| 【発明の名称】 |
印刷機における紙粉の除去方法及び除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平賀 哲也
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| 【要約】 |
【課題】ボイドの発生を防ぐことができ、ユーザに及ぼす悪印象を払拭できる、印刷機における紙粉の除去方法を提供すること。
【解決手段】印刷すべき用紙(10)が用紙装着部(12)から印刷部(14)へ移動する間に用紙(10)に付着した紙粉を除去する方法である。ノズルを有するハウジング(20)において、用紙(10)の少なくとも被印刷面にノズルから空気を吹き付けて紙粉を紙面から離し、離れた紙粉を吸引する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 印刷すべき用紙が用紙装着部から印刷部へ移動する間に前記用紙に付着した紙粉を除去する方法であって、前記用紙の少なくとも被印刷面に空気を吹き付けて紙粉を紙面から離し、離れた紙粉を吸引することを特徴とする、印刷機における紙粉の除去方法。 【請求項2】 前記用紙の前記被印刷面に加えて、前記用紙の裏面に空気を吹き付けることを特徴とする、請求項1に記載の印刷機における紙粉の除去方法。 【請求項3】 印刷すべき用紙が用紙装着部から印刷部へ移動する間に前記用紙に付着した紙粉を除去する装置であって、前記用紙が移動する経路に配置され、前記用紙を囲むハウジングと、このハウジング内に配置され、前記用紙の少なくとも被印刷面に空気を吹き付けるノズルと、前記ハウジングから空気を吸引する吸引手段とを備えることを特徴とする、印刷機における紙粉の除去装置。 【請求項4】 前記用紙の前記ハウジングへの入口に配置したブラシを備えることを特徴とする、請求項3に記載の印刷機における紙粉の除去装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機における紙粉の除去方法と、除去装置とに関する。 【0002】 【従来の技術】用紙に印刷する場合、用紙の被印刷面に付着している紙粉が印刷インクによる被印刷面へのすり写しを妨げる結果、ボイドと呼称される印刷されない白抜き部分が生ずることがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ボイドが生ずると、必要な印刷情報が欠落することとなり、本来好ましくない。加えて次のような問題もある。例えば、ブランド用タグの印刷のように、タグの全面にわたる印刷、つまりべた印刷するとき、ボイドが特に目立ち易いため、あたかも印刷機そのものが悪いという印象をユーザに与えがちとなる。 【0004】本発明は前記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボイドの発生を防ぐことができ、ユーザに及ぼす悪印象を払拭できる、印刷機における紙粉の除去方法と、除去装置とを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明の要旨は、印刷すべき用紙が用紙装着部から印刷部へ移動する間に前記用紙に付着した紙粉を除去する方法であって、前記用紙の少なくとも被印刷面に空気を吹き付けて紙粉を紙面から離し、離れた紙粉を吸引することを特徴とする、印刷機における紙粉の除去方法に存する。請求項2記載の発明の要旨は、前記用紙の前記被印刷面に加えて、前記用紙の裏面に空気を吹き付けることを特徴とする、請求項1に記載の印刷機における紙粉の除去方法に存する。請求項3記載の発明の要旨は、印刷すべき用紙が用紙装着部から印刷部へ移動する間に前記用紙に付着した紙粉を除去する装置であって、前記用紙が移動する経路に配置され、前記用紙を囲むハウジングと、このハウジング内に配置され、前記用紙の少なくとも被印刷面に空気を吹き付けるノズルと、前記ハウジングから空気を吸引する吸引手段とを備えることを特徴とする、印刷機における紙粉の除去装置に存する。請求項4記載の発明の要旨は、前記用紙の前記ハウジングへの入口に配置したブラシを備えることを特徴とする、請求項3に記載の印刷機における紙粉の除去装置に存する。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明は、印刷装置を模式的に示す図4を参照すると、印刷すべき用紙10が用紙装着部12から印刷部14へ移動する間に用紙10に付着した紙粉を除去する方法である。 【0007】用紙10はラベルを有する台紙であったり、又はラベルのない紙であるが、本発明が対象とするのは、毎葉紙ではなく、連続紙である。用紙装着部12や印刷部14は、各印刷装置に固有のものとして印刷装置に設けられている。 【0008】本発明では、用紙10の少なくとも被印刷面に空気を吹き付けて紙粉を紙面から離し、つまり浮き上がらせ、離れた紙粉を吸引する。被印刷面だけに空気を吹き付ける場合、用紙10の裏面にローラ又は板をあてがい、用紙10のたわみ過ぎを防ぐことが好ましい。 【0009】ボイドは紙粉によって生ずるため、少なくとも被印刷面にある紙粉を紙面から離す必要がある。そこで、紙粉を紙面から離すために空気の吹き付けを利用する。空気は用紙の全面に当たるように、用紙の全幅にわたって吹き付けるようにする。この場合、吹き付ける空気は、厚みが1.6-3.6mm程度の厚紙の場合、14-20kPaの圧力であることが好ましく、厚みが前記厚みより小さい薄紙の場合、9.8-15kPaの圧力であることが好ましい。 【0010】前記用紙の前記被印刷面に空気を吹き付けるだけでは、紙粉を紙面から十分に離すことができないときには、被印刷面に加えて、前記用紙の裏面に空気を吹き付ける。このようにすると、用紙の移動方向に対して直交する方向へ用紙が振動し、紙粉を紙面から離す効果が増す。この場合、空気を吹き付ける裏面の位置は、空気を吹き付ける被印刷面の位置に対応した位置とする他、用紙の移動方向に対して上流側の位置としたり、逆に下流側の位置としたりすることができる。 【0011】用紙10は印刷装置において図4に示すように、斜め、水平又は鉛直方向へ移動するが、空気を吹き付ける場所は、斜め又は鉛直方向へ移動する区間であることが好ましい。この区間であれば、紙面から離れた紙粉が吸引される前に再び紙面に付着する可能性を少なくすることができる。 【0012】図示の実施形態では、テンションローラ16,18間にノズルを有するハウジング20を配置し、用紙10が転向ローラ22から下方へ向けて移動する鉛直区間において前記ノズルから用紙10に空気を吹き付け、後述の吸引手段によって吸引している。 【0013】本発明に係る紙粉の除去装置は、要部の斜視を示す図1と、用紙を誇張して描いた要部の断面を示す図2及び図3と、図4とを参照すると、印刷すべき用紙10が用紙装着部12から印刷部14へ移動する間に用紙10に付着した紙粉を除去するものであり、ハウジング20と、吸引手段24とを備える。 【0014】ハウジング20は、用紙10が移動する経路26に配置され、ノズル28がハウジング20内に配置されている。ノズル28は、用紙10の少なくとも前記被印刷面に空気を吹き付けることができるように、ハウジング20内に位置させる。 【0015】図2及び図3に詳細に示す実施形態では、ハウジング20は円筒状に形成されており、用紙10が円筒の直径上を横切っている。ブラケット30がハウジング20に溶接され、ハウジング20はブラケット30を介して印刷装置のフレーム32に支持されている。ブラケット30をフレーム32に取り付けるには、それ自体公知の溶接、ボルト止めなどによる。 【0016】ノズル28は、円筒材の片側に軸線方向へ間隔をおいて相当数の貫通穴29を開けた形態であり、貫通穴29が用紙10に対面するように水平に配置してある。ノズル28はフレーム32側でふた21をしてフレーム32に取り付けられ、自由端側に接続したフレキシブルホース34によってコンプレッサ(図示せず)に連通する。図示の実施形態では、2個のノズル28が水平方向へ間隔をおいて平行に設けられており、一方のノズル28が用紙10の被印刷面に対面し、他方のノズル28が用紙10の裏面に対面している。 【0017】吸引手段24は、ハウジング20から空気を吸引するもので、排気ブローア36と、ハウジング20及び排気ブローア36を接続するダクト38とからなる。ハウジング20の自由端側の端部にふた21を取り付けると共に、ダクト38をふた21に結合してハウジング20の内部と連通させる。その結果、排気ブローア36を作動すると、ハウジング20の内部が吸引され、内部の空気は矢印Aのように移動する。なお、フレキシブルホース34はふた21を貫通している。 【0018】図3を参照すると、用紙10のハウジング20への入口にブラシ40が配置されている。図示の実施形態では、ブラシ40は用紙10をはさんで、用紙10の両側に位置している。ハウジング20の入口にブラシ40を配置することによって、用紙20に付着している紙粉の一部をブラシ40でこすり取ることができる。そのため、ハウジング20内に入る用紙10に付着している紙粉の量が少なくなり、ノズル28の容量を大きくすることなく、ノズルによる紙粉の引き離し効果を高めることができる。 【0019】本発明は前記実施形態に制限されない。図4に示した実施形態ではノズルを有するハウジング20がテンションローラ16,18間の鉛直区間に配置され、この鉛直区間で紙粉の引き離しと吸引とを行っている。これに代えて、用紙10が用紙装着部12から最初の転向ローラ42に至る斜め区間において紙粉の引き離しと吸引とを行うことができる。 【0020】また、図3の実施形態ではブラシ40が用紙10の両側に位置し、被印刷面と裏面とをブラシ40でこすっている。これに代えて、ブラシ40が用紙10の少なくとも被印刷面をこするようにブラシ40を配置することができる。また、用紙10の出口側となるハウジング20の部位にブラシ40を配置することもできる。この場合、ハウジング20の入口及び出口にブラシ40があるため、入口のブラシ40が紙粉をこすり取る機能を果たす。加えて、入口及び出口のブラシ40がハウジング20の内部を外部から仕切る機能を果たすため、内部の吸引効果を高めることができる。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、ボイドの発生を防ぐことができ、ボイドによる必要な印刷情報の欠落のような事態の発生を防ぐことができる。また、ブランド用タグの印刷のようなべた印刷するとき、目立ち易いボイドがないため、ユーザに及ぼす悪印象を払拭できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130581 【氏名又は名称】株式会社サトー
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| 【出願日】 |
平成13年1月15日(2001.1.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−210919(P2002−210919A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−5847(P2001−5847) |
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