゴンミラー8により反射された各レーザ光9は夫々折返しミラー10により反射され、各感光体ドラム5に入射する。本実施例におけるこの後の動作は、前記第6の実施例と同じである。
【0066】本実施例においては、前記第6の実施例と比較して、ポリゴンミラー8及び折返しミラー10の配置位置を低くすることができ、装置の高さを低くでき、装置の容積を小型化することができる。
【0067】次に、本発明の第8の実施例について説明する。図9は本実施例に係るカラー画像形成装置1hの構成を示す模式図である。本実施例においては、前記第1乃至第7の実施例と異なり、感光体ドラム5上に形成された現像剤画像を記録媒体に直接連続して転写していく画像形成プロセスを実現している。そのため、少なくとも両端をローラで張架した無端ベルトは中間ベルトでなく、用紙搬送ベルト22として機能する。
【0068】本実施例に係るカラー画像形成装置1hにおいては、図9に示すように、装置の外側を覆う筐体2hが設けられ、筐体2h内の下部に記録媒体である用紙12を収納する用紙カセット13が設けられている。用紙カセット13上には2個のローラ3a及び3bが同一水平面上に相互に平行に設けられ、無端ベルトからなる用紙搬送ベルト22がその両端をローラ3a及び3bにより張架され配置されている。また、用紙搬送ベルト22のローラ3a側に隣接するように、定着器14が設けられ、定着器14の上方には排出口16が設けられている。カラー画像形成装置1hにおける用紙12の搬送経路21hは、用紙カセット13から上方に延び用紙搬送ベルト22の上面におけるローラ3bにより支持されている部分に達し、その後、用紙搬送ベルト22上をローラ3a向かって水平方向に延び、用紙搬送ベルト22におけるローラ3aに支持されている部分において用紙搬送ベルト22から離れ、定着器14を通過し、斜め上方に方向転換して排出口16に到達している。
【0069】用紙搬送ベルト22の上側表面上には4個の感光体ドラム5が設けられ、各感光体ドラム5の近傍には現像ローラ6を具備する現像器(図示せず)が設けられている。また、用紙搬送ベルト22における各感光体ドラム5の反対側には、転写ローラ23が用紙搬送ベルト22に接触するように設けられている。更に、感光体ドラム5の上方には4個の折返しミラー10及び1個のポリゴンミラー8が設けられている。ポリゴンミラー8はレーザ光9を反射して水平方向に対して約45°の傾斜を持つ走査面を形成する。この走査面上に折返しミラー10が配置され、折返しミラー10はポリゴンミラー8からのレーザ光9を反射して感光体ドラム5に入射するようになっている。折返しミラー10及びポリゴンミラー8は、ポリゴンミラー8から各感光体ドラム5まで到達する各レーザ光9の光路長が相互に等しくなるように配置されている。前記走査面と用紙搬送ベルト22における感光体ドラム5が転接している面とのなす角度は約45°である。
【0070】本実施例の動作について説明する。先ず、前記第6の実施例と同様な方法により、感光体ドラム5の表面上に現像液画像を形成する。次に、感光体ドラム5の回転と同期して用紙カセット13から用紙12が給紙され、用紙搬送ベルト22により各感光体ドラム5に接するように搬送される。次に、用紙12の表面上に各感光体ドラム5から現像剤画像が転写される。即ち、第1の感光体ドラム5が転写ローラ23の作用により用紙12上に第1の色の現像剤画像を転写した後、用紙12における第1の色の現像剤画像が転写された部分は、第1の感光体ドラム5に隣接する第2の感光体ドラム5が転接している位置まで移動する。次に、第2の感光体ドラム5が用紙12における第1の色の現像剤画像が転写された部分に第2の色の現像剤画像を転写する。このようにして、各感光体ドラム5が各色の現像剤画像を用紙12上に転写する。このとき、用紙12上にはこれらの色が異なる現像剤画像が重ね合わされるように転写されていき、全ての感光体ドラム5により現像剤画像が転写されたとき、用紙12上にカラーの現像剤画像が形成される。このとき、各感光体ドラム5の現像剤画像は、各感光体ドラム5から用紙12上へ位置合わせされながら重ねられる。その後、用紙12は定着器14へと搬送され、定着器14にて加熱及び加圧され現像剤画像が用紙12上に定着された後、排出口16を介して装置外へ出力される。
【0071】本実施例においては、現像剤画像を感光体ドラム5から用紙12上へ直接転写することにより、2次転写ローラを省略することができる。これにより、画像形成装置の構成をより簡略化することができ、装置をより小型化し低コスト化することができる。
【0072】なお、光学系として、ポリゴンミラー8及び折返しミラー10の配置を、図9に示す配置を左右対称にした配置としてもよい。即ち、各感光体ドラム5とこの感光体ドラム5に対する各折返しミラー10との間の距離に関して、定着器14から一番遠い感光体ドラム5とこの感光体ドラム5に対する折り返しミラー10との間の距離が最も短くなるように配置してもよい。
【0073】また、用紙搬送ベルト22を前記第1乃至第5の実施例における中間ベルト4のように傾斜させて張架し、定着器14を用紙搬送ベルト22の上方に配設するようにしても構わない。
【0074】次に、本発明の第9の実施例について説明する。図10は本実施例に係るカラー画像形成装置1iの構成を示す模式図である。カラー画像形成装置1iの特徴は、感光体ドラムとして無端ベルトにより構成される感光体ベルト5aが設けられ、感光体ベルト5a上に順次色の異なる現像剤画像が現像されて重ねられ、このようにして感光体ベルト5a上に形成されたカラー画像を一括して記録媒体に転写していく画像形成プロセスを実現している点である。カラー画像形成装置1iにおいては、感光体ベルト5aとして両端をローラ3a及び3bにより張架された無端ベルトが傾斜するように配設されている。本実施例においては、感光体ベルト5aの傾斜角は、水平方向に対して約45°である。また、ローラ3aはローラ3bよりも上方に配置されている。
【0075】感光体ベルト5aの上側表面の傾斜面には、感光体ベルト5aの表面が各レーザ光9により露光される前に感光体ベルト5aを帯電させる帯電器18a乃至18dが設けられ、また、露光後に感光体ベルト5a上に形成された静電潜像を現像するそれぞれ異なる色の現像剤が充填された現像器(図示せず)が配設され、現像器内には現像ローラ6が設けられている。また、感光体ベルト5aの下側表面には感光体ベルト5aの表面を洗浄する感光体ベルトクリーナ24が感光体ベルト5aに接するように設けられている。ローラ3bの下には、ローラ3bに転接するように、2次転写ローラ11が設けられている。2次転写ローラ11は感光体ベルト5aの表面上に形成された画像を記録媒体である用紙12に転写するものである。本実施例のカラー画像形成装置1iにおける感光体ベルト5a、現像器(図示せず)及び帯電器18a乃至18d以外の構成は、前記第1の実施例におけるカラー画像形成装置1aの構成と同一である。
【0076】次に、本実施例の動作について説明する。先ず、前記第1の実施例と同じ動作により、ポリゴンミラー8の反射面から反射走査された各レーザ光9が、同時に露光され形成される画像の数と同数の折返しミラー10により傾斜張架された感光体ベルト5aに向けて反射される。一方、感光体ベルト5aの上側表面における画像が形成される予定の領域が、感光体ドラム5aの回転によりローラ3aからローラ3bへ向かう方向に移動し、帯電器18aにより帯電される。次に、感光体ベルト5aの表面までの距離が最も短い折返しミラー10、即ち、図10において最も左側に配置された折返しミラー10により反射されたレーザ光9が感光体ベルト5a上における第1の露光位置を露光する。感光体ベルト5aの前記領域がこの第1の露光位置を通過することにより露光され、この領域に第1の静電潜像が形成される。次に、この静電潜像が現像ローラ6を有する第1の現像器6により現像され、感光体ベルト5a上に第1の色の現像剤画像が形成される。第1の色の現像剤画像が形成された後、前記領域は第1の露光位置に隣接する第2の露光位置まで移動する。このようにして、第2、第3及び第4の帯電、露光及び現像が繰り返し行われ、感光体ベルト5a上に第2、第3及び第4の色の画像が形成される。このとき、感光体ベルト5a上にはこれらの色が異なる現像剤画像が重ね合わされるように形成されていき、全ての露光位置において現像剤画像が形成されたとき、中間ベルト4上にカラーの現像剤画像が形成される。なお、本実施例においては、少なくとも第2乃至第4の現像器において先に形成された現像剤画像を乱すことがないように、現像ローラ6上の現像剤が感光体ベルト5aに非接触のまま現像するようになっている。
【0077】このようにして感光体ベルト5a上に形成されたカラー現像剤画像は、感光体ベルト5aの回転によりローラ3bと2次転写ローラ11との間に搬送される。一方、記録媒体である用紙12が感光体ベルト5aの回転と同期して用紙カセット13からローラ3bと2次転写ローラ11との間に搬送され、感光体ベルト5aに接するように給紙される。この後、ローラ3bと2次転写ローラ11との間において、感光体ベルト5a上に形成されたカラー現像剤画像は用紙12上に転写される。その後、用紙12は定着器14へと搬送挿入され、定着器14にて加熱及び加圧されることにより画像が定着されて装置外へ出力される。
【0078】本実施例においては、感光体ベルト5aを使用することにより、感光体の数を1個とすることができ、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0079】なお、前記第1乃至第7の実施例においても、本実施例と同様に、中間ベルト4の替わりに感光体ベルト5aを使用し、各色の現像器を感光体ベルト5a上に配設する構成としてもよい。
【0080】また、前記第1乃至第8の実施例において、中間ベルト4又は用紙搬送ベルト22として使用される無端ベルトの材料には、半導電性で全周にわたって電気特性が均一で環境安定性に優れ、品質上のバラツキ及び変動が少ないものが適している。また、機械的要件としては、クラック発生及び磨耗が少なく、トナーフィルミング発生が無い材質が好ましい。例えば、ポリカーボネート(PC)にカーボンを分散したものが挙げられる。PC以外にもフッ素系材料も使用可能である。また、熱硬化ポリイミド、変性熱硬化ポリイミド、熱可塑ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフッ化ビニリデン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体及びナイロンアロイ等の樹脂も好適であり、これらの樹脂に熱伝導性フィラー又は高剛性フィラー等を分散させることにより、機械的要件を満たすことができる。無端ベルト材の電気抵抗は、103乃至1015Ωの範囲内であることが好ましく、無端ベルト材の表面にシリコンコート又はフッ素樹脂コートを施すことにより、離型性を付与することも可能である。
【0081】転写及び2次転写には、ローラ、ブレード及びブラシ等の接触型転写デバイスばかりでなく、コロトロン等の非接触型デバイスを使用してもよい。転写ローラには、106乃至1010Ω程度の半導電性の多孔質弾性部材又は軟質部材が好適に使用される。
【0082】現像器は1成分現像法によるもの及び2成分現像法によるもののいずれでもよい。また、感光体ドラムは有機感光体ドラム及び無機感光体ドラムのいずれでもよく、積層感光体ドラム及び単層型感光体ドラムのいずれでもよい。
【0083】ポリゴンミラー8には、金属切削研磨鏡面仕上げミラー又は表面に金属蒸着を施した樹脂性のものを使用してもよい。また、Fθレンズには、ガラス製又は樹脂成型により作製したものを使用することができる。光源であるレーザ光源17は、感光体ドラム5又は感光体ベルト5aが感度を有する波長の光を発振するものであれば特に制限されるものではなく、波長が比較的短い青紫光レーザでも構わない。
【0084】前記第1乃至第9の実施例は、現像剤として粉体現像剤を使用する場合を前提として記述したが、より高画質現像再現が可能な液体現像剤を使用する現像器を配設して使用してもよい。
【0085】また、前記第1乃至第9の実施例においては、折返しミラー10、感光体ドラム5及び現像器を4個ずつ設け、4色の画像を形成しこれらを重ね合わせる例を示したが、本発明における画像形成装置の色数は4色に限定されず、3色以下又は5色以上であってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、走査光学系が簡略な構成であるため、低コストで小型化が可能な、メンテナンス性が優れたカラー画像形成装置を得ることができる。本発明は、中間ベルトを使用するカラー画像形成装置においても、記録媒体に直接順次ダイレクト転写を行うカラー画像形成装置においても、どちらにも適用可能である。
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成12年11月10日(2000.11.10)
【代理人】 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二 (外2名)
【公開番号】 特開2002−144633(P2002−144633A)
【公開日】 平成14年5月22日(2002.5.22)
【出願番号】 特願2000−343407(P2000−343407)