| 【発明の名称】 |
複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】柴野 元良
|
| 【要約】 |
【課題】印刷位置の精度を高めた複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路を得る。
【解決手段】本発明のプリンタ印刷位置合わせ回路は、複数のサーマルヘッドと、これに付随する同期パターン検出センサ11、12、13、これらの同期パターン検出センサが検出したマーク位置の位相差を算出する位相差計算部24を有し、また同期パターン検出センサ11、12、13が紙に印刷されたマークの間隔を検出し、このマークの検出動作を行う毎にカウントアップするカウンタと、マーク間の間隔距離の初期値を保持する初期値保持手段を有する。保持された初期値とカウンタのカウント値との比較に基づき、紙の伸縮の検知を行う。この検知に基づき画像データの各ヘッドへの出力のタイミングを調整すると共に、同期はずれが規定値より大きい場合は、印刷動作を停止させる。これにより、印刷位置の精度を高めることが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 N個(Nは2以上の自然数)のサーマルヘッドと、紙送り方向に対し少なくとも第2以降のサーマルヘッドに付随するN−1個の同期パターン検出センサと、前記N−1個の同期パターン検出センサが検出したマーク位置の位相差を算出する位相差計算手段とを有し、前記算出した位相差に基づき、前記紙送り方向に送られる紙の伸縮を検知して、前記N個のサーマルヘッドの印刷位置の同期合わせを行うことを特徴とする複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路。 【請求項2】 前記マーク位置の位相差の算出は、前記紙送り方向における第1の同期パターン検出センサまたは第1のサーマルヘッドと第2以降の同期パターン検出センサ間の位相差を予め測定し、測定された該位相差を用いて前記印刷位置の同期合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路。 【請求項3】 前記同期パターン検出センサが前記紙に印刷されたマークの間隔を検出し、該マークの検出動作を行う毎にカウントアップするカウンタをさらに有し、該カウンタのカウント値に基づき前記紙の伸縮の検知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路。 【請求項4】 前記マーク間の間隔距離の初期値を保持する初期値保持手段をさらに有し、該保持された初期値と前記カウンタのカウント値との比較に基づき、前記紙の伸縮の検知を行うことを特徴とする請求項3に記載の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路。 【請求項5】 前記カウンタによりカウントされたカウント値は、予め保持された前方保護カウンタ値および後方保護カウンタ値と比較され、前記検出されたマークの同期判定、紙伸び判定、紙縮み判定、および同期外れ判定を含む各種の判定を行うことを特徴とする請求項4に記載の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路。 【請求項6】 前記判定は、前記マーク間の間隔距離の所定の複数回の検出値に基づき行うことを特徴とする請求項5に記載の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路に関し、例えば、複数サーマルヘッドと印刷紙間におけるプリンタ印刷の位置合わせ回路に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路は、一般に、サーマルヘッド間の長さと印刷する紙の長さとの間に生じる、相対的な長さ合わせの補正を施す回路に適用される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路によるサーマルヘッドの紙への印刷では、紙の水分の蒸発によって生じる縮みが、印刷濃度およびパターンによって異なる。このため、より高い精度を得るためには、動的に位置合わせを行う必要性があるという問題点を伴う。 【0004】また、複数のサーマルヘッドを使用するプリンタでは、紙の装着時に発生する紙のたるみによって、各ヘッド間に対する紙の長さに変化が生じる。さらに、印刷時のサーマルヘッドによる加熱で紙の伸縮が発生する等の問題点を伴う。 【0005】本発明は、印刷位置の精度を高めた複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するため、本発明の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路は、N個(Nは2以上の自然数)のサーマルヘッドと、紙送り方向に対し少なくとも第2以降のサーマルヘッドに付随するN−1個の同期パターン検出センサと、N−1個の同期パターン検出センサが検出したマーク位置の位相差を算出する位相差計算手段とを有し、算出した位相差に基づき、紙送り方向に送られる紙の伸縮を検知して、N個のサーマルヘッドの印刷位置の同期合わせを行うことを特徴としている。 【0007】また、上記のマーク位置の位相差の算出は、紙送り方向における第1の同期パターン検出センサまたは第1のサーマルヘッドと第2以降の同期パターン検出センサ間の位相差を予め測定し、この測定値を用いて印刷位置の同期合わせを行い、同期パターン検出センサが紙に印刷されたマークの間隔を検出し、このマークの検出動作を行う毎にカウントアップするカウンタをさらに有し、カウンタのカウント値に基づき紙の伸縮の検知を行うとよい。 【0008】さらに、マーク間の間隔距離の初期値を保持する初期値保持手段を有し、保持された初期値とカウンタのカウント値との比較に基づき、紙の伸縮の検知を行い、カウンタによりカウントされたカウント値は、予め保持された前方保護カウンタ値および後方保護カウンタ値と比較され、検出されたマークの同期判定、紙伸び判定、紙縮み判定、および同期外れ判定を含む各種の判定を行い、この判定は、マーク間の間隔距離の所定の複数回の検出値に基づき行うとよい。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発明による複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路の実施の形態を詳細に説明する。図1から図9を参照すると、本発明の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路の一実施形態が示されている。 【0010】図1から9において、図1から7が第1の実施例を示し、複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路の構成内容を示す図である。また、図8および図9は変化例・応用例を示し、図8は、図1に対する第2の実施例の複数ヘッド部の配置・構成例を示す概念図であり、図9はこれに対応する複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路の回路構成ブロック図である。これらの各図において、本発明の構成を以下に詳述する。 【0011】(第1の実施例)図1は、3個のヘッド1、2、3とこれらのヘッドに付随するセンサとにおいて、ヘッドとそれに付随するセンサとの距離(a1、a2、a3)と、ヘッド1−2、1−3間の位相差(b1、b2)の関係を示している。 【0012】図2のマーク位置は、図4および図5の同期保護1、同期保護2のカウンタとマークとの位相関係を示している。同期保護1のカウンタ32は、マーク検出動作を行う毎に1つカウントアップし、現在のマークから次のマークの間で“0”から“n”までカウントするものとする。図2は、マーク位置とカウンタの位相を示す。マーク位置の一致時にカウンタの値と“0”とに位相が合った状態を示す。本図2の状態と相違し、マーク位置でカウンタの値が“1、2、3”等の時には紙が伸びたことを示し、逆に“n、n−1、n−2”の時には紙が縮んだことを示す。 【0013】図3の同期パターン検出センサ(1)11は図1のヘッド1に付随するセンサを示し、同期パターン検出センサ(2)12はヘッド2に付随するセンサを示し、同期パターン検出センサ(3)13はヘッド3に付随するセンサを示す。 【0014】図4の同期保護1は、図3の同期パターン検出同期保護(1)21の詳細な回路構成ブロック図を示し、また、図5の同期保護2は、図3の同期パターン検出同期保護(2)22の詳細な回路構成ブロック図を示している。 【0015】図3の位相差計算24は、同期保護1(図4)のマーク位置のタイミングでヘッド2、ヘッド3の同期保護2(図5)のカウンタの値を求める。 【0016】ヘッド2の同期保護2のカウンタの値は、ヘッド2に最も近いマークとの位相差を示す。ヘッド1とヘッド2の間にあるマークの数は既知であるので、ヘッド1のセンサとヘッド2のセンサの間隔が解る。また、ヘッド1のヘッドとセンサ間の距離(図1のa1)とヘッド2のヘッドとセンサ間の距離(図1のa2)が予め測定してあると、ヘッド1とヘッド2の距離が解る。同様に、ヘッド1とヘッド3の距離が解る。また、同期保護1,同期保護2の異常状態が明らかになった場合は、可変遅延画像データバッファ28、29を停止させて印刷動作を中断する。 【0017】ヘッド1とヘッド2の距離、ヘッド2とヘッド3の距離分を可変遅延画像データバッファ28、29で遅延させたデータを、ヘッド2、ヘッド3に送る。この結果、ヘッド2、ヘッド3にヘッド1との距離分ずらしたデータが送られるので、コンポーネント1、2、3が相互に合った印刷となる。 【0018】図4は、図3の同期パターン検出同期保護(1)を行うブロック図を示している。図4の中の各ブロック機能を以下に説明する。 【0019】同期パターン検出31は、マークパターンを検出する。カウンタ32は、マーク検出動作を行う毎にカウントアップするカウンタである。デコーダ33は、カウンタ値が“0”の時と“n+1”の時にデコードし、マーク位置として出力する。 【0020】コンパレータ(1)34は、検出したマークが図2のように位相が合った状態を判定するコンパレータである。判定領域は、図6の同期判定領域である。この判定領域に幅を持つのは、同期パターンの検出の誤差を影響させないためである。 【0021】ウィンドコンパレータ(1)35は、検出したマークが位相が合わない状態になったことを判定するコンパレータである。位相が合わないと判定する領域は、図6の同期判定領域と異常状態判定領域を除く領域である。位相が合わないと判定したときに、有効になる信号を前方保護カウンタ36に送る。これに対して、位相が合うと判定したときに、有効になる信号を後方保護カウンタ37に送る。なお、図6は、二種類(A)および(B)の同期判定形態例を示している。 【0022】コンパレータ(2)41は、紙が停止や切れるなどの異常状態を判定するコンパレータである。図6の異常状態判定領域で有効になる信号を出力する。 【0023】初期値40とは、マークから次のマークまでの間にカウンタ32がカウントアップする値であり、図2での“n”に相当する。この結果、上述の「マーク位置の一致時にカウンタの値と“0”とに位相が合った状態を示す。」こととなる。 【0024】オフセット計算42とは、初期値40から図6の異常状態判定、同期はずれ判定領域、同期判定領域、紙縮み判定領域、同期はずれ判定領域の閾値を計算する。 【0025】前方保護カウンタ36は、ウィンドコンパレータ(1)35が、位相が合わなくなったとする判定が幾つ連続したかをカウントする。このカウンタの値をシーケンサ38は読み取り、ある閾値(例えば3)を越えるとシーケンサ38は新たな同期パターンを検出する。 【0026】後方保護カウンタ37は、ウィンドコンパレータ(1)35が、位相が合わなくなったとしなかった判定が幾つ連続したかをカウントする。このカウンタの値をシーケンサ38は読み取り、ある閾値(例えば3)を越えるとシーケンサ38は検出した同期パターンが同期と判定する。 【0027】図5は、図3の同期パターン検出同期保護(2)を行うブロック図である。本図5の中の各ブロック機能を以下に説明する。 【0028】同期パターン検出51は、マークパターンを検出する。カウンタ52は、マーク検出動作を行う毎にカウントアップするカウンタである。デコーダ53は、カウンタの値が“0”の時と“n+1”の時にデコードし、マーク位置として出力する。 【0029】コンパレータ(1)54は、検出したマークが図2のように位相が合った状態を判定するコンパレータである。判定領域は、図6の同期判定領域である。判定領域に幅を持つのは、同期パターン検出の誤差を影響させないためである。 【0030】ウィンドコンパレータ(1)55は、検出したマークが位相が合わなくなった状態になったことを判定するコンパレータである。位相が合わなくなったと判定する領域は、図6の同期判定領域と異常状態判定領域を除く領域である。位相が合わなくなったと判定した時に、有効になる信号を前方保護カウンタ(1)60に送る。位相が合うと判定した時に有効になる信号を後方保護カウンタ61に送る。 【0031】ウィンドコンパレータ(2)56は、紙が縮んだことを判定するコンパレータである。同期判定領域よりカウンタの値が小さく、同期はずれ領域より大きい領域である。紙が縮んだと判定した時有効になる信号を前方保護カウンタ(2)62に送る。 【0032】ウィンドコンパレータ(3)57は、紙が伸びたことを判定するコンパレータである。同期判定領域よりカウンタの値が大きく、同期はずれ領域より小さい領域である。紙が伸びたと判定した時、有効になる信号を前方保護カウンタ(3)63に送る。 【0033】コンパレータ(2)58は、紙が停止や切れるなどの異常状態を判定するコンパレータである。図6の異常状態判定領域で有効になる信号を出力する。 【0034】初期値65とは、マークから次のマークまでの間にカウンタがカウントアップする値である。図2での“n”にあたる。 【0035】オフセット計算66とは、初期値から図6の異常状態判定、同期はずれ判定領域、同期判定領域、紙縮み判定領域、同期はずれ判定領域の閾値を計算する。 【0036】前方保護カウンタ(1)60は、ウィンドコンパレータ(1)55が、位相が合わなくなったと判定するのが幾つ連続したかをカウントする。この前方保護カウンタ(1)60の値をシーケンサ64は読み取り、ある閾値(例えば3)を越えると、シーケンサ64は新たな同期パターンを検出する。 【0037】前方保護カウンタ(2)62は、ウィンドコンパレータ(2)56が、紙が縮んだと判定するのが幾つ連続したかをカウントする。この前方保護カウンタ(2)62の値をシーケンサ64は読み取り、ある閾値(例えば3)を越えると、シーケンサ64は紙が縮んだと判定する。 【0038】前方保護カウンタ(3)63は、ウィンドコンパレータ(3)57が、紙が伸びたと判定するのが幾つ連続したかをカウントする。この前方保護カウンタ(3)63の値をシーケンサ64は読み取り、ある閾値(例えば3)を越えると、シーケンサ64は紙が伸びたと判定する。 【0039】後方保護カウンタ61は、ウィンドコンパレータ(1)55が、位相が合うと判定したのが幾つ連続したかをカウントする。この後方保護カウンタ61の値をシーケンサ64は読み取り、ある閾値(例えば3)を越えると、シーケンサ64は検出した同期パターンが同期と判定する。 【0040】図7は、動作例を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、ステップS1で(フレーム)カウンタを止める。ステップS2において現在のデータが同期パターンか否かをチェックする。このチェックの結果が“NO”であれば、次のデータへ進み(ステップS3)、ステップS1へ戻る。また、チェック(ステップS2)の結果が“YES”の場合は、前方保護カウンタをクリアし(ステップS4)、さらに後方保護カウンタをアップし(ステップS5)、同期の位置に同期パターンがあるか否かをチェックする(ステップS6)。 【0041】このチェック(ステップS6)の結果が“NO”の場合は、後方カウンタをクリアして(ステップS7)ステップS1へ戻る。また、“YES”の場合は、前方保護カウンタをクリアし(ステップS8)、後方保護カウンタをアップして(ステップS9)、後方保護カウンタが設定値を越えたか否かをチャックする(ステップS10)。 【0042】チェック(ステップS10)の結果が“NO”の場合は、ステップS6へ戻る。また、“YES”の場合は、現在のデータが同期パターンか否かをチェックする(ステップS11)。 【0043】チェック(ステップS11)の結果が“YES”の場合は、前方保護カウンタをクリアし(ステップS12)、さらに同期状態と判定し(ステップS13)、ステップS11へ戻る。チェック(ステップS11)の結果が“NO”の場合は、前方保護カウンタをアップし(ステップS14)、さらに後方保護カウンタをクリアし(ステップS15)、前方保護カウンタが設定値を超えたか否かをチェックする(ステップS16)。 【0044】チェック(ステップS16)の結果、設定値を越えない場合は(YES)、ステップS13へ移行し、設定値を超えた場合は(NO)、先頭処理のステップS1へ戻る。 【0045】図7のフローチャートにおいて、ステップS1〜S5がハンチング検出処理であり、ステップS6〜S10が後方保護処理であり、ステップS14〜S16が前方保護処理である。 【0046】上記の実施形態では、等間隔の位置検出用のマークにより複数のサーマルヘッドを使用するプリンタの印刷位置合わせを、マーク検出の同期保護回路のカウンタの位相差により印刷画像をずらすことにより行う。 【0047】加熱による紙の伸縮が動的に発生すると、前方保護カウンタにより紙の伸縮を検知し、この後からはこの間隔を新たなマーク間隔として同期保護を続ける。この動作にともない、カウンタの位相差は変化する。可変遅延画像データバッファの遅延量をこれに合わせて変化させることで、紙の伸縮に追従する。 【0048】また、上記の実施形態によれば、紙には予め紙送り方向位置検出用のマークが、一定間隔で印刷面もしくは裏面に印刷してある。サーマルヘッドは、複数あり、各ヘッドには上記マークのマーク検出用センサが取りつけられており、センサとヘッドの間隔は予め分かっているものとする。このセンサの出力から、マークの位置を検出する検出器があり、マーク間隔を検出する同期保護回路がある。 【0049】先頭以外の同期保護回路は、サーマルヘッドによる加熱により生じる伸縮を追従するための紙伸び判定領域および紙縮み判定領域を、前方保護にもつ同期保護回路である。この判定領域にマークを検出すると、前方保護カウンタより紙の伸縮を検知し、この後からは、この間隔を新たなマーク間隔として同期保護を続ける。 【0050】先頭の同期保護回路がマーク位置と判定した時の、他の同期保護回路のカウンタの値が、先頭のセンサとマークの位置関係に対するそれぞれのセンサとマーク位置関係の位相差になっている。 【0051】先頭のヘッドに対するそれぞれのヘッドの距離は、下記の関係式(1)から求める。この距離分を可変遅延画像データバッファで遅延させることで、紙送り方向の印刷の位置合わせを行う。 位相差×1位相差の距離−((先頭のヘッド−センサ間距離)−(ヘッド−センサ間の距離)) ・・・・(1) 【0052】紙送り方向位置検出用マークは、水平線成分を持つマークで同じ形のものが予め一定間隔で印刷面もしくは裏面に印刷してある。同期保護のカウンタの値は、マーク位置に対する位相と考えられる(図2)。 【0053】先頭の同期保護回路がマーク位置と判定した時の他の同期保護回路のカウンタの値は、そのセンサがマークの間のどの位置にいるかを示す。紙の装てん時の許容できるたるみは、マーク間隔までとする。この条件により、先頭のセンサとの間に入っているマークの数は誤差1で定まる。 【0054】先頭の同期保護回路がマーク位置と判定した時の他の同期保護回路のカウンタの値で、先頭のセンサとセンサの紙の長さが求まる。センサの出力をパタンマッチングフィルタによる水平線検出器によりマークを検出する。 【0055】マークの検出には、誤検出や検出もれが生じてもよいように同期保護をかける。先頭のセンサの同期保護は、マークの間隔が一定なものとして同期保護を行う。先頭以外のセンサの同期保護は、紙伸び判定領域、紙縮み判定領域を前方保護動作で行う。 【0056】この判定領域にマークを検出すると前方保護カウンタをカウントアップし、閾値を越えたことより紙の伸縮を検知し、この後からはこの間隔を新たなマーク間隔として同期保護を続ける。 【0057】先頭のセンサの同期保護がマーク位置と判定した時の、他の同期保護回路のカウンタの値が、先頭のセンサに対するマーク位置の位相になっている。位相差に対応する遅延量を可変遅延バッファで遅延させることで、紙送り方向の印刷の位置合わせができる。 【0058】紙の装てん時にマーク間隔までのたるみや印刷時の加熱によって生じる紙の伸縮は、可変遅延バッファの自動的な調整で補正される。 【0059】(第2の実施例)図8および図9は、上記第1の実施例に対する第2の実施例を示している。図8および図9において、紙送り方向位置検出用マークを先頭のヘッドで等間隔に印刷し、その他のヘッドには印刷面にセンサが取りつけられており、センサとヘッドの間隔は予め分かっているものとする。 【0060】センサの出力からマークの位置を検出する検出器があり、マーク間隔を検出する同期保護回路がある。先頭以外の同期保護回路は、サーマルヘッドによる加熱により生じる伸縮を追従するための紙伸び判定領域、紙縮み判定領域を前方保護にもつ同期保護回路である。この判定領域にマークを検出すると前方保護カウンタより紙の伸縮を検知し、この後からはこの間隔を新たなマーク間隔として同期保護を続ける。 【0061】先頭の同期保護回路がマーク位置と判定した時の他の同期保護回路のカウンタの値が、先頭のセンサとマークの位置関係に対するそれぞれのセンサとマーク位置関係の位相差になっている。 【0062】先頭のヘッドに対するそれぞれのヘッドの距離は、下記の関係式(2)から求める。この距離分を可変遅延画像データバッファで遅延させることで、紙送り方向の印刷の位置合わせを行う。 位相差×1位相差の距離+(ヘッド−センサ間の距離) ・・・・(2) 【0063】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。 【0064】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明の複数サーマルヘッドのプリンタ印刷位置合わせ回路は、N個(Nは2以上の自然数)のサーマルヘッドに対し、紙送り方向に対し少なくとも第2ヘッド以降に付随するN−1個の同期パターン検出センサが検出したマーク位置の、位相差を算出する。この算出した位相差に基づき、紙送り方向に送られる紙の伸縮を検知して、N個のサーマルヘッドの印刷位置の同期合わせを行う。これにより、印刷位置の精度を高めることが可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】300016765 【氏名又は名称】エヌイーシービューテクノロジー株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年11月9日(2000.11.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084250 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 隆夫
|
| 【公開番号】 |
特開2002−144613(P2002−144613A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−347461(P2000−347461) |
|