| 【発明の名称】 |
機械包装用フイルム |
| 【発明者】 |
【氏名】丸山 一人
【氏名】中村 格勇
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| 【要約】 |
【課題】本発明はH2Oバリヤー性が大であって、税関時に包装を破ることなく包装機械類を観察し得るばかりでなく包装内部で結露しにくい機械類の包装用フイルムを得るばかりでなく焼却時ダイオキシンを発生しない機械類包装フイルムを得ることを目的とする。
【解決手段】合成樹脂製一軸延伸テープ1による平織クロスシート2の表裏面に低密度ポリエチレン層3,3をラミネートし、その表面側に透明シリカ、透明アルミナ又は透明セラミック等を蒸着加工したポリエチレンテレフタレート等の防湿層を配層し透明又はほぼ透明にしたこと特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂製一軸延伸テープによる平織クロスシートの表裏面に低密度ポリエチレン層をラミネートし、その表面側に透明シリカ、透明アルミナ又は透明セラミック等を蒸着加工したポリエチレンテレフタレート等の防湿層を配層し透明又はほぼ透明にしたことを特徴とする機械包装用フイルム。 【請求項2】 上記クロスシートの裏面側の低密度ポリエチレン層がリニヤ低密度ポリエチレン層である請求項1記載の機械包装用フイルム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は機械類を輸出する際、これを包装する合成樹脂フイルムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、大形の機械類を搬送する際には湿気による機械類の錆を防止するため合成樹脂透明フイルムを用いたがH2Oバリヤー性が低く実験の結果、透湿度1.0g/m224hrであった。 【0003】そこで従来合成樹脂製透光一軸延伸テープによるクロスシート2’の表裏に低密度ポリエチレン3”、3”をラミネートし、その表面に金属アルミニウム蒸着層6(図6)を施し、さらにその表面にポリエチレンテレフタレート(PET)層5’をラミネートした包装用フイルムが用いられ、実験の結果、透湿度0.5g/m224hrというH2Oバリヤー性が得られた(第1表)。 【0004】しかしアルミ蒸着によるフイルムであるため内容物が確認できず、税関時にフイルムを破らなければならないという問題がある。 【0005】又上記被包装機械類が大形であるため室外で梱包しなければならない状況にあって簡易シール機を用いてヒートシールを行うが、アルミ蒸着フイルムであるためシール部の融着状況を確認することが困難であり、シール不良の発生率が大であった。 【0006】さらにアルミ蒸着フイルムであるためフイルム内の温度が下がり易く相対湿度が上がり結露し易いという問題があった。 【0007】そこで金属アルミニウム蒸着層に代り、ポリ塩化ビニリデン層を配層したものが開発されたが、開封又は開梱時に包装フイルムは破袋され焼却処分された。そしてポリ塩化ビニリデン層も燃焼してダイオキシンを発生するため大気を汚染するという問題がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明はH2Oバリヤー性が大(透湿度小)で透明フイルムを用いて税関時にフイルムを破ることなく内容物が確認できること。 【0009】シール部の融着が確認し易いこと及び低温シール性が良くシール不良の発生率が小であること。 【0010】さらに包装の内部で結露しにくい機械包装フイルムを得ること。および開封破袋包装フイルムの焼却処分に際し、ダイオキシンを発生するおそれがなく大気汚染のおそれのない機械包装用フイルムを得ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明は合成樹脂製一軸延伸テープによる平織クロスシートの表裏面に低密度ポリエチレン層をラミネートし、その表面側に透明シリカ、透明アルミナ又は透明セラミック等を蒸着加工したポリエチレンテレフタレート等の防湿層を配層し透明又はほぼ透明にしたことを特徴とする機械包装用フイルム上記クロスシートの裏面側の低密度ポリエチレン層がリニヤ低密度ポリエチレン層である上記第1発明記載の機械包装用フイルムによって構成される。 【0012】 【発明の実施の形態】従って図3の通り床面9上に本発明の包装用フイルム7を裏面を上向にして敷き、その上に大形機械類8を載置し、かつ該機械類8の上面に別の上記フイルム7の裏面を下向に載置し、上下の上記フイルム7,7で上記機械類8を被覆し、下部フイルム7の上縁の裏面と上部フイルム7の下縁の裏面とを衝合し、衝合縁7’を加熱することにより図1に示す裏面の低密度ポリエチレン層3,3相互又はリニヤ低密度ポリエチレン層3’、3’相互が融着して一体的にシールされる。 【0013】このようにした包装フイルム7,7は透明又はほぼ透明であるため外部より内部の大形機械類8を透視することができる。この包装フイルム7,7と上記機械類8との間には予め乾燥剤を封入するものである。 【0014】 【実施例】上下面に低密度ポリエチレンを配層した高密度ポリエチレンよりなる図1、2に示す合成樹脂製の一軸延伸テープ1(延伸方向aがテープ1の長手方向)によって平織に織成したクロスシート2(厚さ30〜50μ)の表面及び裏面に低密度ポリエチレン(LDPE)層3,3(表面層の厚さ約20μ、裏面層の厚さ約50μ)をラミネートし、表面のLDPE層3(約20μ)の表面側に透明シリカ、透明アルミナ、透明セラミック等を蒸着5したポリエチレンテレフタレート層4等(厚さ約12μ)による防湿層を配層(コート)して透明又はほぼ透明の大形機械包装用フイルム7(125μ〜145μ)を形成する。透明セラミックには透明ガラスを含む。 【0015】上記クロスシート2の裏面の低密度ポリエチレン(LDPE)層3(厚さ約50μ)に代えてニリヤ低密度ポリエチレン(LLDPE)層3’(厚さ約50μ)とすることによって低温シール性を向上させることができる(第2表において加熱温度110℃で2400g/15mmが得られた)。 【0016】上記LLDPE層3’による上記包装フイルム7を筒状となし、これを捻る(屈曲)いわゆる屈曲回数による透湿度測定結果は第1表Bのとおりであってアルミ蒸着のAフイルムの0.5g/m2・24時間に対し、0.3g/m2・24時間という優れた結果が得られた。 【0017】 【表1】
【0018】第1表のAは図6の通り一軸延伸テープによる平織クロスシート2’の表裏面にポリエチレン(PE)層3”、3”をラミネートし表面側PE層3”上にアルミ蒸着層bを介してポリエチレンテレフタレート(PET)層5’を配層した包装フイルムであり、Bは本発明の包装フイルム7(第1図)であって裏面にLLDPE(リニヤ低密度ポリエチレン3’)を配層したもので各対応層の厚さを同一条件としたものを用いた。又測定条件は低温40℃、湿度90%RHであり、Bにおける各層の厚さは前述のとおりである。 【0019】これによると本発明に係るBフイルム7の透湿度がアルミ蒸着のAフイルムに比し第1表に示されるとおりきわめて低い(H2Oバリヤー性が高い)ことが判明する。 【0020】シール強度についての実験結果は上記A,Bフイルムについて第2表のとおりである。 【0021】 【表2】
【0022】シール条件は2kg/cm2・1秒であり、図4にヒートシール強度−ヒートシール温度曲線を示す。 【0023】引き裂き強度〔kg/cm〕即ち1cm引き裂く時の必要な力は第3表のとおりであり、表面固有抵抗〔Ω/□〕は第4表のとおりである。 【0024】 【表3】
【0025】 【表4】
【0026】図5には本発明の上記包装フイルムにより機械類を包装した場合における室内及び袋内温度tの日時変化と包装内部における湿度(RH%)の日時変化を測定した結果を示す。 【0027】図5によれば包装後室内及び袋内温度tが繰返し変化しているに対し包装内部においては湿度(RH%)は殆ど変化がないことを表している。 【0028】 【発明の効果】本発明は上述のように一軸延伸テープによって平織に織成したクロスシートの表面に低密度ポリエチレン層を、裏面に低密度又はリニヤ低密度ポリエチレン層をラミネートし、その表面側に透明シリカ、透明アルミナ又は透明セラミック等を蒸着加工したポリエチレンテレフタレート層を配層し、かつ全体を透明又はほぼ透明に形成したものであるから、H2Oバリヤー性が高く、税関時に包装フイルムを破ることなく内容物が確認できるし、シール部の融着状況を確認し易く、シール不良部の発生率が小であり、かつ包装内部において結露し難いという効果がある。 【0029】又従来品に比べ低温で強力にシールし得て低温シール性が良好であるばかりでなく、使用済み破袋フイルムを焼却してダイオキシンを発生するおそれがなく、大気汚染のない包装フイルムが得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【識別番号】591230664 【氏名又は名称】丸東産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月21日(2001.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068973 【弁理士】 【氏名又は名称】藤井 信行 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−337264(P2002−337264A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−150400(P2001−150400) |
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