| 【発明の名称】 |
シリンダ洗浄装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田島 丞
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| 【要約】 |
【課題】プレッシャパッドの洗浄ユニットへの装着が容易であり、しかも確実かつ強固に行われること。
【解決手段】シリンダ1の長手方向に延びかつシリンダに対向する側が開放されたチャンネル状に形成された部分を有するサポートバー21と、プレッシャパッド10を凸状にし、そのパッド取付部をチャンネル側壁の溝212に嵌め込み、プレッシャパッドの弾性復元力により係止された状態で、その内側に位置して配備され、チャンネル側壁との間でプレッシャパッドをサポートバーに装着するインナーバーとを備え、インナーバーは相対するパッド取付部のそれぞれに当接する2つの端インナーバー213A,213Bと、パッド取付部のチャンネル側壁への締付力を2つの端インナーバーを介して付与する中インナーバー215とから成り、中インナーバーをサポートバーへ固定する操作により上記締付力を発生させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄ファブリック供給体支持部に支持された洗浄ファブリック供給体から供給される洗浄ファブリックをシリンダ外周に押し付けて該シリンダ外周面を洗浄するシリンダ洗浄装置であって、弾性材で形成され、前記洗浄ファブリックの背面に当接する中央部分および端辺側に相対するパッド取付部が一体形成されているプレッシャパッドと、シリンダの長手方向に延びかつシリンダに対向する側が開放されたチャンネル状に形成された部分を有し、該チャンネルの内側に前記パッド取付部を係止するサポートバーと、前記パッド取付部が該サポートバーに係止された状態で、該プレッシャパッドの内側に位置して配備され、前記チャンネル側壁との間で前記プレッシャパッドを前記サポートバーに装着するインナーバーと、を備え、前記インナーバーは前記相対するパッド取付部のそれぞれに当接する2つの端インナーバーと、前記パッド取付部のチャンネル側壁への締付力を前記2つの端インナーバーを介して付与する中インナーバーとから成り、前記中インナーバーを前記サポートバーへ固定する操作により前記締付力を発生させることを特徴とするシリンダ洗浄装置。 【請求項2】 請求項1の記載において、パッド取付部は外向きに突出形成されていると共に、チャンネル側壁には前記パッド取付部が嵌め込まれる溝がチャンネル形成方向に設けられていることを特徴とするシリンダ洗浄装置。 【請求項3】 請求項1の記載において、プレッシャパッドはサポートバーのチャンネルに入れたときチャンネル側壁方向に弾性復元力が作用する構造であることを特徴とするにシリンダ洗浄装置。 【請求項4】 請求項1の記載において、プレッシャパッドは中央部分が薄く、かつ中央部分から相対するパッド取付部にかけて厚くなっていることを特徴とするシリンダ洗浄装置。 【請求項5】 請求項1の記載において、プレッシャパッドは平板状に成形されていることを特徴とするシリンダ洗浄装置。 【請求項6】 請求項1の記載において、2つの端インナーバーは相対するパッド取付部のそれぞれとの当接側とは反対側にテーパー面を有し、中インナーバーは前記2つの端インナーバーのテーパー面に相対する逆テーパ面を有し、前記中インナーバーをサポートバーに固定する操作により中インナーバーの逆テーパー面が2つの端インナーバーのテーパー面を摺動し、端インナーバーをチャンネル側壁方向へ移動させ、前記パッド取付部のチャンネル側壁への締付力を発生させることを特徴とするシリンダ洗浄装置。 【請求項7】 請求項1の記載において、サポートバーのチャンネル底壁の中央にはシリンダの長手方向に延びた台座部を設けると共に、端インナーバーには前記台座部の側方に位置される延出部と台座部の上に当接する顎部が設けられていることを特徴とするシリンダ洗浄装置。 【請求項8】 請求項1の記載において、2つの端インナーバーと中インナーバーの両端部はプレッシャパッドをサポートバーに装着した後に前記3つのインナーバーを連結する端プレートが固着されることを特徴とするシリンダ洗浄装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機のブランケットシリンダ、圧胴シリンダ、インキローラなどのシリンダ表面を洗浄ファブリックで洗浄するシリンダ洗浄装置に関し、詳しくは洗浄ファブリックをシリンダ外周に押し付けるプレッシャパッドの取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術及びその課題】従来、オフセット印刷機のブランケットシリンダなどのシリンダ表面を洗浄するシリンダ洗浄装置において、洗浄ファブリックはブラシで押されたり(特表昭56−501197号公報)、弾性体からなる中実のプレッシャパッドで押されたり(特開昭64−16657号公報)、弾性体からなる均一な厚みのプレッシャパッド、あるいはエアパッドを圧縮空気により膨張させることにより押されてシリンダの外周面に押圧される。パッドの押圧力はシリンダが回転している状態において、洗浄ファブリックをシリンダ表面に押し付ける力を意味する。適切な押圧力は回転速度によって異なり、実際にはシリンダにインキを塗布してそのインキを払拭できるか否かで適切な押圧力を判断している。一方、洗浄力の均一性はパッドの長手方向に渡ってニップ幅が均一かどうかで判断する。均一な厚みのプレッシャパッドは、シリンダが低速回転、通常8RPMの緩動運転の状態で洗浄を行っている。回転するシリンダにプレッシャパッドを押し付けて洗浄する場合、プレッシャパッドがシリンダのギャップに当たって衝撃を受け、音や振動を発生する。その為、従来の均一な厚みのプレッシャパッドでは高速回転(70RPM)による洗浄には適さなかった。高速回転時の洗浄にはエアパッド方式が採用されているが、エア源、配管、エア制御などの付帯装置を必要とするなどの不利がある。また音や振動発生の対策として、プレッシャパッドを取り付けるサポートバー等の部品はアルミニウム鋳造したブロックを切削加工し、それを使用して装置全体を剛構造にすることではかられているが、装置が大型化し、重量も重くなり、しかもメンテナンス時の取り付け、取り外しが容易でないなどの改善しなければならない問題点があった。通常、プレッシャパッドをサポートバーに取り付ける場合、パッド取付部の外面にクランプバーを当て、ネジ止めされている。この様な取付構造は、クランプバーを別部品として用意しなければならず、このクランプバーは数カ所をネジ止めするので、その為のネジも必要となるばかりでなく、プレッシャパッドを全長に亘ってシリンダ外周に対し均一な当たりが得られるよう各ネジの締め具合に微妙な調整を必要とするなどの問題があった。更に、上記の不具合を改善するため、サポートバーとクランクバーを一体化した構造が提案されているが、プレッシャパッドをサポートバーに固定する場合、プレッシャパッドとサポートバーとの間のスペースに単一のインナーバーを挿し込み、このインナーバーをサポートバーに固定するものである。しかし、プレッシャパッドは弾性材から成るため、長いトンネル状のスペースにインナーバーを挿し込むと、その途中でプレッシャパッドの内面に引っ掛かってしまい、正規の位置に固定するのが容易でなく、作業性が悪かった。プレッシャパッドと内面とインナーバーとの間に隙間を形成すれば、挿し込み易くはなるが、強い締め付けができない。この様にインナーバーを1部材で構成するとプレッシャパッドを強固に固定することができないという問題点があった。本発明の目的は、高速回転時で洗浄する際、エアパッドと同等の洗浄効果を発揮しかつ洗浄ユニットへの装着が強固かつ容易なプレッシャパッドを備えたシリンダ洗浄装置を提供することにある。 【0003】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明は洗浄ファブリック供給体支持部に支持された洗浄ファブリック供給体から供給される洗浄ファブリックをシリンダ外周に押し付けて該シリンダ外周面を洗浄するシリンダ洗浄装置であって、弾性材で形成され、洗浄ファブリックの背面に当接する中央部分および端辺側に相対するパッド取付部が一体形成されているプレッシャパッドと、シリンダの長手方向に延びかつシリンダに対向する側が開放されたチャンネル状に形成された部分を有し、該チャンネルの内側にパッド取付部を係止するサポートバーと、パッド取付部が該サポートバーに係止された状態で、該プレッシャパッドの内側に位置して配備され、チャンネル側壁との間でプレッシャパッドをサポートバーに装着するインナーバーとを備え、インナーバーは相対するパッド取付部のそれぞれに当接する2つの端インナーバーと、パッド取付部のチャンネル側壁への締付力を2つの端インナーバーを介して付与する中インナーバーとから成り、中インナーバーをサポートバーへ固定する操作により上記締付力を発生させることを特徴とする。請求項1の発明によれば、インナーバーが端インナーバーと中インナーバーから成る3つの部材に分割されているので、凸状に変形されたプレッシャパッドとサポートバーとの間に形成された狭く長いトンネル状のスペースに個々のインナーバーが入れ易い。また、中インナーバーをサポートバーに固定する操作によりプレッシャパッドのパッド取付部をチャンネル側壁へ強く締付けられて、プレッシャパッドを堅くサポートバーに装着できる。これによりシリンダを洗浄する際に、洗浄布を介してプレッシャパッドをシリンダ表面に安定的に押圧可能となり、ニップ巾およびニップ状態が安定し、かつプレッシャパッドが、例えばブランケットを取り付けるために設けられているシリンダギャップに衝突する際にもプレッシャパッドが緩むことがなく、プレッシャパッドの寿命も延びる。 【0004】請求項2の発明は、請求項1の発明において、パッド取付部は外向きに突出形成されていると共に、チャンネル側壁にはパッド取付部が嵌め込まれる溝がチャンネル形成方向に設けられていることを特徴とする。請求項2の発明によれば、プレッシャパッドを装着する際に、凸状のプレッシャパッドの頂部を手で押すとパッド取付部がチャンネル側壁の溝に入り込むことで、凸状のプレッシャパッドの中のスペースが広くなり、端インナーバーが安定し、中インナーバーも嵌め込み易くなると共に、プレッシャパッドをチャンネルに容易に強固に装着可能となる。 【0005】請求項3の発明は、請求項1の発明において、プレッシャパッドはサポートバーのチャンネルに入れたときチャンネル側壁方向に弾性復元力が作用する構造であることを特徴とする。請求項3の発明によれば、プレッシャパッドの弾性復元力により外側へ広がろうとする力が働くので、パッド取付部が溝にきっちりと入り込み、安定して保持される。 【0006】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、プレッシャパッドは中央部分が薄く、かつ中央部分から相対するパッド取付部にかけて厚くなっていることを特徴とする。請求項4の発明によれば、回転するシリンダから受ける衝撃を厚肉部分で吸収し、均一な押圧力を薄肉部分で確保できる為、シリンダ回転時に於ける衝撃も効果的に吸収することができるとともに、従来のエアパッド方式と同程度の押圧力で洗浄ファブリックをシリンダ外周に押し付けることができる。この様なプレッシャパッドでパッド取付部を強固に固定しないと前記の効果が発揮されず、薄肉部分が弱化することもあるが、本発明により前記の効果が確実に得られる。 【0007】請求項5の発明は、請求項1の発明において、プレッシャパッドは平板状に成形されていることを特徴とする。請求項5の発明によれば、プレッシャパッドを平板状にすることによりロール形態にしても形がくずれず、コンパクト化できるので、持ち運びに便利であり、保管スペースを少なくすることもできる。しかも洗浄ユニットに装着する際に、凸状にしてサポートバーのチャンネルに入れ込むので、プレッシャパッドの弾性復元力により外側へ広がろうとする力が働くので、パッド取付部が溝にきっちりと入り込むことができる。 【0008】請求項6の発明は、請求項1の発明において、2つの端インナーバーは相対するパッド取付部のそれぞれとの当接側とは反対側にテーパー面を有し、中インナーバーは2つの端インナーバーのテーパー面に相対する逆テーパ面を有し、中インナーバーをサポートバーに固定する操作により中インナーバーの逆テーパー面が2つの端インナーバーのテーパー面を摺動し、端インナーバーをチャンネル側壁方向へ移動させ、パッド取付部のチャンネル側壁への締付力を発生させることを特徴とする。請求項6の発明によれば、中インナーバーをサポートバーに固定する操作の際に、中インナーバーの逆テーパー面に沿って移動するので、固定操作をスムーズに行うことができ、その調整もし易く、強固に装着できる。 【0009】請求項7の発明は、請求項1の発明において、サポートバーのチャンネル底壁の中央にはシリンダの長手方向に延びた台座部を設けると共に、端インナーバーには前記台座部の側方に位置される延出部と台座部の上に当接する顎部が設けられていることを特徴とする。請求項7の発明によれば、端インナーバーの顎部が台座部の上面に当接しかつ延出部がパッド取付部に規制されるため、端インナーバーの内方への倒れ込みが防止されると共に、端インナーバー間のスペースが確保されるため、中インナーバーの挿し込みがし易くなり、作業性が向上される。 【0010】請求項8の発明は、請求項1の発明において、2つの端インナーバーと中インナーバーの両端部はプレッシャパッドをサポートバーに装着した後に3つのインナーバーを連結する端プレートが固着されることを特徴とする。本発明によれば、プレッシャパッドのサポートバーへの固定の状況により、またシリンダ回転速度やプレッシャパッドの状況によっては端インナーバーがシリンダの長手方向に移動し、飛び出す恐れがあるので、端プレートで個々のインナーバーを連結することで、上記の問題に対応することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明のシリンダ洗浄装置の側面図である。図2は背面図である。図3はアダプタプレートの平面図である。図4はシリンダ洗浄装置の組立展開図である。シリンダ洗浄装置は、印刷機のシリンダ1に対峙させて取り付けられる洗浄ユニットとして構成されており、この洗浄ユニットには洗浄ファブリック供給体2を支持する洗浄ファブリック供給体支持部3、洗浄ファブリック供給体2から洗浄ファブリック4を繰り出す洗浄ファブリック前進部5、洗浄ファブリック供給体支持部3と洗浄ファブリック前進部5との間に張られた洗浄ファブリック4をシリンダ1の表面に押し付けるシリンダ圧着部6、洗浄ファブリック4をシリンダ外周面に押し付け又は引き離す機構部7が配備されている。 【0012】本実施例は洗浄ファブリック供給体2として、全体に予め洗浄液を含浸させた洗浄ファブリック4を巻芯に巻き回された洗浄ファブリック供給ロールを使用するシリンダ洗浄装置であって、洗浄ファブリック供給ロールの両端面にはそれぞれ突出部材が設けられている。突出部材は洗浄ファブリック供給ロールの端面から巻芯を延した巻芯突出部分、あるいは巻芯を貫通又は巻芯の一部に圧入、ねじ込み等により連結して延ばした別の部材によって構成される。シリンダ圧着部6を構成するプレッシャパッド10はニトリルゴム等の弾性材で作製されており、図5に示すように洗浄ユニットに装着する前の形状が平板状に成形されており、洗浄ユニットに装着する為のパッド取付部11を向かい合う端辺側に設け、中央部分を薄くし、中央部分からパッド取付部11にかけて厚く形成されている。 【0013】洗浄ユニットの両側はサイドプレート20が対向して配置され、このサイドプレート20にサポートバー21が固定されている。サポートバー21のシリンダ1に対向する部分は、シリンダ1の長手方向に延びかつシリンダ1に対向する側が開放されたチャンネル状に形成された部分210を有し、このチャンネル210の内側にパッド取付部11を装着する。 【0014】図6において、チャンネル210内には、底壁中央に台座部211が形成されており、台座部211の両側方の側壁にはパッド取付部11が嵌め込まれる溝212が形成されている。台座部211および溝212はチャンネル形成方向に延びている。端インナーバー213Aと213Bは、プレッシャパッド10のパッド取付部11との当接側とは反対側にテーパー面213aを有すると共に、当接側には台座部211の側方に位置する延出部213bが設けられている。パッド取付部11の内側と台座部211の側端との間隔214は、端インナーバー213bの厚みtより若干大きくなっている。 【0015】プレッシャパッド10の外向きの弾性復元力によりパッド取付部11を溝212に嵌め込み係止した後、サポートバー21の端部から端インナーバー213A,213Bの延出部213bをパッド取付部11と台座部211との間に位置合わせをして挿し込むと、間隙214により端インナーバー213A,213Bがプレッシャパッド10の内面に引っ掛かることなくスムーズに挿入できると共に、顎部213cが台座部211の上面に当接しかつ延出部213bがパッド取付部11に規制されるため、端インナーバー213A,213Bの内方への倒れ込みが防止され、続く中インナーバー215の挿し込みがし易くなる。2つの端インナーバー213Aと213Bを挿し込んだ後、端インナーバー213A,213Bの間に中インナーバー215を割り込ませ、中インナーバー固定用ネジ216をサポートバー21の背面側から中インナーバー215にねじ込みプレッシャパッド10を装着する。 【0016】中インナーバー215は、端インナーバー213Aと213Bのテーパー面に相対する逆テーパ面215a,215bを有し、中インナーバー固定用ネジ216を中インナーバー215にネジ込むと中インナーバー215の逆テーパー面215a,215bが端インナーバー213Aと213Bのテーパー面213aを摺動し、端インナーバー213Aと213Bの間に割り込むことによって側壁方向へ移動させ、パッド取付部11のチャンネル側壁への締付力を発生させる。 【0017】中インナーバー固定用ネジ216のネジ込みが完了した後、端プレート217を端インナーバー213A,213Bと中インナーバー215の両端部に当て、穴218を介して各インナーバーのネジ穴213d,215cにビス(図示せず)をネジ込み、インナーバー間を連結する。これにより洗浄動作中にプレッシャパッド10を介して伝わる振動等により端インナーバー213A,213Bがサポートバー21の長手方向へずれるのを阻止し、端インナーバー213A,213Bが外れて飛び出すの防止する。 【0018】プレッシャパッドの装着手順を図7を参照しながら説明する。平板状のプレッシャパッド10を2点鎖線の如く外向きの凸状に曲げ、矢印方向からサポートバー21のチャンネル210内に入れ、パッド取付部11を溝212に挿し込む(図7(1))。このときプレッシャパッド10の弾性復元力により外側に広がろうとし、チャンネル内に保持される(図7(2))。サポートバー21の一端側から端インナーバー213A,213Bをそのテーパー面を内側にして挿し込む(図7(3))。続いて、端インナーバー213A,213Bと同様に中インナーバー215を挿し込み、中インナーバー固定ネジ216をサポートバー21の背面側から中インナーバー215にねじ込み、端インナーバー213A,213Bと中インナーバー215のテーパー面を摺動させ割り込ませて固定する(図7(4))。中インナーバー215による楔作用により端インナーバー213A,213Bがパッド取付部11の方向に移動し、パッド取付部11をチャンネル側壁に押し付けて締付力を発生させ、プレッシャパッド10をサポートバー21に固定する(図7(5))。その後、サポートバー21の両端部において、端プレート217を端インナーバーおよび中インナーバーにネジ止め218し、プレッシャパッド10の装着を完了する。 【0019】図1において、プレート22の内側の互いに対向する面には洗浄ファブリック供給体支持部3を構成するスロット状ガイト部23がネジ止めされている。スロット状ガイト部23は洗浄ファブリック供給ロール2の突出部材をガイドするように配置されている。 【0020】洗浄ファブリック供給ロール2から洗浄ファブリック4が繰り出されることにより洗浄ファブリック供給ロール2の径が減少するとき、スロット状ガイド部23は突出部材の変位をサポートバー21に向けてガイドすると同時に、図1に示す応動部材30は洗浄ファブリック供給ロール2の外周に作用し、スロット状ガイド部23で上記の向きとは逆に洗浄ファブリック供給ロール2が動くのを規制する。即ち、スロット状ガイド部のガイド機能と応動部材のロール押さえ機能により洗浄ファブリック供給ロールの載置位置を確実に安定させることができる。 【0021】洗浄ファブリック供給ロール2の径が小さくなって軽くなると洗浄ファブリック4の送出し時の引張力によって洗浄ファブリック供給ロール2が載置位置から送出し方向に移動しようする。このとき洗浄ファブリック供給ロール2が載置位置から離れると洗浄ファブリック供給ロール2が回転して元の載置位置に戻る。このような洗浄ファブリック供給ロール2の動きが洗浄ファブリック4の送出し動作毎に起こり、洗浄ファブリック供給ロール2の踊り現象が発生する。洗浄ファブリック供給ロール2が踊ると洗浄ファブリックの送出しが安定しないばかりでなく、洗浄ファブリック4が終端に近づき残りの量を知るための検知が正確にできなくなる。この対策として、洗浄ファブリック供給ロール2の踊りを押さえるために応動部材30が設けられている。 【0022】応動部材30はサイドプレート20に回動可能に取り付けられたアーム軸34に一端側が支持されたアーム31と、このアーム31の他端側に設けられた回転ローラ32とからなっている。アーム31はスプリング33からなる付勢手段(図4参照)によってスロット状ガイド部23の方向に付勢されており、回転ローラ32がロール外周を適度の押圧力で作用する。アーム軸34には回転可能なスリーブ35がはめ込まれており、洗浄ファブリック巻取り軸40に巻き取られる洗浄ファブリック4をガイドする。 【0023】洗浄ファブリック前進部5は洗浄ファブリック巻取り軸40の一端側を着脱自在に支持する洗浄ファブリック巻取り軸受け部41、洗浄ファブリック巻取り軸40の他端側を着脱自在に連結し回転力を伝える洗浄ファブリック巻取り軸部42、その軸部を回転させる洗浄ファブリック繰り出し機構からなっている。洗浄ファブリック巻取り軸40の一端側には軸線方向に移動可能かつ軸から突出する方向に付勢された、断面角形の可動プラグ43が設けられており、可動プラグ43は洗浄ファブリック巻取り軸受け部41の断面同形のソケットに係合される。 【0024】洗浄ファブリック巻取り軸40の他端側には断面角形の固定プラグ44が設けられており、固定プラグ44は洗浄ファブリック巻取り軸部42の断面同形のソケットに係合される。洗浄ファブリック巻取り軸40を洗浄ユニットに装着する場合、可動プラグ43を軸受け部41のソケットに差し込み、可動プラグ43を軸内に引っ込める方向に力を加えながら、他方の固定プラグ44を軸部のソケットに差し込む。その後、洗浄ファブリック巻取り軸40に加えていた力を抜くか、或いは手を離せば可動プラグ43が突出して係合状態が維持される。 【0025】洗浄ファブリック巻取り軸部42にはワンウェイクラッチが装備されており、送りレバー45の揺動によりワンウェイクラッチを介して洗浄ファブリック巻取り軸40を矢印方向に一定角度づつ回動させる。送りレバー45はワンウェイクラッチの外包部材に固定するためのリング状のレバー固定部46を有する。洗浄ユニット本体をシリンダ外周に対して近づける動作と引き離す動作に連動させて、送りレバー45を揺動させる。洗浄ユニット本体の引き離し動作時に洗浄ファブリック巻取り軸40を回転させる。 【0026】洗浄ファブリック繰り出し機構の駆動装置はアダプタプレート51に配置されたエアシリンダ50で構成されており、エアシリンダ50のピストンロッド50Aはサイドプレート20の後部に固定された連結部24に連係されている。連結部24には洗浄ユニット本体の移動量を微調整するためのストッパ25が設けられている。ストッパ25はネジ式であり、エアシリンダ側に設けられたストッパ受け部52との間の距離を変えることにより洗浄ユニット本体の移動量を変えて、プレッシャパッド10の押圧力を調節する。 【0027】洗浄ユニット本体を移動させる走行機構はサイドプレート20の前後に一対の車輪26を取り付け、この車輪26をアダプタプレート51の案内部53で走行させる。アダプタプレート51は固定のフレーム、例えば印刷機のフレームに固定される。本実施例のエアシリンダ50は洗浄ファブリックの繰り出し機構と洗浄ファブリックをシリンダ外周面に押し付け又は引き離す為に洗浄ユニットを動かす機構のそれぞれの動力源を兼ねている。符号49はサイドプレート20間に渡された補強のためのステーである。 【0028】図1において、洗浄ファブリック4はスロット状ガイド部23にセットされた洗浄ファブリック供給ロール2から繰り出す際、サポートバーの背面(ブロック14とは反対側)に接触している側から上方折り曲げ部の端で向きを変えて通し、そしてプレッシャパッド10の外側から下方折り曲げ部の下面、更には応動部材30の軸にはめ込まれたスリーブ35に沿わせて洗浄ファブリック巻取り軸40に巻き付ける。洗浄ファブリック巻取り軸40に使用済みの洗浄ファブリックを巻取ることにより洗浄ファブリック供給ロール2から洗浄ファブリック4が繰り出される。 【0029】洗浄ファブリックの定寸送り機構は洗浄ファブリック供給ロールの径が変化しても洗浄ファブリックの繰り出し量を一定するための機能を有する。定寸送り機構はロール径の変化に追従するピン60を送りレバー45に連係させるとともに、ピン60をカム体のカム面に当接させることによって送りレバー45の揺動角を規制する。 【0030】送りレバー45には軸心に向いた長穴が穿けられており、この長穴にピン60を貫通させ、図4に示すピンブロック63に固定する。ピンブロック63は送りレバー45の幅の溝が形成されており、この溝に送りレバー45を入れ、送りレバーの反対側にプレート64を当て、送りレバー45を挟み込むようにしてプレート64をピンブロック63に固定する。これによりピンブロック63は送りレバー45に沿って軸40の半径方向に移動可能になる。ピン60は洗浄ファブリック巻取り軸40に平行なローラ軸を有し、このローラ軸にはロール外周に当接する検知ローラ65が回転自在に設けられている。 【0031】洗浄ファブリック巻取り軸40を手動で操作するための手動送りノブ47が設けられている。手動送りノブ47は送りレバーのレバー固定部46に取り付けられており、手動送りノブ47をa方向に操作するとワンウェイクラッチが接続されて巻取り軸40が矢印方向に回転し洗浄ファブリック4を巻き取る。送りレバー45及びピンブロック63はスプリングにより一方向に付勢されている。送りレバー45はレバー固定部46とサイドプレート20間に張られたスプリングにより洗浄ファブリック巻取り方向とは逆方向に付勢されている。またピンブロック63は両側とレバー固定部46間に張られたスプリングにより、検知ローラ65が巻取り軸40の心に向けてロール外周に当接しながら応動する。手動送りの場合、手動送りノブ47の操作力を解くとb方向に戻る。 【0032】洗浄ファブリックの残量検知機構は応動部材のアーム軸34をサイドプレート20から突出させ、このアーム軸端にスイッチ作動用カムを取り付け、このスイッチ作動用カムにより押されてスイッチ状態を変化させるスイッチ部37により構成されている。図1において、アーム31が破線位置にくるとスイッチノブがカム面に作用し、スイッチ状態が変化するので、この時のスイッチ状態信号により洗浄ファブリックの残量を検知する。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、インナーバーが端インナーバーと中インナーバーから成る3つの部材に分割されているので、凸状に変形されたプレッシャパッドとサポートバーとの間に形成された狭く長いトンネル状のスペースに個々のインナーバーが入れ易い。また、中インナーバーをサポートバーに固定する操作によりプレッシャパッドのパッド取付部をチャンネル側壁へ強く締付けられて、プレッシャパッドを堅くサポートバーに装着できる。これによりシリンダを洗浄する際に、洗浄布を介してプレッシャパッドをシリンダ表面に安定的に押圧可能となり、ニップ巾およびニップ状態が安定し、かつプレッシャパッドが、例えばブランケットを取り付けるために設けられているシリンダギャップに衝突する際にもプレッシャパッドが緩むことがなく、プレッシャパッドの寿命も延びる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000230113 【氏名又は名称】日本ボールドウィン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089336 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 佳直
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| 【公開番号】 |
特開2002−337316(P2002−337316A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−150186(P2001−150186) |
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