| 【発明の名称】 |
孔版製版方法および装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】今井 良一
【氏名】寺内 淳一
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| 【要約】 |
【課題】サーマルヘッドを用いて孔版原紙を穿孔する孔版製版装置において、画素間における階調表現を可能とし、また製版の際の全方向穿孔の発生を解消して、裏抜けや裏移りなどの印刷不良の発生や孔版原紙の伸び現象を防止する。
【解決手段】図は孔版原紙に形成された開口部を示すものであり、開口部20は濃度1に対応した1回の穿孔により形成される。開口部21は、濃度2に対応して、画素ピッチよりも小さいピッチで孔版原紙を搬送し、連続した穿孔を行うことにより形成される。同様に開口部22は、濃度3に対応し、3回の連続した穿孔により形成される。濃度0の場合には、穿孔を行わない。すなわち、孔版原紙の副走査方向における1画素ピッチ内に設けられる開口部の開口率を濃度に応じて変化させることができ、画素間における階調表現が可能となる。主走査方向には、離間部24が必ず残るため、全方向穿孔が行われることはない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主走査方向に発熱領域が列設されたサーマルヘッドを用いて、孔版原紙に開口部を設ける孔版製版方法であって、主走査方向または副走査方向のうち少なくとも一方向において、孔版原紙の1画素ピッチ内に、N(Nは2以上の整数)回数以下の、入力された多値画像階調情報の大きさに応じた回数の穿孔中心位置がずれた穿孔を行って開口部を設けることを特徴とする孔版製版方法。 【請求項2】 前記孔版製版方法が、前記副走査方向のみにおいてN回数以下の穿孔を行うものであり、前記主走査方向に隣り合う開口部の間に、前記孔版原紙が残存する離間部を設けることを特徴とする請求項1記載の孔版製版方法。 【請求項3】 主走査方向に発熱領域が列設されたサーマルヘッドを用いて、孔版原紙に開口部を設ける孔版製版装置であって、主走査方向または副走査方向のうち少なくとも一方向において、孔版原紙の1画素ピッチ内に、N(Nは2以上の整数)回数以下の、入力された多値画像階調情報の大きさに応じた回数の穿孔中心位置がずれた穿孔を行って開口部を設ける開口手段を備えたことを特徴とする孔版製版装置。 【請求項4】 前記開口手段が、前記副走査方向のみにおいて、N回数以下の穿孔を行うものであり、前記主走査方向に隣り合う開口部の間には、前記孔版原紙が残存する離間部を設けるものであることを特徴とする請求項3記載の孔版製版装置。 【請求項5】 前記開口手段が、前記1画素ピッチ内に2回以上の穿孔を行なう際には、各穿孔の一部を順次重ねるものであることを特徴とする請求項3または4記載の孔版製版装置。 【請求項6】 前記開口手段が、前記副走査方向に隣り合う開口部の間にも、前記離間部を設けるものであることを特徴とする請求項5記載の孔版製版装置。 【請求項7】 前記開口手段が、前記N回数以下の穿孔を、前記画素ピッチ以下の微少走査ピッチで前記孔版原紙を給送することにより行うものであることを特徴とする請求項4から6いずれか1項記載の孔版製版装置。 【請求項8】 前記穿孔の形状が丸、楕円、三角形状または四角形状であることを特徴とする請求項3から7いずれか1項記載の孔版製版装置。 【請求項9】 前記サーマルヘッドの発熱領域の副走査方向の最大長が、前記副走査方向の画素ピッチよりも小さいことを特徴とする請求項3から8いずれか1項記載の孔版製版装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は孔版製版方法および装置に関し、詳しくはサーマルヘッドを用いて孔版原紙に開口部を設ける孔版製版方法および装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、サーマルヘッドを用いて孔版原紙の製版を行うにあたっては、薄膜式サーマルヘッドが用いられることが多い。薄膜式サーマルヘッドは、薄膜形成技術により、基板上に、直線状に並んだ発熱素子および各発熱素子に接続された電極を設けたものである。この薄膜式サーマルヘッドは、半導体製造用のスパッタリング装置や真空蒸着装置などの半導体製造装置を用いた高度なプロセスで作製されるので、電極や発熱素子のパターン寸法の微細化に好適である反面、その製造工程が煩雑で製造コストも高価なものとなる。また、特殊な大型基板対応の製造装置を特設してでも用いなければ、高々8〜12インチ程度の大きさのものまでしか作製できない欠点があった。 【0003】一方、従来感熱紙印刷やリボン転写印刷などの熱転写印刷に用いられている厚膜式サーマルヘッドが孔版印刷用のサーマルヘッドとして使用されることもある。厚膜式サーマルヘッドは一般に、セラミック等の絶縁性基板上に電極が複数本所定の間隔を置いて配列形成され、それら電極の上面に直線状パターンの発熱抵抗体が積層されて、その主要部が構成されている。この厚膜式サーマルヘッドは、簡易な製造方法であるスクリーン印刷法によって作製されるので低コストで製造することができ、しかも大判のものを容易に作製可能である。 【0004】また、発明者らは特願2000−214657号により、基板に線状溝部を設け、この線状溝部に発熱抵抗体を埋設し、発熱抵抗体に接触するように電極を配置することにより、穿孔特性を向上させた厚膜式サーマルヘッドも提案している。 【0005】上記薄膜式サーマルヘッドあるいは厚膜式サーマルヘッドを用いて孔版製版を行う場合には、まず入力された画像データに応じて、電極が選択駆動され、隣り合う電極間に所定の電位差が生じ、その間の発熱領域(発熱素子または発熱抵抗体)に電流が流れて、その電気エネルギーに応じた熱が発熱領域から発せられ、その熱により発熱領域の表面に接触している孔版原紙に穿孔が行われる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】一般に、インクジェット方式の印刷方式や、昇華形フィルム印刷方式においては、中間調の階調を表現するにあたり、1ドットの大きさ(直径)を変化させて明暗の階調表現を実現する、いわゆる1画素内で黒化される面積を段階的に変化させる面積階調方式が用いられている。 【0007】しかしながら、サーマルヘッドを用いて穿孔製版された孔版原紙を用いて、印刷を行なう孔版印刷方式においては、1ドットの大きさに相当する個々の穿孔の穿孔径を所望の大きさに制御することが難しいため、上記のような面積階調方式を用いて各画素間における階調表現を実現することが困難であった。以下、サーマルヘッドを用いた孔版製版において、穿孔径の制御が難しい理由を簡単に説明する。 【0008】まず、通常の厚膜式サーマルヘッドを用いた穿孔動作を説明する。図13の(a)は、選択された発熱領域の温度勾配を示す図であり、発熱状態を等温線で表している。発熱領域の温度は中心において高温であり、図13の(b)に示すように、発熱領域の多くの部分において、孔版原紙の穿孔が行われる「穿孔しきい温度」を越えている。このため、図13の(c)に示されるように、孔版原紙51に正常な穿孔52が形成される。図13の(d)は、孔版原紙51の穿孔部分の断面図である。孔版原紙51は、多孔性支持体である和紙層53上に、可よう性樹脂であるフィルム層54が貼り合わされて形成されている。穿孔52が形成される際には、穿孔部のフィルム層54は、収縮して穿孔周囲の円形状の土手部55に集まり、穿孔52内には、フィルム層は残存していない。 【0009】つぎに、階調表現における「薄い」状態を表現するための小さな穿孔径を有する穿孔を形成する目的で、発熱領域に供給する電気エネルギーを小さくした場合の穿孔動作を図14を用いて説明する。図14の(a)は、選択された発熱領域の温度勾配を示す図であり、発熱状態を等温線で表している。発熱領域の温度は図14の(b)に示すように、発熱領域の一部で、わずかに「穿孔しきい温度」を越えている。このため、図14の(c)に示されるように、孔版原紙51に不完全な穿孔56が形成され、残存したフィルム層からなる薄膜層57が形成されている、いわゆる「膜張現象」が生じる。図14の(d)に、「膜張現象」が生じた穿孔部分の断面図を示す。 【0010】このため、サーマルヘッドの発熱領域に正常の穿孔を行うときに比べ少ない電気エネルギーを供給して、穿孔を行うと、図15に示すように、穿孔の痕跡はあっても、穴のなかに薄膜が残ったままであり、実質的には穿孔がされていないものや、穿孔がされていても、その形状が不規則である穿孔不良状態が生じてしまい、所望の穿孔径を有する穿孔を得ることはできない。 【0011】一方、「濃い」状態に対応する大きな穿孔径を有する穿孔を形成するために、通常供給する電気エネルギーよりも、大きな電気エネルギーを発熱エネルギーに供給しても、穿孔径は電気エネルギーに比例して大きくなるとは限らない。 【0012】上記のような理由により、個々の穿孔の穿孔径を所望の大きさに制御することが難しいため、各画素間における穿孔径の制御による面積階調方式を用いて階調表現を実現することは困難であった。 【0013】さらに、穿孔径が大きい場合等には、図16に示すように、主走査方向および副走査方向に、連続的に多数穿孔してしまうことがある。このように、穿孔が全方向に多数連続して行われた場合には、その穿孔部分から必要量を越えたインクが透過して、印刷用紙に対するインクの転移量が過多となる「インク転移過剰現象」が起きやすく、その過剰転移したインクが印刷用紙の裏面にまで滲んでしまうといった裏抜けや、印刷後に半乾き状態で載置されたためにその印刷物どうしでインクが再転写される裏移りなどの印刷不良が発生することがあった。 【0014】また、孔版印刷においては、孔版原紙に伸びが生じると、印刷された画像に歪等が発生するため、孔版原紙の伸びはできる限り少なくしなければならない。通常の孔版原紙においては、伸びに対抗する構造部材であるフィルム層により、孔版原紙の伸び現象が抑制されている。したがって、上記のように孔版原紙に穿孔が全方向に多数連続して行われた部分では、フィルム層が無くなってしまい、支持体である和紙層のみが残されることとなり、孔版原紙の伸び現象が生じやすくなってしまう。 【0015】本発明は上記事情に鑑み、サーマルヘッドを用いて孔版原紙を穿孔する孔版製版方法および装置において、画素間における階調表現が可能な孔版製版方法および装置を提供することを目的とし、また、製版の際の全方向穿孔の発生を解消して、裏抜けや裏移りなどの印刷不良の発生や孔版原紙の伸び現象を防ぐことのできる孔版製版方法および装置を提供することを目的とする。 【0016】 【課題を解決するための手段】本発明による孔版製版方法においては、主走査方向に発熱領域が列設されたサーマルヘッドを用いて、孔版原紙に開口部を設ける孔版製版方法であって、主走査方向または副走査方向のうち少なくとも一方向において、孔版原紙の1画素ピッチ内に、N(Nは2以上の整数)回数以下の、入力された多値画像階調情報の大きさに応じた回数の穿孔中心位置がずれた穿孔を行って開口部を設けることを特徴とするものである。 【0017】また、本発明による孔版製版装置においては、主走査方向に発熱領域が列設されたサーマルヘッドを用いて、孔版原紙に開口部を設ける孔版製版装置であって、主走査方向または副走査方向のうち少なくとも一方向において、孔版原紙の1画素ピッチ内に、N(Nは2以上の整数)回数以下の、入力された多値画像階調情報の大きさに応じた回数の穿孔中心位置がずれた穿孔を行って開口部を設ける開口手段を備えたことを特徴とするものである。 【0018】ここで「1画素ピッチ内にN(Nは2以上の整数)回数以下」の穿孔を行なうとは、0、1・・・N回の中の所定回数の穿孔を行なうことを意味し、また各穿孔の穿孔中心位置が1画素ピッチ内にあることを意味している。各穿孔の全領域が1画素ピッチ内に入っていることが望ましい。なお、孔版原紙への穿孔がおこなわれない場合も含むことは言うまでもない。「穿孔中心位置がずれた穿孔」とは、各穿孔の中心位置がずれているものであればよく、すなわち各穿孔が独立した穿孔であっても、あるいは隣接した穿孔や穿孔の一部が重なっている連続した穿孔であってもよい。これらのN回数以下の穿孔により、孔版原紙の各画素毎に開口部が設けられるものである。また、サーマルヘッドの構成は如何なるものでもよく、例えば薄膜式サーマルヘッドや厚膜式サーマルヘッド等でもよい。さらに、主走査方向または副走査方向の1画素ピッチ内に、N回数以下の穿孔を行う方法は、サーマルヘッドと孔版原紙を相対的に移動させる方法であればよく、すなわちサーマルヘッドを固定して孔版原紙をサーマルヘッドの発熱領域に対して相対的に移動させる(いわゆる紙送り)方法でもよく、あるいは反対に孔版原紙を固定して、サーマルヘッドを移動させる方法や、孔版原紙とサーマルヘッドの両者を相対的に移動させる方法などでもよい。 【0019】また、前記孔版製版方法が、前記副走査方向のみにおいて、N回数以下の穿孔を行うものであれば、前記主走査方向に隣り合う開口部の間に、前記孔版原紙が残存する離間部を設けてもよい。 【0020】また、前記孔版製版装置の開口手段は、前記副走査方向のみにおいて、N回数以下の穿孔を行うものであれば、前記主走査方向に隣り合う開口部の間に、前記孔版原紙が残存する離間部を設けるものであってもよい。 【0021】ここで、「前記副走査方向のみにおいて、N回数以下の穿孔を行う」とは、主走査方向においては、1画素ピッチ内に0回ないしは1回のみの穿孔が行われ、副走査方向のみにおいて、N回以下の穿孔が行われることを意味している。また「前記主走査方向に隣り合う開口部の間に、前記孔版原紙が残存する離間部を設ける」とは、主走査方向においては、各画素に対応する開口部が連続した開口部となることはなく、離間部が開口部の間に残されていることを意味している。 【0022】また、主走査方向に隣り合う開口部の間に離間部を設けるため具体的な手法としては、主走査方向の発熱領域の幅を狭くしたり、発熱継続時間(発熱デューティ)を調節して熱の拡散領域を狭くするように制御する手法を用いたり、さらに両手法を併せ用いることなどが可能である。 【0023】前記開口手段は、前記1画素ピッチ内に2回以上の穿孔を行なう際には、各穿孔の一部を順次重ねるものであってもよい。また前記副走査方向に隣り合う開口部の間にも、前記離間部を設けるものであってもよい。 【0024】なお、上記N回数以下の穿孔は、前記画素ピッチ以下の微少走査ピッチで前記孔版原紙を給送することにより行われるものであってもよい。また、前記穿孔の形状は、丸、楕円、三角形状または四角形状とすることもできる。さらに、前記サーマルヘッドとしては、その発熱領域の副走査方向の最大長が前記副走査方向の画素ピッチよりも小さいものを用いることができる。 【0025】 【発明の効果】本発明による孔版製版方法および装置においては、主走査方向または副走査方向のうち少なくとも一方向において、孔版原紙の1画素ピッチ内に、N(Nは2以上の整数)回数以下の、入力された多値画像階調情報の大きさに応じた回数の穿孔中心位置がずれた穿孔を行って開口部を設けることにより、多値画像階調情報の大きさに応じて開口部の面積、すなわち開口率を変化させることができ、画素間における階調表現が可能となる。 【0026】また、前記孔版製版装置が、前記副走査方向のみにおいて、N回数以下の穿孔を行うものであり、前記主走査方向に隣り合う開口部の間に、前記孔版原紙が残存する離間部を設けることにより、副走査方向には開口部の間に、必ず非開口部(離間部)が残り、このためベタ部などの開口率の高い部分でも、全方向穿孔が発生することはなく、裏抜けや裏移りなどの印刷不良の発生や孔版原紙の伸び現象を防ぐことができる。 【0027】通常、孔版原紙に穿孔を行う場合には、図13の(d)に示すように、穿孔部のフィルム層は、収縮して穿孔周囲の円形状の土手部55に集まる。このため、一回穿孔を行った後に、その穿孔の近傍にさらに穿孔を行う場合に、この土手部55により、サーマルヘッドの発熱領域と孔版原紙の密着が阻止され、穿孔不良が生じることがある。 【0028】一方、1画素ピッチ内に2回以上の穿孔を行う際に、各穿孔の一部を順次重ねる場合、すなわち先に形成した穿孔の一部に次の穿孔の一部を重ねて穿孔する場合には、図17に示すように、最初の穿孔59の土手部55に発熱領域60が密着する。このため、発熱領域60の発熱が効率よく、フィルム層54に伝搬し、まず、図18の(a)に示すように、土手部55と発熱領域60の密着部に穿孔の卵61が生じ、図18の(b)、(c)に示すように、除々に穿孔の卵61が大きくなり、図18の(d)に示すような2つの穿孔が連続した開口部62が形成される。このため、確実に多値画像階調情報の大きさに応じた開口率を有する開口部を形成することができる。 【0029】主走査方向に加え、副走査方向に隣り合う開口部の間にも、離間部を設けた場合には、各開口部は主走査方向にも副走査方向にも独立した開口部となるので、ベタ部などの開口率の高い部分でも、主走査方向あるいは副走査方向に連続した開口部が発生することはなく、確実に裏抜けや裏移りなどの印刷不良の発生や孔版原紙の伸び現象を防ぐことができる。 【0030】上記N回数以下の穿孔を前記画素ピッチ以下の微少走査ピッチで前記孔版原紙を給送することにより行うときには、従来使用されている紙送り機構に若干の変更を加えるのみで、1画素内にN回以下の穿孔を行うことができ、孔版製版装置の製造コストの増加を抑制することができる。 【0031】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず第1の実施の形態における構成を図1〜図7を用いて説明する。 【0032】図1はこの孔版製版装置の概要構成図であり、図2は孔版製版装置のA−A断面図、図3はサーマルヘッドの斜視図、図4はサーマルヘッドを上面より見た図であり、図5は発熱抵抗体の発熱状態の説明図、図6は制御部のブロック図、図7はサーマルヘッド制御部から出力される各信号の説明図である。 【0033】本孔版製版装置は、ドット密度400dpi対応のものであり、主/副走査方向の画素ピッチは63.5μmである。入力された多値画像階調情報に応じた回数の穿孔を各画素毎に行い、大きさの異なる開口部を形成することにより、画像濃度に対応した階調表現を実現するものである。 【0034】本孔版製版装置は、孔版原紙1を搬送するプラテンローラ2と、該プラテンローラ2を回転駆動する副走査駆動モータ3と、ギア部4と、不図示の圧接機構により図2に示すようにプラテンローラ2に接離可能に圧接されるサーマルヘッド100と、副走査駆動モータ3およびサーマルヘッド100へ制御信号を出力する制御部200とを備えている。 【0035】副走査駆動モータ3は、1msで1ステップ回転するステップモータであり、副走査駆動モータ3が1ステップ回転すると、プラテンローラ2により孔版原紙1が15.875μm搬送されるように、ギア部4のギア比が設定されている。このため、4msで1画素分(63.5μm)孔版原紙1が搬送され、副走査方向のシーケンスが1回行われる。 【0036】サーマルヘッド100は、いわゆる厚膜式サーマルヘッドと呼ばれるもので、図3に示すように、セラミックからなる基板101の表面上ほぼ全面に熱絶縁層102が形成され、その上に複数の電極103が所定の間隔を置いて櫛歯状に配列形成されており、さらにその上に電極103と直交するように直線状の発熱抵抗体104が形成されている。また電極103や発熱抵抗体104を含む基板101のほぼ全面が、図示省略した耐摩耗性のガラス材料からなる1〜20μmの厚さの保護層により覆われている。なお、説明を容易にするために、図3はサーマルヘッド100が実際に孔版製版装置に組み込まれている状態を示している図1とは、上下を逆に記載している。 【0037】サーマルヘッド100の熱絶縁層102は、200〜100μm厚のガラス材料から形成されている。電極103は、厚さ0.5〜4μmで、金ペーストを固化して形成されたものであり、その主走査方向の幅としては20μm〜50μmの範囲内から適宜選択すればよいが、本実施の形態では23.5μmとした。発熱抵抗体104は、スクリーン印刷法などにより形成されたもので、断面形状が蒲鉾状のような形状で、サーマルヘッド100の長手方向と同方向に長い直線状に形成され、その副走査方向の幅は40μmである。図4の(a)に示すように、発熱抵抗体104の隣り合う電極103の間ごとに発熱領域105が形成されている。 【0038】本サーマルヘッド100は、ドット密度400dpi対応のものであり、主/副走査方向の画素ピッチは63.5μmである。本実施の形態においては、電極103の主走査方向の幅が23.5μmであり、そのため同方向の発熱領域105の幅は40μmとなる。また、副走査方向の発熱抵抗体104の幅も40μmであり、従って各発熱領域105は40μm×40μmの正方形状となる。各電極103は発熱抵抗体104の底面に接しているため、隣り合う電極間に通電が行われると、各発熱領域105は、図4の(b)に示すような抵抗回路網として作用し、発熱する。図5は、発熱領域105の発熱状態を示す図であり、右から2番目と3番目以外の電極間に通電が行われている。図5の(a)は図1におけるA−A断面における発熱抵抗体104の発熱状態を示す図であり、図5の(b)はその上面図である。 【0039】制御部200は、図6に示すように、孔版原紙1を搬送するプラテンローラ2を回転駆動させる副走査駆動モータ3の動作を制御する副走査モータ駆動回路201および入力された多値画像階調情報に応じて各画素毎の多値画像データを作成する画像階調処理回路202を備えた孔版制御回路203と、孔版制御回路203およびサーマルヘッド100に接続されるサーマルヘッド制御回路204と、孔版制御回路203およびサーマルヘッド制御回路204に接続され、全体的な動作タイミングを制御するシステム制御回路205とを備えている。サーマルヘッド制御回路204は、副走査穿孔回数制御回路211と、タイミング発生回路212と、履歴制御回路213とを備えており、図7に示す、クロック、多値画像データ、ラッチ信号およびストローブ信号をサーマルヘッド100に出力し、サーマルヘッド100の各電極103への通電を制御することにより、各発熱領域105の発熱動作を制御するものである。 【0040】また、上記入力された多値画像階調情報が、予め本孔版製版装置の階調表現の濃度に基づいて階調が設定されたものでない場合には、画像階調処理回路202において、入力された多値画像階調情報を、本装置の階調表現の濃度に対応した濃度を示す多値画像データに変換する。 【0041】なお、サーマルヘッド100、制御部200、プラテンローラ2、副走査駆動モータ3およびギア部4は、本発明の開口手段を構成するものである。 【0042】本孔版製版装置は、孔版原紙1を1ms毎に15.875μm搬送し、4回の搬送、すなわち4msで副走査方向の1画素分63.5μmの搬送を行う。このため、副走査モータ駆動回路201は、1ms毎の4回の駆動信号を一つの副走査シーケンス信号として出力する。また孔版制御回路203は、副走査シーケンス信号に合わせて、多値画像データおよび各種の制御信号をサーマルヘッド制御回路204に出力する。 【0043】タイミング発生回路212は、クロック信号(図7の(a))と、サーマルヘッド100に配設されたレジスタ(図示省略)に画像データをセットする(いわゆるラッチを掛ける)ためのラッチ信号(図7の(c))と、ストローブ(strobe)信号(図7の(d))とを出力する。履歴制御回路213は、多値画像階調情報に基づいて、主走査方向に列設された発熱抵抗体104を選択的に駆動するための多値画像データ(図7の(b))を発生しそれをサーマルヘッド100に供給するとともに、穿孔回数情報および多値画像データを副走査穿孔回数制御回路211およびタイミング発生回路212に対して供給するものである。上記多値画像データは、多値画像階調情報に基づいて、4段階の濃度情報が設定されたもので、濃度0の場合には出力されず、濃度1の場合には、約1ms間、濃度2の場合には約2ms間、濃度3の場合には約3ms間の矩形波として出力される。 【0044】副走査穿孔回数制御回路211は、履歴制御回路213から供給される穿孔回数情報、多値画像データおよびタイミング発生回路212から供給されるクロック信号に基づいて、1画素内の副走査周期内に出力されるラッチ信号の回数およびストローブ信号の回数を設定する。本実施の形態では、最大穿孔回数が3回であるため、ラッチ信号およびストローブ信号は1周期内に3回出力されるものである。また、上記ラッチ信号およびストローブ信号は、副走査方向の走査タイミングとほぼ同期して、略1ms間隔で出力される。 【0045】実際の穿孔は、サーマルヘッド100のレジスタにラッチされた多値画像データとストローブ信号の信号積により行われるため、レジスタに濃度1に対応する多値画像データ(約1ms幅)がセットされていれば、図7の(e)に示すように、1回穿孔が行われ、レジスタに濃度2に対応する多値画像データ(約2ms幅)がセットされていれば、2回穿孔が行われ、レジスタに濃度3に対応する多値画像データ(約3ms幅)がセットされていれば、3回穿孔が行われる。レジスタに、多値画像データがセットされていない場合には、穿孔は行われない。 【0046】つぎに、上記の第1の実施の形態による孔版製版装置を用いて孔版原紙に穿孔を行った場合の1例を図8に示す。 【0047】まず図8の左側、最上段の開口部20は図7の(b)における濃度1の多値画像データがサーマルヘッド100に入力された際に形成されるものである。すなわち図7の(d)に示されている3個で一組のストローブ信号のうち1つ目のストローブ信号が出力されたタイミングで、ラインL1の位置に穿孔が行われる。前述したように、穿孔は多値画像データとストローブ信号の信号積がオンである場合に行われるので、2つ目および3つめのストローブ信号が出力された際には、多値画像データがセット(ラッチ)されていないため、穿孔はおこなわれない。 【0048】2段目の開口部21は、図7の(b)における濃度2の多値画像データがサーマルヘッド100に入力された際に形成されるものである。ストローブ信号のうち1つ目のストローブ信号が出力されたタイミングで、ラインL1の位置に穿孔が行われ、ストローブ信号のうち2つ目のストローブ信号が出力されたタイミングで、ラインL2の位置に穿孔が行われる。2つ目のストローブ信号とは、1つ目のストローブ信号が出力されてから略1ms後に出力されるため、その間に孔版原紙1が搬送され、ラインL1とラインL2の間隔は15.875μmとなる。この際各穿孔の径は略35μmであるため、2つ目の穿孔は1つめの穿孔の下部に重複して行われ、縦長の開口部21が形成される。 【0049】同様に、3段目の開口部22は、図7の(b)における濃度3の多値画像データに対応したもので、ラインL1、ラインL2、およびラインL1から31.75μm離れたラインL3に穿孔が行われ、さらに縦長の開口部22が形成される。なお、副走査シーケンスは、4msで行われるが、孔版原紙1がラインL1から47.625μm搬送されたラインL4においては、ストローブ信号が出力されないため、穿孔が行われることはない。なお、開口部23のように、3回の穿孔により開口部が形成され、次の副走査シーケンスにおいても、開口部が形成される場合には、各開口部が連続してして穿孔されるため、副走査方向に連続して開口部が形成される。このため、ベタ部などでは副走査方向に開口部が連続することがある。しかし、画素ピッチは63.5μmであり、各穿孔の径は35μmであるため、主走査方向に隣り合う開口部の間に、孔版原紙のフィルム層が残存する離間部24は必ず残る。 【0050】これらの開口部が形成された孔版原紙、例えば図9の(a)に示すような3つの重複穿孔により形成された開口部25、2つ重複穿孔により形成された開口部26、1つの穿孔からなる開口部27とを備えた孔版原紙を用いて印刷を行うと、図9の(b)に示すように、開口部25により大きいドット28が転写されて濃い濃度の印刷が行われ、開口部26により中間の大きさのドット29が転写されて中間の濃度の印刷が行われ、開口部27により小さいドット30が転写されて、薄い濃度の印刷が行われる。開口部が存在しない場合には、当然ドットは転写されない。 【0051】上記説明したように、孔版原紙1の副走査方向における1画素ピッチ内に、入力された多値画像階調情報の大きさに応じて、3回以下の重複穿孔を行って開口部を設けることにより、多値画像階調情報の大きさに応じて開口部の副走査方向の長さ、すなわち開口率を変化させることができ、画素間における階調表現が可能となる。 【0052】また、本実施の形態では、画素ピッチ63.5μmであり、各穿孔の径は35μmであるため、主走査方向に隣り合う開口部の間に、孔版原紙のフィルム層が残存する離間部が残り、このためベタ部などの開口率の高い部分でも、全方向穿孔が発生することはなく、裏抜けや裏移りなどの印刷不良の発生や孔版原紙の伸び現象を防ぐことができる。また2回以上の穿孔を行なう場合には、各穿孔の一部を順次重ねた重複穿孔を行うため、2回目以降の穿孔を行う際には、直前の穿孔で形成された土手部にサーマルヘッド100の発熱領域105が接触し、発熱領域105の発熱が効率よく、フィルム層に伝搬し、確実に多値画像階調情報の大きさに応じた所定の長さを有する開口部を形成することができる。 【0053】また、上記3回以下の回数の穿孔を15.875ピッチの微少走査ピッチで孔版原紙1を副走査方向に給送することにより行うので、従来使用されている紙送り機構に若干の変更を加えるのみで、1画素ピッチ内に3回以下の穿孔を行うことができ、孔版製版装置の製造コストの増加を抑制することができる。 【0054】次に本発明の第2の実施の形態について説明する。その全体構成は、図1に示す第1の実施の形態と共通部分が多いため、ことなる構成部の番号のみ図中に付記する。 【0055】本孔版製版装置は、ドット密度300dpi対応のものであり、主/副走査方向の画素ピッチは84.67μmであり、第1の実施の形態と同様に、入力された多値画像階調情報に応じた回数の穿孔を各画素毎に行い、大きさの異なる開口部を形成することにより、画像濃度に対応した階調表現を実現するものである。 【0056】本孔版製版装置は、図1に示すように、孔版原紙1を搬送するプラテンローラ2と、該プラテンローラ2を回転駆動する副走査駆動モータ3およびギア部11と、不図示の圧接機構によりプラテンローラ2に接離可能に圧接されるサーマルヘッド300と、副走査駆動モータ3およびサーマルヘッド300の動作を制御する制御部400とを備えている。 【0057】副走査駆動モータ3は、1msで1ステップ回転するステップモータであり、副走査駆動モータ3が1ステップ回転すると、プラテンローラ2により孔版原紙1が16.934μm搬送されるように、ギア部11のギア比が設定されている。このため、5msで1画素分(84.67μm)だけ孔版原紙1が搬送される。 【0058】サーマルヘッド300は、第1の実施の形態に用いられるサーマルヘッド100と電極の間隔、すなわち発熱領域の大きさ以外は、同様の構成を備える厚膜式サーマルヘッドである。本サーマルヘッド300は、ドット密度300dpi対応のものであり、各画素の幅である画素ピッチは84.67μmである。ドット密度300dpi対応の孔版製版装置に用いられサーマルヘッドにおいては、通常は図10の(a)に示すように、発熱領域の主走査方向の長さ(60〜75μm)に対して、発熱領域の副走査方向の長さ(70〜90μm)の方が長いものが使用されることが多い。しかし、本実施の形態においては、電極の主走査方向の幅が24.67μmであり、図10の(b)に示すように、主走査方向の発熱領域305の幅は60μmとなり、また、副走査方向の発熱抵抗体の幅は、40μmであり、従って各発熱領域305は、副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより短い40μm×60μmの長方形状となる。孔版製版の際には、これらの発熱領域305により副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより短い35μm×52.5μmの楕円形状の穿孔が形成される。 【0059】制御部400は、図6に示すように、孔版原紙1を搬送するプラテンローラを回転駆動させる副走査駆動モータ3の動作を制御する副走査モータ駆動回路401および入力された多値画像階調情報に応じて各画素毎の多値画像データを作成する画像階調処理回路402を備えた孔版制御回路403と、孔版制御回路403とサーマルヘッド300に接続されるサーマルヘッド制御回路404と、全体的な動作タイミングを制御するシステム制御回路405とを備えている。サーマルヘッド制御回路404は、第1の実施の形態に用いられたサーマルヘッド制御回路204と同様に、副走査穿孔回数制御回路411と、タイミング発生回路412と、履歴制御回路413とを備えており、クロック、多値画像データ、ラッチ信号およびストローブ信号をサーマルヘッド300に出力し、サーマルヘッド300の各電極への通電を制御することにより、各発熱領域305の発熱動作を制御するものである。 【0060】また、上記入力された多値画像階調情報が、予め本孔版製版装置の階調表現の濃度に基づいて階調が設定されたものでない場合には、画像階調処理回路402において、入力された多値画像階調情報を、本装置の階調表現の濃度に対応した濃度を示す多値画像データに変換する。 【0061】本孔版製版装置は、孔版原紙1を、1ms毎に16.934μm搬送し、5回の搬送、すなわち5msで副走査方向の1画素分84.67μmの搬送を行う。このため、副走査モータ駆動回路401は、1ms毎の5回の駆動信号を1つの副走査シーケンス信号として、出力する。また孔版制御回路403は、副走査シーケンス信号に合わせて、多値画像データおよび各種の制御信号をサーマルヘッド制御回路404に出力する。 【0062】つぎに、上記の第2の実施の形態による孔版製版装置を用いて孔版原紙に穿孔を行う場合の1例を図11に示す。図11の(a)は、孔版原紙1と発熱領域305の接触状態を説明する図であり、接触領域31は1回穿孔を行った場合の、孔版原紙1と発熱領域305の接触状態を示し、接触領域32は2回穿孔を行った場合の接触状態を示し、同様に接触領域33は3回穿孔を行った場合の接触状態を示している。図11の(b)は、上記の穿孔により形成される開口部を示すものである。開口部34は1回の穿孔により形成される開口部であり、開口部35は2回の穿孔により形成され、開口部36は3回の穿孔により形成されるものである。ここで、各開口部を形成する際の穿孔タイミングおよび穿孔位置を説明する。 【0063】ストローブ信号は、上述したように1回の副走査シーケンスで、1ms毎に3回出力される。最初のストローブ信号が出力されるタイミングで、ラインL6の位置に穿孔が行われる。次に2つ目のストローブ信号が出力されるタイミングで、ラインL7の位置に穿孔が行われる。多値画像データの濃度が1であれば、穿孔は1回のみ行われ、開口部34が形成される。2つ目のストローブ信号は、1つ目のストローブ信号が出力されてから略1ms後に出力されるため、その間に孔版原紙1が搬送され、ラインL6とラインL7の間隔は16、934μmとなる。この際各穿孔の副走査方向の長さは、略35μmであるため、2つ目の穿孔は1つめの穿孔の下部に重複して行われる。多値画像データの濃度が2であれば、穿孔は2回のみ行われ、開口部35が形成される。 【0064】同様に、3回目の穿孔はラインL6から33.868μm離れたラインL8に穿孔が行われ、縦長の開口部36が形成される。なお、副走査シーケンスは、5msで行われるが、孔版原紙1がラインL6から50.802μm搬送されたラインL9、および孔版原紙1がラインL6から67.736μm搬送されたラインL10においては、フトローブ信号が出力されることはないため、穿孔が行われることはない。 【0065】これらの開口部が形成された孔版原紙1の1例を図12に示す。開口部37と開口部38に示すように、3回の穿孔により縦長の開口部37が形成され、その副走査方向に、次の副走査シーケンスにおいても開口部38が形成されても、各開口部が副走査方向に連続して穿孔されることはないため、副走査方向に隣り合う開口部の間に、孔版原紙のフィルム層が残存する離間部39が必ず残る。また画素ピッチは84.67μmであり、各開口部の主走査方向の長さは、52.5μmであるため、主走査方向に隣り合う開口部の間にも孔版原紙のフィルム層が残存する離間部40が必ず残る。 【0066】上記説明したように、本発明の第2の実施の形態においては、副走査方向および主走査方向に隣り合う開口部の間に、孔版原紙のフィルム層が残存する離間部が残るため、ベタ部などの開口率の高い部分でも、副走査方向または主走査方向の両方向に開口部が連続することはなく、各開口部が独立した開口部となる。このため、第1の実施の形態における効果に加え、一層確実に裏抜けや裏移りなどの印刷不良の発生や孔版原紙の伸び現象を防ぐことができる。 【0067】なお、上記各実施の形態においては、1つの開口部を形成する最大穿孔回数を3回に設定したが、これに限定されるものではなく、2回以上であれば如何なる回数でもよい。また、穿孔の形状は丸または楕円を用いたが、これに限定されるものではなく、三角形状または四角形状であってもよい。 【0068】さらに、従来に比べ大きなギア比を有するギア部を設けることにより、孔版原紙を副走査方向に画素ピッチより小さい微少ピッチで紙送りを可能とし、1回の副走査シーケンス内に複数回の穿孔をおこなったが、孔版原紙の副走査方向の紙送り機構はこれに限定されるものではなく、例えばステップモータを、従来のステップの1/4ステップあるいは1/5ステップで駆動させることにより、孔版原紙を微少ピッチで紙送りすることもできる。この場合には、ギア比の大きなギア部が不要であるため、紙送り機構を小型化することができる。 【0069】なお、上記各実施の形態ではサーマルヘッドを固定しておき、孔版原紙を機械的に副走査方向に走査させるようにしたが、この他にも、孔版原紙を載置台などの上に固定しておき、サーマルヘッドを移動させることにより副走査方向の走査を行なわせてもよい。また、複数回の穿孔により開口部を設ける際には、各穿孔を主走査方向に設けることもできる。この際には、孔版原紙を主走査方向に移動させてもよいし、本出願人により特開平11−115146号公報に開示されたようにサーマルヘッドを主走査方向に移動させる機構を用いてもよい。 【0070】また、上記実施の形態では、基板101の表面上に電極103が形成され、その上に発熱抵抗体104が形成されている一般的な積層構造の厚膜式サーマルヘッドを本発明に用いた例を示したが、サーマルヘッドの構造はこれのみには限定されない。この他にも、例えば基板101に溝を刻設するなどしてその溝に発熱抵抗体104を埋め込むように配置し、その上に電極103を配設した構造の厚膜式サーマルヘッドやあるいは薄膜式のサーマルヘッドに本発明を適用することなども可能であることは言うまでもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000250502 【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月16日(2001.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073184 【弁理士】 【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−210911(P2002−210911A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−7283(P2001−7283) |
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