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【発明の名称】 印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法及び装置
【発明者】 【氏名】冨田 俊一

【要約】 【課題】インキツボブレードの位置の数値的な扱いを可能にしてオペレーターの負担と作業時間の低減を図ることができる印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法及び装置を提供する。

【解決手段】インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法において、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第2の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整する第3の工程と、前記第3の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第4の工程と、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法において、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第2の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整する第3の工程と、前記第3の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第4の工程と、を有することを特徴とする印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法。
【請求項2】 前記印刷機は各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置及び該駆動装置を制御する制御装置を備え、前記第3の工程において、各インキツボブレードの位置は、前記制御装置に設けられたスイッチにより調整されることを特徴とする請求項1記載の印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法。
【請求項3】 インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法において、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、スイッチ操作により全てのインキツボブレードの開き量を同じ値だけ調整する第2の工程と、前記第2の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第3の工程と、を有することを特徴とする印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法。
【請求項4】 前記第1の工程の後、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第4の工程とを有し、前記第2の工程において、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整することを特徴とする請求項3記載の印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法。
【請求項5】 インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機において、前記各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置と、前記駆動装置を制御し、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にしてその表示を予め定められた値にした後該表示を見ながら調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷機のインキツボブレード原点位置調整装置。
【請求項6】 前記各インキツボブレードの位置を表示する表示器と前記各インキツボブレードの位置を調整するスイッチを複数のインキツボブレードの近傍に設けたことを特徴とする請求項5記載の印刷機のインキツボブレード原点位置調整装置。
【請求項7】 インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機において、前記各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置と、前記駆動装置を制御し、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にした後スイッチ操作により全てのインキツボブレードの開き量を同じ値だけ調整し、その調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷機のインキツボブレード原点位置調整装置。
【請求項8】 前記制御装置は、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にした後前記原点位置調整に先立って前記各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にすることを特徴とする請求項7記載の印刷機のインキツボブレード原点位置調整装置。
【請求項9】 前記各インキツボブレードの位置を表示する表示器と前記スイッチを複数のインキツボブレードの近傍に設けたことを特徴とする請求項7又は8記載の印刷機のインキツボブレード原点位置調整装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機のインキ装置のインキ供給源には、インキツボローラに対向して一定の幅を持ったインキツボブレードがローラ軸方向に複数並べて配置されている。これらインキツボブレードは、印刷する絵柄量に適応した開度で、インキ出し量を調整する機構を担っている。
【0003】通常、このインキツボブレードは、機械メンテナンス時等において、決められた薄いミクロン台のインキ皮膜をインキツボローラ上に平滑に形成する位置をゼロ点(原点)としてオペレーターの手作業により個々のインキツボブレードのインキ調整ネジを回して調整がなされている。
【0004】しかし、このように調整されたゼロ点位置は、インキ供給源の各部機構が金属材料で構成されているために、温度変化による熱膨張で変化しているのが実情である。また、印刷に使われるインキ材料も同じく温度や練られ具合によって流れ特性が変わり、ゼロ点位置のインキ皮膜量を変化させている。
【0005】従って、日常的に見た場合、その時点による条件変化でインキツボローラ上のゼロ点位置のインキ皮膜量はインキツボローラの幅方向に亙って全体に切れ気味になったり、多目に出たりと変化している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、このような変化が生じていても、印刷はオペレーターの技量でインキツボブレードの開度をオペレーションで調整しながら印刷の色合わせは行うものとの見方から、開度数値はあくまで目安との風潮があり、さほどゼロ点位置の狂いを問題視しなかった。また、調整作業が大変ゆえによほどオペレーション限界となる印刷異常が発生するまでは調整されないのが実態である。
【0007】ところが、昨今の印刷技術のデジタル化対応や印刷の早期立上げ技術の進展で数値制御の重要性が高まり、正確性を求められる中、ゼロ点の維持が重要となってきた。
【0008】そこで、近年では、特公平7−96293号公報等で、手動操作で各インキツボブレードのインキ調整ねじを調整してそのゼロ点位置を修正する技術が提案されている。
【0009】しかしながら、上記調整にあたっては、多数のインキツボブレードに対し、手動によるアナログ的感覚で調整することになり、かつ高度な技術が要求されることから、調整作業に多大な時間と労力が必要となるという問題点があった。
【0010】また、使用するインキの種類や環境の変化による変化は、全てのインキツボブレードの部分のインキ皮膜量がほぼ同じ値だけ変化するが、その場合にも、手動で各インキツボブレードのインキ調整ねじを個々に調整しなければならず、この点においても調整作業に非常に時間がかかると共に、オペレーターに負担にもなっていた。
【0011】そこで、本発明の第一の目的は、インキツボブレードの位置の数値的な扱いを可能にしてオペレーターの負担と作業時間の低減を図ることができる印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法及び装置を提供することにある。また、第二の目的は、全てのインキツボブレードの増減操作をワン操作で可能にしてオペレーターの負担と作業時間の低減を図ることができる印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法は、インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法において、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第2の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整する第3の工程と、前記第3の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第4の工程と、を有することを特徴とする。
【0013】また、前記印刷機は各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置及び該駆動装置を制御する制御装置を備え、前記第3の工程において、各インキツボブレードの位置は、前記制御装置に設けられたスイッチにより調整されることを特徴とする。
【0014】また、インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法において、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、スイッチ操作により全てのインキツボブレードの開き量を同じ値だけ調整する第2の工程と、前記第2の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第3の工程と、を有することを特徴とする。
【0015】また、前記第1の工程の後、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第4の工程とを有し、前記第2の工程において、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整することを特徴とする。
【0016】また、本発明の印刷機のインキツボブレード原点位置調整装置は、インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機において、前記各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置と、前記駆動装置を制御し、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にしてその表示を予め定められた値にした後該表示を見ながら調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0017】また、前記各インキツボブレードの位置を表示する表示器と前記各インキツボブレードの位置を調整するスイッチを複数のインキツボブレードの近傍に設けたことを特徴とする。
【0018】また、インキツボブレードを複数備え、これらインキツボブレードの位置の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラを介して刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷する印刷機において、前記各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置と、前記駆動装置を制御し、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にした後スイッチ操作により全てのインキツボブレードの開き量を同じ値だけ調整し、その調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0019】また、前記制御装置は、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にした後前記原点位置調整に先立って前記各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にすることを特徴とする。
【0020】また、前記各インキツボブレードの位置を表示する表示器と前記スイッチを複数のインキツボブレードの近傍に設けたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る印刷機のインキツボブレード原点位置調整方法及び装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0022】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例を示すインキツボ装置の側断面図、図2は同じく背面図、図3は同じく平面図、図4は同じくインキツボキーの構造説明図で同図(a)は平面図、同図(b)は側断面図、図5は同じくインキツボ装置の要部斜視図、図6は同じくオペレーションスタンドの斜視図、図7は同じく操作・表示部の説明図で同図(a)は各インキツボ装置に設けられた操作・表示部の説明図、同図(b)はオペレーションスタンドに設けられた操作・表示部の説明図、図8は同じく制御ブロック図、図9は同じくゼロ点修正時のフローチャートである。
【0023】図1乃至図3に示すように、印刷機のインキツボ装置は、左右のフレーム1に軸支されて回転するインキツボローラ2と、このインキツボローラ2の周面と両端部のせき3、及び前記インキツボローラ2の長手方向へ複数並設されたインキツボブレード4で形成される断面三角形状のインキツボとを備える。
【0024】そして、前記インキツボローラ2の周面に対する各インキツボブレード4の開き量(開度)の調整によって、インキツボ内よりインキツボローラ2に供給されるインキの供給量を調整し、このインキツボローラ2を介して図示しない刷版へインキを供給し、この刷版に供給されたインキを印刷用紙に印刷するようになっている。
【0025】即ち、前記各インキツボブレード4は、後述するインキツボブレード駆動装置と手動位置調整装置とにより、インキツボローラ2に対し接離する方向へ個別に移動(スライド)可能になっているのである。
【0026】前記インキツボブレード駆動装置は、図4に示すように、前記各インキツボブレード4に対応してインキツボ本体4A内に組み付けられたステッピングモータ5(図1参照)と、該ステッピングモータ5の出力軸にギヤトレイン6を介し連繋してインキツボ本体4A上に固着された固定部材7にねじ結合されたねじ軸8と、該ねじ軸8先端の拡径ねじ部にねじ結合されて前記インキツボブレード4に結合された中間部材9とを主要部材としている。
【0027】従って、前記インキツボブレード4は、固定部材7にねじ結合されたねじ軸8がステッピングモータ5によって回転されることによる、ねじ軸8自体の移動及び該ねじ軸8先端にねじ結合された中間部材9の差動移動によって、インキツボローラ2(図1参照)に対し接離する方向へ移動される。
【0028】また、前記インキツボ本体4A上に突設した支持軸10とインキツボブレード4の後部内に付設した支持軸11とで押圧ばね12が担持され、この押圧ばね12でインキツボブレード4が常時インキツボローラ2と反対側に付勢されることで、前記各ねじ結合部のガタが吸収されるようになっている。
【0029】前記手動位置調整装置は、図1に示すように、前記ステッピングモータ5の出力軸に固定された回転つまみ13を備え、この回転つまみ13の回転力を前記ギヤトレイン6を介して前記ねじ軸8に伝えるようになっている。
【0030】そして、前記ステッピングモータ5は、図8に示すように、マイクロプロセッサ等を用いた制御装置(メインコントローラ)としてのCPU15により駆動制御され、その制御信号がインターフェイス16→ステッピングモータコントロールドライバー17を経て入力されるようになっている。
【0031】一方、CPU15には、前記ステッピングモータ5に付設したロータリーエンコーダ18(図1参照)からの検出信号(インキツボブレード4の位置信号)がインターフェイス19→センサ相カウンタ20を経て入力されるようになっている。
【0032】また、CPU15は、固定メモリ22と可変メモリ23の他に前記インキツボブレード4のゼロ原点記憶メモリ24を周辺に配し、前記インターフェイス16及びセンサ相カウンタ20と共に母線BUSにより接続している。
【0033】また、CPU15は、図5及び図6に示すように、各インキツボ装置のインキツボ本体4A正面やオペレーションスタンド27上に設けた操作・表示部25A,25Bに対し、入出力装置26を介して、所定の信号を入,出力するようになっている。
【0034】各インキツボ装置のインキツボ本体4A正面の操作・表示部25Aには、図7の(a)に示すように、当該インキツボ装置の各インキツボブレード4の位置を表示する表示器30群と、各インキツボブレード4を駆動するためのスイッチ(アップ/ダウンスイッチ)31群とが設けられる。
【0035】一方、オペレーションスタンド27上の操作・表示部25Bの一部には、図7の(b)に示すように、全てのインキツボブレード4の位置をゼロ位置にするためのゼロセットボタン(スイッチ)32と、ゼロ点修正起動ボタン(スイッチ)33と、ゼロ点修正完了ボタン(スイッチ)34と、全てのインキツボブレード4を一斉に開く全体増加ボタン(スイッチ)35と、全てのインキツボブレード4を一斉に閉じる全体減少ボタン(スイッチ)36とが、その他の各種表示器やボタン(スイッチ)とともに設けられる。
【0036】このように構成されるため、次に、前記CPU15におけるインキツボブレード4の原点位置調整動作を図9のフローチャートを用いて詳述する。
【0037】先ず、ステップP1でオペレーションスタンド27上のゼロセットボタン32がONされたか否かを判断し、ONされた場合は、ステップP2でステッピングモータ5に付設したロータリーエンコーダ18からの検出信号により全てのインキツボブレード4の位置を読み込む。
【0038】次に、ステップP3でゼロ位置以外のインキツボブレード4をステッピングモータ5を介して閉方向へ駆動した後、ステップP4で再び全てのインキツボブレード4の位置を読み込むとともにその位置をインキツボ本体4A正面の表示器30に表示する。
【0039】次に、ステップP5で全てのインキツボブレード4がゼロ位置になったか否かを判断し、ゼロ位置になった場合は、ステップP6でオペレーションスタンド27上のゼロ点修正起動ボタン33がONされたか否かを判断する。一方、ゼロ位置になっていない場合は、ステップP3に戻り、ゼロ位置以外のインキツボブレード4を閉方向へ駆動する。
【0040】前記ステップP6でゼロ点修正起動ボタン33がONされた場合は、ステップP7でインキツボローラ2が一定回転数で駆動されるとともに、ステップP8で全てのインキツボブレード4の位置に、例えば50%を加えて表示する。つまり、インキツボブレード4の位置は現ゼロ点位置のまま、インキツボ本体4A正面の表示器30の制御表示のみが中間表示(例えば0〜100表示可能域の50に表示)に変更されるのである。
【0041】この後、ステップP9でいずれかのスイッチがONされたか否かを判断し、ONされた場合は、ステップP10でインキツボ本体4A正面のインキツボブレード4を駆動するためのスイッチ(アップ/ダウンスイッチ)31がONされたか否かを判断する。
【0042】前記ステップP10でスイッチ31がONされた場合は、ステップP11で選択されたインキツボブレード4がステッピングモータ5により駆動される。尚、このスイッチ操作は、表示器30におけるインキツボブレード4の開き量を見ながら行われる。
【0043】この後、ステップP12で全てのインキツボブレード4の位置を読み込むとともにその位置に50%を加えた位置を表示器30に表示するとともに、ステップP13でオペレーションスタンド27上のゼロ点修正完了ボタン34がONされたか否かを判断する。一方、前記ステップP10でスイッチ31がONされていない場合は、即当該ステップP13でゼロ点修正完了ボタン34がONされたか否かを判断する。
【0044】前記ステップP13でゼロ点修正完了ボタン34がONされた場合は、ステップP14で全てのインキツボブレード4の位置をゼロ位置として記憶した後、ステップP15で全てのインキツボブレード4の位置を、ゼロ位置で表示して原点位置調整動作を完了する。一方、前記ステップP13でゼロ点修正完了ボタン34がONされていない場合は、前記ステップP10に戻り、スイッチ31がONされたか否かを判断する。つまり、ゼロ点修正作業を繰り返し続行するのである。
【0045】このようにして、本実施例では、原点位置調整にあたっては、各インキツボブレードの位置を、インキツボ本体4A正面の表示器30に表示される開度数値やバー表示等により、数値的に取り扱えるので、操作が明確で、判り易い。また、スイッチ(ボタン)操作であるので、従来例のように各インキツボブレードのインキ調整ねじを個々に調整するより、作業が楽であるとともに、インキツボブレード駆動装置のねじ機構への過剰負荷発生もないので、耐久的にも有利である。
【0046】また、本実施例では、全体増加ボタン35と全体減少ボタン36を備えているので、使用するインキの種類や環境の変化による変化で全てのインキツボブレード4のインキ皮膜量がほぼ同じ値だけ変化した場合等においては、各インキツボブレード4を駆動するためのスイッチ(アップ/ダウンスイッチ)31に代えて、前記全体増加ボタン35又は全体減少ボタン36だけでのワン操作で行うことができるので、調整作業の迅速化がより一層図れる。
【0047】[第2実施例]図10は本発明の第2実施例を示すゼロ点修正時のフローチャートである。
【0048】これは、第1実施例におけるステップ6のゼロ点修正起動ボタン33がONされたか否かの判断を、ゼロセットボタン32がONされたか否かの判断に代えて、ステップ1で最初に行い、以下ステップ2以降は第1実施例と同様に動作させるようにした例である。
【0049】この実施例によれば、制御動作の簡略化が図れる利点がある。
【0050】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能である。例えば、オペレーションスタンド27上の操作・表示部25Bの一部に設けたゼロセットボタン(スイッチ)32と、ゼロ点修正起動ボタン(スイッチ)33と、ゼロ点修正完了ボタン(スイッチ)34と、全体増加ボタン(スイッチ)35と、全体減少ボタン(スイッチ)36を、各インキツボ装置のインキツボ本体4A正面の操作・表示部25Aに設けても良い。また、図9のステップP8及び図10のステップP7で全てのインキツボブレード4の位置に50%を加えて表示するようにしているが、50%の値をメモリに記憶しておき、表示を記憶していた50%に切替え、その後の原点位置調整の間、50%から調整した値分を増減して表示するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明の請求項1の発明によれば、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第2の工程と、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整する第3の工程と、前記第3の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第4の工程と、を有することを特徴とするので、原点位置調整にあたっては、各インキツボブレードの位置を数値的に取り扱えるので、操作が明確で、判り易い。
【0052】本発明の請求項2の発明によれば、前記印刷機は各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置及び該駆動装置を制御する制御装置を備え、前記第3の工程において、各インキツボブレードの位置は、前記制御装置に設けられたスイッチにより調整されることを特徴とするので、作業が楽であるとともにインキツボブレード駆動装置の耐久的にも有利である。
【0053】本発明の請求項3の発明によれば、各インキツボブレードの位置を原点位置にする第1の工程と、スイッチ操作により全てのインキツボブレードの開き量を同じ値だけ調整する第2の工程と、前記第2の工程で調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する第3の工程と、を有することを特徴とするので、作業が楽であるとともに調整作業の迅速化がより一層図れる。
【0054】本発明の請求項4の発明によれば、前記第1の工程の後、各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にする第4の工程とを有し、前記第2の工程において、各インキツボブレードの位置の表示を見ながら各インキツボブレードの位置を調整することを特徴とするので、原点位置調整にあたっては、各インキツボブレードの位置を数値的に取り扱えるので、操作が明確で、判り易い。
【0055】本発明の請求項5の発明によれば、前記各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置と、前記駆動装置を制御し、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にしてその表示を予め定められた値にした後該表示を見ながら調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する制御装置と、を備えたことを特徴とするので、原点位置調整にあたっては、各インキツボブレードの位置を数値的に取り扱えるので、操作が明確で、判り易い。
【0056】本発明の請求項6の発明によれば、前記各インキツボブレードの位置を表示する表示器と前記各インキツボブレードの位置を調整するスイッチを複数のインキツボブレードの近傍に設けたことを特徴とするので、実際のゼロ点のインキ皮膜量を見ながらオペレータ単独で調整することができる。
【0057】本発明の請求項7の発明によれば、前記各インキツボブレードの位置を調整する駆動装置と、前記駆動装置を制御し、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にした後スイッチ操作により全てのインキツボブレードの開き量を同じ値だけ調整し、その調整された各インキツボブレードの位置を新たな原点位置として記憶する制御装置と、を備えたことを特徴とするので、作業が楽であるとともに調整作業の迅速化がより一層図れる。
【0058】本発明の請求項8の発明によれば、前記制御装置は、前記各インキツボブレードの位置を原点位置にした後前記原点位置調整に先立って前記各インキツボブレードの位置の表示を予め定められた値にすることを特徴とするので、原点位置調整にあたっては、各インキツボブレードの位置を開又は閉のいずれの方向へも数値的に取り扱えるので、操作が明確で、判り易い。
【0059】本発明の請求項9の発明によれば、前記各インキツボブレードの位置を表示する表示器と前記スイッチを複数のインキツボブレードの近傍に設けたことを特徴とするので、実際のゼロ点のインキ皮膜量を見ながらオペレータ単独で調整することができる。
【出願人】 【識別番号】000184735
【氏名又は名称】株式会社小森コーポレーション
【出願日】 平成13年1月18日(2001.1.18)
【代理人】 【識別番号】100078499
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 俊郎 (外2名)
【公開番号】 特開2002−210921(P2002−210921A)
【公開日】 平成14年7月31日(2002.7.31)
【出願番号】 特願2001−9679(P2001−9679)